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JP6137859B2 - 冷蔵庫及び照明装置 - Google Patents

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JP6137859B2
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Description

本発明は、照明装置を備えた冷蔵庫、及び照明装置に関する。
例えば家庭用の冷蔵庫に設けられた冷蔵室等、内容積が比較的大きい貯蔵室においては、収納効率を上げるために貯蔵室内を仕切る複数の棚が設けられているものがある。
そのような冷蔵庫には、使用者が食品を出し入れする際の食品の視認性を向上させるために、貯蔵室内の天井、背面、及び側面等に貯蔵室内を照らす照明装置が設けられている。
近年、家電製品の消費電力の低減が使用者のニーズとなっており、貯蔵室内の照明の光源として発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)を用いた省エネルギーな冷蔵庫が増加している。
しかしながら、LED照明は、従来の電球等と比較して光の指向性が強い。このため、光が十分に拡散されないことにより、庫内の照度にムラができてしまう課題がある。
そこで、照明光源を覆う透明カバーを構成する合成樹脂板につき、「厚さ1乃至5mm程度の透明な合成樹脂板そのものが光を拡散又は乱反射する構造」とすることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、樹脂材料から成り照明光源を覆う透明カバーに、「サンドブラスト、研磨等の粗面化処理」を施すことが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−237011号公報(第3頁) 特開2010−170847号公報(第9頁)
しかしながら、照明カバー自体に光を拡散させる加工を加えると、加工及び成型に費用と時間がかかってしまう。
さらに、照明カバーと照明光源との距離を十分にとらなければ、光拡散のために照明カバーに設けた形状(拡散形状)の効果も薄れてしまう。また、照明カバーに拡散形状を設けると光の干渉が起こり、影や光のムラができてしまうという課題がある。
一方で、照明光源と照明カバーとの距離を大きくすると、貯蔵室内側にあっては照明カバーが出っ張ることによる意匠性、食品の収納量、及び収納のしやすさへの悪影響が懸念され、貯蔵室の断熱材側にあっては断熱材が薄くなることによる性能及び消費電力量の悪化が懸念される。
例えば、近年の家庭用冷凍冷蔵庫では、ウレタン発泡断熱材の中に真空断熱材を搭載することが主流である。しかしながら、真空断熱材の周囲をウレタン発泡断熱材で充填する際には、真空断熱材と外箱板金、及び真空断熱材と内箱との隙間が約8mm以上必要であり、そのような隙間がないと十分にウレタン発泡断熱材を充填できないという課題がある。
ウレタン発泡断熱材の充填用のスペースを確保しつつ照明光源を断熱材側に寄せると、断熱材部分の厚みが増えてしまい、冷凍冷蔵庫の体積に対する貯蔵室の収納内容積の比率が小さくなり、食品の収納スペースが小さくなって使用者の使い勝手が低下してしまう課題がある。
また、多くの場合、照明カバーは透明樹脂製品で形成されたものであり、金型を用いて作製されたものである。したがって、成型後に拡散性が不十分であった場合、その修正に多大な時間と費用がかかってしまうという課題もある。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、製造コストの増加及び大型化を抑制して照明のムラを低減できる照明装置を備えた冷蔵庫を提供するものである。また、製造コストの増加及び大型化を抑制して照明のムラを低減できる照明装置を提供するものである。
本発明に係る冷蔵庫は、前面を開口した貯蔵室と、前記貯蔵室の内壁面に取り付けられ、前記貯蔵室内を照明する照明装置とを備え、前記照明装置は、照明光源と、前記照明光源の発光面側を覆い、内部に前記照明光源の収納空間を形成する透明な照明カバーと、前記照明カバーと前記照明光源との間に設けられ、前記照明光源から射出された光を拡散させる拡散シートと、前記照明カバーの内面に前記拡散シートの面を接触させて前記拡散シートを保持するシート保持部とを有し、前記シート保持部は、粘着性物質を用いずに前記拡散シートを保持する狭持構造又は係止構造を有するものである。
本発明によれば、拡散シートにより、照明のムラを低減することができる。また、照明カバーに光を拡散させる加工を設ける場合と比べて、照明装置の大型化及び製造コストを抑制することができる。
実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の概略正面図である。 実施の形態に係る冷蔵室の斜視図である。 実施の形態に係る冷蔵室の概略断面図である。 実施の形態に係る照明装置の構造を説明する概略断面図である。 実施の形態に係る照明装置と上段棚板との位置関係を説明する冷蔵室の主要部の概略断面図である。 実施の形態に係る照明カバー及び拡散シートの正面断面図である。 図6のX部分の拡大図である。 実施の形態に係る照明カバー及び拡散シートの正面図である。 発光ダイオードの指向特性の一例を示す図である。 発光ダイオードの指向特性の測定方法を説明する図である。 比較例に係る照明装置の概略断面図である。
以下、本発明に係る冷蔵庫及び照明装置を家庭用の冷凍冷蔵庫に適用した場合の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本願発明を限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、構成、及び相対的配置などは特に記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく説明文にすぎない。
実施の形態.
[冷蔵庫の全体構成]
図1は、実施の形態に係る冷凍冷蔵庫の概略正面図である。冷凍冷蔵庫100は、前面の開口を扉で開閉自在に覆われる本体1を有し、本体1の内部は、異なる温度帯の複数の貯蔵室に仕切られている。本実施の形態の冷凍冷蔵庫100は、冷蔵室左扉2a及び冷蔵室右扉2bが設けられた冷蔵室2と、製氷室扉3aが設けられた製氷室3と、切替室扉4aが設けられた切替室4と、冷凍室扉5aが設けられた冷凍室5と、野菜室扉6aが設けられた野菜室6とを備える。冷蔵室2は、冷凍冷蔵庫100の最上段に設けられており、複数の貯蔵室の中で最も内容積の大きい貯蔵室である。なお、これ以降の説明において貯蔵室の前後方向をいうときには、開口が設けられ食品等の貯蔵物を出し入れする使用者と対面する側を「前」、貯蔵室の開口と対向する側を「後」と称する。
[冷蔵室内の構成]
図2は、実施の形態に係る冷蔵室の斜視図である。図3は、実施の形態に係る冷蔵室の概略断面図である。なお、図2、図3では、冷蔵室左扉2a及び冷蔵室右扉2bが取り外された状態を示している。本体1は、本体1の外郭を構成する板金性の外箱7と、合成樹脂性の内箱8と、この外箱7と内箱8との間に設けられた断熱材を有する。図3に示すように、本実施の形態の断熱材は、真空断熱材9と、この真空断熱材9の周囲に充填されたウレタン発泡断熱材10とを備えている。
図2、図3に示すように、冷蔵室2内には、この冷蔵室2内の空間を上下方向に仕切る複数の棚が設けられている。本実施の形態では、上から順に上段棚板11、中段棚板12、及び下段棚板13が設けられている。上段棚板11、中段棚板12、及び下段棚板13(本実施の形態において「棚板」と総称する場合がある)は、例えば透明又は半透明で光が透過する合成樹脂材料で構成されている。使用者は、上段棚板11、中段棚板12、及び下段棚板13の上に食品等の貯蔵物を載置することができる。
冷蔵室2に設けられた棚板のうち最上段に位置する上段棚板11と、冷蔵室2の天井面との間には、冷蔵室2を照明する照明装置20が設けられている。照明装置20は、本実施の形態では、冷蔵室2の天井面に取り付けられており、上段棚板11の上に載置された食品等の収納物を照明するように上方から冷蔵室2内に光を放射する。照明装置20は全体として横長の形状であり、その長手方向が冷蔵室2の幅方向に沿うようにして取り付けられている。また、本実施の形態では、照明装置20は、冷蔵室2の奥行き方向において中央よりも手前側に取り付けられている。また、本実施の形態の照明光源21は、上段棚板11の前縁よりも背面側に寄った位置に設けられている。照明装置20の内部には、その長手方向に沿って複数の光源(後述する照明光源21)が設けられ、光源は照明カバー22で覆われている。
[照明装置]
図4は、実施の形態に係る照明装置の構造を説明する概略断面図である。照明装置20は、照明光源21と、照明光源21の発光面側を覆う照明カバー22と、照明装置20を冷蔵室2の内壁面に取り付ける固定台23と、照明光源21と照明カバー22との間に設けられた拡散シート26とを備える。
照明光源21は、LED(発光素子)で構成されており、複数の照明光源21が基板に実装されている。基板に実装された照明光源21は、光源支持部24を介して固定台23に取り付けられている。照明光源21は、その発光面を下側に向けており、概ね下方に向けて光を放射する。
照明カバー22は、自身の内部に照明光源21を収納する収納空間を形成し、照明光源21の発光面を覆う。照明カバー22は、照明光源21の発光面と対面する側(本実施の形態においては照明光源21の下側)に設けられ、照明光源21を下方から覆って固定台23との間に照明光源21を収納する。照明カバー22は、光が透過する透明な合成樹脂材料で構成されている。照明カバー22の内表面及び外表面は、平坦な面である。照明カバー22は、固定台23に形成された係止爪からなる照明カバー保持部25を介して固定台23に取り付けられている。
拡散シート26は、照明カバー22の内面、すなわち照明光源21の発光面と対向する面に取り付けられている。拡散シート26は、照明光源21から出射する光の指向性を軽減し、例えば蛍光灯のような面発光を実現する機能を有する。例えば、厚さ0.2mm〜1mm程度の透明なシートの片面又は両面に、光を反射、吸収、又は散乱させる性質を有するインクで光を拡散させる印刷を施して、拡散シート26を作製することができる。拡散シート26に施される印刷のパターン(印刷柄)及びインクの濃度を調整することで、拡散シート26の光の拡散状態を調整することができる。また、拡散シート26に光を拡散させる両面印刷を施すことで、片面印刷よりも高効率で光が拡散する。拡散シート26のシート自体の材料は、高い透明度を有する樹脂材、例えばPC(ポリカーボネート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)等を用いることができる。拡散シート26には、所望の拡散濃度に応じて濃度又は粒子の粗さを異ならせた拡散部材(拡散インク)が、例えば帯状に塗布される。拡散シート26に施される拡散部材(拡散インク)は、同程度の濃度又は粒子粗さの塗布範囲においては、干渉縞及び偏光を抑制するために特定のパターンを持たないランダム配置とするのが好ましい。
ここで、発光ダイオードを使用した照明光源21の指向特性について説明する。図9は、発光ダイオードの指向特性の一例を示す図である。図9に示すように、一般的に発光ダイオードは、発光ダイオードに垂直な方向へ射出される光(光軸)が最大の強度をもつ。なお、発光ダイオードの照度の特性が分からない場合には、例えば図10に示すようにして発光ダイオードの照度を測定して指向特性を測定することもできる。図10は、発光ダイオードの指向特性の測定方法を説明する図である。図10に示すように、発光ダイオードを使用した照明光源21から一定の距離Lの位置に照度計測器30を配置し、照度計測器30で照度を測定する。そして、照明光源21を中心とする半径Lの円周上に沿った複数の位置において照度計測器30で照度を測定する。このような照度の測定を行うことで、照明光源21の光軸上の光度を100%として、照度計測器30と照明光源21とが成す各々の角度での照度を、図9の例に倣って示すことができる。図9に示されるように、一般的に発光ダイオードが発する光は直進性が高いという性質を有する。
図5は、実施の形態に係る照明装置と上段棚板との位置関係を説明する冷蔵室の主要部の概略断面図である。図5では、本実施の形態に係る照明光源21の光軸を符号60で示すとともに、照明光源21の照射範囲を併せて図示している。また、図5では、照明光源21として図9に示す指向特性を有するものを用いた場合を例に、照明光源21から射出される光に関し、照明光源21と上段棚板11との位置関係から、範囲A〜範囲Eという5つの範囲を定義している。なお、図5では、紙面右側が冷蔵室2の前面側(扉側)、紙面左側が背面側である。
範囲Aは、照明光源21の光軸60から背面側に60°傾いた線62から、光軸60から背面側に80°傾いた線61までの範囲である。線61は、照明光源21と上段棚板11の後縁とを結ぶ線でもあり、また、線62は照明光源21の照明範囲の後端を規定する線でもあるから、範囲Aは、照明光源21の照明範囲の後端から上段棚板11の背面端までの範囲であるといえる。
範囲Bは、照明光源21の光軸60から、この光軸60から背面側に60°傾いた線62までの範囲である。
範囲Cは、照明光源21の光軸60から、照明光源21と上段棚板11の前縁とを結ぶ線63までの範囲である。
範囲Dは、照明光源21と上段棚板11の前縁とを結ぶ線63から、光軸60から前面側に60°傾いた線64までの範囲である。
範囲Eは、照明光源21の光軸60から前面側に60°傾いた線64から、光軸60から前面側に80°傾いた線65までの範囲である。
範囲D及び範囲Eにおいては、冷蔵室2の扉を開けた使用者は、照明光源21を直視できてしまう。また、範囲Aでは、照明光源21から射出される光の強度が、光軸の50%以下になるため、食品の視認性が低下するとともに使用者は冷蔵室2の奥側を暗く感じてしまう。
そこで、本実施の形態では、拡散シート26を、範囲Aから範囲Eに至る範囲に光を射出できる寸法とする。このようにすることで、範囲Aにおける光の拡散を実現して、上段棚板11の後方まで照度を確保でき、使用者が感じる暗さを改善することができるとともに視認性を向上させることができる。また、範囲D及び範囲Eにあっては、拡散シート26によって範囲B及び範囲Cからの光が拡散されるので、眩しさで使用者に不快感を生じさせることを抑制できる。また、拡散シート26の寸法を、範囲Aから範囲Eまで光を射出できる寸法に制限することで、拡散シート26の部材費を低減することができる。
照明装置20に搭載される拡散シート26の拡散柄及び拡散濃度は、照明光源21と拡散シート26との位置関係、及び照明光源と棚板との位置関係により決定することができる。一般的に発光ダイオードを使用した照明光源21は、図9に示すように、照明光源21に垂直な方向へ射出される光(光軸)が最大の強度をもつ。
このため、使用者が感じる眩しさによる不快感をなくしつつ照度が均一な照明を実現することを目的として、拡散シート26に施す拡散印刷の模様及び濃度を調整する。具体的には、例えば、照明光源21の光軸と交わる領域の拡散濃度よりも、光軸に対して冷蔵室2の前面開口側に傾いた方向に進む照明光源21からの光と交わる領域の拡散濃度の方が小さくなるように、拡散印刷を施す。照明光源21の光軸と交わる領域の拡散濃度を最大として、冷蔵室2の前面開口側ほど拡散濃度が小さくなるように、段階的あるいは無段階に拡散濃度を調整することができる。このようにすることで、照明光源21の光軸方向の強い光の拡散が強化され、相対的に照度の低い領域においては拡散濃度が低下して透過性が維持されるので、冷蔵室2内の照明をより均一に近づけることができる。
また、冷蔵室2内の背面方向においても、光軸における拡散シート26の拡散濃度を100%として、照度特性にあわせて拡散濃度を低下させることで、光軸直下の強い光の拡散を強化するとともに、光が弱くなる角度では透過性を保持することで、庫内を均一に照らすことができる。
なお、単調なグラデーションで拡散濃度を調整するのではなく、光軸での拡散シート26の拡散濃度を100%として、照度60%に相当する角度では前記拡散シート26の拡散濃度も60%としてもよい。このようにすることで、使用者に感じさせる眩しさを抑制できるとともに、照明ムラを抑制できるので、照明装置20の外観の意匠性も改善される。
次に、拡散シート26の照明カバー22への取付構造を説明する。
図6は、実施の形態に係る照明カバー及び拡散シートの正面断面図である。図7は、図6のX部分の拡大図である。
本実施の形態の拡散シート26は、その表面が照明カバー22の内面に接触するようにして照明カバー22に取り付けられている。拡散シート26は、粘着性物質を用いず狭持構造あるいは係止構造で照明カバー22に取り付けられる。本実施の形態では、照明カバー22の内側に、拡散シート26の面を照明カバー22の内面に接触させて拡散シート26を保持するシート保持部27が設けられている。シート保持部27は、照明カバー22の内面から突出した爪又はリブである。シート保持部27の爪又はリブに拡散シート26が挿入され、シート保持部27と照明カバー22の内面との間に拡散シート26が挟まれて保持される。
このようなシート保持部27を設けることで、例えば両面テープや糊等の粘着性の物質を用いずに拡散シート26を照明カバー22に取り付けることができる。照明カバー22への拡散シート26の固定に粘着性物質を使用しないので、粘着性部材の材料費、粘着性部材を貼り付ける作業コスト、及び貼り間違えの不良率を抑制することができる。また、拡散シート26の取り付けに粘着性物質を使用した場合には、光が透過する透明な材料で構成された照明カバー22に糊跡及び気泡が生じて見栄えが悪化することがあるが、本実施の形態によればそのようなことは生じず、照明装置20の見栄えがよい。また、拡散シート26の取り付けに粘着性物質を使用した場合には、拡散シート26と照明カバー22との間の空気層の厚さのばらつきによって、光の見え方にムラが生じることがあるが、本実施の形態によればそのような光の見え方のムラを低減することができる。
なお、図6、図7に示したシート保持部27の具体的構成は一例であり、粘着性物質を用いない他の狭持構造又は係止構造を採用することができる。例えば、照明カバー22の内面から突出する爪を設け、この爪の先端と照明カバー22の内面との間に拡散シート26の一部を係止させてもよい。また、拡散シート26に小孔を設け、照明カバー22の内面にはその小孔に挿入されるとともに小孔からの抜け止め突起が形成された係止爪を設けてもよい。
図8は、実施の形態に係る照明カバー及び拡散シートの正面図である。照明カバー22及び拡散シート26は、正面から見ると、長手方向の両端部が中央部よりも上側に反ったラウンド形状である。このように照明カバー22及び拡散シート26はともにラウンド形状であるが、曲率が異なり、拡散シート26の曲率は、照明カバー22の曲率よりも小さい。照明カバー22に拡散シート26が取り付けられていない状態においては、両者の曲率は異なるが、照明カバー22の内面に拡散シート26を装着すると、拡散シート26が照明カバー22の内面に押し付けられて密着し、両者の隙間の発生を抑制できる。拡散シート26と照明カバー22の曲率の差を、これらの成型のばらつきを考慮して決定することで、例えば照明カバー22に成型のばらつきによる反りが発生した場合でも、照明カバー22と拡散シート26の間の隙間の発生を抑制することができる。拡散シート26と照明カバー22との隙間の発生を抑制できるので、隙間が生じることによる光の拡散のばらつき及び拡散不良を抑制することができ、製造コストの低減につながる。拡散シート26の両面に印刷を施した場合には、片面印刷よりも高効率で光を拡散させることができるが、拡散シート26の取り付けに粘着性物質を用いないことでその高効率の拡散効果を損なうことなく維持できる。
以上のように本実施の形態によれば、照明カバー22と照明光源21との間に、照明光源21からの光を拡散させる拡散シート26を設けた。そして、拡散シート26には、照明光源21との位置関係に応じて異なる拡散印刷を施した。このため、冷蔵室2内の照明を均一に近づけることのできる照明装置20を得ることができる。
図11は、比較例に係る照明装置の概略断面図である。図11では、説明の都合上、本実施の形態と対応する構成には同一の符号を付している。図11に示すように、従来、照明カバー22の内面にシボ加工等を施して凹凸31を付けて光を拡散させるものが提案されていた。しかしながら、凹凸31の加工及び照明カバー22の成型に費用及び時間がかかり、ウェルド、フローマーク、又はヒケといった成型上の問題が生じることがあった。しかしながら、本実施の形態では、照明カバー22の内面には凹凸は設けられておらず平坦であるので、照明カバー22の成型に係る不良を減少させることができ、照明カバー22の作製に要する費用及び時間を低減することができる。冷蔵室2内の照明に係る仕様変更が生じた場合でも、本実施の形態によれば拡散シート26の印刷変更及び拡散シート26の入れ替えで対応できる。図11に示すような照明カバー22の凹凸31の形状変更を行う際には、金型の作り直しが必要になり開発費用と開発期間が増加するが、本実施の形態によれば図11の照明装置よりも開発費用と開発期間を低減して製造コストを抑制することができる。また、冷蔵室2内の照明装置20の開発においては、光を拡散させる印刷の模様及び印刷濃度を異ならせた複数の拡散シート26を準備しておき、これらを差し替えることで実際の照明状態を確認できるので、開発に係る手直しを大幅に削減することができる。
また、比較例に示すように照明カバー22に凹凸31を設ける場合には、拡散効果を得るために照明光源21と照明カバー22との距離を確保する必要があり、それによって照明装置20が大型化して冷蔵室2内の収納スペースや断熱材の収納スペースを圧迫する場合があった。しかし、本実施の形態によれば、拡散シート26に施す印刷を調整することで光の拡散濃度を制御できるので、比較例よりも照明装置20を小型化することができる。したがって、照明装置20の意匠性を向上させることができるとともに、冷蔵室2内においては収納スペースが拡大されて使用者の使い勝手を向上させることができ、また断熱材の収納スペースが確保されて所望の断熱性能が得られるため冷凍冷蔵庫100の消費電力の増加を抑制できる。
また、合成樹脂を成型して構成される照明カバー22では、グラデーションや立体表現などの凹凸31を形成することは困難であるが、グラデーションや立体表現の印刷を拡散シート26に比較的容易に施すことができる。したがって、照明の特殊な視覚効果を得ることができ、また照明装置20の意匠性を改善することができる。
なお、上記説明では、照明装置20を冷蔵室2の天井面に取り付けた例を示したが、照明装置20の取り付け位置は天井面に限定されず、貯蔵室の内壁面のいずれか(天井面、背面、側面、及び底面のいずれか)に照明装置20を取り付けることができる。また、貯蔵室に設ける照明装置20の数も一つに限定されず、一つの貯蔵室に複数の照明装置20を取り付けてもよい。拡散シート26に設ける拡散柄及び拡散濃度は、図5で示した例に倣い、照明光源21の指向特性、及び照明光源21と棚板との位置関係に基づいて決定することができる。
また、上記説明では、照明装置20を冷蔵室2に設けた例を説明したが、冷蔵庫内のいずれの貯蔵室に照明装置20を設けてもよい。
また、上記説明では、照明装置20を冷凍冷蔵庫100に適用した例を示したが、照明装置20を任意の空間(例えば部屋、筐体内など)の照明に適用することもできる。
1 本体、2 冷蔵室、2a 冷蔵室左扉、2b 冷蔵室右扉、3 製氷室、3a 製氷室扉、4 切替室、4a 切替室扉、5 冷凍室、5a 冷凍室扉、6 野菜室、6a 野菜室扉、7 外箱、8 内箱、9 真空断熱材、10 ウレタン発泡断熱材、11 上段棚板、12 中段棚板、13 下段棚板、20 照明装置、21 照明光源、22 照明カバー、23 固定台、24 光源支持部、25 照明カバー保持部、26 拡散シート、27 シート保持部、30 照度計測器、31 凹凸、100 冷凍冷蔵庫。

Claims (9)

  1. 前面を開口した貯蔵室と、
    前記貯蔵室の内壁面に取り付けられ、前記貯蔵室内を照明する照明装置とを備え、
    前記照明装置は、
    照明光源と、
    前記照明光源の発光面側を覆い、内部に前記照明光源の収納空間を形成する透明な照明カバーと、
    前記照明カバーと前記照明光源との間に設けられ、前記照明光源から射出された光を拡散させる拡散シートと、
    前記照明カバーの内面に前記拡散シートの面を接触させて前記拡散シートを保持するシート保持部とを有し、
    前記シート保持部は、
    粘着性物質を用いずに前記拡散シートを保持する狭持構造又は係止構造を有することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記拡散シートは、
    前記照明光源との位置関係に応じて異なる印刷が施され、
    前記印刷は、
    前記照明光源から射出された光を拡散させる、請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記拡散シートは、
    前記照明光源の光軸と交わる領域の拡散濃度よりも、前記光軸に対して前記貯蔵室の前記開口側に傾いた方向に進む前記照明光源からの光と交わる領域の拡散濃度の方が小さくなるように、前記印刷が施されていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記拡散シートは、
    前記照明光源の光軸と交わる領域の拡散濃度よりも、前記光軸に対して前記貯蔵室の背面に傾いた方向に進む光と交わる領域の拡散濃度の方が小さくなるように、前記印刷が施されていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の冷蔵庫。
  5. 前記照明カバー及び前記拡散シートは、前記照明光源から射出される光の進行方向に突出するラウンド形状を有し、
    前記拡散シートが前記照明カバーに取り付けられていない状態において、前記拡散シートのラウンド形状の曲率は、前記照明カバーのラウンド形状の曲率よりも小さいことを特徴とする請求項〜請求項4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  6. 前記貯蔵室内を区画する棚板を備え、
    前記拡散シートは、
    前記照明光源から射出された光の前記棚板における照度が均一になるように、前記印刷が施されていることを特徴とする請求項〜請求項5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記拡散シートの両面に、前記印刷が施されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  8. 照明光源と、
    前記照明光源の発光面側を覆い、内部に前記照明光源の収納空間を形成する透明な照明カバーと、
    前記照明カバーと前記照明光源との間に設けられ、前記照明光源から射出された光を拡散させる拡散シートと、
    前記照明カバーの内面に前記拡散シートの面を接触させて前記拡散シートを保持するシート保持部とを有し、
    前記拡散シートには、前記照明光源との位置関係に応じて異なる前記印刷が施され、
    前記シート保持部は、
    粘着性物質を用いずに前記拡散シートを保持する狭持構造又は係止構造を有し、前記照明カバーの内面に突出して設けられていることを特徴とする照明装置。
  9. 前記拡散シートは、
    前記照明光源との位置関係に応じて異なる印刷が施され、
    前記印刷は、
    前記照明光源から射出された光を拡散させる、請求項8に記載の照明装置。
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