JP6036642B2 - 自動変速機 - Google Patents
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Description
本発明は、車両に搭載される自動変速機に関し、車両用変速機の技術分野に属する。
車両に搭載される自動変速機は、一般に、複数のプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)とクラッチやブレーキ等の複数の油圧式摩擦締結要素とを備え、油圧制御によってこれらの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて、複数の前進変速段と通例1段の後退速段とを実現可能なように構成されるが、近年、エンジンの燃費性能の向上や変速性能の向上のため、前進変速段の多段化が求められており、例えば、3つのプラネタリギヤセットと6つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの2つを締結することにより、前進8段を実現する自動変速機が考えられている。
しかし、この構成では、各変速段において非締結状態の摩擦締結要素が4つ存在することになり、そのため、これらの摩擦締結要素における摩擦板間の摺動抵抗或いは摩擦板間の潤滑油の粘性抵抗等により、変速機全体としての駆動損失が大きくなり、多段化による燃費性能の向上効果が損なわれる可能性がある。
これに対し、特許文献1には、4つのプラネタリギヤセットと、5つの摩擦締結要素とを備え、これらの摩擦締結要素のうちの3つを選択的に締結することにより、前進8段を実現する自動変速機が開示されており、これによれば、各変速段における非締結状態の摩擦締結要素の数が2つになるので、上記のような駆動損失が抑制される。
また、この自動変速機においては、前記4つのプラネタリギヤセットは全てシングルピニオン型であるので、ダブルピニオン型プラネタリギヤセットを用いる場合に比べて構造が簡素化され、変速機全体がコンパクト化される可能性がある。
前記特許文献1に開示された自動変速機は、図20に示すように、入力側(図の左側)から第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセットPGa、PGb、PGc、PGdを配置し、第2、第3プラネタリギヤセットPGb、PGc間に第1クラッチCLaを、第3、第4プラネタリギヤセットPGc、PGd間の外周側及び内周側に第2クラッチCLb及び第3クラッチCLcをそれぞれ配置すると共に、第1プラネタリギヤセットPGaのキャリヤと第4プラネタリギヤセットPGdのリングギヤとを動力伝達部材xで連結し、第2プラネタリギヤセットPGbのリングギヤと第3プラネタリギヤセットPGcのサンギヤとを動力伝達部材yで連結し、第3プラネタリギヤセットPGcのキャリヤと第4プラネタリギヤセットPGdのキャリヤとを動力伝達部材zで連結した構成とされている。
このような構成によると、第1クラッチCLaの外側に前記動力伝達部材x、yが覆い被さり、第2、第3クラッチCLb、CLcの外側に前記動力伝達部材x、zが覆い被さり、これらのクラッチCLa、CLb、CLcが、両側のプラネタリギヤセットと、外側の動力伝達部材とで囲まれた閉鎖空間内に位置することになる。
この場合、クラッチに油圧を供給する油路を、変速機ケースの外周壁や縦壁、或いは縦壁から軸心に沿って延びるボス部等から導くことができず、例えばプラネタリギヤセットを貫通するシャフト部材やスリーブ部材を利用するなど、プラネタリギヤセットの内側を通過する油路を介してクラッチに油圧を供給する構成となる。
そのため、油圧供給油路が長くかつ複雑化し、変速機が大型化すると共に、油圧の給排による変速制御の応答性が悪化する要因となる。また、相対回転する部材間での油路の連通部が増え、これらの連通部におけるシール機構からの作動油のリーク量が増大し、これによっても、リークを補うためのポンプの大型化による変速機の大型化や、リークによる変速制御の応答性の悪化を招くことになる。
本発明は、自動変速機の多段化に伴う上記のような問題に対処し、クラッチへの油圧供給油路の簡素化が可能な新たな構成の自動変速機を実現することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
変速機ケース内において、同軸上に、
駆動源に連結された入力部材と、
デファレンシャル機構に連結された出力部材と、
軸心方向の一端側から他端側に向けて順に配置されたいずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、第1サンギヤ、第1リングギヤ及び第1キャリヤを有する第1プラネタリギヤセット、第2サンギヤ、第2リングギヤ及び第2キャリヤを有する第2プラネタリギヤセット、第3サンギヤ、第3リングギヤ及び第3キャリヤを有する第3プラネタリギヤセット、並びに、第4サンギヤ、第4リングギヤ及び第4キャリヤを有する第4プラネタリギヤセットと、
第1、第2、第3クラッチと、
第1、第2ブレーキと、
を備えた自動変速機であって、
前記第1サンギヤと前記第4サンギヤとが常時連結され、
前記第1リングギヤと前記第2サンギヤとが常時連結され、
前記第2キャリヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
前記第3キャリヤと前記第4リングギヤとが常時連結され、
前記入力部材は、前記第1キャリヤに常時連結され、
前記出力部材は、前記第2キャリヤ及び第4キャリヤに常時連結され、
前記第1クラッチは、前記入力部材及び第1キャリヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第2クラッチは、前記第1リングギヤ及び前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第3クラッチは、前記第2リングギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第1ブレーキは、前記第3リングギヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第2ブレーキは、前記第1サンギヤ及び第4サンギヤと前記変速機ケースとの間を断接するように構成されていることを特徴とする。
変速機ケース内において、同軸上に、
駆動源に連結された入力部材と、
デファレンシャル機構に連結された出力部材と、
軸心方向の一端側から他端側に向けて順に配置されたいずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、第1サンギヤ、第1リングギヤ及び第1キャリヤを有する第1プラネタリギヤセット、第2サンギヤ、第2リングギヤ及び第2キャリヤを有する第2プラネタリギヤセット、第3サンギヤ、第3リングギヤ及び第3キャリヤを有する第3プラネタリギヤセット、並びに、第4サンギヤ、第4リングギヤ及び第4キャリヤを有する第4プラネタリギヤセットと、
第1、第2、第3クラッチと、
第1、第2ブレーキと、
を備えた自動変速機であって、
前記第1サンギヤと前記第4サンギヤとが常時連結され、
前記第1リングギヤと前記第2サンギヤとが常時連結され、
前記第2キャリヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
前記第3キャリヤと前記第4リングギヤとが常時連結され、
前記入力部材は、前記第1キャリヤに常時連結され、
前記出力部材は、前記第2キャリヤ及び第4キャリヤに常時連結され、
前記第1クラッチは、前記入力部材及び第1キャリヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第2クラッチは、前記第1リングギヤ及び前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第3クラッチは、前記第2リングギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第1ブレーキは、前記第3リングギヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第2ブレーキは、前記第1サンギヤ及び第4サンギヤと前記変速機ケースとの間を断接するように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記第1、第2、第3クラッチの油圧の給排に応じて結合・分離される内外の回転部材のうち外側回転部材は一体化されて、第1、第2、第3クラッチで共用される外側共用回転部材とされ、該外側共用回転部材の軸方向の前記他端側の端部が前記第3サンギヤに常時連結されていると共に、
前記第1クラッチの内側回転部材は、前記入力部材及び第1キャリヤに常時連結され、
前記第2クラッチの内側回転部材は、前記第1リングギヤ及び第2サンギヤに常時連結され、
前記第3クラッチの内側回転部材は、前記第2リングギヤに常時連結されていることを特徴とする。
前記第1、第2、第3クラッチの油圧の給排に応じて結合・分離される内外の回転部材のうち外側回転部材は一体化されて、第1、第2、第3クラッチで共用される外側共用回転部材とされ、該外側共用回転部材の軸方向の前記他端側の端部が前記第3サンギヤに常時連結されていると共に、
前記第1クラッチの内側回転部材は、前記入力部材及び第1キャリヤに常時連結され、
前記第2クラッチの内側回転部材は、前記第1リングギヤ及び第2サンギヤに常時連結され、
前記第3クラッチの内側回転部材は、前記第2リングギヤに常時連結されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記外側共用回転部材は、外周面が前記変速機ケースにおける外周壁の内周面と直接対向するように設けられ、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、変速機ケース側から、該ケース外周壁の内周面と前記外側共用回転部材の外周面との互いの対向面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする。
前記外側共用回転部材は、外周面が前記変速機ケースにおける外周壁の内周面と直接対向するように設けられ、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、変速機ケース側から、該ケース外周壁の内周面と前記外側共用回転部材の外周面との互いの対向面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記変速機ケースは、軸方向の前記一端側の端部に設けられた縦壁部から軸心に沿って該変速機ケース内に突出するケース側円筒部を有し、
前記外側共用回転部材は、軸方向の前記一端側の端部に前記ケース側円筒部に外嵌される回転部材側円筒部を有し、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記ケース側円筒部の外周面と前記回転部材側円筒部の内周面との互いの嵌合面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする。
前記変速機ケースは、軸方向の前記一端側の端部に設けられた縦壁部から軸心に沿って該変速機ケース内に突出するケース側円筒部を有し、
前記外側共用回転部材は、軸方向の前記一端側の端部に前記ケース側円筒部に外嵌される回転部材側円筒部を有し、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記ケース側円筒部の外周面と前記回転部材側円筒部の内周面との互いの嵌合面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の発明において、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記外側共用回転部材に設けられた油路から各クラッチの油圧室へ、該油圧室の内周側から作動油が導入されるように形成されていることを特徴とする。
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記外側共用回転部材に設けられた油路から各クラッチの油圧室へ、該油圧室の内周側から作動油が導入されるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の発明において、
前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第3クラッチが締結されたときに、減速比が1の6速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする。
前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第3クラッチが締結されたときに、減速比が1の6速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記第1、第2、第3クラッチは、断接する部材の一方がいずれも第3サンギヤであり、他方が、第1クラッチは入力部材と第1キャリヤ、第2クラッチは第1リングギヤと第2サンギヤ、第3クラッチが第2リングギヤであるから、これら3つのクラッチを第1、第2プラネタリギヤセットの径方向の外側に配置して、変速機ケースから各クラッチへの油圧供給油路を簡素化することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明によれば、第1、第2、第3クラッチの外側回転部材を一体化して、これらのクラッチで共用される外側共用回転部材とし、その軸方向の他端側の端部を前記第3サンギヤに常時連結すると共に、第1クラッチの内側回転部材を前記入力部材及び第1キャリヤに、第2クラッチの内側回転部材を前記第1リングギヤ及び第2サンギヤに、第3クラッチの内側回転部材を前記第2リングギヤに、それぞれ常時連結するように構成したから、第1、第2、第3クラッチを、第1、第2プラネタリギヤセットの径方向の外側で、他の部材に覆われていない非閉鎖状態に配置することが可能となり、これらのクラッチへの油圧供給油路を、プラネタリギヤセットの内側を通過させることなく、変速機ケースから直接導くことが可能となる。
これにより、例えば、図20に示す従来の自動変速機のように、クラッチがプラネタリギヤセットや動力伝動部材等で囲まれた閉鎖空間内に配置されている場合に比べて、第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路を短く、かつ簡素に構成することが可能となり、多段化に伴う変速機の大型化や、油圧の給排による変速制御の応答性の悪化が抑制されることになる。
また、相対回転する部材間での油路の連通部を少なくすることができて、該連通部からの作動油のリーク量が減少し、これによっても、ポンプの大型化による変速機の大型化や、リークによる変速制御の応答性の悪化が抑制されることになる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、前記外側共用回転部材を、外周面が前記変速機ケースにおける外周壁の内周面と直接対向するように設け、前記変速機ケースから第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路を、前記変速機ケース外周壁の内周面と前記外側共用回転部材の外周面との互いの対向面間を介して前記各クラッチに連通するように設けたから、第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路の短縮ないし簡素化が具体的に実現されることになる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記変速機ケースの軸方向の一端側に設けたケース側円筒部に、前記外側共用回転部材の軸方向の一端側に設けた回転部材側円筒部を外嵌し、前記変速機ケースから第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路を、前記ケース側円筒部の外周面と前記回転部材側円筒部の内周面との互いの嵌合面間を介して前記各クラッチに連通するように設けたから、前記請求項3に記載の発明と同様、第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路の短縮ないし簡素化が具体的に実現されることになる。
さらに、請求項5に記載の発明によれば、前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路を、前記外側共用回転部材に設けられた油路から各クラッチの油圧室へ、該油圧室の内周側から作動油が導入されるように形成したから、クラッチへの油圧供給時に、作動油に作用する遠心力により該作動油の油圧室への導入が助勢されて、油圧の供給が迅速に行われ、変速制御の応答性の向上に寄与することになる。
そして、請求項6に記載の発明によれば、本発明に係る自動変速機の変速制御の内容が具体化され、上記のように、油圧供給油路が簡素化された前進8段、後退1段の自動変速機が実現される。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る自動変速機10の構成を示す骨子図であって、この自動変速機10は、変速機ケース11内の駆動源側(図の左側)に配設された入力部材としての入力軸12と、反駆動源側(図の右側)に配設された出力部材としての出力ギヤ13とを有し、これらが同一軸線上に配置されていると共に、該入力軸12と出力ギヤ13との間に、駆動源側から、第1、第2、第3、第4プラネタリギヤセット(以下、単に「ギヤセット」という)PG1、PG2、PG3、PG4が配設されている。
また、前記変速機ケース11内における前記第1、第2ギヤセットPG1、PG2の径方向の外側には、駆動源側から第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3が配設されていると共に、前記第3ギヤセットPG3の近傍に第1ブレーキBR1が、前記出力ギヤ13の反駆動源側に第2ブレーキBR2が、それぞれ配設されている。
前記第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4は、いずれも、キャリヤに支持されたピニオンがサンギヤとリングギヤに直接噛合するシングルピニオン型であって、回転要素として、第1ギヤセットPG1は、第1サンギヤS1、第1リングギヤR1、第1キャリヤC1を有し、第2ギヤセットPG2は、第2サンギヤS2、第2リングギヤR2、第2キャリヤC2を有し、第3ギヤセットPG3は、第3サンギヤS3、第3リングギヤR3、第3キャリヤC3を有し、第4ギヤセットPG4は、第4サンギヤS4、第4リングギヤR4、第4キャリヤC4を有する。
また、この自動変速機10においては、前記第1サンギヤS1と第4サンギヤS4、前記第1リングギヤR1と第2サンギヤS2、前記第2キャリヤC2と第4キャリヤC4、前記第3キャリヤC3と第4リングギヤR4が、それぞれ常時連結されている。そして、前記入力軸12は前記第1キャリヤC1に、前記出力ギヤ13は前記第2キャリヤC2及び第4キャリヤC4に、それぞれ常時連結されている。
また、前記第1クラッチCL1は、前記入力軸12及び第1キャリヤC1と第3サンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第2クラッチCL2は、前記第1リングギヤR1及び第2サンギヤS2と第3サンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第3クラッチCL3は、前記第2リングギヤR2と第3サンギヤS3との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
さらに、前記第1ブレーキBR1は、前記変速機ケース11と第3リングギヤR3との間に配設されて、これらを断接するようになっており、前記第2ブレーキBR2は、前記変速機ケース11と第1、第4サンギヤS1、S4との間に配設されて、これらを断接するようになっている。
前記第1〜第3クラッチCL1〜CL3は、いずれも、摩擦板の締結によって結合される内外一対の回転部材の一方が第3サンギヤS3に結合されるので、摩擦板の外周側に配置される外側回転部材を一体化し、ドラム状の外側共用回転部材14とされ、その反駆動源側の端部14aが前記第3サンギヤS3に結合されている。
その場合に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の内側回転部材が結合される部材は、いずれも、これらのクラッチCL1〜CL3の径方向の内側に配置された入力軸12と第1、第2ギヤセットPG1、PG2の回転要素であり、また、第1、第2ギヤセットPG1、PG2の回転要素と第3、第4ギヤセットPG3、PG4の回転要素とを連結する動力伝達部材は、第1サンギヤS1と第4サンギヤS4とを連結する第1動力伝達部材15と、第2キャリヤC2と第4キャリヤC4とを連結する第2動力伝達部材16のみであって、いずれも、前記外側共用回転部材14の反駆動源側の端部14aが結合される第3サンギヤS3の内側を通過させることが可能である。
したがって、第1〜第3クラッチCL1〜CL3は、プラネタリギヤセットや他の動力伝達部材等によって囲まれることなく、前記変速機ケース11内に非閉鎖状態で収納することができ、図示のように、外側共用回転部材14は、その外周面14bを、他の動力伝達部材等に邪魔されることなく、変速機ケース11における外周壁11aの内周面11bに直接対向するように配置されている。
そして、この外側共用回転部材14の内側に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の油圧室として、いずれも、シリンダ17と該シリンダ17に内嵌されたピストン18とで画成された第1〜第3油圧室P1〜P3が軸方向に並べて設けられていると共に、各油圧室P1〜P3には、変速機ケース11の外周壁11aに設けられた油路と外側共用回転部材14に設けられた油路とを、前者の内周面11bと後者の外周面14bとの対向面間を介して連通させてなる油圧供給油路a、b、cが導かれており、これらの油圧供給油路a、b、cにより、各油圧室P1、P2、P3にそれぞれ油圧が供給されるようになっている。
なお、図示しないが、前記内周面11bと外周面14bの対向面間における油路の連通部は、シールリングでシールされるようになっている。
また、前記第1、第2ブレーキBR1、BR2の油圧室P4、P5は変速機ケース11に設けられるので、該変速機ケース11に設けられた油圧供給油路d、eによって直接油圧が供給されることになる。
以上の構成により、この自動変速機10によれば、前記油圧室P1〜P5に対する油圧の給排制御により、図2の締結表に示すように、5つの摩擦締結要素から3つの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、前進の1〜8速及び後退速が形成される。次に、図2に示す各摩擦締結要素の締結の組み合わせに従い、変速段ごとに、減速比が決定されるメカニズムを図3〜図11によって説明する。
なお、図3〜図11の(a)図は、油圧室関連の記載を省いた点を除き、図1と同じ図面であり、当該変速段で締結される摩擦締結要素を網掛けによって表示している。
(b)図は、当該変速段の減速比を線図によって示すもので、この減速比線図において、横軸のリングギヤ、キャリヤ間、及び、キャリヤ、サンギヤ間の横方向の間隔はそれぞれのギヤ比に従って設定されている。
また、縦軸は回転速度を表し、入力回転速度、即ち、入力軸12とこれに常時連結された第1キャリヤC1の回転速度を「1」、ブレーキによって固定された回転要素の回転速度を「0」とする。また、常時連結された回転要素同士、及びクラッチによって連結された回転要素同士の回転速度は等しくなる。そして、N1〜N8、Nrは、第2、第4キャリヤC2、C4ないし出力軸13から出力される回転の各変速段での回転速度を示し、この出力回転速度の逆数が当該変速段における減速比となる。
まず、1速では、図3に示すように、第1クラッチCL1と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、入力軸12が第3サンギヤS3に連結されて、その回転速度が「1」となると共に、第3リングギヤR3の回転速度が「0」であるから、第3キャリヤC3の回転速度及びこれに常時連結された第4リングギヤR4の回転速度が決定する。そして、第4サンギヤS4の回転速度が「0」であることにより、第4キャリヤC4の回転速度が決定し、これが出力回転速度N1となる。
次に、2速では、図4に示すように、第2クラッチCL2と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、まず、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1の回転速度が「1」、第1サンギヤS1の回転速度が「0」となることにより、第1リングギヤR1及びこれに連結された第3サンギヤS3の回転速度が決定する。そして、第3リングギヤR3の回転速度が「0」であるから、第3キャリヤC3の回転速度及びこれに常時連結された第4リングギヤR4の回転速度が決定し、さらに、第4サンギヤS4の回転速度が「0」であることにより、第4キャリヤC4の回転速度が決定し、これが出力回転速度N2となる。
次に、3速では、図5に示すように、第1、第2クラッチCL1、CL2と、第1ブレーキBR1とが締結されるから、まず、入力軸12が第1キャリヤC1及び第1リングギヤR1に連結されてこれらが同一回転することにより、第1ギヤセットPG1の全体が回転速度「1」で一体回転し、第1リングギヤR1に連結された第3サンギヤS3、及び、第1サンギヤS1に常時連結された第4サンギヤS4の回転速度も「1」となる。
そして、第3リングギヤR3の回転速度が「0」であることにより、第3キャリヤC3及びこれに常時連結された第4リングギヤR4の回転速度が決定し、さらに、第4サンギヤS4の回転速度が「1」であることにより、第4キャリヤC4の回転速度が決定し、これが出力回転速度N3となる。
次に、4速では、図6に示すように、第2、第3クラッチCL2、CL3と、第1ブレーキBR1とが締結されるから、まず、第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが同一回転して第2ギヤセットPG2の全体が一体回転し、第2サンギヤS2に常時連結された第1リングギヤR1、及び、第2キャリヤC2に常時連結された第4キャリヤC4も同一回転し、さらに、第2リングギヤR2に連結された第3サンギヤS3も同一回転する。
そして、この条件と、第1キャリヤC1の回転速度が「1」、第3リングギヤR3の回転速度が「0」であること、及び、第1サンギヤS1と第4サンギヤS4、第3キャリヤC3と第4リングギヤR4とが、それぞれ常時連結されていることとから、同一回転する前記各回転要素の回転速度が決定し、これが第4キャリヤC4から出力される出力回転速度N4となる。
次に、5速では、図7に示すように、第1、第3クラッチCL1、CL3と、第1ブレーキBR1とが締結されるから、まず、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1と第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とが連結され、これらの回転速度が「1」となる。また、第3リングギヤR3の回転速度が「0」となるから、第3キャリヤC3及びこれに常時連結された第4リングギヤR4の回転速度が決定する。
そして、第1サンギヤS1と第4サンギヤS4、第1リングギヤR1と第2サンギヤS2、第2キャリヤC2と第4キャリヤC4とがそれぞれ常時連結されていることから、第4キャリヤC4の回転速度が決定し、この回転速度が出力回転速度N5となる。
次に、6速では、図8に示すように、第1、第2、第3クラッチCL1、CL2、CL3が締結されるから、まず、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1と第1リングギヤR1とが同一回転して、第1ギヤセットPG1の全体が回転速度「1」で一体回転する。また、第1リングギヤR1と第2サンギヤS2とが常時連結され、かつ、該第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが同一回転することにより、第2ギヤセットPG2も全体が回転速度「1」で一体回転する。
そして、この回転速度が第2キャリヤC2から第4キャリヤC4を経由して出力回転速度N6として出力される。これにより、6速が減速比「1」の直結段となる。
次に、7速では、図9に示すように、第1、第3クラッチCL1、CL3と、第2ブレーキBR2とが締結されるから、まず、第1サンギヤS1の回転速度が「0」となり、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1の回転速度が「1」であることにより、第1リングギヤR1及びこれに常時連結された第2サンギヤS2の回転速度が決定する。また、第1キャリヤC1に連結された第2リングギヤR2の回転速度が「1」となることにより、第2キャリヤC2の回転速度が決定し、この回転速度が第4キャリヤC4を経由して出力回転速度N7として出力される。
次に、8速では、図10に示すように、第2、3クラッチCL2、CL3と、第2ブレーキBR2とが締結されるから、まず、第1サンギヤS1の回転速度が「0」となり、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1の回転速度が「1」であることにより、第1リングギヤR1及びこれに常時連結された第2サンギヤS2の回転速度が決定する。
また、この第2サンギヤS2と第2リングギヤR2とが連結されることにより、第2ギヤセットPG2の全体が一体回転し、その回転速度が、第2キャリヤC2から第4キャリヤC4を経由して出力回転速度N8として出力される。
さらに、後退速では、図11に示すように、第3クラッチCL3と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とが締結されるから、まず、入力軸12に常時連結された第1キャリヤC1の回転速度が「1」、第1サンギヤS1の回転速度が「0」となることにより、第1リングギヤR1及びこれに常時連結された第2サンギヤS2の回転速度が決定する。
そして、この条件と、第2リングギヤR2と第3サンギヤS3とが連結されて同一回転すること、第3リングギヤR3及び第4サンギヤS4の回転速度が「0」であること、第2キャリヤC2と第4キャリヤC2とが常時連結されていること、第3キャリヤC3と第4リングギヤR4とが常時連結されていることとから、第4キャリヤC4の回転速度が決定し、この回転速度が前進時と逆方向の出力回転速度Nrとなる。
以上のようにして、図2に示す摩擦締結要素の締結の組み合わせにより、回転速度N1〜N8、Nrを、N1<N2<N3<N4<N5<N6<N7<N8、Nr<0とすることが可能となると共に、前記の構成により、N6=1となるから、前進8段、後退1段で、6速が減速比「1」の直結段となる自動変速機が得られる。
ここで、第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4の各ギヤの歯数を例えば図12に示すように設定すれば、各変速段の減速比及び前進の隣接変速段間のギヤステップ(下段の減速比/上段の減速比)は図13に示すようになり、各変速段間でほぼ均等なギヤステップの変速段が得られる。
また、この自動変速機10においては、図1を用いて前述したように、第1〜第3クラッチCL1〜CL3によってそれぞれ締結される内外一対の回転部材の一方がいずれも第3サンギヤS3に連結されるので、これらを一体化して単一の外側共用回転部材14とされ、その反駆動源側の端部14aが前記第3サンギヤS3に結合されている。そして、この外側共用回転部材14は、変速機ケース14内に、その外側に他の動力伝達部材等が存在しない非閉鎖状態で収納され、外周面14bが変速機ケース11における外周壁11aの内周面11bに直接対向するように配置されている。
さらに、この外側共用回転部材14の内側に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の油圧室として、第1〜第3油圧室P1〜P3が設けられ、変速機ケース11の外周壁11aに設けられた油路と前記外側共用回転部材14に設けられた油路とを、前記両面11b、14bの対向面間を介して連通させて、変速機ケース11側から前記第1〜第3油圧室P1〜P3にそれぞれ油圧を供給する油圧供給油路a、b、cが形成されている。
したがって、変速機ケース11から各油圧室P1〜P3へ、他の動力伝達部材等に設けられた油路を経由することなく直接油圧が供給されることになり、例えば、図20に示す自動変速機のように、クラッチが閉鎖空間内に配置されているため、油圧室への油圧供給油路をプラネタリギヤセットの内側を貫通するシャフト部材等のクラッチ構成部材以外の動力伝達部材等を経由させる必要がなくなる。その結果、油圧供給油路が短く、かつ簡素化され、これにより、変速機の大型化や、変速制御の応答性の悪化等が抑制される。
次に、図14〜図19に示す第2〜第7実施形態に係る自動変速機20〜70について説明する。
これらの実施形態に係る自動変速機20〜70においても、同一軸線上に配置された入力軸22〜72と出力ギヤ23〜73との間に、シングルピニオン型の第1〜第4ギヤセットPG1〜PG4を配置すると共に、摩擦締結要素として、第1〜第3クラッチCL1〜CL3と、第1、第2ブレーキBR1、BR2とを備えた構成で、これら各構成要素の配置、及び、各回転要素の連結関係や、摩擦締結要素による回転要素間或いは変速機ケースと回転要素間の断接関係等は、前記第1実施形態に係る自動変速機10と同じである。
したがって、以下の実施形態に係る自動変速機20〜70によっても、図2に示す締結表に従い、図3〜図11に示すメカニズムによって、前進8段、後退1段で、6速が減速比1の直結段となる自動変速機が得られる。第1実施形態に係る自動変速機10と異なる点は、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の外側回転部材を一体化してなる外側共用回転部材24〜74の構成と、第1〜第3油圧室P1〜P3に関する構成のみである。
なお、以下の説明では、ギヤセット及び摩擦締結要素等に関する構成については、第1実施形態で用いた符号と同一の符号を用いる。
まず、図14に示す第2実施形態に係る自動変速機20においては、変速機ケース21の外周壁21aの駆動源側における第1クラッチCL1が配設された部位21a’の内周面21b’が、第2、第3クラッチCL2、CL3が配設された部位の内周面21bよりも小径とされ、これに伴い、外側共用回転部材24の第1クラッチCL1に対応する駆動源側の部分の外周面24b’が、第2〜第3クラッチC2、C3に対応する部分の外周面24bよりも小径とされている。
その結果、第1油圧室P1が第2、第3油圧室P2、P3よりも径方向の内方に位置することになるが、第1クラッチCL1に対応する部位において、外側共用回転部材24の外周面24b’と、変速機ケース外周壁21a’の内周面21b’とが、第2、第3クラッチCL2、CL3に対応する部位と同様に互いに対向しており、この自動変速機20においても、第1〜第3油圧室P1〜P3への油圧供給油路a、b、cは、変速機ケース21の外周壁21a、21a’から、その内周面21b、21b’と外側共用回転部材24の外周面24b、24b’との対向面間を介して油圧室P1〜P3に連通するように設けられている。
したがって、この自動変速機20においても、変速機ケース24から各クラッチCL1〜CL3へ、他の部材を介することなく油圧が供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化されることになる。
また、図15に示す第3実施形態に係る自動変速機30においては、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の外側共用回転部材34の駆動源側の端部に縦壁面34cを介して駆動源側に延びるスリーブ部(円筒部)34dが設けられており、このスリーブ部34dが、変速機ケース31の駆動源側の縦壁(図示せず)から軸心に沿って該ケース31の内方に向けて突出されたボス部(円筒部)31cに嵌合されている。
そして、変速機ケース31側の油路が、前記ボス部31cとスリーブ部34dとの嵌合面間を介して、外側共用回転部材34に設けられた油路に連通され、変速機ケース31から第1〜第3油圧室P1〜P3に通じる油圧供給油路a、b、cが形成されている。
したがって、この第3実施形態に係る自動変速機30においても、変速機ケース34から各クラッチCL1〜CL3へ油圧が、他の部材を介することなく供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化される。
また、図16に示す第4実施形態に係る自動変速機40においては、前記第2実施形態に係る自動変速機20と同様、最も駆動源側に位置する第1油圧室P1が第2、第3油圧室P2、P3よりも径方向の内方に配置されていると共に、該第1油圧室P1を構成するシリンダ47が外側共用回転部材44から切り離され、第1クラッチCL1の内側回転部材49に設けられている。
そして、このシリンダ47の内周面が、変速機ケース41の駆動源側の縦壁(図示せず)から軸心に沿って該ケース41の内方に向けて突出されたボス部41cに嵌合され、変速機ケース41側の油路が、前記ボス部41cとシリンダ47との嵌合面間を介して第1油圧室P1に直接連通されている。
また、第2、第3油圧室P2、P3への油圧供給油路b、cは、前記第1、第2実施形態に係る自動変速機10、20と同様、変速機ケース41の外周壁41aの内周面41bと外側共用回転部材44の外周面44bとの対向面間を介して第2、第3油圧室P2、P3に通じるように設けられている。
したがって、この第4実施形態に係る自動変速機40においても、変速機ケース41から各クラッチCL1〜CL3へ、他の部材を介することなく油圧が供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化されると共に、特に、第1油圧室P1へは作動油が内周側から供給されるので、該作動油に作用する遠心力によって油圧の供給が促進され、第1クラッチCL1を締結する変速が応答性よく行われることになる。
さらに、図17に示す第5実施形態に係る自動変速機50においては、変速機ケース51の外周壁51aの内側に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3に対応させて、いずれも縦面部を介して軸方向に延びる第1、第2、第3円筒部51d、51d’、51d”が設けられている。これらの円筒部51d、51d’、51d”のうち、第1円筒部51dは駆動源側から反駆動源側に向かって延び、第2、第3円筒部51d’、51d”は反駆動源側から駆動源側に向かって延びるように設けられている。
一方、第1〜第3クラッチCL1〜CL3の外側共用回転部材54に設けられた第1〜第3油圧室P1〜P3を構成する第1、第2、第3シリンダ57、57’、57”のうち、第1シリンダ57は駆動源側に膨出され、第2、第3シリンダ57’、57”は反駆動源側に向かって膨出され、いずれも、その内周面が前記第1、第2、第3円筒部51d、51d’、51d”の外周面に嵌合されている。
そして、変速機ケース51に設けられて前記第1、第2、第3円筒部51d、51d’、51d”の外周面に導かれた油路が、第1、第2、第3シリンダ57、57’、57”の内周面との嵌合面間を介して、第1〜第3油圧室P1〜P3に直接連通され、変速機ケース51側からこれらの油圧室P1〜P3に通じる油圧供給油路a、b、cが形成されている。
したがって、この第5実施形態に係る自動変速機50においても、変速機ケース51から各クラッチCL1〜CL3へ、他の部材を介することなく油圧が供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化されると共に、第1〜第3油圧室P1〜P3への作動油の供給が内周側から行われるので、該作動油に作用する遠心力により、これらの油圧室P1〜P3への油圧の供給が促進され、変速制御の応答性が向上することになる。
また、図18に示す第6実施形態に係る自動変速機60においては、前記第5実施形態に係る自動変速機50と同様、変速機ケース61の外周壁61aの内側に、第1〜第3クラッチCL1〜CL3に対応させて、いずれも縦面部を介して軸方向に延びる第1、第2、第3円筒部61d、61d’、61d”が設けられているが、この自動変速機60においては、第1クラッチCL1が第2、第3クラッチCL2、CL3より小径とされて、外側共用回転部材64に設けられた第1油圧室P1が第2油圧室P2の径方向の内方に配置されている。
そして、これに伴い、駆動源側に位置する第1、第2クラッチCL1、CL2用の第1、第2円筒部61d、61d’が、軸方向のほぼ同一位置において内外2重に設けられて、駆動源側から反駆動源側に向かって延びるように設けられていると共に、第1、第2油圧室P1、P2をそれぞれ構成する第1、第2シリンダ67、67’が、軸方向のほぼ同一位置において内外2重に設けられて、駆動源側に向かって膨出されている。
また、変速機ケース61の第3円筒部61d”は、前記自動変速機50と同様、反駆動源側から駆動源側に向かって延びるように設けられ、第3油圧室P3を構成する第3シリンダ67”は、反駆動源側に向かって膨出されている。
そして、いずれのシリンダ67、67’、67”も、その内周面が前記第1、第2、第3円筒部61d、61d’、61d”の外周面に嵌合され、変速機ケース61に設けられてこれらの円筒部61d、61d’、61d”の外周面に導かれた油路が、第1、第2、第3シリンダ67、67’、67”の内周面との嵌合面間を介して、第1〜第3油圧室P1〜P3に直接連通され、変速機ケース61側からこれらの油圧室P1〜P3に通じる油圧供給油路a、b、cが形成されている。
したがって、この第6実施形態に係る自動変速機60においても、変速機ケース61から各クラッチCL1〜CL3へ、他の部材を介することなく油圧が供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化されると共に、第1〜第3油圧室P1〜P3への作動油の供給が内周側から行われるので、これらの油圧室P1〜P3への油圧の供給が促進され、変速制御の応答性が向上することになる。また、第1、第2油圧室P1、P2が軸方向のほぼ同一位置において内外に設けられているので、自動変速機60の軸方向寸法の短縮が可能となる。
さらに、図19に示す第7実施形態に係る自動変速機70においては、前記第6実施形態に係る自動変速機60と同様、第1クラッチCL1が第2、第3クラッチCL2、CL3より小径とされ、外側共用回転部材74に設けられた第1油圧室P1が第2油圧室P2の径方向の内方に配置されている。
そして、この自動変速機70においては、第1油圧室P1を構成するシリンダ77が、外側共用回転部材74から切り離され、第1クラッチCL1の内側回転部材79に設けられている。
その他の構成は、第6実施形態の自動変速機60と同様で、いずれのシリンダ77、77’、77”も、その内周面が、変速機ケース71側の第1、第2、第3円筒部71d、71d’、71d”の外周面に嵌合され、変速機ケース71に設けられてこれらの円筒部71d、71d’、71d”の外周面に導かれた油路が、シリンダ77、77’、77”の内周面との嵌合面間を介して、第1〜第3油圧室P1〜P3に直接連通され、変速機ケース71側からこれらの油圧室P1〜P3に通じる油圧供給油路a、b、cが形成されている。
したがって、この第7実施形態に係る自動変速機70においても、変速機ケース71から各クラッチCL1〜CL3へ、他の部材を介することなく油圧が供給され、油圧供給油路a、b、cの構成が短く、簡素化されると共に、第1〜第3油圧室P1〜P3への作動油の供給が内周側から行われるので、これらの油圧室P1〜P3への油圧の供給が促進され、変速制御の応答性が向上する。また、前記自動変速機60と同様、また、第1、第2油圧室P1、P2が軸方向のほぼ同一位置において内外に設けられているので、軸方向寸法の短縮が可能となる。
以上のように本発明によれば、例えば前進8段等の多段化された自動変速機において、その大型化や変速制御の応答性の悪化が抑制されるので、この種の車両用自動変速機ないし車両の製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
10〜70 自動変速機
11〜71 変速機ケース
12〜72 入力部材(入力軸)
13〜73 出力部材(出力ギヤ)
PG1〜PG4 第1〜第4プラネタリギヤセット
CL1〜CL3 第1〜第3クラッチ
BR1、BR2 第1、第2ブレーキ
P1〜P3 第1〜第3油圧室
a、b、c 油圧供給油路
11〜71 変速機ケース
12〜72 入力部材(入力軸)
13〜73 出力部材(出力ギヤ)
PG1〜PG4 第1〜第4プラネタリギヤセット
CL1〜CL3 第1〜第3クラッチ
BR1、BR2 第1、第2ブレーキ
P1〜P3 第1〜第3油圧室
a、b、c 油圧供給油路
Claims (6)
- 変速機ケース内において、同軸上に、
駆動源に連結された入力部材と、
デファレンシャル機構に連結された出力部材と、
軸心方向の一端側から他端側に向けて順に配置されたいずれもシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、第1サンギヤ、第1リングギヤ及び第1キャリヤを有する第1プラネタリギヤセット、第2サンギヤ、第2リングギヤ及び第2キャリヤを有する第2プラネタリギヤセット、第3サンギヤ、第3リングギヤ及び第3キャリヤを有する第3プラネタリギヤセット、並びに、第4サンギヤ、第4リングギヤ及び第4キャリヤを有する第4プラネタリギヤセットと、
第1、第2、第3クラッチと、
第1、第2ブレーキと、
を備えた自動変速機であって、
前記第1サンギヤと前記第4サンギヤとが常時連結され、
前記第1リングギヤと前記第2サンギヤとが常時連結され、
前記第2キャリヤと前記第4キャリヤとが常時連結され、
前記第3キャリヤと前記第4リングギヤとが常時連結され、
前記入力部材は、前記第1キャリヤに常時連結され、
前記出力部材は、前記第2キャリヤ及び第4キャリヤに常時連結され、
前記第1クラッチは、前記入力部材及び第1キャリヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第2クラッチは、前記第1リングギヤ及び前記第2サンギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第3クラッチは、前記第2リングギヤと前記第3サンギヤとの間を断接し、
前記第1ブレーキは、前記第3リングギヤと前記変速機ケースとの間を断接し、
前記第2ブレーキは、前記第1サンギヤ及び第4サンギヤと前記変速機ケースとの間を断接するように構成されていることを特徴とする自動変速機。 - 前記第1、第2、第3クラッチの油圧の給排に応じて結合・分離される内外の回転部材のうち外側回転部材は一体化されて、第1、第2、第3クラッチで共用される外側共用回転部材とされ、該外側共用回転部材の軸方向の前記他端側の端部が前記第3サンギヤに常時連結されていると共に、
前記第1クラッチの内側回転部材は、前記入力部材及び第1キャリヤに常時連結され、
前記第2クラッチの内側回転部材は、前記第1リングギヤ及び第2サンギヤに常時連結され、
前記第3クラッチの内側回転部材は、前記第2リングギヤに常時連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機。 - 前記外側共用回転部材は、外周面が前記変速機ケースにおける外周壁の内周面と直接対向するように設けられ、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、変速機ケース側から、該ケース外周壁の内周面と前記外側共用回転部材の外周面との互いの対向面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。 - 前記変速機ケースは、軸方向の前記一端側の端部に設けられた縦壁部から軸心に沿って該変速機ケース内に突出するケース側円筒部を有し、
前記外側共用回転部材は、軸方向の前記一端側の端部に前記ケース側円筒部に外嵌される回転部材側円筒部を有し、
前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記ケース側円筒部の外周面と前記回転部材側円筒部の内周面との互いの嵌合面間を介して前記各クラッチに連通するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機。 - 前記変速機ケースから前記第1、第2、第3クラッチへの油圧供給油路は、前記外側共用回転部材に設けられた油路から各クラッチの油圧室へ、該油圧室の内周側から作動油が導入されるように形成されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の自動変速機。
- 前記第1、第2、第3クラッチ及び第1、第2ブレーキのうち、
前記第1クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに1速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに2速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに3速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに4速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第1ブレーキが締結されたときに5速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第2クラッチ及び前記第3クラッチが締結されたときに、減速比が1の6速が形成され、
前記第1クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに7速が形成され、
前記第2クラッチ、前記第3クラッチ及び前記第2ブレーキが締結されたときに8速が形成され、
前記第3クラッチ、前記第1ブレーキ及び前記第2ブレーキが締結されたときに後退速が形成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の自動変速機。
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