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JP6101531B2 - ロール材の製造方法 - Google Patents

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JP6101531B2 JP2013064607A JP2013064607A JP6101531B2 JP 6101531 B2 JP6101531 B2 JP 6101531B2 JP 2013064607 A JP2013064607 A JP 2013064607A JP 2013064607 A JP2013064607 A JP 2013064607A JP 6101531 B2 JP6101531 B2 JP 6101531B2
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Description

本発明は、金属板等の板材がロール状に券回されたロール材の製造方法に係り、特に、板材の少なくとも一部に加工が施されたロール材の製造方法に関するものである。
従来から、金属製品(例えば、自動車車体の部品)は、金属板を所定の長さにブランキング(切断)するブランキング工程、ブランキングされた金属板を積重する金属板積重工程、積重された金属板(最上位の金属板)を取り出す金属板取出工程、及び、取り出された金属板をプレス加工等することによって成形加工する成形加工工程を経ることによって製造される。
一般に、上記金属板積重工程によって積重された金属板は、当該金属板自体の自重や金属板に塗布された防錆油等によって互いに密着し易い。このため、上記金属板取出工程において、最上位の金属板を取り出す際、この金属板に密着する他の金属板(上から2番目の金属板)も同時に取り出されてしまうといった問題、すなわち、当該取り出された複数枚の金属板が、その後の工程(成形加工工程)において使用される装置(例えば、プレス加工機)に同時に投入されてしまうといった問題があった。
そこで、上記金属板積重工程を行う前に、金属板の所定位置にポンチ等によって突起部を形成する技術が提案されている(特許文献1参照)。
このような技術によれば、上記金属板積重工程によって積重された上下2枚の金属板の間に隙間が形成されるため(金属板同士が相互に密着し難くなるため)、上記金属板取出工程において、最上位の金属板のみを取り出すことが容易となる。
特開平06−015377号
しかしながら、特許文献1に記載の金属板では、突起部が金属板の表面から積重方向に突出しているため、積重した際の積重高さが高くなってしまい、積重場所によっては、多くの金属板を積重することができないといった問題が生じる。
また、特許文献1に記載の金属板では、突起部が形成される部位によっては、金属板同士が水平方向に平行となるように積重されず、多くの金属板を積重できないばかりか、整然と積み置くことができないといった問題が生じる。
本発明は、上記不都合を解消するためになされたものであり、その目的は、ブランキングされた金属板を積重した際に、金属板を1枚ずつ取り出すことができるとともに、多くの金属板を整然と積み置くことが可能なロール材の製造方法を提供することにある。
前記課題は、本発明のロール材の製造方法によれば、切断することが可能な板材をロール状に券回するロール材生成工程を備えたロール材の製造方法であって、前記ロール材生成工程は、前記板材を板厚方向に圧延することによって前記板材の一方の面および他方の面を平坦にするとともに、前記板材の券回方向と交叉する交叉方向の両端縁の少なくとも一部に他の部位の板厚よりも小さくする変形部を券回方向に沿って間隔をあけて複数形成する端縁加工工程を含み、前記変形部は、前記板材を圧延する圧延荷重により記一方の面を板厚方向に押圧変形させることによって形成され、前記一方の面に板材が積層された状態で、該積層された板材との間で間隙を形成することにより解決される。
上記構成によれば、ロール状に券回された板材の端縁には、一方の面を変形させることによって、当該端縁の板厚を他の部位の板厚よりも小さくさせる変形部が形成されるようになっている。このため、板材を成形加工して成形品を製造する製造ライン等において、ロール状に券回された板材を所定の長さに切断して積重(上下方向に積層)した場合、上記変形部が形成される部位を除いて、板材同士を互いに密着させることが可能である。
すなわち、上記構成では、切断された板材を多く積重した場合であっても、積重高さを抑えつつ、これら板材を整然と積み置くことができる。
しかも、上記構成では、切断された板材を積重(上下方向に積層)した状態で、これら板材の端縁の間に間隙が形成されるように構成されている。このため、この間隙に、例えば、空気等の流体を吹き付けることによって、最上位にある板材とこの板材に積層される板材(上から2番目の板材)との間に、空間を生じさせることが可能である。
すなわち、このようにして空間が生じた状態では、最上位の板材のみを、吸盤等によって良好に取り出す(上方へ移動させる)ことができる。
このように、上記構成では、多くの板材を整然と積み置くことができるだけでなく、積重された板材のうち最上位の板材のみを取り出すことも可能である。
以上のように、本発明に係るロール材の製造方法によれば、簡単な構成で、切断した板材を積重した際に、最上位の板材のみを取り出すことができ、且つ、多くの板材を整然と積み置くことができる。
本発明の実施の一形態に係るロール材の製造工程の概略を説明するための概略説明図である。 ロール材の製造工程を示すフロー図である。 第2仕上げ圧延装置に設けられる端縁加工ローラの斜視図である。 金属製品の製造工程の概略を示す概略説明図である。 金属製品の製造工程を示すフロー図である。 金属板取出工程において行われる作業を示す模式図であり、(a)は最上位の金属板を取り出す前の状態を示す図、(b)は最上位の金属板に吸着部材を吸着させた状態を示す図、(c)は金属板に流体を吹き付けている状態を示す図、(d)は最上位の金属板を取り出している状態を示す図である。 端縁加工ローラの変形例を示す斜視図である。 金属板の端縁に形成される変形部の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の一形態に係るロール材の製造工程の概略を説明するための概略説明図、図2はロール材の製造工程を示すフロー図、図3は第2仕上げ圧延装置に設けられる端縁加工ローラの斜視図、図4は金属製品の製造工程の概略を示す概略説明図、図5は金属製品の製造工程を示すフロー図、図6は金属板取出工程において行われる作業を示す模式図であり、(a)は最上位の金属板を取り出す前の状態を示す図、(b)は最上位の金属板に吸着部材を吸着させた状態を示す図、(c)は金属板に流体を吹き付けている状態を示す図、(d)は最上位の金属板を取り出している状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るロール材の製造工程は、鋳造工程Aと、鋳造工程Aの次工程である粗圧延工程Bと、粗圧延工程Bの次工程である第1仕上げ圧延工程Cと、第1仕上げ圧延工程Cの次工程である第2仕上げ圧延工程Dと、第2仕上げ圧延工程Dの次工程である金属板巻取工程Eとを備えている。なお、上記第2仕上げ圧延工程D及び金属板巻取工程Eと、第2仕上げ圧延工程Dとが、それぞれ、特許請求の範囲に記載の「ロール材生成工程」と、「端縁加工工程」とに該当する。
図1に示すように、鋳造工程Aでは、鋳造装置10を用いて、溶融された非磁性の金属(例えば、アルミ、以下、この金属を「溶融金属」と称す)1Aを、半凝固状態(固液共存状態)の金属(以下、「半凝固金属」と称す)1Bに変化させるとともに、その形状を略板状に形成する作業を行う。
鋳造装置10は、流し込まれた溶融金属1Aを貯留することが可能な鋳造用レードル11と、流路12と、ダンディッシュ(中間容器)13と、流路14と、冷却ノズル15と、水平圧延ローラ16とを備えている。
流路12は、耐火材により形成されたパイプ材からなり、鋳造用レードル11に貯留された溶融金属1Aをダンディッシュ13に供給するためのものである。
ダンディッシュ13は、流路12を介して供給された溶融金属1Aを一旦貯留するためのものである。
流路14は、流路12と同様に、耐火材によって形成されたパイプ材からなり、その上端部がダンディッシュ13の所定位置(本実施形態では底部)に接続されている。この流路14は、当該流路14内を流れる溶融金属1Aの流速を減速させる等の観点から、下方へ向けてジグザグ状に形成されている。流路14の下端部は、溶融金属1Aを、上下一対の水平圧延ローラ16の間に向けて排出させることが可能な位置に配置されている。
冷却ノズル15は、流路14の下端部側の外周面から所定距離離間した位置に配置され、水等の冷却液を流路14の外周面に吹き付けることが可能となっている。
流路14内を流れる溶融金属1Aは、冷却ノズル15から噴射される冷却液によって冷却され、溶融状態から半凝固状態の金属(半凝固金属1B)に変化されるようになっている。
一対の水平圧延ローラ16は、それぞれ、耐火材によって形成され、上下方向に所定の間隔(例えば、30〜50mm)を空けて設けられている。また、一対の水平圧延ローラ16は、それぞれ、回転自在に設けられ、駆動装置(図示省略)の駆動によって回転するように構成されている。
流路14から排出される半凝固金属1Bは、一対の水平圧延ローラ16が回転することによって圧延され、所定板厚(例えば、30〜50mm)を有する略板形状に形成されるようになっている。また、一対の水平圧延ローラ16は、その回転によって、半凝固金属1Bを略板形状に形成するのと同時に、このようにして形成された略板状の半凝固金属1Bを、次工程の粗圧延工程Bで用いられる粗圧延装置20に向けて送出する。
次に、鋳造工程Aの次工程である粗圧延工程Bについて図1を参照して説明する。
図1に示すように、粗圧延工程Bでは、粗圧延装置20を用いることによって、鋳造工程Aを行うことによって圧延された半凝固金属1Bを、さらに圧延(半凝固金属1Bの板厚をさらに薄板状に形成)する作業を行う。
粗圧延装置20は、一対の粗圧延ローラ21を複数備えている。この複数設けられた一対の粗圧延ローラ21は、それぞれ、耐火材によって形成され、上下方向に所定の間隔(例えば、20mm)を空けて設けられている。また、一対の粗圧延ローラ21は、回転自在に設けられ、水平圧延ローラ16と同様に、駆動装置(図示省略)の駆動によって回転されるようになっている。
これら一対の粗圧延ローラ21は、回転することによって、水平圧延ローラ16によって略板状に形成された半凝固金属1Bを、圧延して、その板厚をさらに小さくしつつ(例えば、20mm)その上面及び下面を概ね平坦となるように加工する。また、一対の粗圧延ローラ21は、このようにして加工された半凝固金属1Bを、次工程の第1仕上げ圧延工程Cで用いられる第1仕上げ圧延装置30に向けて送出する。
次に、粗圧延工程Bの次工程である第1仕上げ圧延工程Cについて図1を参照して説明する。
図1に示すように、第1仕上げ圧延工程Cでは、第1仕上げ圧延装置30を用いることによって、略板状に形成された半凝固金属1Bの上面及び下面を、それぞれより平坦にするとともに、その板厚をさらに薄く(例えば、5mm)する作業を行う。
第1仕上げ圧延装置30は、加熱装置31と、耐火材によって形成される一対の仕上げローラ32とを備えている。
加熱装置31は、鋳造工程A及び粗圧延工程Bを経ることによって冷やされた半凝固金属1Bを蒸気等によって再加熱し、仕上げローラ32による加工(半凝固金属1Bの上面及び下面をより平坦にするとともにその板厚を小さくする加工)を行い易くするためのものである。
一対の仕上げローラ32は、それぞれ、耐火材によって形成され、半凝固金属1Bの送り方向(以下、単に「送り方向」と称す)に沿って間隔を空けて複数設けられている。また、一対の仕上げローラ32は、水平圧延ローラ16や粗圧延ローラ21と同様に、駆動装置(図示省略)の駆動によって回転されるようになっている。
上記複数設けられる一対の仕上げローラ32は、それぞれ、上下方向に所定の間隔を空けて配置され、その間隔が、鋳造装置10側(以下、「上流側」と称す)から後述する金属板巻取装置50側(以下、「下流側」と称す)に向かうのに従って狭くなるように設定されている。例えば、この間隔は、最も上流側に位置する仕上げローラ32−1では15mm、この仕上げローラ32−1の下流側に位置する仕上げローラ32−2では10mm、この仕上げローラ32−2の下流側に位置する仕上げローラ32−3では5mmといったように設定されている
粗圧延装置20を介して送られた、略板状の半凝固金属1Bは、仕上げローラ32−1、仕上げローラ32−2及び仕上げローラ32−3を通過することによって、徐々に、その板厚が薄くなるとともに、その上面及び下面のそれぞれが平坦となっていくように構成されている。
半凝固金属1Bは、このような第1仕上げ圧延工程Cを行うことによって、その上面及び下面のそれぞれが平坦に仕上がった、所定板厚を有する金属板(以下、「仕上げ金属板」と称す)1Cとなるように構成されている。この仕上げ金属板1Cは、仕上げローラ32の回転等によって、次工程の第2仕上げ圧延工程Dで用いられる第2仕上げ圧延装置40に送出されるようになっている。なお、上記仕上げ金属板1Cが特許請求の範囲に記載の「板材」に該当する。
次に、第1仕上げ圧延工程Cの次工程である第2仕上げ圧延工程Dについて図1及び図3を参照して説明する。
図1及び図3に示すように、第2仕上げ圧延工程Dでは、第2仕上げ圧延装置40を用いることによって、仕上げ金属板1Cの上記送り方向と交叉する方向(以下、「交叉方向」と称す)の両端縁に、それぞれ、傾斜面1aを形成する作業を行う。なお、上記傾斜面1aが特許請求の範囲に記載の「変形部」に該当する。
図1に示すように、第2仕上げ圧延装置40は、耐火材によって形成される端縁加工ローラ41と、冷却装置44とを備えている。
図3に示すように、端縁加工ローラ41は、上側ローラ42と、上側ローラ42の下方に設けられる下側ローラ43とを有し、これら上側ローラ42及び下側ローラ43は、それぞれ、上記交叉方向に沿って延設されている。また、上側ローラ42及び下側ローラ43は、それぞれ、第2仕上げ圧延装置40に回転自在に取り付けられ、駆動装置(図示省略)の駆動によって回転されるようになっている。
上側ローラ42は、略円柱状のローラ本体部42aと、上側ローラ本体部の両端部のそれぞれに取り付けられる一対の傾斜面形成部42bとを有し、これらは一体的に形成されている。
傾斜面形成部42bは、略円錐台状に形成され、ローラ本体部42aに対し、当該ローラ本体部42aから離れるのに従って、その径方向の幅が漸次大きくなる向きで取り付けられている。
上側ローラ42は、その長手方向の全長が、仕上げ金属板1Cの上記交叉方向の長さ(成形幅)よりも若干大きくなるように設定されている。また、一対の傾斜面形成部42bの間隔は、上記成形幅よりも小さくなるように設定され、一対の傾斜面形成部42bが、それぞれ、上記送り方向に向けて移動する、仕上げ金属板1Cの上記交叉方向の両端縁の上方に位置するように配置されている。
下側ローラ43は、上側ローラ42の真下に、該上側ローラ42と平行となるように配置されている。下側ローラ43は、上側ローラ42と所定の間隔(成形厚さに対応する間隔、例えば、5mm)を空けて配置され、下側ローラ43の上側とローラ本体部42aと下側との距離は、仕上げ金属板1Cの板厚と略同一となるように設定されている。
仕上げ金属板1Cが上側ローラ42と下側ローラ43との間を通過すると、この仕上げ金属板1Cの上面のうち上記交叉方向の両端縁には、それぞれ、一対の傾斜面形成部42bによる押圧によって、当該傾斜面形成部42bの形状と略同一形状の傾斜面1aが形成されるようになっている。一方、仕上げ金属板1Cの下面は、上側ローラ42と下側ローラ43との間を通過する際、略円柱状に形成された下側ローラ43によって押圧されるようになっているため、仕上げ金属板1Cの上面とは異なり、変形されないようになっている。なお、上記仕上げ金属板1Cの上面が特許請求の範囲に記載の「一方の面」に該当する。
冷却装置44は、傾斜面1aが形成された、仕上げ金属板1Cを冷却水等によって冷却して、半凝固状態の仕上げ金属板1Cを、凝固状態(固体状態)とするものである。なお、本実施形態では、冷却装置44を端縁加工ローラ41の下流側に配置したが、上流側に配置することも可能である。
次に、第2仕上げ圧延工程Dの次工程である金属板巻取工程Eについて図1を参照して説明する。
図1に示すように、金属板巻取工程Eでは、上下一対のピンチロール51を介して、第2仕上げ圧延装置40から送出された仕上げ金属板1Cを、金属板巻取装置50によってロール状に券回してロール材1Dを製造する作業を行う。なお、上記ロール材1Dが、特許請求の範囲に記載の「ロール材」に該当する。
仕上げ金属板1Cは、金属板巻取装置50によって所定量券回された際、切断部材(図示省略)によって、送り方向と交叉する交叉方向で切断されるように構成されている。ロール材1D(ロール状に券回された仕上げ金属板1C)は、仕上げ金属板1Cが切断部材によって切断された後、金属板巻取装置50から取り外すことが可能となっている。金属板巻取装置50から取り外されたロール材1Dは、例えば、金属製品(例えば、自動車車体)を製造する工場等に輸送されることとなる。
次に、上記ロール材1Dを用いて製造される金属製品(例えば、自動車車体)の製造工程について、図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5に示すように、本実施形態に係る金属製品の製造工程は、金属板送出工程Fと、金属板送出工程Fの次工程である金属板切断工程Gと、金属板切断工程Gの次工程である金属板積重工程Hと、金属板積重工程Hの次工程である金属板取出工程Iと、金属板取出工程Iの次工程である金属板成形工程Jとを備えている。
図4に示すように、金属板送出工程Fでは、ロール状に券回された仕上げ金属板1Cを、金属板券解装置(アンコイラ)50によって巻き解いて、金属板切断工程Gにおいて用いられるブランキング装置70に搬送する作業を行う。
具体的に、金属板券解装置60によって巻き解かれた仕上げ金属板1Cは、上下一対の送りローラ61の駆動によって、ガイドローラ62及び送りローラ61を介して、ブランキング装置70に搬送されるようになっている。
次に、金属板送出工程Fの次工程である金属板切断工程Gについて図4を参照して説明する。
図4に示すように、金属板切断工程Gでは、(金属板送出工程Fを経ることによって送り込まれた)仕上げ金属板1Cを、ブランキング装置70を用いて、当該仕上げ金属板1Cの送り方向と直交する方向(以下、「直交方向」と称す)で切断する作業を行う。なお、このような仕上げ金属板1Cの切断は、仕上げ金属板1Cの送り方向の長さが略同一となるタイミングや金属板1の送り量等によって行われるようになっている。
ブランキング装置70は、ブランキング装置本体(図示省略)に昇降自在に取り付けられる第1切断部材71と、ブランキング装置本体に固定される第2切断部材72とを備えている。仕上げ金属板1Cは、第1切断部材71が下方へ所定距離移動したときに、上記直交方向で切断されるようになっている。
なお、本実施形態では、送りローラ61(図4参照)の駆動によって、仕上げ金属板1Cが、切断される所定位置まで移動すると、送りローラ61、及び、搬送コンベア79(図4参照)の駆動が、それぞれ一旦停止され、その後、第1切断部材71の下方へ移動が開始されるように構成されている。
一方、本実施形態では、第1切断部材71が、最も下降する最下降位置から最も上昇する最上昇位置まで移動すると、今まで停止していた送りローラ61及び搬送コンベア79が駆動され、これにより、仕上げ金属板1Cの移動が再開されるようになっている。
次に、金属板切断工程Gの次工程である金属板積重工程Hについて図4及び図6を参照して説明する。
図4に示すように、金属板積重工程Hでは、前工程である金属板切断工程Gを行うことによって切断された仕上げ金属板1Cを、ストッカー81内に溜め置く(積重する)作業を行う。
具体的に、金属板切断工程Gを行うことによって切断された仕上げ金属板1Cは、搬送コンベア79の駆動により、ストッカー81へ向かって移動され、当該仕上げ金属板1Cが所定位置まで移動したときに、自重等によって、ストッカー81内に収納されるようになっている。
複数枚の仕上げ金属板1Cがストッカー81に収納された状態では、図6に示すように、上側(最上位)の仕上げ金属板1Cの下面と、その下側(上から2番目)の仕上げ金属板1Cの傾斜面1aとの間に、間隙Wが形成されるようになっている。なお、上記間隙Wが特許請求の範囲に記載の「間隙」に該当する。
次に、金属板積重工程Hの次工程である金属板取出工程Iについて図4及び図6を参照して説明する。
図4及び図6に示すように、金属板取出工程Iでは、金属板取出装置90を用いて、ストッカー81に積重された仕上げ金属板1Cのうち、最上位にある仕上げ金属板1Cのみを取り出す作業を行う。
図6に示すように、金属板取出工程Iにおいて用いられる金属板取出装置90は、最上位の金属板の上面に対して吸着することが可能な吸着部材91と、流体(例えば、圧縮空気)fを吹き付けることが可能な吹付部材(例えば、ノズル)92とを備えている。
吸着部材それ自体は、公知であるため、詳しい説明は省略するが、概略を説明すると、本実施形態における吸着部材91は、ストッカー81(図4参照)に積重された仕上げ金属板1Cの上方に配置され、上下移動等することができるように構成されている。また、吸着部材91は、最上位の仕上げ金属板1Cに吸着させた後、当該仕上げ金属板1Cとともに上方等へ移動することが可能なものである。吸着部材91としては、例えば、空気を吸引することが可能なバキュームカップを採用することが可能である。
吹付部材もまた、吸着部材と同様、公知であるため、詳しい説明は省略するが、簡単に説明すると、本実施形態における吹付部材92は、ストッカー81に積重された仕上げ金属板1Cから水平方向に所定距離離間した位置に配置され、所定のタイミングで、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に形成される間隙Wに向けて流体fを吹き付けることが可能なように構成されている。なお、上記吹付部材92から吹き付けられる流体fとしては、液体を含まない気体、液体を含む気体、及び、液体など様々な流体を採用することが可能である。
次に、金属板取出工程Iにおいて行われる作業を、図6を参照して説明する。
本実施形態における金属板取出工程Iは、所定のタイミング(例えば、上記搬送コンベア79の駆動が一旦停止したタイミング)で開始されるようなっている。
金属板取出工程Iでは、上記所定のタイミングとなったときに、吸着部材91が、ストッカー81に積重された仕上げ金属板1Cに向かって下降するように構成されている(図6(a)参照)。
次に、図6(b)に示すように、吸着部材91を、最上位の仕上げ金属板1Cに吸着させる作業を行う。例えば、吸着部材91として、バキュームカップを採用した場合、当該バキュームカップが最上位の仕上げ金属板1Cに当接した際に、吸引して、当該仕上げ金属板1Cをバキュームカップに吸着させる。
その後、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に形成される間隙Wに向けて、吹付部材92から流体fを吹き付ける。なお、間隙Wに流体fを吹き付けるタイミングは、必ずしも、吸着部材91を仕上げ金属板1Cに吸着させた後に限られず、吸着部材91を、仕上げ金属板1Cに吸着させるのと同時であってもよく、また、仕上げ金属板1Cに吸着させる前であってもよい。
(上から2番目の)仕上げ金属板1Cに形成される傾斜面1aは、当該仕上げ金属板1Cの上記直交方向の中央部に向かって、上方へ向かって傾斜しているため、吹付部材92から流体fを間隙Wに吹き付けると、当該流体fは、傾斜面1aに沿って、良好に斜め上方へ流れることとなる。
このため、吹付部材92から吹き付けられる(噴射される)、流体fの流体速度や吹付量(噴射量)等によっては、最上位の仕上げ金属板1Cを上方へ押し上げる(浮かす)ことができ、斯かる場合、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に空間Sを形成させることが可能となる(図6(c)参照)。
このようにして空間Sが形成された後、最上位の仕上げ金属板1Cに吸着された吸着部材91を上方へ移動させることによって、最上位の仕上げ金属板1Cのみを良好に取り出すことができるようになっている(図6(d)参照)。
また、このようにして取り出された仕上げ金属板1Cは、吸着部材91の移動によって、次工程の金属板成形工程Jにおいて用いられる装置(例えば、プレス加工機)に搬送されるようになっている。
なお、上述した構成では、隣接する仕上げ金属板1Cの間に空間Sを形成した後(吹付部材92から流体fを吹き付けた後)に、吸着部材91を上方へ移動させるようにしたが、これに限られず、流体fを吹き付けるのと同時、又は、流体fを吹き付ける前に、吸着部材91を上方へ移動させるようにすることも可能である。
このように構成した場合、流体fによる最上位の仕上げ金属板1Cを押し上げる力に加え、吸着部材91による最上位の仕上げ金属板1Cを引き上げる力が加わることとなるため、流体fの流体速度や吹付量等を、必要以上に増加させることなく、隣接する仕上げ金属板1Cの間に空間Sを形成することが可能となる。
金属板取出工程Iの次工程である金属板成形工程Jでは、仕上げ金属板1Cを成形する装置(例えば、プレス加工機や打ち抜き加工機、以下、「金属板成形装置」と称す)に搬送された仕上げ金属板1Cを、打ち抜き加工やプレス加工等を行うことによって、所定形状の金属製品を製造(生成)する作業を行う。
以上のように、本実施形態によれば、ロール状に券回された仕上げ金属板1Cの両端縁には、下面を変形させることなく、上面のみを変形させる加工(傾斜面1aを形成する加工)が施されている。このため、金属板積重工程Hを行った状態(切断された仕上げ金属板1Cを積重した状態)では、傾斜面1aが形成される部位を除いて、仕上げ金属板1C同士を互いに密着させることが可能である。
すなわち、本実施形態では、金属製品の製造工程において、切断された仕上げ金属板1Cを多く積重した場合であっても、積重高さを抑えつつ、これら仕上げ金属板1Cを整然と積み置くことができる。
しかも、本実施形態では、金属板積重工程Hを行った状態で、隣接する仕上げ金属板1Cの間に間隙Wが形成されるように構成されている。このため、この間隙Wに、吹付部材92から流体fを吹き付けることによって、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間Sを生じさせることが可能となっている。
すなわち、このようにして隣接する仕上げ金属板1Cの間に空間Sが生じた状態では、最上位の仕上げ金属板1Cのみを、吸着部材91によって引き上げることにより、良好に取り出す(上方へ移動させる)ことができるようになっている。
このように、本実施形態では、多くの仕上げ金属板1Cを整然と積み置くことができるだけでなく、積重された仕上げ金属板1Cのうち最上位の仕上げ金属板1Cのみを取り出すことも可能となっている。
また、仕上げ金属板1Cに形成される傾斜面1aは、金属製品の製造工程(金属板成形工程J)において、仕上げ金属板1Cを成形加工する際に使用されない(使用される可能性の低い)部分(端縁)に形成されているため、例えば、仕上げ金属板1Cをプレス加工や打ち抜き加工等する際に、当該傾斜面1aが殆ど問題となることがない。また、本実施形態では、仕上げ金属板1Cのうち、傾斜面1aが形成される端縁を除く、その他の部分全てを使用(成形加工)することができるため、無駄がなく、また、不要となる仕上げ金属板1C(傾斜面1aが形成される部分)の廃棄量を減少させることが可能である。
さらに、本実施形態では、傾斜面1aは、仕上げ金属板1Cの端縁の上面側を、端縁加工ローラ41によって押圧することにより、形成されるように構成されているため、傾斜面1aを形成する際に、塵埃等が発生してしまうのを防止することが可能である。また、上記構成では、積重された金属板1の間に上記塵埃等が入り込むこともないため、当該塵埃等によって金属板1の板面が傷つくことも防止することが可能である。
なお、本実施形態では、傾斜面1a(変形部)を、仕上げ金属板1Cの上記交叉方向の両端縁の全てに形成したが、当該端縁の一部に形成することも可能である。
このような端縁の一部への変形部の加工は、例えば、略円錐台状に形成された傾斜面形成部42bに代えて(図3参照)、複数の切欠き部142cが形成された略円錐台状の傾斜面形成部142bを採用することによって実現することが可能である(図7参照)。
このような傾斜面形成部142bを有する上側ローラ142が回転することによって、仕上げ金属板1Cの端縁には、傾斜面1aを、仕上げ金属板1Cの送り方向に所定の間隔を空けて形成することが可能となる。
また、本実施形態では、第2仕上げ圧延工程Dにおいて、仕上げ金属板1Cの上記交叉方向の両端縁に、それぞれ、変形部(傾斜面1a)を形成したが、当該両端縁の一方のみに変形部を形成することも可能である。
さらに、本実施形態では、仕上げ金属板1Cを金属板巻取装置50によって巻き取る前に、傾斜面1aを形成するように構成したが、これに限らずに、金属板巻取装置50によって巻き取る際に、傾斜面1aを形成するように構成することも可能である。このような傾斜面1aの形成は、例えば、図1に示すように、上記傾斜面1aを形成する端縁加工ローラ41´(上側ローラ42´及び下側ローラ43´)を、金属板巻取装置50に設けることによって実現することが可能である(図1参照)。
また、本実施形態では、端縁加工ローラ41(傾斜面形成部42b)による押圧によって、仕上げ金属板1Cの端縁に、斜め上方へ向けて傾斜する傾斜面1a(変形部)を形成したが、変形部を、このような形状に形成する他、例えば、図8(a)〜図8(g)に示すような形状に形成することも可能である。なお、図8(a)〜図8(g)に示すような変形部の形成は、例えば、傾斜面形成部42b(図3参照)の形状を変更することによって実現することができる。
図8(a)の例では、変形部101aを、仕上げ金属板1Cの上面(下面)と略平行な水平部と、水平部の上記直交方向の内側(以下、単に「直交方向内側」と称す)の端部から屈曲し、斜め上方へ向けて傾斜して延びる傾斜部とを有する形状としている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、水平部に沿って略水平に流れた後、傾斜部に沿って斜め上方へ向かって流れることとなる。すなわち、この例では、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(b)の例では、変形部201aを、仕上げ金属板1Cの上面(下面)と略平行な水平部と、水平部の上記直交方向内側の端部から屈曲し、斜め上方へ向けて傾斜して延びる傾斜部と、傾斜部の上記直交方向内側の端部から屈曲し、上方へ延びる鉛直部とを有する形状としている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、水平部に沿って略水平に流れた後、傾斜部に沿って斜め上方へ向かうように流れ、その後、鉛直部に沿って上方へ向かって流れることとなる。すなわち、この例も、上記図8(a)の例と同様に、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(c)の例では、変形部301aを、仕上げ金属板1Cの上面(下面)と略平行な水平部と、水平部の上記直交方向内側の端部から屈曲し、斜め上方へ向けて傾斜して傾斜して延びる傾斜部と、傾斜部の上記直交方向内側の端部から屈曲し、上方へ延びる鉛直部とを有する形状としている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、水平部に沿って略水平に流れた後、傾斜部に沿って斜め下方へ向かうように流れ、その後、鉛直部に沿って上方へ向かって流れることとなる。すなわち、この例も、上記図8(a)の例と同様に、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(d)の例では、変形部401aを、仕上げ金属板1Cの上面(下面)と略平行な水平部と、水平部の上記直交方向内側の端部から屈曲し、上方へ延びる鉛直部とを有する形状としている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、水平部に沿って略水平に流れた後、鉛直部に衝突して上方と下方とに分岐するように流れるが、下方へ向かう流体fの一部は、その後に吹き込まれる流体fによって上方へ向かう流れに変更され、上記上方へ分岐する流れと合流して流れることとなる。すなわち、この例も、上記図8(a)の例と同様に、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(e)の例では、変形部501aは、断面略J字状の形状に形成されている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、変形部501aの上記直交方向内側で上下方向へ延びる部分と衝突して、上方と下方とに分岐するように流れるが、下方へ向かう流体fの一部は、変形部501aの円弧状に形成される部分に沿って流れ、その後、仕上げ金属板1Cの先端部側に達した際に、上方へ向かうように流れる。すなわち、この例も、上記図8(a)の例と同様に、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(f)の例では、変形部601aは、断面略階段状に形成され、送り方向側よりも反送り方向側が上方に位置するように形成されている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに、吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、主として、上下方向へ延びる部分と衝突して、上方のみならず、上記直交方向の外側へ向けて流れるが、この直交方向の外側へ向かう流体fの一部は、その後に吹き込まれる流体fと合流して、上記上方へ向かう流れに変更される。すなわち、この例も、上記図8(a)の例と同様に、間隙Wに流体fを吹き付けると、最上位の仕上げ金属板1Cに対して、上方へ移動させる力(押し上げる力)が作用することとなるため、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
図8(g)の例では、上記図8(a)〜図8(f)とは異なり、変形部701aを、仕上げ金属板1Cの下面に形成している。この変形部701aでは、先端部から斜め下方へ向けて傾斜するように形成されている。
変形部をこのような形状とした場合、金属板取出工程Iにおいて、積重された仕上げ金属板1Cに、吹付部材92から流体fを吹き付けると、当該流体fは、変形部701a(傾斜面)に沿って、下方に傾斜するように流れ、最上位の仕上げ金属板1Cの変形部701aと上から2番目の仕上げ金属板1Cの上面とが交叉する部分に吹き付けられることとなる。すなわち、この例では、当該交叉する部分に、上記直交方向内側へ向かう流体fの流れ(力)が作用することとなるため、流体fの吹付量等によっては、最上位の仕上げ金属板1Cと、上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、流体fを入り込ませることができ、斯かる場合、最上位の仕上げ金属板1Cと上から2番目の仕上げ金属板1Cとの間に、空間S(図6参照)を生じさせることが可能となる。
なお、本実施形態では、板材として金属を用いたが、金属以外の材料(例えば、樹脂や木材)により形成してもよい。また、本実施形態では、非磁性の材料を用いたが、磁性の材料(例えば、鉄)を用いることも可能である。
また、本実施形態では、変形部としての傾斜面1aを、傾斜面形成部42bによる押圧によって形成したが、これに限られず、例えば、ヤスリ等の部材を用いて変形部を形成することも可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により、本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1A 溶融金属
1B 半凝固金属
1C 仕上げ金属板
1D ロール材
1a 傾斜面
10 鋳造装置
11 鋳造用レードル
12,14 流路
13 ダンディッシュ
15 冷却ノズル
16 水平圧延ローラ
20 粗圧延装置
21 粗圧延ローラ
30 第1仕上げ圧延装置
31 加熱装置
32 仕上げローラ
40 第2仕上げ圧延装置
41,41´ 端縁加工ローラ
42,42´,142 上側ローラ
42a ローラ本体部
42b,142b 傾斜面形成部
43,43´ 下側ローラ
44 冷却装置
50 金属板巻取装置
51 ピンチロール
60 金属板券解装置
61 送りローラ
62 ガイドローラ
70 ブランキング装置
71 第1切断部材
72 第2切断部材
79 搬送コンベア
81 ストッカー
90 金属板取出装置
91 吸着部材
92 吹付部材
101a,201a,301a,401a,501a,601a,701a 変形部
142c 切欠き部
A 鋳造工程
B 粗圧延工程
C 第1仕上げ圧延工程
D 第2仕上げ圧延工程
E 工程
F 金属板送出工程
G 金属板切断工程
H 金属板積重工程
I 金属板取出工程
J 金属板成形工程
S 空間
W 間隙
f 流体

Claims (5)

  1. 切断することが可能な板材をロール状に券回するロール材生成工程を備えたロール材の製造方法であって、
    前記ロール材生成工程は、
    前記板材を板厚方向に圧延することによって前記板材の一方の面および他方の面を平坦にするとともに、前記板材の券回方向と交叉する交叉方向の両端縁の少なくとも一部に他の部位の板厚よりも小さくする変形部を券回方向に沿って間隔をあけて複数形成する端縁加工工程を含み、
    前記変形部は、
    前記板材を圧延する圧延荷重により記一方の面を板厚方向に押圧変形させることによって形成され、
    前記一方の面に板材が積層された状態で、該積層された板材との間で間隙を形成することを特徴とするロール材の製造方法。
  2. 前記間隙は、前記交叉方向に切断された前記板材を積み重ねることによって形成され、
    前記積み重ねられた上下一対の前記板材は、該上下一対の板材の間に形成される前記間隙に流体を吹き付けることによって互いに分離されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロール材の製造方法。
  3. 前記変形部は、前記両端縁の一部又は全てに形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロール材の製造方法。
  4. 前記変形部は、前記一方の面と前記他方の面とを挟持する一対のローラ部材によって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のロール材の製造方法。
  5. 前記板材は、非磁性の金属であることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のロール材の製造方法。
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