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JP6135498B2 - 車両 - Google Patents

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JP6135498B2
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Description

本発明は、車両に関し、特に、無段変速装置を備えたハイブリッド車両に関する。
特開2006−77600号公報(特許文献1)には、電気式無段変速装置を備えたハイブリッド車両において、モータに電力を供給するバッテリの入出力電力が制限されている場合には、エンジンの動作点を決定するための動作ラインをエンジン回転速度がより高い値となるように変更することが開示されている。
特開2006−77600号公報
無段変速装置を備えたハイブリッド車両においては、ユーザによる加速要求時に、車速の上昇に応じてエンジン回転速度を増加させることによって加速感を演出する(ユーザに加速感を感じさせる)ことができる。このような加速感の演出によってエンジンの出力が車両要求出力に対して不足あるいは超過したときには、その過不足をなくすようにモータの出力(モータの力行パワーあるいは回生パワー)を調整することができる。
しかしながら、加速感の演出中にモータの過熱などによってモータの駆動が制限されていると、モータによる十分な出力調整ができず、ユーザが要求する駆動力を実現し難くなるおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、無段変速装置を備えたハイブリッド車両において、モータの駆動が制限されている場合であっても加速感を演出しつつユーザが要求する駆動力を実現し易くすることである。
(1) この発明に係る車両は、エンジンおよびモータの少なくともいずれかの動力を用いて走行可能な車両であって、エンジンと駆動輪との間に設けられた無段変速装置と、エンジン、モータおよび無段変速装置を制御する制御装置とを備える。制御装置は、ユーザによる加速要求があった場合、車速上昇および加速要求があった時点からの時間経過の少なくとも一方に伴ってエンジンの回転速度を増加させるようにエンジンおよび無段変速装置を制御する回転速度増加制御を行なう。制御装置は、回転速度増加制御によって、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度から乖離することで生じるエンジンの出力の過不足分をモータの出力で補正する。最適燃費回転速度とは、エンジンが最も効率よく車両要求出力を出力することができる回転速度である。制御装置は、回転速度増加制御中にモータの駆動が制限されている場合、モータの駆動が制限されていない場合よりもエンジンの回転速度を最適燃費回転速度に近づける補正処理を行なう。
このような構成によれば、回転速度増加制御を行なうことによって加速感の演出することができる。この回転速度増加制御中にモータの駆動が制限されると、補正処理によってエンジンの回転速度が最適燃費回転速度に近づけられる。これにより、エンジンの出力が車両要求出力に近づくとともに、モータの負荷(モータが出力すべき力行パワーあるいは回生パワー)が軽減される。その結果、モータの駆動が制限されている場合であっても、回転速度増加制御を継続しつつ(加速感を演出しつつ)ユーザが要求する駆動力を実現し易くすることができる。
(2) 好ましくは、補正処理は、回転速度増加制御を開始する時のエンジンの回転速度の初期値を、モータの駆動が制限されていない場合よりも高くする処理を含む。
このような構成によれば、補正処理によって回転速度増加制御を開始する時のエンジンの回転速度の初期値を高くする。これにより、回転速度増加制御の開始当初からエンジンの出力を車両要求出力に近い値にまで高めておくことができる。そのため、回転速度増加制御の開始当初からモータの負荷(モータが出力すべき力行パワー)を軽減することができる。
(3) 好ましくは、補正処理は、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも低い場合に、エンジンの回転速度の増加率をモータの駆動が制限されていない場合よりも大きくする処理を含む。
このような構成によれば、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも低い場合には、補正処理によってエンジンの回転速度の増加率を大きくする。これにより、エンジンの回転速度を急変させることなくかつ早期に最適燃費回転速度に向けて増加させることができる。そのため、ユーザに違和感を与えることなくモータの負荷(モータが出力すべき力行パワー)を早期に軽減することができる。
(4) 好ましくは、補正処理は、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも低い場合に、エンジンの回転速度の下限値をモータの駆動が制限されていない場合よりも高くする処理を含む。
このような構成によれば、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも低い場合には、補正処理によってエンジンの回転速度の下限値を高くする。これにより、たとえばモータの駆動を緊急的に制限する必要が生じた場合であっても、エンジンの回転速度を最適燃費回転速度に向けて即座に増加させる(すなわち車両要求出力に対するエンジンの出力の不足量を即座に減少させる)ことができる。そのため、モータの負荷(モータが出力すべき力行パワー)を即座に軽減することができる。
(5) 好ましくは、補正処理は、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも高い場合に、エンジンの回転速度の増加率をモータの駆動が制限されていない場合よりも小さくする処理を含む。
このような構成によれば、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも高い場合には、補正処理によってエンジンの回転速度の増加率を小さくする。これにより、最適燃費回転速度に対するエンジンの回転速度の超過量(すなわち車両要求出力に対するエンジンの出力の超過量)が増加するのを極力遅らせることができる。そのため、モータの負荷(モータが出力すべき回生パワー)が増加するのを極力遅らせることができる。
(6) 好ましくは、補正処理は、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも高い場合に、エンジンの回転速度の上限値をモータの駆動が制限されていない場合よりも低くする処理を含む。
このような構成によれば、エンジンの回転速度が最適燃費回転速度よりも高い場合に、補正処理によってエンジンの回転速度の上限値を低くする。これにより、たとえばモータの駆動を緊急的に制限する必要が生じた場合であっても、エンジン回転速度を最適燃費回転速度に向けて即座に減少させる(すなわち車両要求出力に対するエンジンの出力の超過量を即座に減少させる)ことができる。そのため、モータの負荷(モータが出力すべき回生パワー)を即座に軽減することができる。
車両の全体構成を示す図である。 エンジン回転速度NE、第1モータ回転速度NM1および第2モータ回転速度NM2の関係を、動力分割装置の共線図に示した図である。 ECUが車両駆動力を制御する場合に実行する処理の流れを示すフローチャートである。 燃費最適制御による最適燃費回転速度NEefおよび最適燃費トルクTEefの算出手法を模式的に示す図である。 加速感演出制御による指令エンジン回転速度NEcomおよび指令エンジントルクTEcomの設定手法を模式的に示す図である。 エンジン回転速度の初期値NEiniの算出処理(図3のS61の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。 初期値補正処理の内容を模式的に示す図である。 初期値補正処理によるエンジントルクTE、エンジン直達トルクTEc、第2モータトルクTM2の変化態様の一例を示す図である。 エンジン回転速度の増加率ΔNEの算出処理(図3のS63の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。 加速感演出制御中にMG2負荷率制限が行なわれた場合のエンジン回転速度NEと第2モータトルクTM2との変化態様の一例を模式的に示す図(その1)である。 加速感演出制御中にMG2負荷率制限が行なわれた場合のエンジン回転速度NEと第2モータトルクTM2との変化態様の一例を模式的に示す図(その2)である。 エンジン回転速度の下限値NEminおよび上限値NEmaxの算出処理(図3のS65の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。 初期値補正処理、増加率補正処理、上下限値補正処理によるエンジン回転速度NEの変化態様を模式的に示す図である。 加速感演出制御中に補正処理を行なわない場合のエンジン回転速度NEの変化態様の一例(本発明に対する比較例)を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
本明細書において「電力」という用語は、狭義の電力(仕事率)を意味する場合と、広義の電力である電力量(仕事量)または電気エネルギを意味する場合とがあり、その用語が使用される状況に応じて弾力的に解釈される。
<車両の全体構成>
図1は、本実施の形態による車両1の全体構成を示す図である。車両1は、エンジン10と、駆動軸16と、第1モータジェネレータ(以下「第1モータ」という)20と、第2モータジェネレータ(以下「第2モータ」という)30と、動力分割装置40と、減速機58と、PCU(Power Control Unit)60と、バッテリ70と、駆動輪80と、ECU(Electronic Control Unit)200とを含む。
この車両1は、エンジン10および第2モータ30の少なくとも一方の動力によって走行可能なハイブリッド車両である。
エンジン10が発生する動力は、動力分割装置40によって、駆動軸16(駆動輪80)へ伝達される経路と第1モータ20へ伝達される経路とに分割される。
第1モータ20および第2モータ30は、PCU60によって駆動される三相交流回転電機である。第1モータ20は、動力分割装置40によって分割されたエンジン10の動力を用いて発電可能である。第2モータ30は、バッテリ70に蓄えられた電力および第1モータ20により発電された電力の少なくともいずれか一方を用いて動力を発生可能である。第2モータ30が発生する動力は駆動軸16を介して駆動輪80へ伝達される。また、第2モータ30は、駆動軸16の回転エネルギを用いて発電することによって回生ブレーキとしても機能する。第2モータ30により発電された電力はPCU60を経由してバッテリ70に充電される。
動力分割装置40は、サンギヤ、リングギヤ、ピニオンギヤ、およびキャリアを含む遊星歯車機構である。サンギヤは第1モータ20に連結される。リングギヤは駆動軸16を介して第2モータ30および駆動輪80に連結される。ピニオンギヤはサンギヤおよびリングギヤの各々と噛み合う。キャリアは、ピニオンギヤを自転可能に支持するとともに、エンジン10のクランク軸に連結される。
図2は、エンジン10の回転速度(以下「エンジン回転速度NE」という)、第1モータ20の回転速度(以下「第1モータ回転速度NM1」という)および第2モータ30の回転速度(以下「第2モータ回転速度NM2」という)の関係を、動力分割装置40の共線図に示した図である。
エンジン10、第1モータ20および第2モータ30が遊星歯車からなる動力分割装置40を介して連結されることで、エンジン回転速度NE、第1モータ回転速度NM1および第2モータ回転速度NM2は、図2に示すように、動力分割装置40の共線図において直線で結ばれる関係(いずれか2つの値が決まれば残りの1つの値も一義的に決まる関係)になる。
たとえば、第1モータ回転速度NM1と第2モータ回転速度NM2とが決まれば、残りのエンジン回転速度NEは一義的に決まる。言い換えれば、第2モータ回転速度NM2が一定であっても、第1モータ回転速度NM1を調整することによってエンジン回転速度NEを自由に変更することができる。ここで、第2モータ30は駆動輪80に連結されているため、第2モータ回転速度NM2は車速Vに応じた値となる。したがって、車速Vに対するエンジン回転速度NEの比は、第1モータ回転速度NM1を調整することによって無段階に切り替えることができる。つまり、車両1において、第1モータ20および動力分割装置40は、車速Vに対するエンジン回転速度NEの比を無段階に切り替えることができる電気式の無段変速装置として機能する。なお、本発明が適用可能な車両は、電気式の無段変速装置を備えた車両に限定されず、機械式(たとえばベルト式)の無段変速機を備えた車両にも適用可能である。
また、図2には、エンジン10および第2モータ30の双方の動力で車両1を前進走行させる場合の、エンジン10のトルク(以下「エンジントルクTE」という)、第1モータ20のトルク(以下「第1モータトルクTM1」という)および第2モータ30のトルク(以下「第2モータトルクTM2」という)の関係の一例も示されている。
エンジン10を運転させると、エンジントルクTEが動力分割装置40のキャリアに作用する。エンジントルクTEの反力を受け持つ第1モータトルクTM1を動力分割装置40のサンギヤに作用させることで、動力分割装置40のリングギヤにはエンジンから伝達されるトルク(以下「エンジン直達トルクTEc」という)が作用する。また、第2モータトルクTM2は、動力分割装置40のリングギヤに直接的に作用する。これにより、リングギヤには、エンジン直達トルクTEcと第2モータトルクTM2との合計トルクが作用する。この合計トルクによって駆動輪80が回転されて車両1が走行される。
図1に戻って、PCU60は、ECU200からの制御信号に基づいて、バッテリ70、第1モータ20および第2モータ30の間で電力変換を行なう電力変換装置である。
バッテリ70は、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等を含んで構成される二次電池である。バッテリ70の電圧は、たとえば200V程度である。バッテリ70は、上述したように第1モータ20および/または第2モータ30により発電された電力を用いて充電される。なお、バッテリ70は、第1モータ20および第2モータ30との間で電力を入出力可能な蓄電装置であればよく、たとえば大容量キャパシタに変更してもよい。
さらに、図示していないが、車両1には、アクセル開度A(ユーザによるアクセルペダル操作量)、エンジン回転速度NE、第1モータ回転速度NM1、第2モータ回転速度NM2、車速V、第2モータ30の温度(以下「MG2温度」という)、バッテリ70の状態(電流、電圧、温度)など、車両1を制御するために必要なさまざまな物理量を検出するための複数のセンサが設けられる。これらのセンサは、検出結果をECU200に送信する。
ECU200は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵した電子制御ユニットである。ECU200は、各センサからの情報およびメモリに記憶された情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器を制御する。ECU200は、エンジン10およびPCU60等を制御することによって、車両駆動力を制御する。
<車両駆動力の制御>
図3は、ECU200が車両駆動力を制御する場合に実行する処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、予め定められた演算周期ΔTで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU200は、アクセル開度Aおよび車速Vに基づいて、ユーザが要求する車両駆動力(以下「ユーザ要求パワー」という)Preqを算出する。
S20にて、ECU200は、バッテリ70の蓄電量(以下「バッテリSOC」ともいう)に基づいて、バッテリ70の充電あるいは放電に必要なパワー(以下「バッテリ要求パワー」という)PBreqを算出する。なお、本実施の形態では、バッテリ要求パワーPBreqは、バッテリ70を充電する必要がある場合に正の値となり、バッテリ70から放電する必要がある場合に負の値となるものとする。バッテリSOCは、バッテリ70の状態に基づいてECU200によって算出される。
S30にて、ECU200は、ユーザ要求パワーPreqとバッテリ要求パワーPBreqとの合計(車両1に要求されているトータルパワー、すなわち「車両要求パワー」)を、エンジン要求パワーPEreqに設定する。
S40にて、ECU200は、アクセル開度Aがしきい値を超えているか否かを判定する。この判定は、指令エンジン回転速度NEcomと指令エンジントルクTEcomとで決まる指令エンジン動作点を、燃費最適制御(後述するS50およびS51の処理)によって設定するのか、それとも加速感演出制御(後述するS60〜S67の処理)によって設定するのかを決めるための処理である。本処理の「しきい値」は、たとえば50%〜70%の範囲内のいずれかのアクセル開度に設定することができる。
アクセル開度Aがしきい値を超えていない場合(S40にてNO)、ECU200は、指令エンジン動作点をS50およびS51に示す燃費最適制御によって設定する。本実施の形態において、燃費最適制御とは、エンジン10が最も効率よくエンジン要求パワーPEreqを出力するように指令エンジン動作点を設定する処理である。
具体的には、ECU200は、エンジン要求パワーPEreqと燃費ラインとを用いて最適エンジン動作点(最適燃費回転速度NEefおよび最適燃費トルクTEef)を算出し(S50)、算出された最適エンジン動作点を指令エンジン動作点に設定する(S51)。すなわち、ECU200は、最適燃費回転速度NEefを指令エンジン回転速度NEcomに設定し、最適燃費トルクTEefを指令エンジントルクTEcomに設定する。
図4は、燃費最適制御による最適燃費回転速度NEefおよび最適燃費トルクTEefの算出手法を模式的に示す図である。図4に示される燃費ラインは、エンジン回転速度NEおよびエンジントルクTEをパラメータとしてエンジン10が最も効率よく(すなわち最適な燃費で)運転可能な動作点を繋ぎ合わせた動作ラインである。横軸をエンジン回転速度NEとし、縦軸をエンジントルクTEとすると、燃費ラインは図4に示すような曲線となる。一方、エンジンパワーPEはエンジン回転速度NEとエンジントルクTEとの積である(PE=NE×TEである)ことから、PE=PEreq(一定)となる曲線は、図4に示すような反比例曲線で示される。
ECU200は、燃費ラインを示す曲線とPE=PEreqを示す反比例曲線との交点から、最適燃費回転速度NEefおよび最適燃費トルクTEefを算出する。このように算出された最適燃費回転速度NEefおよび最適燃費トルクTEefを指令エンジン動作点に設定することによって、エンジン10は最も効率よくエンジン要求パワーPEreqを出力することができる。すなわち、最適燃費回転速度NEefとは、エンジン10が最も効率よく車両要求パワー(エンジン要求パワーPEreq)を出力することができるエンジン回転速度である。
図3に戻って、アクセル開度Aがしきい値を超えている場合(S40にてYES)、ECU200は、指令エンジン動作点をS60〜S67に示す加速感演出制御によって設定する。本実施の形態において、加速感演出制御とは、有段変速機と同様の加速感をユーザに与えるために、車速上昇および加速要求があった時点からの時間経過の少なくとも一方に伴ってエンジン回転速度NEを増加させる処理である。なお、以下では、加速感演出制御を、回転速度増加処理ともいう。
具体的には、S60にて、ECU200は、今回のサイクルが加速感演出制御の初回であるのか否かを判定する。たとえば、ECU200は、前回サイクルのアクセル開度Aがしきい値未満である場合に、今回のサイクルが加速感演出制御の初回であると判定する。
今回のサイクルが加速感演出制御の初回である場合(S60にてYES)、ECU200は、S61にて、エンジン回転速度の初期値NEiniを算出する。初期値NEiniは、S50で説明した最適燃費回転速度NEefよりも低い値に算出される。なお、初期値NEiniの算出手法については後に詳述する。続くS62にて、ECU200は、初期値NEiniを指令エンジン回転速度NEcomに設定する。
一方、今回のサイクルが加速感演出制御の2回目以降である場合(S60にてNO)、ECU200は、S63にて、前回サイクルから今回サイクルまでの車速上昇量ΔVおよび経過時間(すなわち演算周期)ΔTに基づいて、エンジン回転速度の増加率(経過時間ΔTにおけるエンジン回転速度の増加量)ΔNEを算出する。なお、増加率ΔNEの算出手法については後に詳述する。
そして、ECU200は、S64にて、次式(a)に示すように、S63で算出された増加率ΔNEを前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomに加えた値を、今回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomとして算出する。
NEcom=前回NEcom+ΔNE …(a)
したがって、加速感演出制御中においては、指令エンジン回転速度NEcomが増加率ΔNEで徐々に増加される。これにより、ユーザに加速感を与えることができる。
S62あるいはS64にて指令エンジン回転速度NEcomが算出された後、ECU200は、S65にて、エンジン回転速度の下限値NEminおよび上限値NEmaxを算出する。下限値NEminおよび上限値NEmaxは、第1モータ20や動力分割装置40の過回転を防止したりバッテリ70の過充電および過放電を防止したりするために、エンジン回転速度NEの変動範囲を制限するための値である。下限値NEminおよび上限値NEmaxの算出手法については後に詳述する。
S66にて、ECU200は、S65で算出された下限値NEminおよび上限値NEmaxを用いて、S62あるいはS64にて算出された指令エンジン回転速度NEcomを制限する処理(以下「上下限ガード処理」ともいう)を行なう。上下限ガード処理においては、指令エンジン回転速度NEcomが下限値NEminを下回る場合には指令エンジン回転速度NEcomは下限値NEminに更新される。指令エンジン回転速度NEcomが上限値NEmaxを超える場合には指令エンジン回転速度NEcomは上限値NEmaxに更新される。指令エンジン回転速度NEcomが下限値NEminと上限値NEmaxとの間の値である場合には指令エンジン回転速度NEcomはそのまま維持される。
S67にて、ECU200は、上下限ガード処理後の指令エンジン回転速度NEcomと燃費ラインとを用いて、指令エンジントルクTEcomを算出する。
図5は、加速感演出制御による指令エンジン回転速度NEcomおよび指令エンジントルクTEcomの設定手法を模式的に示す図である。
加速感演出制御の初回においては、指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低い初期値NEiniに設定され、燃費ラインを用いて初期値NEiniに対応する指令エンジントルクTEcomが算出される。したがって、加速感演出制御の初回におけるエンジンパワーPEは、エンジン要求パワーPEreqよりも小さい値となる。
加速感演出制御の2回目以降においては、指令エンジン回転速度NEcomが増加率ΔNEで増加され、増加後の指令エンジン回転速度NEcomと燃費ラインとで指令エンジントルクTEcomが決められる。そのため、エンジンパワーPEも徐々に増加していく。
そして、指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefに達すると、エンジンパワーPEがエンジン要求パワーPEreqに一致する。
その後、指令エンジン回転速度NEcomがさらに増加して最適燃費回転速度NEefよりも高くなると、エンジンパワーPEはエンジン要求パワーPEreqよりも大きい値となる。
このように、加速感演出制御を行なうことによって、エンジンパワーPEは、エンジン要求パワーPEreqに対して過不足が生じる場合がある。なお、この過不足分は後述するS70の処理で第2モータ30の出力によって補正されるため、ユーザが要求する車両駆動力が実現される。
図3に戻って、燃費最適制御(S50、S51の処理)あるいは加速感演出制御(S61〜S67の処理)によって指令エンジン動作点が設定されると、ECU200は、S70にて、エンジン10を指令エンジン動作点で運転したときに車両要求パワー(=Preq+PBreq)が駆動輪80に伝達されるように、第1モータ指令トルクTM1com、第2モータ指令トルクTM2comを算出する。
上述したように、燃費最適制御中には、エンジンパワーPEはエンジン要求パワーPEreqとなる(図4参照)。一方、加速感演出制御中には、エンジンパワーPEはエンジン要求パワーPEreqに対して過不足が生じる場合がある(図5参照)。S70の処理では、この過不足分を第2モータの出力(力行パワーあるいは回生パワー)で補正するように、第2モータ指令トルクTM2comが算出される。
具体的には、加速感演出制御の初期においてエンジンパワーPEがエンジン要求パワーPEreq未満である場合(すなわちNEcom<NEefの場合)には、パワー不足分を補う正トルク(力行トルク)を第2モータ30が発生するように第2モータ指令トルクTM2comが算出される。この場合、パワー不足分に相当する電力がバッテリ70から第2モータ30に放電されることになる。
一方、加速感演出制御の進行に伴ってエンジンパワーPEがエンジン要求パワーPEreqを超えた場合(すなわちNEcom>NEefの場合)には、パワー超過分を打ち消す負トルク(回生トルク)を第2モータ30が発生するように第2モータ指令トルクTM2comが算出される。この場合、パワー超過分に相当する電力が第2モータ30で発電され、バッテリ70が充電されることになる。
続くS71にて、ECU200は、MG2温度がしきい温度を超えているか否かを判定する。この処理は、第2モータ30の過熱を防止するために、第2モータ30の負荷率を制限する処理(以下「MG2負荷率制限処理」という)を行なう必要があるか否かを判定するための処理である。
MG2温度がしきい温度を超えている場合(S71にてNO)、ECU200は、S72にて、MG2負荷率制限処理を行なう。MG2負荷率制限処理は、MG2温度に応じて第2モータ30の負荷率(以下「MG2負荷率」という)を100%よりも低下させることによって第2モータ30の出力を制限する処理である。MG2負荷率制限処理では、MG2温度が高いほど(すなわちMG2温度としきい温度との差が大きいほど)、MG2負荷率の低下量を大きくする。MG2負荷率の低下量に応じて、第2モータ指令トルクTM2comが制限される。その後、ECU200は、処理をS80に進める。
一方、MG2温度がしきい温度を超えていない場合(S71にてNO)、ECU200は、MG2負荷率制限処理(S72の処理)を行なうことなく、処理をS80に進める。
S80にて、ECU200は、エンジン10が指令エンジン回転速度NEcom、指令エンジントルクTEcomからなる動作点で運転されるようにエンジン10の吸入空気量、燃料噴射量、点火時期、吸気バルブの開閉タイミングなどを制御する。また、ECU200は、第1モータ20が第1モータ指令トルクTM1comを出力し、第2モータ30が第2モータ指令トルクTM2comを出力するように、PCU60を制御する。
<加速感演出制御中における指令エンジン回転速度NEcomの補正処理>
以上のように、車両1において、ユーザによる加速要求があった場合(アクセル開度Aがしきい値を超えた場合)、ユーザに加速感を与えるために、加速感演出制御によって指令エンジン回転速度NEcomが増加率ΔNEで増加される。この影響で、加速感演出制御中においては、指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefから乖離し、エンジン要求パワーPEreqに対するエンジンパワーPEの過不足が生じる場合がある(図5参照)。この過不足分をなくすように第2モータ30の出力が調整される。
しかしながら、加速感演出制御中に第2モータ30の過熱によって上述したMG2負荷率制限処理(図3のS72の処理)が行なわれると、第2モータ30による十分な出力調整ができなくなるおそれがある。この現象について図14を参照して説明する。
図14は、加速感演出制御中に後述する補正処理を行なわない場合のエンジン回転速度NEの変化態様の一例(本発明に対する比較例)を示す図である。
加速感演出制御が開始される時刻t11では、指令エンジン回転速度NEcomは最適燃費回転速度NEefよりも低い初期値NEiniに設定される。その後、指令エンジン回転速度NEcomは増加率ΔNEで徐々に増加されるため最適燃費回転速度NEefとの乖離が徐々に小さくなり、時刻t12にて最適燃費回転速度NEefに達する。その後も指令エンジン回転速度NEcomは増加率ΔNEで徐々に増加されるため、指令エンジン回転速度NEcomと最適燃費回転速度NEefとの乖離が徐々に大きくなる。
このように、加速感演出制御中には、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefから乖離するため、エンジン要求パワーPEreqに対するエンジンパワーPEの過不足が生じる。この過不足をなくすように第2モータ30の出力(力行パワーあるいは回生パワー)が調整される。
すなわち、時刻t11から時刻t12までにおいては、指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低いため、エンジン要求パワーPEreqに対してエンジンパワーPEが不足する。この不足分が第2モータ30の力行パワー(TM2>0)によって補われる。この際、バッテリ70から第2モータ30に放電される。
一方、時刻t12以降においては、指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも高いため、エンジン要求パワーPEreqに対してエンジンパワーPEが超過する。この超過分が第2モータ30の回生パワー(TM2<0)によって打ち消される。この際、第2モータ30で発電された電力がバッテリ70に充電される。
このように、エンジン要求パワーPEreqに対するエンジンパワーPEの過不足が第2モータ30の出力によって調整されるため、加速感演出制御中あってもユーザが要求する車両駆動力を実現することができる。
ところが、たとえば図14に示すように時刻t13にてMG2温度がしきい温度を超えてしまうと、MG2負荷率制限処理(図3のS72の処理)が行なわれる。したがって、バッテリ70の充放電収支が守られていても(バッテリSOCが下限値と上限値との間の許容範囲に維持されていても)、MG2負荷率制限処理の影響で第2モータ30による十分な出力調整ができなくなる(図14に示す例では、エンジンパワーPEの超過分を打ち消すための第2モータ30の回生パワーを十分に出力できなくなる)。その結果、ユーザが要求する車両駆動力を実現することができなくなるおそれがある。
このような問題を解消するために、本実施の形態によるECU200は、加速感演出制御中における指令エンジン回転速度NEcomをMG2負荷率制限処理が行なわれたことに応じて補正する処理(以下「補正処理」という)を行なう。
本実施の形態では、補正処理として、(i)加速感演出制御開始時のエンジン回転速度の初期値NEiniを補正する処理(以下「初期値補正処理」という)、(ii)加速感演出制御中におけるエンジン回転速度の増加率ΔNEを補正する処理(以下「増加率補正処理」という)、(iii)加速感演出制御中におけるエンジン回転速度の下限値NEminおよび上限値NEmaxを補正する処理(以下「上下限値補正処理」という)、の3つの補正処理を行なう。以下、これらの補正処理について詳しく説明する。
<< (i)初期値補正処理 >>
図6は、エンジン回転速度の初期値NEiniの算出処理(図3のS61の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。初期値NEiniの算出処理中において、上述した初期値補正処理が行なわれる。
S61Aにて、ECU200は、アクセル開度Aおよび車速Vに基づいてエンジン回転速度の基本初期値NEini_baseを算出する。たとえば、ECU200は、ユーザに与える加速感を考慮して、アクセル開度Aが大きいほどかつ車速Vが高いほど基本初期値NEini_baseを大きい値に算出する。この際、基本初期値NEini_baseは、前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomよりも高く、かつ、今回サイクルの最適燃費回転速度NEefよりも低い値となるように算出される。なお、今回サイクルの最適燃費回転速度NEefは、上述した図3のS50の処理と同様の処理によって算出される(図4参照)。
S61Bにて、ECU200は、MG2温度がしきい温度を超えているか否か、すなわちMG2負荷率制限処理(上述した図3のS72の処理)が行なわれているか否かを判定する。
MG2温度がしきい温度を超えていない場合(S61BにてNO)、すなわちMG2負荷率制限処理が行なわれていない場合、ECU200は、S61Cにて、基本初期値NEini_baseを初期値NEiniに設定する。
MG2温度がしきい温度を超えている場合(S61BにてYES)、ECU200は、S61Dにて、基本初期値NEini_baseが最適燃費回転速度NEefよりも低いか否かを判定する。
基本初期値NEini_baseが最適燃費回転速度NEefよりも高い場合(S61DにてNO)、ECU200は、S61Cにて、基本初期値NEini_baseを初期値NEiniに設定する。
基本初期値NEini_baseが最適燃費回転速度NEefよりも低い場合(S61DにてYES)、ECU200は、S61Eにて、基本初期値NEini_baseに所定値αを加えた値を、初期値NEiniに設定する。所定値αは、基本初期値NEini_baseと今回サイクルの最適燃費回転速度NEefとの差よりも小さい値に設定される。
このように、MG2負荷率制限処理が行なわれている場合の初期値NEini(=NEini_base+α)は、MG2負荷率制限処理が行なわれていない場合の初期値NEini(=NEini_base)よりも増加される。これらの一連の処理が上述した初期値補正処理である。
図7は、初期値補正処理の内容を模式的に示す図である。MG2負荷率制限処理が行なわれていない場合、初期値NEiniは基本初期値NEini_baseに設定される。一方、MG2負荷率制限処理が行なわれている場合、初期値NEiniは基本初期値NEini_baseよりも所定値αだけ大きい値に設定される。したがって、加速感演出制御の初回(開始当初)から、エンジンパワーPEをエンジン要求パワーPEreqに近い値に予め高めておくことができる。
図8は、初期値補正処理によるエンジントルクTE、エンジン直達トルクTEc、第2モータトルクTM2の変化態様の一例を示す図である。初期値補正処理によって初期値NEiniが増加されることによって、エンジントルクTEが増加する。これに伴って、リングギヤに作用するエンジン直達トルクTEcも増加するとともに、エンジン直達トルクTEcの増加分だけ第2モータトルクTM2(力行トルク)が減少される。これにより、加速感演出制御の開始当初から、第2モータ30の負荷(力行パワー)を軽減するとともに、第2モータ30の過熱を抑制することができる。
<< (ii)増加率補正処理 >>
図9は、エンジン回転速度の増加率ΔNEの算出処理(図3のS63の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。増加率ΔNEの算出処理中において、上述した増加率補正処理が行なわれる。
S63Aにて、ECU200は、車速上昇量ΔVに対応するエンジン回転速度の増加率(以下「車速対応増加率」という)ΔNEvと、経過時間ΔTに対応するエンジン回転速度の増加率(以下「時間対応増加率」という)ΔNEtとを算出する。
ECU200は、車速上昇量ΔVが大きいほど大きな加速感をユーザに与えるために、車速上昇量ΔVが大きいほど車速対応増加率ΔNEvを大きい値に算出する。また、ECU200は、時間対応増加率ΔNEtを、車速上昇量ΔVがほぼ零の時(登坂路などで車速Vがほとんど上昇しない時)の車速対応増加率ΔNEvよりも大きく、車速上昇量ΔVが比較的高い時(平坦路や降坂路で車速Vが上昇し易い時)の車速対応増加率ΔNEvよりも小さい値に算出する。なお、時間対応増加率ΔNEtを固定値として予め記憶しておいてもよい。
S63Bにて、ECU200は、次式(b)に示すように、車速対応増加率ΔNEvと時間対応増加率ΔNEtとのうち、大きい方の増加率をエンジン回転速度の基本増加率ΔNE_baseとする。
ΔNE_base=max(ΔNEv、ΔNEt) …(b)
S63Cにて、ECU200は、MG2温度がしきい温度を超えているか否か、すなわちMG2負荷率制限処理(上述した図3のS72の処理)が行なわれているか否かを判定する。
MG2温度がしきい温度を超えていない場合(S63CにてNO)、ECU200は、S63Dにて、基本増加率ΔNE_baseを増加率ΔNEに設定する。
MG2温度がしきい温度を超えている場合(S63CにてYES)、ECU200は、S63Eにて、前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低いか否かを判定する。
前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低い場合(S63EにてYES)、ECU200は、S63Fにて、基本増加率ΔNE_baseに所定率ΔN1を加えた値を、増加率ΔNEに設定する。
一方、前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも高い場合(S63EにてNO)、ECU200は、S63Gにて、基本増加率ΔNE_baseから所定率ΔN2を減じた値を、増加率ΔNEに設定する。
このように、MG2負荷率制限処理が行なわれている場合、MG2負荷率制限処理が行なわれていない場合よりもエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefに近づくようにエンジン回転速度の増加率ΔNEが変更(増加または低下)される。これらの一連の処理が上述した増加率補正処理である。
図10は、加速感演出制御中にエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも低い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合のエンジン回転速度NEと第2モータトルクTM2との変化態様の一例を模式的に示す図である。
エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも低い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合には、図10に示すように、増加率補正処理によって増加率ΔNEが増加される。これにより、MG2負荷率制限が行なわれていない場合よりも、指令エンジン回転速度NEcomと最適燃費回転速度NEefとの差(すなわち車両要求パワーに対するエンジンパワーPEの不足量)を早期に減少させることができる。そのため、エンジン回転速度NEを急変させることなく(ユーザに違和感を与えることなく)、エンジンパワーPEの不足量を補うための第2モータトルクTM2(力行トルク)をMG2負荷率制限が行なわれていない場合よりも軽減するとともに、第2モータ30の過熱を抑制することができる。
図11は、加速感演出制御中にエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも高い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合のエンジン回転速度NEと第2モータトルクTM2との変化態様の一例を模式的に示す図である。
エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも高い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合には、図11に示すように、増加率補正処理によって増加率ΔNEが低下される。これにより、MG2負荷率制限が行なわれていない場合よりも、指令エンジン回転速度NEcomと最適燃費回転速度NEefとの差(すなわち車両要求パワーに対するエンジンパワーPEの超過量)が増加するのを遅らせることができる。そのため、エンジン回転速度NEを急変させることなく(ユーザに違和感を与えることなく)、エンジンパワーPEの超過量を打ち消すための第2モータトルクTM2(回生トルク)の絶対値をMG2負荷率制限が行なわれていない場合よりも軽減するとともに、第2モータ30の過熱を抑制することができる。
<< (iii)上下限値補正処理 >>
図12は、エンジン回転速度の下限値NEminおよび上限値NEmaxの算出処理(図3のS65の処理)の詳細な流れを示すフローチャートである。下限値NEminおよび上限値NEmaxの算出処理中において、上述した上下限値補正処理が行なわれる。
S65Aにて、ECU200は、エンジン回転速度の基本下限値NEmin_baseおよび基本上限値NEmax_baseを算出する。
たとえば、ECU200は、下記の要件1〜要件3のすべてを満足する許容エンジン回転速度領域を算出し、算出された許容エンジン回転速度領域の下限値および上限値をそれぞれ基本下限値NEmin_baseおよび基本上限値NEmax_baseとする。
(要件1) 第1モータ回転速度NM1が、第1モータ20の構造上の許容回転速度領域内に含まれる。
(要件2) 動力分割装置40のピニオンギヤの回転速度が、動力分割装置40の構造で決まる許容回転速度領域内に含まれる。
(要件3) バッテリ70に充電される電力(以下「バッテリ充電電力Pin」という)がバッテリ70のSOCおよび温度で決まる許容充電電力Win未満であり、かつバッテリ70から放電される電力(以下「バッテリ放電電力Pout」という)がバッテリ70のSOCおよび温度で決まる許容放電電力Wout未満である。
S65Bにて、ECU200は、MG2温度がしきい温度を超えているか否か、すなわちMG2負荷率制限処理(上述した図3のS72の処理)が行なわれているか否かを判定する。
MG2温度がしきい温度を超えていない場合(S65BにてNO)、ECU200は、S65Cにて、基本下限値NEmin_baseを下限値NEminに設定し、基本上限値NEmax_baseを上限値NEmaxに設定する。
MG2温度がしきい温度を超えている場合(S65BにてYES)、ECU200は、S65Dにて、前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低いか否かを判定する。
前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも低い場合(S65DにてYES)、ECU200は、S65Eにて、基本下限値NEmin_baseに所定値βを加えた値を下限値NEminに設定し、基本上限値NEmax_baseを上限値NEmaxに設定する。
一方、前回サイクルの指令エンジン回転速度NEcomが最適燃費回転速度NEefよりも高い場合(S65DにてNO)、ECU200は、S65Fにて、基本下限値NEmin_baseを下限値NEminに設定し、基本上限値NEmax_baseから所定値γを減じた値を上限値NEmaxに設定する。
このように、MG2負荷率制限処理が行なわれている場合、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefに近づくようにエンジン回転速度の下限値NEminおよび上限値NEmaxが変更(増加または低下)される。これらの一連の処理が上述した上下限値補正処理である。
加速感演出制御中にエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも低い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合には、上下限値補正処理によって下限値NEminが増加される。これにより、たとえばMG2負荷率制限を緊急的に行なう必要が生じた場合であっても、エンジン回転速度NEを最適燃費回転速度NEefに向けて即座に増加させる(すなわち車両要求パワーに対するエンジンパワーPEの不足量を即座に減少させる)ことができる。そのため、エンジンパワーPEの不足量をアシストするための第2モータ30の力行パワーを即座に軽減するとともに、第2モータ30の過熱を抑制することができる。
一方、加速感演出制御中にエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも高い状態でMG2負荷率制限が行なわれた場合には、上下限値補正処理によって上限値NEmaxが低下される。これにより、たとえばMG2負荷率制限を緊急的に行なう必要が生じた場合であっても、エンジン回転速度NEを最適燃費回転速度NEefに向けて即座に減少させる(すなわち車両要求パワーに対するエンジンパワーPEの超過量を即座に減少させる)ことができる。そのため、エンジンパワーPEの超過量を打ち消すための第2モータ30の回生パワーを即座に軽減するとともに、第2モータ30の過熱を抑制することができる。
図13は、上述の初期値補正処理、増加率補正処理、上下限値補正処理によるエンジン回転速度NEの変化態様を模式的に示す図である。
加速感演出制御の開始時(時刻t1)にMG2負荷率制限処理が行なわれている場合には、初期値補正処理によってエンジン回転速度の初期値NEiniが最適燃費回転速度NEefに向けて増加される。これにより、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefに近づけられる。
加速感演出制御中においてエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも低いとき(時刻t1〜t2)にMG2負荷率制限処理が行なわれる場合には、増加率補正処理によってエンジン回転速度の増加率ΔNEが増加されるとともに、上下限値補正処理によってエンジン回転速度NEの下限値NEminが増加される。これにより、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefに近づけられる。
加速感演出制御中においてエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefよりも高いとき(時刻t2以降)にMG2負荷率制限処理が行なわれる場合には、増加率補正処理によってエンジン回転速度の増加率ΔNEが低下される。これにより、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefから乖離するのが極力遅らされる。また、上下限値補正処理によってエンジン回転速度の上限値NEmaxを低下される。これにより、エンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefに近づけられる。
以上のように、本実施の形態による車両1は、エンジン10および第2モータ30の少なくともいずれかの動力を用いて走行可能なハイブリッド車両であって、車速Vに対するエンジン回転速度NEの比を無段階に切替可能な無段変速装置(第1モータ20および動力分割装置40)と、ECU200とを備える。ECU200は、ユーザによる加速要求があった場合、車速上昇および加速要求があった時点からの時間経過の少なくとも一方に伴ってエンジン回転速度NEを増加させる加速感演出制御(回転速度増加制御)を行なう。加えて、ECU200は、加速感演出制御によってエンジン回転速度NEが最適燃費回転速度NEefから乖離することで生じるエンジンパワーPEの過不足分を第2モータ30の出力で補正する。
このような車両1において、ECU200は、加速感演出制御中にMG2負荷率制限処理によって第2モータ30の駆動(負荷率)が制限されている場合には、MG2負荷率制限処理が行なわれない場合よりも指令エンジン回転速度NEcomを最適燃費回転速度NEefに近づける補正処理を行なう。これにより、車両要求パワーに対するエンジンパワーPEの過不足量が減少するため、第2モータ30の出力による補正量(力行パワーあるいは回生パワー)が軽減されるとともに、第2モータ30の過熱が抑制される。その結果、MG2負荷率制限処理によって第2モータ30の駆動が制限されている場合であっても、加速感演出制御を継続しつつユーザが要求する車両駆動力を実現し易くすることができる。
<変形例>
なお、本実施の形態は、たとえば以下のように変更することもできる。
(1) 上述の実施の形態では、初期値補正処理、増加率補正処理、上下限値補正処理の3つの補正処理を行なう場合について説明した。しかしながら、必ずしも3つの補正処理をすべて行なうことに限定されない。
たとえば、上述した3つの補正処理のうちの、いずれか1つの補正処理を行なうようにしてもよいし、いずれか2つの補正処理を行なうようにしてもよい。また、3つの補正処理あるいはいずれか2つの補正処理を、状況に応じて使い分けるようにしてもよい。
また、3つの補正処理あるいはいずれか2つの補正処理を実行可能に構成した上で、各補正処理に優先順位を付けて実行するようにしてもよい。たとえば、増加率補正処理と上下限値補正処理とを実行可能に構成した上で、増加率補正処理を上下限値補正処理よりも優先的に行なうようにしてもよい。このようにすると、まず増加率補正処理によってエンジン回転速度NEを緩やかに補正し、更なる補正が必要な場合には上下限値補正処理によってエンジン回転速度NEを急激に補正することができる。
(2) 上述の実施の形態では、加速感演出制御中において、車速対応増加率ΔNEvと時間対応増加率ΔNEtとのうち大きい方の増加率をエンジン回転速度の基本増加率ΔNE_baseとした(上述の式(b)等参照)。しかしながら、基本増加率ΔNE_baseの決定手法はこれに限定されない。
たとえば、次式(b−1)に示すように、車速対応増加率ΔNEvを基本増加率ΔNE_baseとするようにしてもよい。あるいは、次式(b−2)に示すように、時間対応増加率ΔNEtを基本増加率ΔNE_baseとするようにしてもよい。
ΔNE_base=ΔNEv …(b−1)
ΔNE_base=ΔNEt …(b−2)
あるいは、次式(b−3)に示すように、車速対応増加率ΔNEvと時間対応増加率ΔNEtとのうち大きい方の増加率に、アクセル開度Aに対応するアクセル対応増加率ΔNEaを加えたものを、基本増加率ΔNE_baseとするようにしてもよい。
ΔNE_base=max(ΔNEv、ΔNEt)+ΔNEa …(b−3)
なお、アクセル対応増加率ΔNEaは、アクセル開度Aが大きいほど大きな加速感をユーザに与えるために、アクセル開度Aが大きいほど大きい値となるように算出すればよい。
(3) 上述の実施の形態では、車両要求パワーを基準として車両駆動力を制御する場合について説明したが、車両に要求されるトルクを基準として車両駆動力を制御するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 エンジン、16 駆動軸、20 第1モータ、30 第2モータ、40 動力分割装置、58 減速機、70 バッテリ、80 駆動輪、200 ECU。

Claims (6)

  1. エンジンおよびモータの少なくともいずれかの動力を用いて走行可能な車両であって、
    前記エンジンと駆動輪との間に設けられた無段変速装置と、
    前記エンジン、前記モータおよび前記無段変速装置を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、ユーザによる加速要求があった場合、車速上昇および前記加速要求があった時点からの時間経過の少なくとも一方に伴って前記エンジンの回転速度を増加させるように前記エンジンおよび前記無段変速装置を制御する回転速度増加制御を行ない、
    前記制御装置は、前記回転速度増加制御によって、前記エンジンの回転速度が最適燃費回転速度から乖離することで生じる前記エンジンの出力の過不足分を前記モータの出力で補正し、
    前記制御装置は、前記回転速度増加制御中に前記モータの駆動が制限されている場合、前記モータの駆動が制限されていない場合よりも前記エンジンの回転速度を前記最適燃費回転速度に近づける補正処理を行なう、車両。
  2. 前記補正処理は、前記回転速度増加制御を開始する時の前記エンジンの回転速度の初期値を、前記モータの駆動が制限されていない場合よりも高くする処理を含む、請求項1に記載の車両。
  3. 前記補正処理は、前記エンジンの回転速度が前記最適燃費回転速度よりも低い場合に、前記エンジンの回転速度の増加率を前記モータの駆動が制限されていない場合よりも大きくする処理を含む、請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記補正処理は、前記エンジンの回転速度が前記最適燃費回転速度よりも低い場合に、前記エンジンの回転速度の下限値を前記モータの駆動が制限されていない場合よりも高くする処理を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の車両。
  5. 前記補正処理は、前記エンジンの回転速度が前記最適燃費回転速度よりも高い場合に、前記エンジンの回転速度の増加率を前記モータの駆動が制限されていない場合よりも小さくする処理を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の車両。
  6. 前記補正処理は、前記エンジンの回転速度が前記最適燃費回転速度よりも高い場合に、前記エンジンの回転速度の上限値を前記モータの駆動が制限されていない場合よりも低くする処理を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の車両。
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