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JP6178571B2 - 動翼のアクチュエータ装置、航空機の動翼、及び、航空機 - Google Patents

動翼のアクチュエータ装置、航空機の動翼、及び、航空機 Download PDF

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JP6178571B2 JP2012282530A JP2012282530A JP6178571B2 JP 6178571 B2 JP6178571 B2 JP 6178571B2 JP 2012282530 A JP2012282530 A JP 2012282530A JP 2012282530 A JP2012282530 A JP 2012282530A JP 6178571 B2 JP6178571 B2 JP 6178571B2
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Description

本発明は、航空機の動翼を駆動するアクチュエータ装置に関する。
航空機の舵面を構成する補助翼(エルロン;aileron)、昇降舵(エレベータ;elevator)、方向舵(ラダー;rudder)を駆動するのに、一般的に油圧で作動するアクチュエータが用いられている。この油圧式のアクチュエータは、航空機の機体側に設けられた油圧源から作動油を供給することで、エルロンなどの動翼を駆動する。航空機の信頼性を確保するために、少なくとも2つ以上のアクチュエータを用い、しかも、各々のアクチュエータには異なる系統の流路から作動油を供給する油圧システムが提案されている(例えば、特許文献1)。このシステムは、アクチュエータを含む一方の系統の機能が喪失又は低下したとしても、他の系統に切り代えて当該動翼を駆動する。
特開2012−116466号公報
2つのアクチュエータ(第1アクチュエータ131A、第2アクチュエータ131B)を備える場合、図6(b)に示すように、主翼2とエルロン本体11との間に第1アクチュエータ131A、第2アクチュエータ131Bが架設される。第1アクチュエータ131Aは、そのピストンロッド132Aが接続金具141Aを介して、第2アクチュエータ131Bは、そのピストンロッド132Bが接続金具141Bを介して、エルロン本体11と接続される。
通常の運航時には、第1アクチュエータ131Aを使って動翼(例えば、エルロン本体11)を駆動させるものとする。このとき、第2アクチュエータ131Bは冗長性確保のため待機しているが、この間、第2アクチュエータ131Bは第1アクチュエータ131Aの動作のダンパとして働く。例えば、図6(b)に示すように、第1アクチュエータ131Aのピストンロッド132Aが伸張するとエルロン本体110に押込み力Pが作用するが、第2アクチュエータ131Bが接続されている部分には引張力Tが作用する。そうすると、エルロン本体11には、第1アクチュエータ131Aの接続金具141Aと第2アクチュエータ131Bの接続金具141Bの間に、せん断応力、あるいは、捻り応力が生じる。この応力Sが繰り返して負荷されると、エルロン本体11の当該部分の疲労を加速させることになる。
そこで、本発明は、動翼を駆動するアクチュエータ装置であって、少なくとも2つ以上のアクチュエータのうち1つのアクチュエータを動作させる際に、動翼に生ずる応力を軽減できるアクチュエータ装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもとなされた本発明は、航空機の動翼を駆動するアクチュエータ装置であって、第1出力部を有し、動翼を駆動する第1アクチュエータと、第2出力部を有し、第1アクチュエータと交代で動翼を駆動する第2アクチュエータと、第1出力部と第2出力部が共通し、かつ直接的に接続される接続金具と、を備え、接続金具を介して動翼に接続され、第1出力部と第2出力部の間の力のやり取りが、接続金具を介して行われることを特徴とする。
本発明による動翼のアクチュエータ装置は、第1アクチュエータと第2アクチュエータという2つのアクチュエータが共通する接続金具に接続されているので、第1アクチュエータを動作させたときに、第1アクチュエータと第2アクチュエータの間の力のやり取りが、接続金具を介して行なわれる。したがって、動翼には第1アクチュエータの動作に基づく応力が負荷されないか、負荷されたとして十分に軽減できる。
アクチュエータ装置は、一方端が第1アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が接続金具に回転可能に支持される第1リンク部材と、一方端が第2アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が前記接続金具に回転可能に支持される第2リンク部材と、を備え、第1アクチュエータは、第1出力部が、第1リンク部材が支持される位置から離間した位置で接続金具に回転可能に接続され、第2アクチュエータは、第2出力部が、第2リンク部材が支持される位置から離間した位置で接続金具に回転可能に接続される構成とすることができる。この構成により、第1アクチュエータ,第2アクチュエータは、それを駆動することにより、接続金具を搖動回転させるスライダ・クランク機構をなすことができる。この機構は、第1アクチュエータ、第2アクチュエータが動作することで発生する力を、各々の当該機構の中でやり取りすることができる。
本発明のアクチュエータ装置は、第1アクチュエータと第2アクチュエータが、異なる油圧系統から作動油が供給される場合に効果的である。
第1アクチュエータと第2アクチュエータの一方(仮に、第1アクチュエータ)の機能を喪失した場合には第2アクチュエータで動翼を駆動することになるが、第1アクチュエータが全く動作できなくなったものとすると、第2アクチュエータの動作に対して第1アクチュエータは極めて強い抵抗として働く。この場合、第1アクチュエータと第2アクチュエータの間に大きな力のやり取りが生じるので、それが動翼を介して行なわれると、動翼の疲労を著しく加速し、動翼の破損を招くおそれもある。ところが、共通する接続金具を用いていれば、動翼の破損を回避することができる。
本発明による動翼のアクチュエータ装置によれば、2つのアクチュエータを共通する接続金具を介して2つのアクチュエータを動翼に接続するので、一方のアクチュエータを動作させたときに、他方のアクチュエータとの力のやり取りが、接続金具を介した範囲に収められる。したがって、アクチュエータの動作に基づく応力が動翼に負荷されないか、負荷されたとしても支障のない程度に軽減できる。
航空機を示す斜視図である。 本実施形態に係るエルロンを示す斜視図である。 本実施形態に係るエルロンのアクチュエータ近傍を示す拡大斜視図である。 本実施形態に係るアクチュエータを示す斜視図である。 本実施形態に係るエルロンに取り付けられたアクチュエータ接続金具を示す図である。 (a)本実施形態のエルロンにおける2つのアクチュエータ間の力のやり取りを説明する図、(b)は従来のエルロンにおける2つのアクチュエータ間の力のやり取りを説明する図である。 本実施形態に係るアクチュエータ装置に作動油を供給する油圧系統の概略構成を示す図である。
以下、添付図面に示す実施形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施形態は、本発明のアクチュエータ装置を図1に示す航空機1の主翼2に設けられるエルロン10に適用した例について説明する。ただし、本発明が適用される部位は、エルロン10に限らず、他の動翼、例えば水平尾翼4に設けられるエレベータ5、垂直尾翼6に設けられるラダー7に適用することもできる。
エルロン10は、図2,図3に示されるように、舵面として機能するエルロン本体11と、エルロン本体11を主翼2に対して昇降動作が可能に支持するヒンジ20と、エルロン本体11を駆動するアクチュエータ装置30と、を備えている。エルロン10は、主翼2の後桁3に対し4箇所でヒンジ20により接続され、所定の可動角度の範囲内で時計回り、反時計回りに回転することで、航空機1にロール運動を与える。
エルロン本体11は、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic;炭素繊維強化プラスチック)からなる上部スキン12及び下部スキン13によりその外殻が形成されており、主翼2に対向する開口側に、ヒンジ20、アクチュエータ装置30が配置されている。
ヒンジ20は、一方端が主翼2の後桁3に、また、他方端がエルロン本体11側に接続される。4つのヒンジ20はエルロン本体11の長手方向に所定の間隔をあけて設けられており、中央に配置される2つのヒンジ20の間にアクチュエータ装置30が設けられている。エルロン本体11は、アクチュエータ装置30の動作に追従して、ヒンジ20の支点Fを中心にして可動角度の範囲で回転駆動する。なお、図2,図3において、ヒンジ20、アクチュエータ装置30を、エルロン本体11などに固定するための締結具の記載は省略している。後述する図4も同様である。
アクチュエータ装置30は、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの2つの駆動源を備えている。第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bは、同じ仕様の油圧式のアクチュエータ(油圧シリンダ)が適用される。いずれのアクチュエータを用いても、同じ条件でエルロン10を駆動させるためである。
図7に示すように、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bには、各々独立し異なる第1油圧系統51A,第2油圧系統51Bから作動油が供給される。つまり、第1アクチュエータ31Aは、第1油圧系統51Aに属する第1油圧源55Aからの圧油で作動し、第2アクチュエータ31Bは、第2油圧系統51Bに属する第2油圧源55Bからの圧油で作動する。航空機1には、フライトコントローラ50が設けられている。このフライトコントローラ50は、第1アクチュエータコントローラ53A及び第2アクチュエータコントローラ53Bに対して上位の制御手段として位置付けられており、アクチュエータコントローラ53A及び第2アクチュエータコントローラ53Bを介してエルロン本体11の動作を指令するように構成されている。フライトコントローラ50は、操縦士の操作・指示に基づいてエルロン本体11の動作を指令する指令信号を生成し、この指令信号を2つのアクチュエータコントローラ53A,53Bに送る。そうすると、アクチュエータコントローラ53A、アクチュエータコントローラ53Bが当該指令信号に基づいて、各々、第1アクチュエータ31A、第2アクチュエータ31Bの動作を制御する。
通常の運航時には、このうちの第1アクチュエータ31Aを使ってエルロン本体11を駆動するように指示がなされる。このとき、もう一方の第2アクチュエータ31Bは冗長性確保のために待機し、エルロン本体11を積極的に駆動する動作を行なわない。第1アクチュエータコントローラ53A及び第2アクチュエータコントローラ53Bは、各々の第1油圧源55A,第2油圧源55Bの動作が正常か否かを作動油の圧力を取得するなどして検知している。そして、例えばアクチュエータコントローラ53Aが第1油圧源55Aの機能が喪失又は低下したものと判断すると、第1アクチュエータコントローラ53Aからフライトコントローラ50にそのことを知らせる信号が送られる。そうすると、フライトコントローラ50は、第1アクチュエータ31Aに代わって第2アクチュエータ31Bがエルロン本体11の駆動を担うように、第2アクチュエータコントローラ53Bに指令信号を送り、第2アクチュエータ31Bは、第2アクチュエータコントローラ53Bからの当該指示に基づいてエルロン本体11を駆動させる。
図4に示すように、第1アクチュエータ31A,第2アクチュエータ31Bは、それぞれ油圧シリンダ33を主たる構成要素として備える。そして、各油圧シリンダ33は、シリンダ本体35と、ピストン(図示省略)に接続されたピストンロッド(第1出力部,第2出力部)39,39を備え、シリンダ本体35内がピストンによって2つの油室に区画されている。各油圧シリンダ33は、シリンダ本体35の後端部が第1リンク36及び第1接続金具37を介して主翼2の後桁3に回転可能に固定され、ピストンロッド39が第2接続金具41を介してエルロン桁15(エルロン本体11)に回転可能に支持される。
また、第1アクチュエータ31A,第2アクチュエータ31Bは、それぞれ第2リンク43を備えている。第2リンク43は、シリンダ本体35の後端部と第2接続金具41との間に設けられる。第2リンク43は、Y字状の形態をなしており、二股に分れている側の先端がシリンダ本体35の後端部に回転可能に支持され、他方の側の先端が第2接続金具41に回転可能に支持されている。この支持位置は、ピストンロッド39の支持位置より上にある。
したがって、第1アクチュエータ31A,第2アクチュエータ31Bは、油圧シリンダ33を駆動することにより、エルロン本体11を、ヒンジ20の支点Fを中心にして搖動回転させるスライダ・クランク機構をなしている。この機構は、第2リンク43を備えているため、油圧シリンダ33が動作することで発生する力を当該機構の中でやり取りすることができる。
なお、以下では、アクチュエータ装置30において、主翼2に近い側を「後側」、エルロン本体11に近い側を「前側」と定義して向きを示すことがある。
第1アクチュエータ31A及び第2アクチュエータ31Bが上記のように主翼2とエルロン本体11の間に取り付けられているため、アクチュエータのピストンロッド39を伸ばすとエルロン本体11は所定の向きに回転、駆動され、ピストンロッド39を縮めるとエルロン本体11は逆向きに回転、駆動される。
アクチュエータ装置30は、2つの第1アクチュエータ31A、第2アクチュエータ31Bが、共通する一体の第2接続金具41を介してエルロン本体11に接続されている。この点が、本実施形態の特徴の一つである。
第2接続金具41は、図3〜図5に示すように概略C字状の断面を有し、その凹部41Aの両端に2枚で一対の支持片42がそれぞれ設けられている。各々の支持片42には、油圧シリンダ33(ピストンロッド39)、第2リンク43を支持するための支持孔42A,42Bが形成されている。第2リンク43の前端に形成された支持孔(図示省略)及び支持片42の支持孔42Aをボルトなどの締結部材で貫通することで、第2リンク43が支持片42を介して第2接続金具41に支持される。また、ピストンロッド39の前端に形成された支持孔(図示省略)及び支持片42の支持孔42Bをボルトなどの締結部材で貫通することで、第1アクチュエータ31A及び第2アクチュエータ31Bの各々のピストンロッド39(油圧シリンダ33)が支持片42を介して第2接続金具41に支持される。
以上のように、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bは、一体をなす共通の第2接続金具41に前端側が接続されている。
以上の構成を備えるエルロン10は、操縦士がフライトコントローラ50を介してアクチュエータ装置30の第1アクチュエータ31Aに動作(ピストンロッド39の伸長又は収縮)の指示をすると、その指示に従ってエルロン本体11が駆動することで航空機1にロールを行わせることができる。このアクチュエータ装置30は、以下説明する作用効果を奏する。
第1アクチュエータ31Aを用いてエルロン本体11を駆動する通常運行のとき、図6(a)に示すように、第1アクチュエータ31Aは第2接続金具41に押込み力P(または、引張り力T)を負荷する。このとき、第2アクチュエータ31Bは、第1アクチュエータ31Aが生成する力を減衰させる方向に働くので、第2接続金具41に引張り力T(または、押込み力P)が負荷される。この第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りによる応力Sは、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの両方の前端が接続されている第2接続金具41に生ずる。つまり、共通する一体の第2接続金具41を用いることで、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りがエルロン桁15を含めたエルロン本体11に作用することを阻止又は軽減できる。
なお、第2接続金具41は、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りがエルロン桁15(エルロン本体11)に大きく影響しないように、剛性に配慮する。
ここで、図6(b)に示すように、従来は、第1アクチュエータ131Aと第2アクチュエータ131Bが各々独立した接続金具141A,141Bを介してエルロン本体110に接続され、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの力のやり取りによる応力Sは、エルロン本体11に生じていた。つまり、第1アクチュエータ131Aによる押込み力P(または、引張り力T)、および、これに対抗する引張り力T(または、押込み力P)がエルロン本体110に加わり、第1アクチュエータ131Aと第2アクチュエータ131Bの間のエルロン本体110に、せん断などの応力Sが負荷されていた。
これに対して、本実施形態によるアクチュエータ装置30は、上述したように、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りを、第2接続金具41を介して行わせることができるので、せん断などの疲労を加速する応力をエルロン本体11に直接負荷するのを軽減できる。
以上の効果は、第1アクチュエータ31Aが全く動作できなくなった場合に特に有効である。この場合、第2アクチュエータ31Bの動作に対して第1アクチュエータ31Aは極めて強い抵抗として働く。そうすると、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りが極めて大きくなるので、それがエルロン本体11を介して行なわれると、エルロン本体11の疲労を著しく加速させ、エルロン本体11の破損を招くおそれもある。ところが、本実施形態によると、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bが共通する接続金具41に接続されているので、エルロン本体11の破損を回避することができる。
なお、上記実施の形態ではエルロンを例にして説明したが、本発明は他の舵面、例えば航空機の機首を上下させるエレベータ(昇降舵)、機首の向きを左右に変えるラダー(方向舵)に適用できる。
また、第2接続金具41は一体的に作製している例を示しているが、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの間の力のやり取りがエルロン本体11に及ばない程度の剛性を備えていればよい。例えば、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの各々に接続される金具を剛接合してもよい。
さらに、第1アクチュエータ31Aと第2アクチュエータ31Bの切り換えは、一方の機能が喪失又は低下したときだけに限るものでなく、本発明は、操縦士の意図的な指示にしたがって両者の切り替えができるアクチュエータ装置を包含する。また、通常の運航時には、便宜上、第1アクチュエータ31Aでエルロン10を駆動する例を説明したが、フライトごとに駆動するアクチュエータと待機するアクチュエータを入れ替えてもよいことは言うまでもない。
また、本発明において、エルロン10の各構成要素は、各々に必要とされる特性に応じた材料が適宜選択される。例えば、エルロン本体11には、例えばCFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic;炭素繊維強化プラスチック)、GFRP(Glass fiber reinforced plastics;ガラス繊維強化プラスチック)などの繊維強化プラスチックの他、アルミニウム合金などの金属材料が好適である。また、アクチュエータ装置30のリンク部材、接続金具には、アルミニウム合金が好適である。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
1 航空機
2 主翼
3 後桁
4 水平尾翼
5 エレベータ
6 垂直尾翼
7 ラダー
10 エルロン
11 エルロン本体
15 エルロン桁
30 アクチュエータ装置
31A 第1アクチュエータ
31B 第2アクチュエータ
35 シリンダ本体
36 第1リンク
43 第2リンク
50 フライトコントローラ
131A 第1アクチュエータ
131B 第2アクチュエータ

Claims (6)

  1. 航空機の動翼を駆動するアクチュエータ装置であって、
    第1出力部を備え、前記動翼を駆動する第1アクチュエータと、
    第2出力部を備え、前記第1アクチュエータと交代で前記動翼を駆動する第2アクチュ
    エータと、
    前記第1出力部と前記第2出力部が共通し、かつ直接的に接続される接続金具と、を備え、
    前記接続金具を介して前記動翼に接続され、前記第1出力部と前記第2出力部の間の力
    のやり取りが、前記接続金具を介して行われることを特徴とする動翼のアクチュエータ装
    置。
  2. 一方端が前記第1アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が前記接続金具に回転
    可能に支持される第1リンク部材と、
    一方端が前記第2アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が前記接続金具に回転
    可能に支持される第2リンク部材と、を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記第1出力部が、前記第1リンク部材が支持される位置
    から離間した位置で前記接続金具に回転可能に接続され、
    前記第2アクチュエータは、前記第2出力部が、前記第2リンク部材が支持される位置
    から離間した位置で前記接続金具に回転可能に接続される、
    請求項1に記載の動翼のアクチュエータ装置。
  3. 前記第1アクチュエータと前記第2アクチュエータは、
    異なる油圧系統から作動油が供給される、
    請求項1又は請求項2に記載の動翼のアクチュエータ装置。
  4. 一方端が前記第1アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が翼の後縁に回転可能
    に支持される第3リンク部材と、
    一方端が前記第2アクチュエータに回転可能に支持され、他方端が前記翼の後縁に回転
    可能に支持される第4リンク部材と、を備える、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の動翼のアクチュエータ装置。
  5. アクチュエータ装置で駆動される航空機の動翼であって、
    前記アクチュエータ装置が請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置が
    用いられる、
    航空機の動翼。
  6. アクチュエータ装置で駆動される動翼を備えた航空機であって、
    前記アクチュエータ装置が請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のアクチュエータ装置が用いられる、
    航空機。
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