JP6036559B2 - 媒体処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、媒体処理装置に関し、例えば、媒体として紙幣を扱う紙幣処理装置に適用して好適なものである。
従来、紙幣処理装置には、図30に示すような入金部200が設けられている。この入金部200は、上面が開口している箱型の収納部200Aを有していて、この収納部200Aの開口の一部が紙幣の投入口200Bとなっている。
また収納部200Aの底には、その一端側(例えば後端側)に、収納部200A内に投入された紙幣の取込口200Cが設けられている。尚、ここで言う後端側とは、紙幣処理装置の正面から見て奥側のことである。
さらに、入金部200には、収納部200Aの後壁から一部が突出するようにしてピックアップローラ201が設けられている。
さらに、入金部200には、収納部200Aの後壁と平行な状態で、収納部200A内を前後方向にスライド可能な板状のビルプレス202が設けられている。このビルプレス202と収納部200Aの後壁との間の部分の開口が投入口200Bとなっている。
さらに、取込口200Cの下方近傍には、フィードローラ203とゲートローラ204とが前後方向に対向配置されている。
さらに、この入金部200の上側には、投入口200Bを露出させる方向及び覆う方向にスライド可能なシャッタ205が設けられている。
従来の紙幣処理装置は、このような入金部200を有していて、入金取引時、図31に示すように、シャッタ205を開けて入金部200の投入口200Bを露出させる。
尚、紙幣処理装置は、投入口200Bに紙幣を投入し易いように、シャッタ205を開ける前に、ビルプレス202を収納部200Aの前壁近傍の所定位置(これを入金開始スライド位置とも呼ぶ)に位置させ、投入口200Bを全開(もしくはほぼ全開)するようになっている。
ここで、図31に示すように、使用者が、投入口200Bから、ビルプレス202と収納部200Aの後壁との間の領域(これを紙幣収納領域とも呼ぶ)Ar10内に紙幣BLを投入したとする。
すると、紙幣処理装置は、図32に示すように、シャッタ205を閉じて入金部200の投入口200Bを覆い、ビルプレス202を収納部200Aの後壁へ近づける方向(この方向を、以下、閉方向と呼ぶ)にスライドさせる。
そして、紙幣処理装置は、紙幣BLをビルプレス202によってピックアップローラ201に押し付けると共に、ビルプレス202とピックアップローラ201との間で挟持する。
さらに、紙幣処理装置は、図33に示すように、ピックアップローラ201とフィードローラ203とを同期させて図中時計周りに回転させることにより、ピックアップローラ201に押し付けられた紙幣BLを下方の取込口200Cへと繰り出す。
このようにして取込口200Cへと繰り出された紙幣BLは、フィードローラ203とゲートローラ204により1枚ずつ分離され、取込口200Cから紙幣処理装置内へと取り込まれる。
紙幣処理装置は、このようにして入金部200に投入された紙幣BLを1枚ずつ取り込んでいくようになっている(例えば特許文献1参照)。
そして、図34に示すように、入金部200に投入された紙幣BLの全てを取り込み終えると、紙幣処理装置は、図35に示すように、シャッタ205を閉じたまま、ビルプレス202を再び入金開始スライド位置までスライドさせ、次の取引を待つ待機状態となる。
ところで、部品点数の削減及びコストの削減などの為、入金部200にシャッタ205を設けていない紙幣処理装置も存在する。
ここで、図36に、シャッタ205が無い入金部200を示す。この入金部200の場合、待機状態のときに、入金部200の投入口200Bを覆うものが無いため、投入口200Bが全開した状態で露出する。
このように、待機状態のときに、投入口200Bが全開した状態で露出していると、図37に示すように、投入口200Bから紙幣収納領域Ar10内へ硬貨などの異物210が進入してしまう恐れがある。
そして、実際に、図38に示すように、紙幣収納領域Ar10内に異物210が入りこんだまま、使用者がこのことに気付かずに、次の取引を行ってしまうと、異物210が取込口200Cからフィードローラ203とゲートローラ204の間に入り込んでしまう可能性がある。
この結果、入金部200に投入された紙幣の分離ができなかったり、フィードローラ203とゲートローラ204が破損したりするなどの装置異状を引き起こすことになる。
本発明は以上の点を考慮したもので、簡易な構成でありながら、装置異状を防止し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、媒体の投入口となる開口を有し、当該投入口から投入された媒体を収納する収納部と、収納部内の一端側の壁部と他端側の壁部との間を移動可能で、投入口から投入された媒体を、収納部の他端側の壁部に押し当てる媒体プレス部とを有し、投入口は、収納部の他端側の壁部と媒体プレス部との間の開口でなり、投入口から投入された媒体は、収納部の他端側の壁部と媒体プレス部との間の媒体収納領域に収納され、媒体を投入口から投入させる媒体投入時には、媒体プレス部を、第1の位置に位置させ、待機時には、投入口の大きさが媒体投入時よりも狭くなるように、媒体プレス部を第1の位置よりも収納部内の他端側に位置する第2の位置に位置させるようにした。
このように、待機時には、投入口の大きさが媒体投入時よりも狭くなるように媒体プレス部を位置させるようにした。こうすることで、投入口を覆うシャッタがなくとも、待機時に、投入口から収納部内への異物の進入を防ぐことができる。
本発明によれば、投入口を覆うシャッタがなくとも、待機時に、投入口から収納部内への異物の進入を防ぐことができ、かくして簡易な構成でありながら、異物の進入による装置異状を防止し得る媒体処理装置を実現できる。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.紙幣処理装置の外観構成]
まず第1の実施の形態について説明する。図1に、紙幣処理装置1の外観構成を示す。この紙幣処理装置1は、金融機関の職員(例えば受付窓口員)が操作する職員操作型端末であり、職員の操作に基づいて紙幣の入出金処理を行うようになっている。
[1−1.紙幣処理装置の外観構成]
まず第1の実施の形態について説明する。図1に、紙幣処理装置1の外観構成を示す。この紙幣処理装置1は、金融機関の職員(例えば受付窓口員)が操作する職員操作型端末であり、職員の操作に基づいて紙幣の入出金処理を行うようになっている。
尚、以下の説明では、紙幣処理装置1の正面から見て左側を紙幣処理装置1の左側、紙幣処理装置1の正面から見て右側を紙幣処理装置1の右側とする。
また、紙幣処理装置1の左側から右側への方向を右方向、紙幣処理装置1の右側から左側への方向を左方向、紙幣処理装置1の下側から上側への方向を上方向、紙幣処理装置1の上側から下側への方向を下方向、紙幣処理装置1の奥側から手前側への方向を前方向、紙幣処理装置1の手前側から奥側への方向を後ろ方向とする。
この紙幣処理装置1は、筐体2の上端部に、入金部3(図2参照)の投入口3A、出金部4(図2参照)の排出口4A、表示部5、及び操作部6が設けられている。
入金部3は、職員により投入口3Aから入金紙幣が投入されると、これを1枚ずつ分離して紙幣処理装置1内に取り込んでいくようになっている。
出金部4は、出金紙幣を集積して、これを排出口4Aから職員に取り出させるようになっている。
表示部5は、例えば液晶ディスプレイでなり、メニュー画面、各種処理の結果画面などを表示する。操作部6は、例えばボタンでなり、紙幣処理装置1に対する操作を受け付ける。
尚、紙幣処理装置1では、表示部5と操作部6とを別々に設けているが、例えばタッチパネル付き液晶ディスプレイなどを利用して、表示部5と操作部6とを一体に設けるようにしてもよい。
さらにこの紙幣処理装置1は、図示していないが、ネットワークを介して金融機関の端末やホストコンピュータと通信でき、端末やホストコンピュータとの間で各種情報を送受したり、端末側から操作したりできるようにもなっている。
[1−2.紙幣処理装置の内部構成]
次に、図2を用いて、紙幣処理装置1の内部構成について説明する。
次に、図2を用いて、紙幣処理装置1の内部構成について説明する。
紙幣処理装置1の筐体2内には、上述した入金部3、出金部4にくわえて、鑑別部10、一時保留部11、紙幣収納庫12A〜12E、リジェクト庫13及び搬送路14が設けられて入る。
具体的には、筐体2内の上部に、入金部3が後側、出金部4が前側となるように、これら入金部3と出金部4とが前後方向に並べて設けられている。
また、出金部4の下方には、一時保留部11が設けられ、この一時保留部11より後方で、且つ入金部3の後方ななめ下には、鑑別部10が設けられている。
さらに、筐体2内の下部には、紙幣収納庫12A〜12Eが前後方向に並べて設けられている。
さらに、一番手前側に位置する紙幣収納庫12Aの下には、リジェクト庫13が設けられている。
さらに、筐体2内には、これら入金部3、出金部4、鑑別部10、一時保留部11、紙幣収納庫12A〜12E及びリジェクト庫13の各部を繋ぐ搬送路14が設けられている。
入金部3は、上面が開口している箱型の収納部3Bを有している。この収納部3Bの開口の一部が上述した投入口3Aとなる。この入金部3は、入金取引時に、職員によって投入口3Aから収納部3B内に投入された入金紙幣を1枚ずつ分離して紙幣処理装置1内に取り込んでいくようになっている。
また、この入金部3は、収納部3Bの底面がほぼ水平となる向きで紙幣処理装置1に固定されている。
出金部4は、上面が開口している箱型の集積部4Bを有している。この集積部4Bの開口が上述した排出口4Aとなる。この出金部4は、出金取引時に、紙幣収納庫12A〜12Eなどから搬送されてくる出金紙幣を集積部4Bに集積して、職員に取り出させるようになっている。
また、この出金部4は、集積部4Bの前側が後側より下方に位置するよう前方に傾けられた状態で紙幣処理装置1に固定されている。
鑑別部10は、搬送路14を介して1枚ずつ搬送されてくる紙幣の金種、真偽、正損、走行状態などを鑑別するようになっている。そして、この鑑別部10は、その鑑別結果に基づいて、紙幣ごとに、取り扱うことのできる正常紙幣か取り扱うことのできないリジェクト紙幣かを判定するようになっている。
一時保留部11は、入金部3から取り込まれて鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣を一時的に集積する。このようにして一時保留部11に集積された紙幣は、取引成立後に、一時保留部11から繰り出されて鑑別部10に搬送され、鑑別部10により金種が特定された後、紙幣収納庫12A〜12Eに搬送されて収納される。
尚、一時保留部11は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣をドラムにテープと共に巻き付けて収納するドラム式であってもよい。
紙幣収納庫12A〜12Eは、それぞれ、搬送路14を介して搬送されてくる紙幣を、内部に上下方向に重ねて集積するようになっている。また、紙幣収納庫12A〜12Eは、紙幣を収納するだけでなく、内部に集積されている紙幣を1枚ずつ搬送路14に繰り出すことができるようにもなっている。
さらに、紙幣収納庫12A〜12Eは、それぞれ個別に紙幣処理装置1から着脱可能な着脱式となっている。
リジェクト庫13は、鑑別部10によってリジェクト紙幣と判定された紙幣を集積するようになっている。
またこの紙幣処理装置1の筐体2内には、所定箇所に、全体を制御する制御部(図示せず)が設けられている。
紙幣処理装置1は、以上の構成でなり、制御部が、鑑別部10による紙幣の鑑別結果などをもとに各部を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理を行うようになっている。
すなわち、紙幣処理装置1は、入金取引時、職員により、操作部6を介して取引項目(この場合、入金)などが入力され、さらに投入口3Aから入金部3に紙幣が投入されると、投入された紙幣を1枚ずつ鑑別部10に搬送する。
ここで、紙幣処理装置1は、鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣については一時保留部11に搬送して一時的に収納する。一方で、入金に適さない入金リジェクト紙幣と判定された紙幣については出金部4へ戻して、職員に返却する。
その後、職員により入金金額が確定されると、一時保留部11に収納している紙幣を鑑別部10に搬送して金種を鑑別し、その金種に応じて、各紙幣収納庫12A〜12Eへ搬送して保管するようになっている。
一方、出金取引時、紙幣処理装置1は、職員により操作部6を介して、取引項目(この場合、出金)、出金金額などが入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣収納庫12A〜12Eから紙幣を1枚ずつ繰り出して、鑑別部10に搬送する。
ここで、紙幣処理装置1は、鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣については出金部4に搬送する一方で、出金に適さない出金リジェクト紙幣と判定された紙幣については一時保留部11に搬送して一時的に収納する。
そして、出金部4に集積された出金金額分の紙幣を、職員が受け取る。
その後、紙幣処理装置1は、一時保留部11に収納している出金リジェクト紙幣を、リジェクト庫13へと搬送して保管する。
このようにして、紙幣処理装置1は、紙幣の入金処理及び出金処理を行うようになっている。
尚、一番手前側に位置する紙幣収納庫12Aと、その下に位置するリジェクト庫13は、別々に設けられていてもよいし、一体となっていてもよい。
紙幣収納庫12Aとリジェクト庫13が一体となっている場合、紙幣収納庫12Aを着脱するときに、紙幣収納庫12Aと共にリジェクト庫13も着脱される。
また、紙幣収納庫12Aについては、紙幣処理装置1に対する紙幣の補充及び回収を行う補充回収庫として利用するなどしてもよい。
[1−3.入金部の構成]
次に、入金部の構成について、詳しく説明する。
次に、入金部の構成について、詳しく説明する。
図3に示すように、入金部3は、上面が開口している箱型の収納部3Bを有している。この収納部3Bの底には、その一端側(例えば後端側)に、収納部3B内に投入された紙幣の取込口3Cが設けられている。
さらに入金部3には、収納部3Bの後壁から一部が突出するようにして、ピックアップローラ20が設けられている。
このピックアップローラ20の外周面には、当該外周面の全周の4分の1程度を覆う接触部材20Aが、当該外周面に沿って設けられている。この接触部材20Aは、ピックアップローラ20の外周面より摩擦係数の大きな部材(例えばゴムなど)となっている。
ピックアップローラ20は、詳しくは後述するが、この接触部材20Aを紙幣に接触させながら回転するようになっている。
また、ピックアップローラ20は、図4(B)にも示すように、左右に1個ずつの計2個設けられていて、それぞれ、図示しないモータの駆動力により同期して回転するようになっている。
さらに、入金部3には、収納部3Bの後壁と平行な状態で、収納部3B内を前後方向にスライド可能な板状のビルプレス21が設けられている。
つまり、入金部3では、ビルプレス21を、収納部3Bの後壁へ近づける方向(閉方向)及び後壁から遠ざける方向(開方向)にスライドさせることができるようになっている。ビルプレス21は、図示しないモータの駆動力によりスライドする。
ここで、入金部3の上面に設けられた開口全体のうち、このビルプレス21と収納部3Bの後壁との間の部分の開口が、紙幣の投入口3Aとなっている。
また、この入金部3は、ビルプレス21と収納部3Bの後壁との間の領域が、投入口3Aから投入される紙幣を収納する紙幣収納領域Ar1となっていて、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の領域が、ビルプレス21をスライドさせるバネなどの内部機構22が設けられた内部機構領域Ar2となっている。
さらに取込口3Cの下方近傍には、フィードローラ23とゲートローラ24とが前後方向に対向配置されている。
フィードローラ23は、図示しないモータの駆動力により、ピックアップローラ20と同期して回転する。
さらに、入金部3には、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間に、折り畳み式のビルプレスシャッタ25が設けられている。
このビルプレスシャッタ25は、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2を覆うシャッタである。
ビルプレスシャッタ25は、図4(A)及び(B)に示すように、2枚の左右方向に長い長方形板状の部材26A及び26Bを前後方向に蝶番状に連結した構造となっている。尚、ここでは前側の部材26Aを第1部材26Aと呼び、後側の部材26Bを第2部材26Bと呼ぶ。
この第1部材26Aは、収納部3Bの上面の開口の前側半分と同程度の面積を有し、第2部材26Bは、開口の後側半分と同程度の面積を有している。すなわち、これら第1部材26A及び第2部材26Bは、2枚で、収納部3Bの上面の開口全体を覆うことができる程度の面積を有している。
第1部材26Aは、前端部の中央部分が、連結部30を介して収納部3Bの前壁の上端部分と連結されている。また第1部材26Aは、後端部の中央から所定間隔だけ左側にずれた箇所と右側にずれた箇所とが、それぞれ連結部31A及び31Bを介して第2部材26Bの前端部と連結されている。
一方、第2部材26Bは、前端部中央から所定間隔だけ左側にずれた箇所と、右側にずれた箇所とが、それぞれ連結部31A及び31Bを介して、第1部材26Aの後端部と連結されている。また第2部材26Bは、後端部の中央部分が、連結部32を介して、ビルプレス21の前面の上端中央部分と連結されている。
ここで、連結部30は、図5(A)及び(B)に示すように、収納部3Bの前壁に突設された2つの板状の軸受部40A及び40Bと、第1部材26Aの前端部に突設された2つの板状の軸受部41A及び41Bと、シャフト42とで構成されている。
4つの軸受部40A、40B、41A、41Bのそれぞれには、シャフト42を通す孔として、左右方向に貫通する円形の軸孔43が設けられている。
また第1部材26A側に設けられた2つの軸受部41A及び41Bの間隔は、収納部3Bの前壁側に設けられた2つの軸受部40A及び40Bの間隔より広くなっている。
そして、第1部材26A側に設けられた2つの軸受部41A及び41Bが、それぞれ収納部3Bの前壁側に設けられた2つの軸受部40A及び40Bの外側に位置する状態で、これら4つの軸受部40A、40B、41A、41Bの軸孔43にシャフト42が挿入されることで、第1部材26Aと収納部3Bの前壁とが連結されている。
すなわち、第1部材26Aは、左右方向に延在するシャフト42を回転軸として回転自在に、収納部3Bの前壁と連結されている。
連結部31A及び31Bについても、連結部30と同様の構成であるので、説明を省略する。
ビルプレス21と第2部材26Bとを連結する連結部32は、図6(A)及び(B)に示すように、第2部材26Bの後端部に突設された2つの板状の軸受部44A及び44Bと、ビルプレス21の背面に突設された2つの板状の軸受部45A及び45Bと、シャフト42とで構成されている。
4つの軸受部44A、44B、45A、45Bのうち、第2部材26Bに設けられた軸受部44A、44Bには、シャフト42を通す孔として、左右方向に貫通する円形の軸孔43が設けられている。
これに対して、ビルプレス21に設けられた軸受部45A、45Bには、シャフト42を通す孔として、左右方向に貫通する楕円形の軸孔46が設けられている。この軸孔46が円形ではなく楕円形である点が、他の連結部30、31A及び31Bとは異なる点である。
またビルプレス21側に設けられた2つの軸受部45A及び45Bの間隔は、第2部材26B側に設けられた2つの軸受部44A及び44Bの間隔より広くなっている。
そして、ビルプレス21側に設けられた2つの軸受部45A及び45Bが、それぞれ第2部材26B側に設けられた2つの軸受部44A及び44Bの外側に位置する状態で、これら4つの軸受部44A、44B、45A、45Bの軸孔43、46にシャフト42が挿入されることで、ビルプレス21と第2部材26Bとが連結されている。
すなわち、第2部材26Bは、左右方向に延在するシャフト42を回転軸として回転自在に、ビルプレス21と連結されている。
ここで、シャフト42の断面が円形であるのに対して、ビルプレス21側の2つの軸受部45A及び45Bのそれぞれに設けられた軸孔46は、シャフト42の断面より大きな、前後方向に長い楕円形となっている。
すなわち、ビルプレス21側の2つの軸受部45A及び45Bのそれぞれに設けられた軸孔46には、シャフト42が回転するだけでなく、前後方向にずれることができるように遊びが設けられている。
これにより、ビルプレス21は、収納部3Bの後壁の壁面と平行な状態から、左端を後方にずらすと共に右端を前方にずらすように、またはその逆に姿勢を傾けることができるようになっている。
ビルプレスシャッタ25は、このような構成でなり、図3に示すように、ビルプレス21が収納部3Bの前壁近傍に位置しているときには、第1部材26Aの前端と第2部材26Bの後端とを近づけるように閉じて折り畳まれた状態となっている。
このとき、第1部材26Aと第2部材26Bとを連結する連結部31A及び31Bは、連結部30及び32より下方に位置する。つまり、ビルプレスシャッタ25は、V字型に折り畳まれた状態となっている。
この状態から、ビルプレス21が閉方向(後方)にスライドしていくと、図4(A)に示すように、ビルプレスシャッタ25は、第1部材26Aの前端と第2部材26Bの後端とを遠ざけるように開いて展開していく。
すなわち、ビルプレスシャッタ25は、V字の開きを大きくするようにして展開していく。
このように、ビルプレスシャッタ25は、ビルプレス21の閉方向へのスライドにともなって、折り畳まれた状態から展開していき、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2の上部を常に覆うようになっている。
[1−4.入金取引時の入金部の動作]
次に、実際に、紙幣を入金するときの入金部3の動作について説明する。入金部3は、入金取引を行うとき以外は、待機状態となっている。
次に、実際に、紙幣を入金するときの入金部3の動作について説明する。入金部3は、入金取引を行うとき以外は、待機状態となっている。
待機状態の入金部3は、図7に示すように、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し付けて接触させた状態となっている。このときのビルプレス21の位置を、第2の位置としての待機スライド位置とする。
ビルプレス21が待機スライド位置にあるとき、ビルプレス21と収納部3Bの後壁との間の開口である投入口3Aは、最も狭くなる。実際、入金部3では、このときの投入口3Aが、異物として想定される硬貨(例えば10円硬貨)の厚みよりも狭く、ほぼ閉じた状態となっている。
また、このとき、紙幣収納領域Ar1も、最も狭くなる。こうすることで、紙幣処理装置1は、入金部3が待機状態のときに、入金部3の投入口3Aから紙幣収納領域Ar1内に硬貨などの異物が進入することを防ぐことができる。
また、この待機状態のとき、入金部3のビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2は、その上部が、展開されたビルプレスシャッタ25により覆われる。
これにより、紙幣処理装置1は、入金部3が待機状態のときに、入金部3の内部機構領域Ar2内に異物が進入することを防ぐこともできる。
ここで、職員により、操作部6を介して入金取引の実行が選択されたとする。
すると、紙幣処理装置1は、図8に示すように、ビルプレス21を、待機スライド位置から開方向(前方)にスライドさせ、収納部3Bの前壁近傍の所定位置で停止させる。このときビルプレス21を停止させた位置を、第1の位置としての入金開始スライド位置とする。
このとき、ビルプレス21と収納部3Bの後壁との間の開口である投入口3Aは徐々に広がっていき、ビルプレス21が入金開始スライド位置に到達したときに最も広くなり、全開した状態となる。
このように、紙幣処理装置1は、入金取引で紙幣を投入させるときには、紙幣を投入し易いように、投入口3Aを全開する。また、紙幣処理装置1は、このように、投入口3Aを全開することにより、この投入口3Aから紙幣を投入すればよい旨を、職員に容易且つ確実に認識させることもできる。
尚、ここでは、投入口3Aを全開したが、必ずしも全開にする必要はなく、要は、紙幣を投入し易いように、できるだけ投入口3Aを広くすればよい。
その後、図9に示すように、職員が投入口3Aから紙幣BLを投入すると、紙幣処理装置1は、図示しないセンサにより、投入口3Aから紙幣収納領域Ar1に紙幣BLが投入されたことを認識する。
すると、紙幣処理装置1は、入金開始スライド位置にあるビルプレス21を閉方向にスライドさせる。
このとき、ビルプレスシャッタ25が内部機構領域Ar2の上部を覆いながら展開していくことで、内部機構領域Ar2は、このビルプレスシャッタ25により常に塞がれた状態となる。
これにより、職員が、内部機構領域Ar2内に誤って紙幣を投入したり、この内部機構領域Ar2内に、異物が進入したりすることを防ぐことができる。
そして、図10に示すように、紙幣処理装置1は、紙幣収納領域Ar1に投入された紙幣BLをビルプレス21によってピックアップローラ20に押し付けると共に、ビルプレス21とピックアップローラ20との間で挟持する。
ここで、ビルプレス21は、上述したように、収納部3Bの後壁の壁面に対して傾くことができるようになっている。これにより、ビルプレス21は、例えば、図11に示すように、投入される紙幣の種類や状態の違いによって、紙幣束の厚みに左右で差が生じるような場合でも、その差に応じて姿勢を傾けることができるので、紙幣の束をより確実にピックアップローラ20との間で挟持することができる。
また、図10に示すように、ピックアップローラ20は、前もって、待機状態のときに、入金取引で紙幣の取り込みを開始するときに最適な回転位置(これを、以下、取込開始回転位置と呼ぶ)に回転させられていて、この取込開始回転位置で停止している。
取込開始回転位置は、接触部材20Aの周方向の一端がピックアップローラ20と紙幣BLとの接触箇所に位置すると共に、周方向の他端が一端より上側に位置するように、ピックアップローラ20を回転させたときの回転位置である。
尚、ここで言う周方向の一端とは、接触部材20Aをピックアップローラ20と共に図中時計回りに回転させるときの、回転方向から見て先に位置する端(これを先端と呼ぶ)であり、周方向の他端とは、回転方向から見て後に位置する端(これを後端と呼ぶ)である。
ゆえに、紙幣収納領域Ar1に投入された紙幣BLを、取込開始回転位置で停止しているピックアップローラ20に押し付けると、ピックアップローラ20の接触部材20Aの先端と、投入された紙幣BLのうちの一番奥の紙幣BLが接触する。
そして、図12に示すように、紙幣処理装置1は、取込開始回転位置で停止しているピックアップローラ20を、図中時計周りに回転させると共に、このピックアップローラ20の回転と同期させて、フィードローラ23を回転させる。
このとき、ピックアップローラ20は、接触部材20Aの先端から後端までを、紙幣収納領域Ar1内に投入された一番奥の1枚の紙幣BLに接触させていきながら回転することになる。
これにより、一番奥の1枚の紙幣BLが、接触部材20Aとの摩擦によって、下方の取込口3Cへと繰り出される。
そして、取込口3Cへと繰り出された紙幣BLは、フィードローラ23とゲートローラ24により他の紙幣BLから分離され、取込口3Cから紙幣処理装置1内へと取り込まれる。
このように、紙幣処理装置1は、入金取引時に、入金部3のピックアップローラ20を、取込開始回転位置から回転させ、接触部材20Aの先端から後端までを、一番奥の紙幣BLに接触させていくことにより、一番奥の紙幣BLを1枚ずつ確実に分離して取り込んでいくことができる。
紙幣処理装置1は、その後も、ピックアップローラ20とフィードローラ23とを回転し続けることにより、1枚目の紙幣BLと同様にして、紙幣収納領域Ar1内に投入された紙幣BLを1枚ずつ取り込んでいく。
そして、紙幣処理装置1は、図13に示すように、入金部3に投入された紙幣BLの全てを取り込み終えると、このことを、図示しないセンサにより認識する。
すると、紙幣処理装置1は、図14に示すように、ビルプレス21を、開方向(前方)にスライドさせ、所定位置で停止させる。このときビルプレス21を停止させた位置を、第3の位置としての退避スライド位置とする。
この退避スライド位置は、ビルプレス21とピックアップローラ20及び接触部材20Aとが接触しない位置であればどこでもよく、入金開始スライド位置と同じ位置でもよいし、入金開始スライド位置よりも収納部3Bの後壁に近い位置であってもよい。
このようにして、ビルプレス21を、退避スライド位置に移動させた後、紙幣処理装置1は、図15に示すように、次の取引にそなえて、ピックアップローラ20を、取込開始回転位置まで回転させて停止させる。
このように、紙幣処理装置1は、ビルプレス21をピックアップローラ20及び接触部材20Aから離した後に、ピックアップローラ20を取込開始回転位置まで回転させるようになっている。
このようにする理由は、ピックアップローラ20又は接触部材20Aにビルプレス21が接触したままの状態でピックアップローラ20を回転させると、ビルプレス21からの押圧力が影響して、ピックアップローラ20を正確に取込開始回転位置に合わせることが難しいからである。
換言すれば、紙幣処理装置1は、ビルプレス21をピックアップローラ20及び接触部材20Aから離したうえで、ピックアップローラ20を回転させることにより、ピックアップローラ20を、正確に取込開始回転位置に合わせることができる。
その後、紙幣処理装置1は、図16に示すように、再び、ビルプレス21を閉方向にスライドさせてピックアップローラ20に押し付け(つまり、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させ)、入金部3を待機状態とする。
以上の動作が、入金取引時の入金部3の動作である。
[1−5.効果]
上述したように、紙幣処理装置1は、入金部3が待機状態のとき(すなわち待機時)には、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させてピックアップローラ20に押し付けることにより、投入口3Aがほぼ閉じるように、投入口3Aを狭くする。
上述したように、紙幣処理装置1は、入金部3が待機状態のとき(すなわち待機時)には、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させてピックアップローラ20に押し付けることにより、投入口3Aがほぼ閉じるように、投入口3Aを狭くする。
その後、紙幣処理装置1は、入金取引で紙幣を投入させるときに、ビルプレス21を待機スライド位置から開方向にスライドさせることにより、投入口3Aを広げる。
つまり、紙幣処理装置1は、入金取引で紙幣を投入させるときには、紙幣を投入し易くする為に、投入口3Aを広げる一方で、待機時には、異物の進入を防ぐ為に、入金取引での紙幣投入時よりも投入口3Aを狭くする。
こうすることで、紙幣処理装置1は、入金取引を行っていない待機時に、入金部3の投入口3Aから紙幣収納領域Ar1内に異物が進入することを防ぐことができる。
また、紙幣処理装置1は、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2の上部に、ビルプレス21が閉方向にスライドすることにともなって内部機構領域Ar2を覆うように展開されるビルプレスシャッタ25を設けるようにした。
これにより、紙幣処理装置1は、待機時に、内部機構領域Ar2内に異物が進入することを防ぐこともできる。
さらに、紙幣処理装置1は、待機時に、次の入金取引にそなえて、前もって、ピックアップローラ20を、入金取引で紙幣の取り込みを開始するときに最適な取込開始回転位置に合わせておくようにした。
これにより、紙幣処理装置1は、入金取引で紙幣の取り込みを行うときに、ピックアップローラ20を取込開始回転位置に合わせる動作を行う必要がなくなり、その分、入金取引の動作を簡略化することができると共に、入金取引にかかる時間を短くすることができる。
さらに、紙幣処理装置1は、入金部3が待機状態となるときに、ビルプレス21を一旦、退避スライド位置までスライドさせてピックアップローラ20から離した状態で、ピックアップローラ20を取込開始回転位置に合わせるようにした。
これにより、紙幣処理装置1は、ピックアップローラ20を正確に取込開始回転位置に合わせることができる。
以上の構成によれば、紙幣処理装置1は、投入口3Aを覆うシャッタがなくとも、待機時に、投入口3Aから入金部3の収納部3B内に異物が進入することを防ぐことがでる。
これにより、紙幣処理装置1は、異物が収納部3Bの取込口3Cからフィードローラ203とゲートローラ204の間に入り込んでしまうことを防いで装置異状を引き起こす状況を回避することができる。
かくして、紙幣処理装置1は、簡易な構成でありながら、異物の進入による装置異状を防止することができる。
[2.第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、図17に示すように、入金部3と出金部4の代わりに、入金部3と出金部4の両方の機能を兼ね備えた入出金部100を有する紙幣処理装置101に本発明を適用した実施の形態である。
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、図17に示すように、入金部3と出金部4の代わりに、入金部3と出金部4の両方の機能を兼ね備えた入出金部100を有する紙幣処理装置101に本発明を適用した実施の形態である。
尚、図2と図17とを比較すれば明らかなように、紙幣処理装置101の入出金部100以外の構成は、第1の実施の形態の紙幣処理装置1と同一であるので、詳しい説明は省略する。
また、図18に示すように、入出金部100の構成については、入金部3と同一であるので、詳しい説明は省略する。
尚、入出金部100は、図17に示すように、収納部3Bの前側が後側より下方に位置するよう前方に傾けられた状態で紙幣処理装置101に固定されているが、これに限らず、収納部3Bの底面がほぼ水平となる向きで紙幣処理装置101に固定されていてもよい。
さらに、入出金部100の入金取引時の動作については、入金部3と同一であるので、詳しい説明は省略する。
ゆえに、ここでは、入出金部100の出金取引時の動作についてのみ説明する。
尚、入出金部100の投入口3Aは、入金取引時には、職員が紙幣を投入する投入口として機能する一方で、出金取引時には、職員に紙幣を取り出させる為の排出口として機能する。ゆえに、出金取引の説明では、投入口3Aを排出口3Aと呼ぶ。
また、入出金部100の収納部3Bは、入金取引時には、職員が投入した紙幣を収納する収納部として機能する一方で、出金取引時には、職員に取り出させる紙幣を集積する集積部として機能する。ゆえに、出金取引の説明では、収納部3Bを集積部3Bと呼ぶ。
さらに、入出金部100の取込口3Cは、入金取引時には、職員が投入した紙幣を紙幣処理装置101内へと取り込む取込口として機能する一方で、出金取引時には、紙幣処理装置101内から紙幣収納領域Ar1へと紙幣を繰り出す繰出口として機能する。ゆえに、出金取引の説明では、取込口3Cを繰出口3Cと呼ぶ。
[2−1.出金取引時の入出金部の動作]
入出金部100は、入金取引及び出金取引を行うとき以外は、待機状態となっている。
入出金部100は、入金取引及び出金取引を行うとき以外は、待機状態となっている。
待機状態の入出金部100は、図19に示すように、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し付けた状態(すなわち待機スライド位置に位置させた状態)となっている。
このとき、ビルプレス21と集積部3Bの後壁との間の開口である排出口3Aは、最も狭くなる。実際、入出金部100では、このときの排出口3Aが、異物として想定される硬貨(例えば10円硬貨)の厚みよりも狭く、ほぼ閉じた状態となっている。
また、このとき、紙幣収納領域Ar1も、最も狭くなる。こうすることで、紙幣処理装置101は、入出金部100が待機状態のときに、入出金部100の排出口3Aから紙幣収納領域Ar1内に硬貨などの異物が進入することを防ぐことができる。
また、この待機状態のとき、入出金部100のビルプレス21と集積部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2は、その上部が、展開されたビルプレスシャッタ25により覆われる。
これにより、紙幣処理装置101は、入出金部100が待機状態のときに、入出金部100の内部機構領域Ar2内に異物が進入することを防ぐこともできる。
ここで、職員により、操作部6を介して出金取引の実行が選択されたとする。
すると、紙幣処理装置101は、図20に示すように、ビルプレス21を、開方向(前方)にスライドさせ、収納部3Bの後壁と前壁との間の所定位置で停止させる。このときビルプレス21を停止させた位置を、出金開始スライド位置とする。
尚、この出金開始スライド位置は、紙幣収納領域Ar1が広くなりすぎないように、入金開始スライド位置(図8参照)よりも集積部3Bの後壁に近い位置となっている。
紙幣処理装置101は、ビルプレス21が出金開始スライド位置に到達したことを図示しないセンサにより認識すると、ピックアップローラ20を、入金取引時とは逆方向(図中反時計周り)に回転させると共に、このピックアップローラ20の回転と同期させて、フィードローラ23を回転させる。
これにより、繰出口3Cから紙幣収納領域Ar1内へと、紙幣BLが1枚ずつ繰り出されていく。
ここで、紙幣処理装置101は、図21に示すように、紙幣収納領域Ar1内へと1枚ずつ紙幣BLを繰り出していくときに、1番奥の紙幣BL(すなわち直近に繰り出された紙幣BLであり図中左端の紙幣BL)の位置が常に同じ位置となるように、紙幣収納領域Ar1内に繰り出された紙幣BLの枚数が増えるにつれて、ビルプレス21を開方向に少しずつスライドさせていく。
そして、紙幣処理装置101は、出金金額分の紙幣BLを紙幣収納領域Ar1内に繰り出し終えると、紙幣を取り出し易いように、ビルプレス21を入金開始スライド位置と同じ位置まで開方向にスライドさせて停止させる。このとき排出口3Aは全開となる。このときビルプレス21を停止させた位置を、第4の位置としての出金終了スライド位置とする。
尚、ここでは、排出口3Aを全開したが、必ずしも全開にする必要はなく、要は、紙幣を取り出し易いように、できるだけ排出口3Aを広くすればよい。
その後、図22に示すように、職員が排出口3Aから紙幣を全て取り出すと、紙幣処理装置101は、図示しないセンサにより、入出金部100の紙幣収納領域Ar1内に繰り出した紙幣BLの全てが取り出されたことを認識する。
すると、紙幣処理装置101は、図23に示すように、次の取引にそなえて、ピックアップローラ20を、取込開始回転位置まで回転させて停止させる。
尚、次の取引が入金取引と出金取引のどちらであるかを予測することは困難であり、また、出金取引を開始するときのピックアップローラ20の回転位置は任意の位置でよいことから、ここでは、ピックアップローラ20を取込開始回転位置に合わせするようになっている。
その後、紙幣処理装置101は、図24に示すように、再び、ビルプレス21を閉方向にスライドさせてピックアップローラ20に押し付け(つまり、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させ)、入出金部100を待機状態とする。
以上の動作が、出金取引時の入出金部100の動作である。
[2−2.効果]
上述したように、紙幣処理装置101は、入出金部100が待機状態のとき(すなわち待機時)には、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させて集積部3Bの後壁から突出しているピックアップローラ20に押し付けることで、排出口(投入口)3Aがほぼ閉じた状態となるように、排出口(投入口)3Aを狭くする。
上述したように、紙幣処理装置101は、入出金部100が待機状態のとき(すなわち待機時)には、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させて集積部3Bの後壁から突出しているピックアップローラ20に押し付けることで、排出口(投入口)3Aがほぼ閉じた状態となるように、排出口(投入口)3Aを狭くする。
その後、紙幣処理装置101は、出金取引で紙幣を取り出させるとき又は入金取引で紙幣を投入させるときには、ビルプレス21を開方向にスライドさせて、排出口(投入口)3Aを広げる。
つまり、紙幣処理装置1は、出金取引での紙幣取出時及び入金取引での紙幣投入時には、紙幣を取り出し易くする及び投入し易くする為に、排出口(投入口)3Aを広げる一方で、待機時には、異物の進入を防ぐ為に、紙幣取出時及び紙幣投入時よりも排出口(投入口)3Aを狭くする。
こうすることで、紙幣処理装置101は、出金取引及び入金取引を行っていない待機時に、入出金部100の排出口(投入口)3Aから紙幣収納領域Ar1内に異物が進入することを防ぐことができる。
また、紙幣処理装置101は、待機時に、次の入金取引にそなえて、前もって、ピックアップローラ20を、入金取引を開始するときに最適な取込開始回転位置に合わせておくようにした。
これにより、紙幣処理装置101は、入金取引を行うときに、ピックアップローラ20を取込開始回転位置に合わせる動作を行う必要がなくなり、その分、入金取引の動作を簡略化することができると共に、入金取引にかかる時間を短くすることができる。
以上の構成によれば、紙幣処理装置101は、排出口(投入口)3Aを覆うシャッタがなくとも、待機時に、排出口(投入口)3Aから入出金部100の集積部(収納部)3B内に異物が進入することを防ぐことができる。
これにより、紙幣処理装置101は、異物が集積部(収納部)3Bの繰出口(取込口)3Cからフィードローラ203とゲートローラ204の間に入り込んでしまうことを防いで装置異状を引き起こす状況を回避することができる。
かくして、紙幣処理装置101は、簡易な構成でありながら、異物の進入による装置異状を防止することができる。
ここまで説明したように、この第2の実施の形態では、入金部3と出金部4の両方の機能を兼ね備えた入出金部100を有する紙幣処理装置101が、入金取引及び出金取引が完了して待機状態となるときに、入出金部100の排出口(投入口)3Aを、紙幣投入時及び紙幣取出時よりも狭くするようにした。
こうすることで、入出金部100を有する紙幣処理装置101でも、入金部3を有する紙幣処理装置1と同様の効果を得ることができる。
[3.他の実施の形態]
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、入金部3が待機状態のとき(すなわち待機時)に、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し付けることで、投入口3Aを入金取引での紙幣投入時よりも狭くするようにした。
[3−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、入金部3が待機状態のとき(すなわち待機時)に、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し付けることで、投入口3Aを入金取引での紙幣投入時よりも狭くするようにした。
これに限らず、待機時に、投入口3Aが入金取引での紙幣投入時よりも狭くなるように、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し付けるのではなく、ビルプレス21をピックアップローラ20に近接させる(すなわち収納部3Bの後壁に近接させる)だけでもよい。
この場合でも、投入口3Aの大きさが、想定される異物(例えば硬貨)が進入できない程度まで狭くなっていれば、投入口3Aから紙幣収納領域Ar1内に異物が進入することを十分防ぐことができる。
第2の実施の形態の入出金部100についても同様に、待機時に、排出口(投入口)3Aが入金取引での紙幣投入時及び出金取引での紙幣取出時よりも狭くなるように、ビルプレス21をピックアップローラ20に近接させるだけでもよい。
[3−2.他の実施の形態2]
また、上述した第1の実施の形態では、入金部3に投入された紙幣BLの全てを取り込み終えると、ビルプレス21を退避スライド位置に移動させ、ビルプレス21が退避スライド位置に到達したら、ピックアップローラ20を回転させて取込開始回転位置に合わせるようにした。
また、上述した第1の実施の形態では、入金部3に投入された紙幣BLの全てを取り込み終えると、ビルプレス21を退避スライド位置に移動させ、ビルプレス21が退避スライド位置に到達したら、ピックアップローラ20を回転させて取込開始回転位置に合わせるようにした。
これに限らず、ビルプレス21を退避スライド位置に移動させるときに、ビルプレス21がピックアップローラ20から離れた時点で、ピックアップローラ20を回転させて取込開始回転位置に合わせるようにしてもよい。
このように、ビルプレス21の退避スライド位置への移動と、ピックアップローラ20の位置合わせとを、並行して行うようにすれば、ビルプレス21の移動を開始してから、ピックアップローラ20の位置合わせが完了するまでの時間を短縮できる。
[3−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1の実施の形態では、ピックアップローラ20の外周面に、当該外周面の全周の4分の1程度を覆う接触部材20Aを、当該外周面に沿って設けるようにした。
さらに、上述した第1の実施の形態では、ピックアップローラ20の外周面に、当該外周面の全周の4分の1程度を覆う接触部材20Aを、当該外周面に沿って設けるようにした。
これに限らず、接触部材20Aについては、例えば、全週の2分の1程度を覆うものであってもよいし、全周を覆うものであってもよい。
第2の実施の形態の入出金部100についても同様に、接触部材20Aについては、例えば、全週の2分の1程度を覆うものであってもよいし、全周を覆うものであってもよい。
[3−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3と出金部4を有する紙幣処理装置1に本発明を適用するようにした。また、上述した第2の実施の形態では、入金部3と出金部4の両方の機能を兼ね備えた入出金部100を有する紙幣処理装置101に本発明を適用するようにした。
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3と出金部4を有する紙幣処理装置1に本発明を適用するようにした。また、上述した第2の実施の形態では、入金部3と出金部4の両方の機能を兼ね備えた入出金部100を有する紙幣処理装置101に本発明を適用するようにした。
これに限らず、入出金部を複数有する紙幣処理装置や、入出金部と入金部又は出金部とを有する紙幣処理装置などに適用してもよく、このような紙幣処理装置に適用した場合も、入金部や入出金部への異物の進入による装置異状を防止することができる。
[3−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3に、板状の第1部材26Aと第2部材26Bとを連結した折り畳み式のビルプレスシャッタ25を設けるようにした。
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3に、板状の第1部材26Aと第2部材26Bとを連結した折り畳み式のビルプレスシャッタ25を設けるようにした。
これに限らず、ビルプレスシャッタ25と同様に機能するものであれば、ビルプレスシャッタ25とは異なるシャッタを用いるようにしてもよい。
例えば、図25(A)及び(B)に示すように、入金部3に、折り畳み式のビルプレスシャッタ25の変わりに、複数枚の板状部材を前後方向にスライドさせるスライド式のビルプレスシャッタ110を設けるようにしてもよい。
このビルプレスシャッタ110は、例えば、3枚の長方形板状の部材111A、111B、111Cを上下方向に連結した構造となっている。尚、ここでは一番上の部材111Aを第1部材111A、中間の部材111Bを第2部材111B、一番下の部材111Cを第3部材111Cと呼ぶ。
これら第1部材111A、第2部材111B、第3部材111Cは、それぞれ、収納部3Bの上面の開口の1/3程度の面積を有している。すなわち、これら第1部材111A、第2部材111B、第3部材111Cは、3枚で、収納部3Bの上面の開口全体を覆うことができる程度の面積を有している。
第1部材111Aは、その前端部が、収納部3Bの前壁の上端部分に固定されている。またこの第1部材111Aの下に位置する第2部材111Bは、第1部材111Aに対して、連結部112Aを介して前後方向にスライド可能に連結されている。
またこの第2部材111Bの下に位置する第3部材111Cは、第2部材111Bに対して、連結部112Bを介して前後方向にスライド可能に連結されている。
さらにこの第3部材111Cの下に、ビルプレス21の上端部が位置していて、第3部材111Cは、ビルプレス21の上端部に対して、連結部112Cを介して前後方向にスライド可能に連結されている。
ビルプレスシャッタ110は、このような構成でなり、実際、ビルプレス21が収納部3Bの前壁近傍に位置しているときには、第1部材111Aの下に第2部材111B、第2部材111Bの下に第3部材111C、第3部材111Cの下にビルプレス21が位置するように層状に重ねられて畳まれた状態となっている。
この状態から、ビルプレス21が閉方向(後方)にスライドしていくと、ビルプレスシャッタ110は、これに合わせて、第2部材111Bと第3部材111Cのそれぞれが後方にスライドするようにして展開していく。
このように、ビルプレスシャッタ110は、ビルプレス21の閉方向へのスライドにともなって、上下に重ねられて畳まれた状態から、後方に広がるように展開していき、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2の上部を常に覆うようになっている。
これにより、職員が、内部機構領域Ar2内に誤って紙幣を投入したり、この内部機構領域Ar2内に、紙幣以外の異物を投入したりすることを防ぐことができる。
尚、各連結部112(112A〜112C)については、各部材111(111A〜111C)を前後方向にスライド自在に連結できる構成であればどのような構成であってもよい。
具体的な例としては、連結部112Aを、上側の第1部材111Aに設けられた前後方向の溝(図示せず)と、下側の第2部材111Bの上面に突設された突起部(図示せず)とで構成する。
そして、下側の第2部材111Bに設けられた突起部を上側の第1部材111Aに設けられた溝にスライド自在に嵌合することで、上側の第1部材111Aと下側の第2部材111Bとを連結するようにする。また、この場合、突起部を断面T字型に形成するなどして、溝から抜け落ちないようにする。他の連結部112B、112Cについても、同様の構成とする。
尚、このようなビルプレスシャッタ110を、第2の実施の形態の入出金部100に設けるようにしてもよい。
また、例えば、図26(A)、(B)及び図27に示すように、第1部材26Aと、この第1部材26Aより前後方向に長い(例えば2倍程度長い)第2部材120とを連結してなるビルプレスシャッタ121を設けるようにしてもよい。
尚、ここでは、説明を簡単にする為、第2部材120を、第1部材26Aと同サイズの前部120Aと、後部120Bとに分けている。
すなわち、第2部材120は、後部120Bの分だけ、第1部材26Aより長くなっている。
この第2部材120は、前部120Aの前端部分が、連結部31A及び31Bを介して、第1部材26Aの後端部と連結されている。またこの第2部材は、前部120Aと後部120Bとの境界部分が、連結部122を介して、ビルプレス21の前面の上端中央部分と連結されている。
ここで、連結部122は、例えば、図28(A)及び(B)に示すように、第2部材120の下面に突設された2つの板状の軸受部123A及び123Bと、ビルプレス21の前面に突設された2つの板状の軸受部124A及び124Bと、シャフト125とで構成されている。
4つの軸受部123A、123B、124A、124Bのうち、第2部材120に設けられた軸受部123A、123Bには、シャフト125を通す孔として、左右方向に貫通する円形の軸孔126が設けられている。
これに対して、ビルプレス21に設けられた軸受部124A、124Bには、シャフト125を通す孔として、左右方向に貫通する楕円形の軸孔127が設けられている。軸孔127を楕円形とした理由は、第1の実施の形態と同様、ビルプレス21を傾けることができるようにするためである。
またビルプレス21側に設けられた2つの軸受部124A及び124Bの間隔は、第2部材120側に設けられた2つの軸受部123A及び123Bの間隔より広くなっている。
そして、ビルプレス21側に設けられた2つの軸受部124A及び124Bが、それぞれ第2部材120側に設けられた2つの軸受部123A及び123Bの外側に位置する状態で、これら4つの軸受部123A、123B、124A、124Bの軸孔126、127にシャフト125が挿入されることで、ビルプレス21と第2部材120とが連結されている。
すなわち、第2部材120は、左右方向に延在するシャフト125を回転軸として回転自在に、ビルプレス21と連結されている。
ビルプレスシャッタ121は、このような構成でなり、実際、ビルプレス21が収納部3Bの前壁近傍に位置しているときには、第1部材26Aの前端と第2部材120の後端とを近づけるようにして折り畳まれた状態となっている。このとき、第2部材120の後部120Bが、ビルプレス21の上端部より上方に突出するようになっている。
この状態から、ビルプレス21が閉方向(後方)にスライドしていくと、ビルプレスシャッタ121は、第1部材26Aの前端と第2部材120の後端とを遠ざけるようにして展開していく。
このとき、ビルプレスシャッタ121は、V字の開きを大きくするようにして展開していく。
このように、ビルプレスシャッタ121は、ビルプレス21の閉方向へのスライドにともなって、折り畳まれた状態から、後方に広がっていくように展開していき、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2の上部を常に覆うようになっている。
さらに、このビルプレスシャッタ121は、図26に示すように、ビルプレス21が収納部3Bの後壁に近づくと、第2部材120の後部120Bが、ビルプレス21より後方に突出する。
このとき、ビルプレス21より後方に突出している部分、すなわち第2部材120の後部120Bが、ビルプレス21と収納部3Bの後壁との間の部分の開口、すなわち投入口3Aの上部を覆うことになる。
こうすることで、このビルプレスシャッタ121は、内部機構領域Ar2を覆うだけでなく、投入された紙幣をビルプレス21がピックアップローラ20に押し当てて、紙幣を1枚ずつ取り込んでいるときには、紙幣の取り込みが正常に行われるよう、投入口3Aを覆うことができる。
また、ビルプレス21をピックアップローラ20に押し当てている待機状態のときには、投入口3Aを狭くすることにくわえて、このビルプレスシャッタ121により投入口3Aを覆うことができる。
これにより、待機時に、投入口3Aから入金部3の収納部3B内に異物が進入することを、より確実に防ぐことができる。
また、図29に示すように、折り畳まれたときに上方に突出するビルプレスシャッタ121の後部120Bを覆うように、収納部3Bの上端の前端部分にカバー128を設けるなどしてもよい。このようにすれば、上方に突出する後部120Bの破損を防ぐことができる。
尚、このようなビルプレスシャッタ121及びカバー128を、第2の実施の形態の入出金部100に設けるようにしてもよい。
[3−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3に、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2を覆うビルプレスシャッタ25を設けるようにした。
さらに、上述した第1の実施の形態では、入金部3に、ビルプレス21と収納部3Bの前壁との間の内部機構領域Ar2を覆うビルプレスシャッタ25を設けるようにした。
これに限らず、入金部3に、このビルプレスシャッタ25を設けなくてもよい。この場合であっても、図16に示すように、ビルプレス21を待機スライド位置に位置させたときに、ビルプレス21が取込口3Cを覆うので、取込口3Cに異物が入り込んでしまうことを防ぐことができる。
この場合、ビルプレス21の厚さを、待機スライド位置に位置するときに取込口3Cの上部を完全に覆う程度の厚さとすることが望ましい。
第2の実施の形態の入出金部100についても同様に、ビルプレスシャッタ21を設けなくてもよい。
[3−7.他の実施の形態7]
さらに、ここまでの説明では、媒体プレス部の具体的な例としてビルプレス21、シャッタの具体的な例としてビルプレスシャッタ25、110、121を用いるようにしたが、これに限らず、これらと同様に機能するものであれば、これらビルプレス21及びビルプレスシャッタ25、110、121とは異なる機構の媒体プレス部及びシャッタを用いるようにしてもよい。
さらに、ここまでの説明では、媒体プレス部の具体的な例としてビルプレス21、シャッタの具体的な例としてビルプレスシャッタ25、110、121を用いるようにしたが、これに限らず、これらと同様に機能するものであれば、これらビルプレス21及びビルプレスシャッタ25、110、121とは異なる機構の媒体プレス部及びシャッタを用いるようにしてもよい。
[3−8.他の実施の形態8]
さらに、上述した第1の実施の形態では、本発明を、職員が操作する職員操作型端末としての紙幣処理装置1に適用したが、本発明は、これに限らず、入金部3と同様に機能する機構を有する装置であれば、例えば、ATMなど、種々の装置に適用することができる。
さらに、上述した第1の実施の形態では、本発明を、職員が操作する職員操作型端末としての紙幣処理装置1に適用したが、本発明は、これに限らず、入金部3と同様に機能する機構を有する装置であれば、例えば、ATMなど、種々の装置に適用することができる。
第2の実施の形態についても同様であり、紙幣処理装置101に限らず、入出金部100と同様に機能する機構を有する装置であれば、適用することができる。
また、上述した第1の実施の形態では、本発明を、紙幣を扱う紙幣処理装置1に適用したが、これに限らず、紙、切符など、紙幣以外の媒体を扱う媒体処理装置であっても、入金部3と同様に機能する機構を有する媒体処理装置であれば、適用することができる。
第2の実施の形態についても同様であり、紙幣処理装置101に限らず、紙、切符など、紙幣以外の媒体を扱う媒体処理装置であっても、入出金部100と同様に機能する機構を有する媒体処理装置であれば、適用することができる。
[3−9.他の実施の形態9]
さらに、本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と、上述した他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と上述した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
さらに、本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と、上述した他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した第1及び第2の実施の形態と上述した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、紙幣を扱う紙幣処理装置などの装置で広く利用することができる。
1、101……紙幣処理装置、3、200……入金部、3A、200B……投入口、3B、200A……収納部、3C、200C……取込口、20、201……ピックアップローラ、21、202……ビルプレス、25、110、121……ビルプレスシャッタ、100……入出金部。
Claims (10)
- 媒体の投入口となる開口を有し、当該投入口から投入された媒体を収納する収納部と、
上記収納部内の一端側の壁部と他端側の壁部との間を移動可能で、上記投入口から投入された媒体を、上記収納部の他端側の壁部に押し当てる媒体プレス部と
を有し、
上記投入口は、上記収納部の他端側の壁部と上記媒体プレス部との間の開口でなり、
上記投入口から投入された媒体は、上記収納部の他端側の壁部と上記媒体プレス部との間の媒体収納領域に収納され、
媒体を上記投入口から投入させる媒体投入時には、上記媒体プレス部を、第1の位置に位置させ、
待機時には、上記投入口の大きさが上記媒体投入時よりも狭くなるように、上記媒体プレス部を上記第1の位置よりも上記収納部内の他端側に位置する第2の位置に位置させる
媒体処理装置。 - 上記収納部の他端側の壁部には、上記投入口から上記媒体収納領域に投入された媒体を当該収納部の他端側に設けられた取込口へと送る為のピックアップローラが設けられ、
上記媒体プレス部は、
上記投入口から上記媒体収納領域に媒体が投入されると、上記第1の位置から上記収納部の他端側に移動することにより、投入された媒体を上記収納部の他端側の壁部に設けられた上記ピックアップローラに押し当て、
上記ピックアップローラは、所定方向に回転することにより、上記媒体プレスによって押し当てられている媒体を上記取込口へと送る
請求項1に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体収納領域に投入された媒体の全てを上記取込口から取り込み終えた後、
上記媒体プレス部を上記第2の位置に移動させて待機する
請求項2に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体収納領域に投入された媒体の全てを上記取込口から取り込み終えた後、上記媒体プレス部を、上記ピックアップローラと接触しない第3の位置に移動させて、上記ピックアップローラを、媒体の取込時に最適な回転位置に回転させ、
その後、上記媒体プレス部を上記第2の位置に移動させて待機する
請求項3に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体プレス部の上記第1の位置は、
上記投入口を全開する位置である
請求項1に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体プレス部の上記第2の位置は、
上記媒体プレス部を上記ピックアップローラに接触させる位置である
請求項2に記載の媒体処理装置。 - 上記収納部は、上記投入口から取り出させる媒体を集積する集積部でもあり、上記取込口から上記媒体収納領域内に繰り出される媒体を集積し、
上記媒体収納領域内に集積した媒体を上記投入口から取り出させる媒体取出時には、上記媒体プレス部を、上記第2の位置よりも上記収納部内の一端側に位置する第4の位置に位置させ、
待機時には、上記投入口の大きさが上記媒体取出時よりも狭くなるように、上記媒体プレス部を上記第2の位置に位置させる
請求項2に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体収納領域に集積した媒体の全てが上記投入口から取り出された後、上記媒体プレス部を上記第2の位置に移動させて待機する
請求項7に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体収納領域に集積した媒体の全てが上記投入口から取り出された後、上記ピックアップローラを、媒体の取込時に最適な回転位置に回転させ、
その後、上記媒体プレス部を上記第2の位置に移動させて待機する
請求項8に記載の媒体処理装置。 - 上記媒体プレス部と、上記収納部の一端側の壁部との間を覆うシャッタを
有する請求項1に記載の媒体処理装置。
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