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JP6036255B2 - エンジンの点火プラグ配置構造 - Google Patents

エンジンの点火プラグ配置構造 Download PDF

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Description

本発明は、前2輪の4輪車両、3輪車両に搭載の単気筒エンジンに適用されるエンジンの点火プラグ配設技術に関する。
4サイクルエンジンを搭載した車両には、1気筒当り複数の点火プラグを設けて混合気の燃焼速度を速め、排気ガス対策や燃費の向上、走行性能の向上を図るようにしたエンジン構造を採用したものがある。
しかし、1気筒当りの点火プラグ数が増加すると、その分シリンダヘッドが大きくなり、エンジンの大型化を招く可能性がある。また、エンジンの排気量が大きくなり、例えば400ccを上回ると、シリンダブロックのボア径が大きくなるビッグボアにおいて、シリンダヘッドをシリンダブロックに締付けるシリンダボア周りのメイン締付けが不足する虞がある。特にビッグボアのエンジンにおいて、メインの4点締付けねじでは締付けピッチが広くなり、締付けねじ間の略中央部でボア締付け面圧が不足する問題が発生する場合がある。
また、シリンダヘッドのシリンダへのボアシール面圧を適正に維持する手段としてメイン締付けが4点締付けねじ手段の締付けピッチ間の略中央部に締付けねじを追加して5点締付けねじとし、1気筒当りのエンジン排気量が大型化しても、シリンダボア周りのボアシール面圧を適正に維持する2プラグ化エンジン構造も提案されている。
特開2009−162084号公報
従来の2プラグ化した4サイクルエンジンでは、シリンダヘッド下方に形成される燃焼室の頂部中央部に第1点火プラグが臨むとともに、燃焼室の頂部コーナ部に第2点火プラグが臨むように2つの点火プラグがシリンダヘッドに配設される。第2点火プラグは、カムチェーン室の反対側でシリンダヘッドの外側方に突出している。このように、第2点火プラグはシリンダヘッドの外側面プロフィールより車両右側外側方に突出している。
このため、2プラグ化した4サイクルエンジンでは、前輪に巻き込まれた小石や棒切れなどが、シリンダヘッド側面の第2点火プラグに飛んで来て、第2点火プラグを損傷したり、破損させる虞がある。特に、2プラグ化した4サイクルエンジンを、前輪が2輪の4輪車両や3輪車両の不整地走行車両(ATV車両)に搭載した場合には、前輪から跳ね飛ばされる小石や棒切れが第2点火プラグやその周辺に飛んで来て、第2点火プラグに当たり、第2点火プラグを破損したり、損傷させる虞がある。第2点火プラグが損傷を受け、破損すると、中央の第1点火プラグのみの運転となり、走行性能が悪化し、走行不安定となったり、排気ガス性能の悪化を招く虞がある。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、シリンダヘッドをシリンダブロックに締め付けるボアシール面圧を適正に維持しながら、第2点火プラグの破損や損傷を確実に防止し、排気ガス浄化性能、燃費効率および走行性能を向上させたエンジンの点火プラグ配置構造を提供することを目的とする。
本発明に係るエンジンの点火プラグ配置構造は、上述した課題を解決するために、エンジンのシリンダブロックにシリンダヘッドを4点締付けねじ手段でシリンダボア周りに締付けて構成したエンジンにおいて、前記シリンダヘッド上面に燃焼室へ臨む第1点火プラグを配置するとともに、前記シリンダヘッド側面に前記燃焼室に臨む第2点火プラグを配置し、前記シリンダブロックおよびシリンダヘッドに形成されたカムチェーン室の反対側で、前記シリンダブロックおよびシリンダヘッドの側面に突起状の締付けねじ穴ボスを設けて締付けねじを追設し、前記第2点火プラグは前記締付けねじ穴ボスの車両後方側の前記シリンダヘッド側面に配設し、前記エンジンの後面視において、前記第2点火プラグは、前記締付けねじ穴ボスの外壁プロフィール以内に配置したことを特徴とするエンジンの点火プラグ配置構造を提供するものである。
本発明のエンジンの点火プラグ配置構造は、シリンダヘッドをシリンダブロックに締付けるボアシール面圧を適正に維持することができ、第2点火プラグの破損や損傷を確実に防止して排気ガス浄化性能および燃費効率を向上させ、走行性能を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態を適用した不整地走行車両(ATV車両)を車両左側前方から見た外観図。 車体カバー等を取り外して示す2プラグ化エンジン搭載の不整地走行車両(ATV車両)を車両右側前方から見た斜視図。 図2のA部を拡大して示す斜視図。 2プラグ化単気筒エンジンの全体を示す外観図。 ATV車両の車体フレームに搭載されたエンジンをシリンダヘッドカバー上面から見た組付け図。 エンジンのシリンダアッセンブリを構成するシリンダブロックを上面から見た図。 シリンダアッセンブリをシリンダヘッドカバー上面から見たエンジン上面図。 図7に示されたシリンダアッセンブリをC方向から見たエンジン後面図。 図7のD−D線に沿うエンジンの縦断面図。 車体カバー等を取り外して示すATV車両の右側面図。 図10のATV車両をH−H線に沿って表示したATV車両の断面図。 図11のATV車両に搭載されるエンジンの上面図。
以下、本発明に係る実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した不整地走行車両10を車両左側前方から見た外観図であり、図2は、車体カバーおよびステアリングハンドル等を取り外した状態を示す不整地走行車両10の車両右側前方から見た斜視図である。この説明において前後左右および上下といった方向は、不整地走行車両10に搭乗したライダーから見た方向をいう。図中矢印FWは車両前方を、矢印BWは車両後方を、矢印Rは車両右方を、矢印Lは車両左方を、矢印UPは車両上方を、それぞれ示している。
この不整地走行車両10は、鞍乗型の4輪バギー車(以下、ATV車両という)の例を示すが、必ずしも4輪のATV車両に限定されず、前2輪の4輪車両や3輪車両に適用することができる。ATV車両10は、主に鋼管で構成された車体フレーム11を備えている。車体フレーム11は、それぞれ左右一対のアッパーフレーム12とロアーフレーム13とが籠型に組み合されたクレードル型であり、車体フレーム11内に、4サイクル単気筒エンジンのエンジンユニット15が搭載される。エンジンユニット15は、例えば単気筒のエンジン16とベルトケース17とが一体に組み付けられて構成される。
車体フレーム11の前後には、左右一対の前輪18と後輪19が設けられ、前輪18を操舵するハンドルバー20が車体フレーム11の前上部に図示しないステアリング機構を介して設けられる。車体フレーム11はステアリング機構の後方に燃料タンク(図示せず)とライダーが跨る着座シート21が車体フレーム11の上部に載置される形で設けられ、車体フレーム11は上方から車体カバー22で覆われている。
なお、図2および図3において、符号23は車体前方側の左右一対のクッションユニットであり、符号24は車両後方側の左右一対のクッションユニットである。
また、図4は2プラグ化単気筒エンジン16の全体図を示すものである。この図において、ベルトケース17は、エンジン16のクランクケース25の右側面に一体化されて車両前後方向に延びている。エンジンユニット15は、クランクケース25からシリンダアッセンブリ26が前方斜上向に延びており、このシリンダアッセンブリ26とベルトケース17は車両側面視で略く字状に形成されている。エンジンユニット15全体は、シリンダアッセンブリ26が斜め前上りの状態で車体フレーム11に搭載されている。そして、ベルトケース17の内部に収容されたCVT等のベルト式無段変速装置によって、エンジン16の動力が前後輪18,19の両方、または後輪19に伝達される。
エンジンユニット15のシリンダアッセンブリ26は、図3および図4に示すようにシリンダブロック27とシリンダヘッド28とシリンダヘッドカバー29が順次重ねられて積層され、構成される。シリンダボア周りに前後左右の4点締付けねじ手段30は、シリンダアッセンブリ26のシリンダブロック27およびシリンダヘッド28の前後左右の4隅部付近に通して設けられるメイン締付けねじ30a,30b,30c,30dにより一体に締結されて固定される。4点締付けねじ手段30の各締付けねじ30a〜30dは、例えばM10のメイン締付けねじであり、シリンダブロック27、シリンダヘッド28の4隅部付近の締付けねじ穴ボス31a,31b,31c,31d内に挿通され、締結される。このエンジンユニット15は、図4および図5に示すように、4サイクル単気筒エンジン16に点火プラグ33,34を2つ備えた2プラグ化エンジンである。シリンダアッセンブリ26のシリンダヘッド28には、その車両後方BW側に吸気ポート35が備えられ、シリンダヘッド28の車両前方FW側に排気ポート36が設けられる。この排気ポート36にエキゾーストパイプ36aが接続されている。
シリンダブロック27およびシリンダヘッド28は、メイン締付けねじ30a〜30dによる4点締付けねじ手段30の他に、図6に示すように、カムチェーン室37周りに複数のサブ締付けねじ38a,38b,38c,38dを備えたサブ締付けねじ手段38が設けられる。サブ締付けねじ手段38は、シリンダブロック27およびシリンダヘッド28のカムチェーン室37周りに形成された締付けねじ穴ボス39a,39b,39c,39dに挿通されて、締結される。カムチェーン室37は、シリンダブロック27およびシリンダヘッド28の一例、例えば車両進行方向左側に形成される。
このようにして、エンジン16のシリンダプロック27およびシリンダヘッド28は、4点締付けねじ手段30とサブ締付けねじ手段38により、シリンダボア40周りのボアシール面圧を維持している。ところが、ATV車両10に搭載される単気筒エンジン16の排気量が多くなり、例えばエンジン排気量が400ccを超える、例えば650ccや750ccのビッグボア(Big Bore)では、ボア周りの4点締付けねじ手段30では、メイン締付けねじ30a〜30d間の締付ピッチが拡がり、メイン締付けねじ30a,30d間の中央部でボアシール面圧が不足する虞がある。
ボアシール面圧の不足を解消するために、シリンダヘッド28およびシリンダブロック27の車両前側および後側の中央部で、カムチェーン室37の反対側に締付けねじ穴ボス44を、図6に示すように追設する。追設された締付けねじ穴ボス44にM10のメイン締付けねじ45を挿通して締結し、追加締付けねじ手段46を構成する。追加締付けねじ手段46の締付けねじ穴ボス44は、図6に示すように、シリンダブロック27上面からの平面視において、4点締付けねじ手段30のメイン締付けねじ30a,30d間の中間部に設けられる。締付けねじ穴ボス44の車両後方BW側が第2点火プラグの設定エリアBに形成され、この設定エリアBに第2点火プラグ34が設置される。
また、エンジン16のシリンダアッセンブリ26は、図7および図8に示すように、4点締付けねじ手段30(図6参照)と追加締付けねじ手段46により、5本のメイン締付けねじ30a〜30d、45を備えたメイン締付けねじ手段48が構成され、このメイン締付けねじ手段48とサブ締付けねじ手段38により、シリンダブロック27およびシリンダヘッド28は、シリンダボア40周りが安定して締め付けられ、ビッグボアのエンジン16でもボアシール面圧が適正に維持される。メイン締付ねじ手段48は例えばM10の5本のメイン締付ねじ30a〜30d,45から構成される5点締付ねじ手段である。
しかし、前二輪のATV車両10などにおいて、設定エリアB(図6参照)に第2点火プラグ34を設置すると、設置如何では前輪18から跳ね飛ばされる小石や棒切れが当たり、第2点火プラグ34が損傷を受け、破損する虞がある。第2点火プラグ34の破損を防止するために、追加締付けねじ手段46に締付けねじ穴ボス44は、図8に示すエンジン16の後面視において、シリンダブロック27およびシリンダヘッド28の車両右方R、すなわちカムチェーン室37の反対側の外側方に突起状に突出している。
追加締付けねじ手段46の締付けねじ穴ボス44は、シリンダヘッド28の外側壁の上下方向中間部からシリンダブロック27の外側壁全体にかけて縦方向と突起状に一体に突出して形成される。また、シリンダアッセンブリ26のシリンダブロック27およびシリンダヘッド28は、図8に示すエンジン16の後面視において、締付けねじ穴ボス44の外面プロフィールFが構成され、第2点火プラグ34の突出部は、締付けねじ穴ボス44の外面プロフィールF以内に配置される。第2点火プラグ34の突出部全体が締付けねじ穴ボス44の外面プロフィールFから外側方に突出したり、露出するのを確実に防止でき、第2点火プラグ34の破損防御壁を締付けねじ穴ボス44が構成している。
したがって、車両前方下方の前輪18が跳ね上げる小石や小枝が、跳ね飛ばされても、シリンダアッセンブリ26の締付けねじ穴ボス44に当たって落され、第2点火プラグ34に衝突するのを防止でき、このプラグ34が破損するのを確実に防止することができる。第2点火プラグ34の破損防止の防御壁は、成形時に、シリンダヘッド28の外側壁に一体に形成されるために、防御壁を別物で設置する必要がない。したがって、部品点数の削減とコストの低減が図れ、シリンダアッセンブリ26の重量軽減を図ることができる。このように、シリンダヘッド28やシリンダブロック27に一体成形された締付けねじ穴ボス44は、突起状に突出して上下方向に延びて小石や棒切れが当たるのを防止する防護ガードを構成している。
また、図9は図7のD−D線に沿うシリンダアッセンブリ26の縦断面を示す図である。このシリンダアッセンブリ26はエンジン16のクランクケース25に植設され、ATV車両10の前方斜め上方に搭載されて設けられる。このシリンダアッセンブリ26を備えたエンジン16は第1点火プラグ33と第2点火プラグ34を有する2プラグ化単気筒エンジン16である。
シリンダアッセンブリ26は、シリンダブロック27内のシリンダボア40上方に燃焼室40aが形成され、燃焼室40aの底面は図示しないピストンで画成され、燃焼室40aの頂面は、シリンダヘッド28の下面で覆われる。シリンダヘッド28の下面中央部には第1点火プラグ33が燃焼室40aの頂部中央部を臨むように構成される。第1点火プラグ33は、シリンダヘッド28の中央部に上下方向に延設された第1点火プラグ通し孔部50内を上方に延びてプラグキャップ51に接続される。このプラグキャップ51はシリンダヘッドカバー29上に露出している。
シリンダヘッド28の下面(底面)は燃焼室40aの頂面を構成しており、第2点火プラグ34は燃焼室40aの頂部コーナ部付近で燃焼室40aの中央部側を臨むように設けられ、単気筒エンジン16は2プラグ化エンジンを構成している。
第2点火プラグ34は、シリンダヘッド28に設けられた追加締付けねじ手段46の締付けねじ穴ボス44車両後方BW側に設けられる。第2点火プラグ34は、シリンダヘッド28の右側壁から外側に斜め後上方に突出するが、突出する第2点火プラグ34のプラグ上端部は、全体がエンジン16の前面から見て、図9に示すように、締付けねじ穴ボス44の外面プロフィールF内に納められる。第2点火プラグ34は、エンジン16の前面から見て締付けねじ穴ボス44に隠れており、前輪18が跳ね上げた小石や棒切れが当たるのを確実に防止することができる。
ATV車両10に搭載される単気筒エンジン16は、第1点火プラグ33と第2点火プラグ34の2プラグ化エンジンを構成し、第1点火プラグ33が燃焼室40aの天井中央部に配置され、第2点火プラグ34は、燃焼室40aの天井コーナ部から内側を臨むように配置される。両点火プラグ33,34は燃焼室40aの天井部に離間して位置される。このため、吸気ポート35から吸気弁52を通して供給される混合気による燃焼室40a内の火災伝播時間の短縮化が図れる。
このように、前二輪のATV車両10に搭載されるエンジン16を2プラグ化エンジンで構成し、燃焼室40aの中央部を臨む第1点火プラグ33と燃焼室40aの天井コーナ部に配置された第2点火プラグ34とをシリンダヘッド28に離間させて設けたので、シリンダブロック27内の燃焼室40aに供給される混合気は、離間した両点火プラグ33,34の点火により燃焼させることができ、燃焼室40a内で火災伝播時間の短縮化を図ることができる。
したがって、単気筒エンジン16は、エンジン排気量が400ccを超えるビッグボアに採用しても、1気筒当たり複数の点火プラグ33,34を異なる位置に設けたので、燃焼室40a内に供給された混合気の燃焼速度を速めることができ、燃焼効率を向上させ、排気ガスの浄化や燃費の向上を図ることができ、運転性能を向上させることができる。
また、図9に示すように、シリンダヘッド28の右側壁に形成される突起状の締付けねじ穴ボス44のねじ(ボルト)締付け面44aは、第2点火プラグ34の最上端部より上方に位置されるので、第2点火プラグ34に悪影響を与えることなく、メイン締付けねじ45のねじ締付けができ、作業性が向上する。
追設した締付けねじ穴ボス44のねじ(ボルト)締付け面44aは、シリンダヘッド28内部に設けられたウォータジャケット53の天井面と一体に連設して構成されており、締付けねじ穴ボス44の剛性が向上し、締付け時の変形を防止することができるので、メイン締付けねじ45の弛みを防止することができる。
締付けねじ穴ボス44は、走行風が当たり易いシリンダヘッド28側面に突起状に形成されるため、放熱面積を大きく取ることができ、放熱性能が向上し、締付けねじ穴ボス44と連接したウォータジャケット53内の冷却効率を向上させることができる。
さらに、図10は車体カバー22等を取り外したATV車両10の右側面を示すものである。この図において、ATV車両10のH−H線は、前輪18が地面接地点Eと第2点火プラグ34の車幅方向で最外側部位Oとを結ぶ平面Qを示すものである。図11は、図10のH−H線平面Qの断面図を表示したATV車両10を車両前方上方から示す図である。図12において、第2点火プラグ34の車幅方向最外側部位Oと締付けねじ穴ボス44の外側壁Fとを接線方向に延長した線をSとすると、この延長線Sは、図11に示すように前輪18の地面接地点Eより、車幅方向外側を通る。
このように、このATV車両10は、前輪18の地面接地点Eより車幅方向外側を、図11および図12に示すように、第2点火プラグ34の最外側部位Oと締付けねじ穴ボス44外壁とを結ぶ延長線Sが通るので、飛石や棒切れに対する第2点火プラグ34のガード効果を有効的に発揮することができ、防御効果が高い。
なお、本発明の実施形態においては、エンジンの点火プラグ配置構造を4輪の不整地走行車両(ATV車両)に適用した例を示したが、本発明は、ATV車両に限らず、前輪が2輪の4輪車両や3輪車両に適用することができる。
また、本実施形態では、追加締付けねじ手段46をシリンダブロック27およびシリンダヘッド28の車両右方Rに設けた例を示したが、カムチェーン室37の反対側に設けたものであればよい。カムチェーン室をシリンダブロックおよびシリンダヘッド28の車両右側に形成した場合には、追加締付けねじ手段は、シリンダブロック27およびシリンダヘッド28の車両左方Lに設けられる。
さらに、エンジンユニット15を構成するメイン締付けねじ手段48は、直径10mmのM10締付けねじを用いた例を示したが、必ずしもM10の締付けねじに限定されず、サブ締付けねじを上回る締付けねじ径であればよい。例えば、M12の締付けねじであってもよい。
10 不整地走行車両(ATV車両)
11 車体フレーム
12 アッパーフレーム
13 ロアーフレーム
15 エンジンユニット
16 エンジン(単気筒エンジン)
17 ベルトケース
18 前輪
19 後輪
20 ハンドルバー
21 着座シート
22 車体カバー
23,24 クッションユニット
25 クランクケース
26 シリンダアッセンブリ
27 シリンダブロック(シリンダ)
28 シリンダヘッド
29 シリンダヘッドカバー
30 4点締付けねじ手段
30a〜30d メイン締付けねじ
31a〜31d 締付けねじ穴ボス
33 第1点火プラグ
34 第2点火プラグ
35 吸気ポート
36 排気ポート
37 カムチェーン室
38 サブ締付けねじ手段
38a〜38d サブ締付けねじ
39a〜39d 締付けねじ穴ボス
40 シリンダボア
40a 燃焼室
44 締付けねじ穴ボス
45 メイン締付けねじ
46 追加締付けねじ手段
48 メイン締付けねじ手段
50 第1点火プラグ通し孔部
51 プラグキャップ
52 吸気弁
53 ウォータジャケット

Claims (5)

  1. エンジンのシリンダブロックにシリンダヘッドを4点締付けねじ手段でシリンダボア周りに締付けて構成したエンジンにおいて、
    前記シリンダヘッド上面に燃焼室へ臨む第1点火プラグを配置するとともに、前記シリンダヘッド側面に前記燃焼室に臨む第2点火プラグを配置し、
    前記シリンダブロックおよびシリンダヘッドに形成されたカムチェーン室の反対側で、前記シリンダブロックおよびシリンダヘッドの側面に突起状の締付けねじ穴ボスを設けて締付けねじを追設し、
    前記第2点火プラグは前記締付けねじ穴ボスの車両後方側の前記シリンダヘッド側面に配設し、
    前記エンジンの後面視において、前記第2点火プラグは、前記締付けねじ穴ボスの外壁プロフィール以内に配置したことを特徴とするエンジンの点火プラグ配置構造。
  2. 前記エンジンの側面視において、前記締付けねじ穴ボスは、前記シリンダブロックおよびシリンダヘッドの側面で、前記4点締付けねじ手段の締付ピッチ間の中央部に設けた請求項1に記載のエンジンの点火プラグ配置構造。
  3. 前記締付けねじ穴ボスはねじ締付け面が前記第2点火プラグ上端より上方に位置し、前記シリンダヘッド内部に設けられたウォータジャケットの天井面と一体的に連接される構成とした請求項1または2に記載のエンジンの点火プラグ配置構造。
  4. 前記エンジン前二輪の車両の車体フレームに搭載したとき、前記第2点火プラグの車幅方向最外側位置と、前記締付けねじ穴ボス外壁とを接線方向に延長した線Sが、前記第2点火プラグ側前輪の地面設置点より車幅方向外側を通る請求項1ないし3のいずれか1項に記載のエンジンの点火プラグ配置構造。
  5. 前記締付けねじ穴ボスは、前記シリンダヘッド側壁に縦方向の突起状に一体に形成され、前記第2点火プラグの破損防御壁を構成した請求項1ないし4のいずれか1項に記載のエンジンの点火プラグ配置構造。
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