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JP6153046B1 - 遺骨収納庫およびその製造方法 - Google Patents

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JP6153046B1
JP6153046B1 JP2016203346A JP2016203346A JP6153046B1 JP 6153046 B1 JP6153046 B1 JP 6153046B1 JP 2016203346 A JP2016203346 A JP 2016203346A JP 2016203346 A JP2016203346 A JP 2016203346A JP 6153046 B1 JP6153046 B1 JP 6153046B1
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櫻井 祐貴
祐貴 櫻井
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Abstract

【課題】様々な形状をとることができ、審美性の高い遺骨収納庫およびその製造方法を提供する。【解決手段】墓100には、5つの遺骨収納庫110が設置されている。個々の遺骨収納庫110は、それぞれ台111と、5個の遺骨収納箱10と、遺骨収納箱20と、平板112と、平板113と、屋根114とを有する。台111の上には、遺骨収納庫110の主部が設置される。主部には、遺骨収納箱が前面を同一方向に向けて縦横に配置される。遺骨収納箱10は、底面と天井面と右側面と左側面と背面とが火成岩からなる石でできており、直方体状であって遺骨を収納することができる。遺骨収納箱20は、底面に穴が開いている点のみが遺骨収納箱10と異なり、その他の点は遺骨収納箱10と同一である。平板112と平板113は、火成岩からなる石でできている。平板は、主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって、接着剤を用いて固着される。【選択図】図2

Description

本発明は、納骨堂や墓で使用される遺骨収納庫およびその製造方法に関する。
特許文献1には、矩形ブロックの納骨室本体をブロック壁状に縦横に据付配置して土留壁とした土留壁兼納骨室ブロックが記載されている。個々の納骨室本体には、例えば、下方に向かって一部分を突出させた嵌合凸部が底面に形成されており、この嵌合凸部に対向して一部分を窪ませた嵌合凹溝が上面に形成されている。そして、納骨室本体を積み上げて組付けるに際し、底面に突出した嵌合凸部を、先に下段に積み上げてある納骨室本体の上面の嵌合凹溝内に嵌合させるようにして各々納骨室本体全体を相互に積載連結する。
実開平7−34166号公報
特許文献1では、土留壁兼納骨室ブロックの形状は、納骨室本体がブロック壁状に縦横に配置されたもののみに限定されている。この土留壁兼納骨室ブロックは審美性の高い他の形状をとることができない。
また、納骨室本体は、鉄筋コンクリート製によって一体に形成したり、石製の壁板によって組立形成したりしたものであり、審美性について考慮されていない。しかも、土留壁兼納骨室ブロックの側面と背面には個々の納骨室本体の側面と背面が露出している。
このため、特許文献1に記載の土留壁兼納骨室ブロックは、審美性が低い。
本発明の目的は、様々な形状をとることができ、審美性の高い遺骨収納庫およびその製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の遺骨収納庫は、
底面と天井面と右側面と左側面と背面とが火成岩からなる石でできており、直方体状であって遺骨を収納することができる遺骨収納箱が、前面を同一方向に向けて縦横に配置された主部と、
火成岩からなる石でできており、前記主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって固着された所定の厚さの平板と、
を備え
前記主部において、複数の前記遺骨収納箱で構成される遺骨収納箱群が、横方向に隣接 する遺骨収納箱群と前後にずらして設置されており、
前記平板が、後寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面に固着されており、当該平板 と前寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面との間に地面に接する空間が形成され、
前記空間と前記前寄りに配置された遺骨収納箱群とを覆う屋根を備える、
ことを特徴とする。
好ましくは、本発明の遺骨収納庫は、
前記主部の端に、前記主部と直角をなすように、前面を前記主部側に向けて前記遺骨収納箱が縦横に配置された側部を備えることを特徴とする。
好ましくは、本発明の遺骨収納庫は、
前記側部において、前記主部から離れるに連れて、縦方向の前記遺骨収納箱の数が減少することを特徴とする。
また、本発明の遺骨収納庫の製造方法は、
底面と天井面と右側面と左側面と背面とが火成岩からなる石でできており、直方体状であって遺骨を収納することができる遺骨収納箱を、前面が同一方向に向くように縦横に配置して主部を形成する主部形成工程と、
前記主部形成工程で形成された主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって、接着剤を用いて火成岩からなる石でできた所定の厚さの平板を固着する平板固着工程と、
を備えることを特徴とする。
好ましくは、本発明の遺骨収納庫の製造方法は、
前記主部形成工程において、複数の前記遺骨収納箱で構成される遺骨収納箱群を、横方向に隣接する遺骨収納箱群と前後にずらして設置し、
前記平板固着工程において、後寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面に前記平板を固着して、当該平板と前寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面との間に地面に接する空間を形成し、
前記空間と前記前寄りに配置された遺骨収納箱群とを覆う屋根を設置する屋根設置工程を備える、
ことを特徴とする。
好ましくは、本発明の遺骨収納庫の製造方法は、
前記主部の端に、前記主部と直角をなすように、前面を前記主部側に向けて前記遺骨収納箱を縦横に配置し、側部を形成する側部形成行程を備えることを特徴とする。
好ましくは、本発明の遺骨収納庫の製造方法は、
前記側部形成行程において、前記主部から離れるに連れて、縦方向の前記遺骨収納箱の数を減少させることを特徴とする。
本発明によれば、様々な形状をとることができ、審美性の高い遺骨収納庫およびその製造方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を形成するために使用される遺骨収納箱の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を用いた墓の一例を示す斜視図である。 図2の遺骨収納庫を製造する工程の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を用いた墓の一例を示す斜視図である。 図4のA−A線断面図である。 図4の遺骨収納庫を製造する工程の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を用いた墓の一例を示す斜視図である。 図8のB−B線断面図である。 図7の遺骨収納庫を製造する工程の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係る遺骨収納庫およびその製造方法について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を形成するために使用される遺骨収納箱10の一例を示す。
遺骨収納箱10の外面の形状は直方体である。遺骨収納箱10には、遺骨の入った納骨壺等が収納される。遺骨収納箱10は、本体部11と、天井板12と、扉13とで構成される。本体部11と天井板12は花崗岩(御影石)でできている。扉13は、本体部11の前面に取り付けられる。扉13は、御影石でできていてもよいし、金属等の他の材料でできていてもよい。
本体部11は、底面と右側面と左側面と背面とを有しており、天井と前面は空いている。本体部11は、例えば、御影石を刳り抜いて形成される。本体部11の底面内側には前面側の右端に取付孔14が開いている。天井板12の内側にも、底面の取付孔14に対向する位置に取付孔(図示無し)が開いている。本体部11と天井板12とは、例えば、御影石の接着に適した接着剤を用いて固着される。そのような接着剤として、例えばボンド商事から販売されているBD免震石材エースがある。
なお、底面板と、天井板と、右側面板と、左側面板と、背面板とを御影石の接着に適した接着剤やL字金具等を用いて固着することにより、遺骨収納箱10を形成することもできる。
扉13は、上面と下面の右端に、それぞれ差込金具15と差込金具16が取り付けられている。差込金具15と差込金具16は、例えば金属製である。差込金具15と差込金具16は、それぞれ天井板12の取付孔と底面の取付孔14に挿入される。これにより、扉13は、本体部11に開閉可能に取り付けられる。
また、扉13は、外側表面に把手17を有する。
以上説明したように、遺骨収納箱10は、底面と天井面と右側面と左側面と背面とが御影石で形成されており、扉13も御影石で形成することができる。
図2は、本発明の実施形態に係る遺骨収納庫110を用いた墓100の一例を示す。
墓100には、5つの遺骨収納庫110が設置されている。3つの遺骨収納庫110は、横に並んで墓100の正面向きに設置されている。1つの遺骨収納庫110はそれらの左側にそれらと直角に設置されている。残りの1つの遺骨収納庫110はそれらの右側にそれらと直角に設置されている。
5つの遺骨収納庫110の周囲には、必要に応じて、花立、線香入れ、香炉、供物台等の前置きが置かれる。
個々の遺骨収納庫110は、それぞれ台111と、5個の遺骨収納箱10と、1個の遺骨収納箱20と、平板112と、平板113と、屋根114とを有する。
遺骨収納箱10と遺骨収納箱20は、同一の形状かつ同一の大きさの直方体である。遺骨収納箱20は、底面に穴が開いている点のみが遺骨収納箱10と異なり、その他の点は遺骨収納箱10と同一である。
台111は底面が無く、例えば、地面の上に設置される。
台111の上には、遺骨収納庫110の主部が設置される。主部には、遺骨収納箱10と遺骨収納箱20が前面を同一方向に向けて縦横に配置される。図2の例では、主部は、左側に遺骨収納箱10が3個積み重ねられており、その横方向に隣接して、右側に最下段に遺骨収納箱20が設置され、その上に遺骨収納箱10が2個積み重ねられている。遺骨収納箱10と遺骨収納箱20の前面は全て同一方向(主部の正面方向)を向いている。
台111の天井には、遺骨収納箱20の底面の穴に接する部分に穴が開いている。遺骨収納箱20には遺骨がそのまま入れられる。遺骨収納箱20に入れられた遺骨は、遺骨収納箱20の底面の穴と台111の天井の穴とを通って地面の上に置かれる。地面の上の遺骨は、時間が経つと、土に還る。
屋根114は、少なくとも背面が御影石でできている。屋根114は表面に模様を施された装飾性の高いものである。
平板112と平板113は、御影石でできている。平板112と平板113は、所定の厚さを有する平らな板である。平板は、主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって、御影石の接着に適した接着剤を用いて固着される。例えば、図2の例では、平板113が最下段の遺骨収納箱10と遺骨収納箱20および中段の2個の遺骨収納箱10の背面に固着され、平板112が中段の2個の遺骨収納箱10、最上段の2個の遺骨収納箱10および屋根114の背面に固着されている。
遺骨収納箱10、遺骨収納箱20および屋根114の背面が平板112と平板113に接着剤で固着されているため、遺骨収納庫110は耐震性が高い。
また、遺骨収納庫110の背面は御影石でできた平板112と平板113で覆われており、遺骨収納庫110の側面には遺骨収納箱10と遺骨収納箱20の側面が個々に露出しているもののこれらも御影石でできている。このため、遺骨収納庫110は審美性が高い。
なお、耐震性を更に向上させるために、横方向で接触する遺骨収納箱10同士または遺骨収納箱10と遺骨収納箱20の右側面と左側面、および縦方向で接触する遺骨収納箱10同士または遺骨収納箱10と遺骨収納箱20の底面と上面を、それぞれ接着剤を用いて固着させてもよい。
図3は、図2の遺骨収納庫110を製造する工程の一例を示す。
遺骨収納庫110を製造するとき、最初に台111を地面に設置する(S11)。次に、台111の上に、前面が同一方向に向くように遺骨収納箱を縦横に配置して主部を形成する(S12)。具体的には、台111の上面左側に遺骨収納箱10を3個、その横方向に隣接して、台111の上面右側の最下段に遺骨収納箱20、その上に遺骨収納箱10を2個設置する。その際、遺骨収納箱10と遺骨収納箱20の前面は全て同一方向(主部の正面方向)を向ける。
次に、主部の上に、屋根114を設置する(S13)。そして、主部の背面に複数の遺骨収納箱にわたって、接着剤を用いて平板112と平板113を固着する(S14)。具体的には、最下段の遺骨収納箱10と遺骨収納箱20および中段の2個の遺骨収納箱10の背面にわたって接着剤を用いて平板113を固着し、中段の2個の遺骨収納箱10、最上段の2個の遺骨収納箱10および屋根114の背面にわたって接着剤を用いて平板112を固着する。
なお、遺骨収納箱10および/または遺骨収納箱20に遺骨が収納された後、遺骨収納箱の扉は接着剤を用いて遺骨収納箱の前面に固定される。この接着剤は、平板112と平板113等の固着に用いられる接着剤とは異なり、固化してゴム状となってもカッター等を用いて削り取ることができるものである。このため、後日、接着剤を削り取って扉を開けることが可能である。
図4は、本発明の実施形態に係る遺骨収納庫210を用いた墓200の一例を示す。図5は、図4のA−A線断面図である。
墓200には、1つの遺骨収納庫210が設置されている。遺骨収納庫210の周囲には、必要に応じて、花立、線香入れ、香炉、供物台等の前置きが置かれる。
遺骨収納庫210の主部では、複数の遺骨収納箱で構成される遺骨収納箱群が、横方向に隣接する遺骨収納箱群と前後にずらして設置される。図4と図5の例では、左側と右側の遺骨収納箱群が前寄りに配置され、真ん中の遺骨収納箱群が後寄りに配置されている。
左側の遺骨収納箱群では、最下段に2個の遺骨収納箱30が並んでいる。遺骨収納箱30は、底面が遺骨収納箱10よりも厚い。この点を除き、遺骨収納箱30は遺骨収納箱10と同一の構造である。この遺骨収納箱群では、2個の遺骨収納箱30の上にそれぞれ3個の遺骨収納箱10が積み重ねられている。右側の遺骨収納箱群の構成は左側の遺骨収納箱群と同一である。
真ん中の遺骨収納箱群では、収納台230の上に横方向2個×縦方向2個、計4個の遺骨収納箱10が設置されている。
平板211と平板212と平板216は御影石でできている。平板211と平板212と平板216は、所定の厚さを有する平らな板である。平板216は、後寄りに配置された真ん中の遺骨収納箱群の背面に御影石に適した接着剤を用いて固着される。また、平板211は左側の遺骨収納箱群の左側面に御影石に適した接着剤を用いて固着され、平板212は右側の遺骨収納箱群の右側面に御影石に適した接着剤を用いて固着される。平板216と前寄りに配置された左側の遺骨収納箱群の背面との間には、空間217が形成される。空間217は、平板211と平板216と前寄りに配置された左側の遺骨収納箱群の背面と後寄りに配置された真ん中の遺骨収納箱群の左側面とに囲まれている。空間217は地面に接している。同様に、平板216と前寄りに配置された右側の遺骨収納箱群の背面との間には、空間218が形成される。空間218も地面に接している。
なお、図5に示すように、平板211と平板216とが接触する部分、および平板212と平板216とが接触する部分をそれぞれL字金具219およびL字金具220を用いて補強してもよい。
屋根213と屋根214と屋根215は、例えば御影石でできている。屋根213は、前寄りに配置された左側の遺骨収納箱群の上に置かれ、空間217と左側の遺骨収納箱群の上面とを覆う。同様に、屋根215は、前寄りに配置された右側の遺骨収納箱群の上に置かれ、空間218と右側の遺骨収納箱群の上面とを覆う。
屋根213と屋根215は取り外すことができる。それらを取り外すと空間217と空間218に遺骨を入れることができ、その遺骨は地面の上に置かれる。地面の上の遺骨は、時間が経つと、土に還る。
なお、屋根213と屋根215の底面においてそれぞれ空間217と空間218に対応する部分に空間217と空間218の横断面の形状と一致する形状を有する凸部を形成し、その凸部を空間217と空間218の上方から嵌め込むようにしてもよい。これにより、屋根213と屋根215の耐震性を強化することができる。
また、屋根214は、後寄りに配置された真ん中の遺骨収納箱群の上面に設置される。屋根214は、真ん中の遺骨収納箱群の上面に接着剤を用いて固着してもよい。
図6は、図4の遺骨収納庫210を製造する工程の一例を示す。
遺骨収納庫210を製造するとき、最初に、左側と右側の遺骨収納箱群を前寄りに設置し、真ん中の遺骨収納箱群を後寄りに設置して、主部を形成する(S21)。次に、後寄りに配置された真ん中の遺骨収納箱群の背面に、御影石に適した接着剤を用いて平板216を固着する(S22)。そして、左側の遺骨収納箱群の左側面に影石に適した接着剤を用いて平板211を固着し(S23)、右側の遺骨収納箱群の右側面に影石に適した接着剤を用いて平板212を固着する(S24)。平板216と前寄りに配置された左側の遺骨収納箱群との間には空間217が形成され、平板216と前寄りに配置された右側の遺骨収納箱群との間には空間218が形成される。
次に、前寄りに配置された左側の遺骨収納箱群の上に屋根213を置く(S25)。屋根213は、空間217と左側の遺骨収納箱群の上面とを覆う。そして、後寄りに配置された真ん中の遺骨収納箱群の上面に屋根214を設置する(S26)。最後に、前寄りに配置された右側の遺骨収納箱群の上に屋根215を置く(S27)。屋根215は、空間218と右側の遺骨収納箱群の上面とを覆う。
なお、遺骨収納箱10および/または遺骨収納箱30に遺骨が収納された後、遺骨収納箱の扉は接着剤を用いて遺骨収納箱の前面に固定される。
図7は、本発明の実施形態に係る遺骨収納庫を用いた墓300の一例を示す。図8は、図7のB−B線断面図である。
墓300には、遺骨収納庫310と遺骨収納庫350がそれぞれ左側と右側に設置されている。遺骨収納庫310と遺骨収納庫350の周囲には、必要に応じて、花立、線香入れ、香炉、供物台等の前置きが置かれる。
左側の遺骨収納庫310は、主部と側部で構成される。主部には、横方向2個×縦方向4個、計8個の遺骨収納箱10がそれらの前面を墓300の正面に向けて配置されている。側部は、主部の左端に主部と直角をなすように配置される。側部には、遺骨収納箱10がそれらの前面を主部側に向けて縦横に配置される。ただし、側部において、主部から離れるに連れて、縦方向の遺骨収納箱10の数は減少する。図7の例では、側部において、主部に最も近い側では遺骨収納箱10が4個積み重ねられており、主部から離れるに連れて縦方向の遺骨収納箱10の数は3個、2個、1個と減少している。
平板311と平板312は御影石でできている。平板311と平板312は、所定の厚さを有する平らな板である。平板311は、遺骨収納庫310の主部の背面に複数の遺骨収納箱10にわたって御影石に適した接着剤を用いて固着される。平板312は、遺骨収納庫310の側部の背面に複数の遺骨収納箱10にわたって御影石に適した接着剤を用いて固着される。
図8に示すように、主部と側部が接続される角には、平板311と平板312と主部の左側面と側部の右側面とに囲まれた空間314が形成される。空間314は地面に接している。
なお、図8に示すように、平板311と平板312とが接触する部分をL字金具315を用いて補強してもよい。
空間314の上には、屋根313が置かれる。屋根313とは、例えば御影石でできている。屋根313は取り外すことができる。それらを取り外すと空間314に遺骨を入れることができ、その遺骨は地面の上に置かれる。地面の上の遺骨は、時間が経つと、土に還る。なお、耐震性を強化するために、空間314の横断面の形状と一致する形状を有する凸部を屋根313の底面に形成し、その凸部を空間314の上方から嵌め込むようにしてもよい。
右側の遺骨収納庫350は、側部が主部の右端に配置される点を除き、左側の遺骨収納庫310と同様の構造である。
図9は、図7の遺骨収納庫310を製造する工程の一例を示す図である。
遺骨収納庫310を製造するとき、最初に、前面を墓の正面側に向けて遺骨収納箱10を縦横に配置し、主部を形成する(S31)。次に、主部の左端に、主部と直角をなすように、前面を主部側に向けて遺骨収納箱10を縦横に配置し、側部を形成する(S32)。
そして、主部の背面に御影石に適した接着剤を用いて平板311を固着し(S33)、側部の背面に御影石に適した接着剤を用いて平板312を固着する(S34)。最後に、主部と側部が接続される角に形成される空間314の上に、屋根313を置く(S35)。
なお、遺骨収納箱10に遺骨が収納された後、遺骨収納箱10の扉は接着剤を用いて遺骨収納箱10の前面に固定される。
上述したように、遺骨収納庫310は主部の左端に側部を備え、遺骨収納庫350は主部の右端に側部を備えるが、遺骨収納箱10等を用いて主部の左端と右端の両方に側部を備える遺骨収納庫を製造することもできる。
上述した実施形態では、本発明に係る遺骨収納庫を墓に使用する例を示したが、遺骨収納箱の扉に鍵を設置することにより、本発明に係る遺骨収納庫を納骨堂に使用することもできる。
また、上述した実施形態では、本発明に係る遺骨収納箱と平板の材料として深成岩の一種である花崗岩(御影石)を使用する例を示したが、これに限らず遺骨収納箱と平板の材料として硬質で風化作用に長期間耐え、審美性の高い同一の種類の石を使用し、その石に適した接着剤を用いて遺骨収納箱と平板を固着することができる。例えば、遺骨収納箱と平板の材料として、火山岩の一種である安山岩、深成岩の一種である閃緑岩や斑レイ岩等からなる石を使用することもできる。ここで、火成岩が火山岩と深成岩の2つに分類されることは周知である。
上述したように、本発明によれば、様々な形状をとることができ、審美性の高い遺骨収納庫およびその製造方法を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、製造上の都合やその他の要因によって必要となる様々な修正や組み合わせは、請求項に記載されている発明や発明の実施形態に記載されている具体例に対応する発明の範囲に含まれる。
10,20,30…遺骨収納箱、11…遺骨収納箱の本体部、12…遺骨収納箱の天井板、13…遺骨収納箱の扉、100…墓、110…遺骨収納庫、111…台、112,113…平板、114…屋根、200…墓、210…遺骨収納庫、211,212,216…平板、213,214,215…屋根、217,218…空間、219,220…L字金具、230…収納台、300…墓、310,350…遺骨収納庫、311,312…平板、313…屋根、314…空間、315…L字金具

Claims (7)

  1. 底面と天井面と右側面と左側面と背面とが火成岩からなる石でできており、直方体状であって遺骨を収納することができる遺骨収納箱が、前面を同一方向に向けて縦横に配置された主部と、
    火成岩からなる石でできており、前記主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって固着された所定の厚さの平板と、
    を備え
    前記主部において、複数の前記遺骨収納箱で構成される遺骨収納箱群が、横方向に隣接 する遺骨収納箱群と前後にずらして設置されており、
    前記平板が、後寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面に固着されており、当該平板 と前寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面との間に地面に接する空間が形成され、
    前記空間と前記前寄りに配置された遺骨収納箱群とを覆う屋根を備える、
    ことを特徴とする遺骨収納庫。
  2. 前記主部の端に、前記主部と直角をなすように、前面を前記主部側に向けて前記遺骨収納箱が縦横に配置された側部を備えることを特徴とする請求項1に記載の遺骨収納庫。
  3. 前記側部において、前記主部から離れるに連れて、縦方向の前記遺骨収納箱の数が減少することを特徴とする請求項に記載の遺骨収納庫。
  4. 底面と天井面と右側面と左側面と背面とが火成岩からなる石でできており、直方体状であって遺骨を収納することができる遺骨収納箱を、前面が同一方向に向くように縦横に配置して主部を形成する主部形成工程と、
    前記主部形成工程で形成された主部の側面および/または背面に、複数の遺骨収納箱にわたって、接着剤を用いて火成岩からなる石でできた所定の厚さの平板を固着する平板固着工程と、
    を備えることを特徴とする遺骨収納庫の製造方法。
  5. 前記主部形成工程において、複数の前記遺骨収納箱で構成される遺骨収納箱群を、横方向に隣接する遺骨収納箱群と前後にずらして設置し、
    前記平板固着工程において、後寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面に前記平板を固着して、当該平板と前寄りに配置された前記遺骨収納箱群の背面との間に地面に接する空間を形成し、
    前記空間と前記前寄りに配置された遺骨収納箱群とを覆う屋根を設置する屋根設置工程を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の遺骨収納庫の製造方法。
  6. 前記主部の端に、前記主部と直角をなすように、前面を前記主部側に向けて前記遺骨収納箱を縦横に配置し、側部を形成する側部形成行程を備えることを特徴とする請求項4ま たは5に記載の遺骨収納庫の製造方法。
  7. 前記側部形成行程において、前記主部から離れるに連れて、縦方向の前記遺骨収納箱の数を減少させることを特徴とする請求項に記載の遺骨収納庫の製造方法。
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