JP6058381B2 - Airbag device - Google Patents
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Description
本発明は、車両内でエアバッグにより乗員を保護するエアバッグ装置に関する。 The present invention relates to an airbag device that protects an occupant with an airbag in a vehicle.
車両の緊急時等に乗員を保護するため、エアバッグ装置がインストルメントパネルに設置されている。エアバッグ装置の作動時には、一般に、インフレータから供給されるガスによりエアバッグが膨張展開し、乗員が膨張したエアバッグに侵入する。また、エアバッグが変形しつつエネルギを吸収して、乗員がエアバッグにより受け止められる。この乗員の侵入時には、乗員とインストルメントパネルとの接触を防止して、エアバッグにより乗員を確実に拘束する必要がある。これに対し、従来、接合された3つのパネルにより、乗員を拘束可能な形状に形成されたエアバッグを備えたエアバッグ装置が知られている(特許文献1参照)。 An air bag device is installed on the instrument panel in order to protect passengers in the event of a vehicle emergency. When the airbag device is activated, the airbag is generally inflated and deployed by the gas supplied from the inflator, and the occupant enters the inflated airbag. Further, the airbag absorbs energy while being deformed, and the occupant is received by the airbag. When the occupant enters, it is necessary to prevent the occupant from contacting the instrument panel and to restrain the occupant with an airbag. On the other hand, conventionally, an airbag apparatus including an airbag formed in a shape capable of restraining an occupant by three joined panels is known (see Patent Document 1).
特許文献1に記載されたエアバッグ装置では、エアバッグは、乗員に対向する周面パネルと、周面パネルの両側部に接合された一対の側面パネルからなり、折り畳まれた状態でインストルメントパネルに設置される。乗員は、インストルメントパネルに沿って展開する周面パネルに接触して、エアバッグにより受け止められる。
In the airbag device described in
ところが、この従来のエアバッグでは、周面パネルに働く張力により、周面パネルが丸い形状に近づくように膨張するため、周面パネルの一部に小さな角部を形成するのが困難である。そのため、ウインドシールドとインストルメントパネルの上面部の間で、エアバッグが大きく膨張し、エアバッグとインストルメントパネルの間の隙間が大きくなる傾向がある。この隙間の大きさに応じて、エアバッグが動き易くなり、エアバッグの挙動の安定性に影響が生じる虞がある。 However, in this conventional airbag, the peripheral panel is inflated so as to approach a round shape due to the tension acting on the peripheral panel, and therefore it is difficult to form a small corner in a part of the peripheral panel. Therefore, there is a tendency that the airbag is greatly inflated between the windshield and the upper surface portion of the instrument panel, and the gap between the airbag and the instrument panel is increased. Depending on the size of the gap, the airbag is likely to move, which may affect the stability of the behavior of the airbag.
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、エアバッグのウインドシールドとインストルメントパネルの上面部の間で膨張する部分に、小さな角部を容易に形成できるようにして、エアバッグの挙動を安定させることである。 The present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and its purpose is to make it possible to easily form a small corner portion in a portion that is inflated between the windshield of the airbag and the upper surface portion of the instrument panel. It is to stabilize the behavior of the airbag.
本発明は、インストルメントパネルに設置されてウインドシールドと乗員の間でガスにより膨張するエアバッグと、エアバッグ内にガスを供給するインフレータと、を備えたエアバッグ装置であって、エアバッグが、1枚の基布の一対の縁部が接合された筒状に形成され、エアバッグの膨張時にインストルメントパネルから乗員に向かって突出する筒状の第1基布と、第1基布のインストルメントパネル側の一端部に接合されて一端部の開口を塞ぐ第2基布と、第1基布の乗員側の他端部に接合されて他端部の開口を塞ぐ第3基布からなり、第1基布のインストルメントパネル側の一端部に、インストルメントパネル側に延出する延出部が形成され、第2基布に接合された第1基布の延出部が、エアバッグのウインドシールド側に配置され、膨張したエアバッグが、ウインドシールドとインストルメントパネルの上面部の間に、第1基布の延出部と第2基布により形成された角部を有するエアバッグ装置である。
The present invention is an airbag device including an airbag installed on an instrument panel and inflated by gas between a windshield and an occupant, and an inflator for supplying gas into the airbag. A cylindrical first base fabric which is formed in a cylindrical shape in which a pair of edge portions of one base fabric is joined , and protrudes from the instrument panel toward the occupant when the airbag is inflated; From the second base fabric that is joined to one end portion on the instrument panel side and closes the opening of one end portion, and the third base fabric that is joined to the other end portion on the passenger side of the first base fabric and closes the opening of the other end portion An extension portion extending to the instrument panel side is formed at one end portion of the first base fabric on the instrument panel side, and the extension portion of the first base fabric joined to the second base fabric is air Placed on the windshield side of the bag, Inflated airbag, between the top portion of the windshield and the instrument panel, an air bag device having an extended portion and the corner portions formed by the second ground fabric of the first base fabric.
本発明によれば、エアバッグのウインドシールドとインストルメントパネルの上面部の間で膨張する部分に、小さな角部を容易に形成でき、エアバッグの挙動を安定させることができる。 According to the present invention, a small corner portion can be easily formed in a portion that is inflated between the windshield of the airbag and the upper surface portion of the instrument panel, and the behavior of the airbag can be stabilized.
本発明のエアバッグ装置の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のエアバッグ装置は、エアバッグにより車両の乗員を保護する乗員保護装置であり、各種車両のインストルメントパネルに設置される。以下、エアバッグ装置について、助手席用エアバッグ装置を例に採り説明する。
An embodiment of an airbag device of the present invention will be described with reference to the drawings.
The airbag device of this embodiment is an occupant protection device that protects a vehicle occupant with an airbag, and is installed in an instrument panel of various vehicles. Hereinafter, the airbag device will be described by taking the passenger seat airbag device as an example.
図1は、本実施形態のエアバッグ装置1の側面図であり、車両80内で膨張したエアバッグ10を模式的に示している。また、図1では、車両80の一部と乗員90を車両80の幅方向からみて示し、車両80を断面図で示している。
なお、本実施形態では、前、後、上、下とは、車両80における前、後、上、下のことをいう。
FIG. 1 is a side view of the
In the present embodiment, front, rear, upper, and lower refer to front, rear, upper, and lower in the
車両80は、図示のように、ウインドシールド81と、ウインドシールド81の下方に位置するインストルメントパネル82と、エアバッグ装置1の収容部83を備えている。インストルメントパネル82は、エアバッグ装置1が設置される車両部材であり、車両80内で乗員90の前方に配置される。収容部83は、インストルメントパネル82の上面部82Aに形成されている。作動前のエアバッグ装置1は、収容部83内に収容されて、車両80のインストルメントパネル82(上面部82A)に設置される。また、収容部83内のエアバッグ装置1は、エアバッグカバー(図示せず)により覆われる。
As illustrated, the
エアバッグ装置1は、ウインドシールド81と乗員90の間でガスにより膨張するエアバッグ10と、ガスを発生するインフレータ2を備えている。エアバッグ10は、インフレータ2の取付部11を有し、折り畳まれた状態で、インフレータ2とともに収容部83に収容される。インフレータ2が、エアバッグ10の取付部11に取り付けられて、インフレータ2及び取付部11が、インストルメントパネル82に固定される。これにより、エアバッグ10とインフレータ2がインストルメントパネル82に設置される。
The
車両緊急時等には、車両80の指示装置(図示せず)から受信した作動指示信号に応じて、インフレータ2が作動する。インフレータ2は、エアバッグ10内でガスを発生して、ガスをエアバッグ10内に供給する。エアバッグ10は、インフレータ2から供給されるガスにより展開し、インストルメントパネル82(収容部83)から車両80内に飛び出す。
In the event of a vehicle emergency, the
続いて、エアバッグ10は、インストルメントパネル82の一部に接する状態で、乗員90に向かって突出して、乗員90の前方で膨張する。これにより、エアバッグ10がインストルメントパネル82と乗員90の間に膨張展開する。乗員90(ここでは、主に頭部91)は、膨張したエアバッグ10に侵入し、エアバッグ10により受け止められて保護される。その際、エアバッグ10内のガスがエアバッグ10のベントホール12から側方に排出されることで、乗員90の衝撃が緩和される。
Subsequently, the
本実施形態のエアバッグ10は、膨張した状態で、インストルメントパネル82から乗員90に向かって突出する形状に形成されている。また、エアバッグ10は、インストルメントパネル82から乗員90に向かって膨張展開し、車両80内で所定形状に膨張する。
The
エアバッグ10は、ガスにより膨張する膨張部20と、膨張部20の一部である前膨張部21を有する。インフレータ2の取付部11は、エアバッグ10(膨張部20)の基端部22(インストルメントパネル82側の端部)に形成されており、基端部22の上部に位置する。従って、インフレータ2は、エアバッグ10の基端部22に取り付けられて、基端部22の上部とともにインストルメントパネル82に固定される。エアバッグ10の膨張展開時には、基端部22が、インストルメントパネル82に接するとともに、インフレータ2の位置で、インストルメントパネル82に保持される。また、エアバッグ10の乗員90側の先端部23は、乗員90の前方に配置されて、乗員90に対向する。
The
エアバッグ10の前膨張部21は、エアバッグ10(膨張部20)の前部であり、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間の空間で膨張する。また、膨張したエアバッグ10は、前膨張部21の先端に角部24を有する。エアバッグ10の角部24は、エアバッグ10の前端部に形成された縁部膨張部であり、取付部11(収容部83)よりも前方側(ウインドシールド81側)で膨張する。エアバッグ10の膨張に伴い、角部24は、インストルメントパネル82の上面部82Aに沿って前方に膨張する。
The
次に、エアバッグ10の形成手順について説明する。
図2は、形成前のエアバッグ10の展開図であり、エアバッグ10の3つの基布(パネル)13〜15を示している。図3は、形成途中のエアバッグ10の斜視図であり、図4Aは、形成後のエアバッグ10の斜視図である。また、図4Bは、図4Aの矢印X方向からみたエアバッグ10の斜視図であり、乗員90からみたエアバッグ10を示している。
Next, a procedure for forming the
FIG. 2 is a development view of the
エアバッグ10は、図示のように、それぞれ所定形状に形成された第1〜第3基布(基布部材)13〜15からなり、接合された第1〜第3基布13〜15により袋体に形成される。第1基布13は、エアバッグ10の側面基布であり、筒状に膨張したエアバッグ10の側面(周面)となる。また、第1基布13は、1枚の基布(基布素材)からなり、直線状に形成された左右の縁部13A、13Bと、曲線状に形成された上下の縁部13C、13Dを有する。なお、上下の縁部13C、13Dの形状は、エアバッグ10の形状に合わせて変更され、様々な形状に形成される。
As shown in the figure, the
エアバッグ10の形成時には、まず、第1基布13の左右の縁部13A、13Bを重ねて、一対の縁部13A、13Bを縫製により気密に接合する。これにより、縁部13A、13Bの接合部13Eを第1基布13に形成して、第1基布13を筒状に形成する。エアバッグ10の膨張時に、第1基布13は、インストルメントパネル82から乗員90に向かって突出して、筒状に展開する。このように、第1基布13は、筒状に形成された筒状基布であり、インストルメントパネル82側の一端部13F及び乗員90側の他端部13Gに開口を有する。
When the
第2基布14と第3基布15は、それぞれ第1基布13の環状の端部13F、13Gに接合されて、エアバッグ10の両端面(基端面、先端面)となる。その際、第2基布14と第3基布15の縁部が、端部13F、13Gの縁部に縫製により気密に接合される。第2基布14は、エアバッグ10のインストルメントパネル側基布であり、エアバッグ10の膨張時に、インストルメントパネル82側に位置する。また、第2基布14は、インフレータ2の取付部11を有する。取付部11は、円形状の孔を有する取付孔からなり、第2基布14の幅方向の中央部に形成されている。インフレータ2は、取付部11に挿入されて、取付部11及び第2基布14に取り付けられる。
The
第2基布14は、なだらかに湾曲した縁部を有する帯状に形成され、第3基布15は、湾曲した両端部を有する帯状に形成されている。第1基布13を筒状に形成した後、第2基布14は、第1基布13の一端部13Fに接合されて、一端部13Fの開口を塞ぐ。この第2基布14に対して、第3基布15は、第1基布13の他端部13Gに接合されて、他端部13Gの開口を塞ぐ。第3基布15は、エアバッグ10の乗員側基布であり、エアバッグ10の膨張時に、乗員90側に位置して乗員90に対向する。
The
第1基布13の端部13F、13Gは、第1端面(底面)基布である第2基布14、及び、第2端面(先端面)基布である第3基布15と接合されて、各基布14、15の形状に対応した形状に形成される。これにより、エアバッグ10が所定形状に形成される。エアバッグ10の膨張時には、第2基布14の長手方向が車両80の幅方向に直交する方向に配置されて、第2基布14がインストルメントパネル82に接する。また、接合された第1基布13と第2基布14により、エアバッグ10の前膨張部21及び角部24が形成される(図4A、図1参照)。
The
図5は、図1のW部を拡大した図である。
エアバッグ10の前膨張部21及び角部24は、図示のように、第1基布13と第2基布14を接合することで、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間に形成される。また、エアバッグ10が膨張した状態で、第1基布13と第2基布14の接合部16は、エアバッグ10の角部24に位置する。
FIG. 5 is an enlarged view of a portion W in FIG.
The
接合部16は、第1基布13の一端部13Fと第2基布14の縁部を接合した部分である。前膨張部21と角部24がウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間で膨張したときに、接合部16の一部(前端部)がエアバッグ10の角部24に位置する。角部24の形状は、第1基布13、第2基布14、及び、接合部16により規定され、角部24は、接合部16で屈曲するように膨張する。また、前膨張部21は角部24に向かって次第に狭くなるように膨張し、接合部16を含む角部24は突出するように膨張する。これにより、前膨張部21と角部24が所定形状に膨張し、角部24がウインドシールド81とインストルメントパネル82の間の所定位置に配置される。
The
第1基布13と第2基布14の接合部16は、エアバッグ10の角部24の先端、又は、先端の周辺に位置する。ここでは、接合部16が角部24の先端に位置し、側方からみた角部24の断面において、角部24が接合部16を先端とした鋭角状の形状に形成される。この角部24はウインドシールド81側の上面部82Aに沿って配置され、接合部16は上面部82Aの近傍に配置される。
The joint 16 between the
エアバッグ10の形成後、エアバッグ10は、収容部83(図1参照)の大きさに合わせて折り畳まれて、インフレータ2とともに収容部83に収容される。本実施形態では、エアバッグ10の膨張初期に、インフレータ2から供給されるガスが第1基布13の接合部13Eに直接当たらないように、エアバッグ10が折り畳まれる。また、エアバッグ10は、接合部13Eがインフレータ2のガス供給部に当たらないように折り畳まれる。これにより、接合部13Eが、膨張前の折り畳まれたエアバッグ10内で、インフレータ2から供給されるガスが直接当たらない位置に配置される。
After the formation of the
折り畳まれたエアバッグ10がインフレータ2とともに収容部83に取り付けられて、エアバッグ装置1がインストルメントパネル82に設置される。エアバッグ10の膨張展開時には、インフレータ2が発生するガスにより、エアバッグ10の膨張が開始し、エアバッグ10が折り畳み形状を順に解きながら展開する。
The folded
図6は、膨張展開時のエアバッグ10の挙動を示す図であり、図7は、乗員90の侵入時におけるエアバッグ10の挙動を示す図である。図6、図7の各図は、エアバッグ10、車両80、乗員90を、図1と同様に示している。
図示のように、エアバッグ10の膨張展開時には、まず、エアバッグ10が、インストルメントパネル82から車両80内に飛び出す(図6A参照)。
FIG. 6 is a diagram illustrating the behavior of the
As shown in the figure, when the
続いて、エアバッグ10が、膨張しつつ、インストルメントパネル82の一部を覆うように、インストルメントパネル82に沿って展開する(図6B参照)。また、ガスの供給に伴い、エアバッグ10は、インストルメントパネル82から乗員90に向かって筒状に膨張する(図6C参照)。このエアバッグ10の膨張時に、第1基布13は、ウインドシールド81に沿って筒状に展開するとともに、ウインドシールド81から離れた位置に展開する。また、エアバッグ10の前膨張部21が、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間に位置するエアバッグ10の前部で膨張する。エアバッグ10の角部24は、エアバッグ10の前端部において前方に突出し、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間で膨張する。
Subsequently, the
エアバッグ10は、インストルメントパネル82から突出して、乗員90の前方で完全に膨張する。また、エアバッグ10は、ウインドシールド81、インストルメントパネル82、及び、乗員90の間の空間に膨張展開する。その際、エアバッグ10の基端部22は、主に、取付部11(収容部83)よりも乗員90側に展開し、インストルメントパネル82の乗員90側の面に接する。エアバッグ10は、車両80内で、乗員90を保護する状態に膨張して、乗員90の前方の所定位置に配置される。
The
乗員90は、膨張したエアバッグ10に向かって移動して、エアバッグ10の先端部23に接触する(図7A参照)。乗員90(ここでは、頭部91)から受ける力により、エアバッグ10は、乗員90の侵入方向に圧縮されて潰れる(図7B参照)。これにより、エアバッグ10が、侵入方向に変形するとともに、外方(ここでは、側方と上下方向を含む侵入方向に直交する方向)に変形する。また、エアバッグ10の先端部23は、乗員90の形状に合わせて窪むように変形し、エアバッグ10の基端部22は、インストルメントパネル82に押し付けられる。
The
乗員90が膨張したエアバッグ10に侵入するのに伴い、エアバッグ10が、インストルメントパネル82に向かって押し潰されるように変形する(図7C参照)。エアバッグ10は、変形しつつ乗員90のエネルギを吸収して、乗員90の移動を止める。乗員90は、エアバッグ10を完全に押し潰さずに、エアバッグ10により受け止められる。また、乗員90は、インストルメントパネル82に接触することなく、エアバッグ10により拘束される。
As the
以上説明したように、本実施形態では、第1基布13と第2基布14を接合することで、エアバッグ10のウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間で膨張する部分に、小さな角部24を容易に形成することができる。
As described above, in the present embodiment, the portion that expands between the
この角部24の形成に伴い、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間で、エアバッグ10が大きく膨張するのを抑制することができる。また、エアバッグ10とインストルメントパネル82の間の隙間を小さくすることができる。その結果、エアバッグ10の不要な動きが抑制されるため、エアバッグ10の挙動を安定させることができる。従って、エアバッグ10の膨張時に加えて、乗員90のエアバッグ10への侵入時においても、エアバッグ10の安定性を向上することができる。エアバッグ10の製造時に、角部24を容易に形成できるため、エアバッグ10の生産性が低下するのを防止することもできる。
Along with the formation of the
第1基布13と第2基布14の接合部16は、角部24の先端に位置していてもよく、角部24の先端を外れた箇所に位置していてもよい。このように、接合部16を角部24に形成することで、角部24を小さくできるとともに、鋭角状の角部24をエアバッグ10に容易に形成することができる。また、角部24に位置する接合部16により、角部24の膨張形状を規定することができる。なお、接合部16が角部24の先端に位置するときには、角部24が先細り状の形状に形成されるため、エアバッグ10の角部24をより小さくすることができる。
The
加えて、本実施形態では、エアバッグ10の膨張時に、筒状の第1基布13が、インストルメントパネル82から乗員90に向かって筒状に突出する。エアバッグ10の側面(周面)が筒状の第1基布13からなるため、エアバッグ10が外方に膨張し難くなり、エアバッグ10の外方への変形が抑制される。また、乗員90の侵入によるエアバッグ10の変形が抑制されて、エアバッグ10が潰れ難くなる。そのため、エアバッグ10によるエネルギの吸収効率を高くすることができ、乗員90を効果的に拘束できる。乗員90がエアバッグ10に接触してから止まるまでの乗員90の移動量を低減することもできる。これに伴い、エアバッグ10を小さくしても、乗員90とインストルメントパネル82との接触を防止できるため、エアバッグ10の容量を削減することができる。
In addition, in the present embodiment, when the
エアバッグ10の容量を削減することで、インフレータ2を、ガスの発生量が少ない低出力のインフレータ2に変更することができる。これにより、インフレータ2を小型化及び軽量化することができる。また、本実施形態のエアバッグ10によれば、従来のエアバッグよりも容量を削減しても、従来のエアバッグと同等のエリアにおいて乗員90を保護することができる。
By reducing the capacity of the
筒状の第1基布13がウインドシールド81に沿って展開する際に、第1基布13のウインドシールド81側への膨張が抑制される。同時に、ウインドシールド81側において、角部24により、第1基布13の位置と展開方向が規制され、第1基布13が、角部24における方向に対応する方向に展開する。その結果、第1基布13のウインドシールド81に対向する部分が、所定形状に展開して、所定位置に配置される。
When the cylindrical
これにより、例えば、第1基布13がウインドシールド81に当たるのを防止できるため、エアバッグ10を安定して展開することができる。また、第1基布13をウインドシールド81に接触させる場合には、第1基布13のウインドシールド81に対向する広い部分をウインドシールド81に接触させることができる。このように、第1基布13の接触部分を大きくできるため、ウインドシールド81によりエアバッグ10を確実に支持でき、エアバッグ10の挙動を安定させることができる。エアバッグ10を側方に大きく膨張させる必要なく、第1基布13の充分な接触部分を確保できるため、エアバッグ10の容量の増加を防止することもできる。
Thereby, for example, since the
接合部16における第1基布13及び第2基布14の形状を変更することで、角部24の形状と角度を変更することができる。これにより、角部24の形状と角度を、ウインドシールド81とインストルメントパネル82の上面部82Aの間の空間に合わせた形状に調整することができる。角部24の形状と角度を車両毎のウインドシールド81の傾斜に対応するように設定することで、第1基布13を各ウインドシールド81の傾斜に合わせて展開することもできる。また、第1基布13の形状を変更することで、エアバッグ10の膨張形状を調整することができる。
By changing the shapes of the
1枚の基布の一対の縁部13A、13Bを接合して、第1基布13を筒状に形成するため(図2、図3参照)、筒状の第1基布13を容易に形成することができる。この第1基布13の接合部13Eは、エアバッグ10の任意の位置に配置される。ただし、膨張前の折り畳まれたエアバッグ10内で、接合部13Eを、エアバッグ10の破損し易い位置を外れた位置に配置することで、エアバッグ10の膨張初期時の接合部13Eの破損を抑制できる。
In order to join the pair of
エアバッグ10の破損し易い位置は、例えば、高温のガスの影響を受ける位置である。従って、接合部13Eは、折り畳まれたエアバッグ10内で、インフレータ2から供給されるガスが直接当たらない位置に配置するのが好ましい。このようにすることで、エアバッグ10の膨張前、及び、折り畳まれたエアバッグ10にガスが最初に供給される時(インフレータ2によるガス供給初期時)に、接合部13Eは、ガスが直接当たらない位置に配置される。その結果、ガスの熱による接合部13Eへの影響を低減して、接合部13Eの破損を抑制できる。
The position where the
なお、本実施形態では、1枚の基布を接合することで筒状の第1基布13を形成したが、複数枚の基布を接合することで筒状の第1基布13を形成してもよい。接合部のない筒状の基布により第1基布13を形成してもよい。同様に、第2、第3基布14、15は、1枚の基布により形成してもよく、複数枚の基布を接合することで形成してもよい。第1〜第3基布13〜15の形成に使用される基布は、第1〜第3基布13〜15のもとになる基布素材(ここでは裁断基布)であり、それぞれ所定形状に形成される。第2、第3基布14、15には、必要に応じて、貫通部(孔、スリット等)を形成してもよい。この場合には、第2、第3基布14、15により筒状の第1基布13の開口を塞いだ状態で、エアバッグ10の内部(気室)が、第2、第3基布14、15の貫通部を通して外部と繋がる。
In the present embodiment, the cylindrical
本実施形態のエアバッグ装置1では、エアバッグ10をインストルメントパネル82の上面部82Aに設置したが、エアバッグ10は、インストルメントパネル82の上面部82A以外の部分(中間部、下部等)に設置するようにしてもよい。また、本発明は、エアバッグ装置の種類によらず、インストルメントパネル82に設置されるエアバッグ10を備えたエアバッグ装置に適用できる。
In the
1・・・エアバッグ装置、2・・・インフレータ、10・・・エアバッグ、11・・・取付部、12・・・ベントホール、13・・・第1基布、13E・・・接合部、14・・・第2基布、15・・・第3基布、16・・・接合部、20・・・膨張部、21・・・前膨張部、22・・・基端部、23・・・先端部、24・・・角部、80・・・車両、81・・・ウインドシールド、82・・・インストルメントパネル、82A・・・上面部、83・・・収容部、90・・・乗員、91・・・頭部。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
エアバッグが、1枚の基布の一対の縁部が接合された筒状に形成され、エアバッグの膨張時にインストルメントパネルから乗員に向かって突出する筒状の第1基布と、第1基布のインストルメントパネル側の一端部に接合されて一端部の開口を塞ぐ第2基布と、第1基布の乗員側の他端部に接合されて他端部の開口を塞ぐ第3基布からなり、
第1基布のインストルメントパネル側の一端部に、インストルメントパネル側に延出する延出部が形成され、
第2基布に接合された第1基布の延出部が、エアバッグのウインドシールド側に配置され、
膨張したエアバッグが、ウインドシールドとインストルメントパネルの上面部の間に、第1基布の延出部と第2基布により形成された角部を有するエアバッグ装置。 An airbag device including an airbag installed on an instrument panel and inflated with gas between a windshield and an occupant, and an inflator for supplying gas into the airbag,
An air bag is formed in a cylindrical shape in which a pair of edges of one base fabric is joined, and a cylindrical first base fabric that protrudes from an instrument panel toward an occupant when the airbag is inflated; A second base fabric joined to one end portion of the base fabric on the instrument panel side to close the opening at one end portion, and a third base fabric joined to the other end portion on the passenger side of the first base fabric to close the opening at the other end portion. Made of base fabric,
An extension portion extending to the instrument panel side is formed at one end portion of the first base fabric on the instrument panel side,
The extended portion of the first base fabric joined to the second base fabric is disposed on the windshield side of the airbag,
An airbag device in which an inflated airbag has a corner portion formed by an extension portion of a first base fabric and a second base fabric between a windshield and an upper surface portion of an instrument panel.
第1基布と第2基布の接合部が、エアバッグの角部の先端に位置するエアバッグ装置。 In the airbag apparatus described in Claim 1,
The airbag apparatus in which the junction part of a 1st base fabric and a 2nd base fabric is located in the front-end | tip of the corner | angular part of an airbag.
第1基布が、エアバッグの膨張時にウインドシールドに沿って展開するエアバッグ装置。 In the airbag apparatus described in Claim 1 or 2,
An airbag device in which the first base fabric is deployed along the windshield when the airbag is inflated.
第1基布の一対の縁部の接合部が、膨張前の折り畳まれたエアバッグ内で、インフレータから供給されるガスが直接当たらない位置に配置されるエアバッグ装置。 In the airbag apparatus as described in any one of Claim 1 thru | or 3,
The airbag apparatus by which the junction part of a pair of edge part of a 1st base fabric is arrange | positioned in the position where the gas supplied from an inflator does not hit directly in the folded airbag before expansion | swelling .
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