JP6161958B2 - エアゾール容器用ノズルキャップ - Google Patents

Description

本発明は、複数のステムを有するエアゾール容器に装着されるノズルキャップに関し、特に、ノズルの洗浄及び押下げ防止に利用可能とするものである。

従来、複数のステムを有するエアゾール容器のノズルを洗浄するための手段として、例えば特許文献１に記載されるようなものが知られている。特許文献１では、ノズル本体に、このノズル本体の噴射口から挿脱可能に洗浄部材を装着し、ノズル本体に洗浄部材を押し込んでおくことでそのまま内容物を噴射できる一方、噴射後に洗浄部材を噴射口から引き出せば、残留した内容物を掻き出せるようになっている。

特開２０１２−３０８８６号公報

しかしながら、特許文献１に記載されるような洗浄部材では、ノズル本体への押し込み時に内容物の噴射を可能とするために構造が複雑化する上、不使用時のノズル押下げ防止機能を洗浄部材に付加することは困難であった。

本発明は、前記の現状に鑑み開発されたもので、複数のステムを有するエアゾール容器のノズルの洗浄及び押下げ防止に利用することができるエアゾール容器用ノズルキャップを提供することを目的とする。

すなわち、本発明の要旨構成は以下のとおりである。
１．マウンティングカップの複数のステムに一端が接続され、他端に噴射口を有するノズルと、マウンティングカップに装着されるカバー部材とを備え、前記ノズルは、各ステムから上方に延びる独立したステム側連通路がステム接続部によって形成されるとともに、各ステム側連通路の上端から前方に延びる独立した噴射口側連通路が噴射筒部によって形成されるエアゾール容器に装着されるノズルキャップにおいて、
ノズルの噴射口から、先端が少なくとも各ステム側連通路の上端に至るまで各噴射口側連通路内に挿入可能な複数の棒状体と、
前記複数の棒状体の基端に前壁を介して連設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に噴射筒部を取り囲む周壁と、
前記周壁の外周面に突設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時にノズルの噴射筒部の下方でカバー部材に当接することで、ノズルの押下げを防止する下側突起と
を備えることを特徴とするエアゾール容器用ノズルキャップ。

２．前記ノズルのステム接続部は、独立したステム側連通路を形成する複数のステム側筒部から形成されており、
前記周壁及び下側突起は、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に、前記複数のステム側筒部間を通じて後方へ延在する延長部を有する、前記１のエアゾール容器用ノズルキャップ。

３．前記カバー部材は、ノズルの上方に設けられヒンジを介した回動によってノズルを押下げる操作部を有し、
前記ノズルキャップはさらに、前記周壁の外周面に突設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に操作部の押下げにより該操作部と当接する上側突起を備える、前記１又は２のエアゾール容器用ノズルキャップ。

４．前記２つの棒状体はそれぞれ、噴射口側連通路の表面に摺接する環状突起を有する、前記１〜３のいずれかのエアゾール容器用ノズルキャップ。

５．前記環状突起はそれぞれ、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に、ステム側連通路の上端に係止可能である、前記４のエアゾール容器用ノズルキャップ。

本発明によれば、ノズルをステムから取外し、ノズルキャップの複数の棒状体をそれぞれ、棒状体の先端がノズルのステム側連通路の上端に至るまで噴射口側連通路内に挿入することによって、噴射口側連通路内に残留した内容物をステム側連通路を通じてノズルの外へ押出すことができ、ノズルを容易に洗浄することができる。また、本発明によれば、エアゾール容器の不使用時にノズルにノズルキャップを装着し、ノズルキャップの棒状体が噴射口側連通路内へ挿入された状態とすれば、ノズルキャップの周壁に突設された下側突起がノズルの噴射筒部の下方でカバー部材に当接するため、ノズルの押下げを防止することができる。

したがって、本発明によれば、複数のステムを有するエアゾール容器のノズルの洗浄及び押下げ防止に利用することができるエアゾール容器用ノズルキャップを提供することができる。

本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用ノズルキャップをエアゾール容器に装着した状態で示す平面図である。 図１のＡ−Ａに沿う半断面図である。 図１のエアゾール容器用ノズルキャップの正面図である。 図１のエアゾール容器用ノズルキャップの平面図である。 図１のエアゾール容器用ノズルキャップの側面図である。 図５のＢ−Ｂ断面図である。 図４のＣ−Ｃ断面図である。 図１のエアゾール容器用ノズルキャップによるノズルの押下げの防止要領を示す断面図であり、（ａ）はノズルの非作動時、（ｂ）はノズルの作動時を示す。 図１のエアゾール容器用ノズルキャップによるノズルの洗浄要領を示す断面図であり、（ａ）は残留物の押出し前、（ｂ）は残留物の押出し後の状態を示す。

以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るエアゾール容器用ノズルキャップについて詳細に例示説明する。
なお、本明細書において前方とは、ノズルに設けた噴射筒部の噴射口側であり、後方とは、噴射筒部の軸線に沿って前方とは反対側である。また、側方とは、前方から後方に向って容器を見る際の左右方向である。

図１〜図２に示すように、ノズルキャップ１は、ノズル２０とカバー部材３０とを備えるエアゾール容器４０のためにエアゾール容器４０とは別体の部材として設けられ、ノズル２０の洗浄及び押下げ防止に利用することができるものである。

エアゾール容器４０は、図２に示したように、例えば金属製の有底筒状の容器本体４１に、例えば金属製のマウンティングカップ４２の外縁を巻き締めして（巻き締めした部位が環状縁部４３となる）固着したものであり、内側には２種類の内容物が別個に収容されている。また、エアゾール容器４０は、それぞれの内容物の収容空間につながる総計２つのステム４４を有していて、マウンティングカップ４２の中央部には、平面視にてトラック状となる突起部４５が、２つのステム４４を一括りにして突出している。なお、突起部４５の平面視での形状は、矩形状でも楕円状でもよい。

また、本例ではカバー部材３０は、エアゾール容器４０のマウンティングカップ４２に固定される下側カバー部材（固定盤）５０と、下側カバー部材５０に装着される上側カバー部材６０とからなっている。なお、カバー部材３０は、必ずしも下側カバー部材５０と上側カバー部材６０とに分割する必要はなく、カバー部材３０をマウンティングカップ４２に装着するようにしてもよい。

下側カバー部材５０は、２つのステム４４を露出させる開口５１を残してマウンティングカップ４２に被さり、環状縁部４３の上面に当接するとともに環状縁部４３の周面下縁に着脱可能に係止される外壁５２を備えている。ここで外壁５２は、平面視が概略円形状となる有頂筒状の上段部５２ａと、上段部５２ａの下端より径方向外側に延在し、その外縁より垂下される中間段部５２ｂと、中間段部５２ｂの下端より径方向外側に延在し、その外縁より垂下される下段部５２ｃとを備えている。

上段部５２ａの中央部には、図８に示すように、突起部４５の長手方向の両側面に当接する位置決め壁５２ｄが垂設されている。なお、開口５１は、平面視トラック状をなしている。中間段部５２ｂは、図２に示したように、下方に向けて延伸する円筒壁５２ｅを有する。円筒壁５２ｅの内周面には、環状縁部４３の周面下縁に係止され、下側カバー部材５０をマウンティングカップ４２に固定する係止爪５２ｆが周設されている。

下段部５２ｃの周壁は、エアゾール容器４０の外周面よりもよりも径方向内側に寄っていて、更に、外向きの爪部５２ｇが下側カバー部材５０の軸線を挟んだ２箇所に設けられている。

上側カバー部材６０は、下側カバー部材５０の下段部５２ｃを内側に収めてエアゾール容器４０の外周面と略同径の外形を有する周壁６１を備えている。周壁６１の側面には、爪部５２ｇに係合する係合孔６２を形成した揺動片６３が設けられている。揺動片６３は、連結片６４によって前方及び後方で周壁６１に連結されており、連結片６４よりも上方に位置する揺動片６３の上部域を内側に押圧すれば、揺動片６３は連結片６４を中心に揺動し、係合孔６２が外側に変位して爪部５２ｇとの係合が解除される。

また、周壁６１の上側部分は、図１、図２及び図８に示したように、頂壁６１ａが後方に切り欠きを有する角張ったドーム状をなしており、その切り欠きにヒンジ６５を介して操作部６６が回動可能に設けられている。周壁６１の内側には、下側カバー部材５０の上段部５２ａに被さる内側底壁６７が内側側壁６８を介して頂壁６１ａに連設されている。内側側壁６８の径方向外側には、内側周壁６９が頂壁６１ａ及び内側底壁６７から垂設され、下側カバー部材５０の中間段部５２ｂの上面に当接している。内側底壁６７の中央部には、各ステム４４が挿通する２つの開口６７ａが設けられている。

ノズル２０は、一端側にステムに接続されるステム接続部２１を備えている。ステム接続部２１は、２つのステム側筒部２２から形成されており、各ステム側筒部２２は、ステム４４から上方に延びる独立したステム側連通路２２ａを形成している。各ステム側筒部２２の下側部分は拡径しており、この拡径部２２ｂ内にステム４４が挿入されている。また、各ステム側筒部２２の外周面の下端近傍には係止凸部２２ｃが周設されており、この係止凸部２２ｃが上側カバー部材６０の内側底壁６７に形成された開口６７ａに係合することで、ノズル２０が上側カバー部材６０に対して抜け止め保持されている。

また、ノズル２０は、他端側に２つの噴射筒部２３を備えている。各噴射筒部２３は、ステム側連通路２２ａの上端２２ｄから前方に延びる独立した噴射口側連通路２３ａを形成し、噴射口側連通路２３ａの前端に噴射口２４を備えている。２つの噴射筒部２３の後端には、当該後端間を連結する縦リブ２５及び横リブ２６が設けられている。

また、各噴射筒部２３の後端上面には、先端が円弧状となるリブ２７が突設されており、操作部６６を押圧すると、操作部６６の下面がリブ２７の上面に押し当たり、それぞれのステム４４から内容物が同時に吐出される。

ノズルキャップ１は、図３〜図７に示すような構造になっており、前述したエアゾール容器４０のノズル２０に、図１、図２及び図８（ａ）に示したように装着される。ノズルキャップ１は、先端１１ａが閉鎖し基端１１ｂが開口した中空の２つの棒状体１１と、２つの棒状体１１の基端１１ｂに前壁１２を介して連設され、２つの棒状体１１を取り囲む周壁１３とを備えている。ノズルキャップ１は、上下に対称、且つ左右に対称な形状になっている。

各棒状体１１は、ノズル２０の噴射口側連通路２３ａの前後長と同じか若干長く形成されており、先端１１ａがステム側連通路２２ａの上端２２ｄに至るまで噴射口側連通路２３ａ内に挿入可能になっている。また、各棒状体１１の外周面１１ｃの径寸法は、噴射口側連通路２３ａの径寸法と略同一になっている。各棒状体１１の先端１１ａ近傍には、環状突起１１ｄが周設されている。環状突起１１ｄは、噴射口側連通路２３ａの径寸法と同一か若干大きい外径を有することにより、噴射口側連通路２３ａの表面に摺接可能になっている。また、環状突起１１ｄは、図４に示した位置よりも先端側又は基端側に設けてもよいが、図４に示した位置に設けることで、環状突起１１ｄを、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、ステム側連通路２２ａの上端２２ｄに係止可能とすることができるため好ましい。なお、環状突起１１ｄの前後方向に沿う断面の形状は、図６に示したような円弧形状に限られず、例えば三角形状や四角形状等とすることができる。

周壁１３は、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、ノズル２０の噴射筒部２３を取り囲むように形成されている。周壁１３の下側部分は、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、２つのステム側筒部２２間を通じて後方へ延在する下側延長部１３ａを有する。周壁１３の両側方部分にも、この下側延長部１３ａと同様に後方に延びる側方延長部１３ｂが形成されている。また、周壁１３の上側部分にも、下側延長部１３ａと同様に後方に延びる上側延長部１３ｃが形成されている。下側延長部１３ａと両側方延長部１３ｂとの間では、周壁１３の後端縁１３ｄが半円弧状をなしている。上側延長部１３ｃと両側方延長部１３ｂとの間でも、周壁１３の後端縁１３ｄが半円弧状をなしている。

周壁１３の外周下面には、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、ノズル２０の噴射筒部２３の下方でカバー部材３０の内側底壁６７に当接することで、ノズル２０の押下げを防止する下側リブ１４（下側突起）が３つ突設されている。各下側リブ１４は前後方向に延びている。また、中央の下側リブ１４は、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、２つのステム側筒部２２間を通じて後方へ延在する下側延長部１４ａを有する。下側延長部１４ａの後端縁１４ｂは、下方に向って前方へ傾斜するテーパ状になっている。

周壁１３の外周上面には、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に操作部６６の押下げにより該操作部６６と当接する上側リブ１５（上側突起）が３つ突設されている。なお、上側リブ１５は、下側リブ１４の場合と同様に、前後方向に延びており、中央の上側リブ１５は、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に、ノズル２０の噴射筒部２３の後端上面に設けられた２つのリブ２７の間を通じて後方へ延在する上側延長部１５ａを有し、この上側延長部１５ａの後端縁１５ｂは、上方に向って前方へ傾斜するテーパ状になっている。

周壁１３の外周両側面にはそれぞれ、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入時に上側カバー部材６０の内側側壁６８と若干の隙間を残して対向する側方リブ１６が突設されている。側方リブ１６は、周壁１３の側方延長部１３ｂから突設される側方延長部１６ａを有する。各側方リブ１６の後端縁１６ｂは、周壁１３から離れる方向に向って前方へ傾斜するテーパ状になっている。

なお、周壁１３の内周側には、ノズルキャップ１の左右方向中央において、周壁１３の内周上面と内周下面との間を繋ぐ（すなわち、中央の上側リブ１５と中央の下側リブ１４とを上下方向に一直線に繋ぐ）補強リブ１７が設けられている。

かかる構成によれば、エアゾール容器４０の不使用時にノズル２０にノズルキャップ１を装着するに際しては、ノズルキャップ１の周壁１３から突設された中央の下側リブ１４、側方リブ１６及び中央の上側リブ１５のテーパ状の後端縁１４ｂ、１６ｂ、１５ｂが、上側カバー部材６０の内側底壁６７、内側側壁６８及び頂壁６１ａの前端縁に当接した際にガイドとして機能するため、ノズルキャップ１のノズル２０への装着が容易となる。

また、ノズルキャップ１をノズル２０に装着し、図８（ａ）に示したようにノズルキャップ１の棒状体１１が噴射口側連通路２３ａ内へ挿入された状態とすれば、各棒状体１１の先端１１ａ近傍に周設された環状突起１１ｄがステム側連通路２２ａの上端２２ｄに係止し、ノズルキャップ１の装着状態を確実に維持することができる。

そして、この状態で操作部６６を押下げる方向に押圧したとしても、ノズルキャップ１の周壁１３に突設された下側リブ１４がノズル２０の噴射筒部２３の下方でカバー部材３０の内側底壁６７に当接するため、ノズル２０の押下げを防止することができる。また、その際、周壁１３の外周上面に突設された上側リブ１５が操作部６６と当接して支えるため、操作部６６の押圧によりノズル２０の噴射筒部２３の後端上面に設けられた２つのリブ２７が破損することを確実に回避することができる。

さらに、周壁１３の下側部分及び上側部分にはそれぞれ、後方へ延在する下側延長部１３ａ及び上側延長部１３ｃが設けられ、中央の下側リブ１４及び上側リブ１５はそれぞれ、後方へ延在する下側延長部１４ａ及び上側延長部１５ａが設けられているため、操作部６６の押下げに対して、より広い範囲で支えることができるので、より確実にノズル２０の押下げを防止することができる。

また、エアゾール容器４０の使用時には、図８（ｂ）に示したように、ノズルキャップ１をノズル２０から取外し、操作部６６を押圧すると、操作部６６の下面がノズル２０のリブ２７の上面に押し当たり、ノズル２０が押下げられて、それぞれのステム４４から内容物を同時に吐出させ、噴射口２４から噴射させることができる。

ノズル２０を洗浄するに際しては、図２に示した上側カバー部材６０の揺動片６３を操作して上側カバー部材６０を下側カバー部材５０から取り外せば、図９（ａ）に示すように、上側カバー部材６０と共に取り外すことができる。その際、ノズル２０は係止凸部２２ｃによって上側カバー部材６０に対して抜け止め保持されているため、ノズル２０の脱落を防止することができる。

そして、図９（ｂ）に示すように、ノズルキャップ１の２つの棒状体１１をそれぞれ、棒状体１１の先端１１ａがノズル２０のステム側連通路２２ａの上端２２ｄに至るまで噴射口側連通路２３ａ内に挿入することによって、噴射口側連通路２３ａ内に残留した内容物Ｒをステム側連通路２２ａを通じてノズル２０の外へ押出すことができる。その際、各棒状体１１の先端１１ａ近傍に周設された環状突起１１ｄが、棒状体１１の噴射口側連通路２３ａ内への挿入に伴い、噴射口側連通路２３ａの表面上を摺動していくことにより、噴射口側連通路２３ａ内に残留した内容物Ｒをより確実に排出することができる。したがって、例えば流水等によって、ノズル２０の噴射口側連通路２３ａ及びステム側連通路２２ａ内を容易に洗い流すことができるため、ノズル２０の洗浄を容易化することができる。

なお、本実施形態において説明したエアゾール容器４０に収容される２種類の内容物Ｒとしては、主剤と添加剤など予め混合しておくと硬化や酸化などの化学反応を生じて好ましくないフォーム状などの剤型のエアゾール製品の主剤と添加剤などを挙げることができる。本実施形態に係るノズルキャップ１は、例えば、ホットシェービングクリーム、毛髪染料、接着剤、塗料、医薬品などのエアゾール製品を内容物Ｒとする場合に適しており、特に乾燥などによって詰まり易いクリーム状の内容液を内容物Ｒとする場合に好適である。

上述したところは、本発明の一実施形態を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、下側突起は３つの下側リブ１４からなるものとして説明したが、必ずしも３つとする必要はなく、その本数は適宜調節することができる。また、下側突起は必ずしもリブとする必要はなく、その他の形状を採用することも可能である。上側突起についても下側突起の場合と同様に、設けるリブの本数は３本に限定されず、またリブ以外の形状を採用することもできる。

１ ノズルキャップ
１１ 棒状体
１１ａ 先端
１１ｂ 基端
１１ｃ 外周面
１１ｄ 環状突起
１２ 前壁
１３ 周壁
１３ａ 下側延長部
１３ｂ 側方延長部
１３ｃ 上側延長部
１３ｄ 後端縁
１４ 下側リブ（下側突起）
１４ａ 下側延長部（延長部）
１４ｂ 後端縁
１５ 上側リブ（上側突起）
１５ａ 上側延長部
１５ｂ 後端縁
１６ 側方リブ
１６ａ 側方延長部
１６ｂ 後端縁
１７ 補強リブ
２０ ノズル
２１ ステム接続部
２２ ステム側筒部
２２ａ ステム側連通路
２２ｂ 拡径部
２２ｃ 係止凸部
２２ｄ 上端
２３ 噴射筒部
２３ａ 噴射口側連通路
２４ 噴射口
２５ 縦リブ
２６ 横リブ
２７ リブ
３０ カバー部材
４０ エアゾール容器
４１ 容器本体
４２ マウンティングカップ
４３ 環状縁部
４４ ステム
４５ 突起部
５０ 下側カバー部材（カバー部材）
５１ 開口
５２ 外壁
５２ａ 上段部
５２ｂ 中間段部
５２ｃ 下段部
５２ｄ 位置決め壁
５２ｅ 円筒壁
５２ｆ 係止爪
５２ｇ 爪部
６０ 上側カバー部材（カバー部材）
６１ 周壁
６１ａ 頂壁
６２ 係合孔
６３ 揺動片
６４ 連結片
６５ ヒンジ
６６ 操作部
６７ 内側底壁
６７ａ 開口
６８ 内側側壁
６９ 内側周壁

Claims (5)

1. マウンティングカップの複数のステムに一端が接続され、他端に噴射口を有するノズルと、マウンティングカップに装着されるカバー部材とを備え、前記ノズルは、各ステムから上方に延びる独立したステム側連通路がステム接続部によって形成されるとともに、各ステム側連通路の上端から前方に延びる独立した噴射口側連通路が噴射筒部によって形成されるエアゾール容器に装着されるノズルキャップにおいて、
   ノズルの噴射口から、先端が少なくとも各ステム側連通路の上端に至るまで各噴射口側連通路内に挿入可能な複数の棒状体と、
   前記複数の棒状体の基端に前壁を介して連設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に噴射筒部を取り囲む周壁と、
   前記周壁の外周面に突設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時にノズルの噴射筒部の下方でカバー部材に当接することで、ノズルの押下げを防止する下側突起と
   を備えることを特徴とするエアゾール容器用ノズルキャップ。
2. 前記ノズルのステム接続部は、独立したステム側連通路を形成する複数のステム側筒部から形成されており、
   前記周壁及び下側突起は、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に、前記複数のステム側筒部間を通じて後方へ延在する延長部を有する、請求項１に記載のエアゾール容器用ノズルキャップ。
3. 前記カバー部材は、ノズルの上方に設けられヒンジを介した回動によってノズルを押下げる操作部を有し、
   前記ノズルキャップはさらに、前記周壁の外周面に突設され、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に操作部の押下げにより該操作部と当接する上側突起を備える、請求項１又は２に記載のエアゾール容器用ノズルキャップ。
4. 前記２つの棒状体はそれぞれ、噴射口側連通路の表面に摺接する環状突起を有する、請求項１〜３のいずれか一項に記載のエアゾール容器用ノズルキャップ。
5. 前記環状突起はそれぞれ、棒状体の噴射口側連通路内への挿入時に、ステム側連通路の上端に係止可能である、請求項４に記載のエアゾール容器用ノズルキャップ。

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