JP6044514B2 - スラスト力測定装置及び圧延機 - Google Patents
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Description
特許文献2には、ミルハウジングのポストの内外側面に歪計を取り付け、上下ロールによる圧延中に発生するスラスト力を相殺した形で圧延荷重を得るようにした歪計式荷重測定装置が開示されている。
そこで、本発明者は、ワークロールの軸方向の端面に着目し、本発明をなした。
本発明の目的は、ワークロールに発生するスラスト力を高精度で測定することが可能なスラスト力測定装置及びそれを備えた圧延機を提供することにある。
また、本発明の一態様に係るスラスト力測定装置において、前記ロードセル押付け機構は、頭部、雄ネジ部、挿入部がこの順番で配列された複数のボルトと、前記ワークロールの軸方向において互いに反対側に位置する2つの面のうち前記ワークロール側の面に前記ロードセルが固定され、前記2つの面に亘って貫通する複数の貫通孔が配設された固定板と、前記ワークロールの一端側の端面を覆うように前記ロールチョックにネジ止め固定され、前記ワークロールの軸方向の端面と向かい合う部分にその部分の内外に亘って貫通する複数の貫通雌ネジ部が配設されたカバー部材とを有し、前記複数のボルトの各々の前記挿入部が前記カバー部材の内側に突出するように前記複数のボルトの各々の前記雄ネジ部が前記カバー部材の前記複数の貫通雌ネジ部に個別に嵌め合わされ、前記複数のボルトの各々の前記挿入孔が前記固定板の前記複数の貫通雌ネジ部の各々に回動可能な状態で個別に挿入された構成になっていることが好ましい。
また、本発明の一態様に係る圧延機は、前記スラスト力測定装置を備えている。
本発明によれば、ワークロールに発生するスラスト力を高精度で測定することが可能なスラスト力測定装置及びそれを備えた圧延機を提供することができる。
本実施形態では、本発明に係るスラスト力測定装置及びそれを備えた2段式圧延機について、図1乃至図4を用いて説明する。
また、図面を見易くするため、図3及び図4においては断面を表すハッチングを一部省略している。
また、2段式圧延機1は、ハウジング9の天板部9bと一対の上側ワークロールチョック4a,4bとの間に、一対の上側ワークロールチョック4a,4bの各々に対応して個別に配設された一対のプレッシャーブロック7を備えている。
また、2段式圧延機1は、一方の下側ワークロールチョック5aに対して2つのキーパプレート11a,11bを備え(図3参照)、さらに、他方の下側ワークロールチョック5b及び一対の上側ワークロールチョック4a,4bの各々に対しても2つのキーパフレート11a,11bを備えている(図示せず)。
スラスト力測定装置20は、下側ワークロール3の回転軸方向の一方の端面3aに回動自在に支持された中間部材としてのスラストベアリング21と、下側ワークロール3の回転軸方向に発生するスラスト力SPを電気信号に変換するロードセル22と、スラストベアリング21にロードセル22を押付けるロードセル押付け機構23とを有している。
複数のボルト24の各々は、頭部24a、雄ネジ部24b、挿入部24cがこの順番で配列された構成になっている。頭部24aは、雄ネジ部24bを回転させるための工具によって形状が異なり、例えば外形形状が6角、若しくは円柱の中央部に六角穴が設けられた形状からなる。挿入部24cは、雄ネジ部24bよりも外形サイズが小さくなっており、挿入部24cと雄ネジ部24bとの間に段差部が形成されている。挿入部24cは、例えば外形が円形の円柱若しくは円筒で形成されている。
また、固定板25は、下側ワークロール3の回転軸方向において互いに反対側に位置する2つの面に亘って貫通する複数の貫通孔25aを有している。複数の貫通孔25aは、固定板25に固定されたロードセル22を囲むようにして固定板25のロードセル22の固定位置の周囲に配設されている。複数の貫通孔25aの各々の内形サイズは、ボルト24の挿入部24cの外形サイズよりも大きく、かつボルト24の雄ネジ部24bの外径サイズよりも小さくなっている。この複数の貫通孔25aには、ボルト24の挿入部24cが回動可能に挿入されるため、ボルト24の挿入部24cと同じ形状、例えば円形の形状が好ましい。
複数のボルト24は、各々の頭部24aがカバー部材26の外側に位置し、各々の挿入部24cがカバー部材26からその内側に突出するように、各々の雄ネジ部24bがカバー部材26の複数の貫通雌ネジ部26bに個別に嵌め合わされている。そして、複数のボルト24は、各々の挿入部24cが固定板25の複数の貫通孔25aの各々に回動可能な状態で個別に挿入されている。固定板25は、複数の貫通孔25aの各々に複数のボルト24の各々の挿入部24cが挿入されることにより、複数のボルト24を介してカバー部材26に支持される。このとき、固定板25は、固定板25の貫通孔25aの内形サイズがボルト24の挿入部24cの外径サイズよりも大きく、かつボルト24の雄ネジ部24bの外径サイズよりも小さくなっているので、ボルト24の雄ネジ部24bと挿入部24cとの間の段差部に保持される。
次に、本実施形態のスラスト力測定装置20の作用効果について説明する。
2段式圧延機1では、両端が一対のワークロールチョック4a,4bに支持された上側ワークロール2と、両端が一対のワークロールチョック5a,5bに支持された下側ワークロール3とで被圧延材を圧延する際、被圧延材の非対称性や被圧延材に対するワークロールの傾き、そしてワークロール自身の形状などにより、例えば図3及び図4に示す方向のスラスト力SPが下側ワークロール3に発生する。
ここで、上側ワークロール2と下側ワークロール3とで被圧延材を圧延する際に下側ワークロール3に発生するスラスト力SPを、本実施形態のスラスト力測定装置20で測定した結果、スラスト力SPは376Kgf であった。これに対し、同じ条件で、キーパプレート11a付近に設置したロードセルで測定した結果、スラスト力SPは61Kgf であった。この実測値の差分315Kgf は、下側ワークロールチョック5aとハウジング9との間の摩擦力吸収分と推測する。
したがって、本実施形態のスラスト力測定装置20によれば、下側ワークロール3の回転力のロードセル22への伝達を遮断することができるので、下側ワークロール3の一端側の端面3aから伝達されるスラスト力SPをロードセル22で測定することができる。
したがって、本実施形態のスラスト力測定装置20によれば、カバー部材26を取り外すことにより、下側ワークロール3を組み込んだ状態でロードセル22の設置及び取り外しが可能である。従来のようにロードセルをワークロールチョックの内部に配設した場合は、ワークロールを組み込んだ状態でのロードセルの設置・取り外しは困難である。
また、前述の実施形態では、2段式圧延機1に本発明に係るスラスト力測定装置20を組み込んだ場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、4段式若しくはそれ以上の段数の圧延機に適用することができる。この場合、ワークロールにスラスト力測定装置を配設するのは勿論であるが、バックアップロールにスラスト力測定装置を配設してもよい。即ち、本発明のスラスト力測定装置は、バックアップロール、ワークロールに限定することなく、被圧延材の圧延に寄与するロールを対象とすることができる。
6…圧下シリンダ、6a…シリンダロッド、6b…シリンダチューブ、7…プレッシャーブロック
8…ワークロールバランス、8a…シリンダロッド、8b…シリンダチューブ
9…ハウジング、9a…底板部、9b…天板部、9c…前柱部、9d…後柱部
11a,11b…キーパプレート、12a,12b…凹部
13…コロベアリング、14…ボールベアリング、15…位置決め部材、16…ボルト
20…スラスト測定装置、21…スラストベアリング、22…ロードセル、23…ロードセル押付け機構
24…ボルト、24a…頭部、24b…雄ネジ部、24c…挿入部
25…固定板、25a…貫通孔、26…カバー部材、26a…部分、26b…貫通雌ネジ部、SP…スラスト力
Claims (4)
- ハウジングにロールチョックが支持され、前記ロールチョックに支持されたワークロールで被圧延材を圧延する際に前記ワークロールに発生するスラスト力を測定するスラスト力測定装置であって、
前記ワークロールの軸方向の端面に回動自在に固定された中間部材と、
前記ワークロールの軸方向に発生するスラスト力を電気信号に変換するロードセルと、
前記ワークロールの軸方向の端面に向かって前記ロードセルを前記中間部材に押付けるロードセル押付け機構と、
を有していることを特徴とするスラスト力測定装置。 - 前記中間部材は、前記ワークロールの軸方向の回転力が前記ロードセルに伝達されないように前記ワークロールの回転力の前記ロードセルへの伝達を遮断するスラストベアリングであることを特徴とする請求項1に記載のスラスト力測定装置。
- 前記ロードセル押付け機構は、
頭部、雄ネジ部、挿入部がこの順番で配列された複数のボルトと、
前記ワークロールの軸方向において互いに反対側に位置する2つの面のうち前記ワークロール側の面に前記ロードセルが固定され、前記2つの面に亘って貫通する複数の貫通孔が配設された固定板と、
前記ワークロールの一端側の端面を覆うようにして前記ロールチョックにネジ止め固定され、前記ワークロールの軸方向の端面と向かい合う部分にその部分の内外に亘って貫通する複数の貫通雌ネジ部が配設されたカバー部材と、
を有し、
前記複数のボルトの各々の前記挿入部が前記カバー部材の内側に突出するように前記複数のボルトの各々の前記雄ネジ部が前記カバー部材の前記複数の貫通雌ネジ部に個別に嵌め合わされ、
前記複数のボルトの各々の前記挿入部が前記固定板の前記複数の貫通孔の各々に回動可能な状態で個別に挿入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスラスト力測定装置。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のスラスト力測定装置を備えたことを特徴とする圧延機。
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