JP6040462B2 - 自動車用樹脂部品 - Google Patents
自動車用樹脂部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6040462B2 JP6040462B2 JP2013115601A JP2013115601A JP6040462B2 JP 6040462 B2 JP6040462 B2 JP 6040462B2 JP 2013115601 A JP2013115601 A JP 2013115601A JP 2013115601 A JP2013115601 A JP 2013115601A JP 6040462 B2 JP6040462 B2 JP 6040462B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- bezel
- flange portion
- flange
- starting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Description
上記本体部と上記フランジ部との意匠表面には、金属メッキ層が形成されており、
上記フランジ部において上記意匠表面とは反対側の裏面には、衝撃が加わった時に生じる亀裂の起点となるための起点切込溝が形成されており、
該起点切込溝は、上記本体部と上記フランジ部との延設方向における複数箇所において、該延設方向に直交して形成されており、
上記本体部と上記フランジ部との境界部分の一部には、上記複数箇所の起点切込溝の形成箇所の全体に亘って上記延設方向に連続し、上記起点切込溝に生じた亀裂が上記本体部へ伸展することを妨げるための長尺切込溝が形成されていることを特徴とする自動車用樹脂部品にある。
そして、剛性が高くなり亀裂・割れが生じやすくなったことへの対策として、フランジ部の裏面に、亀裂の起点となるための起点切込溝を、延設方向における複数箇所において、延設方向に直交して形成している。起点切込溝が形成されたフランジ部の部分は、他のフランジ部の部分に比べて厚みが薄く、剛性が低くなっている。これにより、自動車の衝突時等において、自動車用樹脂部品に衝突荷重が加わるときには、複数箇所の起点切込溝に意図的に応力の集中箇所を形成することができる。そのため、自動車用樹脂部品に生じる応力集中を分散させることができ、自動車用樹脂部品がたわみやすくして、亀裂・割れが生じにくくすることができる。
それ故、上記自動車用樹脂部品によれば、剛性を高めるとともに、亀裂の発生及び発生した亀裂の伸展を効果的に抑制することができる。
上記自動車用樹脂部品は、自動車における種々の内装部品とすることができ、種々の外装部品とすることもできる。内装部品としての自動車用樹脂部品は、例えば、車室内への空調エアの吹出口に設けられるベゼル、オーディオ、温調等の各種調節用ノブ(つまみ)に設けられるリング等とすることができる。また、自動車用樹脂部品は、特に、車室内の前方に配設されたインストルメントパネルに設けられる各種の樹脂部品とすることができる。また、外装部品としての自動車用樹脂部品は、ドアサイドモール、ヘッドライトの囲い部、その他種々の装飾部品等とすることができる。
この場合には、フランジ部の起点切込溝に生じた亀裂の伸展を長尺切込溝によって食い止め、この亀裂が本体部へ伸展することを防止することができる。そのため、フランジ部に亀裂が生じたときでも、本体部の意匠表面を亀裂のない良好な状態に保つようにすることができる。
この場合には、枠形状の自動車用樹脂部品において、剛性を高めるとともに、亀裂の発生及び発生した亀裂の伸展を効果的に抑制することができる。
本例の自動車用樹脂部品1は、図1〜図3に示すごとく、本体部2と本体部2から曲折して形成されたフランジ部3とを有している。本体部2とフランジ部3とが山状に折れ曲がった側である意匠表面101には、金属メッキ層4が形成されている。フランジ部3において意匠表面101とは反対側の裏面102には、自動車の衝突時に頭部等からの衝撃が加わった時に生じる亀裂の起点となるための起点切込溝31が形成されている。起点切込溝31は、図4に示すごとく、本体部2とフランジ部3との延設方向Lにおける複数箇所において、延設方向Lに直交して形成されている。
図1に示すごとく、本例の自動車用樹脂部品1は、車室内への空調エアの吹出口51に設けられるベゼル1である。ベゼル1は、延設方向Lに延びる本体部2及びフランジ部3が1つに繋がって枠形状に形成されている。また、本例のベゼル1は、車室内の前方に配設されたインストルメントパネル5において、助手席の窓側における空調エアの吹出口51に設けられるものである。このベゼル1が設けられたインストルメントパネル5の周辺には、剛性が高い部位が存在せず、このベゼル1には、自動車の衝突時に助手席に着座する乗員の頭部が衝突して亀裂・割れが生じるおそれがある。そして、自動車の衝突時にインストルメントパネル5に衝突する乗員の頭部を模型により擬似的に再現し、この模型が衝突する際に、ベゼル1に割れが発生しないかの衝撃試験を行って、ベゼル1に要求される性能を評価している。
なお、メッキ用金属をベゼル基材の意匠表面101に噴射することによって、意匠表面101にのみ金属メッキ層4を形成することもできる。
本例の長尺切込溝32は、複数箇所に起点切込溝31が形成された上枠部11及び車幅方向中央側の側枠部12において、本体部2とフランジ部3との境界部分に連続して形成されている。長尺切込溝32は、フランジ部3の高さが高くなるように、本体部2の基端部分の樹脂素材を削り取るようにして形成されている。この削り取られた樹脂素材を、図5、図6において二点鎖線Xによって示す。そして、フランジ部3の基端部と本体部2の基端部との境界部分において、フランジ部3の厚みに対して本体部2の厚みが急激に変化していることにより、起点切込溝31に生じた亀裂が本体部2へ伸展することを防止することができる。長尺切込溝32の形成により、衝撃試験においてインパクタが衝突する部位(乗員の頭部が接触する部位)である、上枠部11及び車幅方向中央側の側枠部12の本体部2に、亀裂又は割れが生じることを防止することができる。
そして、剛性が高くなり亀裂・割れが生じやすくなったことへの対策として、フランジ部3の裏面102に、枠形状のベゼル1における上枠部11及び側枠部12に位置するフランジ部3の裏面102の複数箇所に起点切込溝31を形成している。また、本体部2とフランジ部3との境界部分の裏面102においては、起点切込溝31を形成した箇所に対応して長尺切込溝32を形成している。
また、起点切込溝31に生じた亀裂の伸展を長尺切込溝32によって食い止め、この亀裂が本体部2へ伸展することを防止することもできる。そのため、フランジ部3に亀裂が生じたときでも、本体部2の意匠表面101を亀裂のない良好な状態に保つようにすることができる。
それ故、本例のベゼル1によれば、剛性を高めるとともに、亀裂の発生及び発生した亀裂の伸展を効果的に抑制することができる。
また、自動車用樹脂部品をドアサイドモール等とした場合には、本体部2及びフランジ部3は長尺状に延びて形成されることになる。
101 意匠表面
102 裏面
11 上枠部
12 車幅方向中央側の側枠部
2 本体部
3 フランジ部
31 起点切込溝
32 長尺切込溝
4 金属メッキ層
51 吹出口
Claims (5)
- 本体部と該本体部から曲折又は突起して形成されたフランジ部とを有する自動車用樹脂部品であって、
上記本体部と上記フランジ部との意匠表面には、金属メッキ層が形成されており、
上記フランジ部において上記意匠表面とは反対側の裏面には、衝撃が加わった時に生じる亀裂の起点となるための起点切込溝が形成されており、
該起点切込溝は、上記本体部と上記フランジ部との延設方向における複数箇所において、該延設方向に直交して形成されており、
上記本体部と上記フランジ部との境界部分の一部には、上記複数箇所の起点切込溝の形成箇所の全体に亘って上記延設方向に連続し、上記起点切込溝に生じた亀裂が上記本体部へ伸展することを妨げるための長尺切込溝が形成されていることを特徴とする自動車用樹脂部品。 - 上記延設方向に延びる上記本体部及び上記フランジ部は、1つに繋がって枠形状に形成されており、
上記フランジ部は、上記枠形状の本体部に対する内周側又は外周側の少なくとも一方の全周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用樹脂部品。 - 上記自動車用樹脂部品は、車室内への空調エアの吹出口に設けられる枠形状のベゼルであることを特徴とする請求項2に記載の自動車用樹脂部品。
- 上記起点切込溝は、上記ベゼルにおける上枠部にある上記フランジ部と、上記ベゼルにおける車幅方向中央側の側枠部にある上記フランジ部とに形成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動車用樹脂部品。
- 上記金属メッキ層は、上記意匠表面及び上記裏面の全体に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の自動車用樹脂部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013115601A JP6040462B2 (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | 自動車用樹脂部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013115601A JP6040462B2 (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | 自動車用樹脂部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014234030A JP2014234030A (ja) | 2014-12-15 |
JP6040462B2 true JP6040462B2 (ja) | 2016-12-07 |
Family
ID=52137064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013115601A Active JP6040462B2 (ja) | 2013-05-31 | 2013-05-31 | 自動車用樹脂部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6040462B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6374433B2 (ja) * | 2016-04-21 | 2018-08-15 | 本田技研工業株式会社 | 車両の空調吹出部構造 |
JP2017193272A (ja) * | 2016-04-21 | 2017-10-26 | 本田技研工業株式会社 | 車両の空調吹出部構造 |
JP6623499B2 (ja) * | 2018-07-17 | 2019-12-25 | 本田技研工業株式会社 | 車両の空調吹出部構造 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58164441A (ja) * | 1982-03-24 | 1983-09-29 | Suzuki Motor Co Ltd | 自動車計器板の操作レバ−の安全装置 |
JP3700275B2 (ja) * | 1996-08-27 | 2005-09-28 | 株式会社デンソー | 車両用樹脂成形品 |
JP3896825B2 (ja) * | 2001-11-16 | 2007-03-22 | 豊田合成株式会社 | めっき製品 |
JP4190234B2 (ja) * | 2002-09-05 | 2008-12-03 | ダイハツ工業株式会社 | 車両の吹き出し部構造 |
JP5270972B2 (ja) * | 2008-06-11 | 2013-08-21 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用風向調整装置 |
JP5129038B2 (ja) * | 2008-06-25 | 2013-01-23 | カルソニックカンセイ株式会社 | 車両用空気吹出部構造 |
JP3149099U (ja) * | 2008-12-25 | 2009-03-12 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
JP2012192884A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Howa Kasei Kk | レジスタ |
JP3168831U (ja) * | 2011-04-18 | 2011-06-30 | 豊和化成株式会社 | レジスタ |
-
2013
- 2013-05-31 JP JP2013115601A patent/JP6040462B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014234030A (ja) | 2014-12-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6040462B2 (ja) | 自動車用樹脂部品 | |
RU2709698C2 (ru) | Способ производства покрытой внутренней панели транспортного средства | |
US20170043737A1 (en) | Vehicle headliner and method of forming the same | |
JP5116252B2 (ja) | エアバッグ装置のカバー体 | |
JP5448713B2 (ja) | 自動車の外装樹脂パネル | |
JP6350913B2 (ja) | 車両の内装部材 | |
JP2015024784A (ja) | インストルメントパネルの構造 | |
JP2010241285A (ja) | 自動車の車室側壁構造 | |
JP5201403B2 (ja) | インストルメントパネル構造 | |
JP6364636B2 (ja) | 下部パネル取付構造 | |
JP6677728B2 (ja) | 自動車のグローブボックス | |
JP5875025B2 (ja) | 車両天井構造及びこれに用いられるプレート | |
JP5757210B2 (ja) | 乗用車のフロントバンパ | |
JP3958276B2 (ja) | 自動車用サンバイザーのステー | |
JP2011042321A (ja) | 自動車用内装部品へのフェルト材固定構造 | |
JP5404159B2 (ja) | 内装部品 | |
JP2009269578A (ja) | 車両用装飾部品の離脱防止構造 | |
JP6068217B2 (ja) | 車両の車体前部構造 | |
CN114852005B (zh) | 膝部安全气囊盖 | |
JP6593839B2 (ja) | インストルメントパネル構造 | |
JP6229889B2 (ja) | インストルメントパネルの支持構造 | |
JP2008143378A (ja) | 車両用内装トリム | |
JP2002002546A (ja) | 車体のフェンダ廻り構造 | |
JPH0885342A (ja) | 自動車用内装部品 | |
JP2012240472A (ja) | 自動車用内装部品とその衝撃吸収体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150924 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160712 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20161017 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6040462 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |