JP6092009B2 - 冷媒切替弁およびこれを備える機器 - Google Patents
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Description
特許文献1(特許第4208441号公報)には、請求項1に、「流体流路内に設置されて、流入パイプまたは流出パイプに連通する複数の開口部を備えた本体が、前記開口部を開閉する弁体と、この弁体を駆動する駆動手段と、この駆動手段から前記弁体に回転を伝達する回転伝達部材と、前記開口部が形成され、この開口部を開閉するように前記弁体が圧接して摺動される弁座プレートとを有し、この弁座プレートおよび前記弁体を前記駆動手段および前記回転伝達部材とともに気密に封止して密閉空間を構成するケース体とからなる多方向制御方式のバルブ駆動装置であって、前記弁座プレートと前記ケース体とを溶接によって機密に封止し、前記回転伝達部材としての歯車は、モールドにより形成された前記弁体と分離して形成されるとともに摺動面が前記開口部に重なって前記開口部を完全に覆う前記弁体を、この弁体自身の弾性によって前記弁座プレートに密着可能に圧接しながら前記弁体と一体で回転し、前記弁体を前記弁座プレートから離間した離間位置に一時的に係止する保持手段を設けることにより、前記弁体を前記溶接による溶接熱に抗する耐熱性が要求されない材質によって形成したことを特徴とするバルブ駆動装置。」が開示されている。
そのため、減速比を大きくできず、より大きな回転トルクを必要とした際には、大きなモータを使用する必要があり、冷媒切替弁の大型化やコストアップになるおそれがある。
さらに、弁体がケース体と弁座プレートの中心から偏心しており縁部に近い構成のため、弁体が溶接時の熱の影響を受けるおそれがある。
そのため、冷媒配管の材料費が高くなり、組み立てコストが上昇し、コストが高くなるおそれがある。
図1は、実施形態の冷蔵庫を前方から見た正面外観図である。図2は、冷蔵庫の庫内の構成を表す図1のE−E断面図である。図3は、冷蔵庫の庫内の機能構成を表す正面図である。図4は、図2の冷却器近傍を拡大して示す図1のE−E断面要部拡大図である。
実施形態に係る冷媒切替弁60(図9等参照)を説明する前に、まず、実施形態に係る冷媒切替弁60(図9等参照)を備える機器として、冷蔵庫1を例として挙げ、図1から図4を用いて説明する。
すなわち、上断熱仕切壁11aにより、冷蔵温度帯の貯蔵室である冷蔵室2と、冷凍温度帯の貯蔵室である上段冷凍室4および製氷室3(図1参照、図2中で製氷室3は図示せず)とが、断熱して隔てられている。また、下断熱仕切壁11bにより、冷凍温度帯の貯蔵室である下段冷凍室5と、冷蔵温度帯の貯蔵室である野菜室6とが、断熱して隔てられている。
ここで、冷蔵庫本体1Hの各扉2a、2b、3a、4a、5a、6aを開くと、温かい外気が冷蔵庫本体前面16の開口周縁部1H2(図3参照)と接触する。特に、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5内は氷点下の冷凍温度帯(例えば、−18℃)であるため、扉3a、4a、5aを開いた場合、冷蔵庫本体前面16の開口周縁部1H2に外気が触れて冷却されることで露点以下となり、冷蔵庫本体前面16に結露しやすい状態となる。
そこで、図2、図3に示すように、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5の開口周縁部1H2には、結露防止を目的に開口周縁部1H2を温め露点の温度を上げるため、後記する凝縮器52を通過した後の冷媒を通過させる冷媒配管17が埋設されている。ここで、冷媒配管17を流れる冷媒の温度(後記の凝縮器52を通過した後の冷媒の温度)は、庫外温度(外部空間の温度)よりも高温であり、例えば、庫外温度が30℃の際に33℃程度となるように設定している。
図2、図3に示すように、冷却器7は、下段冷凍室5の略背部に備えられる冷却器収納室8内に配設されている。冷却器7は、冷却器配管7dに伝熱面積を広げるための多数のフィンが取り付けられて構成され、冷却器配管7d内の冷媒と空気との間で熱交換が行われている。
図4に示すように、製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5にそれぞれ冷気を吹き出す吹出口3c、4c、5cが形成されている冷凍温度帯室背面仕切29は、上段冷凍室4、製氷室3および下段冷凍室5と、冷却器収納室8との間を区画する。
また、送風機カバー31の上部には、吹出口31aが形成されており、吹出口31a近くに冷凍温度帯室冷気制御手段21が設けられている。
冷却器7の冷気が何れの貯蔵室へ送られるかは、図2、図3に示す冷蔵温度帯室冷気制御手段20および冷凍温度帯室冷気制御手段21の開閉により制御される。
ここで、冷蔵温度帯室冷気制御手段20は、独立した2つの第一・第二の開口部20a、20b(図3参照)を備える所謂ツインダンパであり、第一の開口20aを開閉することで冷蔵室送風ダクト22への送風を制御し、第二の開口20bを開閉することで、野菜室送風ダクト25への送風を制御する。
冷蔵室2の冷却に際しては、冷蔵温度帯室冷気制御手段20の第一の開口20aを開状態とすると、冷気は、冷蔵室上流ダクト23(図4参照)および冷蔵室送風ダクト22を経て、多段に設けられた吹出口2c(図3参照)から冷蔵室2に送られる。そして、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられた戻り口2dから冷蔵室戻りダクト24を経て、冷却器収納室8内にその側方下部から流入し、冷却器7と熱交換され冷却される。
野菜室6の冷却に際しては、冷蔵温度帯室冷気制御手段20の第二の開口20bを開状態とすると、冷気は、冷蔵室上流ダクト23および野菜室送風ダクト25(図3参照)を経て、吹出口6cから野菜室6に送られる。なお、野菜室6を冷却した冷気は、戻り口6dを経て、冷却器収納室8内にその下部から流入し、冷却器7と熱交換され冷却される。
ちなみに、野菜室6を循環する風量は、冷蔵室2より冷蔵温度がやや高めのため、冷蔵室2を循環する風量や冷凍温度帯室(3、4、5)を循環する風量に比べて少なくなっている。
冷凍室(3、4、5)の冷却に際しては、冷凍温度帯室冷気制御手段21を開状態とすると、冷気は、製氷室送風ダクト26aや上段冷凍室送風ダクト26bを経て、吹出口3c、4cからそれぞれ製氷室3、上段冷凍室4に送られる。また、冷気は、下段冷凍室送風ダクト27(図2参照)を経て、吹出口5cから下段冷凍室5に送られる。このように、冷凍温度帯室冷気制御手段21は、送風機カバー31(図4参照)の上方に取り付けられ、その下方に配置される冷凍室(3、4、5)への送風を容易にしている。
ちなみに、冷凍室戻り口28の横幅寸法は、冷却器7の幅寸法とほぼ等しい横幅である。
以上説明したように、冷蔵庫本体1Hの各貯蔵室へ送風する冷気の切り替えは、冷蔵温度帯室冷気制御手段20および冷凍温度帯室冷気制御手段21それぞれを適宜開閉制御することにより行われる。
図4に示すように、冷却器7の下方には、除霜手段である除霜ヒータ35が設置されている。除霜ヒータ35の上方には、除霜水が除霜ヒータ35に滴下することを防止するために、上部カバー36が設けられている。
図3に示すように、断熱箱体10の下部背面(奥)側には、機械室50が設けられている。
機械室50には、冷媒を圧縮して高温、高圧にして吐出する圧縮機51と、冷媒と空気とを熱交換させる凝縮器52と、凝縮器52における冷媒と空気の熱交換を促進させる庫外送風機53と、細管である減圧手段54と、冷媒切替弁60とが配置されている。
なお、圧縮機51、凝縮器52、減圧手段54、および、冷媒切替弁60は、冷却器7や結露防止配管17と配管で接続され、冷媒が流通する冷媒経路(冷媒回路)(図5から図8を用いて後記)が形成されている。
図2に示すように、冷蔵庫本体1Hの天井壁1H1の上面奥側には、制御手段として、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリなどを有するマイクロコンピュータや、インターフェース回路等を実装した制御手段である制御基板41が配置されている。
以上が、機器である冷蔵庫1の構成である。
次に、実施形態に係る冷媒切替弁60(図3、図9等参照)を備える冷蔵庫1の冷媒経路(冷媒回路)、運転モードについて、図5から図8を用いて説明する。
図5は、実施形態に係る冷媒切替弁60を用いた冷媒経路の第1モードを示す図である。図6は、実施形態に係る冷媒切替弁60を用いた冷媒経路の第2モードを示す図である。図7は、実施形態に係る冷媒切替弁60を用いた冷媒経路の第3モードを示す図である。図8は、実施形態に係る冷媒切替弁60を用いた冷媒経路の第4モードを示す図である。
図6の第2モードは、結露の可能性がない環境において、結露防止配管17を冷媒がバイパスするバイパスモードである。
図7の第3モードは、圧縮機51を停止する停止モードである。
図8の第4モードは、結露防止配管17から冷媒を回収して省エネを図る冷媒回収モードである。
すなわち、流入口Aには、流入管68が接続され、3つの連通口B、C、Dには、それぞれ連通管69b、69c、69dが接続されている。
図5に示す第1モード(結露防止モード)においては、冷媒切替弁60は、流入口Aと連通口Bとが連通し(冷媒流れL1)、連通口Cと連通口Dとが連通(冷媒流れL2)する。
圧縮機51により圧縮された高温高圧の冷媒は、凝縮器52に流入し、凝縮器52で空気(庫外空気)と熱交換して冷却される。凝縮器52から流出した冷媒は、第一冷媒配管55を通って、冷媒切替弁60の流入口Aに流入し、冷媒流れL1に示すように、連通口Bから流出する。そして、第二冷媒配管56の一部を通って、結露防止配管17に流入する。
このように、第1モード(結露防止モード)では、結露防止配管17を通る冷媒温度は、冷蔵庫本体1Hが設置された外気温度よりも高くなるので、外気が高温高湿な場合であっても、冷蔵庫本体1Hの開口周縁部1H2の温度が上昇し、冷蔵庫本体1Hの開口周縁部1H2の結露を抑制することができる。
図6に示すように、第2モード(バイパスモード)においては、冷媒切替弁60は、流入口Aと連通口Cとが連通し(冷媒流れL3)、連通口Bおよび連通口Dは、他と連通しない。
圧縮機51により圧縮された高温高圧の冷媒は、凝縮器52に流入し、凝縮器52で空気(庫外空気)と熱交換することにより冷却される。凝縮器52から流出した冷媒は、第一冷媒配管55を通って、冷媒切替弁60の流入口Aに流入し、冷媒流れL3に示すように、連通口Cから流出して、第三冷媒配管57を通って、細管である減圧手段54を通過した後、断熱膨張して低温低圧となり、蒸発器である冷却器7(冷却器配管7a)に流入する。冷却器7(冷却器配管7a)(図2参照)に流入した低温の冷媒は、冷却器7で周囲空気と熱交換して、圧縮機51に戻る。
冷媒切替弁60の第1モード(結露防止モード)と第2モード(バイパスモード)は、図2に示す外気温度センサ42や外気湿度センサ43の検知結果に基づいて結露のおそれがあるか否かを判定する。
そして、結露のおそれがある場合は第1モード(結露防止モード)とし、結露のおそれがない場合には第2モード(バイパスモード)とするようモードを切り替えると、結露しそうな必要な時だけ結露を防止できる。また、それ以外の時、つまり結露しそうでない時は熱漏洩を抑制でき、消費電力を低減するのに効果的である。
図7に示す第3モード(停止モード)において、圧縮機51は停止している状態となっており、冷媒切替弁60は連通口Cを閉塞している。
図8に示す第4モード(冷媒回収モード)において、冷媒切替弁60は、流入口Aと連通口Dは閉塞されて他と連通しないようになっており、連通口Bと連通口Cは互いに連通し、冷媒が、冷媒流れL4のように流れる。
以上が冷蔵庫1の冷媒回路と第1〜第4モードの運転モードである。
次に、実施形態に係る冷媒切替弁60の構成と動作について、図9から図14を用いて説明する。
図9は、実施形態に係る冷媒切替弁60の外観を示す斜視図である。図10は、図9のF−F断面図である。図11は、図10の冷媒切替弁60の要部拡大図である。図12は、図9のG方向矢視図である。
図14は、ロータピニオンギヤ75とアイドラギヤ79と弁体80の構成を示す斜視図であり、ロータ70から弁体80に至るまでのギヤを用いた駆動力の伝達手段の構成を示す。
弁体80を覆う弁ケース66は、例えばステンレス材などの非磁性体金属で深絞り加工などで一体に形成されており、上端が閉じて下端が開口した有底円筒形状に形成されている。
第一の弁座プレート67aは、外周に段部を設けてあり、弁ケース66の下端のフランジ部66k1と嵌合する円環状の下段部95bと、下段部95bよりも厚さが厚い円環状の上段部95aとで構成されている。
図10、図12に示すように、第二の弁座プレート67bには、3つの連通管69である連通管69b、連通管69c、および連通管69dが、ロウ付けによって接合部を密封するように結合され、弁ケース66の内部と連通している。これにより、流入管68と連通管69b、連通管69c、連通管69dの一端は、それぞれ弁座プレート67の一面に弁ケース66内側に向けて開口した流入口A、連通口B、連通口C、連通口Dに接続される。
第一の弁座プレート67aと第二の弁座プレート67bとは、同軸に配置されている。第一の弁座プレート67aと第二の弁座プレート67bとの中心位置には、弁体軸71の嵌合孔であるロータ軸穴72が第二の弁座プレート67bを貫通しないよう形成されている。
弁体軸71は、一端部のロータ軸穴72と他端部のロータ軸受73に、緩み嵌めで組み立てられている。つまり、弁体軸71は、一端部のロータ軸穴72と他端部のロータ軸受73より若干小さな径を有しており、一端部のロータ軸穴72と他端部のロータ軸受73に対して抜き差し自在となっている。
これにより、冷媒切替弁60は、弁体軸71が取り外し自在なため、良好な組み立て性と取り扱い性を有している。
図12に示すように、冷媒切替弁60の下面に開口される連通口B、連通口C、および連通口Dは、弁体軸71(ロータ軸穴72)を中心した同一円上に配置されている。連通口B、連通口C、および連通口Dの好適な配置角度については後に詳述する。
なお、連通口B、連通口C、および連通口Dの位置は、弁体軸71まわりの互いの配置関係を満たすものであれば、流入口Aないしアイドラ軸78に対しては本実施形態の位置関係に限られるものではない。
そして、片持ち支持の構造となっているアイドラ軸78の他端には、後記のアイドラギヤ79を、アイドラ軸78を貫通しないで支持することにより、第一の弁座プレート67aの上段部95aから離間して配置している。これにより、溶接時に第一の弁座プレート67aを伝導する熱をアイドラギヤ79に伝えないようにしている。
弁体80は、一面を弁体摺接面81(図14参照)として弁座プレート67と接しながら、弁体軸71を中心として回動するようになっている。弁体80が回動することで、弁座プレート67に設けられた連通口B、C、D(図12参照)を開閉する構成である。
図14に示すように、ロータ駆動部74と一体に形成されたロータピニオンギヤ75は、ロータピニオンギヤ75の下端部の回転軸周囲に設けられた凸部であるロータ駆動部先端76が弁体80の上面に載置されている(図10参照)。そして、ロータピニオンギヤ75と弁体80とは、共通の中心軸である弁体軸71のまわりにそれぞれロータ駆動軸穴77と弁体軸穴85を介して回転自在に配置されている。
図10および図13に示すように、弁ケース66の上面内側に向けて一部を放射状に腕を伸長した付勢手段である板バネ86が、ロータ70を支持し一体として回転するロータ駆動部74の上面に配置されている。
図11、図13に示すように、アイドラ軸78にはアイドラ大歯車79bとアイドラピニオン79aとを有するアイドラギヤ79が回転自在にアイドラ軸78を貫通しないで第一の弁座プレート67aの上段部95aから離間した位置に軸支されている。アイドラ大歯車79bはロータピニオンギヤ75と噛み合い、アイドラピニオン79aは弁体ギヤ83と噛み合って減速する。ロータ70からの回転トルクは、ロータピニオンギヤ75、アイドラ大歯車79b、アイドラピニオン79a、弁体ギヤ83の順に減速しながら伝達される。なお、ロータ70から伝達される弁体80の回転トルクは、弁体ギヤ83までに減速される分、大きくなる。
次に、図10〜図13を用いて、流入管68と、第二の弁座プレート67bないし弁体80と、アイドラ軸78ないしアイドラギヤ79との好適な配置関係について説明する。
図10〜図13に示すように、流入管68は弁ケース66内部に連通しており、弁ケース66内部には流入口Aから冷媒が高速に噴出する。冷媒は、流入管68を通って、弁ケース66内に流入した際には流路面積が拡大されて流速は低下し、弁体80の切替状態に応じて開放された流出口B、C、Dの何れかから流出管69へと流出される。
また、図14に示すように、弁体80の一部は弁体ギヤ83の外周よりも凸形状のストッパ84が形成されている。この構成により、弁体80が時計まわりまたは反時計まわりに最大角度回転した際には、凸形状のストッパ84が、アイドラギヤ79のアイドラピニオン79aよりも下側に突出した円筒状のアイドラストッパ79cに当接して弁体ギヤ83の回転角度を所定の角度範囲に制限する。
図13に示すように、アイドラギヤ79には、アイドラ大歯車79bの上面に円周状の突起部79sが形成されている。また、図14に示すように、ロータ駆動部74には、円周状に突起部74sが形成されている。アイドラギヤ79のアイドラ軸78は、片持ちの構造であるが、アイドラギヤ79の軸方向の位置が上方向にずれた場合、突起部79sが突起部74sに当接してそれ以上移動することができないようになっている。これにより、アイドラギヤ79が片持ちのアイドラ軸78から脱落することが防止される。
次に、弁体80による連通口B、C、Dの開閉動作について図15から図18を用いて説明する。なお、図15から図18において、説明のために弁座プレート67と接する弁体摺接面81にはハッチングを付加して図示している。
弁座プレート67の連通口B、C、Dの配置として、仮想的な正多角形(Nを4以上の整数とする正N角形)の頂点に連通口を配置するのが、連通口B、C、Dを弁体80により開閉する点、弁体80の回動制御の容易性等から、より好適である。そこで、正多角形における辺と頂点の関係を図15により説明する。
図15は、半径Rの円に内接する1辺の長さがpである正N角形90の一部分を示す図である。図15において、正N角形90は、破線でその一部を示す。
正N角形90の1辺と半径Rの円の中心Oとを結んだ3角形は、2辺の長さがR、1辺の長さがpの二等辺三角形であり、長さRである2辺のなす角は(2π/N)ラジアンとなる。ここで、長さpの1辺の中点をuとすると、三角形Ouvにおいて、uv=(p/2)、Ov=R、∠uOv=(π/N)ラジアンなので、
uv=(p/2)=R・sin(π/N)・・・・(式1)
の関係があり、変形すると
R=p/[2・sin(π/N)]・・・・(式2)
となる。
したがって、式2は
R=(d+gap)/[2・sin(π/N)]・・・・(式3)
と表される。
具体例として、gapを加工する上での最小寸法とすれば、その時に求められる半径Rが最小配置半径となり、Nが小さいほど半径Rは小さくなるので、弁体80が小型化できて好適である。
N=4の場合には、最小配置半径R=(2.8+0.5)/[2・sin(π/4)]=2.3mm、
N=5の場合には、最小配置半径R=(2.8+0.5)/[2・sin(π/5)]=2.8mm、
N=6の場合には、最小配置半径R=(2.8+0.5)/[2・sin(π/6)]=3.3mm
となる。
ここで、実施形態においては、1辺の長さをpとする正4角形91の頂点に、連通口B、C、Dを配置する。
隣接する連通口B、C、D同士において、それぞれの連通口B、C、Dと弁体軸71を結んだ中心線のなす角度θpはθp=(2π/N)ラジアン=360゜/4=90゜となるので、この角度θpを1ピッチと称する。
ここで、連通口Bと連通口Cと連通口Dとはそれぞれ対応する頂点に互いに隣接して配置され、その間は図示した時計方向に1ピッチ(=θp)(図16参照)の間隔であって、連通口Bと連通口Dとの間にある正4角形91の頂点ap1には連通口は配置されない。すなわち、連通口Bから連通口Dまでの配置される範囲は2ピッチ(=2θp)となる。
本実施形態では反時計方向に3ピッチ(=3θp)回動するものとし、それぞれの方向に1ピッチ(=θp)回動する毎に連通口B、C、Dの開閉状態が変化する。
上述の連通口B、C、Dの開閉状態を、図17により説明する。
図17は、弁体80の弁体摺接面81が弁体軸71のまわりに反時計方向に
(1)は図16と同じく角度=0の第1状態、
(2)は1ピッチ(=θp)回動した第2状態、
(3)は2ピッチ(=2θp)回動した第3状態、
(4)は3ピッチ(=3θp)回動した第4状態
を図示している。
図18は、冷媒切替弁60が図17(1)の第1状態から(4)の第4状態に対応して弁体80が1ピッチ(=θp)ずつ順次回動した際の冷媒回路を説明する模式図である。
図18において、連通口Bおよび連通口Dは第二冷媒配管56の両端が接続されており、結露防止配管17は連通口Bと連通口Dの間に設けられる。連通口Cは第三冷媒配管57に接続されている。
連通口Bには、第二冷媒配管56の一端に接続される連通管69bが固定されている。
連通口Cには、第三冷媒配管57に接続される連通管69cが固定されている。
連通口Dには、第二冷媒配管56の他端に接続される連通管69dが固定されている。
図18(1)の第1状態は、図8に示す第4モードであり、冷媒回収モードである。
図18(1)の第1状態(冷媒回収モード)では、連通口Bと連通口Cが連通凹部82によって互いに連通しており、連通口Dは弁体摺接面81によって閉塞されている。
連通口B、連通口Cおよび連通口Dは全て弁体80によって覆われているので、流入口Aから弁ケース66内に流入した冷媒は、弁ケース66内から連通口B、連通口Cおよび連通口Dの何れからも流れない。すなわち、流入口Aが閉塞された状態である。
図18(2)の第2状態は、図7に示す第3モードであり、圧縮機51が停止する停止モードである。
図18(2)の第2状態では、流入口Aと連通口Dとは弁ケース66の内部空間を介して連通しており、連通口C、Bは閉塞されている。この場合、圧縮機51は停止しており、冷媒は流れない。
図18(3)の第3状態は、図6に示す第2モードであり、結露防止配管17に冷媒が流れないバイパスモードである。
図18(3)の第3状態では、連通口Bおよび連通口Dは閉塞されている。
連通口B、Dに接続される第二冷媒配管56の両端は閉塞されているから、圧縮機51で圧縮され凝縮器52を経て冷媒切替弁60の流入口Aから流入した冷媒は弁ケース66内を介して連通口Cへと流れる。そして、冷媒は連通口Cから第三冷媒配管57を経て細管である減圧手段54を通過した後、断熱膨張して低温低圧となり、冷却器7に流入する。
冷却器7(冷却器配管7a)に流入した低温の冷媒は、周囲空気と熱交換して圧縮機51に戻る。
図18(4)の第4状態は、図5に示す第1モードであり、結露防止配管17に冷媒が流れる通常モードである結露防止モードである。
図18(4)の第4状態では、連通口Bが開口し、連通口Cおよび連通口Dは連通凹部82に開口して互いに連通している。圧縮機51で圧縮され凝縮器52を経て冷媒切替弁60の流入口Aから流入した冷媒は弁ケース66(図11参照)内を介して連通口Bから第二冷媒配管56に流出する。
<冷媒経路(冷媒回路)の作用・効果>
1.冷媒切替弁60の弁体の状態を切替できる。
図16から図18により説明したように、本実施形態に係る冷媒切替弁60は、弁体80を切り替えることにより、図17(1)に示す流入管68(流入口A)が連通管69b(連通口B)と連通管69c(連通口C)と連通管69d(連通口D)の何れとも連通することなく、かつ、連通管69b(連通口B)と連通管69c(連通口C)とが互いに連通し連通管69d(連通口D)が閉塞する第1状態(冷媒回収モード)と、図17(2)に示す流入管68(流入口A)と連通管69d(連通口D)が連通するとともに、連通管69b(連通口B)と連通管69c(連通口C)が閉塞される第2状態(停止モード)と、図17(3)に示す流入管68(流入口A)と連通管69c(連通口C)が連通するとともに、連通管69b(連通口B)と連通管69d(連通口D)が閉塞する第3状態(バイパスモード)と、図17(4)に示す流入管68(流入口A)と連通管69b(連通口B)とが連通するとともに、連通管69c(連通口C)と連通管69d(連通口D)が互いに連通する第4状態(結露防止モード)とを、切り替えることができる。
図5〜図8および図16〜図18により説明したように、実施形態に係る冷媒切替弁60を備える機器(冷蔵庫1)は、結露防止配管17に外気よりも高温の冷媒を供給して結露を防止する第1モード(結露防止モード)(図5、図18(4)参照)と、結露防止配管17からの熱漏洩を低減する第2モード(バイパスモード)(図6、図18(3)参照)と、圧縮機51を停止する際に冷却器7内の冷媒の温度を低温で維持する第3モード(停止モード)(図7、図18(2)参照)と、結露防止配管17内の冷媒量を低減する第4モード(冷媒回収モード)(図8、図18(1)参照)との4つの冷媒経路(冷媒回路)のモードを、唯一の冷媒切替弁60の動作で切り替えることができる。
冷媒切替弁60を備える機器(冷蔵庫1)は、外気湿度センサ43、外気温度センサ42の測定結果に応じて、外気が高温高湿であって結露のおそれがある場合、冷媒経路(冷媒回路)を第1モードの結露防止モード(図5、図18(4)参照)となるように切り替え、外気が低湿で結露のおそれがない場合、冷媒経路(冷媒回路)を第2モードの結露防止配管17に冷媒が流れないバイパスモード(図6、図18(3)参照)となるように切り替えることができる。なお、このモードの切り替えは、前記したように、冷媒切替弁60の動作で切り替えることができる。
第1モード(結露防止モード)(図5、図18(4)参照)と第2モード(バイパスモード)(図6、図18(3)参照)とは、弁体80の回転角度が互いに1ピッチ(=θp)のみ回転することで切り替えることができるので、結露防止配管17を経由する第1モード(結露防止モード)と、結露防止配管17を経由しない第2モード(バイパスモード)との切換が短時間に行えるという効果がある。
次に、実施形態に係る冷媒切替弁60の弁座構造について、図19を用いて更に説明する。
図19は、冷媒切替弁の第二の弁座プレート67bと弁体80と連通管69の断面を示す拡大部分断面図である。
図19に示すように、第二の弁座プレート67bの外周の第一の弁座プレート67aと嵌合する部分は、直径が縮小されて段差が設けられ、第一の弁座プレート67aの内周67a1と嵌合されて互いにロウ付けされて接合される。
これら連通管69の接続される連通孔88、連通管穴87は、弁体80の弁体摺接面81に設けられた連通凹部82に対応して配置するために、弁体軸71に近接した、図15にて説明した半径R(例えば、2−4mm程度)の位置に設ける必要がある。
このような寸法とすることで、冷媒が連通口Dから連通凹部82に流入する際に、流路が急拡大して圧力損失を生じることを抑制できる。また、流路が縮小されて流速が高まり動圧が上昇して弁体80が浮上することを防止できるので好適である。
<冷媒切替弁60の作用・効果>
1.冷媒の圧力により弁体80の弁体摺接面81と弁座プレート67との間の密着性能が向上する。
冷媒切替弁60において、圧縮機51からの高圧の冷媒が、第一冷媒配管55(図5参照)、流入管68(図10参照)、流入口A(図12参照)を介して、弁ケース66内の空間(図11参照)に流入するようになっている。このため、弁ケース66内の弁体80には、高圧の冷媒の圧力により弁体80を弁座プレート67に押圧する方向の力が加わる。これにより、弁体80の弁体摺接面81と弁座プレート67との間の密着性能が向上して封止性能が高まり、冷媒の漏洩を低減することができる。
図10、図11に示すように、冷媒切替弁60において、ロータ70およびロータ駆動部74と一体で回転するロータピニオンギヤ75を弁体80の上に重ねて、ロータピニオンギヤ75と弁体80とを同軸に共通の回転軸である弁体軸71のまわりに回転自在に配置している。また、弁体軸71と別に設けたアイドラ軸78のまわりにアイドラ大歯車79bとアイドラピニオン79aとを一体で設けたアイドラギヤ79を配置している。
これにより、冷媒切替弁60(の投影面積)の小型化が可能である。
図11に示す弁体軸71と別に設けたアイドラ軸78のまわりにアイドラ大歯車79bとアイドラピニオン79aとを一体で設けたアイドラギヤ79を、アイドラ軸78を貫通して配置した場合、弁ケース66の外周溶接部(開口端66kのフランジ部66k1の全周)とアイドラギヤ79の距離が近くなるため、溶接時の熱がアイドラギヤ79に伝達されアイドラギヤ79の熱変形が起きるという問題(課題)がある。
図11に示す冷媒切替弁60の構成では、弁体80は、ロータ70と同軸の弁体軸71まわりに配置され、弁座プレート67(第一の弁座プレート67a、第二の弁座プレート67b)の中心、つまり冷媒切替弁60の中心に設けられた弁体軸71のまわりに回動するように配置される構成である。
これにより、弁体80は、弁ケース66と弁座プレート67は、中央位置に配置されているので、弁ケース66と第一の弁座プレート67aの溶接接合の熱に起因する弁体80の熱変形を防止できるという効果がある。
また、アイドラ軸78の第一の弁座プレート67aの上段部95aへの密封接合のためのロウ付け時のロウの染み出しが第一の弁座プレート67aの上段部95aに生じた場合でも、染み出したロウとアイドラギヤ79は干渉しないで回転することができるという効果がある。
さらに、第一の弁座プレート67aの上段部95aの厚さを厚くしているので、第一の弁座プレート67aの上段部95aとアイドラ軸78のロウ付けの接合部が長くなり、第一の弁座プレート67aの上段部95aとアイドラ軸78との密封接合性が向上する。
さらに、第一の弁座プレート67aの上段部95aが厚いことからアイドラ軸78を垂直方向(上段部95aの厚さ方向)に固定支持する長さが長くなり、アイドラ軸78の第一の弁座プレート67aの上段部95aに対する真直度も向上するという効果がある。
上述したように、アイドラギヤ79への熱伝導を抑制できるとともに、アイドラギヤ79の下端部は第一の弁座プレート67aの上段部95aとの回転時の摩擦がないので、アイドラギヤ79に特段の耐熱性材料や低摩擦材料を用いる必要がない。そのため、冷媒切替弁60の低価格化が可能である。
図11に示すように、ロータピニオンギヤ75とアイドラ大歯車79bとを噛み合わせて減速し、さらにアイドラピニオン79aと弁体ギヤ83とを噛み合わせてさらに減速させている。これにより、ロータピニオンギヤ75、アイドラギヤ79、弁体ギヤ83の3つのギヤを、弁体軸71とアイドラ軸78の2本の軸のまわりに配置することができるので、2枚のギヤの投影面積に3枚のギヤを配置でき、冷媒切替弁60を小型化することができる。
ロータピニオンギヤ75から弁体ギヤ83までは2段階の減速を行うので、減速比が大きくなり、弁体80に伝達される回転トルクを大きくすることができる。そのため、弁体80の切替動作を確実にすることができる。
図10に示すように、冷媒切替弁60において、ロータ70(ロータ駆動部74、ロータピニオンギヤ75)と弁体80を共通の弁体軸71で同軸に配置し、ロータ70(ロータ駆動部74、ロータピニオンギヤ75)を弁体80の上に載置して、板バネ86でロータ70(ロータ駆動部74、ロータピニオンギヤ75)を付勢している。
図10に示すように、冷媒切替弁60において、弁体80を支持する弁体軸71は、弁体80と弁体摺接面81で接する弁座の第二の弁座プレート67bに設けられたロータ軸穴72と、弁ケース66の上端に設けられた凹部であるロータ軸受73とで両端を支持される両持ち構造である。
ロータ70(ロータ駆動部74、ロータピニオンギヤ75)と弁体80を弁体軸71での同軸とすることにより、弁体軸71を長くすることができる。弁体軸71を長くすることにより、ロータ軸穴72やロータ軸受73の加工誤差に対する弁体軸71の傾きを小さくして、第二の弁座プレート67bに対する弁体軸71の直角度の精度を向上させることができる。そのため、弁体80の精度が得やすく、弁体摺接面81において冷媒を確実に閉塞することができる。
図10に示すように、実施形態に係る冷媒切替弁60において、アイドラ軸78は片持ち構造となっており、冷媒切替弁60の組み立て性が向上する。なお、アイドラギヤ79が、上方向に移動した場合でも、アイドラ大歯車79bがロータ駆動部74と当接するので、アイドラギヤ79の脱落を防止することができる。
従来、結露防止配管17を経由する結露防止モード(第1モード)(図5参照)と結露防止配管17を迂回するバイパスモード(第2モード)(図6参照)とを切り替えるために冷媒切替弁と冷媒逆流防止弁とを設けた構成の場合には、四方弁である冷媒切替弁は1本の流入管68と3本の連通管69を備え、冷媒逆流防止弁は1本の流入管68と1本の出口管69を備えるので、冷媒回路に接続するためには少なくとも6か所をロウ付けによって接続する必要がある。
これに対して、本実施形態においては、冷媒逆流防止弁は設けられていないため、冷媒配管の長さを長くする必要がなく、冷媒配管の材料を節約して資源保護にも効果がある。
(弁座プレート67の連通口B、C、DのN角形配置)
弁体80の弁体摺接面81は、2ピッチ(=2θp)の範囲すなわち3つの頂点を同時に覆うことができる構成であり、弁体摺接面81は正四角形91の4つの頂点のうち1つの頂点は覆わない構成である。
説明した正四角形91の頂点に3つの連通口B、C、Dを配置した四方弁について、これを一般的に正N角形(N:4以上の整数)とした場合には以下のように記述できる。
すなわち、連通口Bから連通口Dまでの配置される範囲は2ピッチ(=2θp)となる。
連通凹部82は、正N角形の1辺の両端に設けられた2つの連通口Bと連通口Cとを連通するよう少なくとも1ピッチ(=θp)の範囲に設けられる。そして、連通口Bと連通口Cとを連通するよう弁体80が配置された場合には、連通口Bに隣接しかつ連通口Cとは反対側に位置する連通口が配置されない頂点は弁体摺接面81で覆われない構成としている。
上述の正N角形として記述したNに4を代入すれば、実施形態の図16にて説明した正四角形91に連通口B、C、Dを配置した場合を説明することができ、連通口B、C、Dと、弁体摺接面81と、連通凹部82との好適な配置関係を示すことができる。さらに、Nが5以上の場合の正N角形であっても同様に表すことができる。
次に、図18を用いて、冷媒経路(冷媒回路)に所謂液封が生じた場合について説明する。ここで、液封とは、両端が閉じられた冷媒回路、即ち閉回路が液体の冷媒で満たされ、その後に温度上昇して冷媒が熱膨張することで冷媒回路の配管内部や弁体内部に高圧が生じる現象である。
閉回路の内部が全て液体の冷媒で満たされて、その後温度上昇して冷媒が熱膨張すると、熱膨張した冷媒の圧力P2が、連通管69から弁体80に(図示下方から上方に)向けて加わる。
なお、連通管69内の圧力が異常に上昇することを防止する効果は、連通管69内が液体冷媒で満たされる液封の状態に限られるものではなく、連通管69内部が気体のみまたは気体と液体の混合状態であって、温度上昇によって熱膨張して圧力が上昇した場合にも同様な効果がある。
1.前記実施形態では、弁座プレート67を、第一の弁座プレート67aと第二の弁座プレート67bとの2つの部品で構成した場合を例示したが、弁座プレート67を一つの部品で構成してもよい。
しかし、弁体80とロータピニオンギヤ75と1本の弁体軸71まわりに回転自在とした場合、スペースが少なく済み、部品数が少なく、組み立ても容易なのでより望ましい。
しかしながら、弁体80とロータピニオンギヤ75とを冷媒切替弁60の中央部に配置する場合には、溶接箇所から離隔することができるので、溶接時の熱の影響を可及的に抑制でき、より好ましい。
1H2 開口周縁部
7 冷却器(蒸発器)
17 結露防止配管(冷媒流通部)
51 圧縮機
52 凝縮器
54 減圧手段
60 冷媒切替弁
66 弁ケース(ケース)
67 弁座プレート
67a 第一の弁座プレート(第一の弁座プレート部)
67b 第二の弁座プレート(第二の弁座プレート部)
68 流入管
69 連通管
69b 連通管(第1連通管)
69c 連通管(第2連通管)
69d 連通管(第3連通管)
71 弁体軸
74 ロータ駆動部(駆動手段)
75 ロータピニオンギヤ
78 アイドラ軸
79 アイドラギヤ
80 弁体
94 レーザ光(レーザ溶接)
95a 上段部(第一の弁座プレートの上段部)
95b 下段部(第一の弁座プレートの下段部)
A 流入口(流入管接続部)
B、C、D 連通口(連通管接続部)
Claims (3)
- 弁体軸まわりに回動自在に支持される弁体と、
前記弁体を駆動させる駆動手段と、
前記駆動手段から前記弁体に回転を伝達する回転伝達部材であるロータピニオンギヤおよび該ロータピニオンギヤと噛み合うアイドラギヤと、
前記弁体と前記駆動手段と前記ロータピニオンギヤと前記アイドラギヤを内在するケースと、
前記ケースの一端に設けられた弁座プレートと、
前記弁座プレートの外周の外郭を構成する円環形状の第一の弁座プレート部と、
前記第一の弁座プレート部よりも直径が小さくかつ厚さが厚く、第一の弁座プレート部の中心位置を内包する円盤形状の第二の弁座プレート部と、
前記第一の弁座プレート部の前記ケース内部に一端を開口して、流入管が接続される流入管接続部と、
前記第二の弁座プレート部の前記ケース内部に一端を開口して、連通管が接続される複数の連通管接続部とを備え、
前記弁体の回動により、前記連通管接続部を開放ないし閉塞し、
前記アイドラギヤは、回転自在に、外周に段部を設けた前記第一の弁座プレート部の下段部よりも厚さが厚い前記第一の弁座プレート部の上段部から離間した位置に軸支され、
前記弁座プレートの外周と前記ケースとが溶接によって密封接合され、
前記連通管は、第1連通管と第2連通管と第3連通管とであり、
前記弁体は、
前記流入管は前記第1連通管と前記第2連通管と前記第3連通管のいずれとも連通せず、かつ前記第3連通管は閉塞され、かつ前記第1連通管と前記第2連通管を連通する第1状態と、
前記第2連通管を閉塞する第2状態と、
前記流入管と前記第2連通管を連通し、前記第1連通管と前記第3連通管を閉塞する第3状態と、
前記流入管と前記第1連通管を連通し、前記第2連通管と前記第3連通管を連通する第4状態と、
を切り替えることを特徴とする冷媒切替弁。 - 減圧手段と、
前記減圧手段の下流に配置される蒸発器と、
前記蒸発器の下流に配置される圧縮機と、
前記圧縮機の下流に配置される凝縮器と、
冷媒が流通可能な冷媒流通部と、
前記減圧手段の上流側、前記凝縮器の下流側、前記冷媒流通部の一端、および前記冷媒流通部の他端が接続される冷媒切替弁とを備え、
前記冷媒切替弁は、
前記凝縮器の下流側と前記冷媒流通部の一端を連通させるとともに、前記冷媒流通部の他端と前記減圧手段の上流側を連通させる第1モードと、
前記冷媒流通部を経由せずに、前記凝縮器の下流側と前記減圧手段の上流側を連通させる第2モードと、
前記減圧手段の上流側への連通を閉塞する第3モードと、
前記凝縮器の下流側および前記前記冷媒流通部の一端を閉塞するとともに、前記前記冷媒流通部の他端と前記減圧手段の上流側を連通させる第4モードと
を切り替えることを特徴とする機器。 - 前記冷媒流通部は、
前記機器の開口周縁部に配設される結露防止配管であることを特徴とする請求項2に記載の機器。
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