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JP6176383B1 - 鉛蓄電池装置、無停電電源装置、電源システム、鉛蓄電池の制御装置、鉛蓄電池の制御方法 - Google Patents

鉛蓄電池装置、無停電電源装置、電源システム、鉛蓄電池の制御装置、鉛蓄電池の制御方法 Download PDF

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JP6176383B1
JP6176383B1 JP2016207987A JP2016207987A JP6176383B1 JP 6176383 B1 JP6176383 B1 JP 6176383B1 JP 2016207987 A JP2016207987 A JP 2016207987A JP 2016207987 A JP2016207987 A JP 2016207987A JP 6176383 B1 JP6176383 B1 JP 6176383B1
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Abstract

【課題】電力供給が可能な状態を維持しつつ、鉛蓄電池の開回路電圧を計測できることが好ましい。【解決手段】鉛蓄電池装置は、第1の鉛蓄電池を備える。鉛蓄電池装置は、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路を備える。鉛蓄電池装置は、第1の充放電回路により第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が電源ラインに放電可能である場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置を備える。鉛蓄電池装置は、遮断装置によって第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、鉛蓄電池装置、無停電電源装置、電源システム、鉛蓄電池の制御装置、鉛蓄電池の制御方法に関する。
特定の電池モジュールに対するスイッチを接続し、それ以外の電池モジュールに対するスイッチを遮断にする技術(例えば、特許文献1参照)がある。また、休止開回路電圧OCVを推定する技術(例えば、特許文献2参照)、発電機から電力を供給する電力供給系統と鉛電池から電力を供給する電力供給系統とを有するシステム(例えば、特許文献3参照)が知られている。
特許文献1 特開2014−73051号公報
特許文献2 特開2013−122450号公報
特許文献3 特開2007−276654号公報
電力供給が可能な状態を維持しつつ、鉛蓄電池の開回路電圧を計測できることが好ましい。
本発明の第1の態様においては、鉛蓄電池装置は、第1の鉛蓄電池を備える。鉛蓄電池装置は、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路を備える。鉛蓄電池装置は、第1の充放電回路により第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が電源ラインに放電可能である場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置を備える。鉛蓄電池装置は、遮断装置によって第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置を備える。
他の蓄電装置は、第2の鉛蓄電池を有してよい。他の蓄電装置は、電源ラインを通じて第2の鉛蓄電池を充放電する第2の充放電回路を有してよい。遮断装置は、第1の充放電回路により第1の鉛蓄電池が充電された後、第2の鉛蓄電池が第2の充放電回路に接続されていることを条件として、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間の接続を遮断してよい。
第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている状態で電源異常が生じた場合に、第2の充放電回路に接続されている第2の鉛蓄電池から電源ラインへ放電させるとともに、第1の鉛蓄電池を第1の充放電回路に接続して第1の鉛蓄電池から電源ラインへ放電させる放電制御部をさらに備えてよい。
遮断装置により第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている状態で、第1の鉛蓄電池の開回路電圧が予め定められた電圧以下になった場合に、第1の鉛蓄電池を第1の充放電回路に接続する接続制御部をさらに備えてよい。
予め定められた電圧は、初期開回路電圧の93%以上であってよい。
遮断装置は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を、予め定められた遮断時間だけ遮断してよい。
遮断時間は1時間以上6ヵ月未満であってよい。
遮断装置は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断してよい。鉛蓄電池装置は、遮断装置が第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に通知する通知部をさらに備えてよい。
遮断装置は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断してよい。第1の充放電回路は、遮断装置が第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を接続した後における第1の鉛蓄電池の充電量を大きくしてよい。
下限電圧は、初期開回路電圧の99%〜93%であってよい。
遮断装置は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断してよい。鉛蓄電池装置は、遮断装置が第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に通知する通知部を備えてよい。
遮断装置は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断してよい。第1の充放電回路は、遮断装置が第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を接続した後における第1の鉛蓄電池の充電量を小さくしてよい。
上限電圧は、初期開回路電圧の120%であってよい。
予め定められた時間は1時間以上であってよい。
他の蓄電装置はキャパシタを含んでよい。
第1の充放電回路は、第1の鉛蓄電池が接続されている場合に、パルス状の高電圧を第1の鉛蓄電池に印加する高電圧充電と、高電圧より低い低電圧を第1の鉛蓄電池に印加する低電圧充電とを交互に繰り返すことによって、第1の鉛蓄電池を充電してよい。
上記の他の蓄電装置をさらに備えてよい。
本発明の第2の態様においては、無停電電源装置は、上記の鉛蓄電池装置を備える。
本発明の第3の態様においては、電源システムは、上記の鉛蓄電池装置を備える。
本発明の第4の態様においては、鉛蓄電池の制御装置は、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路を備える。鉛蓄電池の制御装置は、第1の充放電回路により第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が電源ラインに放電可能である場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置を備える。鉛蓄電池の制御装置は、遮断装置によって第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置を備える。
本発明の第5の態様においては、鉛蓄電池の制御方法は、第1の充放電回路により、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池の充放電する段階を備える。鉛蓄電池の制御方法は、第1の充放電回路により第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が電源ラインに放電可能である場合に、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間を遮断する段階を備える。鉛蓄電池の制御方法は、第1の鉛蓄電池と第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する段階を備える。
上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。これらの特徴群のサブコンビネーションも発明となりうる。
一実施形態における電源システム120の機能ブロック及び負荷90を概略的に示す。 鉛蓄電池40の充放電回路50への接続状態と鉛蓄電池42の充放電回路52への接続状態の切り替えを模式的に示す。 鉛蓄電池を開回路状態にした後における端子間電圧の時間発展を模式的に示す。 鉛蓄電池の充電電圧のタイミングチャートを模式的に示す。 制御装置30による鉛蓄電池装置100の制御方法を示すフローチャートである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態における電源システム120の機能ブロック及び負荷90を概略的に示す。電源システム120は、電源装置10と蓄電システム20とを備える。電源装置10は、蓄電システム20の入力端子12に接続される。蓄電システム20の出力端子14には負荷90が接続される。入力端子12と出力端子14との間は電源ライン80で電気的に結ばれる。電源装置10は交流電源であってよい。負荷90は交流で動作する負荷であってよい。蓄電システム20は、無停電電源装置(UPS)において用いられてよい。また、蓄電システム20は、太陽光発電装置、風力発電装置、燃料電池装置などの発電装置において用いられてよい。
蓄電システム20は、コンバータ22と、インバータ24と、鉛蓄電池装置100とを有する。鉛蓄電池装置100は、制御装置30と、鉛蓄電池40と、充放電回路50と、遮断装置70と、鉛蓄電池42と、充放電回路52と、遮断装置72と、計測装置60とを有する。制御装置30は、制御部31と、通知部33とを有する。図1において、電源装置10、コンバータ22、インバータ24、鉛蓄電池40、充放電回路50、遮断装置70、鉛蓄電池42、充放電回路52、遮断装置72及び負荷90の電気的接続は、単線図で示される。
充放電回路50の一端は、コンバータ22とインバータ24との間のノード16に電気的に接続される。充放電回路50の他端は、遮断装置70の一端に電気的に接続される。遮断装置70の他端は、鉛蓄電池40に電気的に接続される。充放電回路52の一端は、ノード16に電気的に接続される。充放電回路52の他端は、遮断装置72の一端に電気的に接続される。遮断装置72の他端は、鉛蓄電池42に電気的に接続される。遮断装置70及び遮断装置72は、接続と遮断を切り替えるスイッチである。
コンバータ22は、電源装置10から出力される交流電流を直流電流に変換する。コンバータ22により変換された直流電流は、インバータ24、充放電回路50及び充放電回路52の少なくとも一つに出力され得る。
充放電回路50は、鉛蓄電池40の充放電を行う。具体的には、充放電回路50は、コンバータ22からの直流電流を、鉛蓄電池40の充電用の直流電流に変換して、鉛蓄電池40側に出力する充電回路を有する。鉛蓄電池40は、充放電回路50から出力される充電用の直流電流により充電される。また、充放電回路50は、鉛蓄電池40から出力される直流電流を、給電用の直流電流に変換して、ノード16側に出力する放電回路を有する。給電用の直流電流は、インバータ24に供給される。
充放電回路52は、鉛蓄電池42の充放電を行う。充放電回路50と同様に、充放電回路52は、コンバータ22からの直流電流を、鉛蓄電池42の充電用の直流電流に変換して、鉛蓄電池42側に出力する充電回路を有する。鉛蓄電池42は、充放電回路52から出力される充電用の直流電流により充電される。また、充放電回路52は、鉛蓄電池42から出力される直流電流を、給電用の直流電流に変換して、ノード16側に出力する放電回路を有する。給電用の直流電流は、インバータ24に供給される。
制御装置30は、充放電回路50及び充放電回路52を制御することにより、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の充放電を制御する。制御装置30は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の充電制御装置として機能する。また、制御装置30は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の放電制御装置として機能する。
インバータ24は、コンバータ22から出力される直流電流、充放電回路50及び充放電回路52から出力される直流電流の少なくとも一つを、交流電流に変換して出力する。インバータ24から出力された交流電流は、負荷90に供給される。なお、負荷90が直流で動作する場合は、インバータ24を省略してよい。また、電源装置10が直流を供給する場合は、コンバータ22を省略してよい。
通常動作時において、電源システム120は、コンバータ22及びインバータ24を介して電源装置10の電力を負荷90に供給してよい。また、通常動作時において、制御装置30は、電源装置10の電力で鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方を充電してよい。非通常動作時において、蓄電システム20は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方に蓄えられている電力を負荷90に供給してよい。
なお、蓄電システム20がUPSに用いられる場合、入力電源正常時には、電源装置10からコンバータ22及びインバータ24を介して負荷90に電力が供給される。これに対し、停電などの入力電源異常時には、鉛蓄電池40から遮断装置70、充放電回路50及びインバータ24を経て負荷90に電力が供給され得る。また、鉛蓄電池42から遮断装置72、充放電回路52及びインバータ24を経て負荷90に電力が供給され得る。
入力電源異常時とは、例えば、電源装置10からの電力について、電圧及び周波数の少なくとも一方が定常状態及び過渡変動範囲を外れた場合、又は、ひずみ若しくは電力瞬断時間が予め定められた限界値を超えたときであってよい。なお、蓄電システム20がUPSに用いられる場合、電源装置10は商用交流電源であってよい。電源装置10は、商用交流電源以外の電源であってよい。なお、電源システム120は、蓄電システム20をバイパスして、入力端子12及び出力端子14を介さずに電源装置10の電力を負荷90に供給する直送回路を有してよい。
また、蓄電システム20が発電装置に用いられる場合、電源装置10は発電機であってよい。例えば、電源装置10は、太陽電池、風力発電機、燃料電池、内燃力発電機などの発電機であってよい。この場合、蓄電システム20は電源装置10の補助電源として機能してよい。電源装置10の出力が規定値の場合には、電源装置10からコンバータ22及びインバータ24を介して負荷90に電力が供給される。この場合、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方は、電源装置10からの電力のうち負荷90によって消費されない余剰電力により充電されてよい。これに対し、電源装置10に異常が生じた場合などには、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方からインバータ24を介して、負荷90に電力が供給される。また、電源装置10から負荷90に供給される電力が、負荷90が必要とする電力より小さい場合に、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方からインバータ24を介して、負荷90に不足分の電力が供給されてよい。
鉛蓄電池40は、電極としての少なくとも1つの正極及び少なくとも1つの負極と、正極と負極との間に設けられたセパレータと、正極、負極及びセパレータが設けられた空間を満たす電解液を有する1以上の電池セルを有する。鉛蓄電池40は、例えば直列接続された6つの電池セルを有するユニットであってよい。鉛蓄電池40において、電池セルとは、直列に接続された一対の正極及び負極を有する鉛蓄電池の最小単位を指す。本実施形態において、電池セルの数について特に記載がない場合を除いて、鉛蓄電池40は直列接続された6つの電池セルを有する。なお、鉛蓄電池42は、鉛蓄電池40と同様の構成を有する。そのため、鉛蓄電池42についての具体的な説明は省略する。
計測装置60は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42のそれぞれの端子間電圧を計測する。計測装置60による計測値は、制御装置30に供給される。
ここで、鉛蓄蓄電池の負極及び正極の劣化について説明する。鉛蓄電池においては、充電時に下記の半反応が進む。
(正極反応)PbSO+2HO → PbO+4H+SO 2−+2e
(負極反応)PbSO+2e → Pb+SO 2−
また、放電時には、充電時とは逆の下記の半反応が進む。
(正極反応)PbO+4H+SO 2−+2e → PbSO+2H
(負極反応)Pb+SO 2− → PbSO+2e
鉛蓄電池においては放電により負極に形成された硫酸鉛により、サルフェーションが促進される場合がある。
電極に形成された硫酸鉛は、速やかに十分な充電を行えば分解されて電解液に戻り得る。しかし、硫酸鉛が付着した状態が継続すると、電極に形成された硫酸鉛が結晶化して硬質化する。硫酸鉛が硬質化すると、充電によっても上記の反応は実質的に起こらない。したがって、結晶化した硫酸鉛が電極を被うことで、電極の有効面積が減少する。これにより、各電極における反応が進みにくくなり、放電性能が低下し得る。また、結晶化した硫酸鉛の量が多くなるほど、電気エネルギーの蓄積を担う電解液中の鉛イオン及び硫酸イオンが減少する。そのため、結晶化した硫酸鉛が増えるほど、蓄電性能が低下し得る。場合によっては、鉛蓄電池の充電が困難になってしまう場合がある。このようにして、負極は、主として硫酸鉛により劣化し得る。
なお、電極の金属鉛に結合した硫酸イオン量が多いほど、電解液中の硫酸イオン濃度は低くなる。鉛蓄電池の起電力は、電解液の硫酸濃度と正比例の関係にある。鉛蓄電池の起電力は、開回路電圧で近似することができる。鉛蓄電池装置100においては、開回路電圧をモニタリングすることにより、硫酸鉛の生成量をより適切に評価することができ、ひいては負極の劣化をより適切に評価することができる。
また、鉛蓄電池が過充電されると、電解液中の水が電気分解されて鉛蓄電池の外部に失われる。また、電解液は、蒸発及び透湿などによっても鉛蓄電池の外部に失われる。これにより、電解液濃度が経時的に上昇し得る。例えば、電解液中の水分が失われることで、鉛蓄電池の充電率が規定値である場合における硫酸濃度が、経時的に上昇し得る。これにより、正極の電極格子の腐食が進む。このようにして、正極の劣化が進む。
上述したように、鉛蓄電池の起電力は、電解液の硫酸濃度と正比例の関係にあり、鉛蓄電池の起電力は開回路電圧で近似することができる。そのため、電解液中の水分が減少すると、硫酸イオン濃度が上昇し、開回路電圧が上昇する。鉛蓄電池装置100においては、開回路電圧をモニタリングすることにより、過充電による劣化をより適切に評価することができ、ひいては正極の劣化をより適切に評価することができる。
後述するように、充放電回路50は、高電圧充電と低電圧充電とを交互に繰り返して鉛蓄電池40を充電する。低電圧充電期間が存在することで、電解液中の水分が電気分解により鉛蓄電池から失われることを抑制できる。また、低電圧と高電圧とを切り替えて印加することで、負極に形成された硫酸鉛の分解を促進し得る。これにより、鉛蓄電池40の電極の劣化を抑制することができる。間欠充電の具体例及び電極の劣化抑制については後述する。
次に、開回路電圧の計測に関する制御等について具体的に説明する。なお、充放電回路50は、電源ライン80を通じて鉛蓄電池40を充放電する第1の充放電回路の一例である。充放電回路52は、電源ライン80を通じて鉛蓄電池42を充放電する第2の充放電回路の一例である。なお、鉛蓄電池40、遮断装置70及び充放電回路50は、一つの蓄電装置として機能する。鉛蓄電池42、遮断装置72及び充放電回路52は、他の蓄電装置として機能する。
遮断装置70は、充放電回路50により鉛蓄電池40が充電された後、鉛蓄電池42が電源ライン80に放電可能である場合に、鉛蓄電池40と充放電回路50との間を遮断する。計測装置60は、遮断装置70によって鉛蓄電池40と充放電回路50との間が遮断されている場合に、鉛蓄電池40の開回路電圧を計測する。例えば、遮断装置70は、充放電回路50により鉛蓄電池40が充電された後、鉛蓄電池42が充放電回路52に接続されていることを条件として、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断する。鉛蓄電池装置100によれば、鉛蓄電池42から電力供給可能な状態を維持しつつ、鉛蓄電池40の開回路電圧を計測することができる。
制御部31は、鉛蓄電池40と充放電回路50との間が遮断されている状態で電源異常が生じた場合に、充放電回路52に接続されている鉛蓄電池42から電源ライン80へ放電させるとともに、鉛蓄電池40を充放電回路50に接続して鉛蓄電池40から電源ライン80へ放電させる。これにより、例えば、鉛蓄電池40が遮断装置70により遮断されている場合に入力電源異常が生じたときに、電源ライン80に速やかに電力を提供することができる。
制御部31は、遮断装置70により鉛蓄電池40と充放電回路50との間が遮断されている状態で、鉛蓄電池40の開回路電圧が予め定められた電圧以下になった場合に、鉛蓄電池40を充放電回路50に接続してよい。予め定められた電圧は、初期開回路電圧の93%以上であってよい。
遮断装置70は、鉛蓄電池40と充放電回路50との間を、予め定められた時間だけ遮断してよい。遮断時間は1時間以上6ヵ月未満であってよい。
遮断装置70は、鉛蓄電池40と充放電回路50との間を予め定められた時間以上遮断してよい。通知部33は、遮断装置70が鉛蓄電池40と充放電回路50との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に通知する。当該通知は、負極が劣化した旨の通知であってよい。当該下限電圧は、初期開回路電圧の99%〜93%であってよい。当該予め定められた時間は10時間以上であってよい。
通知部33は、遮断装置70が鉛蓄電池40と充放電回路50との間を遮断してから予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に通知する。当該通知は、正極が劣化した旨の通知であってよい。通当該上限電圧は、初期開回路電圧の105〜110%であってよい。
以上に説明したように、鉛蓄電池装置100によれば、鉛蓄電池42から電力供給可能な状態を維持しつつ、鉛蓄電池40の開回路電圧を計測することができる。そのため、負極又は正極の劣化をより適切に評価することができる。
図2は、鉛蓄電池40の充放電回路50への接続状態と鉛蓄電池42の充放電回路52への接続状態の時間変化を模式的に示す。図2のタイミングチャートの横軸は時刻を示す。図2のタイミングチャートの縦軸は、充放電回路に接続されている状態と充放電回路から遮断されている状態とを示す。なお、本タイミングチャートにおいては、入力電源異常は生じないとする。この場合、鉛蓄電池40が充放電回路50に接続されているときは、鉛蓄電池40は電源ライン80を通じて供給される電源装置10からの電力により充電され得る。また、鉛蓄電池42が充放電回路52に接続されているときは、鉛蓄電池42は電源ライン80を通じて供給される電源装置10からの電力により充電され得る。
時刻t0において、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42はそれぞれ充放電回路50及び充放電回路52に接続されており、電源ライン80から供給される電力で充電中である。例えば、充放電回路50及び充放電回路52は、それぞれ鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42を定電流定電圧充電モードで充電する。一例として、充放電回路50及び充放電回路52は、規定の充電電圧、例えば13.38Vの充電電圧で、充電する。
時刻t1において、鉛蓄電池40の充電が完了する。例えば、時刻t1において、制御部31は、充電時間が鉛蓄電池40の容量と定電流充電の電流値から定まる時間に達した場合に、鉛蓄電池40の充電が完了したと判断する。この場合、制御部31は、遮断装置70を制御することにより、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断する。このとき、制御部31は、遮断装置72に鉛蓄電池42と充放電回路52との間を遮断させない。すなわち、鉛蓄電池42と充放電回路52との間の接続を維持して、鉛蓄電池42の充電を継続する。
時刻t1から予め定められた時間が経過すると、時刻t2において、計測装置60は鉛蓄電池40の開回路電圧を計測する。開回路電圧の計測値は、制御部31及び通知部33に出力される。開回路電圧の計測値が所定の下限電圧及び上限電圧の範囲内である場合、時刻t3において、制御部31は、遮断装置70による遮断を解除して、鉛蓄電池40を充放電回路50に接続する。これにより、時刻t3以降、鉛蓄電池40の補充電が開始される。
制御部31は、時刻t3において鉛蓄電池40を充放電回路50に接続した後、鉛蓄電池42の充電が完了していると判断した場合、時刻t4において、遮断装置72を制御することにより、鉛蓄電池42と充放電回路52との間の接続を遮断する。このとき、制御部31は、遮断装置70に鉛蓄電池40と充放電回路50との間を遮断させない。すなわち、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を維持して、鉛蓄電池40の補充電を継続する。
時刻t4から予め定められた時間が経過すると、時刻t5において、計測装置60は鉛蓄電池42の開回路電圧を計測する。開回路電圧の計測値は、制御部31及び通知部33に出力される。開回路電圧の計測値が所定の下限電圧及び上限電圧の範囲内である場合、時刻t6において、制御部31は、遮断装置72による遮断を解除して、鉛蓄電池42を充放電回路52に接続する。これにより、時刻t6以降、鉛蓄電池42の補充電が開始される。
制御部31は、時刻t6において鉛蓄電池42を充放電回路52に接続した後、鉛蓄電池40の充電が完了していると判断した場合、時刻t7において、遮断装置70を制御することにより、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断する。時刻t7以降の制御は、時刻t1以降の制御と同様となる。すなわち、時刻t8で鉛蓄電池40の開回路電圧を計測し、計測値が所定の下限電圧及び上限電圧の範囲内である場合は、時刻t9で鉛蓄電池40を充放電回路50に接続して、鉛蓄電池40の補充電を再開する。時刻t9以降、上述した同様の処理が繰り替えされる。
以上のように、制御部31は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の一方の鉛蓄電池が電源ライン80に接続されている状態を維持しつつ、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の他方を、対応する充放電回路から遮断して、開回路電圧を計測する。これにより、開回路電圧を計測することで、負極劣化及び正極劣化をより適切に判断することができる。この場合において、他方の鉛蓄電池を充放電回路から遮断している場合に入力電源異常が生じたとしても、一方の鉛蓄電池を放電して電源ライン80に供給することができる。例えば、停電が発生して電源ライン80に対するバックアップ電力が必要となった場合でも、一方の鉛蓄電池が充放電回路に接続されている状態にあるため、速やかにバックアップ電力を供給することができる。また、停電が生じた瞬間においては、一方の鉛蓄電池から一時的に必要な電力を供給するので、開回路状態にある他方の鉛蓄電池を充放電回路に接続するための時間を確保することができる。他方の鉛蓄電池が充放電回路に接続された後は、両方の鉛蓄電池によりバックアップ電力を供給することができる。そのため、システム全体に必要な電池容量を著しく増大することもない。
また、制御部31による制御によれば、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42を満充電にした後に一時的に開回路状態にする。また、制御部31は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42を交互に開回路状態にする。そのため、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42に継続的に高電圧が印加されることを抑制できる。これにより、高電圧状態が続くことによる電解液の水分の減少を抑制することができ、ひいては正極の劣化を抑制することができる。また、予め定められた時間が経過した場合に再び充放電回路と接続し、開回路状態にあったときの自己放電分を補充電するので、電極に形成された硫酸鉛が硬質化する前に硫酸鉛を分解することができる。
図3は、鉛蓄電池を開回路状態にした後における端子間電圧の時間発展を模式的に示す。図示されるように、開回路状態から24時間が経過した場合に、端子間電圧が略一定となる。また、開回路状態にしてから約1時間が経過した時点で、開回路電圧の変化量の約半分の変化が生じている。
そのため、計測装置60は、鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断してから1時間以上が経過した場合に、鉛蓄電池40の開回路電圧を計測してよい。すなわち、鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断してから鉛蓄電池40の開回路電圧を計測するまでの時間は、1時間以上であってよい。鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断してから鉛蓄電池40の開回路電圧を計測するまでの時間は、10時間以上であってよい。また、鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断してから鉛蓄電池40の開回路電圧を計測するまでの時間は、24時間以上であってよい。また、計測装置60は、鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断した後における鉛蓄電池40の端子電圧の時間変化が予め定められた値より小さくなった場合に、鉛蓄電池40の開回路電圧を計測してよい。
同様に、鉛蓄電池42を充放電回路52から遮断してから鉛蓄電池42の開回路電圧を計測するまでの時間は、1時間以上であってよく、10時間以上であってよく、24時間以上であってよい。また、計測装置60は、鉛蓄電池42を充放電回路52から遮断した後における鉛蓄電池42の端子電圧の時間変化が予め定められた値より小さくなった場合に、鉛蓄電池42の開回路電圧を計測してよい。
図4は、鉛蓄電池40の充電電圧のタイミングチャートを模式的に示す。図4のタイミングチャートの横軸は時刻を示す。図4のタイミングチャートの縦軸は電圧を示す。制御部31は、充放電回路50を制御することにより、図4のタイミングチャートに示すような電圧を鉛蓄電池40に印加することにより、鉛蓄電池40を間欠充電する。間欠充電は、鉛蓄電池40の補充電に適用されてよい。例えば、定電流定電圧充電等の通常充電によって鉛蓄電池40を満充電にした後又は予め定められた充電率まで充電した後における充電に、間欠充電を適用してよい。なお、間欠とは、高電圧が印加されない期間が繰り返し存在することを意味する。
は、鉛蓄電池40の端子間に高電圧を印加する高電圧充電期間の時間長さを示す。横軸において、tsは、低電圧を印加している状態から高電圧の印加を開始する時刻の1つを示し、teは低電圧の印加を開始する時刻の1つを示す。よって、T=te−tsである。制御部31は、tsにおいて、鉛蓄電池40に印加する電圧を低電圧から高電圧に切り替え、teにおいて、鉛蓄電池40に印加する電圧を高電圧から低電圧に切り替える。
制御部31は、充放電回路50を制御して、鉛蓄電池40に高電圧を印加するTと鉛蓄電池40に低電圧を印加するTとを有する1周期を1回以上繰り返すことにより、鉛蓄電池40を間欠充電する。V、V、T及びTは、間欠充電において制御部31が設定する充電パラメータの一例である。
高電圧充電において、制御部31は、充放電回路50を制御することにより、パルス状の高電圧を鉛蓄電池40に印加する。図4に示すパルス状の高電圧は、予め定められたピーク電圧値Vを有する矩形波形状を有する。なお、パルス状の高電圧とは、短時間で急峻に電圧値が上昇する電圧波形を意味してよい。パルス状の高電圧は、矩形波以外に、例えば、正弦波、三角波又は鋸波におけるピークを含む部分期間の波形形状を有してよい。
ここで、V、V、T及びTがどの程度の値であるかを例示するとともに、間欠充電により得られる効果を説明することを目的として、V、V、T及びTの具体的な数値等を例示する。
は、例えば60秒である。Tは例えば3600秒である。間欠充電では、高電圧をパルス状に印加するので、Tを短くすることができる。Tが短いほど、電解液中の水が電気分解により鉛蓄電池から失われることを抑制できる。また、パルス状の高電圧を印加することで、負極に発生した硫酸鉛が分解され易くなる場合がある。また、Tを短くすることで、鉛蓄電池40の正極の劣化を抑制し得る。例えば、正極に形成される酸化鉛に起因する体積膨張を抑制し得る。
は、電池メーカーが指定する仕様値であってよい。当該仕様値は13.65Vであってよい。したがって、Vは1つの電池セル当たり2.275V(=13.65V/6)の電圧が印加されてよい。なお、鉛蓄電池40の仕様に応じて、Vの値を変更してもよい。
は、例えば12.6Vである。この場合、Tの期間内に、1つの電池セルあたり2.1Vの電圧が印加される。なお、Vは、0Vよりも高くてよい。Vは、鉛蓄電池40の完全放電時の起電力以上であってもよい。例えば、1つの電池セルの完全放電時の起電力が1.95Vである場合、Vは11.7V以上であってよい。
鉛蓄電池への印加電圧が極端に低いと、自己放電が進んで、負極で硫酸鉛の形成及び結晶化が進む。例えば、充電電圧が0Vの場合、負極で硫酸鉛の結晶化が進み易くなる。これに対し、蓄電システム20においては、Vを0Vよりも高くすることで、硫酸鉛の結晶化の進行を抑制し得る。また、Vを完全放電時の起電力以上とすることによっても、硫酸鉛の結晶化の進行を抑制し得る。このように、制御部31は、低電圧充電期間において、鉛蓄電池40の負極の劣化を抑制し得る電圧値を、鉛蓄電池40に印加する。
なお、Vは、鉛蓄電池40における理論起電力の74%以上であってもよい。例えば、1つの電池セルの理論起電力が2.04Vである場合に、Vは9.06V以上であってよい。Vは、鉛蓄電池40における理論起電力の93%以上であってもよい。例えば、1つの電池セルの理論起電力が2.04Vである場合に、Vは11.4V以上であってよい。Vが理論起電力の74%以上又は93%以上である場合とは、低電圧充電期間における瞬間最低値が理論起電力の74%以上又は93%以上であることを意味してよい。Vが理論起電力の74%以上又は93%以上である場合、サルフェーションの抑制に一定の効果があり得る。
また、Vは、鉛蓄電池40の完全充電時の起電力以下であってよい。1つの電池セルの完全充電時の起電力が2.1Vである場合に、Vは12.6V以下であってよい。
また、Vは、鉛蓄電池40における理論起電力の電圧値の121%以下であってよい。1つの電池セルの理論起電力が2.04Vである場合に、Vは14.8V以下であってもよい。
なお、Tは、Tよりも長くてよい。また、Tが60秒であり、Tが240秒以上であってよい。また、Tが60秒であり、Tが30分以上であってよい。Tが60秒であり、Tが1時間以上であってよい。Tが60秒であり、Tが2時間以上であってよい。このように、TとTとの比は、4≦T/T、30≦T/T、60≦T/T、又は120≦T/Tであってよい。
また、Tが60秒であり、Tが5時間以下であってよい。Tが60秒であり、Tが3時間以下であってよい。このように、TとTとの比は、T/T≦180又はT/T≦300としてよい。特に、鉛蓄電池において、Tが3時間以上5時間以下の間において、負極の劣化の進行が早まる場合があることが、本願の発明者らによる実験において確認されている。したがって、Tを5時間以下、より好ましくは3時間以下とすることは、鉛蓄電池の劣化抑制に有効といえる。
このように、制御部31は、充放電回路50に、鉛蓄電池40が接続されている場合に、パルス状の高電圧を鉛蓄電池40に印加する高電圧充電と、高電圧より低い低電圧を鉛蓄電池40に印加する低電圧充電とを交互に繰り返すことによって、鉛蓄電池40を充電させる。なお、図4に関連して、鉛蓄電池40の間欠充電について説明した。同様に、制御部31は、充放電回路52に、鉛蓄電池42が接続されている場合に、パルス状の高電圧を鉛蓄電池42に印加する高電圧充電と、高電圧より低い低電圧を鉛蓄電池42に印加する低電圧充電とを交互に繰り返すことによって、鉛蓄電池42を充電させてよい。
図5は、制御装置30による鉛蓄電池装置100の制御方法を示すフローチャートである。制御装置30は、この制御方法における各段階の動作を制御する主体であってよい。これを実現するべく、制御装置30は、CPU又はASIC等の処理装置及びメモリ等を有してよい。なお、図5のフローチャートは、蓄電システム20における制御方法の一例を示すに過ぎない。図5のフローチャートの各段階を適宜組み換えてよく、図5のフローチャートの一部の段階を省略してもよく、図5のフローチャートに他の段階を追加してもよい。
本フローチャートのS502において、制御部31は、充放電回路50及び充放電回路52を制御して、電源ライン80を通じて供給される電源装置10の電力を利用して鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42を充電する。S502における充電は、定電流定電圧充電であってよい。
S504において、制御部31は、鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方の鉛蓄電池が満充電になったか否かを判断する。例えば、制御部31は、鉛蓄電池が規定の充電率に達したか否かを判断する。充電率は、鉛蓄電池毎に定められてよい。規定の充電率は、完全充電状態の80%以上100%以下の範囲内の値であってよい。完全充電状態とは、鉛蓄電池が満充電状態と判断される状態であってよい。完全充電状態とは、所定の充電条件で鉛蓄電池の定格容量に達するまで鉛蓄電池を充電した状態であってよい。S504において鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の少なくとも一方が満充電になったと判断した場合、S506に進む。S504において鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42のいずれも満充電になっていないと判断した場合、S532に進む。
S506において、満充電になった一方の鉛蓄電池を充放電回路から遮断する。ここでは、S504において、鉛蓄電池40が満充電となり、鉛蓄電池42が満充電となっていないと判断されたとして説明する。この場合、制御部31は、遮断装置70を制御して、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断する。
S508において、制御部31は、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断してから所定時間以上経過した後、次の工程に進む。所定時間は、開回路電圧の測定するために必要な時間であってよい。S508において鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断してから予め定められた時間以上経過したと判断した場合、S510に進む。
S510において、計測装置60は、鉛蓄電池40の開回路電圧Voを計測する。続いて、S512において、制御部31は、Voが上限電圧を超えたか否かを判断する。S512において、Voが上限電圧を超えていないと判断した場合、S514に進む。S512において、Voが上限電圧を超えたと判断した場合、S522に進む。
S514において、制御部31は、Voが下限電圧未満であるか否かを判断する。S514において、Voが下限電圧未満であると判断した場合、S516に進む。S514において、Voが下限電圧未満でないと判断した場合、S518に進む。
S516において通知部33は、鉛蓄電池40の負極が劣化したことを通知する。そして、S518において、制御部31は、遮断装置70を制御して、鉛蓄電池40と充放電回路50とを接続する。続いて、S520において鉛蓄電池40の補充電を開始し、S504に進む。
S512の判断からS522に進んだ場合、通知部33は、正極が劣化したことを通知する。そして、S524において、制御部31は、鉛蓄電池40を充放電回路50から遮断した状態で所定の時間が経過するのを待ってから、S518に進む。このように、鉛蓄電池40の正極が劣化したと判断した場合、所定の時間が経過した後に、鉛蓄電池40を充放電回路50に接続してよい。これにより、鉛蓄電池40をすぐに充放電回路50に接続する場合に比べて、正極の劣化の進行を抑制することができる。
S504の判断からS532に進んだ場合、制御部31は、充電に使用する電源装置に異常が生じたか否かを判断する。S532において充電電源異常が生じたと判断した場合、S534に進む。S532において充電電源異常が生じていないと判断した場合、S504に進む。S534において、装置異常と判断してアラームを発報する。S534の後、鉛蓄電池装置100の充電制御を終了する。尚、充電電源異常とは、電源本体の故障のことを指す。
S502以下の段階において、停電や瞬低などの電源異常が発生し、負荷90に電力を供給する必要が発生した場合には、遮断装置70及び遮断装置72を接続状態にし、鉛蓄電池40および鉛蓄電池42ともに直ちに放電を行う。
本フローチャートの説明では、S504において鉛蓄電池40が満充電になったとした。S504において鉛蓄電池42が満充電になったと判断した場合は、鉛蓄電池40に対する制御と鉛蓄電池42に対する制御とが入れ替わることになる。また、S504において鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42が共に満充電になったと判断した場合は、S506において鉛蓄電池40及び鉛蓄電池42の一方の鉛蓄電池を、対応する充放電回路から遮断し、他方の鉛蓄電池を、対応する充放電回路に接続した状態を維持する。このように、少なくとも1つの鉛蓄電池が対応する充放電回路に接続された状態を維持する。
本フローチャート等に関連して説明したように、鉛蓄電池装置100によれば、鉛蓄電池40を開回路状態にして、鉛蓄電池40の安定時の開回路電圧を計測する。これにより、鉛蓄電池40の開回路電圧をより正確に計測することができる。上述したように、開回路電圧は鉛蓄電池40の充電不足や硫酸鉛の形成量が多くなった時には低下し、過充電や電解液が減少した時には上昇する。そのため、初期開回路電圧に基づいて設定された上限電圧や下限電圧との比較から、正極及び負極の劣化を適切に評価することが可能になる。
なお、S514の判断において、Voが下限電圧未満である場合、S518で充放電回路50に接続した後のS520において、鉛蓄電池40の充電電圧を高めてよい。例えば、鉛蓄電池40を間欠充電により補充電する場合、Vを高めてよい。また、Vを高めることに代えて、又は、Vを高めることに加えて、Tを長くしてよい。また、Vを高めてもよい。また、Vを高めることに代えて、又は、Vを高めることに加えて、Tを短くしてよい。上述したVを高める制御、Tを長くする制御、及び、Tを短くする制御は、任意の組み合わせで行うことができる。このように、Voが下限電圧未満である場合、鉛蓄電池40の充電量を大きくしてよい。これにより、負極の劣化の進行を抑制できる。
また、S512の判断において、Voが上限値を超える場合、S518で鉛蓄電池40を充放電回路50に接続した後のS520において、鉛蓄電池40の充電電圧を低くしてよい。例えば、鉛蓄電池40を間欠充電により補充電する場合、Vを低くしてよい。また、Vを低くすることに代えて、又は、Vを低くすることに加えて、Tを短くしてよい。また、Vを低くしてもよい。また、Vを低くすることに代えて、又は、Vを低くすることに加えて、Tを長くしてよい。上述したVを低くする制御、Tを短くする制御、及び、Tを長くする制御は、任意の組み合わせで行うことができる。このように、Voが上限電圧を超える場合、鉛蓄電池40の充電量を小さくしてよい。これにより、正極の劣化の進行を抑制できる。
本フローチャートにおいては、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断した後に、鉛蓄電池40の開回路電圧を測定する。しかし、鉛蓄電池40の開回路電圧を測定しなくてもよい。この場合、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断してから予め定められた時間が経過した場合に、充放電回路50に接続するようにしてもよい。予め定められた時間は、6ヶ月未満であってよい。また、鉛蓄電池40と充放電回路50との間の接続を遮断した後に、鉛蓄電池40の開回路電圧が予め定められた閾値より低くなった場合に、充放電回路50に接続するようにしてもよい。これにより、鉛蓄電池40に常に高電圧が印加された状態が続くことを少なくとも避けることができるので、電解液の水分の減少や正極の劣化を抑制することができる。
以上の説明において、鉛蓄電池装置100が2つの鉛蓄電池を備える場合を説明した。しかし、鉛蓄電池の数は2に限られない。鉛蓄電池の数は、3以上の任意の数であってよい。鉛蓄電池を3以上備える形態においても、制御部31は、少なくとも1つの鉛蓄電池が対応する充放電回路に接続されているようにしつつ制御部31は、少なくとも1つの鉛蓄電池が対応する充放電回路に接続した状態を維持しつつ、満充電になった他の1以上の鉛蓄電池と対応する充放電回路との間の接続を遮断してよい。そして、制御部31は、充放電回路から遮断した当該1以上の鉛蓄電池の開放端電圧を計測してよい。
以上の説明においては、鉛蓄電池装置100が備える複数の蓄電装置は、いずれも鉛蓄電池であるとした。他の形態において、鉛蓄電池装置100が備える複数の蓄電装置のうち、少なくとも1つが鉛蓄電池を有し、他の蓄電装置の少なくとも1つはキャパシタを有してよい。鉛蓄電池装置100が備える複数の蓄電装置のうち、少なくとも1つが鉛蓄電池を有し、他の蓄電装置の少なくとも1つは鉛蓄電池以外の二次電池を有してよい。
制御装置30は、コンピュータにより実現されてよい。コンピュータがプログラムを実行することにより、プログラムは、コンピュータが有するプロセッサおよびメモリ等の各部を制御して、制御装置30として機能させてよい。当該プログラムは、コンピュータを、制御部31と通知部33として機能させてよい。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 電源装置
12 入力端子
14 出力端子
16 ノード
20 蓄電システム
22 コンバータ
24 インバータ
30 制御装置
31 制御部
33 通知部
40、42 鉛蓄電池
50、52 充放電回路
70、72 遮断装置
60 計測装置
80 電源ライン
90 負荷
100 鉛蓄電池装置
120 電源システム

Claims (24)

  1. 第1の鉛蓄電池と、
    電源ラインを通じて前記第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    前記遮断装置により前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている状態で、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧が予め定められた電圧以下になった場合に、前記第1の鉛蓄電池を前記第1の充放電回路に接続する接続制御部と
    を備える鉛蓄電池装置。
  2. 前記他の蓄電装置は、
    第2の鉛蓄電池と、
    前記電源ラインを通じて前記第2の鉛蓄電池を充放電する第2の充放電回路と
    を有し、
    前記遮断装置は、前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、前記第2の鉛蓄電池が前記第2の充放電回路に接続されていることを条件として、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間の接続を遮断する
    請求項1に記載の鉛蓄電池装置。
  3. 前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている状態で電源異常が生じた場合に、前記第2の充放電回路に接続されている前記第2の鉛蓄電池から前記電源ラインへ放電させるとともに、前記第1の鉛蓄電池を前記第1の充放電回路に接続して前記第1の鉛蓄電池から前記電源ラインへ放電させる放電制御部
    をさらに備える請求項2に記載の鉛蓄電池装置。
  4. 前記予め定められた電圧は、初期開回路電圧の93%以上である
    請求項1から3のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  5. 前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を、予め定められた遮断時間だけ遮断する
    請求項1からのいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  6. 前記遮断時間は1時間以上6ヵ月未満である
    請求項に記載の鉛蓄電池装置。
  7. 前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記鉛蓄電池装置は、
    前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に通知する通知部
    をさらに備える請求項1からのいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  8. 第1の鉛蓄電池と、
    電源ラインを通じて前記第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    を備え、
    前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記第1の充放電回路は、前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を接続した後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を大きくする
    鉛蓄電池装置。
  9. 前記下限電圧は、初期開回路電圧の99%〜93%である
    請求項又はに記載の鉛蓄電池装置。
  10. 前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記鉛蓄電池装置は、
    前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に通知する通知部
    を備える請求項1からのいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  11. 第1の鉛蓄電池と、
    電源ラインを通じて前記第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    を備え、
    前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記第1の充放電回路は、前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を接続した後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を小さくする
    鉛蓄電池装置。
  12. 前記上限電圧は、初期開回路電圧の105〜110%である
    請求項10又は11に記載の鉛蓄電池装置。
  13. 前記予め定められた時間は1時間以上である
    請求項から12のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  14. 前記他の蓄電装置はキャパシタを含む
    請求項1に記載の鉛蓄電池装置。
  15. 前記第1の充放電回路は、前記第1の鉛蓄電池が接続されている場合に、パルス状の高電圧を前記第1の鉛蓄電池に印加する高電圧充電と、前記高電圧より低い低電圧を前記第1の鉛蓄電池に印加する低電圧充電とを交互に繰り返すことによって、前記第1の鉛蓄電池を充電する
    請求項1から14のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  16. 前記他の蓄電装置
    をさらに備える請求項1から15のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置。
  17. 請求項1から15のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置を備える無停電電源装置。
  18. 請求項1から15のいずれか一項に記載の鉛蓄電池装置を備える電源システム。
  19. 電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    前記遮断装置により前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている状態で、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧が予め定められた電圧以下になった場合に、前記第1の鉛蓄電池を前記第1の充放電回路に接続する接続制御部と
    を備える鉛蓄電池の制御装置。
  20. 電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    を備え、
    前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記第1の充放電回路は、前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を接続した後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を大きくする
    鉛蓄電池の制御装置。
  21. 電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池を充放電する第1の充放電回路と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する遮断装置と、
    前記遮断装置によって前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する計測装置と
    を備え、
    前記遮断装置は、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を予め定められた時間以上遮断し、
    前記第1の充放電回路は、前記遮断装置が前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断してから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を接続した後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を小さくする
    鉛蓄電池の制御装置。
  22. 第1の充放電回路により、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池の充放電する段階と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を遮断する段階と、
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する段階と
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている状態で、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧が予め定められた電圧以下になった場合に、前記第1の鉛蓄電池を前記第1の充放電回路に接続する段階と
    を備える鉛蓄電池の制御方法。
  23. 第1の充放電回路により、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池の充放電する段階と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を、予め定められた時間以上遮断する段階と、
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する段階と、
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されてから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた下限電圧未満である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が接続された後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を大きくする段階と
    を備える鉛蓄電池の制御方法。
  24. 第1の充放電回路により、電源ラインを通じて第1の鉛蓄電池の充放電する段階と、
    前記第1の充放電回路により前記第1の鉛蓄電池が充電された後、他の蓄電装置が前記電源ラインに放電可能である場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間を、予め定められた時間以上遮断する段階と、
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されている場合に、前記第1の鉛蓄電池の開回路電圧を計測する段階と、
    前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が遮断されてから前記予め定められた時間が経過した後の開回路電圧が予め定められた上限電圧を超える場合に、前記第1の鉛蓄電池と前記第1の充放電回路との間が接続された後における前記第1の鉛蓄電池の充電量を小さくする段階と
    を備える鉛蓄電池の制御方法。
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