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JP6188236B2 - 液体洗浄剤及びその製造方法 - Google Patents

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JP6188236B2 JP2014101688A JP2014101688A JP6188236B2 JP 6188236 B2 JP6188236 B2 JP 6188236B2 JP 2014101688 A JP2014101688 A JP 2014101688A JP 2014101688 A JP2014101688 A JP 2014101688A JP 6188236 B2 JP6188236 B2 JP 6188236B2
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Description

本発明は、液体洗浄剤及びその製造方法に関する。
近年、衣料等の洗濯に用いられる洗浄剤においては、液体洗浄剤の使用比率が高まっている。そして、この液体洗浄剤には、被洗物に付着した汚れに対して高い洗浄力が求められている。
液体洗浄剤のなかには、被洗物に対する除菌効果の向上のため、長鎖アミン等の陽イオン性基剤が配合されているものがある。
例えば、水溶性銀塩、水溶性銅塩又は水溶性亜鉛塩と、特定の一般式で表される長鎖アミンと、を併用した除菌・抗菌剤組成物が開示されている(特許文献1参照)。
また、過酸化水素と、非イオン界面活性剤と、特定の一般式で表される長鎖アミンと、を含有する液体漂白性組成物が開示されている(特許文献2参照)。
特開2009−235058号公報 特開2013−136696号公報
しかし、特許文献1、2に記載の組成物に配合されている長鎖アミンは、水への溶解性が低い。このため、液体洗浄剤に長鎖アミンを用いる場合、該長鎖アミンが充分に分散されず、経時に伴って析出や沈澱を生じやすく、外観安定性を確保するのが難しい。かかる経時に伴う析出や沈澱の発生は、特に界面活性剤の濃度がそれほど高くない組成(30質量%以下程度)の場合に顕著であり、被洗物に対する除菌効果も得られにくくなる。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、外観安定性が良好であり、被洗物に対する除菌効果に優れた液体洗浄剤を課題とする。
本発明者らは鋭意検討した結果、上記課題を解決するために以下の手段を提供する。
すなわち、本発明の液体洗浄剤は、陰イオン界面活性剤(a1)を含む界面活性剤(A)を30質量%以下と、下記一般式(b1)で表される化合物(B)と、下記一般式(c1)で表される化合物(C)と、を含有することを特徴とする。
Figure 0006188236
[式中、nは1〜6の整数である。Rは直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基である。Rは水素原子又は(CHNHである。mは1〜6の整数である。]
Figure 0006188236
[式中、Rはフェニル基又はベンジル基である。uはPOの平均繰返し数、vはEOの平均繰返し数を表し、uは0〜3の数、vは0〜3の数であり、1≦u+v≦6である。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、EOとPOとは混在して配列してもよい。]
本発明の液体洗浄剤においては、前記界面活性剤(A)が、非イオン界面活性剤(a2)をさらに含むことが好ましい。
また、本発明の液体洗浄剤の製造方法は、前記本発明の液体洗浄剤の製造方法であって、前記界面活性剤(A)と前記化合物(B)と前記化合物(C)とを混合することを特徴とする。なかでも、前記化合物(B)と前記化合物(C)との混合物(BC)を得る工程(i)、及び、前記工程(i)で得られた混合物(BC)と前記界面活性剤(A)とを混合する工程(ii)を備えた製造方法が好ましい。
本発明の液体洗浄剤は、外観安定性が良好であり、被洗物に対する除菌効果に優れる。
本発明の液体洗浄剤の製造方法によれば、外観安定性が良好であり、被洗物に対する除菌効果に優れた液体洗浄剤を製造できる。
なお、本発明において「除菌」とは、洗浄液中や被洗物表面に存在する菌の数を減少させることをいう。
(液体洗浄剤)
本発明の液体洗浄剤は、陰イオン界面活性剤(a1)を含む界面活性剤(A)を30質量%以下と、一般式(b1)で表される化合物(B)と、一般式(c1)で表される化合物(C)と、を含有する。
本発明においては、これらの成分をそれぞれ(a1)成分、(A)成分、(B)成分、(C)成分ともいう。なお、本発明における(A)成分には、(B)成分及び(C)成分はいずれも含まれないものとする。
本発明の液体洗浄剤は、家庭用、工業用の用途として利用可能であり、なかでも家庭用として好適に利用可能であり、衣料用として特に好適である。
洗浄対象となる被洗物の種類は、家庭における洗濯で洗浄対象とされているものと同様のものが挙げられ、たとえば衣料、布巾、タオル類、シーツ等の繊維製品などが例示される。
<界面活性剤(A)>
界面活性剤(A)は、陰イオン界面活性剤(a1)を含む。
(a1)成分以外の界面活性剤としては、衣料用などの液体洗浄剤に通常用いられている界面活性剤を用いることができ、非イオン界面活性剤(a2)(以下「(a2)成分」ともいう)、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。
(A)成分は、(a1)成分に加えて、液体洗浄剤の外観安定性、及び被洗物に対する油性シミ除去効果がより向上することから、(a2)成分を含むことが好ましい。
液体洗浄剤中、(A)成分の含有量((a1)成分を含む界面活性剤の総量)は、30質量%以下であり、30質量%未満が好ましく、より好ましくは2〜22質量%であり、特に好ましくは5〜22質量%である。
(A)成分の含有量が30質量%以下であれば、本発明の効果が顕著に発揮される。一方、好ましい下限値以上であれば、洗浄効果が発揮されやすくなる。
≪陰イオン界面活性剤(a1)≫
(a1)成分としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩(好ましくは、炭素数10〜18のアルキル基を有するもの、又は炭素数10〜18のアルケニル基を有するもの)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸低級(好ましくは炭素数1〜5)アルキルエステル塩、二級アルカンスルホン酸塩などが挙げられる。
これらの中でも、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、二級アルカンスルホン酸塩が好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸塩、二級アルカンスルホン酸塩がより好ましい。
(a1)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
(A)成分に占める(a1)成分の割合は、4質量%以上が好ましく、より好ましくは4〜50質量%であり、100質量%であってもよい。(A)成分に占める(a1)成分の割合が好ましい下限値以上であれば、被洗物に対する油性シミ除去効果がより高まり、一方、(a1)成分の割合が好ましい上限値以下であれば、適度な粘度が保たれ、被洗物に塗布する際の使用性が向上する。
液体洗浄剤中、(a1)成分の含有量は、15質量%以下が好ましく、より好ましくは0.5〜10質量%であり、特に好ましくは1〜5質量%である。
(a1)成分の含有量が好ましい下限値以上であれば、液体洗浄剤の外観安定性がより確保されやすくなる。加えて、被洗物に対する油性シミ除去効果がより高まる。一方、(a1)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、適度な粘度が保たれ、被洗物に塗布する際の使用性が向上し、また、液体洗浄剤の外観安定性もより向上する。
≪非イオン界面活性剤(a2)≫
(a2)成分としては、例えば、下記一般式(a2−1)で表される非イオン界面活性剤が好適に挙げられる。
Figure 0006188236
[式中、Rは炭素数9〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数9〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基である。pはオキシエチレン基の平均繰返し数を示し、4〜30の数である。]
前記式(a2−1)中、Rは、炭素数9〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基、又は炭素数9〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、なかでも炭素数9〜18の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましい。
のアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、油性シミ除去効果及び外観安定性がより高まることから、10〜16が好ましく、12〜14がより好ましい。
pは、油性シミ除去効果及び外観安定性がより高まることから、4〜20の数が好ましく、4〜10の数がより好ましい。
また、(a2)成分としては、HLB(親水親油バランス)がHLB9.5〜13.5である非イオン界面活性剤が好ましく、HLB10〜13であるものがより好ましく、HLB11〜13であるものがさらに好ましい。(a2)成分のHLBが好ましい下限値以上であると、製剤としての保存安定性がより良好になるとともに、油性シミ汚れが付着した被洗物への浸透性が高まり、一方、好ましい上限値以下であると、被洗物に対する油性シミ汚れ除去効果がより高まる。
ここで「HLB」は、Griffinの方法により求められた値である(吉田、進藤、大垣、山中共編、「新版界面活性剤ハンドブック」、工業図書株式会社、1991年、第234頁参照)。
また、(a2)成分としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル(又はアルケニル)エーテル、ポリオキシエチレンアルキル(又はアルケニル)フェニルエーテル、脂肪酸アルキルエステルアルコキシレート、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキサイド等も挙げられる。
(a2)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
液体洗浄剤が(a2)成分を含有する場合、(A)成分に占める(a2)成分の割合は、50質量%以上が好ましく、より好ましくは50〜95質量%である。(A)成分に占める(a2)成分の割合が好ましい下限値以上であれば、油性シミ除去効果がより高まり、一方、(a2)成分の割合が好ましい上限値以下であれば、外観安定性が高まる。
液体洗浄剤が(a2)成分を含有する場合、液体洗浄剤中、(a2)成分の含有量は、30質量%以下が好ましく、より好ましくは3〜20質量%である。(a2)成分の含有量が好ましい下限値以上であれば、液体洗浄剤の外観安定性、及び被洗物に対する油性シミ除去効果がより高まる。一方、(a2)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、適度な粘度が保たれ、被洗物に塗布する際の使用性がより向上する。
(a1)成分と(a2)成分とを併用する場合、液体洗浄剤中の(a1)成分と(a2)成分との混合比率は、(a2)成分/(a1)成分で表される質量比が0.5〜20であることが好ましく、より好ましくは1〜20である。
(a2)成分/(a1)成分で表される質量比が好ましい下限値以上であれば、適度な粘度が得られやすくなり、一方、(a2)成分/(a1)成分で表される質量比が好ましい上限値以下であれば、外観安定性がより高まる。
≪(a1)成分及び(a2)成分以外の界面活性剤≫
陽イオン界面活性剤としては、例えば、モノ長鎖炭化水素型第4級アンモニウム塩、ジ長鎖炭化水素型第4級アンモニウム塩等の各種第4級アンモニウム塩、アミドアミン塩型界面活性剤等が挙げられ、これらの中ではアミドアミン塩型界面活性剤が好ましい。
アミドアミン塩型界面活性剤としては、例えば、カプリル酸ジメチルアミノプロピルアミド、カプリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラウリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、オレイン酸ジメチルアミノプロピルアミド等の長鎖脂肪族アミドアルキル3級アミンの塩;パルミチン酸ジエタノールアミノプロピルアミド塩、ステアリン酸ジエタノールアミノプロピルアミド塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型又はリン酸型の両性界面活性剤等が挙げられる。
<化合物(B)>
化合物(B)は、下記一般式(b1)で表される化合物である。本発明の液体洗浄剤においては、(B)成分を含有することで、主として除菌性が付与される。
Figure 0006188236
[式中、nは1〜6の整数である。Rは直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基である。Rは水素原子又は(CHNHである。mは1〜6の整数である。]
前記式(b1)中、nは1〜6の整数であり、被洗物に対する除菌効果がより高まることから、1〜4の整数であることが好ましく、特に好ましくは3である。nが6を超えると、充分な除菌効果が得られにくい。
は、直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基であることが好ましい。Rのアルキル基又はアルケニル基における炭素数は、菌との親和性が高まることから、炭素数8〜18が好ましく、炭素数8〜16がより好ましく、炭素数10〜14がさらに好ましい。
として具体的には、ココアルキル(ヤシ油)由来の基、牛脂由来の基、ラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、オレイル基などが挙げられ、これらの中でも、ココアルキル(ヤシ油)由来の基、ラウリル基が好ましく、特に好ましくはラウリル基である。
は、被洗物に対する除菌効果がより高まることから、(CHNHであることが好ましい。mは1〜6の整数であり、被洗物に対する除菌効果がより高まることから、1〜4の整数であることが好ましく、特に好ましくは3である。
(B)成分のなかでも、被洗物に対する除菌効果がより高まることから、m=n=3のN,N−ビス(3−アミノプロピル)アルキルアミンが特に好ましい。
(B)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
液体洗浄剤中、(B)成分の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3質量%であり、特に好ましくは0.3〜3質量%である。
(B)成分の含有量が好ましい下限値以上であれば、被洗物に対する除菌効果が得られやすくなり、一方、(B)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、液体洗浄剤の外観が良好に保たれやすくなる(分離や白濁を生じにくくなる)。
本発明において「(a1)成分/(B)成分で表される質量比」とは、液体洗浄剤中の(B)成分の含有量に対する、(a1)成分の含有量の割合(質量比)を表す。
(a1)成分と(B)成分との混合比率は、(a1)成分/(B)成分で表される質量比が、0.1〜50であることが好ましく、0.2〜20であることがより好ましく、0.5〜10であることがさらに好ましい。
(a1)成分/(B)成分で表される質量比が好ましい下限値以上であれば、液体洗浄剤の外観安定性がより高まり、一方、該質量比が好ましい上限値以下であれば、高い除菌力が得られやすくなる。
<化合物(C)>
化合物(C)は、下記一般式(c1)で表される化合物である。
Figure 0006188236
[式中、Rはフェニル基又はベンジル基である。uはPOの平均繰返し数、vはEOの平均繰返し数を表し、uは0〜3の数、vは0〜3の数であり、1≦u+v≦6である。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、EOとPOとは混在して配列してもよい。]
前記式(c1)中、Rは、フェニル基又はベンジル基である。
(EO)v/(PO)uにおけるEOとPOとは、いずれか一方のみが存在していてもよく、混在して配列してもよい。(EO)v/(PO)uは、EOとPOとがそれぞれランダム状に付加していてもよくブロック状に付加していてもよい。
(C)成分として具体的には、ポリオキシエチレンモノフェニルエーテル、ポリオキシプロピレンモノフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノフェニルエーテル、ポリオキシエチレンモノベンジルエーテル、ポリオキシプロピレンモノベンジルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンモノベンジルエーテル等が挙げられる。
これらの中でも、外観安定性及び除菌力がより向上することから、ポリオキシエチレンモノフェニルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレンモノフェニルエーテル(v=1〜4、u=0)がより好ましい。
(C)成分は、1種単独で用いてもよく、2種以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
液体洗浄剤中、(C)成分の含有量は、0.5〜15質量%が好ましく、より好ましくは1〜10質量%である。
(C)成分の含有量が好ましい下限値以上であれば、外観安定性、除菌効果、油性シミ除去効果がより向上し、一方、(C)成分の含有量が好ましい上限値以下であれば、適度な粘度が保たれ、被洗物に塗布する際の使用性がより向上する。
本発明において「(C)成分/(B)成分で表される質量比」とは、液体洗浄剤中の(B)成分の含有量に対する、(C)成分の含有量の割合(質量比)を表す。
(B)成分と(C)成分との混合比率は、(C)成分/(B)成分で表される質量比が、0.1〜50であることが好ましく、0.2〜20であることがより好ましく、1〜15であることがさらに好ましい。
(C)成分/(B)成分で表される質量比が前記の好ましい範囲であると、高い除菌力が得られやすく、外観安定性もより良好である。
(C)成分/(B)成分で表される質量比が好ましい下限値以上であれば、液体洗浄剤の外観安定性がより高まり、一方、該質量比が好ましい上限値以下であれば、高い除菌力が得られやすくなる。
<溶媒:水>
本発明の液体洗浄剤は、調製しやすさ、使用する際の水への溶解性等の観点から、溶媒として水を含有することが好ましい。
液体洗浄剤中の水の含有量は、液体洗浄剤の総量に対して50〜95質量%が好ましく、60〜90質量%がより好ましく、70〜85質量%がさらに好ましい。
水の含有量が好ましい下限値以上であると、経時に伴う液体洗浄剤の液安定性がより良好となり、一方、好ましい上限値以下であれば、液粘度が適度に低くなり、使用性の観点から良好である。
<任意成分>
本発明の液体洗浄剤には、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて、上述した(A)〜(C)成分以外のその他の成分を配合してもよい。
その他の成分としては、衣料用などの液体洗浄剤、液体漂白洗浄剤、液体漂白剤等に通常用いられる成分を配合することができ、具体的には、過酸化水素、漂白活性化剤、キレート剤、ラジカルトラップ剤成分、ハイドロトロープ剤、無機塩類、ホウ酸化合物、ポリオール化合物、香料、pH調整剤などが挙げられる。
≪過酸化水素≫
本発明の液体洗浄剤においては、過酸化水素を配合することで漂白性能が付与される。
液体洗浄剤が過酸化水素を含有する場合、液体洗浄剤中、過酸化水素の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜6質量%であり、特に好ましくは1〜6質量%である。
過酸化水素の含有量が好ましい下限値以上であると、漂白効果がより発揮されやすくなり、加えて、除菌効果もより高まる。一方、好ましい上限値以下であると、経時に伴う液体洗浄剤の液安定性がより向上する。
≪漂白活性化剤≫
漂白活性化剤としては、例えばテトラアセチルエチレンジアミン、ペンタアセチルグルコース、オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ウンデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタノイルオキシ安息香酸、ノナノイルオキシ安息香酸、デカノイルオキシ安息香酸、ウンデカノイルオキシ安息香酸、ドデカノイルオキシ安息香酸、オクタノイルオキシベンゼン、ノナノイルオキシベンゼン、デカノイルオキシベンゼン、ウンデカノイルオキシベンゼン、ドデカノイルオキシベンゼン等の有機過酸前駆体などが挙げられる。これらの中でも、ノナノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、デカノイルオキシ安息香酸が好ましい。
これら漂白活性化剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
液体洗浄剤が漂白活性化剤を含有する場合、液体洗浄剤中、漂白活性化剤の含有量は、漂白力の向上、保存安定性、経済性等の観点から、0.1〜5質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。
≪キレート剤≫
キレート剤は、Fe3+及びCu2+に対するキレート安定化定数の対数値(logK)がそれぞれ10以上であって、Ca2+に対するキレート安定化定数の対数値(logK)がそれぞれ5.5以上であるキレート剤を用いることが好ましい。Fe3+及びCu2+に対するキレート安定化定数の対数値(logK)は、それぞれ12以上が好ましい。
このようなキレート剤としては、例えばエタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体が挙げられる。これらの中でも、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸が好ましく、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が特に好ましい。
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸としては、市販品を用いることができ、例えばライオン株式会社製の「フェリオックス115」、オルブライトウィルソン社製の「BRIQUEST ADPA」、キレスト社製の「キレストPH−210」、モンサント社製の「DEQUEST 2010」等が挙げられる。
≪ラジカルトラップ剤成分≫
ラジカルトラップ剤としては、好ましくはフェノール系ラジカルトラップ剤が使用される。特に、液体洗浄剤が過酸化水素を含有する場合、該液体洗浄剤のpHが5以上になると、上述のキレート剤の添加のみでは過酸化水素の分解を充分に抑制できない場合がある。このような場合において、フェノール系ラジカルトラップ剤をキレート剤と共に使用することが好ましい。また、該液体洗浄剤を衣類に塗布後、長時間放置した際などには、過酸化水素と反応性の高い金属等の成分により、過酸化水素の異常分解が起こり、被洗物が損傷される場合もある。かかる場合において、フェノール系ラジカルトラップ剤が該液体洗浄剤に添加されていると、被洗物の損傷を抑制することができる。
フェノール系ラジカルトラップ剤とは、フェノール又はフェノール誘導体であり、このフェノール誘導体としては、フェノール性のOH基を有する化合物、フェノール性のOH基のエステル誘導体、エーテル誘導体等が好ましく挙げられる。置換位置は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれでもよい。中でも、フェノール性のOH基を有する化合物がより好ましい。中でも、「G.E.Penketh,J.Appl.Chem」,7,512〜521頁(1957)に記載された酸化還元電位(O.P.)が1.25V以下の化合物が好ましく、0.75V以下の化合物がより好ましい。これらの中でも、さらに好ましくは、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、4−メトキシフェノール、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられ、4−メトキシフェノールが特に好ましい。
液体洗浄剤がラジカルトラップ剤成分を含有する場合、液体洗浄剤中、ラジカルトラップ剤成分の含有量は、過酸化水素の分解抑制効果や経済性等の観点から、0.01〜6質量%が好ましく、0.05〜1質量%がより好ましい。
≪ハイドロトロープ剤≫
ハイドロトロープ剤としては、例えば炭素数2〜4のアルコール類、グリコール類、ポリグリコール類、アルキルエーテル類などの水混和性有機溶剤;パラトルエンスルホン酸、安息香酸塩、尿素などが挙げられる。
液体洗浄剤がハイドロトロープ剤を含有する場合、液体洗浄剤中、ハイドロトロープ剤の含有量は、0.01〜15質量%が好ましい。
≪無機塩類≫
無機塩類としては、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
≪ホウ酸化合物≫
ホウ酸化合物としては、例えば、オルトホウ酸(HBO);ホウ酸イオン(BO 3−)もしくは(BO 5−)がつくる塩、又はこれらが縮合した陰イオンの塩(縮合ホウ酸塩)等が挙げられる。塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩等のアルカノールアミン塩;アンモニウム塩等が挙げられる。中でも、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましい。
上述したホウ酸化合物の中でも、オルトホウ酸、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カリウム、四ホウ酸アンモニウム等が好ましく、オルトホウ酸、四ホウ酸ナトリウムがより好ましい。
これらホウ酸化合物は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
液体洗浄剤がホウ酸化合物を含有する場合、液体洗浄剤中、ホウ酸化合物の含有量は、0.2〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。ホウ酸化合物の含有量が好ましい下限値以上であれば、特に液体洗浄剤の水性のシミ汚れに対する除去効率が向上する。一方、ホウ酸化合物の含有量が好ましい上限値以下であれば、低温における保存安定性が向上する。
≪ポリオール化合物≫
ポリオール化合物は、隣り合う炭素原子の両方にそれぞれ1つずつヒドロキシ基を有する部位が1つ以上存在する化合物である。このような化合物の具体例としては、下記(1)〜(4)に示す化合物が好適に挙げられる。
(1)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、アルキル(炭素数1〜10)ポリグリセリルエーテル(例えば、アルキル(炭素数1〜10)ジグリセリルエーテル、アルキル(炭素数1〜10)トリグリセリルエーテル)。
(2)ソルビトール、マンニトール、マルチトース、イノシトール及びフィチン酸から選ばれる糖アルコール類。
(3)グルコース、アピオース、アラビノース、ガラクトース、リキソース、マンノース、ガロース、アルドース、イドース、タロース、キシロース及びフルクトースから選ばれる還元糖類、又はこれらの誘導体(アルキル(ポリ)グリコシド等)。
(4)デンプン、デキストラン、キサンタンガム、グアガム、カードラン、プルラン、アミロース及びセルロースから選ばれる多糖類。
液体洗浄剤がポリオール化合物を含有する場合、液体洗浄剤中、ポリオール化合物の含有量は、0.3〜35質量%であることが好ましく、1〜30質量%であることがより好ましく、2〜20質量%であることが特に好ましい。ポリオール化合物の含有量がこの範囲内であれば、液体洗浄剤の洗浄力が向上する。
≪香料≫
液体洗浄剤には、商品の付加価値向上等を目的として、香料を配合してもよい。
香料とは、香料原料単体、又は、香料原料と香料用溶剤と香料安定化剤等とからなる香料組成物を含むものであり、衣料用などの液体洗浄剤、液体漂白洗浄剤、液体漂白剤等に通常用いられる香料を配合することができる。
液体洗浄剤が香料を含有する場合、液体洗浄剤中、香料の含有量は、好ましくは0.0001〜15質量%、より好ましくは0.001〜10質量%である。
≪pH調整剤≫
pH調整剤としては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸;p−トルエンスルホン酸、クエン酸、ホスホン酸誘導体等の有機酸;ホウ酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、アンモニア等が挙げられる。
液体洗浄剤の25℃でのpHは、pH2〜7であることが好ましい。pHが前記範囲内であれば、液体洗浄剤の保存安定性を良好に維持できる。pHが7を超えると、各成分(特に過酸化水素)の分解が起こり、本発明の効果が充分に得られにくくなる場合がある。液体洗浄剤のpHの調整は、所定のpHとなるように、上記の各種pH調整剤を適宜用いればよい。
なお、液体洗浄剤の25℃でのpHは、試料を25℃に調整し、pHメーター(例えば、東亜ディーケーケー株式会社製の製品名「HM−30G」を使用)等により測定される値を示す。
液体洗浄剤の25℃での粘度は、10〜300mPa・sであることが好ましい。粘度が前記範囲内であれば、液体洗浄剤を計量キャップ等に容易に計り取ることができる。
液体洗浄剤の粘度の調整は、例えば、上述した無機塩類などを適宜用いればよい。
なお、液体洗浄剤の25℃での粘度は、試料を25℃に調整し、B型粘度計(TOKIMEC社製)を用いて測定される値を示す(測定条件の一例:ロータNO.2、回転数30rpm、10回転後の粘度を測定する)。
本発明の液体洗浄剤は、一般的に用いられている容器に収容することができる。この容器としては、例えば、計量キャップを備えたノズル型容器もしくは中栓型容器、自動計量機構もしくは簡易計量機構を備えたスクイズ容器やポンプ容器、液を吹きかけるもしくは泡状に塗布するトリガー容器又はスクイズ容器、液を塗りつける塗布面を持った塗布容器、詰め替え容器(パウチ、薄肉ボトル、付け替えボトル等)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤の使用方法は、例えば、液体洗浄剤を洗濯時に被洗濯物と一緒に水に投入する方法、予め水に溶解しこれに被洗物を浸漬する方法等が挙げられる。また、漂白性能を有する液体洗浄剤の場合には、該液体洗浄剤を被洗物に塗布後、適宜放置し、その後、通常の洗濯を行ってもよい。
(液体洗浄剤の製造方法)
本発明の液体洗浄剤は、上記の(A)成分と(B)成分と(C)成分とを混合することにより製造できる。例えば、(A)成分と(B)成分と(C)成分と必要に応じて任意成分とを、溶媒である水に溶解し、pH調整剤を用いて所定のpHに調整することにより製造できる。
なかでも、特に、(B)成分と(C)成分との混合物(BC)を得る工程(i)、及び、該工程(i)で得られた混合物(BC)と(A)成分とを混合する工程(ii)を備えた製造方法が好ましく、かかる製造方法によれば、(B)成分を良好に分散でき、液体洗浄剤の外観安定性がより高まる。
以上説明した本発明の液体洗浄剤は、外観安定性が良好であり、被洗物に対する除菌効果に優れる。
本発明の液体洗浄剤は、陰イオン界面活性剤(a1)を含む界面活性剤(A)を30質量%以下と、一般式(b1)で表される化合物(B)と、一般式(c1)で表される化合物(C)と、を含有する。
上述したように、(B)成分(長鎖アミン)は、水への溶解性が低く、特に界面活性剤の濃度がそれほど高くない組成(30質量%以下程度)では、(B)成分を含有する液体洗浄剤は、従来、経時に伴って析出や沈澱を生じやすく、外観安定性を確保するのが難しかった。
本発明の液体洗浄剤においては、洗浄成分として少なくとも(a1)成分を用い、かつ、溶剤として(C)成分を採用したことで、界面活性剤の濃度が高くない組成でも、(B)成分が充分に分散し、その良好な分散状態が維持され、液体洗浄剤の外観安定性に優れる。加えて、液体洗浄剤の菌に対する親和性や、菌への浸透性が高まるため、被洗物に対する除菌効果が向上する。これらの効果が得られるのは、(C)成分の親水性と疎水性とのバランスが良いことにより(A)〜(C)成分の相乗的な作用が良好に働くため、と考えられる。
また、本発明の液体洗浄剤は、被洗物に対する油性シミ除去効果も良好である。
さらに、本発明の液体洗浄剤は、非イオン界面活性剤(a2)を併用することで、(B)成分の分散性、及び被洗物における油性シミ部位への浸透性が高まるため、外観安定性及び油性シミ除去効果がより向上する。
以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。本実施例において、「%」は特に断りがない限り「質量%」を示す。
各例の液体洗浄剤の組成を表1〜3に示した。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
<界面活性剤(A)>
≪陰イオン界面活性剤(a1)≫
a1−1:直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム塩。液体洗浄剤の製造時、直鎖アルキル(炭素数10〜14)ベンゼンスルホン酸[ライオン株式会社製、純分96質量%、商品名ライポンLH−200]が、pH調整剤である水酸化ナトリウムにより中和されてナトリウム塩となる。
a1−2:二級アルカンスルホン酸ナトリウム[クラリアントジャパン株式会社製、商品名SAS30]。
≪非イオン界面活性剤(a2)≫
a2−1:炭素数12のアルコール(C12OH)と炭素数14のアルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均6モルのエチレンオキシドが付加したもの、HLB11.6[ライオン株式会社製、商品名レオックスCL−60]。一般式(a2−1)におけるR=炭素数12,14のアルキル基、p=6。
a2−2:炭素数12のアルコール(C12OH)と炭素数14のアルコール(C14OH)との混合物(質量比C12OH/C14OH=75/25)に、平均8モルのエチレンオキシドが付加したもの、HLB12.9[ライオン株式会社製、商品名レオックスCL−80]。一般式(a2−1)におけるR=炭素数12,14のアルキル基、p=8。
<化合物(B)>
b−1:N,N−ビス(3−アミノプロピル)ラウリルアミン[ライオン・アクゾ株式会社製、商品名トリアミンY12D]。一般式(b1)におけるn=3、R=炭素数12,14の直鎖状アルキル基、R=(CHNH、m=3。
b−2:ライオン・アクゾ株式会社製、商品名デュオミンCD。一般式(b1)におけるn=3、R=ヤシ油由来(炭素数12,14)のアルキル基、R=水素原子。
b−3:一般式(b1)におけるn=1、R=ヤシ油由来(炭素数12,14)のアルキル基、R=水素原子;合成品。
b−4:一般式(b1)におけるn=6、R=ヤシ油由来(炭素数12,14)のアルキル基、R=水素原子;合成品。
<化合物(B)の比較成分(B’)>
b’−1:一般式(b1)におけるn=8、R=ヤシ油由来(炭素数12,14)のアルキル基、R=水素原子;合成品。
b’−2:一般式(b1)におけるn=3、R=水素原子、R=水素原子;合成品。
<化合物(C)>
c−1:フェニルポリオキシエチレンアルコール[三洋化成工業株式会社製、純分90質量%、商品名サンファインPH−20]。一般式(c1)におけるR=フェニル基、u=0、v=2。
c−2:ベンジルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルコール。一般式(c1)におけるR=ベンジル基、u=1、v=2、u+v=3;合成品。
c−3:フェニルポリオキシエチレンアルコール。一般式(c1)におけるR=フェニル基、u=0、v=1、u+v=1;合成品。
c−4:フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルコール。一般式(c1)におけるR=フェニル基、u=1、v=5、u+v=6;合成品。
<化合物(C)の比較成分(C’)>
c’−1:ブチルカルビトール[日本乳化剤株式会社製、純分84質量%、商品名ブチルジグリコール(84)]。一般式(c1)におけるR=n−ブチル基、u=0、v=2。
c’−2:フェニルポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルコール。一般式(c1)におけるR=フェニル基、u=8、v=2、u+v=10;合成品。
<任意成分>
過酸化水素:三菱ガス化学株式会社製、純分35質量%。
HEDP:1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸[ライオン株式会社製、商品名フェリオックス115]。
MQ:4−メトキシフェノール[川口化学工業株式会社製、商品名MQ−F]。
香料:特開2003−268398号公報の表7〜14に記載の香料組成物A。
pH調整剤:硫酸(東邦亜鉛株式会社製)、水酸化ナトリウム(鶴見曹達株式会社製)。
<液体洗浄剤の製造>
表1〜3に示す組成(配合成分、含有量(質量%))に従い、各例の液体洗浄剤を下記の製造方法によりそれぞれ製造した。
表中、空欄の配合成分がある場合、その配合成分は配合されていない。
表中、配合成分の含有量は純分換算量を示す。
pH調整剤の含有量を示す「適量」とは、液体洗浄剤のpH(25℃)を6.0に調整するために加えたpH調整剤(硫酸、水酸化ナトリウム)の総量を示す。
精製水の含有量を示す「バランス」は、液体洗浄剤に含まれる全配合成分の合計の配合量(質量%)が100質量%となるように加えられる残部を意味する。
「質量比(a1)/(B)」は、液体洗浄剤中の(B)成分の含有量に対する、(a1)成分の含有量の質量比を意味する。
「質量比(C)/(B)」は、液体洗浄剤中の(B)成分の含有量に対する、(C)成分の含有量の質量比を意味する。
液体洗浄剤のpHは、試料を25℃に調整し、pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製の製品名「HM−30G」を使用)により測定した値を示す。
液体洗浄剤の製造方法を示す「X」は、(B)成分と(C)成分との混合物(BC)を得る工程(i)と、該工程(i)で得られた混合物(BC)と界面活性剤(A)とを混合する工程(ii)とを備えた製造方法であることを意味する。
液体洗浄剤の製造方法を示す「Y」は、(B)成分と(C)成分との混合物(BC)を予め調製することなく製造する方法であることを意味する。
(実施例1)
工程(i):
(B)成分を(C)成分に溶解して混合物(BC)を得た。
工程(ii):
工程(i)で得られた混合物(BC)と、(a1)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(実施例2〜14)
工程(i):
(B)成分を(C)成分に溶解して混合物(BC)を得た。
工程(ii):
工程(i)で得られた混合物(BC)と、(a1)成分と、(a2)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(実施例15)
過酸化水素を配合しない以外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤を得た。
(実施例16)
(B)成分としてb−3を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(実施例17)
(B)成分としてb−4を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(実施例18)
(C)成分としてc−3を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(実施例19)
(C)成分としてc−4を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(実施例20)
(a1)成分と、(a2)成分と、(C)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解した。その後、(B)成分を混合し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(比較例1)
(a1)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(比較例2)
(B)成分と、(a1)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(比較例3)
(C)成分と、(a1)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(比較例4)
(B)成分と、(a1)成分と、(a2)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
(比較例5)
c−1の代わりにc’−1を用いた以外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤を得た。
(比較例6)
b−1の代わりにb’−1を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(比較例7)
c−1の代わりにc’−2を用いた以外は、実施例1と同様にして液体洗浄剤を得た。
(比較例8)
b−1の代わりにb’−2を用いた以外は、実施例2と同様にして液体洗浄剤を得た。
(参考例1)
(B)成分と、(a1)成分と、(a2)成分と、過酸化水素と、HEDPと、MQと、香料と、を精製水に溶解し、pH調整剤を用いてpH6.0に調整することにより液体洗浄剤を得た。
<液体洗浄剤の評価>
各例の液体洗浄剤について、以下に示す評価方法により「外観安定性」、「除菌力」、「油性シミ除去効果」の評価をそれぞれ行った。これらの結果を表1〜3に示す。
[外観安定性の評価]
液体洗浄剤の製造直後、及び、製造直後から24時間放置した後のそれぞれの外観を観察し、下記の評価基準に従い、液体洗浄剤の外観安定性について評価した。
◎:液体洗浄剤の製造直後に濁りは認められず、24時間放置後も外観の変化は認められない。
○:液体洗浄剤の製造直後に若干の濁りが認められたが、24時間放置後も満遍なく分散しており、沈殿又は析出は生じていない。
△:液体洗浄剤の製造直後に濁りが認められ、24時間放置後では沈殿及び析出が生じていた。
×:液体洗浄剤の製造直後、すでに沈殿及び析出が生じていた。
[除菌力の評価]
黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)NBRC12732を、ダイゴ社製SCD寒天培地に白金耳にて植菌し、37℃で24時間培養した。白金耳を用いて増殖したコロニーを採取し、滅菌水に懸濁させて1×10/mLに調製し、これをブドウ球菌懸濁液とした。
JISかなきん3号を1cm四方に切断し、その約0.3gを50mL容量の遠心管に入れて高圧蒸気滅菌した。ここに、各例の液体洗浄剤を666ppmの濃度(質量基準)になるように滅菌水で希釈した水溶液10mLを添加して撹拌し、その後、ブドウ球菌懸濁液0.01mLを添加し、25℃で10分間放置した。放置後に0.3mLを抽出し、ダイゴ社製SCDLP培地2.7mLに添加した。その0.3mLを日本薬局方リン酸緩衝液2.7mLにて順次希釈し、各1mLをダイゴ社製SCDLP寒天培地と混合した後に37℃にて混釈培養を行い、生育したコロニー数より生菌数(V1)を求めた。
また、同様にして、処理液に換えて精製水を用いて生菌数(VO)を求め、下式により除菌活性値(ΔLOG)を求めた。
除菌活性値(ΔLOG)=log10(V0)−log10(V1)
[油性シミ除去効果の評価]
1)モデル汚垢布の調製
顔面の垢を同じ量で均一に擦り付けた複数枚の綿布(顔垢布)を用意し、1枚当たり4分割して、襟汚れのモデル汚垢布を調製した。
2)洗浄処理
前記モデル汚垢布5枚に、液体洗浄剤0.2mLずつを直接塗布し、5分間放置した後、Terg−O−Tometer(U.S.Testing社製)で10分間洗浄(120rpm、25℃、4°DH水道水、浴比30、洗剤なし)し、次いで1分間脱水し、2分間流水すすぎを行い、1分間脱水した。
3)洗浄率の算出
洗浄後のモデル汚垢布をアイロンで乾燥した後、反射率計(日本電色社製のΣ90)を用いて反射率(Z値)を測定した。そして、下式により洗浄率(%)を求めることにより、油性シミ除去効果について評価した。
洗浄率(%)=(洗浄前のモデル汚垢布のZ値−洗浄後のモデル汚垢布のZ値)/(洗浄前のモデル汚垢布のZ値−顔面の垢を擦り付ける前の綿布のZ値)×100
かかる油性シミ除去効果の評価は、モデル汚垢布5枚における洗浄率の平均値で行った。
Figure 0006188236
Figure 0006188236
Figure 0006188236
表1〜3に示す結果から、本発明を適用した実施例1〜20の液体洗浄剤は、外観安定性が良好であり、被洗物に対する除菌効果に優れていることが分かる。

Claims (4)

  1. 陰イオン界面活性剤(a1)を含む界面活性剤(A)を2〜30質量%と
    下記一般式(b1)で表される化合物(B)を0.1〜10質量%と、
    下記一般式(c1)で表される化合物(C)を0.5〜15質量%と、
    を含有することを特徴とする、液体洗浄剤。
    Figure 0006188236
    [式中、nは1〜6の整数である。Rは直鎖状若しくは分岐鎖状のアルキル基、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のアルケニル基である。Rは水素原子又は(CHNHである。mは1〜6の整数である。]
    Figure 0006188236
    [式中、Rはフェニル基又はベンジル基である。uはPOの平均繰返し数、vはEOの平均繰返し数を表し、uは0〜3の数、vは0〜3の数であり、1≦u+v≦6である。EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基を表し、EOとPOとは混在して配列してもよい。]
  2. 前記界面活性剤(A)が、非イオン界面活性剤(a2)をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の液体洗浄剤。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の液体洗浄剤の製造方法であって、
    前記界面活性剤(A)と前記化合物(B)と前記化合物(C)とを混合することを特徴とする、液体洗浄剤の製造方法。
  4. 前記化合物(B)と前記化合物(C)との混合物(BC)を得る工程(i)、及び、前記工程(i)で得られた混合物(BC)と前記界面活性剤(A)とを混合する工程(ii)を備えたことを特徴とする、請求項3に記載の液体洗浄剤の製造方法。
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