JP6095953B2 - 光ビーコン - Google Patents
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Description
このうち、光ビーコンは、近赤外線を通信媒体とした光通信を採用しており、車載機との双方向通信が可能である。
具体的には、車両に搭載されている車載機が、プローブデータ(フローティングカーデータ又はプローブカーデータともいう)を取得すると、このプローブデータはアップリンクデータに含められ、車載機からインフラ側の光ビーコンへ送信される。
逆に、光ビーコンからは、渋滞情報、区間旅行時間情報、事象規制情報及び車線通知情報等を含むダウンリンクデータが車載機に送信されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
中央装置が高度な信号制御や交通制御を行うためには、有効なアップリンクデータ(プローブデータ)を多く収集する必要があり、このためには、光ビーコンが受信した車載機からのアップリンクデータを中央装置へ伝送する必要がある。
このように伝送すべきデータ量が増大すると、各光ビーコンから中央装置までの間の通信回線が逼迫するおそれがあり、この場合、例えば、光ビーコン及び他の装置と、中央装置との間におけるデータ通信に、遅延等の悪影響を及ぼす可能性がある。
そこで、本発明は、中央装置等の外部装置がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる光ビーコン及び伝送装置を提供することを目的とする。
この場合、複数台の車載機から受信したアップリンクデータのうち、少なくとも一台の車載機からのアップリンクデータについて、このアップリンクデータに含まれているプローブデータを削除して外部装置へ送信することが可能となり、外部装置へ送信するデータ量を削減することができる。又は、複数台の車載機から受信したアップリンクデータのうち、少なくとも一台の車載機からのアップリンクデータについて、外部装置へ送信しなくすることが可能となり、外部装置へ送信するデータを全体として減少させることができる。
この場合、アップリンクデータを収集する条件に従って、光ビーコンの制御部が前記判定処理を実行することで、前記条件に応じたデータを収集することが可能となる。
なお、収集情報の例として収集率があり、例えば収集率を50%とする場合、50%のデータを削除するように判定し、残りの50%のデータを削除せずに送信することとなる。又は、50%のデータを中央装置へ送信するように判定し、残りの50%のデータを送信しないように判定する。
この場合、中央装置等の外部装置においてアップリンクデータを収集する条件(例えばアップリンクデータの収集率)を、車線毎に変えることが可能となる。例えば、アップリンクデータを収集してもあまり役に立たない車線を走行する車両の車載機からのアップリンクデータの収集を抑え、これ以外の車線を走行する車両の車載機からのアップリンクデータの収集を活発にする等、車線毎にアップリンクデータの収集率を変えることが可能となる。
この場合、中央装置等の外部装置においてアップリンクデータを収集する条件(例えばアップリンクデータの収集率)を、車線が違っても同じとすることが可能になる。
なお、前記(4)と(5)とに関して、受信部が設けられる「道路の複数の車線」は、「道路が有している複数の車線の全部」のみを意味するのではなく、「道路が有している複数の車線の一部(但し、この一部は複数)」であってもよい。すなわち、道路は3車線を有していても、このうちの2車線にのみ受信部が設けられていてもよい。
この場合、信頼性の低いプローブデータを削除することができる。又は、信頼性の低いプローブデータを含むアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、中央装置等の外部装置は、信頼性の高いプローブデータを収集することが可能となる。
車載機は、位置計測する際の測位クラスを示す情報を含めてアップリンクデータを光ビーコンに送信することとなり、光ビーコンの制御部は、このアップリンクデータを受信する。そこで、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについては、そのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除する。又は、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、中央装置等の外部装置では、測位クラスが高いデータを収集することが可能となる。
この場合、異常なプローブデータが含まれるアップリンクデータについて、その異常であるプローブデータを削除することができる。又は、異常なプローブデータが含まれるアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、中央装置等の外部装置は、異常の少ない正確なプローブデータを収集することが可能となる。
中央装置等の外部装置は、様々な道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータを収集可能であるが、既に走行した道路に応じて選択的にアップリンクデータを収集することが可能となる。例えば、幹線道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータについては、前記判定処理の結果、削除又は送信しない処理を積極的に行い、非幹線道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータについては、前記判定処理の結果、削除をせずに又は送信を行って中央装置等の外部装置にできるだけ収集させることが可能となる。
この場合、例えば、前記通信回線の通信状況が混雑している際には、判定処理の結果、削除又は送信しない処理を積極的に行い、通信状況が比較的空いている際には、判定処理の結果、削除をせずに又は送信を行う等、通信状況に応じてアップリンクデータを送信可能となる。
この場合、前記通信回線の通信状況に応じて収集情報は使い分けられ、例えば、前記通信回線の通信状況が混雑している際には、削除又は送信しない処理が積極的に行われるような収集情報に従って制御部を機能させ、通信状況が比較的空いている際には、削除をさせない又は送信を行うような収集情報に従って制御部を機能させることができる。
この場合、外部装置(例えば中央装置)へと送信するデータ量をより一層削減することができ、外部装置がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
(13)また、前記制御部は、前記アップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除するか否かを判定する前記判定処理の結果、削除しないと判定した場合に、前記アップリンクデータの少なくとも一部を圧縮する圧縮処理を行うのが好ましい。
アップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除しない場合であっても、このアップリンクデータの少なくとも一部を圧縮することにより、外部装置(例えば中央装置)へと送信するデータ量を削減することができる。
(14)または、前記制御部は、前記アップリンクデータを前記外部装置へ送信するか否かを判定する前記判定処理の結果、送信すると判定した場合に、当該アップリンクデータの少なくとも一部を圧縮する圧縮処理を行うのが好ましい。
この場合、外部装置(例えば中央装置)へと送信するデータ量を削減することができ、外部装置がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
この場合、複数台の移動通信端末が送信したアップリンクデータであって、取得部によって取得されたアップリンクデータのうち、少なくとも一台の移動通信端末からのアップリンクデータについて、このアップリンクデータに含まれているデータを削除して外部装置へ送信することが可能となり、外部装置へ送信するデータ量を削減することができる。又は、複数台の移動通信端末が送信したアップリンクデータであって、取得部によって取得されたアップリンクデータのうち、少なくとも一台の移動通信端末からのアップリンクデータについて、外部装置へ送信しなくすることが可能となり、外部装置へ送信するデータを全体として減少させることができる。
この場合、アップリンクデータを収集する条件に従って、伝送装置の制御部が前記判定処理を実行することで、前記条件に応じたデータを収集することが可能となる。
この場合、アップリンクデータを収集する条件を外部装置に応じて変えることができる。
そこで、前記(18)の伝送装置において、前記第2収集情報は、前記第1収集情報に比べて、アップリンクデータの収集率が高くなるように設定すればよい。
この場合、端末感応制御を行う交通信号制御機が設置されている交差点への流入道路を走行しておりこの端末感応制御の対象となる車両の車載機からのアップリンクデータについては、前記判定処理として削除しない判定又は送信する判定を行うことができ、交通信号制御機へ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機は端末感応制御を行うことが可能となる。
この場合、取得されたアップリンクデータの送信元の車載機を搭載する車両が、交通信号制御機により端末感応制御される交通信号灯器が設置されている交差点へ流入する右折車線を走行しており、かつ、この車両が従うべき前記交通信号灯器が右折可能を示す青矢印表示にあると、制御部は、この車両の車載機を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、前記判定処理として削除しない判定又は送信する判定を行うことができ、交通信号制御機へ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機は右折のための端末感応制御を行うことが可能となる。
なお、本発明に関して、例えば日本国のように、道路が左側通行である場合について説明しているが、例えば米国のように道路が右側通行の場合、本発明の前記「右折」の用語は「左折」に置き換えられる。
この場合、交通信号制御機により端末感応制御される交通信号灯器が右折可能を示す青矢印表示である際に、右折車線を走行していて、更に右折のためのウインカーが作動している車両の車載機を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として制御部は扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、前記判定処理として削除しない判定又は送信する判定を行うことができ、交通信号制御機へ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機は右折のための端末感応制御を行うことが可能となる。
この場合、取得されたアップリンクデータの送信元の車載機を搭載する車両が、交通信号灯器の現サイクルの黄信号開始時において危険ゾーンに存在していると、制御部は、この車両の車載機を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、前記判定処理として削除しない判定又は送信する判定を行うことができ、交通信号制御機へ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機は、危険ゾーンに存在する車両のための端末感応制御を行うことが可能となる。
この場合、取得されたアップリンクデータの送信元の車載機を搭載する車両が、例えば、公共車両や緊急車両のような特定種別の車両である場合、制御部は、この車両の車載機を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、前記判定処理として削除しない判定又は送信する判定を行うことができ、交通信号制御機へ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機は、これら公共車両や緊急車両のための端末感応制御を行うことが可能となる。
この場合、信頼性の低いデータを削除することができる。又は、信頼性の低いデータを含むアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、外部装置は、信頼性の高いデータを収集することが可能となる。
移動通信端末は、位置計測する際の測位クラスを示す情報を含めてアップリンクデータを送信することとなり、伝送装置は、このアップリンクデータを取得する。そこで、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについては、そのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除する。又は、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、外部装置では、測位クラスが高いデータを収集することが可能となる。
この場合、異常なデータが含まれるアップリンクデータについて、その異常であるデータを削除することができる。又は、異常なデータが含まれるアップリンクデータについて、前記外部装置へ送信しなくすることができる。
これにより、外部装置は、異常の少ない正確なデータを収集することが可能となる。
中央装置等の外部装置は、様々な道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータを収集可能であるが、既に走行した道路に応じて選択的にアップリンクデータを収集することが可能となる。例えば、幹線道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータについては、前記判定処理の結果、削除又は送信しない処理を積極的に行い、非幹線道路を走行した車両の車載機からのアップリンクデータについては、前記判定処理の結果、削除をせずに又は送信を行って中央装置等の外部装置にできるだけ収集させることが可能となる。
この場合、例えば、前記通信回線の通信状況が混雑している際には、判定処理の結果、削除又は送信しない処理を積極的に行い、通信状況が比較的空いている際には、判定処理の結果、削除をせずに又は送信を行う等、通信状況に応じてアップリンクデータを送信可能となる。
この場合、前記通信回線の通信状況に応じて収集情報は使い分けられ、例えば、前記通信回線の通信状況が混雑している際には、削除又は送信しない処理が積極的に行われるような収集情報に従って制御部を機能させ、通信状況が比較的空いている際には、削除をさせない又は送信を行うような収集情報に従って制御部を機能させることができる。
この場合、外部装置へと送信するデータ量をより一層削減することができ、外部装置がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
(32)また、前記(15)〜(31)の伝送装置において、前記制御部は、前記アップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除するか否かを判定する前記判定処理の結果、削除しないと判定した場合に、前記アップリンクデータの少なくとも一部を圧縮する圧縮処理を行うのが好ましい。
アップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除しない場合であっても、このアップリンクデータの少なくとも一部を圧縮することにより、外部装置(例えば中央装置)へと送信するデータ量を削減することができる。
(33)また、前記(15)〜(30)の伝送装置において、前記制御部は、前記アップリンクデータを前記外部装置へ送信するか否かを判定する前記判定処理の結果、送信すると判定した場合に、当該アップリンクデータの少なくとも一部を圧縮する圧縮処理を行うのが好ましい。
この場合、外部装置(例えば中央装置)へと送信するデータ量を削減することができ、外部装置がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
〔1. システムの全体構成〕
図1は、本発明の光ビーコンを含む道路交通システムが適用されている道路の平面図である。このシステムは、インフラ側の交通管制システムと、道路Rを走行する車両20に搭載された車載機2とを備えている。
交通管制システムは、交通管制室等に設けられた中央装置3、光ビーコン4、交通信号機5及び車両検知器9を備えている。なお、本実施形態では、安全運転支援システム(DSSS)用の中央装置23も設けられている。
そして、ビーコン制御機7が取得したアップリンクデータ(一部又は全部)i4は、通信回線6a,6dを通じて、外部装置である中央装置3へ送信される。
また、中央装置3から各光ビーコン4へは、通信回線6d,6aを通じて、ダウンリンクデータ(又は、ダウンリンクデータの基になる後述の基データ)i5が送信される。
アップリンクデータi4は、道路Rを走行する車両20の車載機2から送信される情報であることから、このようなアップリンクデータi4を送信可能となる車載機2、及び、この車載機2と通信を行う光ビーコン4の数が増えると、アップリンクデータi4のデータ数は多くなる。
さらに、図1の実施形態では、中央装置3側のルータ10bには、他のエリアの交通信号制御機5bや光ビーコン4等が接続されているルータ10cが接続されていることから、ルータ10bから中央装置3へと送信されるデータ量は更に増加すると考えられる。
図2は、光ビーコン4の概略構成を示す構成図である。ビーコンヘッド8は、光信号の授受を行って光通信を行う光通信部11と、ビーコンヘッド8の直下を通過する車両20の有無を感知するための車両感知センサ部12とを備えている。
送信部13は、光通信のための光信号を送出する投光部からなり、近赤外線よりなるダウンリンク光をダウンリンク領域DA(図4参照)に送出する機能を有している。具体的には、送信部13は、ビーコン制御機7から送出されるダウンリンクデータ(ダウンリンクフレーム)を送信信号に変換する送信回路と、出力されたこの送信信号をダウンリンク方向の光信号に変換する発光ダイオード(LED)からなる発光素子とによって構成されている。このため、送信部13は、無線通信(光通信)によりダウンリンクデータを車載機2へ送信することができる。
また、ビーコン制御機7は、通信制御及び各種の処理のためのコンピュータプログラムを記憶装置に格納しており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、このCPUが通信制御部17(図2参照)、及び、後述する処理部18(図2参照)として機能する。
図4は、光ビーコン4の通信領域A1及び感知領域A2を示す側面図である。図4に示すように、光ビーコン4の通信領域A1は、ダウンリンク領域(図4において実線のハッチングを設けた領域)DAと、アップリンク領域(図4において破線のハッチングを設けた領域)UAとからなる。
ダウンリンク領域DA及びアップリンク領域UAの正式な領域寸法は、光ビーコンに関する規約によって規定されている。
車載機2は、車両20に搭載されており、近赤外線よりなるアップリンク光ULを発光する機能を有するとともに、ダウンリンク領域DAに送出された近赤外線よりなるダウンリンク光DLを受光する機能を有する。
車載機2は、光ビーコン4との間で光通信を行うことで、交通に関する情報や、自機の位置標定に関する情報を取得することができる。また、車載機2は、自車両の走行データとして、通過位置と通過時刻を時系列に並べた走行軌跡データであるプローブデータを生成して、このプローブデータをアップリンクデータに含めて、光ビーコン4に送信することができる。そして、このアップリンクデータが、前記アップリンク光ULにより送信される。また、光ビーコン4からのダウンリンクデータが、前記ダウンリンク光DLにより送信される。
ダウンリンクデータは、光ビーコン4が車載機2に与えるデータであり、このダウンリンクデータには、プローブ管理情報が含まれている。プローブ管理情報は、車両20(車載機2)がプローブデータを収集する条件(対象軌跡の条件)を制御するための情報である。このプローブ管理情報を受信した車載機2は、その受信時以降において、プローブデータを収集する条件(収集軌跡の内容)を、このプローブ管理情報に従って変更する。
図5は、車載機2が生成し送信するアップリンクデータのフレーム構成の概略説明図である。アップリンクデータには、ヘッダ部と、データA〜データF等の実データ部とが含まれる。ヘッダ部には、車線、識別情報、車両ID番号、車種・車載機種別、情報種別及び有効データ長の情報が含まれている。そして、このヘッダ部の後に実データ部が存在する。この実データ部に、車両20の通過位置と通過時刻を時系列に並べた軌跡データ、つまり、プローブデータが格納される。
なお、アップリンクデータの実データ部の内容は、図7に示すもの以外に、図17に示すものとすることができる。
前記のとおり、光ビーコン4は、車載機2から送信されたアップリンクデータを受信すると、ビーコン制御機7は、このアップリンクデータを、送信データとして中央装置3へ送信するための制御を実行するが、この送信するための制御を実行する前に、判定処理を行う。判定処理は、前記処理部18(図2参照)によって実行され、下記の2つの処理のいずれか一方である。
<<判定処理(その1)>>
・受信したアップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除するか否かを判定する判定処理。
<<判定処理(その2)>>
・受信したアップリンクデータを中央装置3へ送信するか否かを判定する判定処理。
そして、アップリンクデータにプローブデータが含まれていれば、ビーコン制御機7は、後述の「収集情報」に従って、アップリンクデータの一部を削除したり、全部の送信を中止したりし、中央装置3へ送信するデータを間引く処理を行う。
(1)一定数毎に削除する。つまり、光ビーコンは、アップリンクデータを次々と受信することから、例えば、所要の回数に1回の割合でアップリンクデータを削除の対象とする。つまり、例えば3回に1回の割合で削除の対象とし、この3回のうちの残りの2回については、削除の対象としない。
また、この(1)の変形例として、一定数毎に送信する(削除しない)。例えば、3回(所要の回数)に1回の割合で送信し(削除せず)、この3回(所要の回数)のうちの残りの2回については、送信しない(削除する)ようにしてもよい。
(2)ランダムに削除する。又はランダムに送信する。つまり、前記所要の回数が変動する。
(3)時間的に連続しているアップリンクデータを削除する。例えば、プローブデータを含むアップリンクデータを光ビーコン4が受信してから、所要時間(n秒)以内に、プローブデータを含むアップリンクデータを受信した場合には、後に受信したアップリンクデータについて削除の対象とする。
なお、前記(1)(2)において、前記所要の回数は、中央装置3から提供される後述の「収集情報」に基づく。また、前記(3)において、所要時間は、中央装置3から提供される後述の「収集情報」に基づく。
(4)曜日(祝祭日を含む)、時間帯に応じて収集情報(収集率)を変更する。例えば、平日の通勤時間帯(例えば6:00〜10:00、17:00〜21:00)では、車両の台数が多いことから、積極的にデータを間引いて収集率を低くする。これに対して、その他の時間帯では、車両の台数が少なくなることから、収集率を高くする。
なお、前記のようなデータを間引く処理(1)〜(4)のうちの複数が組み合わされて実行されてもよいが、一つのみが実行されてもよい。例えば、前記(3)の処理のみが実行されてもよい。
光ビーコン4は、前記プローブ管理情報をダウンリンクデータに含めて車載機2へ送信するが、このプローブ管理情報の基になる情報は、中央装置3から提供を受ける。そして、この中央装置3が光ビーコン4へ提供する情報(基データ)には、例えばその末尾に「収集情報」が付加されている。なお、「収集情報」とは、中央装置3が光ビーコン4からアップリンクデータ(プローブデータ)を収集する条件を示す情報である。収集情報の例としては、光ビーコン4がアップリンクデータ(プローブデータ)を収集する際の収集率を示す情報や収集時間間隔を示す情報である。
図8(A)は、中央装置3が光ビーコン4へ提供する基データを示す説明図であり、図8(B)は、光ビーコン4が車載機2へ送信するダウンリンクデータを示す説明図である。図8の場合、ビーコン制御機7が基データを編集して、収集情報を削除してプローブ管理情報を車載機2へ送信する場合を説明している。
そこで、「収集情報」は、これら車線R1〜R4それぞれのために個別に条件(中央装置3が光ビーコン4からアップリンクデータを収集する条件)が設定されており、ビーコン制御機7は、個別に前記条件が設定されている「収集情報」に従って判定処理を行う。
例えば、図7又は図17に示すように、軌道データには、時刻信頼性フラグ及び位置信頼性フラグの情報が格納されている。車載機2において、車両のエンジン始動後、GPSなどの外部の機器から時刻情報を受信して時刻修正を実施している場合、信頼性有りを意味する情報として、時刻信頼性フラグを「1」とする。信頼性の無い場合、時刻信頼性フラグを「0」とする。また、車載機2において、軌跡データを取得する際に、測位クラスで定義された条件に基づいて位置情報が得られている場合、信頼性有りを意味する情報として、位置信頼性フラグを「1」とする。信頼性の無い場合、位置信頼性フラグを「0」とする。
このような信頼性に基づいて判定処理(その1)(その2)を行えば、中央装置3では、信頼性の高いプローブデータを収集することが可能となる。
このように測位クラスに基づく判定処理(その1)(その2)を行うことにより、中央装置3は、測位クラスが高いアップリンクデータを収集することが可能となる。
例えば、図7又は図17に示すように、プローブデータの軌跡データには「前回からの移動距離」や「前回からの移動時間」が含まれており、これらに規定範囲の値が設定されている。このため、仮に、規定範囲外のデータが含まれている場合、ビーコン制御機7は、このプローブデータを異常と判定する。
または、ビーコン制御機7は、この異常の判定の結果に応じて判定処理(その2)を行い、異常のプローブデータが含まれるアップリンクデータについて、送信しないと判定し、破棄する。
このように、アップリンクデータに異常なプローブデータが含まれていると、その異常のプローブデータを削除することができ、または、異常なプローブデータが含まれるアップリンクデータについて、中央装置3へ送信しなくすることができ、中央装置3は、異常の少ない正確なプローブデータを収集することが可能となる。
例えば、図10に示すように、ある交差点Jに流入する道路として、メイン幹線道路Rmと、道幅の狭い脇道Rsとが存在しているとする。この場合、メイン幹線道路Rmは、通過車両数が多いことが予想されるので、収集率を低めに設定し、積極的にアップリンクデータを間引くのが好ましい。これに対して、脇道Rsは、通過車両数が少ないことから、収集率を低く設定すると、中央装置3は有効なアップリンクデータを収集できない可能性がある。そこで、車両通過数が多い道路(メイン幹線道路Rm)では、車両通過数が少ない道路(脇道Rs)よりも、収集率を低く設定するのが好ましい。
以上より、中央装置3は、様々な道路を走行した車両20の車載機2からのアップリンクデータを収集可能であるが、既に走行した道路に応じて選択的にアップリンクデータを収集することが可能となる。
そして、ビーコン制御機7は、通信回線の通信状況に応じて、判定処理(その1)又は(その2)を行えばよい。
これにより、通信回線の通信状況に応じて、効率良く、データを中央装置3へ送信することが可能となる。
この場合、通信回線の通信状況に応じて収集情報は使い分けられる。例えば、通信回線の通信状況が混雑している際には、削除又は送信しない処理が積極的に行われるような収集情報(例えば、低い収集率)に従ってビーコン制御機7を機能させる。これに対して、通信状況が比較的空いている際には、削除をさせない又は送信を行うような収集情報、例えば、高い収集率に従ってビーコン制御機7を機能させる。
ビーコン制御機7は、アップリンクデータの識別情報(属性情報)を参照し、このアップリンクデータの送信元である車両が、緊急車両又は公共車両であるか否かを判別する。
そして、この車両20が、例えば、公共車両や緊急車両のような特定種別の車両である場合、ビーコン制御機7は、この車両の車載機2を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機2のアップリンクデータについては、判定処理(その2)として、送信する判定を行うことができ、交通信号制御機5bへ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機5bは、これら公共車両や緊急車両のための端末感応制御を行うことが可能となる。
このような感応制御によれば、交通信号灯器5aの青信号の表示時間を延長したり、赤信号の表示時間を短縮したりすることにより、公共車両及び緊急車両を優先して交差点を通過させることが可能となる。
つまり、前記判定処理(その1)の場合、車載機2から受信したアップリンクデータのうち、ヘッダ部を除くデータ(実データ部)の少なくとも一部を削除(破棄)するか否かを判定し、その結果、削除することにより、中央装置3へ送信するデータ量を削減することができ、中央装置3がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、中央装置3がアップリンクデータを収集する条件に従って、光ビーコン4のビーコン制御機7が判定処理を実行することで、中央装置3は、前記条件に応じたデータを収集することが可能となる。
例えばアップリンクデータの実データ部の一部が、図9(A)から(B)に示すように、削除された場合、残りのデータ(図9(B)に示すデータ)について、データ量を圧縮する処理を行い、この圧縮データを送信データとして、中央装置3へ送信する。
この場合、中央装置3へと送信するデータをより一層減少させることができ、中央装置3がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
この場合、削除されていないアップリンクデータの少なくとも一部を圧縮することにより、中央装置3へと送信するデータ量を削減することができる。
この場合、中央装置3へと送信するデータ(データ量)を減少させることができ、中央装置3がデータを受信するために用いられる通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
図1に示す実施形態(第1の実施形態)では、道路を移動しかつ通信機能を備えた移動通信端末を、光信号による通信が可能である車載機2とし、この車載機2から送信されたアップリンクデータ(光信号)を光ビーコン4が受信し、この光ビーコン4が、受信したアップリンクデータについて前記判定処理(その1)又は(その2)を行う場合について説明した。
このような判定処理(その1)(その2)は、伝送装置である光ビーコン4以外に、道路交通システムに含まれている他の伝送装置によって行われてもよく、以下、他の伝送装置が判定処理を行う場合(第2の実施形態)について説明する。
また、情報中継装置40(後述の制御部42)は、前記判定処理(その2)として、取得したアップリンクデータを外部装置へ送信するか否かを判定する。例えば、信頼性の低いデータを含むアップリンクデータについて、送信しないと判定する。図9(A)の場合、アップリンクデータには、信頼性フラグが「0」である軌跡データが含まれているので、このアップリンクデータすべてを送信せず、破棄する。
このように位置の検出毎に生成されるデータは、生成される毎にアップリンクデータとして送信されてもよいが、このデータが複数まとめられてアップリンクデータとして生成されてから送信されてもよい。
複数のデータが複数まとめられてアップリンクデータとして送信される場合、そのアップリンクデータにはヘッダ部が付されており、情報中継装置40は、前記判定処理(その1)として、このアップリンクデータのうちのヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除するか否かを判定する。又は、前記判定処理(その2)として、このアップリンクデータを外部装置へ送信するか否かを判定する。
さらに、車載機2又は車両20は、位置データを取得すると共に、車両20に搭載のウインカー(方向指示器)の作動状態(オン又はオフの状態)を示すウインカー情報も取得することができ、アップリンクデータには、このウインカー情報が含まれていてもよい。
そして、車載機2は、このようなアップリンクデータを、所定の周波数帯(例えば760MHz帯)の電波を用いて無線送信する。
路側通信装置30は、道路の各所に設置されている。なお、図11と図1とで同一の符号を付した要素は、同一の要素を示す。
路側通信装置30は、無線通信装置からなり、所定の周波数帯(例えば760MHz帯)の電波を用いて無線通信を行う機能を有している。路側通信装置30は、光ビーコン4に比べて広域の通信エリアを有しており、例えば、半径約200mの通信エリアを有している。
そして、路側通信装置30は、この通信エリア内に存在している車載機2が送信するアップリンクデータをモニタリングして受信し取得することができる。そして、この取得したアップリンクデータを、情報中継装置40へ送信する。
通信部41は、路側通信装置30から送信されたデータを受信することができ、制御部42による通信制御によって、このデータを中央装置3及び交通信号機5の交通信号制御機5bへ伝送することができる。
このように、情報中継装置40は、車載機2が送信したアップリンクデータを、路側通信装置30を介して通信部41によって取得することができ、このアップリンクデータを外部装置である中央装置3及び交通信号制御機5bへ伝送するための通信制御を制御部42が実行する。
なお、交通信号機5の通信装置51は、データの送受信を行うインタフェースを備えていると共に、取得したデータを他へ送信する制御を行うことができる通信機からなる。例えば、通信装置51は、交通信号制御機5bへデータを送信したり、通信回線6f及びルータ10a,10bを通じて中央装置3へデータを送信したりする機能を有している。
さらに、情報中継装置40の通信部41は、中央装置3から信号制御情報i1を取得することができ、後に説明するが、この信号制御情報i1を用いて情報中継装置40の制御部42が判定処理を行う。なお、通信部41は、信号制御情報i1を、ルータ10aから取得する以外に、交通信号制御機5bから信号情報として取得することができる。
情報中継装置40が中央装置3から提供される情報(基データ)には、例えばその末尾に「収集情報(第1収集情報及び第2収集情報)」が付加されている。なお、この「収集情報(第1収集情報及び第2収集情報)」は、基データの末尾に付加される以外に、独立した新規のデータであってもよい。
この「収集情報」とは、中央装置3及び交通信号制御機5bが情報中継装置40からアップリンクデータ(位置データ)を収集する条件を示す情報である。収集情報の例としては、情報中継装置40がアップリンクデータを取捨選択する際の条件を示す情報や、アップリンクデータを収集する際の収集率を示す情報である。つまり、収集情報は、アップリンクデータの一部を削除したり、全部の送信を中止したりし、中央装置3及び交通信号制御機5bへ送信するデータを間引く条件を示す情報である。
そして、この第2の実施形態では、情報中継装置40からのアップリンクデータの送信先となる外部装置には、データを集約して管理エリア内の交通管制(マクロな交通制御)を行う中央装置3、及び、路側に設置される交通信号灯器5aを制御する交通信号制御機5b(交通信号機5)が含まれている。なお、本実施形態では、情報中継装置40からアップリンクデータが送信される対象となる交通信号制御機5bは、交差点に設置されており端末感応制御を行う機能を備えている交通信号制御機である。
例えば、第1収集情報は、取得したアップリンクデータのうちの20%のデータを中央装置3へ送信し、他のデータ(80%のデータ)については中央装置3へ送信しないとする条件等である。この場合、複数の車載機2それぞれから送信された多数のアップリンクデータを情報中継装置40が取得したとしても、例えばアップリンクデータを取得した時系列順で、5台のうちの1台のみの車載機2からのアップリンクデータのみを中央装置3へ送信し、残りの4台の車載機2からのアップリンクデータを破棄する処理を行う。これにより、中央装置3へ送信するデータを全体として減少させることができる。このように、第1収集情報は、アップリンクデータの「収集率」を指定する情報であると言える。
前記のとおり、第2収集情報は、アップリンクデータ(位置データ)を収集する条件を示す情報であり、本実施形態に係る第2収集情報には、第1収集情報のように「収集率」を指定する情報、「右折感応制御」を行う場合の情報、「ジレンマ感応制御」を行う場合の情報、「緊急車両感応制御」を行う場合の情報、及び、「公共車両感応制御」を行う場合の情報のうちの少なくとも一つの情報が含まれている。
そして、制御部42は、これらのデータに基づいて、このアップリンクデータの送信元である車載機2の車両20が交差点Jへ流入する際の走行車線を判別する(図13のステップS31)。つまり、この車両20が、右折感応制御を行う交通信号灯器5aの設置されている交差点Jへ流入する右折専用車線Lrを走行しているか否かを判別する。
そこで、制御部42は、アップリンクデータの送信元である車両20が右折専用車線Lrを走行していると判別し(ステップS31)、さらに、この判別時において、この右折車線Lrを走行する車両20が従うべき前記交通信号灯器5aの灯色が、青信号、右折可能を示す青矢印表示、又は、青信号と青矢印表示との間の黄信号、のいずれかである場合(ステップS32の「Yes」の場合)、このアップリンクデータをこの交通信号制御機5bへ送信する判定を行って、その後直ぐに、送信する処理を行う(ステップS33)。これに対して、交通信号灯器5aの灯色が、前記表示以外である場合、このアップリンクデータを交通信号制御機5bへ送信しないとする判定を行って、このアップリンクデータを破棄する(ステップS34)。
そして、アップリンクデータの送信元の車載機2を搭載する車両20が、右折専用車線Lrを走行しており、かつ、交通信号灯器5aが右折可能を示す青矢印表示にあると、制御部42は、この車両20の車載機2を、右折感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、判定処理(その2)として、送信する判定を行うことができ、交通信号制御機5bへ送信する。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機5bは右折感応制御を行うことが可能となる。
このように、情報中継装置40が取得するアップリンクデータにウインカー情報が含まれている場合、交通信号灯器5aが右折可能を示す青矢印表示である際に、右折専用車線Lrを走行していて、更に右折のためのウインカーが作動している車両20の車載機2を、右折感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として、制御部42は扱うことができる。そして、この車載機2のアップリンクデータについては、判定処理(その2)として、送信する判定を行うことができ、交通信号制御機5bへ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機5bは右折感応制御を行うことが可能となる。
以上より、交通信号制御機5bでは、右折青矢印の表示時間を延長させることができ、右折車両を効率良く交差点を通過させることができる。
そこで、図13のステップS3の「No」の場合、又は、ステップS33又はS34の後において、第2収集情報に「ジレンマ感応制御」を行う場合の情報が設定されている場合(ステップS4の「Yes」の場合)、制御部42は、アップリンクデータの送信元である車載機2を搭載する車両20(図16参照)が、交通信号灯器5aの現サイクルの黄信号開始時において危険ゾーンEに存在しているか否かを判別する(図13のステップS41)。この判別は、取得したアップリンクデータに含まれている、車両の位置データ、走行方向(方位)のデータ及び速度データ、並びに、この車両が従うべき交通信号制御機5bの信号制御情報に基づいて行うことができる。
そして、この車両20が危険ゾーンEに存在している場合、制御部42は、この車両20の車載機2を、ジレンマ感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機のアップリンクデータについては、判定処理(その2)として、送信する判定を行うことができ、交通信号制御機5bへ送信する。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機5bは、危険ゾーンEに存在する車両20のためのジレンマ感応制御を行うことが可能となる。
この結果、交通信号制御機5bでは、交差点Jに侵入する車両20の運転手が停止すべきか通過すべきか判断に迷う領域(ジレンマゾーン)を回避するように黄信号を表示する制御を行い、これにより交差点Jにおける追突や出会い頭事故の発生を減少させることができる。
図14に示すフローは、交通信号制御機5bにおいて、緊急車両感応制御及び公共車両感応制御(バス感応制御)が行われる場合である。パトロールカー(警察車両)、消防車及び救急車等の緊急車両の車載機2、及び、バス等の公共車両の車載機2は、送信するアップリンクデータに、車両の種別を示す種別情報(識別フラグ)を含ませている。
そこで、前記第2収集情報に「緊急車両感応制御及び公共車両感応制御」が設定されている場合(図14のステップS50の「Yes」の場合)、情報中継装置40は以下の処理を行う。
情報中継装置40の制御部42は、アップリンクデータの識別情報を参照し、このアップリンクデータの送信元である車両が、緊急車両又は公共車両であるか否かを判別する(ステップS51)。
そして、この車両20が、例えば、公共車両や緊急車両のような特定種別の車両である場合、制御部42は、この車両の車載機2を、端末感応制御の対象となる道路領域を走行する車両の車載機として扱うことができ、この車載機2のアップリンクデータについては、判定処理(その2)として、送信する判定を行うことができ、交通信号制御機5bへ送信することが可能となる。この結果、このアップリンクデータに基づいて交通信号制御機5bは、これら公共車両や緊急車両のための端末感応制御を行うことが可能となる。
このような感応制御によれば、交通信号灯器5aの青信号の表示時間を延長したり、赤信号の表示時間を短縮したりすることにより、公共車両及び緊急車両を優先して交差点を通過させることが可能となる。
また、アップリンクデータの種類に応じて、判定処理(その2)の代わりに判定処理(その1)を採用してもよく、この場合、車載機2が送信したアップリンクデータを取得すると、このアップリンクデータのうち、ヘッダ部を除くデータの少なくとも一部を削除するか否かを判定し、その結果、削除することにより、交通信号制御機5bへ送信するデータ量を削減する(間引く)ことができ、通信回線が逼迫するのを抑えることが可能となる。
さらに、アップリンクデータに、車載機2による位置計測の測位クラスを示す情報が含まれており、制御部42は、この測位クラスを示す情報に基づき判定処理を行い、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについて、少なくとも一部を削除する、又は、送信しないと判定することができる。
さらに、制御部42は、アップリンクデータに含まれているデータ(位置データ)の異常を判定する機能を有していてもよい。この場合、この判定の結果に応じて判定処理を行い、異常であるデータを削除する、又は、異常であるデータを含むアップリンクデータを送信しないと判定することができる。
さらに、前記第1及び第2収集情報それぞれは、交通信号制御機5bへデータを送信する際に用いられる通信回線における通信状況に応じて異なる情報であってもよく、制御部42は、この異なる収集情報に従って判定処理を行ってもよい。つまり、通信回線の通信状況が混雑している際には、削除又は送信しない処理が積極的に行われるようにし、通信状況が比較的空いている際には、削除をさせない又は送信を行うように機能させる。
また、アップリンクデータ(位置データ)を交通信号制御機5bへ送信する場合、第1の実施形態と同様に、制御部42は、このデータを圧縮する圧縮処理を行ってもよい。
例えば、第2の実施形態では、判定処理を情報中継装置40が行う場合について説明したが、路側通信装置30が行ってもよい。
また、情報中継装置40と交通信号機5の通信装置51とを別に設置した場合について説明したが、情報中継装置40が交通信号機5に取り込まれ、これらにより伝送装置が構成され、この伝送装置によって判定処理等が行われる構成であってもよい。
そして、交通信号制御機5bにおいて実施される端末感応制御は、移動通信端末の種類、移動通信端末を搭載する移動体の種類等に応じて、適宜変更可能であり、前記実施形態で説明した制御以外のその他の感応制御についても、同様に適用可能である。
また、本発明の前記実施形態について、例えば日本国のように、道路が左側通行である場合について説明したが、例えば米国のように道路が右側通行の場合、各実施形態における「右折」の用語は「左折」に置き換えられる。
Claims (10)
- 走行中の車両の車載機との間で近赤外線を通信媒体とした光信号による無線通信を行う光ビーコンであって、
車両が走行する道路の車線に対応して設けられ複数台の前記車載機が送信したアップリンクデータを受信するための受信部と、
前記アップリンクデータを外部装置へ送信するための通信制御を実行可能な制御部と、を備え、
前記制御部は、前記アップリンクデータを収集する条件として間引き用の時間の情報が含まれている収集情報を取得し、この収集情報に従って前記アップリンクデータを前記外部装置へ送信するか否かを判定する判定処理を行うことが可能であり、
前記間引き用の時間は、その時間以内に連続して前記アップリンクデータを受信した場合、後に受信した前記アップリンクデータを送信しないようにするための時間である、光ビーコン。 - 前記制御部は、前記アップリンクデータの送信先である前記外部装置から前記収集情報を取得する、請求項1に記載の光ビーコン。
- 前記受信部は、車両が走行する道路の複数の車線それぞれに対応して複数設けられ、
前記制御部は、前記車線それぞれのために個別に前記条件が設定されている前記収集情報に従って前記判定処理を行う請求項1又は2に記載の光ビーコン。 - 前記受信部は、車両が走行する道路の複数の車線それぞれに対応して複数設けられ、
前記制御部は、複数の前記車線について共通して前記条件が設定されている前記収集情報に従って前記判定処理を行う請求項1又は2に記載の光ビーコン。 - 前記アップリンクデータには、当該アップリンクデータに含まれているプローブデータの信頼性を示す情報が含まれており、
前記制御部は、この信頼性を示す情報に基づき前記判定処理を行い、信頼性の低いプローブデータを含むアップリンクデータを送信しないと判定する請求項1〜4のいずれか一項に記載の光ビーコン。 - 前記アップリンクデータには、前記車載機による位置計測の測位クラスを示す情報が含まれており、
前記制御部は、前記測位クラスを示す情報に基づき前記判定処理を行い、測位クラスが所定のクラスよりも低いアップリンクデータについて送信しないと判定する請求項1〜5のいずれか一項に記載の光ビーコン。 - 前記制御部は、前記アップリンクデータに含まれているプローブデータの異常を判定すると共に、この判定の結果に応じて前記判定処理を行い、異常であるプローブデータを含むアップリンクデータを送信しないと判定する請求項1〜6のいずれか一項に記載の光ビーコン。
- 前記アップリンクデータには、前記車載機を搭載する車両が走行した道路の情報又は走行した位置の情報が含まれており、
前記制御部は、この情報に応じて前記判定処理を行う請求項1〜7のいずれか一項に記載の光ビーコン。 - 前記制御部は、前記外部装置へデータを送信する際に用いられる通信回線における通信状況を取得可能であり、この通信状況に応じて、前記判定処理を行う請求項1〜8のいずれか一項に記載の光ビーコン。
- 前記制御部は、前記アップリンクデータを前記外部装置へ送信するか否かを判定する前記判定処理の結果、送信すると判定した場合に、当該アップリンクデータの少なくとも一部を圧縮する圧縮処理を行う請求項1〜9のいずれか一項に記載の光ビーコン。
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