JP6171276B2 - 偏光子及びその製造方法 - Google Patents
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Description
〔1〕透明基材上に、配向層、偏光層及び保護層がこの順で設けられた偏光子であり、
前記偏光層は、
重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物が重合してなり、スメクチック液晶状態であるマトリックス中に二色性色素が分散している層であり、
前記保護層は、
多官能アクリレートを硬化させたものであるか、
多官能アクリレートを重合させて得られるポリマーもしくはオリゴマーからなるものであるか、または
水溶性ポリマーからなるものである偏光子。
〔2〕前記偏光層が、X線回折測定においてブラッグピークが得られる偏光層である、前
記〔1〕記載の偏光子。
〔3〕前記偏光層の厚みが0.5〜3μmの範囲である、前記〔1〕又は〔2〕記載の偏
光子。
〔4〕前記二色性色素がアゾ色素である、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか記載の偏光子。
〔5〕前記重合性液晶化合物が、2種以上の重合性スメクチック液晶化合物を含む、前記
〔1〕〜〔4〕のいずれか記載の偏光子。
〔6〕前記保護層が、多官能アクリレートと溶剤とを含む保護層組成物から形成されたも
のであり、該溶剤が実質的にアルコール溶剤及び/又はエーテル溶剤からなる、前記〔1
〕〜〔5〕のいずれか記載の偏光子。
〔7〕前記保護層が、多官能アクリレートを重合させて得られるポリマー又はオリゴマー
と水とを含む保護層形成用組成物から形成されたものである前記〔1〕〜〔5〕のいずれ
か記載の偏光子。
〔8〕前記保護層が、水溶性ポリマーと水とを含む保護層形成用組成物から形成されたも
のである前記〔1〕〜〔5〕のいずれか記載の偏光子。
〔9〕前記〔1〕〜〔8〕のいずれか記載の偏光子を備えた液晶表示装置。
〔10〕前記偏光子が、液晶セル内部に配置されている、前記〔9〕記載の液晶表示装置
。
〔11〕前記〔1〕〜〔8〕のいずれか記載の偏光子の前記保護層上に、1/4波長板を
設けた円偏光板。
〔12〕前記1/4波長板は、可視光に対する面内位相差値が、波長が短くなるに従って
小さくなる特性を有する波長板である、前記〔11〕記載の円偏光板。
〔13〕前記〔11〕又は〔12〕記載の円偏光板と、有機EL素子とを備えた有機EL
表示装置。
〔14〕透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記積層板の前記配向層上に、重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された前記第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性
液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被
膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を
保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層
を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートと溶剤とを含有する
保護層組成物を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜に含まれる前
記多官能アクリレートを重合させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程
(4)とを有する偏光子の製造方法。
〔15〕前記保護層組成物に含まれる溶剤が、実質的にアルコール溶剤及び/又はエーテ
ル溶剤からなる、前記〔14〕記載の偏光子の製造方法。
〔16〕透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記積層板の前記配向層上に、重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された前記第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性
液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被
膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を
保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層
を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートを重合させて得られ
るポリマー又はオリゴマーと水とを含有する保護層形成用組成物を塗布して、該偏光層上
に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜を乾燥させることにより、該第2塗布膜から保護層
を形成する工程(4)と
を有する偏光子の製造方法。
〔17〕透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記積層板の前記配向層上に、重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された前記第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性
液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被
膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を
保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層
を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、水溶性ポリマーと水とを含有する保護層
形成用組成物を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜を乾燥させる
ことにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4)と
を有する偏光子の製造方法。
重合性液晶化合物、二色性色素、重合開始剤及び溶剤を含む組成物から塗布膜を形成する工程と、
前記塗布膜から前記溶剤を除去する工程と、
前記溶剤を除去した塗布膜に含まれる前記重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とする工程と、
前記重合性液晶化合物を、前記スメクチック液晶状態を保持したまま、重合させる工程と
を有する製造方法により製造されたものである。
透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記工程(1)で形成された前記積層板の前記配向層上に、重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートと溶剤とを含む保護層組成物を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜に含まれる前記多官能アクリレートを重合させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4)とを有する。以下、かかる製造方法を工程ごとに説明する。
本偏光子の製造方法においては、まずは透明基材を準備する。該透明基材とは光、特に可視光を透過し得る程度の透明性を有する基材である。該透明性とは、波長380〜780nmに渡る光線に対しての透過率が80%以上となる特性をいう。具体的に、かかる透明基材を例示すると、ガラス基材や、プラスチック製の透光性シート及び透光性フィルムを挙げることができる。なお、この透光性シートや透光性フィルムを構成するプラスチックとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ノルボルネン系ポリマーなどのポリオレフィン;環状オレフィン系樹脂;ポリビニルアルコール;ポリエチレンテレフタレート;ポリメタクリル酸エステル;ポリアクリル酸エステル;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース及びセルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースエステル;ポリエチレンナフタレート;ポリカーボネート;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリフェニレンスルフィド及びポリフェニレンオキシドなどが挙げられる。以上の透明基材の具体例の中で、プラスチック製の透光性シート及び透光性フィルムの中では、プラスチック製の透光性フィルム、すなわち、高分子フィルムが好ましいものである。該高分子フィルムの中では、市場から容易に入手できたり、透明性に優れていたりする点からは、セルロースエステル又は環状オレフィン系樹脂からなる高分子フィルム(セルロースエステルフィルム又は環状オレフィン系樹脂フィルム)が好ましい。かかる透明基材を用いて、本偏光子を製造するに当たり、該透明基材を運搬したり、保管したりする際に破れなどの破損を起こすことなく容易に取り扱える点で、該透明基材に支持基材などを貼り付けておいてもよい。なお、該透明基材の厚みは、上述の透明性が発現できる程度であればよい。また、透明基材として高分子フィルムを用いる場合には、延伸処理などにより、当該高分子フィルムに位相差フィルムとしての機能を付与してもよい。なお、透明基材に位相差フィルムとしての機能を付与する場合は、追って説明する。
セルロースエステルフィルムを構成するセルロースエステルは、セルロースに含まれる水酸基の少なくとも一部が、酢酸エステル化されたものである。このようなセルロースエステルからなるセルロースエステルフィルムは市場から容易に入手することができる。市販のセルロースエステルフィルム(トリアセチルセルロースフィルム)としては、例えば、“フジタックフィルム”(富士写真フイルム(株));“KC8UX2M”、“KC8UY”及び“KC4UY”(コニカミノルタオプト(株))などがある。このような市販セルロースフィルムは、そのまま又は必要に応じて、その表面に、防眩処理、ハードコート処理、帯電防止処理又は反射防止処理といった表面処理を施してから、透明基材として使用することができる。
工程(1)では、上述の透明基材上に配向層を設けることにより、透明基材と配向層とを有する積層板、好ましくは透明基材と配向層とが積層された積層板を形成する。なお、当該透明基材にハードコート処理やアンチグレア処理などの表面処理が施されている場合には、当該表面処理された面に対し、反対側の面に配向層を形成すればよい。
前記配向層は、後述する偏光層の形成過程で著しく変性しないものが好ましい。配向層を形成する方法としては、ラビングによって配向規制力を付与し得る配向性ポリマーを用いる方法(以下、場合により「ラビング法」という。)、偏光を照射することにより配向規制力を付与し得る光配向性ポリマーを用いる方法(以下、場合により「光配向法」という。)、透明基板上(透明基板表面)に酸化ケイ素を斜方蒸着することにより、配向層を形成する方法、及び、ラングミュア・ブロジェット法(LB法)を用いて長鎖アルキル基を有する単分子膜を形成することにより配向層を形成する方法などが挙げられる。中でも、配向均一性に優れた配向層が得られる点や、配向層形成に係る処理時間及び処理コストの点から、ラビング法及び光配向法が好ましい。配向層としては、その上に後工程で塗布される組成物(後述する偏光層形成用組成物)に含まれる溶剤に溶解しない程度の耐溶剤性、溶剤除去などの偏光層形成時の熱処理に対する耐熱性、及び、透明基材に対して十分な密着性を有することが好ましい。さらに、当該配向層がラビング法などにより配向規制力が付与される場合、当該配向層形成用の塗布膜には摩擦が加えられることになるので、当該配向層形成用の塗布膜又は当該配向層を構成している化合物(例えば、後述する配向性ポリマーなど)が、該摩擦などにより変性したり、該摩擦などにより配向層自体が透明基材から剥がれたりしない性質を有すると好ましい。このような配向層を簡便に形成できる点では、配向性ポリマー又は配向性ポリマーを含有する組成物、或いは、光配向性ポリマー又は光配向性ポリマーを含有する組成物から配向層を形成することが好ましい。
好ましい配向性ポリマーを例示すると、分子内にアミド結合を有するポリアミド;ゼラチン類;分子内にイミド結合を有するポリイミド及びその加水分解物であるポリアミック酸;ポリビニルアルコール;アルキル変性ポリビニルアルコール;ポリアクリルアミド;ポリオキサゾール;ポリエチレンイミン;ポリスチレン;ポリビニルピロリドン;ポリアクリル酸及びポリアクリル酸エステル類などのポリマーが挙げられる。これらのポリマーは、単独又は2種類以上混合して配向層形成に用いてもよく、これらのポリマーを構成する構造単位を複数種有する共重合体を配向層形成に用いてもよい。以上、配向性ポリマーの好適例を示したが、これらの中でも、ポリビニルアルコールが配向性ポリマーとして特に好ましい。なお、これらの配向性ポリマーは、その種類に応じて、脱水重合、脱アミン重合などによる重縮合や、ラジカル重合、アニオン重合及びカチオン重合などの連鎖重合、配位重合や開環重合などの公知の重合方法により容易に製造することができる。
工程(2)においては、上述のようにして形成された配向層上に、偏光層を設ける。
本偏光子が有する偏光層は、上述のとおりの方法で形成される。繰り返しになるが、この方法について説明する。まず、重合性液晶化合物、二色性色素、重合開始剤及び溶剤を含有した組成物(以下、場合により「偏光層形成用組成物」という。)を、前記配向層上に塗布して第1塗布膜を形成し、当該第1塗布膜を乾燥して溶剤を除去することで第1乾燥被膜を形成させる。その後、該第1乾燥被膜中の重合性液晶化合物を、スメクチック相の液晶状態を保持したまま重合させることにより、偏光層が形成される。このようにスメクチック液晶状態を保持したまま重合性液晶化合物を重合させるためには、まず用いる重合性液晶化合物の相転移温度を測定し、スメクチック相を保持し得る温度を求めておいてから、この温度を下回る温度条件下で、該重合性液晶化合物を重合させればよいが、該重合性液晶化合物を重合させる重合温度は低いほど好ましい。なお、この相転移温度測定の測定条件は本願の実施例で説明する。
U1−V1−W1−X1−Y1−X2−Y2−X3−W2−V2−U2 (1)
[式(1)中、
X1、X2及びX3は、互いに独立に、置換基を有していてもよいp−フェニレン基又
は置換基を有していてもよいシクロヘキサン−1,4−ジイル基を表す。ただし、X1、
X2及びX3のうち少なくとも1つは、置換基を有していてもよいp−フェニレン基であ
る。
Y1及びY2は、互いに独立に、−CH2CH2−、−CH2O−、−COO−、−O
COO−、単結合、−N=N−、−CRa=CRb−、−C≡C−又は−CRa=N−を
表す。Ra及びRbは、互いに独立に、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を表す。
U1は、水素原子又は重合性基を表す。
U2は、重合性基を表す。
W1及びW2は、互いに独立に、単結合、−O−、−S−、−COO−又は−OCOO
−を表す。
V1及びV2は、互いに独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜20のアルカン
ジイル基を表し、該アルカンジイル基を構成する−CH2−は、−O−、−S−又は−N
H−に置き換わっていてもよい。]
前記p−フェニレン基は、無置換であることが好ましい。前記シクロへキサン−1,4−ジイル基は、トランス−シクロへキサン−1,4−ジイル基であることが好ましく、これも無置換であることがより好ましい。
該アルカンジイル基が任意に有する置換基としては、シアノ基及びハロゲン原子などを挙げることができるが、該アルカンジイル基は、無置換であることが好ましく、無置換且つ直鎖状のアルカンジイル基であることがより好ましい。
A1(−N=N−A2)p−N=N−A3 (2)
[式(2)中、
A1及びA3は、互いに独立に、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基又は置換基を有していてもよい1価の複素環基を表す。A2は、置換基を有していてもよいp−フェニレン基、置換基を有していてもよいナフタレン−1,4−ジイル基又は置換基を有していてもよい2価の複素環基を表す。pは1〜4の整数を表す。pが2以上である場合、複数のA2は互いに同一でも異なっていてもよい。]
[式(2−1)〜(2−6)中、
B1〜B20は、互いに独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、置換又は無置換のアミノ基(置換アミノ基及び無置換アミノ基の定義は前記のとおり)、塩素原子又はトリフルオロメチル基を表す。
n1〜n4は、互いに独立に0〜3の整数を表す。
n1が2以上である場合、複数のB2は互いに同一でも異なっていてもよく、
n2が2以上である場合、複数のB6は互いに同一でも異なっていてもよく、
n3が2以上である場合、複数のB9は互いに同一でも異なっていてもよく、
n4が2以上である場合、複数のB14は互いに同一でも異なっていてもよい。]
[式(2−7)中、
R1〜R8は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRx又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−8)中、
R9〜R15は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRx又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−9)中、
R16〜R23は、互いに独立に、水素原子、−Rx、−NH2、−NHRx、−NRx 2、−SRx又はハロゲン原子を表す。
Rxは、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数6〜12のアリール基を表す。]
[式(2−10)中、
D1及びD2は、互いに独立に、式(2−10a)〜式(2−10d)のいずれかで表される基を表す。
n5は1〜3の整数を表す。]
また、かかる固形分は、上述した偏光層の厚みを形成できるようにして定めることができる。
ベンゾイン化合物としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル及びベンゾインイソブチルエーテルなどが挙げられる。
かかる光増感剤の使用量は、併用する光重合開始剤及び重合性液晶化合物の種類及びその量に応じて適宜調節できるが、例えば、重合性液晶化合物の合計100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。
工程(3)においては、前記第1乾燥被膜に含まれる重合性液晶組成物の液晶状態をスメクチック液晶状態に保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、当該第1乾燥被膜から偏光層を形成する。
前記第1乾燥被膜に含まれる重合性液晶化合物の液晶状態をスメクチック相(以下、場合により「スメクチック相」又は「スメクチック相の液晶状態」という。)にするためには、当該第1乾燥被膜を適切な温度に加熱すればよく、換言すれば、該第1乾燥被膜を有する積層板からなるものを、相転移温度から求めた適切な温度に加熱すればよい。なお、スメクチック相を形成するに当たり、一旦、当該第1乾燥被膜に含まれる重合性液晶化合物の液晶状態をネマチック相(ネマチック液晶状態)にした後、当該ネマチック相をスメクチック相に転移させると好ましい。このようにネマチック相を経由してスメクチック相を形成するためには例えば、第1乾燥被膜に含まれる重合性液晶化合物がネマチック相の液晶状態に相転移する温度以上に加熱し、次いで該重合性液晶化合物がスメクチック相の液晶状態を示す温度まで冷却するといった方法が採用される。
工程(4)においては、工程(3)で得られる、透明基材上に、配向層及び偏光層がこの順で設けられた積層板の偏光層上に保護層を形成する工程である。本偏光子における偏光層が、例えば、スメクチックB相のような、より高次のスメクチック相の液晶状態で重合性液晶化合物を重合せしめて形成した偏光層である場合、当該偏光層は顕著に、外環境の因子により変質することがある。偏光層上に保護層を形成することにより、かかる偏光層の変質を極めて有効に防止することができる。
工程(4)としては、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートと溶剤とを含有する保護層形成用組成物1を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜に含まれる前記多官能アクリレートを重合させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4−1)、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートを重合させて得られるポリマー又はオリゴマーと水とを含有する保護層形成用組成物2を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜を乾燥させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4−2)、及び、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、水溶性ポリマーと水とを含有する保護層形成用組成物3を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜を乾燥させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4−3)、
等が挙げられる。
前記保護層形成用組成物1は、多官能アクリレートと溶剤とを含有する。該保護層形成用組成物1に含有される多官能アクリレートとは、アクリレート基(CH2=CH−CO−)及びメタクリレート基(CH2=C(CH3)−CO−)からなる群より選ばれる基を分子内に2つ以上有し、前記化合物(1)のように液晶性を有しない化合物を意味する。好ましい多官能アクリレートは、アクリレート基及びメタクリレート基からなる群より選ばれる基を分子内に2つ乃至6つ有する化合物である。なお、かかる基を2つ有する多官能アクリレートなどを、当該基の数に応じて、以下、「2官能アクリレート」などといい、かかる基を3つ以上有する多官能アクリレートを、「3官能以上の多官能アクリレート」などという。
さらに、該保護層形成用組成物1に含有される多官能アクリレートは、当該多官能アクリレートを硬化反応せしめて、保護層にした際、かかる保護層が光、特に可視光を透過し得る程度の透明性を有するものが選ばれる。なお、ここでいう「可視光を透過し得る程度の透明性」とは、前記透明基材の透明性について説明したことと同じ意味である。
アクリレート基及びメタクリレート基からなる群より選ばれる基を分子内に2つ有する、2官能アクリレートとしては、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート;1,3−ブタンジオール(メタ)アクリレート;1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート;エチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート;ポリエチレングリコールジアクリレート;ビスフェノールAのビス(アクリロイロキシエチル)エーテル;エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート;プロポキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート;エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート及び3−メチルペンタンジオールジ(メタ)アクリレートなどが例示される。
トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート;トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート;エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート;トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート;
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;
トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;
カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性トリペンタエリスリトールオクタ(メタ)アクリレート;カプロラクトン変性ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物;カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレートと酸無水物との反応物、及びカプロラクトン変性トリペンタエリスリトールヘプタ(メタ)アクリレートと酸無水物などが挙げられる。なお、ここに示した多官能アクリレートの具体例において、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。また、カプロラクトン変性とは、(メタ)アクリレート化合物のアルコール由来部位と(メタ)アクリロイルオキシ基との間に、カプロラクトンの開環体、又は、開環重合体が導入されていることを意味する。
当該バインダー樹脂としては、不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群より選ばれる少なくとも1種の単量体と、該単量体と共重合可能な他の単量体との共重合体などが例示される。
不飽和カルボン酸の具体例は、アクリル酸、メタクリル酸及びクロトン酸などの不飽和モノカルボン酸類;マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メサコン酸及びイタコン酸などの不飽和ジカルボン酸類;こはく酸モノ〔2−(メタ)アクリロイロキシエチル〕、フタル酸モノ〔2−(メタ)アクリロイルオキシエチル〕などの2価以上の多価カルボン酸の不飽和モノ〔(メタ)アクリロイルオキシアルキル〕エステル類;α−(ヒドロキシメチル)アクリル酸などの、同一分子中にヒドロキシ基およびカルボキシ基を含有する不飽和アクリレート類などが挙げられる。不飽和カルボン酸無水物とは、ここに示した不飽和カルボン酸の無水物が該当する。これらの中でも、前記バインダー樹脂製造用の単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸及び無水マレイン酸などが好ましい。これらアクリル酸、メタクリル酸及び無水マレイン酸は、種々の他のモノマーと共重合する際の重合反応性が良好で、得られるバインダー樹脂のガラス転移温度(Tg)及び機械特性が高く、タック性がないことから好ましく用いられる。なお、バインダー樹脂を製造する際、不飽和カルボン酸及び不飽和カルボン酸無水物からなる群から選ばれる単量体は、単独種を用いても、複数種を用いてもよい。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート及びtert−ブチル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アルキルエステル類;
シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イル(メタ)アクリレート(当該技術分野では、慣用名として、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレートといわれている。)、ジシクロペンタニルオキシエチル(メタ)アクリレート及びイソボロニル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸環状アルキルエステル類;
シクロヘキシルアクリレート、2−メチルシクロヘキシルアクリレート、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン−8−イルアクリレート(当該技術分野で慣用名としてジシクロペンタニルアクリレートといわれている。)、ジシクロペンタオキシエチルアクリレート及びイソボロニルアクリレートなどのアクリル酸環状アルキルエステル類;
フェニル(メタ)アクリレート及びベンジル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸アリールエステル類;
マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル及びイタコン酸ジエチルなどのジカルボン酸ジエステル;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート及び2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシアルキルエステル類;
ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−メトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−エトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジヒドロキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(2’−ヒドロキシエチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジメトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジエトキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−5−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−ヒドロキシメチル−5−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−メチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−カルボキシ−6−エチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン無水物(ハイミック酸無水物)、5−tert−ブトキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシルオキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5−フェノキシカルボニルビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン、5,6−ジ(tert−ブトキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エン及び5,6−ジ(シクロヘキシルオキシカルボニル)ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エンなどのビシクロ不飽和化合物類;
N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミド、N−スクシンイミジル−3−マレイミドベンゾエート、N−スクシンイミジル−4−マレイミドブチレート、N−スクシンイミジル−6−マレイミドカプロエート、N−スクシンイミジル−3−マレイミドプロピオネート及びN−(9−アクリジニル)マレイミドなどのジカルボニルイミド誘導体類;
スチレン、α−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−メトキシスチレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニル、1,3−ブタジエン、イソプレン並びに2,3−ジメチル−1,3−ブタジエンなどが挙げられる。
保護層を形成するには、まず、前記保護層形成用組成物1を前記偏光層上に塗布して第2塗布膜を形成する。かかる保護層形成用組成物1の塗布方法は、例えば、前記偏光層形成用組成物を塗布する方法として説明したものと同じである。
前記保護層形成用組成物1に含有される溶剤が、より好ましいものとして説明した溶剤である場合、かかる好適な温度条件によって、第2塗布膜を乾燥することができる。なお、このような温度範囲で乾燥を実施するため、前記保護層形成用組成物1に含有される溶剤の種類によっては適切な減圧条件下に、第2塗布膜を保持してもよい。
前記保護層形成用組成物2は、多官能アクリレートを重合させて得られるポリマー又はオリゴマーと水とを含有する。多官能アクリレートを重合させて得られるポリマー又はオリゴマーとしては、例えば、脂肪族ウレタンアクリレート等が挙げられる。
保護層を形成するには、まず、前記保護層形成用組成物2を前記偏光層上に塗布して第2塗布膜を形成する。かかる保護層形成用組成物2の塗布方法は、例えば、前記偏光層形成用組成物を塗布する方法として説明したものと同じである。
次に、第2塗布膜から水を除去して、保護層を得る。かかる乾燥は、前記第1塗布膜の乾燥方法として例示したものと同じ方法を採用できる。温度条件としては、0〜100℃程度の範囲が好ましく、20〜80℃程度の範囲がさらに好ましい。
前記保護層形成用組成物3は、水溶性ポリマーと水とを含有する。水溶性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルピロリドン、デンプン類、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム等が挙げられ、好ましくはポリビニルアルコールが挙げられる。
保護層を形成するには、まず、前記保護層形成用組成物3を前記偏光層上に塗布して第2塗布膜を形成する。かかる保護層形成用組成物3の塗布方法は、例えば、前記偏光層形成用組成物を塗布する方法として説明したものと同じである。
次に、第2塗布膜から水を除去して、保護層を得る。かかる乾燥は、前記第1塗布膜の乾燥方法として例示したものと同じ方法を採用できる。温度条件としては、0〜100℃程度の範囲が好ましく、20〜80℃程度の範囲がさらに好ましい。
工程(1)〜工程(4)を有する製造方法により得られる本偏光子は、保護層を設けたことにより、偏光層表面の耐擦傷性や耐溶剤性に優れるだけでなく、本偏光子自体の耐熱性ならびに耐湿熱性に優れるという点で、従来の偏光子より有利である。また、工程(1)〜工程(4)を有する本偏光子の製造方法の実施形態は、工程(3)の前記第1乾燥被膜を、25±10℃の温度条件下で、該第1乾燥被膜中に含まれる前記重合性液晶化合物又は重合性液晶組成物がスメクチック液晶状態を保持したまま重合させるという態様を変更しない範囲で各種の変形が可能である。例えば、工程(1)の透明基材と配向層との積層板を形成又は準備する際、当該透明基材自体が配向特性を有するものを用いてもよいし、配向層に加え、位相差フィルムをさらに積層し、透明基材上に、配向層、偏光層、位相差層及び保護層の順で設けられた構成とすることもできる。また、工程(4)において形成される保護層中に紫外線吸収剤や静電防止剤あるいは保護層の成分と屈折率が異なるビーズ形状の樹脂を混ぜることもできる。ただし、保護層の形成で用いる前記保護層形成用組成物が、溶剤として実質的にアルコール溶剤及び/又はエーテル溶剤からなるもの、或いは水であると有利であるため、かかる溶剤の保護層形成用組成物を用いて工程(4)を実施できることが好ましい。
本偏光子は、さまざまな表示装置に用いることができる。表示装置とは、表示素子を有する装置であり、発光源として発光素子又は発光装置を含む。表示装置としては、例えば、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、電子放出表示装置(例えば電場放出表示装置(FED)、表面電界放出表示装置(SED))、電子ペーパー(電子インクや電気泳動素子を用いた表示装置、プラズマ表示装置、投射型表示装置(例えばグレーティングライトバルブ(GLV)表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を有する表示装置)及び圧電セラミックディスプレイなどが挙げられる。液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、直視型液晶表示装置及び投写型液晶表示装置などのいずれをも含む。これらの表示装置は、2次元画像を表示する表示装置であってもよいし、3次元画像を表示する立体表示装置であってもよい。
本偏光子は、特に有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置又は無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置の表示装置に特に有効に用いることができる。
図4及び図7は、本偏光子を用いたEL表示装置(以下、場合により「本EL表示装置」という。)の断面構成を模式的に表す概略図である。
図8は、本偏光子を用いた投射型液晶表示装置の構成を模式的に表す概略図である。
本偏光子は、液晶層に対して光入射側に配置されることが好ましい。基板14aの液晶層17側には、カラーフィルタ15が配置されている。カラーフィルタ15が、液晶層17をはさんで画素電極22に対向する位置に配置され、ブラックマトリクス20が画素電極間の境界に対向する位置に配置されている。透明電極16がカラーフィルタ15及びブラックマトリクス20を覆うように液晶層17側に配置されている。なお、カラーフィルタ15と透明電極16との間にオーバーコート層(図示せず)を有していてもよい。
基板14bの液晶層17側には、薄膜トランジスタ21と画素電極22とが規則正しく配置されている。画素電極22は、液晶層17をはさんでカラーフィルタ15に対向する位置に配置されている。薄膜トランジスタ21と画素電極22との間には、接続孔(図示せず)を有する層間絶縁膜18が配置されている。
かかるガラス基板やプラスチック基板は、本偏光子の透明基材として例示したものと同じ材質のものが採用できる。基板上に形成されるカラーフィルタ15や薄膜トランジスタ21を製造する際、高温に加熱する工程が必要である場合は、ガラス基板や石英基板が好ましい。
さらに、位相差層(例えば1/4波長板や光学補償フィルム)13a及び13bが、積層されていると好ましい。2つの偏光子のうち、偏光子12bを配置することで、入射光を直線偏光に変換する機能を本液晶表示装置10に付与することができる。なお、位相差層13a及び13bは、液晶表示装置の構造や、液晶層17に含まれる液晶化合物の種類によっては、配置されていなくてもよく、本偏光子1の光出射側(外側)にさらに偏光フィルムを設けてもよい。
本偏光子1の外側に(本偏光子1にさらに偏光フィルムを設けた場合は、その外側に)の外側に、外光の反射を防ぐための反射防止膜11が配置されていると好ましい。
これを図2の点線で囲まれたA及びBの部分の拡大図を参照して説明する。
バックライトユニット19は、光源、導光体、反射板、拡散シート及び視野角調整シートを含む。光源としては、エレクトロルミネッセンス、冷陰極管、熱陰極管、発光ダイオード(LED)、レーザー光源及び水銀ランプなどが挙げられる。また、このような光源の特性に合わせて本偏光子の種類を選択することができる。
本液晶表示装置24では、反射防止膜11、基板14a、偏光子12a、位相差層13a、カラーフィルタ15及びブラックマトリクス20、透明電極16、液晶層17、画素電極22、層間絶縁膜18及び薄膜トランジスタ21、位相差層13b、偏光子b、基板14b、並びにバックライトユニット19の順番で積層され、この構成では、本偏光子1は偏光子12aとして用いられることが好ましい。この構成では、本偏光子1は、反射防止膜11側から、透明基材2、配向層3、偏光層4及び保護層7の順に配置されている。
かかる構成で本偏光子を備えた本液晶表示装置24では、入射光を直線偏光にする機能が付与されている。なお、本液晶表示装置10と同様に、位相差層13a及び13bは、液晶層17に含まれる液晶化合物の種類によっては、配置されていなくてもよい。
また、図6の(C2)は、位相差層32側から、保護層7、偏光層4、配向層3及び透明基材2がこの順に配置されるように、本偏光子1が設けられていることを示す。
図示はしないが、基板33上に熱伝導性膜を形成してもよい。熱伝導性膜としては、ダイヤモンド薄膜(DLCなど)などが挙げられる。画素電極35を反射型とする場合は、基板33とは反対方向へ光が出射する。したがって、透明材料だけでなく、ステンレスなどの非透過材料を用いることができる。基板は単一で形成されていてもよく、複数の基板を接着剤で貼り合わせて積層基板として形成されていていてもよい。また、これらの基板は、板状のものに限定するものではなく、フィルムであってもよい。
画素電極35は、蒸着法(好ましくはスパッタ法)により形成することができる。スパッタガスとしては、特に制限するものではなく、Ar、He、Ne、Kr及びXeなどの不活性ガス、あるいはこれらの混合ガスを用いればよい。
カソード電極37は、蒸着法及びスパッタ法などにより形成される。カソード電極37の厚さは、0.1nm以上、好ましくは1〜500nm以上であることが好ましい。
発光層の厚さ、正孔注入層と正孔輸送層とを併せた厚さ、及び電子注入輸送層の厚さは特に限定されず、形成方法によっても異なるが、5〜100nm程度とすることが好ましい。正孔注入層や正孔輸送層には、各種有機化合物を用いることができる。正孔注入輸送層、発光層及び電子注入輸送層の形成には、均質な薄膜が形成できる点で真空蒸着法を用いることができる。
薄膜封止膜41としては電解コンデンサのフィルムにDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を蒸着したDLC膜を用いることが好ましい。DLC膜は水分浸透性が極めて悪いという特性があり、防湿性能が高い。また、DLC膜などをカソード電極37の表面に直接蒸着して形成してもよい。また、樹脂薄膜と金属薄膜とを多層に積層して、薄膜封止膜41を形成してもよい。
図8は、本偏光子1を用いた投射型液晶表示装置を示す概略図である。
この投射型液晶表示装置の偏光フィルム142及び/又は偏光フィルム143として、本偏光子1は用いられる。
化合物(1−6)(下記式(1−6)で表される化合物)
化合物(1−6)は、Lub et al. Recl.Trav.Chim.Pays−Bas,115, 321−328(1996)記載の方法で合成した。
化合物(1−6)の相転移温度は、化合物(1−6)からなる膜の相転移温度を求めることで確認した。その操作は以下のとおりである。
配向膜を形成したガラス基板上に、化合物(1−6)からなる膜を形成し、加熱しながら、偏光顕微鏡(BX−51、オリンパス社製)によるテクスチャー観察によって相転移温度を確認した。化合物(1−6)からなる膜は、120℃まで昇温後、降温時において、112℃でネマチック相に相転移し、110℃でスメクチックA相に相転移し、94℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。
化合物(1−6)の相転移温度測定と同様にして、化合物(1−7)の相転移温度を確認した。化合物(1−7)は、140℃まで昇温後、降温時において、133℃でネマチック相に相転移し118℃でスメクチックA相に相転移し、78℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。
〔偏光層形成用組成物の調製〕
下記の成分を混合し、80℃で1時間攪拌することで、偏光層形成用組成物を得た。
重合性液晶化合物;化合物(1−6) 50部
化合物(1−7) 50部
二色性色素;アゾ色素(NKX2029;林原生物化学研究所製) 2.5部
重合開始剤;
2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン
(イルガキュア369;チバ スペシャルティケミカルズ社製) 6部
レベリング剤;
ポリアクリレート化合物(BYK−361N;BYK−Chemie社製)
1.2部
溶剤;シクロペンタノン 250部
化合物(1−6)及び化合物(1−7)の場合と同様に、上記のようにして調製した偏光層形成用組成物に含まれる重合性液晶組成物の相転移温度を求めた。この重合性液晶組成物は、120℃まで昇温後、降温時において、112℃でネマチック相に相転移し104℃でスメクチックA相に相転移し、78℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。
1.配向層の形成
透明基材としてガラス基板を用いた。
該ガラス基板上に、ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコール1000完全ケン化型、和光純薬工業株式会社製)の2質量%水溶液(配向層形成用組成物)をスピンコート法により塗布し、乾燥後、厚さ100nmの膜を形成した。続いて、得られた膜の表面にラビング処理を施すことにより配向層を形成した。ラビング処理は、半自動ラビング装置(商品名:LQ−008型、常陽工学株式会社製)を用いて、布(商品名:YA−20−RW、吉川化工株式会社製)によって、押し込み量0.15mm、回転数500rpm、16.7mm/sの条件で行った。かかるラビング処理により、ガラス基板上に配向層が形成された積層体1を得た。
積層体1の配向層上に、前記偏光層形成用組成物をスピンコート法により塗布し、120℃のホットプレート上で3分間加熱乾燥した後、速やかに70℃(降温時にスメクチック相を示す温度)以下まで冷却して、前記配向層上に第1乾燥被膜を形成した。かかる第1乾燥被膜において、含まれる重合性液晶化合物の液晶状態は、スメクチックB相であった。次いで、UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)を用い、紫外線を、露光量2400mJ/cm2(365nm基準)で第1乾燥被膜に照射することにより、該第1乾燥被膜に含まれる重合性液晶化合物を、前記重合性液晶組成物の液晶状態を保持したまま重合させ、該第1乾燥被膜から偏光層を形成し、積層体2を得た。この際の偏光層の厚みをレーザー顕微鏡(オリンパス株式会社社製 OLS3000)により測定したところ、1.8μmであった。
得られた積層体2の偏光層に対して、X線回折装置X’Pert PRO MPD(スペクトリス株式会社製)を用いてX線回折測定を行った。ターゲットとしてCuを用いてX線管電流40mA、X線管電圧45kVの条件で発生したX線を固定発散スリット1/2°を介してラビング方向(予め、偏光層下にある配向層のラビング方向を求めておく。)から入射させ、走査範囲2θ=4.0〜40.0°の範囲で2θ=0.01671°ステップで走査して測定を行った結果、2θ=20.22°付近にピーク半価幅(FWHM)=約0.187°のシャープな回折ピーク(ブラッグピーク)が得られた。また、ラビング垂直方向からの入射でも同等な結果を得た。ピーク位置から求めた秩序周期(d)は約4.39Åであり、高次スメクチック相を反映した構造を形成していることがわかった。
積層体2の偏光層上に、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(アロニックスM−403 東亞合成株式会社製多官能アクリレート)50部、アクリレート樹脂(エベクリル4858 ダイセルユーシービー株式会社製)50部、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907;チバ スペシャルティケミカルズ社製)3部をイソプロパノール250部に溶解した溶液(保護層形成用組成物)をスピンコート法により塗布し、50℃のホットプレート上で1分間加熱乾燥した後、UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を、露光量400mJ/cm2(365nm基準)で照射することにより、該偏光層上に保護層を形成することで本偏光子(以下、「本偏光子A」という。)を製造した。この際の保護層をレーザー顕微鏡(オリンパス株式会社社製 OLS3000)により測定したところ、2.8μmであった。
本偏光子の有用性を確認するため、以下のようにして二色比を測定した。
極大吸収波長における透過軸方向の吸光度(A1)及び吸収軸方向の吸光度(A2)を、分光光度計(島津製作所株式会社製 UV−3150)に偏光子付フォルダーをセットした装置を用いてダブルビーム法で測定した。該フォルダーは、リファレンス側は光量を50%カットするメッシュを設置した。測定された透過軸方向の吸光度(A1)及び吸収軸方向の吸光度(A2)の値から、比(A2/A1)を算出し、二色比とした。結果を表に示す。二色比が高いほど、偏光フィルムとして有用であるといえる。二色比の測定結果を表1に示す。
二色性色素をアゾ色素(NKX2029;林原生物化学研究所製)からアゾ色素(G205;林原生物化学研究所製)に変えた以外は実施例1と同様の実験を行い、本偏光子(以下、「本偏光子B」という。)を製造した。この際の重合性液晶組成物の相転移挙動は、120℃まで昇温後、降温時において、112℃でネマチック相に相転移し105℃でスメクチックA相に相転移し、77℃でスメクチックB相へ相転移したことを確認した。得られた本偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
保護層形成用組成物に含まれる溶媒を、イソプロパノールからエタノールに変えた以外は実施例1と同様の実験を行い、本偏光子(以下、「本偏光子C」という。)を製造した。作製した偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
保護層形成用組成物に含まれる溶媒を、イソプロパノールからプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートに変えた以外は実施例1と同様の実験を行い、本偏光子(以下、「本偏光子D」という。)を製造した。作製した偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
保護層形成用組成物に含まれる溶媒を、イソプロパノールからプロピレングリコールモノメチルエーテルに変えた以外は実施例1と同様の実験を行い、本偏光子(以下、「本偏光子E」という。)を製造した。作製した偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
実施例1で得られた本偏光子Aの保護層上に、感圧式粘着剤(PSA)から形成される粘着層を介して、TAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼合した。このようにして得られた構造体(以下、「本偏光子A+TAC」という。)の二色比測定結果を表1に示す。
実施例2で得られた本偏光子Bの保護層上に、感圧式粘着剤(PSA)から形成される粘着層を介して、TAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼合した。このようにして得られた構造体(以下、「本偏光子B+TAC」という。)の二色比測定結果を表1に示す。
実施例1と同様にして作製した偏光層上に、コロナ処理を施すことで表面を活性化し、ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコール1000完全ケン化型、和光純薬工業株式会社製)の10質量%水溶液をスピンコート法により塗布し、80℃のホットプレート上で1分間加熱乾燥することにより、該偏光層上に保護層を形成することで本偏光子(以下、「本偏光子F」という。)を製造した。作製した偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
実施例1と同様にして作製した偏光層上に、コロナ処理を施すことで表面を活性化し、脂肪族ウレタンアクリレート樹脂を分散した溶液(UCECOAT7655、ダイセル・サイテック株式会社製)をスピンコート法により塗布し、60℃のホットプレート上で1分間加熱乾燥することにより、該偏光層上に保護層を形成することで本偏光子(以下、「本偏光子G」という。)を製造した。作製した偏光子の二色比測定結果を表1に示す。
実施例8で得られた本偏光子Aの保護層上に、感圧式粘着剤(PSA)から形成される粘着層を介して、TAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼合した。このようにして得られた構造体(以下、「本偏光子F+TAC」という。)の二色比測定結果を表1に示す。
実施例9で得られた本偏光子Aの保護層上に、感圧式粘着剤(PSA)から形成される粘着層を介して、TAC(トリアセチルセルロース)フィルムを貼合した。このようにして得られた構造体(以下、「本偏光子G+TAC」という。)の二色比測定結果を表1に示す。
1.耐久性試験
本偏光子の耐久性試験として、以下の経時変化試験を行った。
実施例1〜2で得られた本偏光子ならびに実施例6〜7、10で得られた構造体(本偏光子A+TAC、本偏光子B+TAC又は本偏光子F+TAC)を、日立恒温槽(商品名:EC−15HHP、株式会社日立空調システム製)[条件:乾球温度60℃湿度90%RH、あるいは 85℃湿度0%]に投入し、100時間経過後の吸光度を測定し、二色比を求めた。このようにして100時間経過後に二色比を再び測定し、初期の二色比と、経過後の二色比とが略変化していない場合を、「g」(good)、劣化している場合を「b」(bad)の二水準で判定した。結果を表2に示す。
本偏光子を液晶セルの中に使用する、すなわちインセル方式の液晶表示装置に用いる場合、本偏光子の保護層上にPI(ポリイミド)配向膜を設ける必要がある。このPI配向膜形成には、NMP(N−メチル−2−ピロリドン)溶液が用いられることが多い。すなわち、本偏光子はNMPに対する耐溶剤性が求められる。よって、これらの保護層表面にNMPを滴下し、5分間保持した後に拭き取って、保護層が溶解しているかどうかを評価した。評価結果は、NMPによる溶解が見られない場合を「g」(good)、NMPによる溶解が見られる場合を「b」(bad)の二水準で判定した。結果を表3に示す。
2 透明基材
3 配向層
4 偏光層
5 マトリックス
6 二色性色素
7 保護層
10 液晶表示装置
11 反射防止膜
12a、12b 偏光フィルム
13a、13b 位相差層
14a、14b 基板
15 カラーフィルタ
16 透明電極
17 液晶層
18 層間絶縁膜
19 バックライトユニット
20 ブラックマトリクス
21 薄膜トランジスタ
22 画素電極
23 スペーサ
24 液晶表示装置
30 EL表示装置
31 偏光子
32 位相差層
33 基板
34 層間絶縁膜
35 画素電極
36 発光層
37 カソード電極
38 乾燥剤
39 封止フタ
40 薄膜トランジスタ
41 リブ
42 薄膜封止膜
44 EL表示装置
111 光源
112 第1のレンズアレイ
112a レンズ
113 第2のレンズアレイ
114 偏光変換素子
115 重畳レンズ
121,123,132 ダイクロイックミラー
122 反射ミラー
140R、140G,140B 液晶パネル
142,143 偏光フィルム
150 クロスダイクロイックプリズム
170 投写レンズ
180 スクリーン
Claims (2)
- 透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記積層板の前記配向層上に、重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された前記第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、多官能アクリレートと溶剤とを含有し、該溶剤が実質的にエーテル溶剤である保護層形成用組成物を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜に含まれる前記多官能アクリレートを重合させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4)とを有する偏光子の製造方法。 - 透明基材上に、配向層を設けて積層板を形成する工程(1)と、
前記積層板の前記配向層上に、重合性基としてアクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基またはオキセタニル基を有する重合性液晶化合物、二色性色素及び重合開始剤を含有した組成物を塗布して、該配向層上に第1塗布膜を形成する工程(2)と、
前記工程(2)で形成された前記第1塗布膜を、該第1塗布膜中に含まれる前記重合性液晶化合物が重合しない条件で乾燥することにより第1乾燥被膜を形成し、該第1乾燥被膜中の該重合性液晶化合物をスメクチック液晶状態とした後、該スメクチック液晶状態を保持したまま、該重合性液晶化合物を重合させることにより、該第1乾燥被膜から偏光層を形成する工程(3)と、
前記工程(3)で形成された前記偏光層上に、水溶性ポリマーと水とを含有する保護層形成用組成物を塗布して、該偏光層上に第2塗布膜を形成し、該第2塗布膜を乾燥させることにより、該第2塗布膜から保護層を形成する工程(4)と
を有する偏光子の製造方法。
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