以下、本発明に係る表示装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1に示す看板装置1は、「表示装置」の一例であって、表示媒体(広告媒体:紙やフィルムに任意の図柄や記号を印刷したもの:図示せず)を背面側から照らして表示することができるように構成されている。この場合、本例の看板装置1は、表裏両面に表示媒体をそれぞれ配設して表示することが可能な「表示装置」であって、取付け用金具X,X等を使用して柱体や壁面に取り付けた状態で使用したり、図示しないスタンド(保持具)にセットして平面上に自立させた状態で使用したりすることができるように構成されている。
この看板装置1は、図2〜6に示すように、基体2、4つのLED基板3、一対の導光板4、一対のカバー板5、および一対の蓋体6と、LED基板3に対して電力を供給する(点灯を制御する)図示しないコントローラユニットとを備えて構成されている。
基体2は、「基体」の一例であって、全体として正面視長板状に形成されている。この基体2は、主材10、および4つのLED取付け具30を備えている。この場合、図2,3に示すように、本例の看板装置1(基体2)では、幅方向における一方側の部位を構成する第1部材20a(「第1部材」の一例)と、幅方向における他方側の部位を構成する第2部材20b(「第2部材」の一例)と、第1部材20aおよび第2部材20bを連結する第3部材20cとを備え、これらが接合されてネジ21およびナット22(「締結部材」の一例)によって一体的に固定されることで正面視長板状に形成されている。なお、本例の基体2(主材10)では、第1部材20a、第2部材20bおよび第3部材20cの3つがそれぞれ「基体構成部材」に相当する。
また、第1部材20aは、第3部材20cや第2部材20bと一体化された状態において正面視長板状の本体部11を構成する部位と、本体部11の幅方向における端部の面F11a,F11bにそれぞれ設けられた一対の縁板部12,12とが、アルミニウムを用いた押出成形によって一体的に形成されて構成されている。さらに、第2部材20bは、第3部材20cや第2部材20aと一体化された状態において本体部11を構成する部位と、本体部11の幅方向における端部の面F11a,F11bにそれぞれ設けられた一対の縁板部12,12とが、アルミニウムを用いた押出成形によって一体的に形成されて構成されている。
なお、本例では、看板装置1の構成についての理解を容易とするために、主材10を構成する3つの部材のうちの2つを第1部材20aおよび第2部材20bと称して説明するが、実際には、この第1部材20aおよび第2部材20bは、材質、形状および大きさなどが互いに等しい単一種類の部材で構成されている。
また、図2,4に示すように、第1部材20aおよび第2部材20bの本体部11における面F11a,F11b(導光板4の面F4aと対向する面)には、後述するように基体2(主材10)に取り付けられた状態の導光板4における面F4a(「裏面側の一面」の一例)に接して本体部11と導光板4との間に隙間S1a(「本体部と導光板との間の隙間」の一例)を形成するリブ11a(「第1凸部」の一例)が形成されている。この場合、本例の基体2(主材10)では、第1部材20aおよび第2部材20bの本体部11における縁板部12と対向する部位にリブ11aが形成されている。
さらに、図2,5に示すように、本例の看板装置1(基体2)では、第1部材20aおよび第3部材20cの接合部位を本体部11の厚み方向でそれぞれ貫通させられて両部材20a,20cを固定するネジ21のネジ頭およびナット22と、第2部材20bおよび第3部材20cの接合部位を本体部11の厚み方向でそれぞれ貫通させられて両部材20b,20cを固定するネジ21のネジ頭およびナット22とがそれぞれ上記のリブ11aと同様の「第1凸部」として機能するように本体部11から突出させられている。なお、本例では、ネジ21のネジ頭、およびナット22が「締結部材の頭部」に相当する。
本体部11は、「本体部」の一例であって、本例の看板装置1(基体2)では、この本体部11における表面側の面F11a,F11bが鏡面加工(または、白色塗装)されており、後述するように導光板4によって導光されて導光板4の面F4aから出射された光を表示媒体の側に向かって反射するように構成されている。
縁板部12は、「縁板部」の一例であって、図2,4に示すように、導光板4やカバー板5の幅方向における両端部を覆うようにして本体部11の幅方向における両端部の面F11a,F11bにそれぞれに形成されている。この場合、本例の看板装置1(基体2)では、上記の本体部11の幅方向における端部および縁板部12によって「差込み用溝部」に相当する差込み用溝部13が面F11a,F11bにそれぞれ形成されている。また、本例の看板装置1(基体2)では、差込み用溝部13の奥側にLED取付け具30を取り付けるための取付け部14がそれぞれ形成されている。
LED取付け具30は、アルミニウムを用いた押出成形によって主材10(第1部材20aおよび第2部材20b)とは別体に形成されている。このLED取付け具30は、図3,8に示すように、主材10の取付け部14に取り付けるための取付け部31、LED基板3を取付け可能な基板取付け部32、および後述するように導光板4とカバー板5との間に挟み込まれるリブ33(「第2凸部」の一例)が一体的に形成されている。なお、本例のLED取付け具30では、取付け部31の一部を兼用して基板取付け部32が形成されている。このLED取付け具30は、後述するように、基板取付け部32にLED基板3を取り付けた状態で取付け部14に取付け部31が嵌入されるようにして主材10に対して固定される。
LED基板3は、「帯状光源体」の一例であって、図7に示すように、長尺帯状のフレキシブル基板41、およびフレキシブル基板41の一面に等間隔で配置された複数のLED42や、LED42と共にフレキシブル基板41の一面に実装された抵抗体および定電流ダイオードなどの保護部品を備えている。このLED基板3では、フレキシブル基板41の基板面と交差する向きに光を出射可能に各LED42がフレキシブル基板41に実装されている。この場合、本例の看板装置1では、基体2の幅方向における両端部にLED基板3がそれぞれ取り付けられている(「基体の幅方向における両端部の少なくとも一方に取り付けられ」との構成が「基体の幅方向における両端部の双方に取り付けられ」との構成の例)。
導光板4は、「導光板」の一例であって、図3に示すように長尺平板状に形成されると共に、図2,4〜6に示すように、基体2における本体部11の面F11a,F11bに対向配置されて(面F11a,F11bに沿って配置されて)、各LED基板3から発せられた光を基体2の幅方向における各部にそれぞれ導光する。この場合、この導光板4は、図4に示すように、LED取付け具30に取り付けられた状態で差込み用溝部13の奥側の取付け部14内に配置されたLED基板3からの光が端面F4cから入射するように、その幅方向における両端部が差込み用溝部13,13内に差し込まれた状態で基体2に取り付けられている。
カバー板5は、「表面板」の一例であって、図3に示すように長尺平板状に形成されると共に、図2,4〜6に示すように、導光板4の面F4b(「表面側の一面」の一例)に沿って配置されて導光板4と共に表示媒体を保持可能に基体2に取り付けられている。この場合、本例の看板装置1では、導光板4およびカバー板5の両板体の端部を差込み可能に各差込み用溝部13が形成されている。
蓋体6は、「蓋体」の一例であって、基体2、導光板4,4およびカバー板5,5,における長手方向の端部を覆うことができるように構成されている。この場合、本例の看板装置1では、図3,6に示すように、アルミニウムを用いた押出成形によってそれぞれ別個に形成された内側部材6aおよび外側部材6bの2つの部材を備えて構成されている。
内側部材6aには、基体2(主材10)の本体部11と導光板4との間に差し込まれて本体部11と導光板4との間に隙間S1aを生じさせた状態を維持する一対のリブ(壁状部)25,25と、導光板4とカバー板5との間に差し込まれて導光板4とカバー板5との間に隙間S1bを生じさせた状態を維持する一対のリブ(壁状部)26,26(「第3凸部」の一例)とが設けられている。外側部材6bには、基体2(主材10)の縁板部12と同様にカバー板5の端部における表面側を覆う一対の縁板部27,27が形成されると共に、その内側に内側部材6aを一体的に嵌め込むことができるように構成されている。
この看板装置1の製造に際しては、押出成形によって第1部材20a、第2部材20bLED取付け具30、内側部材6aおよび外側部材6bをそれぞれ製作する。また、任意の厚みのアルミニウムの平板を切断することによって第3部材20cを製作すると共に、任意の厚みの樹脂平板を切断することによって各導光板4および各カバー板5をそれぞれ製作する。次いで、第1部材20a、第2部材20bおよび第3部材20cを接合してネジ21およびナット22によって固定することにより、主材10を製作する。この際には、ネジ21のねじ頭およびナット22が本体部11の面F11a,F11bからそれぞれ突出した状態となる。
続いて、図8に示すように、LED取付け具30の基板取付け部32にLED基板3を取り付ける。この場合、LED基板3のフレキシブル基板41に粘着テープが貼付されているときには、その台紙を剥離してフレキシブル基板41を基板取付け部32に貼り付け、粘着テープが貼付されていないときには、接着剤によってフレキシブル基板41を基板取付け部32に接着する。この際には、剥き出し状態の基板取付け部32に対してLED基板3を貼り付ける(または接着する)ことでLED取付け具30にLED基板3を固定できるため、この種の作業に不慣れな者であっても、LED基板3を破損することなく、短時間で容易に作業を完了させることができる。
続いて、図9に示すように、主材10における長手方向の端部から取付け部14に取付け部31を嵌合させるようにして、LED取付け具30を収容する。これにより、主材10に対してLED取付け具30が固定されて基体2が完成し、基体2に対するLED基板3の取り付けが完了した状態となる。
次いで、基体2(主材10)における面F11a,F11bの両面に導光板4をそれぞれ取り付ける。具体的には、図10に示すように、導光板4の幅方向における端部が、主材10における本体部11とLED取付け具30におけるリブ33との間に挿入された状態で差込み用溝部13に差し込まれるように基体2における長手方向の端部側から導光板4を差し込んで取り付ける。
この際には、導光板4における幅方向の端部が、図4に示すように主材10(本体部11)のリブ11aに接した状態となり、かつ導光板4における中央部が、図5に示すようにネジ21の頭部、またはナット22に接した状態となる(導光板4の取付けが完了した時点においては、各図におけるカバー板5や蓋体6は未装着の状態となっている)。これにより、基体2の本体部11における面F11a,F11bと、導光板4の面F4aとの間に隙間S1aがそれぞれ生じた状態となる。
続いて、図11に示すように、幅方向における両端部を基体2の差込み用溝部13に差し込むようにして基体2にカバー板5を取り付ける。この際には、主材10における縁板部12とLED取付け具30におけるリブ33との間に挿入するようにしてカバー板5を取り付ける。これにより、図4,5に示すように、導光板4の面F4bとカバー板5の面F5との間にリブ33の厚みと等しい隙間S1b(「導光板と表面板との間の隙間」の一例)が生じた状態となる(カバー板5の取付けが完了した時点においては、各図における蓋体6は未装着の状態となっている)。
なお、看板装置1の構成および組立て方法についての理解を容易とするために、図示および詳細な説明を省略するが、一例として、基体2に対するカバー板5の取付けに先立ち、縁板部12とリブ33との間にシール材(可逆変形可能な弾性材)を挿入しておき、その状態でカバー板5を挿入してシール材を圧縮変形させることにより、基体2(縁板部12)とカバー板5との間をシーリングすることができる。
次いで、基体2、各LED基板3、各導光板4および各カバー板5の長手方向における両端部に蓋体6をそれぞれ装着する。具体的には、まず、リブ25,25が本体部11の面F11a,F11bと導光板4,4の面F4a,F4aとの間の隙間S1a,S1aにそれぞれ挿入されると共に、リブ26,26が導光板4,4の面F4b,F4bとカバー板5,5の面F5,F5との間の隙間S1b,S1bにそれぞれ挿入されるようにして内側部材6aを基体2に取り付ける。次いで、内側部材6aに被せるようにして外側部材6bを取り付ける。
なお、看板装置1の構成および組立て方法についての理解を容易とするために、図示および詳細な説明を省略するが、一例として、上記の外側部材6bの取付けに先立ち、内側部材6aのリブ26と外側部材6bの縁板部27との間にシール材(可逆変形可能な弾性材)を挿入しておき、その状態で内側部材6aに外側部材6bを被せてシール材を圧縮変形させることにより、蓋体6とカバー板5との間をシーリングすることができる。以上により、蓋体6の取付けが完了し、図1,2に示すように看板装置1が完成する。
この看板装置1の使用に際しては、両蓋体6,6のいずれか一方を取り外して導光板4およびカバー板5の間の隙間S1bに表示媒体を差し込む。この際には、導光板4とカバー板5との間にLED取付け具30におけるリブ33の厚みと等しい隙間S1bが形成されているため、この隙間S1bに表示媒体をスムーズに差し込むことができる。次いで、取り外した蓋体6を基体2(本体部11)に再び装着する。これにより、LED基板3,3から発せられて導光板4によって導光された光によって表示媒体を裏面側から照らすことが可能な状態となる。
この場合、本例の看板装置1では、装置内に雨水が浸入することのないようにシーリングが施されているものの、シーリング材の経年劣化等に起因して、極く僅かな量の雨水等が装置内に侵入するおそれがある。しかしながら、本例の看板装置1では、本体部11に設けられたリブ11aや、第1部材20aと第2部材20bとを固定するためのネジ21のネジ頭およびナット22が「第1凸部」として機能すると共に、蓋体6(内側部材6a)のリブ25,25が「第1凸部」と同様の凸部(「第4凸部」)として機能して、本体部11の面F11a,F11bと導光板4の面F4aとの間に十分に広い隙間S1aが形成され、その状態が好適に維持されている。
したがって、本例の看板装置1では、出願人が先行出願において開示している看板装置とは異なり、少量の雨水等が装置内に侵入したとしても、侵入した雨水等の隙間S1aへの侵入(毛細管現象の発生)が生じ難いだけでなく、たとえ隙間S1a内に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1aから離脱し易くなっている。このため、本例の看板装置1では、本体部11と導光板4との間に雨水等侵入領域が生じ難くなっており、導光板4の面F4b側から見たときに、明るい部位(LED基板3からの光の出射量が多い部位)と、暗い部位(LED基板3からの光の出射量が少ない部位)とが混在していると認識される事態が好適に回避されている。
なお、隙間S1a内に雨水等が侵入した場合には、リブ11aの周囲に線的な雨水等侵入領域が生じ、ネジ21のネジ頭やナット22の周囲に点的な雨水等侵入領域が生じることがある。しかしながら、これらの線的または点的な雨水等侵入領域が極く狭いため、このような雨水等侵入領域の影響は極く小さなものとなっている。これにより、全域において均一な明るさで表示媒体を照らすことが可能となっている。
また、本例の看板装置1では、LED取付け具30に設けられたリブ33が「第2凸部」として機能すると共に、蓋体6(内側部材6a)のリブ26,26が「第3凸部」として機能して、導光板4の面F4bとカバー板5の面F5との間に十分に広い隙間S1bが形成され、その状態が好適に維持されている。
したがって、本例の看板装置1では、少量の雨水等が装置内に侵入したとしても、侵入した雨水等の隙間S1bへの侵入(毛細管現象の発生)が生じ難いだけでなく、たとえ隙間S1b内に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1bから離脱し易くなっている。このため、本例の看板装置1では、導光板4とカバー板5との間にも雨水等侵入領域が生じ難くなっており、この点においても、カバー板5の表面側から見たときに、明るい部位(LED基板3からの光の出射量が多い部位)と、暗い部位(LED基板3からの光の出射量が少ない部位)とが混在していると認識される事態が好適に回避されている。
このように、この看板装置1によれば、基体2における本体部11の導光板4と対向する一面(面F11a,F11b)に、導光板4における面F4aに接して本体部11と導光板4との間に隙間S1aを形成する「第1凸部(リブ11a、ネジ21のネジ頭およびナット22)」を配設したことにより、看板装置1内に雨水等が侵入したとしても、本体部11および導光板4の間(隙間S1a内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、本体部11および導光板4の間(隙間S1a内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1aから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、点灯状態の看板装置1内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
また、この看板装置1によれば、複数の「基体構成部材(第1部材20a、第2部材20bおよび第3部材20c)」を接合して一体化することで正面視長板状の基体2を構成すると共に、各「基体構成部材」を固定するネジ21のねじ頭およびナット22を本体部11から突出させて「第1凸部」として機能させる構成を採用したことにより、主材10を分割構造としたことで、「主材」を一体構造とした場合よりも容易に製作することができ、これにより、主材10の部品コストを十分に低減して看板装置1の製造コストを十分に低減することができるだけでなく、ネジ21のネジ頭やナット22によって形成される隙間S1aの存在により、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。
さらに、この看板装置1によれば、導光板4およびカバー板5の間に位置させられて導光板4およびカバー板5の間に隙間S1bを生じさせた状態を維持すると共に、本体部11と共に導光板4を保持し、かつ縁板部12と共にカバー板5を保持する「第2凸部(リブ33)」を備えたことにより、導光板4とカバー板5との間にもリブ33の厚みと同程度の十分に広い隙間S1bを生じさせることができるため、導光板4とカバー板5との間(隙間S1b内)に表示媒体を容易に差し込むことができるだけでなく、カバー板5を備えた構成の看板装置1内に雨水等が侵入したとしても、導光板4およびカバー板5の間(隙間S1b内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、導光板4およびカバー板5の間(隙間S1b内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1bから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、カバー板5を備えた看板装置1において点灯状態の看板装置1内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
また、この看板装置1によれば、基体2、導光板4およびカバー板5における長手方向の端部を覆う蓋体6(内側部材6aおよび外側部材6b)に、導光板4およびカバー板5の間に差し込まれて導光板4およびカバー板5の間に隙間S1bを生じさせた状態を維持する「第3凸部(リブ26)」を配設したことにより、リブ33のみによって導光板4とカバー板5との間に隙間S1bを生じさせる構成とは異なり、リブ26の存在によって隙間S1bを生じさせた状態を好適に維持することができるため、全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる状態を長期に亘って好適に維持することができる。
次に、「表示装置」の他の実施の形態について説明する。なお、上記の看板装置1と同様の機能を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図12に示す看板装置1Aは、「表示装置」の他の一例であって、前述した看板装置1と同様にして、表示媒体(広告媒体:紙やフィルムに任意の図柄や記号を印刷したもの:図示せず)を背面側から照らして表示することができるように構成されている。この看板装置1Aは、看板装置1における基体2に代えて基体2Aを備えると共に、看板装置1における蓋体6(内側部材6aおよび外側部材6b)に代えて樹脂製の蓋体(キャップ)6Aを備え、その他の構成要素については看板装置1の対応する構成要素と同様に構成されている。
基体2Aは、「基体」の他の一例であって、全体として正面視長板状に形成されている。この基体2Aは、主材10A、および4つのLED取付け具30を備えている。この場合、図12,13,16に示すように、本例の看板装置1A(基体2A)では、幅方向における一方側の部位を構成する第1部材20d(「基体構成部材」としての「第1部材」の一例)と、幅方向における他方側の部位を構成する第2部材20e(基体構成部材」としての「第2部材」の一例)とが接合されてネジ21およびナット22(「締結部材」の一例)によって一体化されることで正面視長板状に形成されている。
また、第1部材20dは、第2部材20eと一体化された状態において正面視長板状の本体部11を構成する部位と、本体部11の幅方向における端部の面F11a,F11bにそれぞれ設けられた一対の縁板部12,12とが、アルミニウムを用いた押出成形によって一体的に形成されて構成されている。さらに、第2部材20eは、第2部材20aと一体化された状態において本体部11を構成する部位と、本体部11の幅方向における端部の面F11a,F11bにそれぞれ設けられた一対の縁板部12,12とが、アルミニウムを用いた押出成形によって一体的に形成されて構成されている。
なお、本例では、看板装置1Aの構成についての理解を容易とするために、主材10Aを構成する2つの部材を第1部材20dおよび第2部材20eと称して説明するが、実際には、この第1部材20dおよび第2部材20eは、材質、形状および大きさなどが互いに等しい単一種類の部材で構成されている。
また、図13,15に示すように、第1部材20dおよび第2部材20eの本体部11となる部位には、後述するように基体2A(主材10A)に取り付けられた状態の導光板4における面F4a(「裏面側の一面」の一例)に接して本体部11と導光板4との間に隙間S1a(「隙間」の一例)を形成するリブ11b(「第1凸部」の一例)が導光板4の面F4aと対向する面F11a,F11bにそれぞれ形成されている。また、図13,14に示すように、本体部11における端部(後に導光板4の端部が接する部位)には、前述したリブ11bと同程度の高さの段部11c(「第1凸部」の他の一例)が面F11a,F11bにそれぞれ設けられている。
さらに、図13,16に示すように、本例の看板装置1A(基体2A)では、第1部材20dおよび第2部材20eの接合部位を本体部11の厚み方向でそれぞれ貫通させられて両部材20a,20bを固定するネジ21のネジ頭(「締結部材の頭部」の一例)、およびナット22(「締結部材の頭部」の他の一例)がそれぞれ上記のリブ11bと同様の「第1凸部」として機能するように本体部11から突出させられている。
蓋体6Aは、基体2A(主材10AおよびLED取付け具30)、各LED基板3、各導光板4および各カバー板5の長手方向における端部を覆う樹脂材料製の部材であって、基体2Aの本体部11に形成された図示しないねじ込み部に図示しない固定ねじをネジ込むことによって本体部11に固定されている。
この看板装置1Aの製造に際しては、押出成形によって第1部材20d、第2部材20eおよび各LED取付け具30をそれぞれ製作する。また、任意の厚みの樹脂平板を切断することによって各導光板4および各カバー板5をそれぞれ製作すると共に、射出成型によって蓋体6Aを製作する。次いで、第1部材20dおよび第2部材20eを接合してネジ21およびナット22によって固定することにより、主材10Aを製作する。この際には、ネジ21のねじ頭およびナット22が本体部11の面F11a,F11bからそれぞれ突出した状態となる。
続いて、図8に示すように、基板取付け部32にLED基板3を取り付けたLED取付け具30を主材10Aに取り付ける。この際には、主材10Aにおける長手方向の端部から取付け部14に取付け部31を嵌合させるようにして、LED取付け具30を収容する。これにより、主材10Aに対してLED取付け具30が固定されて基体2Aが完成し、基体2Aに対するLED基板3の取り付けが完了した状態となる。
次いで、基体2A(主材10A)における面F11a,F11bの両面に導光板4をそれぞれ取り付ける。具体的には、導光板4の幅方向における端部が、主材10Aにおける本体部11とLED取付け具30におけるリブ33との間に挿入された状態で差込み用溝部13に差し込まれるように基体2Aにおける長手方向の端部側から導光板4を差し込んで取り付ける。
この際には、導光板4における幅方向の端部が、図14に示すように主材10A(本体部11)の段部11cに接した状態となり、導光板4における中央部が、図16に示すようにネジ21の頭部、またはナット22に接した状態となり、かつ導光板4において段部11cに接している部位とネジ21の頭部やナット22に接している部位との中間部位が、図15に示すようにリブ11bに接した状態となる(導光板4の取付けが完了した時点においては、各図におけるカバー板5や蓋体6Aは未装着の状態となっている)。これにより、基体2Aの本体部11における面F11a,F11bと、導光板4の面F4aとの間に隙間S1aがそれぞれ生じた状態となる。
続いて、幅方向における両端部を基体2Aの差込み用溝部13に差し込むようにして基体2Aにカバー板5を取り付ける。この際には、主材10Aにおける縁板部12とLED取付け具30におけるリブ33との間に挿入するようにしてカバー板5を取り付ける。これにより、図14〜16に示すように、導光板4の面F4bとカバー板5の面F5との間にリブ33の厚みと等しい隙間S1bが生じた状態となる(カバー板5の取付けが完了した時点においては、各図における蓋体6Aは未装着の状態となっている)。次いで、基体2A、各LED基板3、各導光板4および各カバー板5の長手方向における両端部に蓋体6Aをそれぞれ装着する。以上により、図12に示すように看板装置1Aが完成する。
この看板装置1Aの使用に際しては、両蓋体6A,6Aのいずれか一方を取り外して導光板4およびカバー板5の間の隙間S1bに表示媒体を差し込む。この際には、導光板4とカバー板5との間にLED取付け具30におけるリブ33の厚みと等しい隙間S1bが形成されているため、この隙間S1bに表示媒体をスムーズに差し込むことができる。次いで、取り外した蓋体6Aを基体2A(本体部11)に再び装着する。これにより、LED基板3,3から発せられて導光板4によって導光された光によって表示媒体を裏面側から照らすことが可能な状態となる。
この場合、本例の看板装置1Aにおいても、前述した看板装置1と同様に装置内に雨水が浸入することのないようにシーリングが施されているものの、シーリング材の経年劣化等に起因して、極く僅かな量の雨水等が装置内に侵入するおそれがある。しかしながら、本例の看板装置1Aでは、本体部11に設けられたリブ11bや段部11c、および第1部材20dと第2部材20eとを固定するためのネジ21のネジ頭やナット22が「第1凸部」として機能して、本体部11の面F11a,F11bと導光板4の面F4aとの間に十分に広い隙間S1aが形成されている。これにより、看板装置1と同様の効果を奏することが可能となっている。
このように、この看板装置1Aによれば、基体2Aにおける本体部11の導光板4と対向する一面(面F11a,F11b)に、導光板4における面F4aに接して本体部11と導光板4との間に隙間S1aを形成する「第1凸部(リブ11b、段部11c、ネジ21のネジ頭およびナット22)」を配設したことにより、前述した看板装置1と同様にして、看板装置1A内に雨水等が侵入したとしても、本体部11および導光板4の間(隙間S1a内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、本体部11および導光板4の間(隙間S1a内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1aから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、点灯状態の看板装置1A内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
また、この看板装置1Aによれば、複数の「基体構成部材(第1部材20dおよび第2部材20e)」を接合して一体化することで正面視長板状の基体2Aを構成すると共に、各「基体構成部材」を固定するネジ21のねじ頭およびナット22を本体部11から突出させて「第1凸部」として機能させる構成を採用したことにより、前述した看板装置1と同様にして、主材10Aを分割構造としたことで、「主材」を一体構造とした場合よりも容易に製作することができ、これにより、主材10Aの部品コストを十分に低減して看板装置1Aの製造コストを十分に低減することができるだけでなく、ネジ21のネジ頭やナット22によって形成される隙間S1aの存在により、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。
さらに、この看板装置1Aによれば、導光板4およびカバー板5の間に位置させられて導光板4およびカバー板5の間に隙間S1bを生じさせた状態を維持すると共に、本体部11と共に導光板4を保持し、かつ縁板部12と共にカバー板5を保持する「第2凸部(リブ33)」を備えたことにより、前述した看板装置1と同様にして、導光板4とカバー板5との間にもリブ33の厚みと同程度の十分に広い隙間S1bを生じさせることができるため、導光板4とカバー板5との間(隙間S1b内)に表示媒体を容易に差し込むことができるだけでなく、カバー板5を備えた構成の看板装置1A内に雨水等が侵入したとしても、導光板4およびカバー板5の間(隙間S1b内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、導光板4およびカバー板5の間(隙間S1b内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S1bから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、カバー板5を備えた看板装置1Aにおいて点灯状態の看板装置1A内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
続いて、「表示装置」のさらに他の実施の形態について説明する。
図17〜21に示す看板装置51は、「表示装置」の他の一例であって、電柱等の取付け対象に取り付けた状態で表示媒体(広告媒体)を背面側から照らして表示することができるように構成されている。具体的には、看板装置51は、基体52、一対のLED基板3、導光板54、カバー板55、および一対の蓋体56と、LED基板3に対して電力を供給する(点灯を制御する)図示しないコントローラユニットとを備えて構成されている。なお、上記のLED基板3については、看板装置1,1AにおけるLED基板3と同様のため、詳細な説明を省略する。
基体52は、「基体」の他の一例であって、全体として正面視長板状に形成されている。この基体52は、主材60、および一対のLED取付け具70を備えている。また、主材60は、本体部61、および本体部61の両端部に設けられた一対の縁板部62,62が、アルミニウムを用いた押出成形によって一体的に形成されて構成されている。
本体部61は、「本体部」の他の一例であって、取付け対象の周面形状に応じて、その幅方向(図17における左右方向)の断面形状が弧状となるように湾曲させられている。この場合、本例の看板装置51(基体52)では、本体部61における表面側の面F61が、鏡面加工、または白色塗装されており、これにより、後述するように導光板54によって導光されて導光板54の面F54a側に出射された光を看板装置51の表面側に向かって反射するように構成されている。また、図17,19,20に示すように、本体部61の面F61には、後述するように基体52(主材60)に取り付けられた状態の導光板54における面F54a(「裏面側の一面」の他の一例)に接して本体部61と導光板54との間に隙間S51a(「隙間」の他の一例)を形成するリブ61a,61b(「第1凸部」の他の一例)が形成されている。
縁板部62は、「縁板部」の他の一例であって、図17,20に示すように、導光板54やカバー板55の幅方向における両端部を覆うようにして本体部61の幅方向における両端部に形成されている。この場合、本例の看板装置51(基体52)では、上記の本体部61の幅方向における端部および縁板部62によって「差込み用溝部」に相当する差込み用溝部63が形成されている。また、本例の看板装置51(基体52)では、図20に示すように、縁板部62の内面(縁板部62における本体部61との対向面)にLED取付け具70を取り付けるための取付け用凸部62aが形成されている。
LED取付け具70は、アルミニウムを用いた押出成形によって主材60(本体部61および縁板部62)とは別体に形成されている。このLED取付け具70は、図20に示すように、縁板部62(取付け用凸部62a)に取り付けるための取付け部71、LED基板3を取付け可能な基板取付け部72、および後述するように導光板54とカバー板55との間に挟み込まれるリブ73が一体的に形成されている。このLED取付け具70は、後述するように、基板取付け部72にLED基板3を取り付けた状態で差込み用溝部63内に配置され、取付け部71に縁板部62の取付け用凸部62aを嵌合させるようにして縁板部62(主材60)に対して固定される。
導光板54は、「導光板」の他の一例であって、図17に示すように、基体52における本体部61の面F61に沿って湾曲させられている。この導光板54は、図17に示すように、基体52における本体部61の面F61側に配置されて、LED基板3から発せられた光を基体52の幅方向における各部に導光する。この場合、この導光板54は、図20に示すように、LED取付け具70に取り付けられた状態で差込み用溝部63内に配置されたLED基板3からの光が端面F54cから入射するように、その幅方向における両端部が差込み用溝部63,63内に差し込まれた状態で基体52に取り付けられている。
カバー板55は、「表面板」の他の一例であって、図17に示すように、上記の導光板54と同様にして幅方向に沿って湾曲させられると共に、導光板54の面F54b側に配置されて導光板54と共に表示媒体を保持可能に基体52に取り付けられている。この場合、本例の看板装置51では、導光板54およびカバー板55の両板体の端部を差込み可能に差込み用溝部63が形成されている。
蓋体56は、基体52(主材60およびLED取付け具70)、LED基板3,3、導光板54およびカバー板55の長手方向における端部を覆う部材(「蓋体」の他の一例)であって、図18に示すように、基体52、導光板54およびカバー板55の湾曲形状に合わせて樹脂材料によって弧状に形成されている。この蓋体56には、導光板54とカバー板55との間に差し込まれて導光板54とカバー板55との間に隙間S51b(図17,19〜21参照)を生じさせた状態を維持する複数のリブ(壁状部)56a,56a・・(「第3凸部」の他の一例)が設けられている。
この看板装置51の製造に際しては、押出成形によって主材60およびLED取付け具70をそれぞれ製作する。また、任意の厚みの樹脂平板を加熱プレスすることによって断面弧状の導光板54およびカバー板55をそれぞれ製作すると共に、射出成型によって蓋体56を製作する。次いで、LED取付け具70の基板取付け部72にLED基板3を取り付けた後に、主材60における縁板部62の取付け用凸部62aをLED取付け具70の取付け部71に嵌合させるようにして、主材60の差込み用溝部63内にLED取付け具70を収容して固定する。これにより、主材60(縁板部62)に対してLED取付け具70が固定されて基体52が完成し、基体52に対するLED基板3の取り付けが完了した状態となる。
次いで、幅方向における両端部を差込み用溝部63に差し込むようにして基体52に導光板54を取り付ける。具体的には、導光板54の幅方向における端部が、主材60における本体部61とLED取付け具70におけるリブ73との間に挿入された状態で差込み用溝部63に差し込まれるように基体52における長手方向の端部側から導光板54を差し込んで取り付ける。
この際には、導光板54における幅方向の中央部が、図19に示すように主材60(本体部61)のリブ61aに接した状態となり、かつ導光板54における幅方向の端部側部位が、図20に示すようにリブ61bに接した状態となる(導光板54の取付けが完了した時点においては、両図におけるカバー板55や蓋体56は未装着の状態となっている)。これにより、基体52の本体部61における面F61と、導光板54の面F54aとの間に隙間S51aが生じた状態となる。
続いて、幅方向における両端部を基体52の差込み用溝部63に差し込むようにして基体52にカバー板55を取り付ける。この際には、主材60における縁板部62とLED取付け具70におけるリブ73との間に挿入するようにしてカバー板55を取り付ける。これにより、図17,19,20に示すように、導光板54の面F54bとカバー板55の面F55との間にリブ73の厚みと等しい隙間S51bが生じた状態となる(カバー板55の取付けが完了した時点においては、各図における蓋体56は未装着の状態となっている)。
なお、看板装置51の構成および組立て方法についての理解を容易とするために、図示および詳細な説明を省略するが、一例として、基体52に対するカバー板55の取付けに先立ち、縁板部62とリブ73との間にシール材(可逆変形可能な弾性材)を挿入しておき、その状態でカバー板55を挿入してシール材を圧縮変形させることにより、基体52(縁板部62)とカバー板55との間をシーリングすることができる。
次いで、基体52、LED基板3,3、導光板54およびカバー板55の長手方向における両端部に蓋体56をそれぞれ装着する。この際には、各リブ56aが本体部61の面F61と導光板54の面F54aとの間の隙間S51aに挿入された状態となるように基体52に蓋体6Aを取り付ける。これにより、図17に示すように看板装置51が完成する。
この看板装置51の使用に際しては、両蓋体56,56のいずれか一方を取り外して導光板54およびカバー板55の間の隙間S51bに表示媒体を差し込む。この際には、導光板54とカバー板55との間にLED取付け具70におけるリブ73の厚みと等しい隙間S51bが形成されているため、この隙間S51bに表示媒体をスムーズに差し込むことができる。次いで、取り外した蓋体56を基体52(本体部61)に再び装着する。これにより、LED基板3,3から発せられて導光板54によって導光された光によって表示媒体を裏面側から照らすことが可能な状態となる。
この場合、本例の看板装置51では、前述した看板装置1,1Aと同様にして、装置内に雨水が浸入することのないようにシーリングが施されているものの、シーリング材の経年劣化等に起因して、極く僅かな量の雨水等が装置内に侵入するおそれがある。しかしながら、本例の看板装置51では、本体部61に設けられたリブ61a,61bが「第1凸部」として機能して、本体部61の面F61と導光板54の面F54aとの間に十分に広い隙間S51aが形成されている。
したがって、本例の看板装置51では、前述した看板装置1,1Aと同様にして、少量の雨水等が装置内に侵入したとしても、侵入した雨水等の隙間S51aへの侵入(毛細管現象の発生)が生じ難いだけでなく、たとえ隙間S51a内に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S51aから離脱し易くなっている。このため、本例の看板装置51では、本体部61と導光板54との間に雨水等侵入領域が生じ難くなっており、導光板54の面F54b側から見たときに、明るい部位(LED基板3からの光の出射量が多い部位)と、暗い部位(LED基板3からの光の出射量が少ない部位)とが混在していると認識される事態が好適に回避されている。
なお、隙間S51a内に雨水等が侵入した場合には、リブ61a,61bの周囲に線的な雨水等侵入領域が生じることがある。しかしながら、これら線的な雨水等侵入領域が極く狭いため、このような雨水等侵入領域の影響は極く小さなものとなっている。これにより、全域において均一な明るさで表示媒体を照らすことが可能となっている。
また、本例の看板装置51では、LED取付け具70に設けられたリブ73が「第2凸部」として機能すると共に、蓋体6Aの各リブ56aが「第3凸部」として機能して、、導光板54の面F54bとカバー板55の面F55との間に十分に広い隙間S51bが形成され、その状態が好適に維持されている。
したがって、本例の看板装置51では、少量の雨水等が装置内に侵入したとしても、侵入した雨水等の隙間S51bへの侵入(毛細管現象の発生)が生じ難いだけでなく、たとえ隙間S51b内に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S51bから離脱し易くなっている。このため、本例の看板装置51では、導光板54とカバー板55との間にも雨水等侵入領域が生じ難くなっており、この点においても、カバー板55の表面側から見たときに、明るい部位(LED基板3からの光の出射量が多い部位)と、暗い部位(LED基板3からの光の出射量が少ない部位)とが混在していると認識される事態が好適に回避されている。
このように、この看板装置51によれば、基体52における本体部61の導光板54と対向する一面(面F61)に、導光板54における面F54aに接して本体部61と導光板54との間に隙間S51aを形成する「第1凸部(リブ61a,61b)」を配設したことにより、前述した看板装置1,1Aと同様にして、看板装置51内に雨水等が侵入したとしても、本体部61および導光板54の間(隙間S51a内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、本体部61および導光板54の間(隙間S51a内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S51aから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、点灯状態の看板装置51内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
また、この看板装置51によれば、導光板54およびカバー板55の間に位置させられて導光板54およびカバー板55の間に隙間S51bを生じさせた状態を維持すると共に、本体部61と共に導光板54を保持し、かつ縁板部62と共にカバー板55を保持する「第2凸部(リブ73)」を備えたことにより、前述した看板装置1,1Aと同様にして、導光板54とカバー板55との間にもリブ73の厚みと同程度の十分に広い隙間S51bを生じさせることができるため、導光板54とカバー板55との間(隙間S51b内)に表示媒体を容易に差し込むことができるだけでなく、カバー板55を備えた構成の看板装置51内に雨水等が侵入したとしても、導光板54およびカバー板55の間(隙間S51b内)への毛細管現象による雨水等の侵入が生じ難く、また、導光板54およびカバー板55の間(隙間S51b内)に雨水等が侵入したとしても、侵入した雨水等が自重によって落下して隙間S51bから離脱し易いため、雨水等侵入領域および雨水等非侵入領域の存在によって明るい部位と暗い部位とが生じた状態となるのを好適に回避することができる。これにより、カバー板55を備えた看板装置51において点灯状態の看板装置51内に雨水等が侵入したとしても、その美観が大きく損なわれる事態を回避して全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる。
さらに、この看板装置51によれば、基体52、導光板54およびカバー板55における長手方向の端部を覆う蓋体56に、導光板54およびカバー板55の間に差し込まれて導光板54およびカバー板55の間に隙間S51bを生じさせた状態を維持する「第3凸部(リブ56a)」を配設したことにより、前述した看板装置1,1Aと同様にして、リブ73のみによって導光板54とカバー板55との間に隙間S51bを生じさせる構成とは異なり、リブ56aの存在によって隙間S51bを生じさせた状態を好適に維持することができるため、全域において均一な明るさで表示媒体を照らして視認させることができる状態を長期に亘って好適に維持することができる。
なお、「表示装置」の構成は、上記の看板装置1,1A,51の構成の例に限定されない。例えば、導光板4に対して線的に接するリブ11a,11bおよび段部11cや、導光板54に対して線的に接するリブ61a,61bを「第1凸部」として設けた例について説明したが、「第1凸部」は「導光板」に対して線的に接する形状に限定されず、「導光板」に対して点的に接するように「第1凸部」を配設したり、「導光板」に対して線的に接する「第1凸部」と「導光板」に対して点的に接する「第1凸部」を混在させて配設したりすることができる。
また、「基体構成部材」を一体的に固定するネジ21のネジ頭やナット22を「第1凸部」として機能させる看板装置1,1Aの構成を例に挙げて説明したが、「締結部材の頭部」はネジ21のネジ頭やナット22に限定されず、「締結部材」としてリベットを使用する構成を採用し、このリベットのフランジおよびスリーブを「第1凸部(締結部材の頭部)」として機能させる構成を採用することもできる。さらに、「第1部材」および「第2部材」を「締結部材」によって一体的に固定する構成を採用する場合において「締結部材の頭部」を「第1凸部」として機能させない構成(「締結部材の頭部」が「導光板」に接しない構成)を採用することもできる。
また、「第1凸部」を配設することなく「第2凸部」および「第3凸部」の少なくとも一方を配設する構成、「第2凸部」を配設することなく「第1凸部」および「第3凸部」の少なくとも一方を配設する構成、並びに「第3凸部」を配設することなく「第1凸部」および「第2凸部」の少なくとも一方を配設する構成を採用することもできる。
また、基体2,2A(本体部11)の面F11aにおける両端部、および基体2,2A(本体部11)の面F11bにおける両端部にLED基板3をそれぞれ配設した看板装置1,1Aや、基体52(本体部61)の面F61における両端部にLED基板3をそれぞれ配設した看板装置51を例に挙げて説明したが、「帯状光源体」から十分な光量の光を出射できる場合や、「基体」の幅が狭い場合などには、「基体」の幅方向における両端部の一方だけに「帯状光源体」を配設して「表示装置」を構成することもできる(図示せず)。
また、主材10,10Aとは別体に形成したLED取付け具30を介して基体2,2AにLED基板3を取り付ける構成や、主材60とは別体に形成したLED取付け具70を介して基体52にLED基板3を取り付ける構成を例に挙げて説明したが、このような構成に代えて、「基体」に対して「帯状光源体」を直接取り付ける構成を採用することもできる。
さらに、カバー板5,55を備えた看板装置1,1A,51の構成を例に挙げて説明したが、「表面板(カバー板5,55)」を設けずに、導光板4,54の表面側に貼付した「表示媒体」を剥き出したままとする構成を採用することもできる。また、LED42を有するLED基板3を備えた構成を例に挙げて説明したが、蛍光管などを光源として備えた各種の「帯状光源体」を採用して「表示装置」を構成することができる。