JP6169067B2 - 電子部品加工用粘着テープ - Google Patents
電子部品加工用粘着テープ Download PDFInfo
- Publication number
- JP6169067B2 JP6169067B2 JP2014260557A JP2014260557A JP6169067B2 JP 6169067 B2 JP6169067 B2 JP 6169067B2 JP 2014260557 A JP2014260557 A JP 2014260557A JP 2014260557 A JP2014260557 A JP 2014260557A JP 6169067 B2 JP6169067 B2 JP 6169067B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive tape
- pressure
- sensitive adhesive
- meth
- semiconductor wafer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Description
(1)基材フィルムと、前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層を有する電子部品加工用粘着テープであって、
23℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの損失正接tanδが、測定振動数0.1Hzで0.4以上であり、
23℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの貯蔵弾性率E’が、測定振動数1〜20Hzの全ての範囲で2×10 8 Pa以上であり、かつ、
前記電子部品加工用粘着テープの破断時の変形量が200%以上であることを特徴とする電子部品加工用粘着テープ。
(2)50℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの損失正接tanδが、測定振動数1〜20Hzの全ての範囲で0.4以上であることを特徴とする(1)に記載の電子部品加工用粘着テープ。
(3)前記電子部品加工用粘着テープの圧縮変位量が、40kg/cm2において、4〜7%であることを特徴とする(1)または(2)に記載の電子部品加工用粘着テープ。
本実施形態の電子部品加工用の基材フィルムに用いる樹脂は特に制限するものではなく、任意のものを用いることができるが、製膜時の残留応力が少なく、反りを低減できる(メタ)アクリル系共重合体からなる層を少なくとも1層有することが好ましく、(メタ)アクリル系共重合体単層であることがより好ましい。
(メタ)アクリル系共重合体からなる層を少なくとも1層有し、他の樹脂との積層体とする場合、当該他の樹脂としては、特に制限されず、任意の樹脂を用いることができる。この場合にも、本発明で規定する各種のパラメータ(及び好ましいパラメータ)を満たすことが重要である。他の樹脂の例としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体が挙げられる。
また、基材フィルムは単層フィルムまたは二層以上のフィルムを積層した積層フィルムを用いることができる。
また基材フィルムは、可視光透過性であるものが好ましく、さらに放射線透過性であるものが好ましい。
(メタ)アクリル系共重合体は、例えば(メタ)アクリル酸エステルを重合体構成単位とする重合体、(メタ)アクリル酸エステルと官能性単量体との共重合体、およびこれらの重合体の混合物等が挙げられる。これらの重合体の分子量としては、質量平均分子量が1万〜20万程度の低分子量のものが損失正接(tanδ)の観点から好ましい。
硬化剤の添加量は、所望の貯蔵弾性率(E’)や損失正接(tanδ)に応じて調整すればよく、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して0.1〜5.0質量部であることが好ましい。ここで、エネルギー線硬化樹脂を用いる場合は、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して硬化剤を0.1〜5.0質量部の範囲で、という意味である。
エネルギー線重合性化合物としては、例えば、紫外線の照射によって三次元網状化しうる、分子内に光重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有する低分子量化合物が広く用いられる。具体的には、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレートや、オリゴエステルアクリレート等が広く適用可能である。
さらに、エネルギー線硬化型樹脂は、上記のようにアクリル系粘着剤(組成物)にエネルギー線重合性化合物を配合する代わりに、アクリル系粘着剤自体をエネルギー線重合性アクリル酸エステル共重合体とすることも可能である。
基材フィルムが、二層以上のフィルムを積層した積層フィルムである場合には、キャスト法で製膜したフィルムを少なくとも1層有することが好ましく、その他の積層するフィルムとしては、キャスト法、Tダイ法、インフレーション法、カレンダー法等の任意の製造方法のいずれで製膜したものでも構わない。
粘着剤層3を構成する粘着剤組成物は、特に制限するものではなく、任意のものを用いることができるが、(メタ)アクリル酸エステルを構成成分とする単独重合体や、(メタ)アクリル酸エステルを構成成分として有する共重合体を挙げることができる。(メタ)アクリル酸エステルを構成成分として含む重合体を構成する単量体成分としては、例えば、メチル、エチル、n−プルピル、イソプルピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、ヘプチル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ステアリル、オクタデシル、及びドデシルなどの炭素数30以下、好ましくは炭素数4〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートが挙げられる。これらアルキル(メタ)アクリレートは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
剥離フィルム4は、セパレータや剥離層、剥離ライナーとも呼ばれ、エネルギー線硬化型粘着剤層を保護する目的のため、またエネルギー線硬化型粘着剤を平滑にする目的のために、必要に応じて設けられる。剥離フィルム4の構成材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムや紙などが挙げられる。剥離フィルム4の表面には粘着剤層3からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の剥離処理が施されていても良い。また、必要に応じて、粘着剤層3が環境紫外線によって反応してしまわないように、紫外線防止処理が施されていてもよい。剥離フィルム4の厚みは、通常10〜100μm、好ましくは25〜50μm程度である。
本発明の電子部品加工用粘着テープは、ウェハ表面に10μm以上の段差を有する半導体ウェハに使用することで、本発明の効果を効果的に奏することができる。
本発明の電子部品加工用粘着テープは、半導体ウェハをバックグラインドする際にパターン表面を保護する用途で用いることができ、研削加工時のダスト侵入や割れ、反りの発生が抑制できることから研削加工に用いるのに好適である。
次に、本発明の電子部品加工用粘着テープ1の使用方法、すなわち半導体ウェハ5の加工方法について、説明する。
なお、電子部品加工用粘着テープ1を剥離する前に、半導体ウェハ5の回路パターンのない研削した面側に、ダイシングテープ、もしくは、ダイシング・ダイボンディングフィルム(図示しない)を貼合してもよい。
このように好ましい値に調整するには、具体的には、基材フィルムに適用される(メタ)アクリル系共重合体の低分子量化や、硬化剤の添加量を調整することで調整できる。また、エネルギー線硬化型樹脂の場合には、エネルギー線硬化型樹脂中のエネルギー線重合性化合物の配合比や、光重合性開始剤の添加量を調整することでも調整可能できる。
例えば、低分子量化(分子量5万〜300万、より好ましくは10万〜150万、さらに好ましくは30万〜100万の範囲)、硬化剤添加量(0.1〜30質量部の範囲)、エネルギー線重合性化合物の配合比((メタ)アクリル系共重合体100質量部に対してエネルギー線重合性化合物を50〜200質量部、より好ましくは50〜150質量部の範囲)、光重合性開始剤の添加量((メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して、0.1〜20質量部、好ましくは0.3〜15質量部、さらに好ましくは0.5〜5質量部)であることが好ましい。
電子部品加工用粘着テープを200mm×200mmの大きさに5枚切断し、セパレータを有する場合にはそれを剥離した状態で、基材フィルムと粘着剤層との間で積層し、その積層されたものを25mm×55mmに切断し、これを試験片とする。この試験片の粘着剤層を上にして、引張試験機に設けた圧縮試験用の平行板冶具に戴置し、曲げ試験(JIS K7171)の圧子から、速度5.0mm/分で圧縮応力を印加する。圧縮応力付与前に圧子がサンプルへ接触した部分をゼロ点として、40kg/cm2の圧縮応力付加時の変位量(%)を測定値とした。ここで、変位とは、圧縮負荷をかけた際のテープの押し込み量(ひずみ量)である。
このため、本発明では、貯蔵弾性率E’は2×10 8 Pa以上であって、かつ破断時の変形量が200%以上である。
<基材フィルム>
基材フィルム1A
2−エチルヘキシルアクリレート、メチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレートを共重合して、質量平均分子量10万、ガラス転移点−10℃のアクリル酸エステル共重合体を得た。前記アクリル酸エステル共重合体100質量部に対して、硬化剤としてコロネートL(商品名、日本ポリウレタン社製)2質量部、ウレタンアクリレートオリゴマー(質量平均分子量:1200)150質量部、光重合開始剤としてイルガキュアー184(商品名、日本チバガイギー社製)5質量部を配合した紫外線硬化型アクリル系共重合体を、セパレータ上に乾燥後の厚さが100μmとなるように塗工した。紫外線を照射し、硬化させることで、基材フィルム1Aを得た。
ここで、「ガラス転移点(Tg)」の測定は、以下のとおりにして行った。昇温速度10℃/分でDSC(示差走査熱量計)を用いて測定した。この結果からアクリル酸エステル共重合体のガラス転移温度を求めた。
また、「セパレータ」として、材質PET、厚さ25μmのものを用いた。
硬化剤を5質量部とした以外は、基材フィルム1Aと同様にして作製した。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製、商品名:ウルトラセン631)を用いて、Tダイ法により厚さ100μmの樹脂フィルムAaを成形した。
基材フィルム1Aで得られた紫外線硬化型アクリル系共重合体を、前記と同じセパレータ上に乾燥後の厚さが100μmとなるように塗工し、樹脂フィルムAaと貼り合せ、紫外線を照射し、硬化させることで、樹脂フィルムAaと基材フィルム1Aの積層フィルムである、総厚200μmの基材フィルム1Cを得た。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポン社製、商品名:テトロンG2)、厚さ100μmを用いた。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製、商品名:ウルトラセン530)を用いて、Tダイ法により厚さ165μmの基材フィルム1Eを得た。
硬化剤を10質量部とした以外は、基材フィルム1Aと同様にして作製した。
基材フィルム1Fは、エネルギー線硬化樹脂を用いたので、(メタ)アクリル系共重合体100質量部に対して硬化剤を0.1〜5.0質量部の範囲を外れるので比較例である。
エチレン−酢酸ビニル共重合体(東ソー社製、商品名:ウルトラセン631)を用いて、Tダイ法により厚さ165μmの基材フィルム1Gを得た。
粘着剤2A
溶媒のトルエン400g中に、2−エチルヘキシルアクリレート446.5g、メチルメタクリレート45g、メタクリル酸80.0g、重合開始剤としてベンゾイルペルオキシド0.5gの混合液を2時間かけて滴下しながら、100℃の温度下で4時間反応させ官能基を持つ共重合体(2)の溶液を得た。次にこの共重合体(2)の溶液に、光重合性炭素−炭素二重結合および官能基を有する化合物(1)として、2−ヒドロキシエチルメタクリレート105.3g、重合禁止剤としてハイドロキノン0.1gを加え、120℃の温度下で6時間反応させた後、酢酸にて中和し、質量平均分子量40万の共重合体(A1)の溶液を得た。この共重合体(A1)溶液中の共重合体(A1)100質量部に対し、ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製、商品名:コロネートL)(B)1質量部、光重合開始剤(日本チバガイギー社製、商品名:イルガキュアー184)0.5質量部を共重合体(A1)溶液中に加えて混合し、アクリル系エネルギー線硬化型粘着剤組成物である粘着剤2Aを調製した。
粘着剤2Aと同様にして、2−エチルヘキシルアクリレートを100.0g、2−ヒドロキシエチルアクリレートを9.3g、メタクリル酸を24.0gに変えて、また、溶媒のトルエン400gを酢酸エチル200gに変えて、共重合を行った。共重合して得られた質量平均分子量100万の共重合体(A2)100質量部に対して、エポキシ硬化剤を2.0質量部配合し、粘着剤2Bを得た。
ここで、粘着剤2Bでは、「エポキシ硬化剤」としては、N,N,N',N'−テトラグリシジル−1,3−ベンゼンジ(メタンアミン)(三菱瓦斯化学社製、商品名:TETRAD−X)を用いた。
また、前記粘着剤2Aと2Bの相違点は、粘着剤2Aはエネルギー線硬化型であるのに対し、2Bは硬化剤硬化型(非エネルギー線硬化型)である点である。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるようにセパレータ上の紫外線硬化型アクリル系共重合体を塗工した面に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Aに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Bを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるようにセパレータ上の紫外線硬化型アクリル系共重合体を塗工した面に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Aに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるようにセパレータ上の紫外線硬化型アクリル系共重合体を塗工した面に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Bに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるようにセパレータ上の紫外線硬化型アクリル系共重合体を塗工した面に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Cに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるように前記と同じセパレータ上に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Dに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるように前記と同じセパレータ上に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Eに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるようにセパレータ上の紫外線硬化型アクリル系共重合体を塗工した面に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Fに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
上記粘着剤2Aを乾燥後の粘着剤層の厚みが20μm厚になるように前記と同じセパレータ上に塗工し、この粘着剤層側で、上記基材フィルム1Gに貼り合せて粘着テープを得た。以下の使用時には、このセパレータを剥離して用いた。
実施例1〜3、参考例1および比較例1〜4の電子部品加工用粘着テープについて、特性評価試験を下記のように行った。
実施例1〜4および比較例1〜4の電子部品加工用粘着テープから、幅5mm×長さ10mmの試験片を切り出した。その試験片を動的粘弾性測定装置(ユービーエム社製、Rheogel−E4000(商品名))の支持用治具に固定し、温度23℃または50℃、周波数0.1〜1000Hzで測定し、貯蔵弾性率(E’)および損失弾性率(E'')を得た。
温度23℃、周波数0.1Hzの貯蔵弾性率(E’)および損失弾性率(E'')から、損失正接(tanδ)を得た。また、温度50℃、周波数1〜20Hzの範囲における貯蔵弾性率(E’)および損失弾性率(E'')から、損失正接(tanδ)の最小値を得た。
実施例1〜3、参考例1および比較例1〜4の電子部品加工用粘着テープを200mm×200mm程度の大きさに5枚切断し、セパレータを有する場合にはそれを剥離した状態で、基材フィルムと粘着剤層との間で積層した。その積層されたものを25mm×55mmに切断し、これを試験片とした。この試験片の粘着剤層を上にして、引張試験機に設けた圧縮試験用の平行板治具に戴置し、曲げ試験(JIS K 7171)の圧子から、速度5.0mm/分で圧縮応力を印加した。圧縮応力付与前に圧子がサンプルへ接触した部分をゼロ点として、40kg/cm2の圧縮応力付加時の変位量(%)を測定値とした。
引張破断伸度試験は、JIS Z 0237に準拠して行った。ダンベル形状の一号型(JIS K 6301)で実施例1〜3、参考例1および比較例1〜4の電子部品加工用粘着テープを打ち抜いたものを試験片とし、40mmとなるように印を付け、引張試験機(JIS B 7721)を使用し、引張速さ300mm/minで切断時の伸び率(%)を測定した。これを表中には、破断時の変形量(%)として示した。
貼り付け機として日東精機株式会社製のDR8500II(商品名)を用いて、半導体ウェハに実施例1〜3、参考例1および比較例1〜4に係る電子部品加工用粘着テープを貼合した。半導体ウェハとしては、厚さが725μmの8インチウエハの上に約7μm厚のポリイミド膜を形成し、更に幅200μm、深さ5μmスクライブラインを形成したものを用いた。その後、インライン機構を持つグラインダー(株式会社ディスコ製、DFG8760(商品名))を使用して、それぞれ10枚の半導体ウェハについて厚さ50μm厚みまで研磨を行った。また、半導体ウェハの強度向上のため、ドライポリッシュにて最終仕上げを行った。
上記方法で研削した半導体ウェハについて、薄膜研削性として、割れの有無を調査し、割れが発生しなかったものを良として「A」、発生したものを不良として「D」とし、「A」を合格とした。
上記と同様の方法で研削した半導体ウェハについて、それぞれ任意点にて、TTV測定装置Semdex300(ISIS社製、商品名)により厚さを測定した。10枚すべての半導体ウェハでTTVが3μm未満であったものを優良品として「A」、10枚すべての半導体ウェハでTTVが5μm未満であったものを良品としてとして「B」、10枚中の半導体ウェハの内3枚以上でTTVが5μm以上を示したものを不良品としてとして「D」で示した。
上記と同様の方法で研削した半導体ウェハについて、粘着テープ側から観察した。半導体ウェハ表面保護用粘着テープと半導体ウェハとの間に1枚でもダストまたは研削水が浸入しているものを不良品として「D」、1枚も浸入していないものを良品として「A」で評価した。表中には、「ダスト侵入」として示した。
実施例1〜3、参考例1および比較例1〜4の基材フィルムを用いた粘着テープが貼付された状態で研削したウエハ(前記薄膜研削試験と同様にして)を、JIS B 7513に準拠した平面度1級の精密検査用の定盤上に、粘着テープが上側となるようにして置き、定盤表面からの最大高さ(mm)をウェハの反り量として測定した。10枚すべての半導体ウェハで反りが10mm未満であったものを優良品として「A」、10枚中の半導体ウェハの内1枚以上で反りが10mm以上20mm以下を示したものを良品として「B」、10枚中の半導体ウェハの内1枚以上で反りが20mmを超えたものを不良品として「D」として示した。表中には、「反り量[mm]」として示した。
特に、比較例3は、23℃、0.1Hzにおける損失正接(tanδ)が0.4未満であったため、TTVおよび薄膜研削性には優れているものの、密着性が不十分でありダスト浸入が悪かった。また、反り量が大きかった。
2:基材フィルム
3:粘着剤層
4:剥離フィルム
5:半導体ウェハ
7:研磨機
51:凹凸
Claims (3)
- 基材フィルムと、前記基材フィルム上に設けられた粘着剤層を有する電子部品加工用粘着テープであって、
23℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの損失正接tanδが、測定振動数0.1Hzで0.4以上であり、
23℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの貯蔵弾性率E’が、測定振動数1〜20Hzの全ての範囲で2×10 8 Pa以上であり、かつ、
前記電子部品加工用粘着テープの破断時の変形量が200%以上であることを特徴とする電子部品加工用粘着テープ。 - 50℃で測定した前記電子部品加工用粘着テープの損失正接tanδが、測定振動数1〜20Hzの全ての範囲で0.4以上であることを特徴とする請求項1に記載の電子部品加工用粘着テープ。
- 前記電子部品加工用粘着テープの圧縮変位量が、40kg/cm2において、4〜7%であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品加工用粘着テープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014260557A JP6169067B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | 電子部品加工用粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014260557A JP6169067B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | 電子部品加工用粘着テープ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016121231A JP2016121231A (ja) | 2016-07-07 |
JP6169067B2 true JP6169067B2 (ja) | 2017-07-26 |
Family
ID=56328160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014260557A Active JP6169067B2 (ja) | 2014-12-24 | 2014-12-24 | 電子部品加工用粘着テープ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6169067B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018119156A (ja) * | 2018-03-20 | 2018-08-02 | リンテック株式会社 | 粘着テープおよび半導体装置の製造方法 |
JP2018100422A (ja) * | 2018-03-20 | 2018-06-28 | リンテック株式会社 | 粘着テープおよび半導体装置の製造方法 |
WO2019188357A1 (ja) | 2018-03-27 | 2019-10-03 | 三菱ケミカル株式会社 | 粘着剤組成物、粘着シートおよびエチレン性不飽和基含有アクリル系樹脂の製造方法 |
JP7193287B2 (ja) * | 2018-09-28 | 2022-12-20 | 富士紡ホールディングス株式会社 | 保持パッド及びその搬送又は保管方法 |
JP7384168B2 (ja) * | 2018-11-12 | 2023-11-21 | 株式会社レゾナック | 半導体装置の製造方法及び半導体ウエハ加工用接着フィルム |
JP7509581B2 (ja) * | 2020-06-02 | 2024-07-02 | 日東電工株式会社 | 半導体加工用粘着シート |
EP4350740A1 (en) * | 2021-05-28 | 2024-04-10 | Mitsui Chemicals Tohcello, Inc. | Method for producing electronic device |
WO2022250137A1 (ja) * | 2021-05-28 | 2022-12-01 | 三井化学東セロ株式会社 | 電子装置の製造方法 |
KR20240005907A (ko) * | 2021-05-28 | 2024-01-12 | 미쓰이 가가쿠 토세로 가부시키가이샤 | 백그라인드용 점착성 필름 및 전자 장치의 제조 방법 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3739570B2 (ja) * | 1998-06-02 | 2006-01-25 | リンテック株式会社 | 粘着シートおよびその利用方法 |
JP4828009B2 (ja) * | 1998-11-20 | 2011-11-30 | リンテック株式会社 | 粘着シートおよびその使用方法 |
DE19921743A1 (de) * | 1999-05-11 | 2000-11-16 | Beiersdorf Ag | Kohäsives Trägermaterial |
JP2002203828A (ja) * | 2000-12-28 | 2002-07-19 | Lintec Corp | ウエハの裏面研削方法 |
WO2004087828A1 (ja) * | 2003-03-28 | 2004-10-14 | Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | 電子部材用粘着テープ |
JP5102426B2 (ja) * | 2003-08-05 | 2012-12-19 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 両面粘着シート及び研磨布積層体 |
JP4711777B2 (ja) * | 2005-08-11 | 2011-06-29 | 日東電工株式会社 | 粘着シートとその製造方法、及び、製品の加工方法 |
JP2007250789A (ja) * | 2006-03-15 | 2007-09-27 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 半導体ウエハの保護構造およびこれを用いた半導体ウエハの研削方法 |
JP2007284666A (ja) * | 2006-03-20 | 2007-11-01 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 加熱剥離性粘着テープ |
JP5501060B2 (ja) * | 2009-04-02 | 2014-05-21 | 日東電工株式会社 | 半導体ウエハ保護用粘着シートの貼り合わせ方法、及びこの貼り合わせ方法に用いる半導体ウエハ保護用粘着シート |
TWI425068B (zh) * | 2009-06-15 | 2014-02-01 | Lg Chemical Ltd | 晶片加工用的基材 |
JP5583099B2 (ja) * | 2011-09-28 | 2014-09-03 | 古河電気工業株式会社 | 脆性ウェハ加工用粘着テープ |
JP2014145034A (ja) * | 2013-01-29 | 2014-08-14 | Nitto Denko Corp | 多層粘着シート |
-
2014
- 2014-12-24 JP JP2014260557A patent/JP6169067B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016121231A (ja) | 2016-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6169067B2 (ja) | 電子部品加工用粘着テープ | |
JP5823591B1 (ja) | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープおよび半導体ウエハの加工方法 | |
CN109743881B (zh) | 半导体加工用粘着胶带以及半导体装置的制造方法 | |
KR101411080B1 (ko) | 웨이퍼 가공용 점착 테이프 | |
WO2011078193A1 (ja) | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープ | |
JP5975621B2 (ja) | ダイシングシートおよび半導体チップの製造方法 | |
JP5491049B2 (ja) | 半導体ウエハ保護用基材レス粘着シート、その粘着シートを用いた半導体ウエハ裏面研削方法及びその粘着シートの製造方法 | |
JP5282113B2 (ja) | 基材フィルムおよび該基材フィルムを備えた粘着シート | |
JP6091954B2 (ja) | 粘着シート、保護膜形成用フィルム、保護膜形成用複合シート、およびマーキング方法 | |
KR20070027465A (ko) | 점착 시트 및 이 점착 시트를 이용한 제품의 가공 방법 | |
CN112334558B (zh) | 半导体加工用粘着胶带及半导体装置的制造方法 | |
KR20070027464A (ko) | 점착 시트 및 이 점착 시트를 이용한 제품의 가공 방법 | |
CN107924864B (zh) | 半导体晶片半切割后的背面研削加工用紫外线硬化型粘合片 | |
TW201907470A (zh) | 切晶帶、切晶黏晶膜、及半導體裝置之製造方法 | |
TW202016234A (zh) | 半導體加工用黏著帶及半導體裝置的製造方法 | |
WO2017072901A1 (ja) | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープおよび半導体ウエハの加工方法 | |
JP5697061B1 (ja) | 半導体ウェハ加工用粘着テープおよび半導体ウェハの加工方法 | |
JP5100902B1 (ja) | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープ | |
JP7488678B2 (ja) | 半導体加工用保護シートおよび半導体装置の製造方法 | |
JP6623639B2 (ja) | 仮固定用テープ | |
KR20200101831A (ko) | 방사선 경화형 다이싱용 점착 테이프 | |
TWI605502B (zh) | Semiconductor wafer surface protection adhesive tape and semiconductor wafer processing method | |
JP7566480B2 (ja) | 半導体加工用保護シートおよび半導体装置の製造方法 | |
WO2020158768A1 (ja) | エキスパンド方法及び半導体装置の製造方法 | |
WO2022209118A1 (ja) | 半導体加工用粘着テープおよび半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160413 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170313 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20170313 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20170313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170627 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6169067 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |