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JP6093653B2 - セルロース含有容器 - Google Patents

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本発明は、セルロース含有容器に関するものである。
近年、合成樹脂の成形品の分野においても、環境対応の1つとして、バイオマス(木粉、竹粉、米粉等)に含まれるセルロースと合成樹脂とを含有する複合材料が用いられている。
このような複合材料の中でも、セルロースの含有率が50質量%以上の材料は、ウッドデッキや家具等の建材として製品化され、セルロースの含有率が50質量%未満の材料は、箸や皿、玩具等の日用品として製品化されている。これらの成形品は、押出成形または射出成形により成形されるものである。
従来、セルロースとして、パルプその他の天然または再生繊維を用い、これらにオレフィン系樹脂を5〜20質量%含ませた材料をシート状に加工した紙シートをプレス成形してなる容器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−239334号公報
しかしながら、セルロースの含有率が50質量%以上の複合材料を、ブロー成形に用いることは困難であり、ブロー成形によるボトル形状の成形品を成形するのは難しかった。その理由としては、セルロースの含有率が高い複合材料を用いた場合、成形時の熱によりセルロースが焦げてしまい、外観不良や悪臭が発生するという問題があった。また、セルロースの含有率が高い複合材料を用いた場合、セルロースと合成樹脂との粘着性が悪く、複合材料がブロー成形時の延伸に耐えられず、ブロー成形できないという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、セルロースを含有する複合材料の成形時の熱により外観不良や悪臭が発生することを防止し、ブロー成形による成形を可能としたセルロース含有容器を提供することを目的とする。
本発明のセルロース含有容器は、セルロースとポリプロピレンとを含有する複合材料を溶融成形してなる容器本体を備え、前記容器本体は、内層/中間層/外層の三層構成からなり、前記内層および前記外層が前記ポリプロピレンから構成され、前記中間層が前記複合材料から構成され、前記ポリプロピレンは、示差走査熱量計(DSC)による測定において、融解開始温度が90℃以下、融解ピーク温度が140℃以下、融解エンタルピーが80mJ/mg以下であり、前記セルロースの含有率が50質量%以上であることを特徴とする。
本発明によれば、セルロースを含有する複合材料の成形時の熱により外観不良や悪臭が発生することを防止し、ブロー成形による成形を可能としたセルロース含有容器を提供することができる。
本発明の第一の実施形態として示したセルロース含有容器の概略側面図である。 本発明の第二の実施形態として示したセルロース含有容器の概略断面図である。 実験例1、4および5の示差走査熱量分析の結果を示すグラフである。 実験例2および3の示差走査熱量分析の結果を示すグラフである。
本発明のセルロース含有容器の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明の第一の実施形態として示したセルロース含有容器の概略側面図である。
本実施形態に係るセルロース含有容器1は、例えば、飲料や調味料等の食品、あるいは、洗剤や医薬品等の薬剤等が充填されて用いられるものであって、有底筒状に形成された容器本体2から概略構成されている。
容器本体2は、セルロースとポリプロピレン(以下、「PP」と略すこともある。)とを含有する複合材料を、押出ブロー成形や、射出延伸ブロー成形等のブロー成形により成形した成形品である。
セルロースとしては、バイオマス(木粉、竹粉、米粉等)に含まれるものが用いられる。
また、セルロースとしては、溶融成形時の熱により焦げるのを避けるために、焦げの原因となるリグニンを除去したものが好ましい。
また、PPに対する分散性を高めるためには、セルロースの繊維長は1〜10μmであることが好ましく、繊維径は2.5〜5μmであることが好ましい。
PPとしては、日本工業規格:JIS−K−7121「プラスチックの転移温度測定方法」および日本工業規格:JIS−K−7122「プラスチックの転移温度測定方法」に基づいて、示差走査熱量計(DSC:Differential Scanning Calorimeter)により測定し、測定条件としては、昇温速度10℃/minにて測定温度30℃から210℃の範囲で測定し、その時の融解開始温度が90℃以下、融解ピーク温度が140℃以下、融解エンタルピーが80mJ/mg以下であるものが用いられ、融解開始温度が75〜90℃、融解ピーク温度が120〜140℃、融解エンタルピーが60〜80mJ/mg以下であるものが好ましい。
融解開始温度、融解ピーク温度および融解エンタルピーが上記の範囲内のPPを用いれば、溶融成形時の熱によりセルロース含有容器の外観不良や悪臭が発生することを防止できるとともに、ブロー成形による成形が可能となる。言い換えれば、融解開始温度が90℃以下であり、融解ピーク温度が140℃以下であるPPを用いることにより、複合材料の溶融成形時の成形温度(PPを溶融する温度)を、セルロースが焦げ難い160℃以下とすることができるので、溶融成形時の熱によりセルロースが焦げて、セルロース含有容器の外観不良や悪臭が発生することを防止できる。また、融解エンタルピーが80mJ/mg以下であるPPを用いることにより、セルロース繊維同士の隙間にPP分子が分散し易くなるためセルロースが微分散することによって成形性が向上し、複合材料におけるセルロースの含有率を高くしても、ブロー成形が可能となる。
これに対して、PPの融解開始温度、融解ピーク温度および融解エンタルピーのうち1つでも、上記の範囲内でなければ、溶融成形時の熱によりセルロース含有容器1の外観不良や悪臭が発生することを防止できないばかりでなく、ブロー成形による成形も不可能となる。
このようなPPとしては、低分子量で分子量分布が狭く、低融点で結晶性の低いものが挙げられ、具体的には、日本ポリプロ社製のメタロセン系ポリプロピレン(商品名:WINTEC WMX03、WSX02、WFX4、WFX4T)が挙げられる。
なお、本明細書中において、上記のようなPPを低融点PPと言うことがある。
セルロース含有容器1(ここでは、容器本体2)における、セルロースの含有率は50質量%以上であり、51〜70質量%であることがより好ましい。
セルロース含有容器1におけるセルロースの含有率が50質量%以上であれば、PPに比べてセルロースの含有率が高くなり、環境への付加を低減することができる。
また、セルロース含有容器1が容器本体2のみからなる場合、セルロース含有容器1におけるセルロースの含有率を70質量%とできるため、より環境への付加を低減することができる。
次に、以上のように構成されたセルロース含有容器1の押出ブロー成形における製造方法の一例について説明する。
なお、以下の説明では、セルロース含有容器1の横断面の中央を通る直線を容器軸Oといい、容器軸Oに直交する方向を径方向という。
まず、上記の複合材料を、160〜180℃に加熱溶融してチューブ状の、所謂パリソンを押出し、このチューブ状のパリソンをブロー成形金型で挟み込む。
次いで、上記のパリソンを加熱された状態で内部に空気を吹き込んで、ブロー成形することにより、セルロース含有容器1を成形する。
上記押出ブロー成形における横倍率(径方向へのブロー倍率)は、1.1〜1.9倍であることが好ましい。
このとき、横倍率が1.9倍を超えると、容器本体2に穴が生じたり、裂け目が生じたりするおそれがあり、好ましくない。
本実施形態のセルロース含有容器1によれば、セルロースとPPとを含有する複合材料を溶融成形してなる容器本体2を備え、PPは、日本工業規格:JIS−K−7121「プラスチックの転移温度測定方法」および日本工業規格:JIS−K−7122「プラスチックの転移温度測定方法」に基づいて、示差走査熱量計(DSC)により測定し、測定条件としては、昇温速度10℃/minにて測定温度30℃から210℃の範囲で測定し、その時の融解開始温度が90℃以下、融解ピーク温度が140℃以下、融解エンタルピーが80mJ/mg以下であり、セルロースの含有率が50質量%以上であるので、ブロー成形等の溶融成形時の熱により外観不良や悪臭が発生することを防止できるとともに、ブロー成形による成形が可能となる。
(2)第二の実施形態
図2は、本発明の第二の実施形態として示したセルロース含有容器の概略断面図である。
本実施形態に係るセルロース含有容器10は、内層11/中間層12/外層13の三層構成からなる容器本体14から概略構成され、内層11および外層13がPPから構成され、中間層12が上記のセルロースの含有率を70質量%とした複合材料から構成されている。
内層11および外層13を構成するPPとしては、中間層12を構成するPPと同様のものが用いられる。但し、内層11や外層13に使用される樹脂は、上記PPに限定されない。本実施形態において、内層11および外層13に、中間層12と同様のPPを使用したのは、中間層12を形成する複合材料と融点が同等であり、ブロー成形性が良好となるためである。よって、内層11および外層13を構成する樹脂は、PPに限定されない。
内層11の厚みは、特に限定されるものではなく、容器形状、容量等に応じて適宜調整されるが、例えば、100μm〜300μmである。
外層13の厚みは、特に限定されるものではなく、容器形状、容量等に応じて適宜調整されるが、例えば、100μm〜200μmである。
セルロース含有容器10は、内層11と外層13を備え、内層11と外層13には、セルロースが含まれていないので、セルロース含有容器10全体としてのセルロースの含有率は50質量%以上であり、51〜70質量%であることがより好ましい。
次に、以上のように構成されたセルロース含有容器10の押出ブロー成形における製造方法の一例について説明する。
まず、PPからなる内層/複合材料からなる中間層/PPからなる外層の三層で構成され、160〜180℃に加熱溶融されたチューブ状の、所謂パリソンを押出し、このチューブ状のパリソンをブロー成形金型で挟み込む。
次いで、上記のパリソンを加熱された状態で内部に空気を吹き込んで、ブロー成形することにより、セルロース含有容器10を成形する。
本実施形態のセルロース含有容器10によれば、内層11/中間層12/外層13の三層構成からなる容器本体14から構成され、内層11および外層13がPPから構成され、中間層12がセルロースの含有率を70質量%とした複合材料から構成されているので、セルロース含有容器10内に充填された内容物に、中間層12を構成する複合材料に含まれるセルロースの臭いが移ることを防止できる。
また、内層11および外層13を構成する材料として、中間層12を構成する複合材料に含まれるPPを用いることにより、本実施形態のセルロース含有容器10においても、ブロー成形が可能であるとともに、ブロー成形等の溶融成形時の熱により外観不良や悪臭が発生することを防止できる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記の実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実験例1]
日本工業規格:JIS−K−7121「プラスチックの転移温度測定方法」および日本工業規格:JIS−K−7122「プラスチックの転移温度測定方法」に基づいて、示差走査熱量計(商品名:EXSTAR、DSC6220、SIINT社製)を用いて、低融点PP(商品名:WINTEC WMX03、日本ポリプロ社製)の示差走査熱量分析を行った。測定条件は、昇温速度10℃/min、測定温度範囲30℃から210℃にて行った。
結果を図3および表1に示す。
[実験例2]
実験例1と同様にして、ホモPP(商品名:J160MG、プライムポリマー社製)の示差走査熱量分析を行った。
結果を図4および表1に示す。
[実験例3]
実験例1と同様にして、ランダムPP(商品名:J246M、プライムポリマー社製)の示差走査熱量分析を行った。
結果を図4および表1に示す。
[実験例4]
実験例1と同様にして、高密度ポリエチレン(HDPE、商品名:Hizex 2100J、プライムポリマー社製)の示差走査熱量分析を行った。
結果を図3および表1に示す。
[実験例5]
実験例1と同様にして、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、商品名:Neozex 40300J、プライムポリマー社製)の示差走査熱量分析を行った。
結果を図3および表1に示す。
Figure 0006093653
[実施例1]
まず、低融点PP(商品名:WINTEC WMX03、日本ポリプロ社製)と、セルロース(商品名:UFC−100、レッテンマイヤー社製)とを、質量比で30:70(質量%:質量%)となるように混練し、低融点PPとセルロースから構成される複合材料のペレットを作製した。
低融点PPとセルロースの混練には、同方向回転の2軸混練押出機(スクリュー径(D)35.5mm、スクリュー長(L)1526.5mm、L/D=43)を用い、溶融混練樹脂が吐出された時の樹脂温度を170℃、スクリュー回転数を100rpmとした。
得られたペレットは、焦げがなく、正常な形状をなしていた。
この複合材料のペレットを用いて、押出溶融温度を165℃とし、押出ブロー成形により、有底筒状に形成された容器本体からなるセルロース含有容器を得た。
結果を表2に示す。
[比較例1]
実施例1と同様の2軸混練押出機を使用し、ホモPP(商品名:J160MG、プライムポリマー社製)と、セルロース(商品名:UFC−100、レッテンマイヤー社製)とを、質量比で30:70(質量%:質量%)となるように混練し、ホモPPとセルロースから構成される複合材料のペレットの作製を試みた。この時の設定条件は、溶融混練樹脂が吐出された時の樹脂温度を190℃、スクリュー回転数を100rpmとした。
その結果、ペレット加工時に、セルロースの焦げが生じるとともに、押出不良が生じて、ペレットを作製することができなかった。
結果を表2に示す。
[比較例2]
実施例1と同様の2軸混練押出機を使用し、ランダムPP(商品名:J246M、プライムポリマー社製)と、セルロース(商品名:UFC−100、レッテンマイヤー社製)とを、質量比で30:70(質量%:質量%)となるように混練し、ランダムPPとセルロースから構成される複合材料のペレットを作製した。この時の設定条件は、溶融混練樹脂が吐出された時の樹脂温度を175℃、スクリュー回転数を100rpmとした。
得られたペレットは、焦げがなく、正常な形状をなしていた。
この複合材料のペレットを用いて、押出溶融温度を185℃とし、押出ブロー成形を行ったところ、容器の胴部にて破裂し、正常に成形を行えなかった。
結果を表2に示す。
[比較例3]
実施例1と同様の2軸混練押出機を使用し、高密度ポリエチレン(HDPE、商品名:Hizex 2100J、プライムポリマー社製)と、セルロース(商品名:UFC−100、レッテンマイヤー社製)とを、質量比で30:70(質量%:質量%)となるように混練し、高密度ポリエチレンとセルロースから構成される複合材料のペレットの作製を試みた。この時の設定条件は、溶融混練樹脂が吐出された時の樹脂温度を175℃、スクリュー回転数を100rpmとした。
その結果、ペレット加工時に、押出不良が生じて、ペレットを作製することができなかった。
結果を表2に示す。
[比較例4]
実施例1と同様の2軸混練押出機を使用し、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、商品名:Neozex 40300J、プライムポリマー社製)と、セルロース(商品名:UFC−100、レッテンマイヤー社製)とを、質量比で30:70(質量%:質量%)となるように混練し、低密度ポリエチレンとセルロースから構成される複合材料のペレットを作製した。この時の設定条件は、溶融混練樹脂が吐出された時の樹脂温度を170℃、スクリュー回転数を100rpmとした。
得られたペレットは、焦げがなく、正常な形状をなしていた。
この複合材料のペレットを用いて、押出溶融温度を165℃とし、押出ブロー成形を行ったところ、押出したパリソンのブローにおいて成形性が悪く部分的に割れてしまい、正常にブロー成形を行えなかった。
Figure 0006093653
なお、表2において、ペレットが正常に加工された場合、ペレット加工性が「○」、ペレットが正常に加工されなかった場合、ペレット加工性が「×」と表示した。
また、表2において、押出ブロー成形を行えた場合、押出ブロー成形性が「○」、押出ブロー成形を行えなかった場合、押出ブロー成形性が「×」と表示した。
表2の結果から、低融点PPを用いた実施例1では、ペレット加工性および押出ブロー成形性において良好な結果が得られた。
一方、低融点PP以外の材料を用いた場合、ペレット加工性または押出ブロー成形性において、良好な結果が得られなかった。
[実施例2]
低融点PP(商品名:WINTEC WMX03、日本ポリプロ社製)からなる内層/実施例1で調製した複合材料からなる中間層/低融点PP(商品名:WINTEC WMX03、日本ポリプロ社製)からなる外層で構成され、160〜180℃に加熱溶融されたチューブ状のパリソンを押出し、このチューブ状のパリソンをブロー成形金型で挟み込み、上記のパリソンが加熱された状態で内部に空気を吹き込んで、押出ブロー成形することにより、厚み136μmの内層/厚み949μmの中間層/厚み246μmの外層の三層構成からなる容器本体からなるセルロース含有容器を得た。
結果を表3に示す。
Figure 0006093653
また、表3において、多層押出ブロー成形を行えた場合、多層押出ブロー成形性が「○」と表示した。
表3の結果から、低融点PPを用いた実施例2では、多層押出ブロー成形性において良好な結果が得られた。
また、容器本体が低融点PPからなる内層/実施例1で調製した複合材料からなる中間層/低融点PPからなる外層で構成された実施例2では、実施例1よりも木質臭が抑えられることが確認された。
本発明は、セルロースを含有する複合材料の成形時の熱により外観不良や悪臭が発生することを防止し、ブロー成形による成形を可能とすることができる。
1 セルロース含有容器
2 容器本体
10 セルロース含有容器
11 内層
12 中間層
13 外層
14 容器本体

Claims (1)

  1. セルロースとポリプロピレンとを含有する複合材料を溶融成形してなる容器本体を備え、
    前記容器本体は、内層/中間層/外層の三層構成からなり、
    前記内層および前記外層が前記ポリプロピレンから構成され、前記中間層が前記複合材料から構成され、
    前記ポリプロピレンは、示差走査熱量計(DSC)による測定において、融解開始温度が90℃以下、融解ピーク温度が140℃以下、融解エンタルピーが80mJ/mg以下であり、
    前記セルロースの含有率が50質量%以上であることを特徴とするセルロース含有容器。
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