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JP6066459B2 - ショット処理装置及びショット処理方法 - Google Patents

ショット処理装置及びショット処理方法 Download PDF

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JP6066459B2
JP6066459B2 JP2013557462A JP2013557462A JP6066459B2 JP 6066459 B2 JP6066459 B2 JP 6066459B2 JP 2013557462 A JP2013557462 A JP 2013557462A JP 2013557462 A JP2013557462 A JP 2013557462A JP 6066459 B2 JP6066459 B2 JP 6066459B2
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Description

本発明は、ショット処理装置及びショット処理方法に関する。
ショットブラスト装置として、クランプ装置で挟持されたワークに投射材を投射してブラスト処理を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−323628号公報
しかしながら、このような装置では、クランプ装置に挟持されたワークの部分には、投射材が投射されず、この部分がブラスト処理されない未処理部分となるため改善の余地がある。
本発明は、上記要請に応じてなされたものであり、クランプ装置でワークを挟持するショット処理においても、ワーク上に未処理箇所が発生することを防止できるショット処理装置及びショット処理方法を提供することを目的とする。
本発明によれば、
ワークに投射材を投射してショット処理を行うショット処理装置であって、
前記ワークを着脱自在に挟持するクランプ装置と、
前記クランプ装置によって挟持されたワークに投射材を投射する投射機と、
前記ワークと前記クランプ装置とを相対的に移動させる移動機構と、
前記移動機構の作動を制御する制御装置と、を備え、
前記クランプ装置が、互いに重ならない少なくとも2箇所の挟持位置で前記ワークを挟持するように、前記制御装置が移動機構を作動させる、
ことを特徴とするショット処理装置が提供される。
このような構成によれば、互いに重ならない少なくとも2箇所の挟持位置で、クランプ装置が前記ワークを挟持するように、制御装置が移動機構を作動させるので、最初にクランプ装置で挟持されて一回目の投射ではショット処理されなかったワーク表面の領域が、二回目の投射でショット処理される。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記ショット処理装置が、投射室を備えたキャビネットを更に備え、
前記移動機構が、前記ワークを搬送するコンベヤと、前記ワークを前記コンベヤと前記キャビネットとの間で搬送する搬入出装置と、を有し、
前記移動機構が、前記搬入出装置と前記コンベヤとを備えている。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記コンベヤの搬送ラインに平行な軸線を中心に回転可能であり、前記クランプ装置が取付けられた回転板を更に備え、
前記回転板が回転することにより、前記クランプ装置に挟持されたワークが、前記投射材を投射される投射エリアと前記第2位置に配置された搬入出装置に受渡される搬入出エリアとの間で移動される。
本発明の他の好ましい態様によれば、
2台の前記クランプ装置が、直径方向に対向する位置で、前記回転板に配置されている。
このような構成によれば、あるワークに対して挟持位置を変える工程と並行して、他のワークに対しては投射エリアで投射をなす工程が実施可能となる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記回転板が、回転機構によって、少なくとも180°の範囲で正逆回転可能とされている。
このような構成によれば、回転板が一方向のみにしか回転できない場合に比べて配線が容易となる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記クランプ装置を前記回転板の回転中心線に平行な軸線を中心に回転させる自転機構と、
前記クランプ装置の軸線を中心とした回転角度位置を検出する角度位置検出部と、
前記角度位置検出部の検出結果に基づいて、前記クランプ装置を任意の回転角度位置で停止させるように前記自転機構の作動を制御可能な自転制御手段と、を有する。
このような構成によれば、効率的な投射ができるようにワークを所定の姿勢で停止させることが可能となる。
本発明の他の好ましい態様によれば、
ワークをクランプ爪部で挟持する第1挟持工程と、
前記クランプ爪部で挟持されたワークに対して投射材を投射する第1投射工程と、
前記第1挟持工程における挟持位置と完全に異なった位置で、再度、前記クランプ爪部で前記ワークを挟持する第2挟持工程と、
前記ワークに、再度、投射材を投射する第2投射工程と、備えている、
ショット処理方法が提供される。
このような構成によれば、ワークは、第一挟持工程においてクランプ装置で挟持されたていたため第一投射工程ではショット処理されなかった、第二投射工程ではショット処理される。
本発明の他の好ましい態様によれば、
前記クランプ爪が複数、設けられ、
第1のワークに対する前記第1または第2投射工程と並行して、第2のワークに対する第1または第2の挟持工程が行われる。
このような構成によれば、ワークを効率的に処理することができる。
上述した構成を有する本発明に係るショット処理装置及びショット処理方法によれば、クランプ装置でワークを挟持するショット処理においても、ワーク上に未処理箇所が発生することを防止できる。
本発明の一実施形態のショットブラスト装置の正面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置の右側面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置の左側面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置の背面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置の平面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置をドラム中心の高さ位置で切断した水平断面図である。 本発明の一実施形態のショットブラスト装置のクランプ装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置のクランプ装置の構成の一部を示す図である。図8(A)はクランプ装置の正面視の断面図である。図8(B)は図8(A)の8B−8B線に沿った断面図である。 図7の9−9線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置におけるクランプ装置及びその周囲部を示す背面視の断面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置におけるクランプ装置の反転機構を示す左側面図である。 本発明の一実施形態に係るショットブラスト装置におけるショットブラスト処理の状態を示す図である。
以下、図面に沿って、本発明のショット処理装置の一実施形態あるショットブラスト装置10について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは装置正面視の手前側を示しており、矢印UPは装置上方側を示しており、矢印LHは装置正面視の左側を示している。
図1はショットブラスト装置10が正面図であり、図2は、ショットブラスト装置10の右側面図であり、図3はショットブラスト装置10の左側面図である。また、図4はショットブラスト装置10の背面図であり、図5はショットブラスト装置10の平面図であり、図6はショットブラスト装置10の水平断面図である。
なお、ショットブラスト装置10でショットブラスト処理を受ける被処理物であるワークWは、中子を使用して鋳造された鋳造品であり、例えば、自動車エンジンのシリンダブロックである。
図6に示されるように、ショットブラスト装置10は、装置奥側に、ワークWを搬送する移動機構12の一部を構成するコンベヤ14を備えている。図4に示されるように、コンベヤ14は、装置左右両側に設けられたプーリ14Aに巻回された無限軌道状の搬送体(無端ベルト)14Bによって駆動される複数のロールを備えている。さらに、図6に示されるように、プーリ14Aの軸部には、駆動力伝達手段を介してプーリ14Aを回転させる駆動部(モータ)14Cが連結されている。駆動部14Cは、制御部(マイクロコンピュータ)16に接続され、制御部16によって作動が制御される(詳細後述)。制御部16の制御によって、コンベヤ14は、コンベヤ14上に載せられるワークWを装置右側から装置左側へ向かう方向に搬送し、さらに、一次停止できる。なお、コンベヤ14の下方には、ワークWから落ちた砂及び投射材を回収して装置本体へ送る回収スクリューコンベヤ15(図4参照)が配置されている。
コンベヤ14の搬送ライン側方側(装置手前側)には、キャビネット18が設けられている。キャビネット18の内部には、ワークWへの投射材の投射によってワークWの表面加工(ショットブラスト処理)をなす投射室20が形成されている。ワークWへの投射材の投射は、後述する投射機22によってなされる。また、キャビネット18のコンベヤ14側には、ワークWを搬入出するための搬入出口が形成されており、搬入出口には自動開閉扉が設けられている。
コンベヤ14を挟んでキャビネット18とは反対側(装置奥側)には、移動機構12の一部を構成する搬入出装置24が設けられている。搬入出装置24は、ワークWをコンベヤ14とキャビネット18との間で搬入出可能とされている。また、搬入出装置24は、制御部16に接続され油圧ユニット28に連結され、制御部16によって作動が制御される(詳細後述)。
また、キャビネット18の装置左側には、一対のクランプ装置26(クランプユニット)が設けられている。図7等に示されているように、各クランプ装置26は、ワークWをクランプ爪部82Aで挟持する挟持部82を備え、搬入出装置24によってキャビネット18内に搬入されたワークWをクランプ爪部82Aで挟持するように構成されている。なお、図7においてはワークWを模式的な形状で示している。このクランプ装置26は、制御部16に接続された油圧ユニット28に連結され、制御部16によって作動が制御される。なお、搬入出装置24及びクランプ装置26の構造については後述する。
コンベヤ14及び搬入出装置24は、制御部16の制御によって、ワークWとクランプ装置26(クランプ爪部82A)とを相対的に移動させることが可能となっている。本実施態様では、クランプ装置26が、互いに重ならない少なくとも2箇所の挟持位置で前記ワークを挟持するように、制御部16がコンベヤ14及び搬入出装置24を作動させる。この結果、制御部16の制御によって、クランプ装置によるワークの挟持時にクランプ爪部82AがワークWに接触する接触位置が変更可能となる。すなわち、同じワークWを、互いに重ならない少なくとも2箇所の挟持位置(完全に異なる挟持位置)で挟持することができる。
一方、キャビネット18の装置手前側には、投射機22が複数台設けられている。投射機22として、本実施形態では、遠心式の投射機が用いられている。この遠心式の投射機では、羽根車(インペラ)の回転により投射材(ショット、本実施形態では一例として鋼球)に遠心力が付与される。そして、投射機22では、遠心力で加速された投射材が、投射室20内でクランプ装置26のクランプ爪部82A(図7参照)で挟持されたワークWに対して投射される。これらの投射機22も、制御部16に接続され、ワークWが投射室20に配置された後に所定時間連続して投射材を投射するように、制御部16によって投射タイミング及び投射時間が制御されている。
図1に示されるように、投射機22の上方側には、投射材供給用の導入管30の下端が設けられ、導入管30の上端には投射材の流量を調整するための流量調整装置32が設けられている。流量調整装置32は、導入管30へ供給する投射材の量を投射に最適な量に制限するように構成されている。このように最適な量の投射材が投射機22に供給されることで、投射機22からは最適な速度で投射材が投射される。投射機22は、導入管30及び流量調整装置32を介して循環装置34に連結されている。
循環装置34は、投射機22によって投射された投射材を搬送して投射機22へ循環させるための装置である。循環装置34は、キャビネット18の下部、詳細には、ワークWに投射されたのちのバリ等が混入した投射材等が流入させられるホッパの下方側位置に、スクリューコンベヤ34Aが配置されている。スクリューコンベヤ34Aは、装置左右方向に延びており、投射材等を装置右方向へ向けて搬送可能に構成されている。スクリューコンベヤ34Aの搬送方向の下流側には、バケットエレベータ34Bの下端部が隣接配置されている。
バケットエレベータ34Bは、装置上下方向に延びており、プーリ、無端ベルト、及びバケット等を備えている。バケットエレベータ34Bは、バケットに入れられた投射材等を装置上方側へ搬送するように構成され、装置上部で、投射材等をスクューコンベヤ34C上に排出する。スクューコンベヤ34Cは、装置左右方向に延びており、投射材等を装置左方向に搬送可能となっている。スクューコンベヤ34Cの搬送方向の下流側にはロータリースクリーン34Dが設けられている。ロータリースクリーン34Dは、バリや粗等が混入している投射材からバリや粗を分離可能であり、粗等を粗出しパイプ34Pに排出するように構成されている。
ロータリースクリーン34Dの下方側には、風選式マグネットセパレータ34Eが設けられている。風選式マグネットセパレータ34Eには、粗等が除かれた投射材等が流入するようになっている。風選式マグネットセパレータ34Eは、上下二段のマグネットドラムを備えており、これらはいずれも粗等が除かれた投射材等を鉄成分と非鉄成分とに分離する。また、風選式マグネットセパレータ34Eは、ダクト34Iを介して図示しない集塵機に接続され、さらに、風選式セパレータを備えている。風選式セパレータは、集塵機側からのエアの吸引によって、軽量物と重量物とに選別可能となっており、一段目のマグネットドラムで分離された鉄成分を、再利用できる投射材とそれ以外の微粉とに分離する。
風選式マグネットセパレータ34Eには、投射材タンク34F及び微粉出しパイプ34Gが接続されている。投射材タンク34Fには、風選式セパレータで分離された再利用できる投射材が流入するように構成されている。また、微粉出しパイプ34Gは、風選式セパレータで分離された微粉の排出と、及び二段目のマグネットドラムで分離された非鉄成分の排出とに利用されている。また、風選式マグネットセパレータ34Eには、オーバーフローパイプ34Hが接続されている。オーバーフローパイプ34Hは、キャビネット18に接続されており、一段目のマグネットドラムで分離されず、且つ二段目のマグネットドラムで分離された鉄成分を流通させてキャビネット18の内部に戻すためのパイプとされている。
風選式マグネットセパレータ34Eの下方側には前述した投射材タンク34Fが配置されている。投射材タンク34Fには再利用可能な投射材が収容される。投射材タンク34Fは、流量調整装置32へ投射材を供給するための一時貯蔵用のタンクであり、流量調整装置32の上方側に配置されている。流量調整装置32の弁が開くと、投射材が導入管30を通って投射機22により投射される。
図5に示されるように、キャビネット18の天井部には吸出口36Aが形成され、キャビネット18の内部は、ダクト34Iを介して集塵機に連通している。集塵機は、風選式マグネットセパレータ34Eとキャビネット18から、ダクト34Iを介して、吸引されたエアよりダストを除去し、ダストをダスト受け箱に収容させると共に、クリーンエアを装置外に排出する。
次に、搬入出装置24について図2、図3及び図5を参照しながら説明する。図5に示されているように、搬入出装置24は、走行台車40を備えている。この走行台車40は、コンベヤ14の搬送方向に対して直交する方向に延びるレール(図示せず)に沿って走行可能とされている。なお、このレールは、一端がキャビネット18側に支持された梁部材に設けられている。
図2及び図3に示されるように、走行台車40の下面には、装置下方側に延びる昇降ガイド42が固定されている。なお、図2には、搬入出装置24がコンベヤ14側の位置にある状態とキャビネット18側の位置にある状態との二つの状態が想像線(二点鎖線)で示されている。昇降ガイド42には、油圧シリンダによって構成された昇降アクチュエータ44が設けられている。この昇降アクチュエータ44は、油圧ユニット28に接続され、ロッドが昇降ガイド42に沿って装置上下方向に伸縮可能とされている。油圧ユニット28は、油圧制御機器(電磁弁等)、及び、油圧制御機器に接続されたオイルタンク等のオイル供給源等を備えている。
昇降アクチュエータ44のロッドには、昇降ガイド42に沿って昇降可能な昇降部材45が連結されている。さらに、昇降部材45には製品載置部材46が連結され、製品載置部材46には、ワークWが載置される。すなわち、製品載置部材46は、ワークWをコンベヤ14側とクランプ装置26(図3参照)側との間で受け渡しをするためのアーム部材とされ、昇降アクチュエータ44のロッドの伸縮によって昇降されるようになっている。
一方、走行台車40には、図5に示されるように、駆動モータ48が搭載されている。走行台車40には、駆動モータ48の作動により回転するピニオン(図示省略)が設けられている。ピニオンは、装置上下方向を軸方向として配置され、装置前後方向に延びるラック50と噛み合って駆動モータ48の駆動力をラック50に伝達する。
すなわち、製品載置部材46(図2参照)は、駆動モータ48の作動によって、コンベヤ14側とキャビネット18側(クランプ装置26側)との間で往復移動する。なお、図2に示されるように、搬入出装置24への給電用として、装置上部にはケーブルベヤ51が設けられている。
駆動モータ48及び油圧ユニット28の油圧制御機器は、制御部16に接続されており、制御部16によって作動が制御される。
本実施態様では、2台のクランプ装置26が、円形の回転板54Aに取り付けられている。図11に示されているように、二台のクランプ装置26は、周方向に180°離れた位置で回転板54Aに配置されている。回転板54Aは、反転ドラムであるドラム54の側板部を構成している。また、円筒状に形成されているドラム54の外周部54Bには、ワークWの搬入出口及び投射材の通過用開口を兼ねる開口部が形成されている。回転板54Aは、回転機構52によって回転軸56の軸線を中心に180°回転可能である。
以下、図11を参照して、回転機構52について説明する。
回転板54Aの中心は、コンベヤ14の搬送ラインに沿った方向を軸方向とする回転軸56に固定されている。回転軸56は、キャビネット18の装置前後方向中央付近に設けられ、キャビネット18の側壁部に設けられた軸受部58に軸支されている。
図11には、回転機構52の構成が左側面図で示されている。図11に示されるように、ドラム54は、その下方側の前後がドラム受けローラ74によって回転可能に支持されている。ドラム受けローラ74は、装置左右方向(紙面に垂直な方向)の軸を中心に回転可能とされ、キャビネット18の下部に支持されている。また、ドラム54の外周部54B、及びドラム54の上方側に配置されたチェーンホイール62の外周部には、ローラチェーン60が巻回されている。チェーンホイール62は、駆動モータ64の軸部に同軸に固定されている。
このような構成により、駆動モータ64の駆動力がチェーンホイール62、ローラチェーン60、及びドラム54に伝達される。回転板54Aは、ドラム54の回転によって回転軸56を中心に回転される。すなわち、回転機構52は、回転板54Aを回転させることによって、各クランプ装置26の挟持部82をワークWの搬入出エリアA1と投射エリアA2との間で移動させることができる。また、本実施形態では、駆動モータ64は、正転及び逆転が可能であり、回転板54Aは回転機構52によって180°正逆回転可能とされている。
また、図4に示されるように、駆動モータ64は、風選式マグネットセパレータ34E用のデッキの装置左側(図4の右側)に配置され、制御部16に接続されると共に、制御部16によって作動が制御されるようになっている。なお、図11に示されるように、駆動モータ64への給電用として、ケーブルベヤ65が設けられている。また、回転板54Aの上部側及び下部側に対応して、クランプメンテナンス用のホイストレール66が設けられている。
また、ドラム54の外周部54B及びその外周側には、ドラム54の回転角度位置を検出するための公知の検出手段が設けられている。この検出手段は、制御部16に接続されている。制御部16は、前記検出手段の検出結果に基づいて、ドラム54の回転角度位置を所定の位置に設定するように、駆動モータ64の作動を制御する。
ドラム54の外周部54Bには、凹状のロック受け金具68が外周部54Bの凹部内に固定されている。ロック受け金具68は、二個設けられ、回転軸56を中心に周方向に180°離れた位置に設定されている。また、ロック受け金具68とクランプ装置26との位置関係は、一対のロック受け金具68が上下に並ぶ位置でドラム54が停止したとき、一対のクランプ装置26が水平に並ばずに装置手前側のクランプ装置26が若干上側の位置になるように設定されている。
一方、ドラム54の上方側には、ロック受け金具68に係合可能なロック金具70が設けられている。ロック金具70は、油圧シリンダであるロックアクチュエータ72のロッド下端部側に継ぎ手等を介して固定されている。ロックアクチュエータ72のロッドは、ガイドに沿って装置上下方向に伸縮可能とされており、これにより、ロック金具70はロック受け金具68の内部に嵌る位置とドラム54の外周部54Bから離れた位置との間で移動可能とされている。また、ロックアクチュエータ72は、油圧ユニット28を介して制御部16に接続され、制御部16によって作動が制御される。
次に、図7〜図10を参照しながらクランプ装置26について詳細に説明する。
図7に示されるように、クランプ装置26は、軸受(図示せず)を介して、回転板54Aに取り付けられ、回転体76を備えている。回転体76は、回転板54Aに直交する軸線を中心に回転可能に設けられた基部材である。クランプ装置26において、回転体76には、軸方向が互いに平行で回転可能な一対の支持軸78A、78Bが並設されている。一対の支持軸78A、78Bの軸方向は、回転板54Aの回転軸56に直交する方向に設定されている。
一対のアーム80が、一対の支持軸78A、78Bを介して片持ち状態で回転体76に取り付けられている。一対のアーム80は、所定間隔をあけて対向配置されている。各アーム80は、それぞれが、各支持軸78A、78Bに固定されたアーム本体80Aと、アーム本体80Aの先端部に装着されたクランプ部材80B(挟持部材)とを備えている。クランプ部材80Bは、アーム本体80Aに対して支持軸78A、78Bの軸線方向と平行な軸線を中心に回転方向に移動可能とされており、ワークWを挟持するための複数のクランプ爪部82Aが取付けられている。すなわち、アーム80の先端部側は挟持部82とされ、クランプ爪部82Aが設けられている。
一対のクランプ部材80Bのうち、図中下側のクランプ部材80B1には、回り止め用リンク部材84の一端部がピン連結され、回転体76には、回り止め用リンク部材84の他端部がピン連結されている。そして、回転体76、アーム本体80A、クランプ部材80B1及び回り止め用リンク部材84により、平行リンク機構が構成されている。このような構成により、図中下側のクランプ部材80B1は、水平状態を維持することが可能となっている。
図7に示されているように、一方(図7の上側)のアーム80に設けられているクランプ爪部82Aの本数および配置位置は、他方(図7の下側)のアーム80に設けられているクランプ爪部82Aの本数および配置位置と異なっている。この結果、上下面で面積が異なっているワークWも、安定して挟持することができる。
さらに、本実施態様では、挟持部が交換可能であり、ワークの寸法形状に応じて、当該ワークを最も安定してクランプできるようにクランプ爪の本数、配置、形状が設定された挟持部が使用される。
また、複数種類のワークを単一の挟持部で挟持する場合には、取り扱う全てのワークを安定してクランプできるようにクランプ爪の本数、配置、形状が設定された挟持部が使用される。
図8(A)は、図7と同じ方向から見た断面図であり、図8(B)は図8(A)の8B−8B線に沿った断面図である。また、図9は、図7の9−9線に沿った断面図である。なお、図8及び図9では、切断部のハッチングが適宜省略されている。さらに、図9においてはワークWを模式的な形状で示している。
図8(A)及び図8(B)に示されるように、一対の支持軸78A、78Bのうちの一方である支持軸78Aには、第1リンク部材91の一端が固定されている。第1リンク部材91の他端には第2リンク部材92の一端が第1ピン90でピン連結(相対回転可能に連結)されている。これに対して、一対の支持軸78A、78Bのうちの他方である支持軸78Bには、第3リンク部材93の一端が固定されている。第3リンク部材93の他端には第4リンク部材94の一端が第2ピン96でピン連結(相対回転可能に連結)されている。
本実施形態では、二本の第1リンク部材91の他端を挟む位置に、二本の第3リンク部材93の他端が配置されている。そして、第1ピン90は一本、第2ピン96は二本設けられており、第1ピン90に対してその軸線方向の両側に第2ピン96が配置されている。
このような構成によれば、一対の支持軸に一端が固着された第1リンク部材及び第3リンク部材は、別々のピンで別部材にピン連結されるので、組み付け作業性が良い。
図8(A)及び図9の部分拡大図に示されるように、第2リンク部材92の他端及び第4リンク部材94の他端は、連結体98の先端側の被取付部98Aに第3ピン100によって連結されている。図8(A)に示されるように、連結体98は、一対の支持軸78A、78B同士を結ぶ仮想線に対して直交(交差)する方向に延びている。
図9に示されるように、連結体98の基端部側(図中左側)には、アクチュエータ102(本実施形態では油圧シリンダ)のロッドが取り付けられている。アクチュエータ102は、油圧ユニット28(図9ではブロック化して図示)に接続され、ロッドが進退移動することによって、連結体98を連結体が延びる方向(図中では左右方向)に往復移動させる。また、アクチュエータ102は、油圧ユニット28を介して制御部16に接続され、制御部16によって作動が制御される。そして、連結体98が往復移動することによって、第1〜第4リンク部材91〜94、アーム80が連動して、図7及び図10に示されるように、クランプ装置26のアーム80が開閉する構造となっている。なお、図7及び図10では、アーム80をやや閉じた状態を二点鎖線で示している。
また、図9に示されるように、クランプ装置26には、自転機構104が設けられている。以下、自転機構104について説明する。
連結体98の外周側には筒体105が配置されている。この筒体105は、連結体98と同軸的に配置され、且つ連結体98に固定されており、さらに外周側にギヤ106Aが一体的に設けられている。このギヤ106Aには、ギヤ106Bが噛み合っている。ギヤ106Bは、減速機付きの自転用の駆動モータ108の出力軸に同軸的に固定されている。そして、駆動モータ108の作動によって、ギヤ106B、106A、筒体105、及び連結体98が、連結体98の軸を中心に回転し、これに連動して、第1〜第4リンク部材91〜94、及びアーム80も回転(自転)する。すなわち、自転機構104は、クランプ装置26を回転板54Aの回転中心線(回転軸56(図6参照))に平行な軸線を中心に回転させる。駆動モータ108は、制御部16の一部を構成する自転制御手段としての自転制御部16Aに接続されており、自転制御部16Aによって作動が制御される。
また、クランプ装置26には、ギヤ106Aと噛み合うギヤを備えたギヤ列110が設けられている。ギヤ列110には、角度位置検出部としての自転回転計112が接続されている。自転回転計112は、ギヤ列110に連動して回転することでクランプ装置26の自らの軸線を中心に回転角度位置(自転位置)を検出し、自転制御部16Aに接続されている。自転制御部16Aは、自転回転計112の検出結果に基づいて駆動モータ108を制御することでクランプ装置26を任意の回転角度位置で停止させるように自転機構104の作動を制御可能とされている。
次に、上記構成のショットブラスト装置10を用いたショット処理方法について説明する。なお、後述するショットブラスト装置10の一連の動作は、制御部16からの制御指令に基づいて実施される。
まず、ワークWは、コンベヤ14に載置された状態で搬送される。ワークWが搬入出装置24の前方に到着すると、コンベヤ14が停止される。次いで、コンベヤ14のロールの下方に配置されていた搬入出装置24の製品載置部材46のワーク受け爪をロール間の空間を通して上昇させ、コンベヤ14に載置されているワークWを、製品載置部材46のワーク受け爪上に載せ、コンベヤ14から上方に持ち上げる。
次いで、走行台車40をキャビネット方向に前進させ、製品載置部材46のワーク受け爪上に載せられたワークWを、搬入出エリアA1に配置され開状態にある一方のクランプ装置26のアームの上方に位置に配置する。次いで、製品載置部材46を降下させ、製品載置部材46のワーク受け爪上のワークWを、一方のクランプ装置26のアーム上に配置して、走行台車40をコンベヤ14方向に後退させる。さらに、クランプ装置26の一対のアーム80を閉鎖方向に移動させ、アーム80に設けられたクランプ爪部82Aで、ワークWを挟持する(第1挟持工程)。
ここで、図7〜図9を参照して、クランプ装置26の作動を説明する。
アクチュエータ102が、連結体98を連結体が延びる方向に沿って往復移動させると、連結体98の先端側に連結された第2リンク部材92及び第4リンク部材94も連結体98に連動して往復移動する。これにより、第2リンク部材92にピン連結された第1リンク部材91、及び第4リンク部材94にピン連結された第3リンク部材93が、回転変位し、第1リンク部材91が固定された支持軸78A、及び第3リンク部材93が固定された支持軸78Bがそれぞれ自らの軸を中心に回転する。これによって、一対の支持軸78A、78Bを介して回転体76にそれぞれ片持ち状態で取り付けられた一対のアーム80が、挟持方向またはその反対の開方向に変位する。すなわち、制御部16からの制御指令によって、アクチュエータ102のロッドが伸縮方向に作動すると、一対のアーム80がワークWを挟持方向または開方向に変位し、クランプ爪部82AでワークWを挟持または開放する。
なお、図9に示されるように、一対の支持軸78A、78Bに一端が固定された第1リンク部材91及び第3リンク部材93は、別々のピン(第1ピン90、第2ピン96)で別部材(第2リンク部材92及び第4リンク部材94)にピン連結されるので、組み付け作業性が良い。すなわち、第1リンク部材91及び第3リンク部材93に相当するリンク部材を同一部材に一本のピンでピン連結するような構成では、ピンが通しにくいが、本実施形態では、そのような不具合を解消できる。
図6及び図11に示されるように、二台のクランプ装置26は、回転板54Aに、直径方向に対向した位置すなわち周方向に180°離れた位置に取付けられている。回転板54Aは、回転機構52によって、コンベヤ14の搬送ラインに沿った方向の軸線を中心に180°正逆回転可能となっている。
そして、クランプ装置26がワークWを挟持すると、制御部16からの制御指令によって、駆動モータ64がドラム54を180°正転させ、水平方向に並ぶクランプ装置26の配置を逆にする。これにより、搬入出エリアA1に配置されていた一方のクランプ装置26は、投射エリアA2に移動される。この結果、一方のクランプ装置26の挟持部82に挟持されたワークWは、搬入出エリアA1から投射エリアA2へ移動される。また、ドラム54の正転によって、投射エリアA2に配置されていた他方のクランプ装置26は、搬入出エリアA1に移動させられる。
なお、回転板54Aが180°正逆回転可能な構造とすることで、回転板54Aが一方向のみにしか回転できない場合に比べて配線が容易となり、配線や配管に旋回させる機能を付加させなくても良好な運転が可能となる。
また、図11に示されるように、ドラム54(回転板54A)は、制御部16の制御指令によって、基準停止位置(一対のクランプ装置26が水平方向に並ぶ位置)以外の所定位置にも停止可能となっている。この結果、制御部16の制御指令によって、駆動モータ64がドラム54を所定角度正転させた後、ロックアクチュエータ72がロック金具70をロック受け金具68に嵌め入れることによって、図11に示される位置にクランプ装置26を配置させることもできる。なお、ドラム54の回転前にロック金具70とロック受け金具68とが係合状態にある場合には、前記の動作前にロックアクチュエータ72がロック金具70をロック受け金具68から離間させることになる。
次に、自転制御部16Aの制御指令により、自転機構104の駆動モータ108が回転し、これに連動してクランプ装置26が回転板54Aの回転中心線に平行な軸線を中心に回転(自転)する。これにより、クランプ装置26とクランプ装置26に挟持されたワークWが回転する。また、クランプ装置26の自らの軸線を中心とした回転方向の角度位置についての自転回転計112の検出結果に基づいて、自転制御部16Aは、クランプ装置26を任意の回転角度位置で停止させるように自転機構104の作動を制御可能となっている。
次いで、クランプ爪部82Aで挟持されたワークWに対して投射機22で投射材が投射される(第1投射工程)。
図12(A)及び図12(B)は、投射材が集中的にワークWの溝M1(中子溝)に当たるように、ドラム54(図11参照)が基準停止位置で停止し、且つクランプ装置26を所定の回転角度位置で一次停止した状態とを示している。また、図12(C)及び図12(D)は、投射材が集中的にワークWの溝M1(中子溝)に当たるように、ドラム54(図11参照)が基準停止位置からずれた位置(一例として、図11に示されるロック金具70とロック受け金具68とが係合状態となる位置)で停止し、且つクランプ装置26が所定の回転角度位置で停止した状態を示している。
ワークWの溝M1に投射材が垂直に入り込むような姿勢でワークWを配置することで、溝M1内に投射材を集中的に投射することが可能となる。すなわち、投射材の無駄打ちが抑制され、ワークWの溝M1内の砂が短時間で除去されるので、効率的なショットブラスト処理が可能となる。
なお、図11に示されるようロック受け金具68、ロック金具70、及びロックアクチュエータ72が設けられることで、ドラム54を基準停止位置以外の所定位置(予め設定した位置)に精度良く位置決め(停止)させることができる。
次に、第1投射工程が終了したワークWに対するクランプ爪部82Aの挟持位置を変更し、第1挟持工程において挟持した挟持位置と重ならない位置でワークWを挟持する第2挟持工程が行われる。具体的には、クランプ爪部82AによるワークWの挟持を解除した後、ワークWを所定距離だけ移動させ、第1挟持工程における挟持位置とは異なった位置で、クランプ爪部82AによってワークWを、再度、挟持する。ワークWの移動距離は、クランプ爪部82Aの幅(図7中の左右方向長さ)よりも大きく、且つ、隣接するクランプ爪部82Aの間隔の半分より小さくなるように設定されている。例えば、図7中の矢印Xの長さに設定される。
より詳細には、ワークWに対して、予め設定された全投射時間の1/2の時間だけ投射がなされる第1投射工程が終了すると、投射機22は、制御部16の制御指令に基づいて、投射を停止する。そして、制御部16からの制御指令によって、駆動モータ64がドラム54を180°逆転させ、一対のクランプ装置26の配置を逆転させる。これにより、投射エリアA2に配置されていた一方のクランプ装置26およびこの一方のクランプ装置26に挟持されている第1投射工程が終了したワークWが搬入出エリアA1へ移動される。
次いで、制御部16からの制御指令によって、第1投射工程が終了したワークWを挟持しているアーム80が開かれる。
次いで、走行台車40をキャビネット方向に前進させ、製品載置部材46を搬入出エリアA1の下方位置に配置する。次いで、製品載置部材46を上昇させて、第1投射工程が終了したワークWをアーム80から製品載置部材46のワーク受け爪上に移す。さらに、走行台車40を、クランプ装置26で挟持されているワークWが搬送コンベヤ14のロール上に配置される位置まで後退させ、製品載置部材46を降下させる。この結果、第1投射工程が終了したワークWが、搬入出エリアA1に戻され、さらに、コンベヤ14上に搬出される。
次に、制御部16からの制御指令によって、コンベヤ14を所定時間だけ作動させ、ワークWを、所定距離だけ搬送方向下流方向に移動させる。この結果、第1投射工程が終了したワークWは、第1挟持工程前に配置されていたコンベヤ14上の位置から、所定距離だけ搬送方向下流側に移動し、搬入出装置24およびクランプ装置26に対して所定距離だけ移動したことになる。
次いで、コンベヤ14のロールの下方に降下していた製品載置部材46のワーク受け爪をロール間の空間を通して上昇させ、コンベヤ14に載置されているワークWを、製品載置部材46のワーク受け爪上に載せ、コンベヤ14から上方に持ち上げる。
上述したように、ワークWは、所定距離だけ搬送方向下流方向に移動させられているので、製品載置部材46のワーク受け爪がワークWに接触する位置は、第1挟持工程のおけるワーク受け爪がワークWとの接触位置から、所定距離に対応した長さだけ、搬送方向上流側にずれることになる。
次いで、走行台車40をキャビネット方向に前進させ、製品載置部材46のワーク受け爪上に載せられたワークWを、搬入出エリアA1に配置され開状態にある一方のクランプ装置26のアームの上方に位置に配置する。次いで、製品載置部材46を降下させ、製品載置部材46のワーク受け爪上のワークWを、開状態にある一方のクランプ装置26のアーム上に配置して、走行台車40をコンベヤ14方向に後退させる。さらに、クランプ装置26の一対のアーム80を閉鎖方向に移動させ、アーム80に設けられたクランプ爪部82Aで、ワークWを挟持する(第2挟持工程)。
上述したように、第1投射工程が終了したワークWは、コンベアで所定距離だけ搬送方向下流方向に移動させられているので、クランプ装置26のアーム80のクランプ爪部82AがワークWに接触する位置(挟持位置)は、第1挟持工程のおけるワーク受け爪がワークWとの接触位置(挟持位置)から、所定距離に対応した長さだけ、搬送方向上流側にずれることになる。
この結果、第1挟持工程による挟持時に、クランプ爪部82Aで覆われていたワークWの表面領域が、第1挟持工程による挟持時には、クランプ爪部82Aで覆われず、露出していることになる。すなわち、クランプ爪部82Aが、第1投射工程が終了したワークWに接触している表面領域は、第1投射工程中にクランプ爪部82AがワークWに接触していた表面領域とは完全に異なった部分となっている。
第2挟持工程が完了すると、制御部16からの制御指令によって、駆動モータ64がドラム54を180°正転させ、一対のクランプ装置26の配置を逆にする。これにより、第1投射工程が終了したワークWを挟持するクランプ装置26の挟持部82は、ワークWの搬入出エリアA1から投射エリアA2へ移動される。
次いで、制御部16からの制御指令によって、投射機22からワークWに対して再度投射材が投射される(第2投射工程)。この第2投射工程の投射時間は、ワークWに対して予め設定された全投射時間の1/2の時間に設定されている。
第2投射工程の実施中に、搬入出エリアA1に配置されている他方のクランプ装置26に対して、搬入出装置24によってコンベヤ14から別のワークWが搬送され、この別のワークWが、他方のクランプ装置26のクランプ爪部82Aで挟持される。
そして、制御部16からの制御指令によって、駆動モータ64がドラム54を180°逆転させ、一対のクランプ装置26の配置を逆転させる。これにより、ワークWを挟持して投射エリアA2に配置されていた挟持部82が搬入出エリアA1へ移動される。
この移動によって、搬入出エリアA1に配置されていた他方のクランプ装置26および他方のクランプ装置26に挟持されていた別のワークWが、投射エリアA2に移動させられることになる。
次いで、制御部16からの制御指令によって、第2投射工程が終了したワークWを挟持しているアーム80が開かれる。そして、走行台車40が前進し、製品載置部材46を上昇させて、第2投射工程が終了したワークWをアーム80から受け、製品載置部材46上に載置する。さらに、走行台車40は、製品載置部材46上のワークWが搬送コンベヤ14のロール上に配置される位置まで後退し、製品載置部材46を降下させる。この結果、第2投射工程が終了したワークWが、搬入出エリアA1に戻され、さらに、コンベヤ14上に搬出されることになる。そして、コンベヤ14によって、ショット処理装置外に搬出される。
以上のように、本実施形態のショット処理装置によれば、第1投射工程ではクランプ爪部82Aが接触していたためにショットブラスト処理が施されなかった領域が、挟持位置の変更によって第2投射工程では露出する。この結果、クランプ装置26を用いつつ、ショットブラスト処理されない未処理領域が発生することを防止できる。
上述したように、上記実施形態では、一方のアーム80に設けられているクランプ爪部82Aの本数および配置位置が、他方のアーム80に設けられているクランプ爪部82Aの本数および配置位置と異なっている。さらに、挟持部がクランプ爪の配置が異なっている挟持部と交換可能である。このため、種々の形状のワークWを適切の挟持することできる。
また、本実施形態のショット処理方法では、駆動モータ64がドラム54を180°正転又は逆転させて、一対のクランプ装置26の配置を逆転させる際に、一対のクランプ装置26のいずれもがワークWを挟持している。また、搬入出エリアA1でクランプ装置26がワークWの掴み替え(載せ降ろし)をする間(第1挟持工程又は第2挟持工程)に、投射エリアA2では、クランプ装置26に挟持されたワークWに対して投射機22が投射材を投射する(第1投射工程又は第2投射工程)。このため、ワークWを効率的に処理することができる。
上記実施形態では、投射機として遠心式の投射機22が適用されているが、投射機は、例えば、圧縮空気とともに投射材を圧送しノズルから噴射するエアノズル式の投射機等のような他の投射機であってもよい。
また、上記実施形態では、ショット処理装置は、ショットブラスト装置10とされているが、ショット処理装置は、ショットピーニング装置等のような他のショット処理装置であってもよい。また、ショットブラスト装置10と同じ構成の装置を、ショットブラスト装置兼ショットピーニング装置として用いてもよい。
また、上記実施形態では、移動機構12は、ワークWを移動させることによって、ワークWとクランプ爪部82Aとを相対的に移動させているが、移動機構は、例えば、クランプ爪部を移動させることによって、ワークとクランプ爪部とを相対的に移動させるものであってもよい。
また、上記実施形態では、搬入出装置24は、駆動モータ48の駆動力によって走行台車40を前後動させているが、搬入出装置は、駆動モータ48に代えて、例えば、駆動シリンダの駆動力によって走行台車40を前後動させてもよい。
また、上記実施形態では、搬入出装置24は、昇降アクチュエータ44(油圧シリンダ)によって製品載置部材46を昇降させているが、搬入出装置は、昇降アクチュエータ44(油圧シリンダ)に代えて、例えば、駆動モータの駆動力によって製品載置部材46を昇降させてもよい。
また、上記実施形態では、二台のクランプ装置26が回転板54Aに取り付けられているが、一台又は三台以上のクランプ装置を回転板に取り付けられた構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、回転板54Aは、回転機構52によって180°正逆回転可能とされているが、回転板が回転機構によって一方向に回転可能とされるような構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、クランプ装置26が回転板54Aの回転中心線に平行な軸線を中心とした任意の角度位置で停止可能に回転する構成となっているが、例えば、クランプ装置が搬入出エリア側と投射エリア側との間をスライド移動するような移動板に取り付けられてスライド方向に直交する方向の軸線を中心として任意の角度位置で停止可能に回転(自転)するような他のクランプ装置とすることも可能である。
また、上記実施形態では、図9に示されるように、角度位置検出部が自転回転計112とされているが、角度位置検出部は、例えば、クランプ装置26の筒体105に取り付けられて筒体105の半径方向外側へ突出した金属片と、筒体105の外周側の近接位置で回転板54Aに取り付けられて前記金属片の近接を検出可能な近接スイッチと、を備えて構成された角度位置検出部等のような他の角度位置検出部であってもよい。
また、上記実施形態では、自転回転計112(角度位置検出部)及び自転制御部16A(自転制御手段)が設けられているが、これらを備えないショット処理装置とすることも可能である。
また、上記実施形態では、第1リンク部材91の他端に第2リンク部材92の一端が第1ピン90でピン連結されると共に、第3リンク部材93の他端に第4リンク部材94の一端が第2ピン96でピン連結されているが、例えば、第1リンク部材91及び第3リンク部材93に相当するリンク部材を一本のピンで同一部材(連結体98に連結される部材)にピン連結するような構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、図6に示されるように、第1挟持工程及び第2挟持工程は、第1投射工程及び第2投射工程がなされる投射エリアA2とは異なるエリア(搬入出エリアA1)でなされているが、第1挟持工程及び第2挟持工程が、第1投射工程及び第2投射工程がなされる投射エリアとは同じエリアでなされるような方法も採取り得る。
また、上記実施形態では、第1挟持工程又は第2挟持工程と並行して、第1挟持工程又は第2挟持工程で挟持されるワークとは異なるワークに対して第1投射工程又は第2投射工程を行なっているが、このような並行処理を行なわない方法も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
10 ショットブラスト装置(ショット処理装置)
12 移動機構
14 コンベヤ
16 制御部
16A 自転制御部(自転制御手段)
18 キャビネット
20 投射室
22 投射機
24 搬入出装置
26 クランプ装置
52 回転機構
54A 回転板
76 回転体(基部材)
78A 支持軸
78B 支持軸
80 アーム
82 挟持部
82A クランプ爪部
90 第一ピン
91 第一リンク部材
92 第二リンク部材
93 第三リンク部材
94 第四リンク部材
96 第二ピン
98 連結体
102 アクチュエータ
104 自転機構
112 自転回転計(角度位置検出部)
A1 搬入出エリア
A2 投射エリア
W ワーク

Claims (7)

  1. ワークに投射材を投射してショット処理を行うショット処理装置であって、
    前記ワークを着脱自在に挟持するクランプ装置と、
    前記クランプ装置によって挟持されたワークに投射材を投射する投射機と、
    前記ワークと前記クランプ装置とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記移動機構の作動を制御する制御装置と、を備え、
    前記クランプ装置が、互いに重ならない少なくとも2箇所の挟持位置で前記ワークを挟持するように、前記制御装置が移動機構を作動させ、
    前記ショット処理装置が、投射室を備えたキャビネットを更に備え、
    前記移動機構が、前記ワークを搬送するコンベヤと、前記ワークを前記コンベヤと前記キャビネットとの間で搬送する搬入出装置と、を有し、
    前記移動機構が、前記搬入出装置と前記コンベヤとを備えている、
    ことを特徴とするショット処理装置。
  2. 前記コンベヤの搬送ラインに平行な軸線を中心に回転可能であり、前記クランプ装置が取付けられた回転板を更に備え、
    前記回転板が回転することにより、前記クランプ装置に挟持されたワークが、前記投射材を投射される投射エリアと前記搬入出装置に受渡される搬入出エリアとの間で移動される、
    請求項に記載のショット処理装置。
  3. 2台の前記クランプ装置が、直径方向に対向する位置で、前記回転板に配置されている、
    請求項に記載のショット処理装置。
  4. 前記回転板が、回転機構によって、少なくとも180°の範囲で正逆回転可能とされている、
    請求項に記載のショット処理装置。
  5. 前記クランプ装置を前記回転板の回転中心線に平行な軸線を中心に回転させる自転機構と、
    前記クランプ装置の軸線を中心とした回転角度位置を検出する角度位置検出部と、
    前記角度位置検出部の検出結果に基づいて、前記クランプ装置を任意の回転角度位置で停止させるように前記自転機構の作動を制御可能な自転制御手段と、を有する、
    請求項3または4に記載のショット処理装置。
  6. 請求項1に記載のショット処理装置を用いたショット処理方法であって、
    ワークをクランプ爪部で挟持する第1挟持工程と、
    前記クランプ爪部で挟持されたワークに対して投射材を投射する第1投射工程と、
    前記第1挟持工程における挟持位置と完全に異なった位置で、再度、前記クランプ爪部で前記ワークを挟持する第2挟持工程と、
    前記ワークに、再度、投射材を投射する第2投射工程と、を備えている、
    ことを特徴とするショット処理方法。
  7. 前記クランプ爪が複数、設けられ、
    第1のワークに対する前記第1または第2投射工程と並行して、第2のワークに対する第1または第2の挟持工程が行われる、
    請求項に記載のショット処理方法。
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