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JP6182321B2 - 義歯用蝋型 - Google Patents

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Description

この発明は、義歯用蝋型に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、作業模型の粘膜面等との適合性、ひいては、患者の粘膜面等との適合性が良好な義歯を製造するのに好適な義歯用蝋型に関するものである。
通法に従って作業模型上に作製された蝋義歯は、加熱重合型の餅状レジンを用いた加圧成形法、射出成形法、常温重合型のペーストまたは泥状レジンを用いた射出成形法、流し込み成形法等によって蝋義歯の咬合床がレジンに置換され義歯とされる。
作業模型上に作製された蝋義歯を使用して義歯を製作する加圧成形法を初めとする種々の方法については、非特許文献1に記載されている。
このうち、加熱重合型の餅状レジンを用いた加圧成形法による義歯の製作が、一般的である。
加圧成形法による義歯の製作は、概略、以下のような工程によって行われている。
通法に従って、人工歯が排列され歯肉形成された蝋義歯を作業模型ごと石膏でフラスコ埋没し、流蝋して、蝋義歯の咬合床をレジンに置換するための空隙を有する石膏型を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加圧状態において餅状レジンを加熱重合させ、重合後、加圧状態のまま徐冷し、フラスコから義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型から作業模型とともに義歯を割り出し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施す。
長谷川二郎他著、「明解歯科理工学」、株式会社学健書院、1989年5月30日、p.321〜331
加圧成形法によって餅状レジンを加熱重合させて得られた義歯をフラスコ内で加圧状態のまま徐冷しても、石膏型から義歯を割り出して石膏と分離した後に義歯の床(義歯床、以下同様)の変形や床の後縁部の浮き上がり等が発生することがある。そのような義歯は粘膜面との適合性が劣ることになる。
より具体的には、下顎全部床義歯の場合、図10に示すように、通法に従って加圧成形法によって餅状レジンを加熱重合させて得られた下顎全部床義歯41は、床後縁部が上方へ浮き上がったり、頬側方向に変形したりし、下顎作業模型42の粘膜面との適合性が劣ることになる。
上顎全部床義歯の場合、図11に示すように、通法に従って加圧成形法によって餅状レジンを加熱重合させて得られた上顎全部床義歯45は、床後縁部が前方に縮んだり上方へ浮き上がったりし、上顎作業模型46の粘膜面との適合性が劣ることになる。
このような上顎や下顎全部床義歯における床の変形や浮き上がり等は、義歯床の肉厚が各部によって異なること等によって、冷却中に、床内に不均一な残留応力(例えば、前歯部等の厚い部分に向かってレジンが収縮することで引張張力が発生し、これに基づく床内の不均一な残留応力)が残存し、石膏型から義歯を取り出した時、この応力の緩和が起こることによると解される。
上顎や下顎全部床義歯における床の浮き上がりや変形は、残存歯が僅かな場合の有床義歯も同様である。
そして、こういったことは、射出成形法等による義歯の製造においても同様である。
これまで、義歯の製造においては、適合性のよい義歯を得るため、前記したようなレジンの重合後に徐冷を行うこと以外に、低温で長時間重合すること等が試みられているが未だ十分とはいえない。
この発明は、上記のような実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、作業模型上に作製された蝋義歯の咬合床をレジンに置換して義歯を得る場合において、義歯の床の変形や後縁部の浮き上がり等が発生することがない義歯を製造するのに適した義歯用蝋型を提供することを目的としている。
なお、この発明における用語「義歯」は、前述したことからも明らかなように、上顎または下顎全部床義歯に限られず、全部床義歯と同等と見なされる残存歯が僅かな有床義歯も含まれるものである。
上記課題を解決するために、この発明の義歯用蝋型は、(1)作業模型の後方部において、該作業模型の少なくとも側面に設けられた凹部に凹部用ワックスが取り付けられており、前記作業模型上に設けられている蝋義歯の咬合床の床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結され前記凹部と係合するワックス製の係合部が前記蝋義歯の咬合床に設けられていることを特徴とする。
(2)前記(1)において、前記凹部が、溝状凹部であり、該溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることが好ましい。
(3)前記(2)において、前記溝状凹部は、前記作業模型の左側面に始端があり後側面を経て右側面に終端がある連続した溝状凹部であって、前記各側面の上辺から稍離れて設けられており、前記始端は前記蝋義歯の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記終端は右側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることが好ましい。
(4)前記(2)において、前記溝状凹部は、前記作業模型の左側面に始端があり後側面左方を経て上面に至り、該上面を前方に進み、次いで横断し、該上面を後方に戻って後側面右方に至り、該後側面右方を経て右側面に終端がある連続した溝状凹部であって、前記各側面においては、各側面の上辺から稍離れて設けられており、前記始端は前記蝋義歯の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記終端は右側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることが好ましい。
(5)前記(1)、(2)、(3)または(4)において、前記蝋義歯が全部床義歯用蝋義歯であることが好ましい。
この発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
この発明の義歯用蝋型を用いた義歯の製造は、例えば、餅状レジンを用いた加圧成形法により以下のようにして行われる。すなわち、義歯用蝋型を作業模型ごと石膏でフラスコ埋没し、流蝋して、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分(咬合床と係合部を合わせた部分、以下同様)をレジンに置換するための空隙を有する石膏型(成形型)を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加熱状態において餅状レジンを加熱重合させると、石膏型(成形型)内に義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分がレジンに置き換わった成形体(すなわち、前記石膏型(成形型)内において作業模型と係合した状態のまま重合してレジンに置換された係合部を有する義歯)が成形され、重合後、加熱状態から室温にまで加圧下で冷却し、フラスコから係合部を有する義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型(成形型)から作業模型とともに係合部を有する義歯を割り出し、次いで、作業模型上で係合部と義歯とを、バーやポイントに例示される適宜な歯科技工用切削具、研削具等によって切断・分離し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施す。
得られた義歯は、床の変形や後縁部の浮き上がり等が発生することがなく、粘膜面との適合性が良好であり、口腔内に義歯を装着して長期にわたり使用しても適合性が低下することがない。
このような適合性に優れた義歯が得られるのは、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分をレジンに置き換えた成形体(係合部を有する義歯)が石膏型(成形型)内に形成され、加熱状態から室温にまで石膏型(成形型)内において作業模型と係合した状態のまま加圧下で冷却されて熱収縮が拘束された状態で行われること等により、成形体(係合部を有する義歯)の収縮によって各部に発生しようとする引張応力等の応力が全体として相殺され、成形体(係合部を有する義歯)の前後、左右、上下に残る残留応力が大幅に低減されること等によると解されるがはっきりしていない。
この発明の義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分をレジンに置き換えた成形体(係合部を有する義歯)の成形方法としては、前記した加熱重合型の餅状レジンを用いた加圧成形法に限られず、加熱重合型の餅状レジンを用いた射出成形法であってもよい。そして、常温重合型のペーストまたは泥状レジンを用いた射出成形法、流し込み成形法等でも重合に伴いある程度温度が上昇し、その後熱収縮し、それに伴って残留応力は発生することから、これらの成形方法であってもよい。いずれの成形方法であっても、従来の義歯と比べ適合性に優れた義歯を得ることができる。
なお、射出成形法においては義歯用蝋型に、さらに、レジンの注入誘導路用のワックス部を設ければよく、流し込み成形法においてはレジンの注入誘導路用のワックス部とベント通路用のワックス部を設ければよい。
つまり、この発明は、これまでの適合性のよい義歯を得るための従来のレジン重合後に徐冷を行うことや低温で長時間重合すること等といった事後アプローチではなく、事前アプローチ、すなわち、蝋義歯の製作段階において、更にワックスアップや作業模型に工夫を加えて作業模型に義歯用蝋型を形成し、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分をレジンに置換することによって、成形体(係合部を有する義歯)に生ずる残留応力を極力小さくなるようにして、結果として義歯の床の変形や後縁部の浮き上がり等を抑制することができるようにしたものであり、義歯用蝋型は、通常の歯科技工技術を使用することで作製することができ、また、義歯用蝋型を用いた義歯の作製は、蝋義歯を用いた通法による義歯の作製と同様にして行うことができるので、特別な技術を必要としない。なお、得られた成形体(係合部を有する義歯)は係合部と義歯とを分離する操作が必要となるものの、高コストとはならない。
この発明の義歯用蝋型の一実施の形態の説明図であって、(a)は上顎全部床義歯用の義歯用蝋型の平面図、(b)は後側面図、(c)はA−A線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図1の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と上顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は後側面図、(c)はB−B線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図1の義歯用蝋型の作製工程の説明図で、(a)は凹部用ワックスを圧接する前の状態、(b)は凹部用ワックスを圧接し変形させた状態、(c)は連結用ワックスで連結した状態を示す。 この発明の義歯用蝋型の他の実施の形態の説明図であって、(a)は下顎全部床義歯用の義歯用蝋型の平面図、(b)は後側面図、(c)はC−C線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図4の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と下顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は後側面図、(c)はD−D線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図4の義歯用蝋型の作製工程の説明図で、(a)は凹部用ワックスを圧接する前の状態、(b)は凹部用ワックスを圧接し変形させた状態、(c)は連結用ワックスで連結した状態を示す。 この発明の義歯用蝋型のさらに他の実施の形態の説明図であって、(a)は下顎全部床義歯用の義歯用蝋型の平面図、(b)は後側面図、(c)はE−E線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図7の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と下顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図で、(a)は平面図、(b)は後側面図、(c)はF−F線切断端面図、(d)は左側面図を示す。 図7の義歯用蝋型の作製工程の説明図で、(a)は凹部用ワックスを圧接する前の状態、(b)は凹部用ワックスを圧接し変形させた状態、(c)は連結用ワックスで連結した状態を示す。 従来の下顎全部床義歯の製作における適合性不良の説明図であって、(a)は蝋義歯の咬合床をレジンに置換した後の義歯の変形等を説明する切断端面図、(b)は側面図である。 従来の上顎全部床義歯の製作における適合性不良の説明図であって、(a)は蝋義歯の咬合床をレジンに置換した後の義歯の変形等を説明する切断端面図、(b)は側面図である。
以下、発明を実施するための形態を示し、さらに詳しくこの発明について説明する。もちろんこの発明は以下の実施の形態によって限定されるものではない。
図1は、この発明の義歯用蝋型の一実施の形態の説明図であって、上顎全部床義歯用の義歯用蝋型を示す。図2は、図1の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と人工歯が排列され歯肉形成された上顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図である。
図1に示す義歯用蝋型1は、作業模型2の後方部において、作業模型2の側面に設けられた溝状凹部3に凹部用ワックス4が取り付けられ、作業模型2上に設けられている上顎全部床義歯用の蝋義歯5の咬合床6の床縁部6aと凹部用ワックス4が連結用ワックス7で連結され、溝状凹部3と係合する係合部8が蝋義歯5に設けられているものである。
より具体的には、作業模型2に設けられた溝状凹部3は、図2に示すように、作業模型2の左側面に始端3aがあり後側面を経て右側面に終端3bがある連続した溝状凹部であって、各側面の上辺2aから稍離れて設けられており、始端3aは蝋義歯5の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、終端3bは右側の第1大臼歯近傍位置にある。
作業模型2の側面に設けられた溝状凹部3は、蝋義歯5のある作業模型2上面に対してアンダーカットとなっている。
溝状凹部3の幅は5〜8mm(7mm程度が好適である。)、深さ2〜4mm(2.5mm程度が好適である。)が好ましい。
溝状凹部3は、作業模型2の後方部の側面(左側面、後側面、および、右側面)の上辺2aから稍離れた位置、具体的には2〜4mm(3mm程度が好適である。)離れた位置を保ち上辺2aに沿うように(蝋義歯5の咬合床6に沿うようにともいえる。)、作業模型2の各側面に形成することが好ましいが、これに限られるものではない。
このような溝状凹部3は、作業模型2にバーやポイントに例示される適宜な歯科技工用切削具、研削具等を当て削ることで形成する。通常、作業模型2は石膏製であることから、溝状凹部3の形成は容易である。
義歯用蝋型1を作製するには、例えば、以下のようにすればよい。
8〜10mm(溝状凹部3の幅が7mm、深さが2.5mm程度の場合は、9mm程度が好適である。)の円柱状をした凹部用ワックス4を、ヒーター等の加熱手段で軟化させ、凹部用ワックス4の一端を作業模型2の左側面の溝状凹部3の始端3aに一致させ、適宜屈曲させつつ、または、屈曲と分断を必要に応じ適宜行って、溝状凹部3の右側面の終端3bまで圧接し、溝状凹部3に一部が埋まった状態とするとともに、作業模型2の各側面の上辺2a近傍位置にまで凹部用ワックス4の上部が到達するように変形させる(図3(a)、(b)参照)。次いで、凹部用ワックス4が作業模型2から外れたり剥がれたりしないように、凹部用ワックス4の辺縁を上下を含めワックススパチュラで作業模型2に焼き付ける(図示せず)。
そして、ワックススパチュラ(図示せず)を用いて、厚さ1.5〜2.5mm(2mm程度がより好ましい。)のシート状の連結用ワックス7で、蝋義歯5の咬合床6の床縁部6aと凹部用ワックス4との間を連結する(図3(c)参照)。より具体的には、蝋義歯5の咬合床6の床縁部6aと連結用ワックス7とを連結し、次いで、連結用ワックス7と凹部用ワックス4とを連結するか、または、凹部用ワックス4と連結用ワックス7とを連結し、次いで、連結用ワックス7と蝋義歯5の咬合床6の床縁部6aとを連結する(以下の実施形態においても同様)。
なお、以下において、特に記載しない限り、蝋義歯の咬合床の床縁部および凹部用ワックスと連結用ワックスとの連結は、ワックススパチュラを用いて前記したように行うものである。
これにより、作業模型2の溝状凹部3と係合する係合部8を有する義歯用蝋型1が得られる(図1参照)。
凹部用ワックス4、連結用ワックス7としては、パラフィンワックス、ユーティリティワックス等を採用すればよい。
図1に示す義歯用蝋型1は、図3で説明した順によって作製される必要はなく、蝋義歯5の咬合床6の床縁部6aと連結用ワックス7とを先に連結し、凹部用ワックス4を作業模型2の溝状凹部3に圧接し、凹部用ワックス4と連結用ワックス7とを連結するようにしてもよい。このようにして義歯用蝋型1を作製する工程については、図3で説明した義歯用蝋型1の作製を工程を参考とすればよいことから詳細な説明は省略する。
義歯用蝋型1を用いて義歯を製造するには、例えば、餅状レジンを用いた加圧成形法が採用できる。以下、説明する。
義歯用蝋型を作業模型ごと石膏でフラスコ埋没し、流蝋して、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分をレジンに置換するための空隙を有する石膏型(成形型)を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加圧状態において餅状レジンを加熱重合させると、石膏型(成形型)内に義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分がレジンに置き換わった成形体(すなわち、前記石膏型(成形型)内において作業模型と係合した状態のまま重合してレジンに置換された係合部を有する義歯)が成形され、重合後、加熱状態から室温にまで加圧下で冷却し、フラスコから係合部を有する義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型(成形型)から作業模型とともに係合部を有する義歯を割り出し、次いで、作業模型上で係合部と義歯とを、バーやポイントに例示される適宜な歯科技工用切削具、研削具等によって切断・分離し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施す。係合部と義歯とを切断・分離する箇所としては、連結用ワックスがレジンに置換された箇所が好ましいがこれに限られるものではない。
得られた義歯は、床の変形や後縁部の浮き上がり等が発生することがなく、粘膜面との適合性が良好であり、口腔内に義歯を装着して長期にわたり使用しても適合性が低下することがない。
図1の義歯用蝋型においては、溝状凹部3の始端3aを蝋義歯5の左側の第1大臼歯近傍位置、終端3bを右側の第1大臼歯近傍位置としているが、これに限られるものではない。
図1に示す義歯用蝋型は、上顎全部床義歯用であるが、これに限られず、上顎全部床義歯と同等と見なされる残存歯が僅かな場合の上顎有床義歯用蝋型であってもよい。
図1の義歯用蝋型においては、図2に示すように作業模型2の左側面に始端3aがあり後側面を経て右側面に終端3bがある連続した溝状凹部3を採用しているが、これに限られず、例えば、所定長さの溝状凹部が複数個に分断されているものであっても、穴状凹部が適宜間隔で連続したものであってもよい。
図4は、この発明の義歯用蝋型の他の実施の形態の説明図であって、下顎全部床義歯用の義歯用蝋型を示す。図5は、図4の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と人工歯が排列され歯肉形成された下顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図である。
図4に示す義歯用蝋型11は、作業模型12の後方部において、作業模型12の側面に設けられた溝状凹部13に凹部用ワックス14が取り付けられ、作業模型12上に設けられている下顎全部床義歯用の蝋義歯15の左右の咬合床16、17の床縁部と凹部用ワックス14が連結用ワックス18で連結され、溝状凹部13と係合する係合部19が蝋義歯15に設けられているものである。
より具体的には、作業模型12に設けられた溝状凹部13は、図5に示すように、作業模型12の左側面に始端13aがあり後側面を経て右側面に終端13bがある連続した溝状凹部であって、各側面の上辺12aから稍離れて設けられており、始端13aは蝋義歯15の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、終端13bは右側の第1大臼歯近傍位置にある。
作業模型12の側面に設けられた溝状凹部13は、蝋義歯15のある作業模型12上面に対してアンダーカットとなっている。
溝状凹部13の幅、深さ、溝状凹部13と作業模型12の後方部の側面の上辺12aからの距離等は、図2に関し説明したと同様であることから説明は省略する。
このような溝状凹部13は、図2に関し前記したと同様、作業模型12にバーやポイントに例示される適宜な歯科技工用切削具、研削具等を当て削ることで形成する。
義歯用蝋型11を作製するには、例えば、以下のようにすればよい。
図3に関し前記したと同様の円柱状をしたに凹部用ワックス14を、ヒーター等の加熱手段で軟化させ、凹部用ワックス14の一端を作業模型12の左側面の溝状凹部13の始端13aに一致させ、適宜屈曲させつつ、または、屈曲と分断を必要に応じ適宜行って、溝状凹部13の右側面の終端13bまで圧接し、溝状凹部13に一部が埋まった状態とするとともに、作業模型12の各側面の上辺12a近傍位置にまでに凹部用ワックス14の上部が到達するように変形させる(図6(a)、(b)参照)。次いで、凹部用ワックス14が作業模型12から外れたり剥がれたりしないように、凹部用ワックス14の辺縁を上下を含めワックススパチュラで作業模型12に焼き付ける(図示せず)。
そして、前記したと同様に、シート状の連結用ワックス18で、蝋義歯15の左咬合床16の左方(頬側)床縁部16aよび後方床縁部16bに凹部用ワックス14の左方部を連結するとともに、シート状の連結用ワックス18で、蝋義歯15の右咬合床17の右方(頬側)床縁部17aよび後方床縁部17bに凹部用ワックス14の右方部とを連結する(図6(c)、図4(a)、図5(a)参照)。
これにより、作業模型12の溝状凹部13と係合する係合部19を有する義歯用蝋型11が得られる(図4参照)。
図4に示す義歯用蝋型11が作製されればよいことから、前記した順と異なる工程で義歯用蝋型を作製してもよいことはいうまでもない。
義歯用蝋型11を用いて義歯を製造するには、例えば、餅状レジンを用いた加圧成形法が採用できる。義歯の製造は、係合部と義歯との切断・分離する箇所等が異なることを除き、図1に示した義歯用蝋型を用いて義歯を製造する操作と同様であることから詳細な説明は省略する。
得られた義歯は、変形や後縁部の浮き上がり等が発生することがなく、粘膜面との適合性が良好であり、口腔内に義歯を装着して長期にわたり使用しても適合性が低下することがない。
その他、作業模型の後側面の中間部の溝状凹部を省略して作製された義歯用蝋型、すなわち、左溝状凹部に圧接された左凹部用ワックスと蝋義歯の左咬合床の左方床縁部および後方床縁部が左連結用ワックスで連結され、右溝状凹部に圧接された右凹部用ワックスと蝋義歯の右咬合床の右方床縁部および後方床縁部が右連結用ワックスで連結された義歯用蝋型としてもよい。
図7は、この発明の義歯用蝋型のさらに他の実施の形態の説明図であって、下顎全部床義歯用の義歯用蝋型を示す。図8は、図7の義歯用蝋型を作製する前の作業模型と人工歯が排列され歯肉形成された下顎全部床義歯用の蝋義歯との関係を示す説明図である。
図7に示す義歯用蝋型21は、作業模型22の後方部において、作業模型22の左側面に始端23aがあり後側面左方から上面、さらに後側面右方を経て右側面に終端23bがある連続した溝状凹部23に凹部用ワックス24が取り付けられ、作業模型22上に設けられている下顎全部床義歯用の蝋義歯25の左右の咬合床26、27の床縁部と凹部用ワックス24が連結用ワックス28で連結され、溝状凹部23と係合する係合部29が蝋義歯25に設けられているものである。
より具体的には、作業模型22に設けられた溝状凹部23は、図8に示すように、作業模型の左側面に始端23aがあり後側面左方を経て上面に至り、該上面を前方に進み、次いで、上面を後方に向かって稍円弧状に横断し、上面を後方に戻って後側面右方に至り、後側面右方を経て右側面に終端23bがある連続した溝状凹部であって、各側面においては、各側面の上辺22aから稍離れて設けられており、始端23aは前記蝋義歯25の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、終端23bは右側の第1大臼歯近傍位置にある。
溝状凹部23のうち作業模型22の上面を横断する溝状凹部は、左側の第2大臼歯の近傍位置から右側の第2大臼歯の近傍位置にかけて形成している。
作業模型22の側面に設けられた溝状凹部23は、蝋義歯25のある作業模型22上面に対してアンダーカットとなっている。
図8においては、溝状凹部23のうち作業模型22の上面を横断する溝状凹部は、左側の第2大臼歯の近傍位置から右側の第2大臼歯の近傍位置にかけて後方に向かって稍円弧状に形成しているが、これに限定されず、蝋義歯25の咬合床における左側の第1大臼歯から第2大臼歯の近傍と右側の第1大臼歯から第2大臼歯の近傍で適宜選択すればよく、形状も左右に直線状に横断する溝状凹部であってもよい。
溝状凹部23の幅、深さは、図2に関し説明したと同様であることから説明は省略する。
溝状凹部23のうち作業模型22の左側面及び後側面左方の溝状凹部は、作業模型22の両側面の上辺22aから2〜4mm(3mm程度が好適である。)離れた位置を保ち上辺22aに沿うように、作業模型22の両側面に形成することが好ましい。
これに続く溝状凹部23のうち作業模型22の上面の上面を横断する溝状凹部左端までの間は、蝋義歯25の左咬合床26の右方(舌側)床縁から2〜4mm(3mm程度が好適である。)離れた位置を保ち床縁に沿うように、作業模型22の上面に形成することが好ましい。
また、溝状凹部23のうち作業模型22の上面の上面を横断する溝状凹部右端から後側面右方までの間は、蝋義歯25の右咬合床27の左方(舌側)床縁から2〜4mm(3mm程度が好適である。)離れた位置を保ち床縁に沿うように、作業模型22の上面に形成することが好ましい。
そして、溝状凹部23のうち作業模型22の後側面右方及び右側面の溝状凹部は、作業模型22の両側面の上辺22aから2〜4mm(3mm程度が好適である。)離れた位置を保ち上辺22aに沿うように、作業模型22の両側面に形成することが好ましい。
このような溝状凹部23は、前記したと同様、作業模型22にバーやポイントに例示される適宜な歯科技工用切削具、研削具等を当て削ることで形成する。
義歯用蝋型21を作製するには、例えば、以下のようにすればよい。
図3に関し前記したと同様の円柱状をした凹部用ワックス24を、ヒーター等の加熱手段で軟化させ、凹部用ワックス24の一端を作業模型22の左側面の溝状凹部23の始端23aに一致させ、適宜屈曲させつつ、または、屈曲と分断を必要に応じ適宜行って、溝状凹部23の右側面の終端23bまで圧接し、溝状凹部23に一部が埋まった状態とするとともに、各側面においては、作業模型22の各側面の上辺22a近傍位置にまで凹部用ワックス24の上部が到達するように変形させる(図9(a)、(b)参照)。なお、溝状凹部23のうち作業模型22の上面の溝状凹部に圧接された凹部用ワックス24はそのままでよいが、適宜変形させてもよい。次いで、凹部用ワックス24が作業模型22から外れたり剥がれたりしないように、凹部用ワックス24の辺縁を上下を含めワックススパチュラで作業模型22に焼き付ける(図示せず)。
そして、前記したと同様に、シート状の連結用ワックス28で、蝋義歯25の左咬合床26の左方(頬側)床縁部26a、後方床縁部26bおよび右方(舌側)床縁部26cと、凹部用ワックス24の左方部を連結するとともに、シート状の連結用ワックス28で、蝋義歯25の右咬合床27の左方(舌側)床縁部27a、後方床縁部27b及び右方(頬側)床縁部27cと凹部用ワックス24の右方部とを連結する(図9(c)、図7(a)、図8(a)参照)。
これにより、作業模型22の溝状凹部23と係合する係合部29を有する義歯用蝋型21が得られる(図7参照)。
図7に示す義歯用蝋型21が作製されればよいことから、前記した順と異なる工程で義歯用蝋型を作製してもよいことはいうまでもない。
例えば、先ず、作業模型22の上面を横断する溝状凹部23にその長さに相当する凹部用ワックス24を圧接し、ワックス用スパチュラで上面に焼き付け、次いで、上面を横断する溝状凹部23以外の左右に残った溝状凹部23に凹部用ワックス24をそれぞれ圧接し、各側面においては、作業模型22の各側面の上辺22a近傍位置にまで凹部用ワックス24の上部が到達するように変形させ、凹部用ワックス24が作業模型22から外れたり剥がれたりしないように、凹部用ワックス24の辺縁を上下を含めワックススパチュラで作業模型22に焼き付ける。そして、シート状の連結用ワックス28で、蝋義歯25の左咬合床26の左方(頬側)床縁部26a、後方床縁部26bおよび右方(舌側)床縁部26cと、凹部用ワックス24の左方部を連結するとともに、シート状の連結用ワックス28で、蝋義歯25の右咬合床27の左方(舌側)床縁部27a、後方床縁部27b及び右方(頬側)床縁部27cと凹部用ワックス24の右方部とを連結するようにしてもよい。
なお、例えば、作業模型の上面を横断する溝状凹部と、それ以外の左右に残った溝状凹部を異なる溝幅として形成し、溝状凹部の溝幅に応じて異なる径の円柱状の凹部用ワックスを用いて、義歯用蝋型を作製するようにしてもよい。
義歯用蝋型21を用いて義歯を製造するには、例えば、餅状レジンを用いた加圧成形法が採用できる。義歯の製造は、係合部と義歯との切断・分離する箇所等が異なることを除き、図1に示した義歯用蝋型を用いて義歯を製造する操作と同様であることから詳細な説明は省略する。
得られた義歯は、変形や後縁部の浮き上がり等が発生することがなく、粘膜面との適合性が良好であり、口腔内に義歯を装着して長期にわたり使用しても適合性が低下することがない。
図4、図7に示す義歯用蝋型においては、溝状凹部の始端を蝋義歯の左側の第1大臼歯近傍位置、終端を右側の第1大臼歯近傍位置としているが、これに限られるものではない。
図4、図7に示す義歯用蝋型は、下顎全部床義歯用であるが、これに限られず、下顎全部床義歯と同等と見なされる残存歯が僅かな場合の下顎有床義歯用蝋型であってもよい。
次に実施例を比較例とともに示しさらに詳しく説明する。
(実施例1)
上顎全部床義歯用の義歯用蝋型を、図1、図2に関して説明した作製方法に従って作製した。
作業模型に形成した溝状凹部の幅は約7mm、深さは約2.5mmである。
溝状凹部と作業模型の側面の上辺からの距離は約3mmである。
凹部用ワックスの直径は約9mmである。連結用ワックスの厚さは約2mmである。
得られた義歯用蝋型、MMAと粉末のPMMAを用いた加熱重合型餅状レジン(商品名;アクロン、株式会社ジーシー製)を用いて、加圧成形法により以下のようにして上顎全部床義歯を作製した。
フラスコ内に義歯用蝋型を作業模型とともに石膏で埋没し、流蝋して、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分をレジンに置換するための空隙を有する石膏型(成形型)を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加圧状態において餅状レジンを加熱重合させ、石膏型(成形型)内に義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分がレジンに置き換わった成形体(すなわち、石膏型(成形型)内において作業模型と係合した状態のまま重合してレジンに置換された係合部を有する義歯)を得た。
加熱重合は、フラスコを冷水の中に入れ、約30分で沸騰するように加熱し、沸騰後40分間係留した。重合後、30分以上室温に放置して冷却した後、冷水に入れて完全に冷却した。
フラスコから係合部を有する義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型(成形型)から作業模型とともに係合部を有する義歯を割り出し、次いで、作業模型上で係合部と義歯とをバーによって切断・分離し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施した。
得られた義歯を作業模型に戻したところ、床後縁部に変形や作業模型からの浮き上がり等が発生していないことが目視で確認でき、適合性が良好であった。
(比較例1)
通法に従って作製された上顎全部床義歯用の蝋義歯、実施例1と同じ加熱重合型餅状レジンを用いて、加圧成形法により以下のようにして上顎全部床義歯を作製した。
すなわち、蝋義歯を作業模型ごと石膏でフラスコ埋没し、流蝋して、蝋義歯の咬合床をレジンに置換するための空隙を有する石膏型を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加圧状態において餅状レジンを加熱重合させ、義歯を得た。
加熱重合条件、冷却条件は、実施例1と同一とした。
フラスコから義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型から作業模型とともに義歯を割り出し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施した。
得られた義歯を作業模型に戻したところ、床後縁部が稍前方に縮んでおり、また、作業模型から上方に稍浮き上がっていることが目視で確認でき、適合性に難があった。
(実施例2)
下顎全部床義歯用の義歯用蝋型を、図7、図8に関して説明した作製方法に従って作製した。
作業模型に形成した溝状凹部の幅は約7mm、深さは約2.5mmである。
溝状凹部と各側面の上辺との間の距離、及び、作業模型上面における溝状凹部と蝋義歯の咬合床の床縁との間の距離は、それぞれ約3mmである。
凹部用ワックスの直径は約9mmである。連結用ワックスの厚さは約2mmである。
得られた義歯用蝋型、実施例1と同じ加熱重合型餅状レジンを用いて、加圧成形法により実施例1と同一の加熱重合条件、冷却条件で、義歯用蝋型のうち人工歯を除いた部分がレジンに置き換わった成形体(すなわち、石膏型(成形型)内において作業模型と係合した状態のまま重合してレジンに置換された係合部を有する義歯)を得た。
フラスコから係合部を有する義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型(成形型)から作業模型とともに係合部を有する義歯を割り出し、次いで、作業模型上で係合部と義歯とをバーによって切断・分離し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施した。
得られた義歯を作業模型に戻したところ床後縁部に変形や作業模型からの浮き上がり等が発生していないことが目視で確認でき、適合性は良好であった。
(比較例2)
通法に従って作製された下顎全部床義歯用の蝋義歯、実施例1と同じ加熱重合型餅状レジンを用いて、加圧成形法により比較例1と同様にして下顎全部床義歯を作製した。
すなわち、蝋義歯を作業模型ごと石膏でフラスコ埋没し、流蝋して、蝋義歯の咬合床をレジンに置換するための空隙を有する石膏型を得、得られた空隙に餅状レジンを填入し、フラスコを加圧し、加圧状態において餅状レジンを加熱重合させ、義歯を得た。
加熱重合条件、冷却条件は、実施例1と同一とした。
フラスコから義歯を石膏型ごと取り出し、石膏型から作業模型とともに義歯を割り出し、作業模型から義歯を取り外し、義歯のバリ取り、研磨等の仕上げを施した。
得られた義歯を作業模型に戻したところ、床後縁部が上方に稍浮き上がっており、また、頬側方向に稍変形していることが目視で確認でき、適合性に難があった。
1 義歯用蝋型
2 作業模型
3 溝状凹部
4 凹部用ワックス
5 蝋義歯
6 咬合床
6a 床縁部
7 連結用ワックス
8 係合部

Claims (5)

  1. 作業模型の後方部において、該作業模型の少なくとも側面に設けられた凹部に凹部用ワックスが取り付けられており、前記作業模型上に設けられている蝋義歯の咬合床の床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結され前記凹部と係合するワックス製の係合部が前記蝋義歯の咬合床に設けられていることを特徴とする義歯用蝋型。
  2. 前記凹部が、溝状凹部であり、該溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることを特徴とする請求項記載の義歯用蝋型。
  3. 前記溝状凹部は、前記作業模型の左側面に始端があり後側面を経て右側面に終端がある連続した溝状凹部であって、前記各側面の上辺から稍離れて設けられており、前記始端は前記蝋義歯の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記終端は右側の第1大臼歯近傍位置にあり、
    前記溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることを特徴とする請求項2記載の義歯用蝋型。
  4. 前記溝状凹部は、前記作業模型の左側面に始端があり後側面左方を経て上面に至り、該上面を前方に進み、次いで横断し、該上面を後方に戻って後側面右方に至り、該後側面右方を経て右側面に終端がある連続した溝状凹部であって、前記各側面においては、各側面の上辺から稍離れて設けられており、前記始端は前記蝋義歯の左側の第1大臼歯近傍位置にあり、前記終端は右側の第1大臼歯近傍位置にあり、
    前記溝状凹部に前記凹部用ワックスが取り付けられており、前記床縁部と前記凹部用ワックスが連結用ワックスで連結されていることを特徴とする請求項2記載の義歯用蝋型。
  5. 前記蝋義歯が全部床義歯用蝋義歯であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の義歯用蝋型。
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