[go: up one dir, main page]

JP6129036B2 - 作業機のブーム - Google Patents

作業機のブーム Download PDF

Info

Publication number
JP6129036B2
JP6129036B2 JP2013198428A JP2013198428A JP6129036B2 JP 6129036 B2 JP6129036 B2 JP 6129036B2 JP 2013198428 A JP2013198428 A JP 2013198428A JP 2013198428 A JP2013198428 A JP 2013198428A JP 6129036 B2 JP6129036 B2 JP 6129036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
boom
hose
side walls
upper wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013198428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015063842A (ja
Inventor
謙三 草間
謙三 草間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2013198428A priority Critical patent/JP6129036B2/ja
Priority to US14/313,121 priority patent/US9534352B2/en
Priority to DE102014108768.2A priority patent/DE102014108768B4/de
Priority to CN201410301253.2A priority patent/CN104250985B/zh
Priority to CN201710331661.6A priority patent/CN106948392B/zh
Publication of JP2015063842A publication Critical patent/JP2015063842A/ja
Priority to US15/294,066 priority patent/US10190284B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP6129036B2 publication Critical patent/JP6129036B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Shovels (AREA)

Description

本発明は、バックホー等の作業機に設けられた作業機のブームに関するものである。
従来、作業機として特許文献1に開示されたバックホーがある。このバックホーのブームは、基端部側が旋回台に枢支され且つ先端部側にブーム本体が連結された二股状の根元支持体を備えている。この根元支持体は、胴部と、この胴部から旋回台に延設されて当該旋回台側で揺動自在に枢支される左右一対の脚部とを備えた構成となっていて、旋回台側の油圧ホースは、左右一対の脚部の間を通過した後、胴部の上面に延設され、さらに、ブーム本体の外面に沿って延設されて、アームの先端側まで延設されている。この油圧ホースによってブーム本体の先端側で揺動自在に支持されたアームを作動させる油圧アクチュエータ等に作動油を供給している。
特開2004−176312号公報
特許文献1のバックホーでは、油圧ホースをブーム本体の外面に沿って延設する構造であったため、ブーム本体の外面に沿って配置された油圧ホースが損傷する虞があった。また、ブームの外側に油圧ホースを配置する構成であるため、油圧ホースが邪魔になり掘削中の視野が悪くなる虞がある。
そこで、ブームの根元支持体の胴部内に油圧ホースを通すホース導入孔を設け、このホース導入孔に油圧ホースを通すことにより、油圧ホースを根元支持体の胴部からブーム本体に向けて延設し、油圧ホースを内装化することが考えられる。
ブームが上下揺動した場合、左右一対の脚部の間に位置する油圧ホースは、上方に持ち上がり(ブームの上下揺動により油圧ホースが撓んで上方に上がる)、この油圧ホースはホース導入孔に対して上方から斜めに入ることになる。即ち、ブームの上下揺動時には、ホース導入孔に対して急な角度で油圧ホースが入る形態となり、ホース導入孔を構成する部分に強く油圧ホースが接触して当該油圧ホースが損傷する虞がある。
本発明は、前記問題を解決することができる作業機のブームを提供することを目的とする。即ち、油圧ホースをブームに内装化した場合であっても、ブームの上下揺動時に、当該油圧ホースがスムーズにホース導入孔を構成する部分に沿って動くようにした作業機のブームを提供することを目的とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示す点を特徴とする。
請求項1に係る発明では、基端部側が機体に枢支され且つ先端部側にブーム本体が連結された二股状の根元支持体を備え、前記根元支持体は、前記機体からの油圧ホースを前記ブーム本体に挿通するホース導入孔を有する胴部と、前記胴部から前記機体に向けて二股状に延設されて当該機体側で揺動自在に枢支される左右一対の脚部とを備え、前記胴部は、前記左右脚部が連結される側壁と、この左右側壁の上部間を連結する上壁と、前記左右側壁の下部間を連結する下壁とを備え、前記左右側壁、上壁及び下壁の囲まれた部分がホース導入孔とされており、前記胴部の上壁の内面に、前記根元支持体の前記先端側から前記基端部側に向けて徐々に上方に移行する拡大開口部を形成し、前記胴部の上壁の外面に、前記拡大開口部に対応して前記根元支持体の前記先端側から前記基端部側に向けて上方に移行する膨出部と、前記膨出部における前記基端部側の左右中央から前記左右脚部の上面に向けて徐々に下方に移行する裾野部とを形成していることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記胴部の左右側壁の内面を内方に膨出して厚肉に形成していることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記側壁及び左右脚部の外側面には、当該側壁及び脚部の肉厚を薄肉にした薄肉部と、前記側壁及び左右脚部の上側には前記薄肉部よりも肉厚のある上厚肉部が形成され、前記上厚肉部の上下幅を前記左右脚部から胴部の側壁にいくにしたがって徐々に大きくしていることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、胴部の上壁の内面に先端側から二股側に向けて徐々に上方に移行する拡大開口部を形成することにより、ブームが上下揺動した場合であっても、拡大開口部の上壁内面に沿って油圧ホースが動くため、ブームの損傷を防止することができる。しかも、胴部の上壁の外面に、上壁内面に対応して二股側に向けて上方に移行する膨出部と、二股側の左右中央部から脚部の上面に向けて徐々に下方に移行する裾野部とを設けているため、拡大開口部の周囲(側壁や上壁)の剛性を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、胴部の左右側壁の内面を内方に膨出して厚肉に形成しているため、左右側壁のうち、拡大開口部付近の剛性を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、少なくとも上厚肉部を脚部から胴部の側壁の中途部に向けて延設したうえで、上厚肉部の上下幅を胴部にいくにしたがって徐々に大きくしているため、例えば、根元支持体の外側面である左右側壁の剛性を向上させることができる。
ブームの内部斜視図である。 ブームの内部側面図である。 根元支持体の斜視図である。 (a)根元支持体の平面図、(b)根元支持体の側面図である。 (a)図4のA−Aの断面図であり、(b)図4のB−B断面図である。 バックホーの側面全体図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図6は、本発明のブームを備えた作業機(バックホー)を示している。
図6に示すように、バックホー1は、下部の走行装置2と、この走行装置2に上下方向の軸心回りに旋回自在に支持された旋回台3(機体)とを有する。なお、作業機は、図6に示したバックホーに限定されない。また、この実施形態においては、作業機の運転席7に着座した運転者の前側を前方(図6の左側)、運転者の後側を後方(図6の右側)、運転者の左側を左方、運転者の右側を右方とし、説明を進める。
走行装置2は、左右両側にトラックフレーム4を備えており、左右各トラックフレーム4にはクローラ式走行装置5が装着されている。
旋回台3にはキャビン6が搭載され、このキャビン6内には運転席7が設けられている。旋回台3の前部に設けられた支持ブラケット8に、スイングブラケット9が左右揺動自在に支持されている。
旋回台3の前部には作業装置10が設けられている。この作業装置10は、ブーム11と、アーム12及びバケット13を有する。ブーム11の基部側(根元側)がスイングブラケット9に枢支されている。ブーム11は、スイングブラケット9とブーム11との間に設けられたブームシリンダ17により上下揺動自在に支持され、アーム12はブーム13とアーム12との間に設けられたアームシリンダ15により揺動自在に支持され、バケット13はアーム12とバケット13との間に設けられたバケットシリンダ16により掬いダンプするように支持されている。
図1及び2に示すように、ブーム11は、基部(根元側)がスイングブラケット9に枢支され且つ鋳物により形成された根元支持体30と、根元側が根元支持体30に連結され且つ板金により形成されたブーム本体31と、ブーム本体31の先端に連結され且つ鋳物により形成された先端支持体32とを備えている。
図3〜5に示すように、根元支持体30は、平面視で二股状に形成されたもので、旋回台3からの油圧ホースHを導入するホース導入孔47を有する胴部34と、この胴部34の左右方向両端部からスイングブラケット9に延設された左右一対の脚部33とを備えている。胴部34から二股に分かれる部分(胴部34の基端側と脚部33の先端部との境界付近)のことを二股部(二股側)69という。
胴部34は、略水平にした姿勢において、左右側壁60と、この左右側壁60の上部間を連結する上壁61Uと、左右側壁60の下部間を連結する下壁61Dとを備えている。即ち、胴部34の中心軸を設置面(地面等)に水平にした状態において、胴部34は、左右側壁60と、上壁61Uと、下壁61Dとを備えている。これら左右側壁60、上壁61U及び下壁61Dの囲まれた部分がホース導入孔47とされている。
さらに詳しく説明すると、左右側壁60のうち、左側壁60Lには、左脚部33Lの先端側が繋がっていて、右側壁60Rには、右脚部33Rの先端側が繋がっている。左脚部33L及び右脚部33Rの基部側には、左右方向に突出する連結ボス部35が形成され、この連結ボス部35に、左右方向(厚み方向)に貫通する取付孔36が形成され、この取付孔36及びスイングブラケット9に枢支軸37を挿入することにより、ブーム11の基部側がスイングブラケット9に枢支されている。
旋回台(機体)3から根元支持体30に延びる油圧ホースHは、まず、枢支軸37の下側を通って、左脚部33Lと右脚部33Rとの間を通過し、さらに、上述した左右側壁60、上壁61U及び下壁61Dの囲まれた部分であるホース導入孔47に入り、ブーム本体31内に向かって延設される。
ブーム11が上下揺動していないときは、主に、油圧ホースHは、左脚部33Lと右脚部33Rとの間に収まっている状態である。ブーム11が上下揺動すると、油圧ホースHは撓み、左脚部33Lと右脚部33Rとの間で山形に盛り上がる。即ち、ブーム11が上下揺動したときは、左脚部33Lと右脚部33Rとの間であって開放状となっている開放部分48から油圧ホースHは外方に出ることになる。つまり、左脚部33Lと右脚部33Rとの間の開放部分48は、油圧ホースHを逃がすための逃がし部とされている。
油圧ホースHが山形に撓むと、ホース導入孔47に対する油圧ホースHの挿入角度が急になる。油圧ホースHの挿入角度が急な状況下では、油圧ホースHがホース導入孔47を構成する胴部34の内面にあたって損傷する虞があるため、本発明では、基端部側のホース導入孔47を拡開することにより、油圧ホースHの挿入による損傷を防止している。
次に、ホース導入孔47を構成する胴部34について詳しく説明する。
胴部34の上壁61Uは、当該上壁61Uの前後方向中途部から後部側(基端部)にいくにしたがって下壁61Dから離れるように上方に膨出している。即ち、上壁61Uの内面(上壁内面)62は、下壁61Dの内面(下壁内面)63と略水平な水平部62Aと、水平部62Aから連続していて下壁内面63から離れるように徐々に上方に移行する移行部62Bとを備えている。言い換えれば、上壁内面62において、上方に移行を開始する上方移行開始部64(水平部62Aと移行面62Bとの境界)から上方の移行を終了する頂部82の範囲L1が、ホース導入孔47を拡大する拡大開口部80とされている。
また、上壁61Uの外面(上壁外面)65には、上壁内面62に対応して当該上壁内面62に平行に徐々に上方に移行部65Aとを備えている。言い換えれば、上壁外面65において、上方に移行を開始する上方移行開始部66から上方の移行を終了する頂部82の範囲L2は、上壁内面62に対応して二股部69に向けて上方に移行する膨出部81とされている。
さて、上壁外面65が二股部69に達すると、当該上壁外面65は、二股部69の左右方向中央部から脚部33の上面に向けて徐々に下方に移行している。
即ち、上壁外面65であって上方に最も膨出した頂部82から二股状に分かれ、二股に分かれた左側の上壁外面65L(左上壁外面65L)は、左脚部33Lの上面に向けて延設し、右側の上壁外面65R(右上壁外面65R)は、右脚部33Rの上面に向けて延設している。左上壁外面65L及び右上壁外面65Rの高さは、頂部82から基端部にいくにしたがって徐々に低くなっている。
さらに言い換えれば、左上壁外面65L及び右上壁外面65Rは、二股部69の左右中央部から脚部33の上面に向けて徐々に下方に移行する裾野部83とされている。
以上、根元支持体30によれば、上壁内面62に先端側から二股部69側に向けて徐々に上方に移行する拡大開口部80を形成すると共に、上壁外面65に上壁内面62に対応して二股部69に向けて上方に移行する膨出部81を形成し、さらに、二股部69の左右中央部から脚部33の上面に向けて徐々に下方に移行する裾野部83を形成しているため、これら拡大開口部80、膨出部81及び裾野部83によって根元支持体30の上壁側がドーム状に形成されることになる。
このように、ホース導入孔47内にホース導入孔47の基端側を大きくする拡大開口部80が形成されることになるため、ホース導入孔47に導入される油圧ホースHの外面は、拡大開口部80(上壁内面62の移行部62B)に沿い、当該油圧ホースHは上方側からホース導入孔47へ入り易くなる。それゆえ、ブーム11が上方向に揺動して根元支持体30とスイングブラケット9とが近接して油圧ホースHの曲げがきつくなった場合でも当該油圧ホースHを拡大開口部80に沿って導入することができ、油圧ホースHの破損等を抑制することができる。
図5に示すように、胴部34の左右側壁60の内面(側壁内面86)において、拡大開口部80と上下にオーバラップする部分を内方側に膨出し、当該左右側壁60の肉厚を厚肉に形成している。即ち、上方移行開始部64から頂部82までの範囲L1と前後にオーバラップする左右側壁60の肉厚t1を、他の左右側壁60の肉厚よりも大きくしている。
また、上壁外面65は、頂部82から二股状に分かれて次第に脚部33の上面に向けて延設される形状であるが、この上壁外面65(65L、65R)と左右側壁60とが前後にオーバラップする左右側壁60(図5の範囲L3)を内方に膨出している。
つまり、ホース導入孔47を構成する側壁内面86に関して、上方移行開始部64から頂部82までの範囲L1と上下方向にオーバラップし、且つ、上壁外面65L、65Rと左右方向にオーバラップする範囲(L2+L3)を、他の部分よりも内側に膨出して肉厚を厚くしている。
さて、根元支持体30を側面視したとき、当該根元支持体30の外側面の上下方向中央部側には、当該根元支持体30の肉厚を薄肉にした薄肉部40が形成されている。この薄肉部40は、脚部33の上下方向中央部の外側面の肉厚を薄くすると共に、脚部33に繋がる左右側壁60の外周面の肉厚を薄くすることにより構成したもので、脚部33及び胴部34とから構成される外側面の上下方向中央部から上下端側には、薄肉部40よりも肉厚のある上下厚肉部41U、41Dが形成されている。
上下厚肉部41U、41Dのうち、少なくとも上肉厚部41Uは、脚部33から胴部34の左右側壁60の中途部に向けて延設している。この上厚肉部41Uの上下幅L4は、胴部34にいくにしたがって徐々に大きくなっている。言い換えれば、根元支持体30を側面視した状態で、裾野部83と上下方向にオーバラップしている上厚肉部41Uの上下幅を、基端部側から先端部側にいくにしたがって徐々に大きくしている。即ち、薄肉部40と上肉厚部41Uとの境界である上稜線42は、脚部33の上面(上肉厚部41Uの上面)に沿って後側から前側にかけて伸びると共に前後中途部で、前側にいくにしたがって下側に移行している。
図1及び2に示すように、ブーム本体31は、左右一対の左右側壁部50と、左右側壁部50の上端間を連結する上壁部51と、左右側壁部50の下端間を連結する底壁部52とを備えている。これら上壁部51、左右側壁部50及び底壁部52は板材から形成されていて、これらの端部等を互いに溶接することにより、ブーム本体31は箱型(矩形)に形成されている。ブーム本体31の説明において、当該ブーム本体31の外部から内部へ向かう方向を「内方」とし、ブーム本体31の内部から外部へ向かう方向を「外方」とし、説明を進める。
上壁部51、左右側壁部50及び底壁部52によってブーム本体31には基端部から先端部に亘って空間部53が形成され、この空間部53は、アームシリンダ15等の油圧アクチュエータに作動油を供給するホース(油圧ホース)Hを通すことができる。ブーム本体31の基端部側には、根元支持体30に連通させることで当該根元支持体30側からのホースを導入するホース導入孔が形成されている。
また、上壁部51、左右側壁部50及び底壁部52は長手方向中途部で屈曲していて、ブーム本体31は側面視でへの字状となっている。以下、説明の便宜上、ブーム本体31の屈曲部分を、ブーム本体31の屈曲部分を屈曲部(本体屈曲部)58という。
左右側壁部50の上下幅は、基端部から本体屈曲部58にいくにしたがって次第に大きくなると共に、ブーム本体31の本体屈曲部58で最大となり、本体屈曲部58から先端部にいくにしたがって次第に小さくなる。上壁部51及び下壁部の左右幅は、基端部から先端部に亘って略同じとされ、上壁部51の本体屈曲部58には、アームシリンダ15の基端部側を支持する上支持部60が設けられ、底壁部52の本体屈曲部58には、ブームシリンダ17の先端部側を支持する下支持部61が設けられている。
ブーム本体31内であって本体屈曲部58の両側には、当該ブーム本体31内を仕切る仕切体70が設けられている。即ち、ブーム本体31の先端部から屈曲部に至る空間部53には、仕切体(第1仕切体)70Fが設けられ、ブーム本体31の本体屈曲部58から基端部に至る空間部53には、第1仕切体70Fとは別の仕切体(第2仕切体)70Rが設けられている。
第1仕切体70F及び第2仕切体70Rは、帯状板材の長手方向の2カ所をそれぞれ反対方向に折り曲げることにより側面視で略Z状に構成されたものである。第1仕切体70F及び第2仕切体70Rは、底壁部52の内面に溶接により固定される下板部71と、下板部71から折り曲げ部(第1屈曲部72Dという)を介して起立していて左右側壁部50に溶接される縦板部73と、縦板部73から折り曲げ部(第2屈曲部72Uという)を介して下板部71とは異なる方向に伸びる上板部74とを備えている。
下板部71と縦板部73との間には、板材により構成された左右一対の補強板75が設けられている。
詳しくは、左側の補強板(左補強板)75Lの上端は、縦板部73の左下端に溶接され、左補強板75Lの下端は、下板部71の左上面に溶接されている。また、右側の補強板(右補強板)75Rの上端は、縦板部73の右下端に溶接され、右補強板75Rの下端は下板部71の右上面に溶接されている。即ち、下板部71と縦板部73との間の第1屈曲部72Dに跨がって補強板75が設けられている。左補強板75L及び右補強板75Rを有する第1仕切体70F及び第2仕切体70Rは、左右側壁部50の内面50Aや底壁部52の内面52Aに溶接されている。
さて、第1仕切体70F及び第2仕切体70Rであって少なくとも縦板部73の部分には、ブーム本体31に内装された油圧ホースHを通すホース孔85が形成されている。
詳しくは、ホース孔85は、縦板部73の左右方向中央部を上下全域(縦板部73の上端から縦板部73の下端までの全域)に亘って貫通し、引き続いて、第1屈曲部72D及び第2屈曲部72Uの左右方向中央部の全域を貫通し、さらに引き続いて、下板部71及び上板部74を貫通した形状とされている。即ち、ホース孔85は、縦板部73の上下方向中央部から第1屈曲部72Dに向けて延び、当該第1屈曲部72Dに沿って進み、この第1屈曲部72Dを超えて下板部71に亘るまで延設され、さらに、縦板部73の上下方向中央部から第2屈曲部72Uに向けて延び、第2屈曲部72Uに沿って進み、この第2屈曲部72Uを超えて上板部74に亘るまで延設されている。
さらに詳しくは、ホース孔85を側面視したとき、当該ホース孔85の一端側は、第1屈曲部72Dが始まる屈曲開始点(アールが始まる部分)86よりも下板部71側に位置していて、当該ホース孔85の他端側は、第2屈曲部72Uが始まる屈曲開始点(アールが始まる部分)87よりも上板部74側に位置している。即ち、ホース孔85の下端は、縦板部53の下端から第1屈曲部72Dに侵入し、さらに、下板部71を厚み方向に侵入した形状となっている。
以上、ブーム本体31によれば、胴部34の上壁内面62に拡大開口部80を形成しているため、ホース導入孔47が大きくなっている。ここで、ブーム11が上下揺動したときには、油圧ホースHは撓んで上方に持ち上がり、ホース逃げ部48から上方に突出して、側面視で山形状となる。このように油圧ホースHが山形になったとしても、油圧ホースHは、移行部62Bに沿うことになるため、胴部34と油圧ホースHとの接触による油圧ホースHの損傷を防止することができる。
しかも、胴部34の上壁外面65に膨出部81を形成しているため、拡大開口部80(膨出部)に対応する上壁61Uの厚みが大きくなり、上壁61Uの先端部側(拡大開口部80の周囲)の剛性を向上させることができる。そのため、拡大開口部80を形成したことによる上壁61Uの剛性の低下を防止することができる。また、裾野部83を形成しているため、当該裾野部83によって油圧ホースHが左右方向に広がるのを抑制し、二股部に向けて油圧ホースHを案内することができる。また、裾野部83によって脚部33と胴部34(側壁)との繋ぎ部分の強化ができ、根元支持体30の全体、特に拡大開口部80の付近の剛性を向上させることができる。
また、胴部34の左右側壁60の内面を内方に膨出して厚肉に形成しているため、拡大開口部80付近の剛性を向上させることができる。特に、拡大開口部80を構成する上壁内面62と左右側壁60の内面との境界部の剛性を向上させることができる。
また、根元支持体30の外側面の上下方向中央部側には薄肉部40を形成し、外側面の上下方向中央部から上下端側には上下厚肉部41U、41Dを形成し、上厚肉部41Uを脚部33から胴部34の側壁の中途部に向けて延設すると共に、当該上厚肉部41の上下幅を胴部34にいくにしたがって徐々に大きくしているため、根元支持体30の外側面である左右側壁60の剛性を向上させることができる。特に、左右側壁60のうち、拡大開口部80と上下にオーバラップする左右側壁60の部分の剛性を向上させることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
仕切体70を底壁部52に溶接される下板部71と、下板部71から起立していて左右側壁部50に溶接する縦板部73とで側面視略L形に構成してもよい。この場合、縦板部73にホース孔85を設け、このホース孔85を縦板部73から第1屈曲部72Dを超えて下板部71に延設することが望ましい。
1 バックホー
2 走行装置
3 旋回台
4 トラックフレーム
5 クローラ式走行装置
6 キャビン
7 運転席
8 支持ブラケット
9 スイングブラケット
10 作業装置
11 ブーム
12 アーム
13 バケット
15 アームシリンダ
16 バケットシリンダ
17 ブームシリンダ
30 根元支持体
31 ブーム本体
32 先端支持体
33 脚部
47 ホース導入孔
60 側壁
61U 上壁
61D 下壁
35 連結ボス部
36 取付孔
37 枢支軸
62 上壁内面
63 下壁内面
64 上方移行開始部
65 移行終了部
66 上方移行開始部
69 二股部
68 上壁外面
68L 左上壁外面
68R 右上壁外面
80 拡大開口部
81 膨出部
82 頂部
83 裾野部

Claims (3)

  1. 基端部側が機体に枢支され且つ先端部側にブーム本体が連結された二股状の根元支持体を備え、
    前記根元支持体は、前記機体からの油圧ホースを前記ブーム本体に挿通するホース導入孔を有する胴部と、前記胴部から前記機体に向けて二股状に延設されて当該機体側で揺動自在に枢支される左右一対の脚部とを備え、
    前記胴部は、前記左右脚部が連結される側壁と、この左右側壁の上部間を連結する上壁と、前記左右側壁の下部間を連結する下壁とを備え、前記左右側壁、上壁及び下壁の囲まれた部分がホース導入孔とされており、
    前記胴部の上壁の内面に、前記根元支持体の前記先端側から前記基端部側に向けて徐々に上方に移行する拡大開口部を形成し、前記胴部の上壁の外面に、前記拡大開口部に対応して前記根元支持体の前記先端側から前記基端部側に向けて上方に移行する膨出部と、前記膨出部における前記基端部側の左右中央から前記左右脚部の上面に向けて徐々に下方に移行する裾野部とを形成していることを特徴とする作業機のブーム。
  2. 前記胴部の左右側壁の内面を内方に膨出して厚肉に形成していることを特徴とする請求項1に記載の作業機のブーム。
  3. 前記側壁及び左右脚部の外側面には、当該側壁及び脚部の肉厚を薄肉にした薄肉部と、前記側壁及び左右脚部の上側には前記薄肉部よりも肉厚のある上厚肉部が形成され、前記上厚肉部の上下幅を前記左右脚部から胴部の側壁にいくにしたがって徐々に大きくしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機のブーム。
JP2013198428A 2013-06-28 2013-09-25 作業機のブーム Active JP6129036B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198428A JP6129036B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 作業機のブーム
US14/313,121 US9534352B2 (en) 2013-06-28 2014-06-24 Boom for working machine with swelling part
DE102014108768.2A DE102014108768B4 (de) 2013-06-28 2014-06-24 Ausleger für eine Arbeitsmaschine
CN201410301253.2A CN104250985B (zh) 2013-06-28 2014-06-27 作业机的动臂
CN201710331661.6A CN106948392B (zh) 2013-06-28 2014-06-27 作业机的动臂及作业机
US15/294,066 US10190284B2 (en) 2013-06-28 2016-10-14 Boom for a working machine with a partition inside the boom

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013198428A JP6129036B2 (ja) 2013-09-25 2013-09-25 作業機のブーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015063842A JP2015063842A (ja) 2015-04-09
JP6129036B2 true JP6129036B2 (ja) 2017-05-17

Family

ID=52831947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013198428A Active JP6129036B2 (ja) 2013-06-28 2013-09-25 作業機のブーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6129036B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6773374B2 (ja) * 2017-06-29 2020-10-21 株式会社クボタ 作業機

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3822133B2 (ja) * 2002-05-09 2006-09-13 株式会社クボタ 旋回作業機の油圧配管構造
JP3822155B2 (ja) * 2002-09-24 2006-09-13 株式会社クボタ 旋回作業機の掘削装置
JP4005485B2 (ja) * 2002-11-25 2007-11-07 株式会社クボタ 掘削作業機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015063842A (ja) 2015-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106948392B (zh) 作业机的动臂及作业机
JP3822155B2 (ja) 旋回作業機の掘削装置
JP5582167B2 (ja) 建設機械
JP6012043B2 (ja) 旋回フレームおよび作業機械
JP5786885B2 (ja) 建設機械のスイングブラケット
JP4847974B2 (ja) バックホー
JP6129036B2 (ja) 作業機のブーム
JP6013286B2 (ja) 作業機のブーム
JP5709791B2 (ja) クラムシェルバケット
JP6260284B2 (ja) 建設機械のサイドフレーム
JP4105611B2 (ja) 旋回式建設機械
JP2006321294A (ja) 建設機械の燃料タンク
JP5692248B2 (ja) 作業機械
JP6914829B2 (ja) 作業機のアーム
JP6971212B2 (ja) 作業機械
JP5325143B2 (ja) 建設機械用アーム
JP4444606B2 (ja) 建設機械
JP4459027B2 (ja) 旋回作業機
JP7082881B2 (ja) キャブおよび作業機械
JP4292221B2 (ja) 旋回作業機
JP6102965B2 (ja) 作業機械のブームフット部
JP6458789B2 (ja) 作業機械
JP4522298B2 (ja) 旋回作業機
JP4258516B2 (ja) 作業機械の上部体及びこれを備えた作業機械
JP2006274598A (ja) 旋回作業機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6129036

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150