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JP6081060B2 - ロボット装置、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ロボット装置、制御プログラム、および該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ロボット装置等に関するものである。
近年、一般家庭向けの家事支援ロボットが普及し始めている。
特許文献1には、自動で掃除を行う掃除機ロボットにおいて、通信端末から通信網を介して与えられた稼動指示に応じて家屋内を清掃する掃除機が開示されており、「掃除機ロボットは、待機中(非稼動状態)である、正常に稼動している、転倒している、バッテリーの残量がいくらか等といった自身の稼動状態に関する情報を機器情報として記憶する機能を有する。掃除機ロボットは、この機器情報を携帯電話機に送信する。」と記載されている。
特開2005−118354号公報(2005年5月12日公開)
しかしながら、特許文献1に開示されているように、機器情報を示す数値等がそのまま携帯端末に送信される場合、ユーザは、掃除機の稼動状態を把握するために、多数の数値を確認しなければならない。つまり、一見しただけでは掃除機の稼動状態を把握することが難しいことから、ユーザの利便性が損なわれる。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、自機が取得する各種情報を、当該情報の概要が一見して把握できる程度に概括した表現に置き換えた上で、外部に通知するロボット装置等を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係るロボット装置は、自機が取得した取得情報を概括した概括情報を決定する決定手段と、上記決定手段が決定した概括情報を外部装置に送信する送信手段とを備え、上記決定手段は、上記概括情報を、上記取得情報に応じて複数の選択肢から選択することにより決定することを特徴としている。
上記の構成によれば、まず、自機が取得した取得情報を概括した概括情報を、上記取得情報に応じて複数の選択肢から選択することによって決定する。そして、該決定した概括情報を外部装置に送信する。
よって、自機が取得した取得情報をそのまま外部装置に送信するのではなく、概括した概括情報に置き換えて外部装置に送信することができる。
したがって、ユーザは、外部装置にて概括情報を確認することにより、取得情報を直接確認する場合より容易に取得情報の概要を把握することができるので、ユーザの利便性が向上するという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、上記送信手段は、さらに、上記取得情報を上記外部装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、概括情報に加えて、取得情報そのものも外部装置に送信する。
よって、ユーザは、外部装置にて概括情報を確認することに加えて、取得情報を確認することもできる。
さらに、本発明に係るロボット装置は、上記概括情報は、上記取得情報を用いて算出した自機の状態の具合を示す情報である構成であってもよい。
上記の構成によれば、概括情報は自機の状態の具合(例えば、良好/通常/不良など)を示す情報である。
よって、自機が取得した取得情報をそのまま外部装置に送信するのではなく、自機の状態の具合を示す情報を外部装置に置き換えて送信することができる。そのため、ロボット装置の状態の具合を確認するという簡易な行為により、取得情報の概要を把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、自機の電源が投入されたとき、上記決定手段が上記概括情報を決定するとともに、上記送信手段が、該決定された概括情報を上記外部装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、自機の電源が投入された時点で、概括情報を決定し、該決定された概括情報を外部装置に送信する。
よって、ロボット装置の電源が投入されたタイミングで、その時点での取得情報の概要を外部装置にて確認することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、上記送信手段は、上記決定手段が直近に決定した概括情報と、上記決定手段が今回決定した概括情報とが異なるときのみ、該今回決定した概括情報を上記外部装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、直近に決定した概括情報と、今回決定した概括情報とが異なるときのみ、該今回決定した概括情報を外部装置に送信する。
よって、概括情報を決定する毎に概括情報を外部装置に送信するのではなく、概括情報が変化したときのみ概括情報を外部装置に送信する。
したがって、概括情報が変化したタイミングで、その時点での取得情報の概要を外部装置にて確認することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、上記送信手段は、さらに、送信対象となる概括情報と対応付けられたメッセージを上記外部装置に送信する構成であってもよい。
上記の構成によれば、概括情報に加えて、概括情報と対応付けられたメッセージを外部装置に送信する。
よって、概括情報に付随するメッセージを、概括情報とともに外部装置に送信することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、自機に電力を供給するための電力供給源である二次電池と、上記二次電池の電池残量を測定する電池残量測定手段とをさらに備え、上記決定手段は、上記電池残量測定手段が測定した電池残量を上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、二次電池の電池残量を上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、二次電池の電池残量をそのまま外部装置に送信するのではなく、当該電池残量について概括した概括情報を外部装置に送信することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、二次電池の電池残量の概要を把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、自機に電力を供給するための電力供給源である二次電池と、上記二次電池を充電するための充電台と電気的に接続するように自機を移動させる移動制御手段とをさらに備え、上記決定手段は、上記移動制御手段による移動の結果として自機が上記充電台と接続したか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、自機が充電台と接続したか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、自機が充電台と接続したか否かをそのまま外部装置に送信するのではなく、その旨を概括した概括情報を外部装置に送信することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、自機が充電台と接続したか否かを把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、掃除を実行する掃除手段と、掃除を実行した回数を記憶する掃除回数記憶部と、掃除を実行する毎に、上記掃除回数記憶部に記憶されている上記回数を1つ増加させて更新する掃除回数格納手段とをさらに備え、上記決定手段は、所定期間に含まれる日に対応付けて上記掃除回数記憶部に格納されている上記回数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、まず、掃除を実行する毎に、該掃除を実行した日と対応付けられている、掃除を実行した回数を1つ増加させて更新する。そして、所定期間に含まれる日に対応付けられている上記回数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、所定期間内に掃除を実行した合計回数をそのまま外部装置に送信するのではなく、当該合計回数について概括した概括情報を外部装置に送信することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、所定期間内に掃除を実行した合計回数の概要を把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、掃除を実行した実行日を記憶する掃除日記憶部と、掃除を実行したとき、上記実行日を上記掃除日記憶部に格納する掃除日格納手段とをさらに備え、上記決定手段は、上記掃除日記憶部に格納されている上記実行日のうち所定期間に含まれる上記実行日の数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、掃除を実行した実行日のうち所定期間に含まれる実行日の数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、所定期間内に掃除を実行した合計日をそのまま外部装置に送信するのではなく、当該合計日について概括した概括情報を外部装置に送信することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、所定期間内に掃除を実行した合計日の概要を把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、塵埃を吸引するモータと、上記モータの電流値を測定する電流値測定手段とをさらに備え、上記決定手段は、上記電流値測定手段が測定した電流値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、塵埃を吸引するモータの電流値を上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、塵埃を吸引するモータの電流値をそのまま外部装置に送信するのではなく、当該電流値について概括した概括情報を外部装置に送信することができる。なお、塵埃を集塵する集塵部内の塵埃の蓄積量は、モータの電流値によって概算量を把握することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、集塵部内の塵埃の蓄積量の概要を把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、塵埃を集塵するための、着脱可能な集塵部をさらに備え、上記決定手段は、上記集塵部が取り外されたか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定する構成であってもよい。
上記の構成によれば、集塵部が取り外されたか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定する。
よって、集塵部が取り外されたか否かをそのまま外部装置に送信するのではなく、その旨を概括した概括情報を外部装置に送信することができる。
したがって、外部装置にて概括情報を確認することにより、集塵部が取り外されたか否かを把握することができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るロボット装置は、上記取得情報と、上記概括情報を特定するための値とを対応付けて記憶する取得情報/値記憶部をさらに備え、上記決定手段は、上記取得情報と対応付けて上記取得情報/値記憶部に格納されている値を取得し、該取得した値と外部から取得した値とを加算した結果に応じて、上記選択肢から上記概括情報を選択する構成であってもよい。
上記の構成によれば、外部から取得した値を用いて上記概括情報を選択することができる。
したがって、外部から取得した値を考慮した概括情報を外部装置に送信することができるという効果を奏する。
なお、上記ロボット装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記ロボット装置をコンピュータにて実現させる上記ロボット装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係るロボット装置は、自機が取得した取得情報を概括した概括情報を決定する決定手段と、上記決定手段が決定した概括情報を外部装置に送信する送信手段とを備え、上記決定手段は、上記概括情報を、上記取得情報に応じて複数の選択肢から選択することにより決定する。
したがって、ユーザは、外部装置にて概括情報を確認することにより、取得情報を直接確認する場合と比べると短時間で容易に取得情報の概要を把握することができるので、ユーザの利便性が向上するという効果を奏する。
本発明の一実施形態の自走式掃除機の斜視図である。 上記自走式掃除機の側面断面図である。 上記自走式掃除機の底面図である。 上記自走式掃除機の操作パネルの一例を示す図である。 上記自走式掃除機の側面断面図であり、本体筐体の蓋部を開き集塵部を取り出した場合を示している。 上記自走式掃除機を充電する充電台の斜視図である。 上記自走式掃除機の機能的構成を示すブロック図である。 上記自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 (a)は、上記記憶部に含まれる掃除回数/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。(b)は、上記記憶部に含まれる掃除日数/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 上記制御部に含まれる感情演算部が用いる係数の一例を示す模式図である。 上記制御部に含まれる感情演算部が演算した結果として得られた感情値と感情との対応関係を示す模式図である。 上記自走式掃除機における処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる電池残量/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる電流値/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる経過時間/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる状態/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる状態/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる衝突回数/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる落下回避回数/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる臭気回数/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。 本発明のさらなる他の一実施形態に係る自走式掃除機の記憶部および制御部の構成を示すブロック図である。 上記記憶部に含まれる温度/演算値記憶部に記憶されるデータの一例を示す模式図である。
〔本発明の概要〕
本発明に係るロボット装置の一実施形態として、自走式掃除機(ロボット装置)1を例にして、以下に説明する。なお、ロボット装置としては、自走式掃除機1の他にも家事手伝いロボット、空気清浄ロボット、警備ロボット、またはペットロボット等のロボット装置に広く適用することが可能である。
本発明に係る自走式掃除機1は、自走しながら塵埃を吸引して掃除を行なう装置である。自走式掃除機1は、自走式掃除機1にて取得した情報(具体的には、掃除を実施した結果として得られる情報、自機の各部の状態を示す情報、自機に対する動作指示に関する情報など)を、当該情報の概要が一見して把握できる程度に概括した表現(以下、概括情報と表記する)に置き換え、該置き換えた概括情報を外部装置に送信することを主な特徴としている。
概括情報の典型例は、自走式掃除機1にて取得した情報から算出した、自走式掃除機1の状態の具合(良し悪し)を示す情報である。以下では、自走式掃除機1の状態の具合を、自走式掃除機1を擬人化した場合における自走式掃除機1の「感情」で表現するものとして説明する。この場合、自走式掃除機1は、自走式掃除機1にて取得した情報を概括した表現としての感情を、外部装置に送信するものである。
なお、自走式掃除機1の感情は、複数の選択肢から選択して決定する。各実施形態では、機嫌の良い「上機嫌」、機嫌が普通である「普通」、機嫌の悪い「不機嫌」の3つの選択肢があるものとする。感情の選択方法については後述する。なお、「上機嫌」は、自走式掃除機1の状態が良好であることを表し、「普通」は、自走式掃除機1の状態が不良ではないが良好とまでは言えないことを表し、「不機嫌」は、自走式掃除機1の状態が不良であることを表すものとする。
さらに、自走式掃除機1の「性格」をユーザが選択可能な構成としてもよい。性格の典型例は、感情の持続度が長い「感情タイプ」、感情の持続度が普通である「穏和タイプ」、感情の持続度が短い「寛容タイプ」である。これらのタイプを選択することにより、ユーザの好みに応じて感情の持続度合いを調節することが可能となる。
また、送信先の外部装置の典型例は、自走式掃除機1とペアリング処理済みの携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、PC等)である。この場合の外部装置は、自走式掃除機1から送信された感情を、ユーザが閲覧できるように、タッチパネル等の表示部に表示する。外部装置の他の典型例として、ブログやSNS(Social Networking Service)などのWebサイトを提供しているサーバ装置であってもよい。この場合の外部装置は、自走式掃除機1から送信された感情を、ユーザがWebブラウザ等を用いて閲覧できる形式で保持する。なお、自走式掃除機1と携帯端末は、必ずしもペアリングされている必要はない。
なお、本発明は、自走式掃除機に限定されるものではなく、自走しない掃除機にも適用可能である。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態について、図1〜図12に基づいて説明すると以下の通りである。
(自走式掃除機の構造)
図1〜3に、ぞれぞれ、本実施形態の自走式掃除機1の斜視図、側面断面図、底面図を示す。
自走式掃除機1は、図1に示すように、外枠が平面視円形の本体筐体2で形成された自走式掃除機1本体と、図22に示すように、バッテリー(二次電池)14を電力供給源として駆動される駆動輪29とを有し、自走しながら集塵(掃除)する装置である。
図1に示すように、本体筐体2の上面には、自走式掃除機1に対して指示入力を行う操作パネル50、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)ランプ51、集塵部30を出し入れする際に開閉する蓋部3が設けられている。なお、本実施形態では本体筐体2は、その上面及び底面が円形を成す形状とするが、この形状に限定されることはない。
LEDランプ51は、本実施形態では、本体筐体2の上面の周囲に設けられており、後述するように、自走式掃除機1の状態に合わせて、点灯する色および点灯パターンが変化するようになっている。なお、LED以外のランプが設けられていてもよい。また、LEDランプは、本体の上面に設けられた排気口7の付近に設けてもよい。
操作パネル50には、ユーザからの操作によって各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受け付ける操作スイッチ(操作部)と、ユーザに提示する各種情報を表示するディスプレイ(表示部)と、が設けられている。操作パネル50は、タッチパネルとして設けられていてもよい。また、操作パネル50に、表示用LEDが設けられていてもよい。
図4に操作パネル50の一例を示す。図4に示す操作パネル50は、掃除の開始および停止を指示する「スタート及びストップボタン」501、掃除のモードを選択できる「モード選択ボタン」502、現在時刻や自走式掃除機1を稼動させる予約時刻を設定可能に設けられた「タイマーセットボタン」505、現在時刻や予約時刻を表示する時刻表示部504、後述する集塵容器31が満杯になったことを検知すると点灯するごみ捨てランプ506、を備える。また、操作パネル50は、バッテリー14の充電量を示す「バッテリーマーク」503、を表示する。これらは、単なる例示であり、操作パネル50は、これら以外の機能を実現する操作部や表示部を備えていてもよい。
図2、3に示すように、本体筐体2の底面には、底面から突出して水平な回転軸29aで回転する一対の駆動輪29が配されている。駆動輪29の回転軸29aは本体筐体2の中心線C上に配置されている。駆動輪29の両輪が同一方向に回転すると自走式掃除機1が進退し、逆方向に回転すると自走式掃除機1が本体筐体2の中心線Cの回りに回転する。駆動輪29がバッテリー14により駆動されることで、自走式掃除機1は自走する。以下で、自走式掃除機1が自走して掃除を行う際の進行方向における前を前方、後ろを後方と呼ぶ。また、掃除を行う際の進行方向に沿った動きを前進、掃除を行う際の進行方向と逆方向に沿った動きを後退と呼ぶ。また。本体筐体2の周面(側面)において、掃除を行う際の進行方向に向かう面を前面、前面と反対側に位置する面を背面と呼ぶ。背面は、後退する際の進行方向に向かう面となる。
掃除中、本体筐体2が掃除領域の周縁に到達した場合や進路上の障害物に衝突すると、駆動輪29が停止される。そして、駆動輪29の両輪を互いに逆方向に回転し、本体筐体2の中心線Cを中心に自走式掃除機1本体を回転して向きを変え、旋回する。これにより、所望の掃除領域全体に自走式掃除機1を自走させるとともに障害物を避けて自走させることができる。尚、駆動輪29の両輪を前進時に対して反転して自走式掃除機1を後退させてもよい。
本体筐体2の底面の前方には、吸込口6が設けられている。吸込口6は本体筐体2の底面に凹設した凹部8の開放面によって床面Fに面して形成されている。凹部8内には水平な回転軸で回転する回転ブラシ9が配され、凹部8の両側方には垂直な回転軸で回転するサイドブラシ10が配されている。
さらに、本体筐体2の底面には、吸込口6のさらに前方にローラー形状の前輪27が設けられている。また、本体筐体2の底面の後方端部(後端)に、自在車輪から成る後輪26が設けられている。自走式掃除機1は、本体筐体2の中心に配した駆動輪29に対して前後方向に重量が配分され、前輪27が床面Fから離れて回転ブラシ9、駆動輪29及び後輪26が床面Fに接地して掃除が行われる。このため、進路前方の塵埃を前輪27により遮ることなく吸込口6に導くことができる。前輪27は進路上に現れた段差に接地し、自走式掃除機1が段差を容易に乗り越えられるようになっている。
本体筐体2の周囲にはバンパー5が設けられており、自走式掃除機1本体への衝撃や振動を緩衝させる。自走式掃除機1は、走行中に障害物にバンパー5が接触したことを検知すると、進行方向を変更して走行を継続する。
本体筐体2の周面の後端には、バッテリー14の充電を行う充電端子4が露出して設けられている。本実施形態では、充電端子4は本体筐体2の周面の後端の上下に2つ設けられているが、1つあるいは3つ以上設けられていてもよい。自走式掃除機1は、掃除後あるいは充電量が所定値を下回ると、充電台40の設置されている場所に帰還する。そして、充電台40に設けられた給電端子41に充電端子4を接してバッテリー14を充電する。商用電源に接続される充電台40の背面(本体筐体2の周面と対向しない面)は通常、室内の側壁Sに沿って設置される。充電台40については、後述する。
バッテリー14は、自走式掃除機1全体の電力供給源である。バッテリー14としては、繰り返し充放電が可能な大容量の充電池が望ましい。例えば鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池あるいはキャパシタ等を使用すればよい。
本体筐体2内には塵埃を集塵する集塵部30が配されている。集塵部30は駆動輪29の回転軸29a上方に配され、本体筐体2に設けた集塵室39内に収納されている。集塵部30が駆動輪29の回転軸29aの上方に配されるため、集塵によって重量が大きくなっても本体筐体2の重量バランスが維持される。集塵室39は四方の周面及び底面が覆われた隔離室から成り、本体筐体2内を仕切るように回転ブラシ9の軸方向に延びて形成されている。集塵室39の各壁面は回転ブラシ9の軸方向に延びた前壁を除いてそれぞれ閉塞されている。集塵室39の前壁には凹部8に連通する第1吸気路11及び凹部8の上方に配してモータユニット(モータ)20に連通する第2吸気路12が設けられている。
集塵部30は、図5に示すように本体筐体2の蓋部3を開くことで、本体筐体2に対して出し入れが可能になる。集塵部30は、有底の集塵容器31の上部にフィルタ33を有する上部カバー32が取り付けられて形成されている。上部カバー32は可動の係止部32aにより集塵容器31に係止され、係止部32aの操作によって集塵容器31の上面を開閉する。これにより、集塵容器31に堆積した塵埃を廃棄することができる。
集塵容器31の周面には先端に流入口34aを開口して第1吸気路11に連通する流入路34が設けられている。また、集塵容器31内には流入路34に連続して屈曲により下方に気流を導く流入部34bが設けられている。上部カバー32の周面には先端に流出口35aを開口して第2吸気路12に連通する流出路35が設けられている。
流入口34a及び流出口35aの周囲には集塵室39の前壁に密接するパッキン(図示せず)が設けられる。これにより、集塵部30を収納した集塵室39内が密閉される。流入口34aの開口面、流出口35aの開口面及び集塵室39の前壁は傾斜面に形成され、集塵部30の出し入れ時の摺動によるパッキンの劣化を防止することができる。
本体筐体2内の集塵室39の後方の上部には制御基板15が配される。制御基板15には自走式掃除機1の各部を制御する後述の制御部(掃除手段)52や各種データを記憶する後述の記憶部57が設けられる。集塵室39の後方の下部には着脱可能のバッテリー14が配される。バッテリー14は充電端子4を介して充電台40から充電され、制御基板15、駆動輪29、回転ブラシ9、サイドブラシ10及び電動送風機22等の各部に電力を供給する。
上記構成の自走式掃除機1において、掃除運転が指示されると、バッテリー14からの電力が供給されて、電動送風機22、後述のイオン発生装置62、駆動輪29、回転ブラシ9及びサイドブラシ10が駆動される。これにより、自走式掃除機1は、回転ブラシ9、駆動輪29及び後輪26が床面Fに接地して所定の掃除領域を自走し、吸込口6から床面Fの塵埃を含む気流が吸い込まれる。この時、回転ブラシ9の回転によって床面F上の塵埃が掻き上げられて凹部8内に導かれる。また、サイドブラシ10の回転によって吸込口6の側方の塵埃が吸込口6に導かれる。
吸込口6から吸い込まれた気流は図2の矢印A1に示すように第1吸気路11を後方に流通し、流入口34aを介して集塵部30に流入する。集塵部30に流入した気流はフィルタ33により塵埃を捕集され、流出口35aを介して集塵部30から流出する。これにより、集塵容器31内に塵埃が集塵して堆積する。集塵部30から流出した気流は矢印A2に示すように第2吸気路12を前方に流通し、モータユニット20の電動送風機22に流入する。
電動送風機22を通過した気流は、本体筐体2の上面に設けた排気口7から矢印A3に示すように上方後方に排気される。なお、電動送風機22の近傍にイオン発生装置(図示せず)が備えられており、排気口7からは、イオンを含む気流が排気される。
以上のように、室内の掃除が行われるとともに、自走する自走式掃除機1の排気に含まれるイオンが室内に行き渡って室内の除菌や脱臭が行われる。この時、排気口7から上方に向けて排気するので、床面Fの塵埃の巻き上げを防止して室内の清浄度を向上することができる。
第2吸気路12を通って流れるイオンを含む気流の一部は凹部8に導かれるように構成されていてもよい。このように構成されていると、吸込口6から第1吸気路11に導かれる気流内にイオンが含まれる。これにより、集塵部30の集塵容器31やフィルタ33の除菌及び脱臭を行うことができる。
充電台40は、自走式掃除機1のバッテリー14を充電させるための装置であり、充電台40は内部には、バッテリー14への充電を制御する充電回路等を備えている。
図6に示すように、充電台40の前面(本体筐体2の周面と対向する面)には、自走式掃除機1の充電端子4と接触可能な位置に、自走式掃除機1の充電端子4と同数の、給電端子41が設けられている。給電端子41は、何とも接触していない状態では、充電台40の前面から突出しており、給電端子41の先端面と充電台40の前面とがほぼ平らになるまで押し戻すことが可能になっている。自走式掃除機1の充電端子4が充電台40の給電端子41と接触(電気的接続)したまま、給電端子41の先端面が充電台40の前面とほぼ平らになるまでに押されると、接点と導通して、充電台40が接続した商用電源からの電流が、自走式掃除機1に流れる。この状態にてバッテリー14を充電させることができる。
また、充電台40は、充電台40の設置場所及び給電端子41の位置を示す帰還信号を発信するように構成されている。自走式掃除機1は、掃除終了を検知した場合あるいはバッテリー14の充電量が所定値を下回った場合には、充電台40から発せられた帰還信号を検知して充電台40の設置されている場所に自動的に帰還する。ここで、掃除終了の検知は、例えば、自走式掃除機1が、一定距離移動あるいは一定時間経過したことを検知、あるいは、センサ等で掃除領域の清掃状態を検知することにより行われてもよい。または、自走式掃除機1が、操作パネル50あるいは後述するリモコン装置や無線通信により接続した端末装置から、掃除終了指示や中断指示等の充電台40への帰還を促す指示を受け付けることで、行われてもよい。
本実施形態では、充電台40の設置場所及び給電端子41の位置を示す帰還信号として赤外線信号が発信されるものとするが、赤外線信号以外の信号が発信されてもよい。帰還信号は、充電台40が商用電源に接続されており、自走式掃除機1が充電台40から離れていれば、常時に発信される。
本実施形態では、自走式掃除機1は、帰還信号を検知して、前進(言い換えれば、前面を進行方向に向けて移動)して充電台40の設置場所付近まで戻ってくると、一時停止し、充電端子4が給電端子41と対向する位置に来るまで、本体筐体2の中心線Cの回りに旋回する。その後、本体筐体2は後退(言い換えれば、背面を進行方向に向けて移動)を開始する。自走式掃除機1は、充電端子4が給電端子41に接触した後、さらに後退して、充電端子4と接触している給電端子41の先端面と充電台40の前面とがほぼ平らになる位置(給電端子41の押し戻しが止まる位置、ドッキング位置)まで来ると、給電端子41からの通電を検知し、後退を停止する。この停止した状態で、充電が行われる。なお、自走式掃除機1の帰還および充電端子4と給電端子41とのドッキング(自走式掃除機1と充電台40とのドッキング)に関する処理は、公知の技術を用いることができる。
充電端子4と給電端子41とのドッキングは、例えば、本体筐体2の背面(後端)に後方センサを設置し、後方センサで帰還信号を検知しながら、自走式掃除機1を後退させることで行うことができる。後方センサが、帰還信号を検知しなくなると、自走式掃除機1を本体筐体2の中心線Cの回りに微量に正転(時計回り)または逆転(反時計回り)させ、帰還信号を検知してから、後退を行う。このように、常に帰還信号の検知を維持しながら本体筐体2を後退させることで、充電端子4と給電端子41との位置を合わせることができる。
なお、後方センサ及び充電端子4は共に駆動輪29の回転軸29aと平行な線上に設けられるのが好ましい。このように設けられていると、後方センサが充電台40からの帰還信号の検知を維持しながら後退して、充電端子4を給電端子41に接続させることが適切に行える。
また、自走式掃除機1は、設定によって、充電端子4と給電端子41とが接続している状態、つまり、バッテリー14の充電中および充電終了後に、電動送風機22及びイオン発生装置を駆動できるように構成されていてもよい。このように構成されていると、充電中および充電終了後に、排気口7から上方後方にイオンを含む気流が放出される。充電端子4が本体筐体2の後端に設けられているため、イオンを含む気流は充電台40の方向に流通する。ここで、充電台40の背面が室内の側壁Sに沿って設置される場合、イオンを含む気流は、側壁Sに沿って上昇する。該気流は室内の天井壁及び対向する側壁に沿って流通する。従って、イオンが室内全体に行き渡り、除菌効果や脱臭効果を向上させることができる。
また、自走式掃除機1に、周辺環境の状態を検知する環境検知部が設けられており、環境検知部が検知した周辺環境の状態に基づいて、特定箇所に一定時間留まり、排気口7からイオンを含む気流を放出するように構成されていてもよい。
本実施形態では、自走式掃除機1は、自機に備えられた操作パネル50だけでなく、IrDA、IrSS(登録商標)などの赤外線通信によってリモコン装置(図示せず)からも操作が行えるようになっている。また、自走式掃除機1は、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの無線通信により接続したスマートフォン等の端末装置(図示せず)を介して操作を行うこともできるようになっている。また、自走式掃除機1から、無線通信により接続した端末装置にデータを送信することも可能となっている。つまり、自走式掃除機1は、無線電波方式で接続した端末装置とは双方向通信が可能である。また、自走式掃除機1は、広域の無線ネットワークに接続してもよい。この場合には、広域の無線ネットワークに接続した端末装置から自走式掃除機1に対する操作が行うことができる。
さらに、自走式掃除機1は、音声による入力操作が可能になっていてもよい。また、自走式掃除機1は、自走式掃除機1に記憶している音声データを出力するように構成されていてもよい。
また、自走式掃除機1は各種センサを備えており、障害物を回避して段差や階段から落ちることなく自走することができるように構成されている。このようなセンサとして、例えば、クリフセンサ(段差検知センサ)、障害物検知センサ、人感センサ、CCD(Charge-Coupled Device)カメラなどが挙げられる。これらは単なる例示であり、またこれら全てを備えている必要はない。クリフセンサや人感センサは、例えば赤外線センサ、また、障害物検知センサは、例えば超音波センサにて構成することができる。
また、自走式掃除機1は、例えば、加速度センサ、距離検知センサ、角度センサなどを備えており、掃除中の動作等が制御されてもよい。さらに、自走式掃除機1は、後述のように温度測定部や臭気測定部を備え、測定結果に応じた掃除やイオン放出等を行うように制御されてもよい。
本実施形態では、自走式掃除機1を、吸引式の掃除機として説明しているが、自走式掃除機1は、例えば、モップ式の掃除機にも適用することができる。また、自走式掃除機1は、家庭用だけでなく、業務用のものであってもよい。
また、本実施形態では、自走式掃除機1はイオン発生装置62を備えているが、必ずしも備えている必要はない。
(自走式掃除機の機能的構成)
次に、自走式掃除機1の機能的構成について説明する。自走式掃除機1は、図7に示すように、制御部52、通信制御部(通信制御手段)53、操作パネル50、LEDランプ点灯部54、LEDランプ51、電圧検出部55、充電端子4、バッテリー14、記憶部57、走行駆動部58、回転ブラシ駆動部59、回転ブラシ9、サイドブラシ駆動部60、サイドブラシ10、駆動輪29、送風装置61、イオン発生装置62、音声入力部63、音声出力部64、段差検知部65、臭気測定部66、温度測定部67、衝突検知部68を、備えている。前出した部材については説明を省略する。
制御部52は、記憶部57に記憶されたプログラムやデータ、さらに、前出の操作パネル50、リモコン装置、無線通信により接続した端末装置から入力されたプログラム、データに基づき、自走式掃除機1の各種動作の制御を行うブロックである。制御部52は、前記した制御基板15に設けられる。
通信制御部53は、外部装置とのデータの送受信を制御するブロックである。前出したリモコン装置あるいは無線通信により接続した端末装置から、自走式掃除機1を制御するための制御信号などを受信する。また、無線通信により接続した端末装置に対して、自走式掃除機1に記憶しているデータや自走式掃除機1にて測定可能なデータを送信する。通信制御部53は、また、充電台40からの帰還信号を受信する。
LEDランプ点灯部54は、LEDランプ51に駆動電流を供給し、LEDランプ51の点灯を制御するブロックである。LEDランプ点灯部54は、自走式掃除機1の状態に合わせて、点灯する色および点灯パターンを変化させる。例えば、掃除を行っている掃除モード、充電中である充電モード、掃除を行わずにイオン発生を行っている(イオン発生については後述する)イオン発生モード、緊急事態が発生している緊急事態モード、により色および点灯パターンを変化させてもよい。
電圧検出部55は、バッテリー14の電圧を検出するブロックであり、検出した電圧からバッテリー14の充電量を求める。バッテリー14には、充電端子4が電気的に接続されるよう構成されている。
記憶部57は、(1)自走式掃除機1の制御部52が実行する制御プログラム、(2)制御部52が実行するOSプログラム、(3)制御部52が、自走式掃除機1が有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。あるいは、(5)制御部52が各種機能を実行する過程で演算に使用するデータおよび演算結果等を記憶するものである。例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)、HDD(Hard Disc Drive)などの不揮発性記憶装置に記憶される。例えば、上記の(5)のデータは、RAM(Random Access Memory)などの揮発性記憶装置に記憶される。
また、記憶部57は、操作パネル50、または、通信制御部53を介して前出のリモコン装置や端末装置から受け付けた、自走式掃除機1の動作に係る各種条件設定を、記憶する。さらに、記憶部57は、自走式掃除機1の設置場所周辺の走行マップを記憶してもよい。走行マップとは、自走式掃除機1の走行経路や走行速度などといった走行に関する情報、あるいは、掃除する領域に関する情報である。走行マップは、予めユーザが設定して記憶部57に記憶させてもよいし、自走式掃除機1自身が自動的に記録するように構成されていてもよい。
走行駆動部58は、モータドライバ、駆動輪モータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転方向、回転角度等を決定して、駆動輪29を駆動させるブロックである。
回転ブラシ駆動部59は、モータドライバ、回転ブラシモータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、回転ブラシ9を駆動させるブロックである。
サイドブラシ駆動部60は、モータドライバ、サイドブラシモータ等を備え、制御部52からの制御信号に基づき、回転数等を決定して、サイドブラシ10を駆動させるブロックである。
送風装置61は、前出のモータユニット20に相当し、電動送風機22等を備え、本体筐体2の内部への吸気及び内部からの排気を行う装置である。
イオン発生装置62は、制御部52による制御の下、駆動されるとイオンを発生させる装置である。
本実施形態では、イオン発生装置62は、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生装置であるとする。よってイオン発生装置62には、プラズマクラスターイオン発生素子が設けられており、プラズマクラスターイオン発生素子は、プラスイオンを発生するプラスイオン発生部と、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生部とを備えている。なお、このようなイオン発生素子は、本願出願人が先に出願した特開2002−58731号に詳しく開示されている。
イオン発生装置62から発生したイオンは、送風装置61によって、本体筐体2の外部に排出される。なお、制御部52の制御により、自走式掃除機1は、掃除の動作とイオン発生の動作とを同時に実行できるほか、掃除の動作とイオン発生の動作とを各々単独で実行することも可能である。
音声入力部63は、マイクロホンなどの音声入力装置であり、外部から自走式掃除機1へ音声を入力するものである。
音声出力部64は、スピーカなどの音声出力装置であり、記憶部57に記憶している音声データに従って外部へ音声を出力するものである。
段差検知部65は、自走式掃除機1の走行面における段差を検知するセンサであり、例えば、クリフセンサ等から成る。
臭気測定部66は、自走式掃除機1の周辺の臭気を測定する臭気センサであり、例えば、ガスセンサ等から成る。
温度測定部67は、自走式掃除機1の周辺の気温を測定する温度センサであり、例えば、サーミスタ等から成る。
衝突検知部68は、バンパー5が障害物に衝突したことを検知する接触センサである。
次に、図8〜11を参照しながら、記憶部57および制御部52の構成について詳細に説明する。
(記憶部の構成)
記憶部57は、掃除回数記憶部571、掃除日数記憶部572、掃除回数/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)573、および、掃除日数/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)574を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
掃除回数記憶部571は、自走式掃除機1が掃除を実施した回数(以下、掃除回数と表記する)を、日毎に記憶するものである。また、掃除日数記憶部572は、自走式掃除機1が掃除を実施したか否かを、日毎に記憶するものである。なお、同日に複数回の掃除が行なわれたとしても、掃除日数記憶部572に記録される情報は、その日に掃除を実施した旨のみである。なお、掃除回数記憶部571および掃除日数記憶部572に記憶されるデータは、後述する掃除履歴情報格納部401によって更新される。
なお、自走式掃除機1は、下記(N1)〜(N4)に示す掃除モードで掃除を実施することができる。掃除回数記憶部571および掃除日数記憶部572は、掃除モード毎にデータを記憶してもよいし、掃除モードを区別することなくデータを記憶してもよい。
(N1)掃除可能な全範囲を掃除する(以下、オートモードと表記する)。(N2)所定の円形領域を掃除する(以下、スポット1モードと表記する)。(N3)スポット1モードとは異なる大きさの円形領域を掃除する(以下、スポット2モードと表記する)。(N4)壁際を掃除する(以下、壁際モードと表記する)。
なお、掃除回数記憶部571および掃除日数記憶部572に記憶されるデータは、所定のトリガによって初期値(通常は「0」)にリセットされるように構成されていることが好ましい。
次に、掃除回数/演算値記憶部573は、掃除回数と、後述する感情演算部251が行なう演算に用いるパラメータである感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、掃除回数と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、掃除回数/演算値記憶部573に記憶されるデータは、予め設定されたものでもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図9(a)を参照しながら、掃除回数/演算値記憶部573に記憶されるデータの一例を説明する。図9(a)は、掃除回数/演算値記憶部573に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、掃除回数が「4回未満」、「4回以上7回未満」、「7回以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
次に、掃除日数/演算値記憶部574は、掃除を実施した日数(以下、掃除日数と表記する)と、感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、掃除日数と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、掃除日数/演算値記憶部574に記憶されるデータは、予め設定されたものでもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図9(b)を参照しながら、掃除日数/演算値記憶部574に記憶されるデータの一例を説明する。図9(b)は、掃除日数/演算値記憶部574に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、掃除日数が「4日未満」、「4日以上7日未満」、「7日」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
次に、メッセージ記憶部570は、感情と、感情を表現したメッセージとを対応付けて記憶するものである。例えば「上機嫌」の感情と「とてもよい状態です」というメッセージとを対応付けて記憶する。また例えば、「普通」の感情と「普通の状態です」というメッセージとを対応付けて記憶する。また例えば、「不機嫌」の感情と「よくない状態です」というメッセージとを対応付けて記憶する。なお、メッセージ記憶部570に記憶されるメッセージは、予め設定されたものでもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
なお、メッセージ記憶部570に記憶されるメッセージは文字情報に限定されるものではなく、アイコンなどの画像であってもよい。例えば、「上機嫌」の感情には笑顔のアイコンを、「普通」の感情には無表情の顔のアイコンを、「不機嫌」の感情には怒り顔のアイコンを対応付けて記憶してもよい。このように一瞥で自走式掃除機1の感情を判断できるものであれば好ましい。
(制御部の構成)
制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)201、送信処理部301、および掃除履歴情報格納部(掃除回数格納手段、掃除日数格納手段)401を含んでいる。
まず、イベント検知部101は、感情選択部201が感情を選択するトリガとなるイベントの発生を検知するものである。イベント検知部101が検知するイベントの典型例は下記(E1)〜(E3)に示すイベントである。
(E1)自走式掃除機1の電源が投入されて起動した(以下、起動イベントと表記する)。(E2)自走式掃除機1と外部装置との通信接続が確立した(以下、接続確立イベントと表記する)。(E3)自走式掃除機1が外部装置からデータ取得要求を示す制御信号を受信した(以下、要求受信イベントと表記する)。
起動イベント、接続確立イベント、および要求受信イベントの発生を検知するために、イベント検知部101は、起動検知部111、接続確立検知部121、および要求受信検知部131を含んでいる。
起動検知部111は、起動イベントを検知するために、自走式掃除機1の電源が投入されて起動したことを検知する。
接続確立検知部121は、接続確立イベントを検知するために、自走式掃除機1の通信制御部53を介して外部装置との通信接続が確立したことを検知する。通信接続の確立手順は一般に知られているものを用いればよいので、ここでは説明を省略する。
要求受信検知部131は、要求受信イベントを検知するために、通信制御部53を介して受信した制御信号が、データ取得要求を示すものであることを検知する。制御信号の受信手順は一般に知られているものを用いればよいので、ここでは説明を省略する。
次に、感情選択部201について説明する。感情選択部201は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、自走式掃除機1の感情を、自走式掃除機1が実施した掃除の頻度に応じて、「上機嫌」、「普通」、および「不機嫌」の中から選択する。
掃除の頻度とは、直近の所定期間(以下、期間Tと表記する)において掃除を実施した回数(以下、直近掃除回数と表記する)、および、期間Tにおいて掃除を実施した日数(以下、直近掃除日数と表記する)、の少なくともいずれかである。なお、このような、掃除の頻度は、自走式掃除機1が取得可能な情報であり、自走式掃除機1の機器情報の一種でもある。
なお、期間Tの典型例としては、(1)自走式掃除機1の出荷時から現在に至るまでの期間、(2)自走式掃除機1の主電源が直近に投入されてから現在に至るまでの期間、(3)直近の数日間、などが挙げられる。
感情選択部201は、演算値決定部231および感情演算部251を含んでいる。まず、演算値決定部231は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、感情演算部251が行なう演算に用いるパラメータである感情演算値M1を、自走式掃除機1が実施した掃除の頻度に応じて決定する。
直近掃除回数を掃除の頻度として用いる場合について説明する。この場合、演算値決定部231は、まず、掃除回数記憶部571に格納されている、期間Tに含まれる各日の掃除回数を取得する。そして、該取得した掃除回数の合計値と対応づけて掃除回数/演算値記憶部573に記憶されている感情演算値M1を取得する。
期間Tが直近の7日間である場合において、具体例を挙げて説明する。図9(a)に示したデータが掃除回数/演算値記憶部573に記憶されている場合において、直近の7日間の掃除回数の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−10」を取得する。同様に、掃除回数の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−7」を取得する。同様に、掃除回数の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−5」を取得する。
次に、直近掃除日数を掃除の頻度として用いる場合について説明する。この場合、演算値決定部231は、まず、掃除日数記憶部572に格納されている、期間T内に掃除を実施した日の個数を取得する。そして、該取得した個数と対応づけて掃除日数/演算値記憶部574に記憶されている感情演算値M1を取得する。
期間Tが直近の7日間である場合において、具体例を挙げて説明する。図9(b)に示したデータが掃除日数/演算値記憶部574に記憶されている場合において、直近の7日間の掃除日の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−20」を取得する。同様に、掃除日の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−14」を取得する。同様に、掃除日の合計値が4未満であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプであるとき、演算値決定部231は感情演算値M1として「−10」を取得する。
なお、直近掃除回数および直近掃除日数のいずれを掃除の頻度として用いるかについては、ランダムにいずれかを選択してもよいし、所定の優先順位を設けて選択してもよい。
次に、感情演算部251は、演算値決定部231が決定した感情演算値M1を用いて、所定の演算式により、感情を特定するための感情値Mを演算する。演算式の典型例は下記の(式1)〜(式3)であるが、これらに限定されるものではなく様々な演算式が適用可能である。
M=M1 ・・・(式1)
M=m×M0+M1 ・・・(式2)
M=m×M0+M1+M2 ・・・(式3)
ここで、「M0」は、前回に演算したときの感情値Mを表している。
また、「m」は、前回感情値Mを演算した時刻からの経過時間に応じて変動する係数(0以上1以下)を表している。係数mは、前回に感情値Mを演算した時刻からの経過時間が長いほど小さい値となる。
図10を参照しながら、係数mの一例を説明する。図10は、係数mの一例を示す模式図である。この例では、自走式掃除機1の性格のタイプ毎に係数mを設定している。同図に示すように、係数mは、前回の感情値Mを演算した時刻から時間が経過するにつれて値が小さくなるように設定されている。例えば、性格が感情タイプであれば、経過時間が1時間未満であれば係数mは1であるが、経過時間が18時間以上であると係数mは0.6となる。
また、「M2」は、通信制御部53を介して外部から受信したデータであり、典型的には、ユーザが携帯端末などで所定のゲーム等を実施した結果として獲得したポイント値である。なお、ポイント値に限らず、その他のデータであってもよい。
上記(式1)では、感情演算値M1をそのまま今回の感情値Mとしている。これに対して、上記(式2)では、前回の演算時からの時間経過に応じて前回の感情値Mを今回の感情値Mに反映することができる。また、上記(式3)を用いると、さらに、ユーザが携帯端末などで所定のゲームをした結果として獲得したポイントを加算した感情値Mを得ることができる。
そして、感情演算部251は、演算結果として得られた感情値Mの値に従って、自走式掃除機1の感情を選択する。例えば、図11に示すように、感情値Mと感情とが対応付けられている場合、感情値Mが25以上であれば「上機嫌」、感情値Mが−25以上25未満であれば「普通」、感情値Mが−25未満であれば「不機嫌」を選択する。
次に、送信処理部301について説明する。送信処理部301は、感情選択部201が選択した感情を、通信制御部53を介して、外部装置に送信する。送信形態の典型例は下記(S1)〜(S3)である。
(S1)自走式掃除機1とペアリング処理済みの携帯端末に対して無線LANやインターネットを介して電子メール等にて送信する。
(S2)データ取得要求を送信した携帯端末に対して無線LANやインターネットを介して電子メール等にて送信する。
(S3)予め登録されているサーバ装置(例えば、ブログやSNSなどのWebサイトを提供しているサーバ装置)に対して無線LANやインターネットを介してHTTPプロトコル等を用いて送信する。
また、送信処理部301が感情を送信するタイミングの典型例は下記(T1)〜(T2)である。
(T1)感情選択部201が感情を選択する毎に、該選択した感情を送信する。
(T2)感情選択部201が前回選択した感情と、感情選択部201が今回選択した感情とが異なる場合にのみ、当該今回選択した感情を送信する。
さらに、送信処理部301は、送信対象となる感情に対応付けてメッセージ記憶部570に記憶されているメッセージを、通信制御部53を介して、外部装置に送信してもよい。なお、メッセージは、外部装置から要求があった場合に限り送信するようにしてもよい。
さらに、送信処理部301は、掃除回数記憶部571に記憶されている日毎の掃除回数、および/または、掃除日数記憶部572に記憶されている日毎の掃除実施有無を、通信制御部53を介して、外部装置に送信してもよい。なお、これらの情報は、外部装置から要求があった場合に限り送信するようにしてもよい。
次に、掃除履歴情報格納部401について説明する。掃除履歴情報格納部401は、自走式掃除機1が掃除を開始したとき、掃除回数記憶部571に記憶されている掃除回数を更新するとともに、掃除を実施した旨を掃除日数記憶部572に記録する。掃除回数記憶部571および掃除日数記憶部572のデータ構造に応じて、掃除履歴情報格納部401は、掃除モード毎にデータを格納してもよいし、掃除モードを区別することなくデータを格納してもよい。
(処理の流れ)
次に、図12を参照しながら、自走式掃除機1における処理の流れについて説明する。図12は、自走式掃除機1における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、イベント検知部101がイベントの発生を検知すると(ステップ(以下、単に「S」と表記する)11にてYES)、演算値決定部231が感情演算値M1を決定する(S12)。
そして、感情演算部251が、ステップS12にて決定された感情演算値M1を用いて感情値Mを演算し(S13)、感情値Mの値に従って感情を選択する(S14)。
そして、送信処理部301が、ステップS14にて選択された感情を、外部装置に送信する(S15)。このとき、送信対象となる感情に対応付けてメッセージ記憶部570に記憶されているメッセージを外部装置に送信してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の一実施形態について、図13および図14に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図13を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図13は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、電池残量/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)575を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
電池残量/演算値記憶部575は、バッテリー14の電池残量と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、電池残量と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、電池残量/演算値記憶部575に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図14を参照しながら、電池残量/演算値記憶部575に記憶されるデータの一例を説明する。図14は、電池残量/演算値記憶部575に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、電池残量が「20%未満」、「20%以上90%未満」、「90%以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)202、送信処理部301、および電池残量測定部(電池残量測定手段)402を含んでいる。
まず、電池残量測定部402は、バッテリー14の電池残量の測定要求に応じて、電圧検出部55を介してバッテリー14の電池残量を測定するものである。なお、バッテリー14の電池残量は、フル充電時の電池残量と測定時の電池残量との差分により求める。
次に、感情選択部202は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、自走式掃除機1の感情を、バッテリー14の電池残量に応じて、「上機嫌」、「普通」、および「不機嫌」の中から選択する。なお、バッテリー14の電池残量は、自走式掃除機1が取得可能な情報であり、自走式掃除機1の機器情報の一種でもある。
感情選択部202は、演算値決定部232および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部232は、まず、電池残量測定部402に対してバッテリー14の電池残量の測定を要求し、電池残量測定部402が測定した電池残量を取得する。そして、該取得した電池残量に対応づけて電池残量/演算値記憶部575に記憶されている感情演算値M1を取得する。
図14に示したデータが電池残量/演算値記憶部575に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。電池残量が20%未満であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合において、演算値決定部232は感情演算値M1として「−50」を取得する。同様に、電池残量が20%未満であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部232は感情演算値M1として「−35」を取得する。同様に、電池残量が20%未満であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部232は感情演算値M1として「−25」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部232が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態3〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図15および図16に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図15を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図15は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、電流値/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)576を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
電流値/演算値記憶部576は、モータユニット20の電流値と、感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、電流値と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、電流値/演算値記憶部576に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図16を参照しながら、電流値/演算値記憶部576に記憶されるデータの一例を説明する。図16は、電流値/演算値記憶部576に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、電流値が「1.4A未満」、「1.4A以上1.6A未満」、「1.6A以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)203、送信処理部301、および電流値測定部403を含んでいる。
まず、電流値測定部403は、モータユニット20の電流値の測定要求に応じて、モータユニット20の電流値を測定するものである。
次に。感情選択部203は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、自走式掃除機1の感情を、集塵部30内の塵埃の蓄積量に応じて、「上機嫌」、「普通」、および「不機嫌」の中から選択する。なお、集塵部30内の塵埃の蓄積量は、自走式掃除機1が取得可能な情報であり、自走式掃除機1の機器情報の一種でもある。
感情選択部203は、演算値決定部233および感情演算部251を含んでいる。
集塵部30内の塵埃の蓄積量は、駆動中のモータユニット20の電流値によって概算量を把握することができる。そこで、演算値決定部233は、まず、電流値測定部403に対してモータユニット20の電流値の測定を要求し、電流値測定部403が測定した電流値を取得する。そして、該取得した電流値に対応づけて電流値/演算値記憶部576に記憶されている感情演算値M1を取得する。
図16に示したデータが電流値/演算値記憶部576に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。電流値が1.4A未満であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部233は感情演算値M1として「−20」を取得する。同様に、電流値が1.4A未満であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部233は感情演算値M1として「−14」を取得する。同様に、電流値が1.4A未満であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部233は感情演算値M1として「−10」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部233が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態4〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図17および図18に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図17を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図17は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、経過時間/演算値記憶部577を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
経過時間/演算値記憶部577は、時間を示す時間情報と、感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、時間情報と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、経過時間/演算値記憶部577に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図18を参照しながら、経過時間/演算値記憶部577に記憶されるデータの一例を説明する。図18は、経過時間/演算値記憶部577に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、時間情報が「2日未満」、「2日以上5日未満」、「5日以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、動作指示検知部102、感情選択部(決定手段)204、および送信処理部301を含んでいる。
動作指示検知部102は、下記(D1)〜(D3)に示す、自走式掃除機1に対する動作指示を検知する。(D1)音声入力部63から音声により入力される動作指示。(D2)ユーザが所有する携帯端末やリモコンなどの外部装置から通信制御部53を介して受信した制御信号で示される動作指示。(D3)操作パネル50にてユーザが直接入力した動作指示。
そのために、動作指示検知部102は、音声検知部141、コマンド検知部151、操作検知部161を含んでいる。
音声検知部141は、音声入力部63から入力された音声と、記憶部57に予め登録されている、動作指示に関する音声とを照合することによって、動作指示が入力されたことを検知する。なお、動作指示に関する音声は、ユーザが登録可能であってもよい。
コマンド検知部151は、通信制御部53を介して動作指示を示す制御信号を受信したことを検知する。
操作検知部161は、操作パネル50にて動作指示を示す操作が入力されたことを検知する。
次に、感情選択部204は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、自走式掃除機1の感情を、動作指示検知部102が直近に動作指示を検知してからの経過時間に応じて、「上機嫌」、「普通」、および「不機嫌」の中から選択する。なお、直近に動作指示を検知してからの経過時間は、自走式掃除機1が取得可能な情報であり、自走式掃除機1の機器情報の一種でもある。
感情選択部204は、演算値決定部234および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部234は、動作指示検知部102が直近に動作指示を検知してからの経過時間を計測する。そして、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、当該計測した経過時間に対応づけて経過時間/演算値記憶部577に記憶されている感情演算値M1を取得する。
図18に示したデータが経過時間/演算値記憶部577に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。経過時間が5日以上であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部234は感情演算値M1として「−10」を取得する。同様に、経過時間が5日以上であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部234は感情演算値M1として「−7」を取得する。同様に、経過時間が5日以上であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部234は感情演算値M1として「−5」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部234が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態5〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図19および図20に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜4にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図19を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図19は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、状態/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)578Aを含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
状態/演算値記憶部578Aは、集塵部30の着脱状態と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、状態/演算値記憶部578Aに記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図20を参照しながら、状態/演算値記憶部578Aに記憶されるデータの一例を説明する。図20は、状態/演算値記憶部578Aに記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、集塵部30が取り付けられている状態に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられており、また、集塵部30が取り外されている状態に対しても、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)206、送信処理部(送信手段)301、および、着脱判定部404を含んでいる。
着脱判定部404は、集塵部30の着脱状態(取り付けられた状態であるのか取り外された状態であるのか)を判定する。なお、集塵部30の着脱状態は、自走式掃除機1が取得可能な情報である。
次に、感情選択部206について説明する。感情選択部206は、演算値決定部236および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部236は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、着脱判定部404に集塵部30の着脱状態を判定させるとともに、当該判定の結果に応じて、感情演算値M1を、状態/演算値記憶部578Aから取得する。
図20に示したデータが状態/演算値記憶部578Aに記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。着脱判定部404により集塵部30が取り付けられている状態であることが判定された場合において、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「20」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「17」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「15」を取得する。
一方、着脱判定部404により集塵部30が取り外されている状態であることが判定された場合において、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「10」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「7」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部236は感情演算値M1として「5」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部236が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態6〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図21および図22に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜5にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図21を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図21は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、状態/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)578Bを含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
状態/演算値記憶部578Bは、自走式掃除機1の充電台40への帰還が成功したか否かと感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、状態/演算値記憶部578Bに記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図22を参照しながら、状態/演算値記憶部578Bに記憶されるデータの一例を説明する。図22は、状態/演算値記憶部578Bに記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、自走式掃除機1が充電台40に帰還した(正常終了した)状態に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。また、自走式掃除機1が充電台40に帰還できなかった(異常終了した)状態に対しても、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
なお、帰還失敗は、帰還中に電池残量が少なくなり自走式掃除機1が停止した場合、および、帰還経路に障害物があり帰還できない場合に発生する。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)207、帰還制御部(移動制御手段)405、および送信処理部301を含んでいる。
帰還制御部405は、掃除が完了したとき、または充電量が所定値を下回ったとき、充電台40の給電端子41と接続するように自走式掃除機1を移動させる(つまり、充電台40に帰還する)ように、走行駆動部58を介して、駆動輪29を制御する。そして、帰還制御の結果として、自走式掃除機1が充電台40に帰還したか否かを示す情報の履歴を保持する。なお、充電台40に帰還したか否かは、自走式掃除機1が取得可能な情報である。
次に、感情選択部207について説明する。感情選択部207は、演算値決定部237および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部237は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、帰還制御部405による直近の帰還制御結果に応じて、感情演算値M1を、状態/演算値記憶部578Bから取得する。
図22に示したデータが状態/演算値記憶部578Bに記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。帰還制御の結果として充電台40に帰還した場合において、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「20」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「14」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「10」を取得する。
一方、帰還制御の結果として充電台40に帰還しなかった場合において、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「−20」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「−14」を取得する。同様に、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部237は感情演算値M1として「−10」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部237が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態7〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図23および図24に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜6にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図23を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図23は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、衝突回数/演算値記憶部579を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
衝突回数/演算値記憶部579は、自走式掃除機1が掃除中に壁や障害物に衝突した回数(以下、衝突回数と表記する)と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、衝突回数と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、衝突回数/演算値記憶部579に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図24を参照しながら、衝突回数/演算値記憶部579に記憶されるデータの一例を説明する。図24は、衝突回数/演算値記憶部579に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、衝突回数が「30回未満」、「30回以上60回未満」、「60回以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)208、および衝突管理部406を含んでいる。
衝突管理部406は、衝突検知部68にて衝突が検知される毎に、衝突回数をカウントする。なお、衝突管理部406は、自走式掃除機1の出荷時からの衝突回数と、自走式掃除機1が直近に電源が投入されてスタンバイ状態になってからの衝突回数とのそれぞれをカウントしてもよい。なお、スタンバイ状態になってからの衝突回数は、電源がOFFされてスリープ状態に遷移したときに初期値(通常は「0」)にリセットする。なお、衝突回数は、自走式掃除機1が取得可能な情報である。
次に、感情選択部208は、演算値決定部238および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部238は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、衝突管理部406にてカウントされている衝突回数に対応付けられている感情演算値M1を、衝突回数/演算値記憶部579から取得する。
図24に示したデータが衝突回数/演算値記憶部579に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。衝突回数が30回以上60回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプであるとき、演算値決定部238は感情演算値M1として「−50」を取得する。同様に、衝突回数が30回以上60回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプであるとき、演算値決定部238は感情演算値M1として「−30」を取得する。同様に、衝突回数が30回以上60回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプであるとき、演算値決定部238は感情演算値M1として「−20」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部238が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態8〕
本発明のさらなる他の一実施形態について、図25および図26に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜7にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図25を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図25は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、落下回避回数/演算値記憶部580を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
落下回避回数/演算値記憶部580は、自走式掃除機1が段差による落下を回避した回数(以下、落下回避回数と表記する)と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、落下回避回数と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、落下回避回数/演算値記憶部580に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図26を参照しながら、落下回避回数/演算値記憶部580に記憶されるデータの一例を説明する。図26は、落下回避回数/演算値記憶部580に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、落下回避回数が「4回未満」、「4回以上7回未満」、「7回以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)209、および落下回避管理部407を含んでいる。
落下回避管理部407は、自走式掃除機1の掃除開始時に、段差検知部65に対して段差の検知を指示するとともに、段差検知部65にて段差が検知される毎に、落下回避回数をカウントする。なお、落下回避管理部407は、自走式掃除機1の出荷時からの落下回避回数と、自走式掃除機1が直近に電源が投入されてスタンバイ状態になってからの落下回避回数とのそれぞれをカウントしてもよい。スタンバイ状態になってからの落下回避回数は、電源がOFFされてスリープ状態に遷移したときに初期値(通常は「0」)にリセットする。なお、落下回避回数は、自走式掃除機1が取得可能な情報である。
次に、感情選択部209は、演算値決定部239および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部239は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、落下回避管理部407によりカウントされている落下回避回数に対応付けられている感情演算値M1を、落下回避回数/演算値記憶部580から取得する。
図26に示したデータが落下回避回数/演算値記憶部580に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。落下回避回数が4回以上7回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプであるとき、演算値決定部239は感情演算値M1として「−50」を取得する。同様に、落下回避回数が4回以上7回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプであるとき、演算値決定部239は感情演算値M1として「−30」を取得する。同様に、落下回避回数が4回以上7回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプであるとき、演算値決定部239は感情演算値M1として「−20」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部239が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態9〕
本発明のさらなる他の実施形態について、図27および図28に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜8にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図27を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図27は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
本実施形態に係る記憶部57は、臭気回数/演算値記憶部581を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
臭気回数/演算値記憶部581は、自走式掃除機1が走行中に所定値を超える臭気を検知した回数(以下、臭気回数と表記する)と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、臭気回数と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、臭気回数/演算値記憶部581に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図28を参照しながら、臭気回数/演算値記憶部581に記憶されるデータの一例を説明する。図28は、臭気回数/演算値記憶部581に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、臭気回数が「3回未満」、「3回以上5回未満」、「5回以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)210、および臭気管理部408を含んでいる。
臭気管理部408は、自走式掃除機1の掃除開始時に、臭気測定部66に対して臭気の測定を指示するとともに、臭気測定部66にて所定値を超える臭気が測定される毎に、臭気回数をカウントする。また、掃除が終了したとき、カウントした臭気回数を初期値(通常は「0」)にリセットする。なお、所定値を超える臭気が測定されたことは、自走式掃除機1が取得可能な情報である。
次に、感情選択部210は、演算値決定部240および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部240は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、臭気管理部408によりカウントされている臭気回数に対応付けられている感情演算値M1を、臭気回数/演算値記憶部581から取得する。
図28に示したデータが臭気回数/演算値記憶部581に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。臭気回数が3回以上5回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプであるとき、演算値決定部240は感情演算値M1として「−50」を取得する。同様に、臭気回数が3回以上5回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプであるとき、演算値決定部240は感情演算値M1として「−30」を取得する。同様に、臭気回数が3回以上5回未満の値であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプであるとき、演算値決定部240は感情演算値M1として「−20」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部240が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態10〕
本発明のさらなる他の実施形態について、図29および図30に基づいて説明すると以下の通りである。なお、説明の便宜上、実施形態1〜9にて示した各部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、特に記載する場合を除きその説明を省略する。
図29を参照しながら、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成について説明する。図29は、本実施形態に係る自走式掃除機1の記憶部57および制御部52の構成を示すブロック図である。なお、本実施形態に係る自走式掃除機1の構成は、記憶部57および制御部52を除き、実施形態1に係る自走式掃除機1と同じである。
(記憶部の構成)
本実施形態に係る記憶部57は、温度/演算値記憶部582を含んでいる。さらに、メッセージ記憶部570を含んでいてもよい。
温度/演算値記憶部582は、温度と感情演算値M1とを対応付けて記憶するものである。自走式掃除機1の性格のタイプが設定可能な構成である場合、さらに、温度と対応付ける感情演算値M1を、性格のタイプ毎に記憶する構成であってもよい。なお、温度/演算値記憶部582に記憶されるデータは、予め設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
図30を参照しながら、温度/演算値記憶部582に記憶されるデータの一例を説明する。図30は、温度/演算値記憶部582に記憶されるデータの一例を示す模式図である。同図に示す例では、温度が「13℃未満」、「13℃以上30℃未満」、「30℃以上」の3段階に分けられており、各段階に対して、性格のタイプ毎の感情演算値M1が対応付けられている。
(制御部の構成)
本実施形態に係る制御部52は、イベント検知部101、感情選択部(決定手段)211、および温度管理部409を含んでいる。
温度管理部409は、所定期間毎に、温度測定部67に対して気温の測定を要求し、温度測定部67が測定した気温を取得する。
感情選択部211は、演算値決定部241および感情演算部251を含んでいる。演算値決定部241は、イベント検知部101がイベントの発生を検知したとき、温度管理部409が取得している気温に対応づけて温度/演算値記憶部582に記憶されている感情演算値M1を取得する。
図30に示したデータが温度/演算値記憶部582に記憶されている場合を具体例に挙げて説明する。温度が13℃未満であって、自走式掃除機1の性格が感情タイプである場合において、演算値決定部241は感情演算値M1として「−150」を取得する。同様に、温度が13℃未満であって、自走式掃除機1の性格が穏和タイプである場合、演算値決定部241は感情演算値M1として「−100」を取得する。同様に、温度が13℃未満であって、自走式掃除機1の性格が寛容タイプである場合、演算値決定部241は感情演算値M1として「−50」を取得する。
(処理の流れ)
本実施形態における処理の流れは、演算値決定部231に代えて演算値決定部241が感情演算値M1を決定する点を除き、実施形態1の自走式掃除機1における処理の流れと同様であるので、説明を省略する。
〔実施形態11〕
自走式掃除機1が取得可能な情報は、上述の実施形態で説明した情報以外にも多数存在する。自走式掃除機1が下記(G1)〜(G25)に示す情報を取得可能な構成である場合、自走式掃除機1はこれらの情報を用いて感情を選択し、該選択した感情を外部装置に送信する構成としてもよい。なお、感情を選択方法は、上述の各実施形態と同様である。すなわち、感情選択部にて感情演算値M1を決定した上で、所定の演算式により感情値Mを演算し、感情値Mの値に従って感情を選択する。
(G1)初めて主電源が投入されて自走式掃除機1が起動した日時
(G2)前回に主電源が投入されて自走式掃除機1が起動した日時
(G3)前回に電源が投入されて自走式掃除機1がスリープ状態からスタンバイ状態に起動した日時
(G4)出荷時からの、イオン発生装置62を運転させた回数
(G5)直近に主電源が投入されてからの、イオン発生装置62を運転させた回数
(G6)出荷時からの、自走式掃除機1が充電台40に帰還できなかった回数
(G7)直近に主電源が投入されてからの、自走式掃除機1が充電台40に帰還できなかった回数
(G8)出荷時からの、自走式掃除機1の走行距離の累積値(走行距離は、走行駆動部58のエンコーダを用いて計測することができる)
(G9)前回掃除を実施したときの、自走式掃除機1の走行距離
(G10)出荷時からの、超音波センサにより衝突を回避した回数の累積値
(G11)出荷時からの、駆動輪29が床面から浮いた回数の累積値
(G12)スタンバイ状態になってからの、超音波センサにより衝突を回避した回数の累積値
(G13)スタンバイ状態になってからの、駆動輪29が床面から浮いた回数の累積値
(G14)バッテリー14において過放電が検知されたか否か
(G15)バッテリー14において過充電が検知されたか否か
(G16)バッテリー14において過電流が検知されたか否か
(G17)前回に自走式掃除機1が動作指示を受け付けた日時
(G18)出荷時からの、自走式掃除機1に対する動作指示を受け付けた回数の累積値
(G19)スタンバイ状態になってからの、自走式掃除機1に対する動作指示を受け付けた回数の累積値
(G20)蓋部3の開閉状態
(G21)出荷時からの、タイマー設定により自走式掃除機1が掃除を実施した回数の累積値
(G22)直近に主電源が投入されてからの、タイマー設定により自走式掃除機1が掃除を実施した回数の累積値
(G23)出荷時からの、イオン発生装置62の動作時間の累計値
(G24)自走式掃除機1に搭載しているCCDカメラにて撮影している画像またはストリーミング映像
(G25)各種設定情報(自走式掃除機1に設定されている現在日時、スポット1モードおよびスポット2モードで掃除する円形領域を示す情報(直径2m/直径3m/直径4m)、操作パネル50の操作音の有無、音声出力部64から出力する音声の音量(Auto/OFF/レベル1/レベル2/レベル3)、自走式掃除機1の性格(感情タイプ/穏和タイプ/寛容タイプ)、ユーザが自走式掃除機1に録音した自走式掃除機1の名前を示す音声データ、自走式掃除機1が出力する音声の言語(標準語/関西弁/英語/中国語)、ユーザが自走式掃除機1に登録したユーザの誕生月日、感情選択部201〜211を動作させるか否か)
〔変形例1〕
上述の各実施形態では、自走式掃除機1の感情を選択した結果、感情が「普通」または「不機嫌」になることがある。しかしながら、例えば、ユーザにとって喜ばしい日(誕生日など)には、自走式掃除機1の感情は「上機嫌」であった方が好ましい。
そこで、感情選択部201〜211にて感情を選択する際のシステム日付が、ユーザにより予め自走式掃除機1に登録されている日と一致するときは、例外処理として、記憶部57に記憶されている感情演算値M1を取得することなく、感情が「上機嫌」になるように感情値Mを所定の大きな値にする構成であってもよい。
これにより、ユーザの設定に応じて、自走式掃除機1の感情が必ず「上機嫌」となる日を設けることができる。
〔変形例2〕
自走式掃除機1は、さらに、通信制御部53を介して外部から受信した情報を考慮して感情を選択し、該選択した感情を外部装置に送信する構成としてもよい。外部から受信した情報とは、典型的には、上述の、感情値Mを演算するために用いるM2のことである。
〔各実施形態の組み合わせ〕
上述した各実施形態にそれぞれ開示した技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
すなわち、(1)掃除の頻度、(2)バッテリー14の電池残量、(3)集塵部30内の塵埃の蓄積量、(4)イベントが発生してからの経過時間、(5)集塵部30の取り外し、(6)充電台40への帰還成功および帰還失敗、(7)障害物との衝突、(8)落下の回避、(9)周辺の臭気、(10)周辺の気温、のうちの複数を組み合わせて、自走式掃除機1の感情を選択する構成としてもよい。
つまり、制御部52および記憶部57は、実施形態1〜11のそれぞれに記載したブロックを同時に含むように構成されていてもよい。各実施形態の感情選択部のうちの2つ以上を含むように制御部52を構成した場合、複数個の感情演算値M1が決定され得るが、この場合は、所定の優先度または条件に従って、感情演算値M1を決定すればよい。
〔他の電子機器への応用〕
自機にて取得可能な各種情報に応じた自機の感情の良し悪しを外部装置に送信するという技術思想は、掃除機以外の電子機器に対して適用することも可能である。例えば、空気清浄機、加湿機、除湿機などの電子機器にも適用することができる。
〔制御部の実現形態〕
最後に、自走式掃除機1の制御部52は、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェアとして構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
ソフトウェアによって実現する場合は、自走式掃除機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラム及び各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである自走式掃除機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記自走式掃除機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ類、PLD(Programmable logic device)等の論理回路類などを用いることができる。
また、自走式掃除機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを、通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。
このように本明細書において、手段とは必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。さらに、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、もしくは2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、掃除機に適用することができる。特に、自走式の掃除機に好適に適用することができる。
1 自走式掃除機(ロボット装置)
14 バッテリー(二次電池)
20 モータユニット(モータ)
29 駆動輪
30 集塵部
40 充電台
52 制御部(掃除手段)
53 通信制御部(通信制御手段)
201〜211 感情選択部(決定手段)
301 送信処理部(送信手段)
401 掃除履歴情報格納部(掃除回数格納手段、掃除日数格納手段)
402 電池残量測定部(電池残量測定手段)
403 電流値測定部(電流値測定手段)
405 帰還制御部(移動制御手段)
571 掃除回数記憶部
572 掃除日数記憶部
573 掃除回数/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)
574 掃除日数/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)
575 電池残量/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)
576 電流値/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)
578A 状態/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)
578B 状態/演算値記憶部(取得情報/値記憶部)

Claims (14)

  1. 自機が取得した取得情報を概括した概括情報を決定する決定手段と、
    上記決定手段が決定した概括情報を外部装置に送信する送信手段とを備え、
    上記決定手段は、上記概括情報を、上記取得情報に応じて複数の選択肢から選択することにより決定し、
    掃除を実行する掃除手段と、
    掃除を実行した回数を記憶する掃除回数記憶部とをさらに備え、
    上記掃除回数記憶部に記憶される上記回数は、掃除が実行される毎に1つ増加して更新され、
    上記決定手段は、所定期間に対応付けて上記掃除回数記憶部に格納されている上記回数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とするロボット装置。
  2. 上記概括情報は、上記取得情報を用いて算出した自機の状態の具合を示す情報であることを特徴とする請求項に記載のロボット装置。
  3. 上記送信手段は、さらに、上記取得情報を上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1または2に記載のロボット装置。
  4. 自機の電源が投入されたとき、
    上記決定手段が上記概括情報を決定するとともに、
    上記送信手段が、該決定された概括情報を上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット装置。
  5. 上記送信手段は、上記決定手段が直近に決定した概括情報と、上記決定手段が今回決定した概括情報とが異なるときのみ、該今回決定した概括情報を上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット装置。
  6. 上記送信手段は、さらに、送信対象となる概括情報と対応付けられたメッセージを上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット装置。
  7. 自機に電力を供給するための電力供給源である二次電池と、
    上記二次電池の電池残量を測定する電池残量測定手段とをさらに備え、
    上記決定手段は、上記電池残量測定手段が測定した電池残量を上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット装置。
  8. 自機に電力を供給するための電力供給源である二次電池と、
    上記二次電池を充電するための充電台と電気的に接続するように自機を移動させる移動制御手段とをさらに備え、
    上記決定手段は、上記移動制御手段による移動の結果として自機が上記充電台と接続したか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載のロボット装置。
  9. 掃除を実行した実行日を記憶する掃除日記憶部をさらに備え、
    上記決定手段は、上記掃除日記憶部に格納されている上記実行日のうち所定期間に含まれる上記実行日の数の合計値を上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とする請求項に記載のロボット装置。
  10. 塵埃を吸引するモータと、
    上記モータの電流値を測定する電流値測定手段とをさらに備え、
    上記決定手段は、上記電流値測定手段が測定した電流値を上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とする請求項1または9に記載のロボット装置。
  11. 塵埃を集塵するための、着脱可能な集塵部をさらに備え、
    上記決定手段は、上記集塵部が取り外されたか否かを上記取得情報として、上記概括情報を決定することを特徴とする請求項1、9、または10に記載のロボット装置。
  12. 上記取得情報と、上記概括情報を特定するための値とを対応付けて記憶する取得情報/値記憶部をさらに備え、
    上記決定手段は、上記取得情報と対応付けて上記取得情報/値記憶部に格納されている値を取得し、該取得した値と外部から取得した値とを加算した結果に応じて、上記選択肢から上記概括情報を選択することを特徴とする請求項1から1のいずれか1項に記載のロボット装置。
  13. 請求項1から1のいずれか1項に記載のロボット装置が備えるコンピュータを動作させる制御プログラムであって、上記コンピュータを上記の各手段として機能させるための制御プログラム。
  14. 請求項1に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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