[go: up one dir, main page]

JP6093977B2 - ブリスター容器 - Google Patents

ブリスター容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6093977B2
JP6093977B2 JP2013003177A JP2013003177A JP6093977B2 JP 6093977 B2 JP6093977 B2 JP 6093977B2 JP 2013003177 A JP2013003177 A JP 2013003177A JP 2013003177 A JP2013003177 A JP 2013003177A JP 6093977 B2 JP6093977 B2 JP 6093977B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blister
piece
cover
mount
blister cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013003177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014133585A (ja
Inventor
雅教 柴▲崎▼
雅教 柴▲崎▼
和正 大町
和正 大町
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal Inc
Original Assignee
Fuji Seal Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal Inc filed Critical Fuji Seal Inc
Priority to JP2013003177A priority Critical patent/JP6093977B2/ja
Publication of JP2014133585A publication Critical patent/JP2014133585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6093977B2 publication Critical patent/JP6093977B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

本発明は、台紙とブリスターカバーとを有するブリスター容器に関する。
この種のブリスター容器は一般的には吊り下げられて陳列されるが、自立状態で陳列させたい場合もある。下記特許文献1では、台紙を構成する前後一対のシート体によってブリスターカバーを挟み込んで保持する構成とし、その台紙の下部を前後二股状に分岐させて脚部を形成して自立可能としている。しかしながら、ブリスターカバーを前後一対のシート体で挟み込みつつ、その前後一対のシート体同士を接着する必要があり、組み立て作業が困難である。
一方、下記特許文献2では、台紙の前面に接着したブリスターカバーの収容部の下部に接地部を形成して自立可能とする構成が提案されている。しかしながら、ブリスターカバーの収容部の下部にこのような接地部を設けて自立可能とする構成ではブリスターカバーの収容部の形状が複雑なものとなってその形状にも制約が生じるのみならず、内部に収容する被包装物である商品にも制約が生じることになる。
また、下記特許文献3では、いわゆるスライドブリスターにおいてブリスターカバーの下部に接地突部を形成して自立可能とする構成が提案されている。このようなスライドブリスターは、ブリスターカバーの左右両側部をそれぞれ後側に折り返して形成したスライドレール部に台紙を差し込めばよいので組み立て作業が容易であるという利点がある。しかしながら、この場合にも同様にブリスターカバーの収容部の下部に接地突部を形成しているので、ブリスターカバーの収容部の形状が複雑になってその形状にも制約が生じ、内部に収容する被包装物にも制約が生じることになる。しかも、ブリスターカバーの左右両側部をそれぞれ後側に折り返してスライドレール部を形成しているので、プラスチックシートのシート成形工程のみならず折り曲げ工程が必要となり、ブリスターカバーの製造が複雑になるという問題がある。
更に、下記特許文献4では、同様にスライドブリスターにおいて、ブリスターカバーではなく台紙の下部を折り曲げて自立可能とする構成が提案されている。しかしながら、この場合もブリスターカバーの左右両側部をそれぞれ後側に折り返してスライドレール部を形成しているので、プラスチックシートのシート成形工程の他に折り曲げ工程が必要となり、ブリスターカバーの製造が複雑になる。
実用新案登録第3070338号公報 特開2005−138847号公報 実開平4−80858号公報 実公昭62−23721号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、製造が容易であって、被包装物の制約も少ないブリスター容器を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであって、本発明に係るブリスター容器は、シート体からなる台紙と、被包装物を収容可能な収容部を有するブリスターカバーとを備えたブリスター容器において、ブリスターカバーにはフランジ部が左右一対形成され、台紙には、前後一対のシート体から構成されてその間にブリスターカバーのフランジ部が差し込まれてスライド可能なスライドレール部が左右一対形成され、台紙の下部には自立用底部が形成されており、台紙は、ブリスターカバーの後側を覆うように位置する本体片部と、該本体片部の左右両側部所定領域と共にスライドレール部を構成すべく本体片部の前側に重なり合うように位置する所定幅の左右一対のレール片部と、両レール片部の下端同士を連結するように該両下端に折り曲げ線を介して連設されて前側に折り曲げられた下連結片部とを備え、スライドレール部の下端からブリスターカバーを差し込むことができるように、下連結片部にはブリスターカバーの収容部が下側から上側に向けて挿通可能な挿通用開口部が形成されていることを特徴とする。
該構成のブリスター容器にあっては、台紙にスライドレール部と自立用底部が形成されているのでブリスターカバーにはそれらを設ける必要がなく、従って、ブリスターカバーを容易に製造することができる。そして、台紙のスライドレール部にブリスターカバーのフランジ部を差し込み、台紙に対してブリスターカバーをスライドさせるようにして両者を容易に合体させることができる。また、台紙の自立用底部によってブリスター容器を自立させて店頭等において陳列させることができる。
また、台紙が本体片部を備えているので、台紙の強度を容易に確保することができ、台紙の形状が安定する。また、両レール片部の下端同士が下連結片部によって連結されてその下連結片部が両レール片部の下端において前側に折り曲げられているので、スライドレール部の下端がしっかりと安定する。そして、そのスライドレール部の下端を差し込み口としてブリスターカバーのフランジ部を上側に向けて差し込むのであるが、下連結片部には挿通用開口部が形成されているので、その挿通用開口部にブリスターカバーの収容部を挿通させることができる。
更に、下連結片部が自立用底部の一部を構成していることが好ましく、効率良く自立用底部を形成することができる。
また更に、自立用底部は横方向の軸線を有する三角形状の筒体であって、下連結片部は自立用底部の周側面の一面を構成すべくレール片部の下端から斜め前方に傾斜していることが好ましい。自立用底部を例えば横方向の軸線を有する四角形状の筒体(縦断面視矩形状)とすることもできるが、自立用底部を横方向の軸線を有する三角形状の筒体(縦断面視三角形状)とすることにより自立用底部が変形しにくくなって形状が安定し、ブリスター容器を安定して自立させることができる。
また更に、挿通用開口部の開口縁部の一部がブリスターカバーの収容部の下側に位置することにより、下連結片部がブリスターカバーの収容部を下側から支持可能に構成されていることが好ましい。該構成においては、ブリスターカバーが仮に下方に大きくスライドしようとしても下連結片部がブリスターカバーを下側から支持するので、台紙に対するスライドカバーの上下方向の位置が安定する。
また、台紙は、両レール片部の上端同士を連結すべく両レール片部の上側に延設された上連結片部を備えていることが好ましい。該構成においては、両レール片部と上連結片部とが一体的に形成されて門型形状となるので、両レール片部の上端が上連結片部によって安定することになる。また、ブリスターカバーを上側に向けてスライドさせていく際に上連結片部をそのストッパーとして機能させることもできる。更に、上連結片部によって台紙の上部の見栄えが良くなるうえに、本体片部と上連結片部によって台紙の上部が二重構造となるので、特に台紙の上部に吊り下げ孔を形成して吊り下げる場合においてブリスター容器が安定することになる。
また、ブリスターカバーは、収容部の開口部を閉塞する裏蓋を備えていることが好ましい。該構成においては、台紙からブリスターカバーを取り外した後において、そのブリスターカバーをそのままケースとして使用することもできる。
以上のように本発明に係るブリスター容器にあっては、台紙にスライドレール部と自立用底部が形成されているのでブリスターカバーの製造が容易であり、また、ブリスターカバーの収容部の形状に制約が少なくなるので、種々の被包装物を容易に収容することができる。
本発明の一実施形態におけるブリスター容器を示す斜視図。 同ブリスター容器の正面図。 図2のP−P線断面図。 図2のQ−Q線断面図。 同ブリスター容器の台紙の展開図。 同ブリスター容器の台紙の正面図。 同ブリスター容器においてブリスターカバーを装着する際の台紙の状態を示す底面図。 同ブリスター容器におけるブリスターカバーを示す斜視図。 本発明の他の実施形態におけるブリスター容器の台紙の展開図。 同ブリスター容器の図4に相当する拡大断面図。
以下、本発明の一実施形態に係るブリスター容器について図1〜図8を参酌しつつ説明する。本実施形態におけるブリスター容器は、各種の被包装物を包装して店頭にて陳列、展示することに適したものであり、前方から被包装物を見えやすくしつつ包装するためのブリスターカバー1と、該ブリスターカバー1を支持する台紙2とから構成されている。
ブリスターカバー1は、図4及び図8に詳細に示すように、被包装物を収容可能な収容部10を有するカバー本体11と、該カバー本体11の後側を覆う裏蓋15とを備えている。収容部10は、後方に開口する開口部を有するように前側に膨出形成されており、被包装物の形状等に合わせて種々の形状とすることが可能であるが、本実施形態では直方体形状であり、より詳細には縦長の直方体形状である。従って、収容部10の開口部は矩形、具体的には縦長の長方形であり、その開口縁部は四つの辺から構成されているが、そのうち上辺と左右両側辺の合計三辺にはそれぞれフランジ部12,13が形成されている。但し、収容部10の開口縁部の下辺にもフランジ部を設けてもよい。裏蓋15は、カバー本体11と正面視において同一サイズであって、収容部10の開口部を閉塞すると共にフランジ部12,13に重なり合う程度の大きさを有している。該裏蓋15はカバー本体11と別部材の別体構成であってもよいが、本実施形態ではカバー本体11と一体的に形成されている。裏蓋15は収容部10の開口縁部の下辺から下側に延設されて、収容部10の開口縁部の下辺を折り曲げ線として後方且つ上方に折り返されてカバー本体11の後側に重ね合わせられている。
カバー本体11を構成するプラスチックシートには種々のものが使用可能であり、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ポリスチレン系、ポリアミド系等からなるシートが使用できる。特に、被包装物を外部から視認できる程度の透明性と適度な剛性を有するポリオレフィン系及びポリエステル系のシートが好ましく、透明性に優れたポリプロピレン製シート及びポリエチレンテレフタレート製シートがより好ましい。特に、ポリエチレンテレフタレート製シートは比較的剛性が高く、シート厚みを低減しても適度な剛性を維持できて保形性に優れているため好ましい。更に、このようなプラスチックシートに印刷を施したものも使用可能である。尚、プラスチックシートの厚さは、0.1mm〜1.0mm程度が好ましく、特に0.2mm〜0.6mm程度がより好ましい。スライドカバー1を台紙2の内側にスライドさせる構成であるので、通常のブリスター容器やスライドブリスターのようにスライドカバー1が完全に外部に露出している構成に比して、スライドカバー1を構成するプラスチックシートを薄肉とすることができる。かかるプラスチックシートをシート成形することによって収容部10を形成し、所定形状に裁断してカバー本体11と裏蓋15が一体となったブリスターカバー1を形成する。また、収容部10の開口縁部の下辺の折り曲げ線には種々の折り曲げ罫線を使用できる。
台紙2は、図5に示すような展開形状の一枚のシート体からなる。該台紙2は、図5において向かって右側に位置する前側シート3と、同じく向かって左側に位置する後側シート4とからなる。後側シート4は前側シート3の左側に縦方向の折り曲げ線5を介して連設されていて前側シート3と後側シート4は互いに同一幅であり、該折り曲げ線5で後側シート4を後側に折り返して前側シート3の後側に重ね合わせて周縁部所定領域を接着することにより、図6に示すような組み立て前の扁平状態の台紙2となる。
台紙2は全体として縦長の長方形状であり、前側シート3は、左右一対のレール片部30と、上連結片部31と、下連結片部32と、底面部33と、折り返し片部34とからなり、後側シート4は本体片部40と差込片部41とからなる。前側シート3の中央部にはブリスターカバー1の収容部10を前側に突出させるためのカバー露出用孔6が形成されており、該カバー露出用孔6の周囲に左右一対のレール片部30と上連結片部31と下連結片部32が位置している。レール片部30は、前側シート3の側部所定領域からなり、所定幅を有して上下方向に延びていて本体片部40の前側に重なり合うようにして位置して本体片部40の左右両側部所定領域と共にスライドレール部7を構成している。即ち、台紙2には、ブリスターカバー1の左右一対のフランジ部13及び裏蓋15の両側部が差し込まれて上下方向にスライド移動可能となるスライドレール部7が左右一対形成されており、両スライドレール部7は互いに平行であってそれぞれ内側が開状態にあり外側は閉状態にある。
左右一対のレール片部30の上端同士を上連結片部31が連結している。左右一対のレール片部30と上連結片部31は一体となって門型(コの字状)となっており、それぞれの外側所定部分において本体片部40に接着されて門型の二重構造の部分が形成されているが内側所定部分については本体片部40には接着されていない。従って、上連結片部31の下部領域と本体片部40との間には、ブリスターカバー1の上側のフランジ部12及び裏蓋15の上端部が差し込み可能である。尚、上連結片部31と本体片部40を貫通するように吊り下げ孔8が形成されている。
下連結片部32は、両レール片部30の下端同士を連結している。両レール片部30の下端には横方向の折り曲げ線20が形成され、該折り曲げ線20を介して下連結片部32が連設されている。尚、カバー露出用孔6のうちレール片部30の下端よりも下側の領域は、後述する挿通用開口部35となる。
下連結片部32には横方向の折り曲げ線21を介して底面部33が連設され、該底面部33には横方向の折り曲げ線22を介して折り返し片部34が連設されている。尚、下連結片部32と底面部33との間には左右一対の脚用小突片36が形成されている。下連結片部32と底面部33との間の脚用小突片36は下連結片部32の一部を底面部33側に延長するようにして形成されている。同様に、底面部33と折り返し片部34との間にも脚用小突片37が左右一対ずつ形成されており、該脚用小突片37は折り返し片部34の一部を底面部33側に延長するようにして形成されている。また、底面部33と折り返し片部34との間には、折り返し片部34を底面部33に対して折り曲げることによって差込孔38が形成されるように孔用小突片39が形成されている。該孔用小突片39は底面部33の一部を折り返し片部34側に延長するようにして形成されている。また、後側シート4の本体片部40の下端中央部には横方向の折り曲げ線23を介して差込片部41が突設されており、上記差込孔38に差込片部41を差し込むことができる。
台紙2を構成するシート体は特には限定されないが、例えば各種の樹脂製シートや紙材をシート基材とするシートを用いることができる。シート基材が紙材である場合、例えば、紙のみからなる厚紙や、紙製シートに各種樹脂をコーティングしたり樹脂製シートや蒸着シートを張り合わせたりした合成紙等が一例として挙げられ、その厚さは、例えば0.2〜2mm程度、特に0.5〜1.5mm程度が好ましい。また、台紙2に形成した折り曲げ線5,20,21,22,23には、押し罫線やミシン目等、各種の折り曲げ罫線が使用できる。
台紙2は以上のような構成からなり、ブリスターカバー1を装着する組み立て時には、図7のように下連結片部32をレール片部30に対して略直角になるように折り曲げる。図3にもその状態の下連結片部32を二点鎖線で示している。このように下連結片部32を折り曲げると、下連結片部32と本体片部40との間には、カバー露出用孔6の下側領域からなる挿通用開口部35が形成される。スライドレール部7はその下端が開状態にあるので、図4のように、そのスライドレール部7の下端から、ブリスターカバー1の左右のフランジ部13と裏蓋15の左右両側部とを差し込んでいく。その際、ブリスターカバー1の収容部10は挿通用開口部35を通ることができる。そして、図1乃至図3に示すように、ブリスターカバー1の上側のフランジ部12と裏蓋15の上端部が上連結片部31と本体片部40との間に差し込まれる。尚、上連結片部31にブリスターカバー1の収容部10が当接するとそれ以上ブリスターカバー1を上側にスライドさせることが不可能になる。
また、台紙2の下部から自立用底部9を形成する。即ち、図3に矢印Aで示すように下連結片部32を二点鎖線で示した状態から実線で示す斜め下方の状態まで回動させ、底面部33を後側に折り曲げ、折り返し片部34を上側に折り曲げて本体片部40の下部の内側に重ねるようにし、差込片部41を前側に折り曲げて差込孔38に差し込む。自立状態において、本体片部40は載置面に対して略垂直な状態にあり、底面部33は略水平な状態にあり、下連結片部32は、下側に向かう程、本体片部40から前方に離間していく傾斜状態にある。即ち、自立用底部9は、下連結片部32と底面部33と本体片部40の下部とから縦断面視あるいは側面視において底面部33を底辺とする下広がりの三角形状であり、下連結片部32は自立用底部9の三角形状の一辺(周側面の一面)を構成すべくレール片部30の下端から斜め前方に傾斜した傾斜面となる。換言すれば、自立用底部9は、横方向の軸線を有する三角形状の筒体である。尚、本体片部40と下連結片部32及び底面部33は同じ横幅寸法を有しており、ブリスター容器は自立用底部9の左右両開口端面によって三角形状の仮想的な側面を有することになる。
図1及び図3に示すような組立状態においては挿通用開口部35の開口縁部のうち下部領域35aが収容部10の下側に位置することになる。従って、組立状態において下連結片部32がブリスターカバー1の収容部10を下側から支持可能である。尚、ブリスターカバー1の収容部10が挿通用開口部35の開口縁部の下部領域35aに当接していてもよいし上方に離れていてもよい。但し、ブリスターカバー1は台紙2には接着されていないため、組み立て後にブリスターカバー1の収容部10が挿通用開口部35の開口縁部の下部領域35aに対して上方に離れていても、輸送時等の振動等によってブリスターカバー1が下方に移動することもあり、そのような場合において下連結片部32がブリスターカバー1の収容部10を下側から支持することになってそれ以上下方へのブリスターカバー1の移動が阻止される。
また、底面部33を下連結片部32に対して後側に折り曲げることで、下連結片部32の下端から脚用小突片36が斜め下方に突出する。また、折り返し片部34を底面部33に対して上側に折り曲げることで、折り返し片部34の下端から脚用小突片37が下方に突出する。即ち、合計四つの脚用小突片36,37が底面部33から下方に突出することになり、これらの脚用小突片36,37によって、ブリスター容器を載置面に載置した際に底面部33はその載置面から僅かに上方に浮いた状態となって、より一層安定した自立状態が得られる。
以上のように構成されたブリスター容器にあっては、上連結片部31及び左右一対のレール片部30と本体片部40との間に上側のフランジ部12及び左右一対のフランジ部13が挟み込まれた状態にあり、それらのフランジ部12,13の大部分は前側シート3と後側シート4の間に隠れた状態にあり、特に台紙2を不透明なシート体から構成した場合にはそれらが見えない。そして、両レール片部30間からブリスターカバー1の収容部10が前方に突出しているので、収容部10並びに被包装物が前方から目立ちやすい。また、台紙2は、その上部と両側部の大部分が二枚重ねの構造となっているので、十分な強度が確保でき、しかも、本体片部40がブリスターカバー1の後側を覆っているので、台紙2の全体的な強度も容易に確保することができる。
また、台紙2に自立用底部9が設けられているので、その自立用底部9によって安定した自立姿勢が得られる。特に、自立用底部9が縦断面視三角形状であるので形状安定性にも優れており、下連結片部32と底面部33と本体片部40の下部が何れも互いに突っ張りとして機能して形状の安定化に寄与する。しかも、台紙2の下部に自立用底部9が存在することによって台紙2が簡易的なケースのようにも見え、ブリスターカバー1と共に立体感な包まれ感を演出することができる。そして、台紙2に自立用底部9を形成しているので、ブリスターカバー1の形状には制約が少なく、ブリスターカバー1をシート成形によって容易に製造することができるうえに、ブリスターカバー1の収容部10をブリスター容器のほぼ中央に位置させることもできる。また、本体片部40と下連結片部32が同じ横幅であり、更には底面部33も同じ横幅となっているので、この自立用底部9の左右両開口端面によって三角形状の仮想的な側面が形成される。従って、ブリスター容器を前後方向に並べて載置して陳列する際に、ブリスター容器が正面に対して斜めを向いた状態になりにくく、正面を向いた正規の姿勢で整列させやすくなり、見栄え良く陳列することができる。
一方、組み立て作業も容易である。即ち、台紙2にスライドレール部7が設けられているので、そのスライドレール部7にブリスターカバー1を差し込んでスライドさせればよく、組み立て作業が容易である。また、両レール片部30の下端同士が下連結片部32によって連結されているうえに、その下連結片部32が両レール片部30の下端において前側に折り曲げられているので、スライドレール部7の下端がしっかりと安定し、そのスライドレール部7の下端からブリスターカバー1をスムーズに差し込むことができる。そして、下連結片部32には挿通用開口部35が形成されているので、その挿通用開口部35からブリスターカバー1の収容部10を上方に向けて挿通させることができる。しかも、下連結片部32が自立用底部9の一部を構成する構造であるため、台紙2の構造が必要以上に複雑になることも防止され、効率良く自立用底部9を形成することができる。
また、両レール片部30の上端同士が上連結片部31によって連結一体化されているので、両レール片部30の上端も上連結片部31によって安定するうえに、ブリスターカバー1を上側に向けてスライドさせていく際に上連結片部31がストッパーとしても機能する。更には、上連結片部31によって台紙2の上部の見栄えが良くなるうえに、本体片部40と上連結片部31によって台紙2の上部が二枚重ねの構造となるので、吊り下げ孔8でブリスター容器を吊り下げる場合においてもブリスター容器が安定する。
尚、ブリスター容器を開封する際には、差込孔38から差込片部41を後方に抜き、ブリスターカバー1を図3の二点鎖線のように若干上方に押し上げつつ、折り返し片部34と底面部33と共に下連結片部32を図3の矢印Bで示すように両レール片部30の下端を支点として上方に回動させ、しかる後に、ブリスターカバー1を下方に引き抜くようにする。このようにブリスターカバー1は台紙2には接着されていないので容易に台紙2から分離させることができる。そして、ブリスターカバー1が裏蓋15を備えているので、台紙2から取り外した後においてもブリスターカバー1をそのままケースとして使用して持ち運んだりすることもできる。
尚、図9及び図10のように、下連結片部32の挿通用開口部35の開口縁部の下部領域35aにその下部領域35aを支点として水平方向の軸線まわりに前後乃至上下に回動可能な回動片50を設けてもよい。挿通用開口部35の開口縁部の下部領域35aには折り曲げ線51が形成され、該折り曲げ線51によって回動片50は前側に折り曲げられるようにして回動できる。該回動片50は、図9に示すような展開状態やブリスターカバー1を装着していない組み立て前の状態においては、下連結片部32に対して折り曲げられておらず、挿通用開口部35を部分的に塞ぐような状態となっているが、ブリスターカバー1を装着する際にはその収容部10によって押されて図10に矢印C及び二点鎖線で示すように折れ曲がり、それによって収容部10が通過できる。そして、その後、図10に実線で示しているような組み立て完了状態になると、回動片50は前方に向かって略水平に延びた姿勢となって収容部10を下側から支持可能な状態となる。このように挿通用開口部35の開口縁部に回動片50を設けることにより、組み立て時における挿通用開口部35の開口面積を確保しつつ、下側から収容部10をより一層安定して支持することができる。尚、回動片50は、折り曲げ線51によって後側即ち本体片部40側に折り曲げられていてもよい。
尚、上記実施形態では、両レール片部30の上端同士を上連結片部31で連結する構成であったが、上連結片部31を省略してもよい。上連結片部31を省略する場合には、例えば、両レール片部30の上端を本体片部40に接着して閉状態とすることも好ましい。また、ブリスターカバー1の上方への過度の移動を阻止するためのストッパーを本体片部40に形成するようにしてもよい。
更に、スライドレール部7の構成についても設計変更可能であって、上記実施形態では本体片部40の左右両側部所定領域からスライドレール部7を構成したが、後側シート4にも前側シート3と同様に所定幅のレール片部を設けてもよい。
尚、自立用底部9を縦断面視三角形状としたが、例えば縦断面視矩形としてもよく、何れにしても筒体の構造とすることにより強度を容易に確保できる。但し、自立用底部9が縦断面視矩形の場合にはその角度が変化して形崩れしやすいため、その形状変化を阻止するための構造を設けることが好ましい。尚、自立用底部9を筒状以外の形状、構造としてもよく、自立可能な構成であればよい。
また、前側シート3と後側シート4が左右に連結された構成であったが、上下に連結された構成としてもよく、更には、前側シート3と後側シート4とを別体構成として貼り合わせるようにしてもよい。また、後側シート4に底面部33と折り返し片部34とを設け、前側シート3に差込片部41を設けるようにしてもよい。即ち、本体片部40に底面部33と折り返し片部34を順に連設し、下連結片部32には差込片部41を連設するようにしてもよい。但し、差込孔38が後方に形成されるようにすることが外観上好ましいことから、下連結片部32と底面部33との間で前側シート3と後側シート4を互いに連結するよりも、本体片部40と底面部33との間で連結するようにする方が好ましい。
尚、上述したようにブリスターカバー1の形状は任意であって被包装物の形状等に合わせて種々設計変更すればよく、裏蓋15を省略してもよい。また、ブリスターカバー1のフランジ部12,13に別途ヒートシール等の接着手段によって蓋材を取り付けた構成としてもよい。
1 ブリスターカバー
2 台紙
3 前側シート
4 後側シート
5 折り曲げ線
6 カバー露出用孔
7 スライドレール部
8 吊り下げ孔
9 自立用底部
10 収容部
11 カバー本体
12 上側のフランジ部
13 左右のフランジ部
15 裏蓋
20 折り曲げ線
21 折り曲げ線
22 折り曲げ線
23 折り曲げ線
30 レール片部
31 上連結片部
32 下連結片部
33 底面部
34 折り返し片部
35 挿通用開口部
35a 下部領域
36 脚用小突片
37 脚用小突片
38 差込孔
39 孔用小突片
40 本体片部
41 差込片部
50 回動片
51 折り曲げ線

Claims (6)

  1. シート体からなる台紙と、被包装物を収容可能な収容部を有するブリスターカバーとを備えたブリスター容器において、
    ブリスターカバーにはフランジ部が左右一対形成され、
    台紙には、前後一対のシート体から構成されてその間にブリスターカバーのフランジ部が差し込まれてスライド可能なスライドレール部が左右一対形成され、台紙の下部には自立用底部が形成されており、
    台紙は、ブリスターカバーの後側を覆うように位置する本体片部と、該本体片部の左右両側部所定領域と共にスライドレール部を構成すべく本体片部の前側に重なり合うように位置する所定幅の左右一対のレール片部と、両レール片部の下端同士を連結するように該両下端に折り曲げ線を介して連設されて前側に折り曲げられた下連結片部とを備え、
    スライドレール部の下端からブリスターカバーを差し込むことができるように、下連結片部にはブリスターカバーの収容部が下側から上側に向けて挿通可能な挿通用開口部が形成されていることを特徴とするブリスター容器。
  2. 下連結片部が自立用底部の一部を構成している請求項記載のブリスター容器。
  3. 自立用底部は横方向の軸線を有する三角形状の筒体であって、下連結片部は自立用底部の周側面の一面を構成すべくレール片部の下端から斜め前方に傾斜している請求項記載のブリスター容器。
  4. 挿通用開口部の開口縁部の一部がブリスターカバーの収容部の下側に位置することにより、下連結片部がブリスターカバーの収容部を下側から支持可能に構成されている請求項記載のブリスター容器。
  5. 台紙は、両レール片部の上端同士を連結すべく両レール片部の上側に延設された上連結片部を備えている請求項1乃至4の何れかに記載のブリスター容器。
  6. ブリスターカバーは、収容部の開口部を閉塞する裏蓋を備えている請求項1乃至5の何れかに記載のブリスター容器。
JP2013003177A 2013-01-11 2013-01-11 ブリスター容器 Expired - Fee Related JP6093977B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003177A JP6093977B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 ブリスター容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013003177A JP6093977B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 ブリスター容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014133585A JP2014133585A (ja) 2014-07-24
JP6093977B2 true JP6093977B2 (ja) 2017-03-15

Family

ID=51412196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013003177A Expired - Fee Related JP6093977B2 (ja) 2013-01-11 2013-01-11 ブリスター容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6093977B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017019533A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 小林製薬株式会社 展示体及びこれを備えるパッケージ製品
JP6794676B2 (ja) * 2016-06-23 2020-12-02 大日本印刷株式会社 自立性包装体
JP6856982B2 (ja) * 2016-06-28 2021-04-14 朝日印刷株式会社 包装用箱
JP2018099268A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 株式会社マンダム 商品ホルダ
DE102020107120A1 (de) 2020-03-16 2021-09-16 Henkel Ag & Co. Kgaa Blisterverpackung

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5919555U (ja) * 1982-07-30 1984-02-06 羅山 純市 座部付スライドパツク
US4702368A (en) * 1986-11-24 1987-10-27 The Drackett Company Vertically self supporting display package
JP3070338B2 (ja) * 1993-06-08 2000-07-31 富士電機株式会社 差圧検出装置
JPH11171243A (ja) * 1997-12-15 1999-06-29 Koyo Shiki Kk 包装容器
JP2005178831A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 S T Chem Co Ltd パッケージ
JP4687580B2 (ja) * 2006-06-22 2011-05-25 サンスター株式会社 リパックブリスター
JP2012020762A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Fuji Seal International Inc 支持体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014133585A (ja) 2014-07-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6093977B2 (ja) ブリスター容器
JP5522601B2 (ja) 容器包装体
JP5957753B2 (ja) 台紙付きシュリンクフィルム包装体及びその製造方法
JP6794676B2 (ja) 自立性包装体
JP5847369B2 (ja) 梱包部材
JP2012086903A (ja) 円筒状物品の保持ケース
JP2012091841A (ja) 包装箱
KR101571004B1 (ko) 선물세트용 포장상자
JP6250314B2 (ja) Ptpシート用包装体
JP6347661B2 (ja) 緩衝機能付き包装用箱
CA1152042A (fr) Boite rigide constructible de deux decoupes et munie de parois transparentes
JP2018104069A (ja) 台紙付包装体
WO2016021553A1 (ja) 包装箱および包装箱のブランクシート
JP6859738B2 (ja) 台紙付シュリンク包装体
JP6362422B2 (ja) 収納箱
JP5707064B2 (ja) 包装体
JP2015202875A (ja) 外装容器、充填容器及び袋状容器
JP2014084162A (ja) 包装容器
JP6798235B2 (ja) 収容箱
JP3111514U (ja) Pop用パッケージ
JP7139906B2 (ja) パッケージ
JP3159848U (ja) 包装用箱の物品収納構造
JP6897388B2 (ja) 包装容器
JP2006219145A (ja) スリーブケース
JP2008081173A (ja) 円筒状物品の保持ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170113

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6093977

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees