JP6025430B2 - 送信装置 - Google Patents
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Description
そして、測位装置では、衛星クロック誤差と、当該衛星クロック誤差の送信時よりも所定の時間前の過去に送信された他要因誤差とが用いられて衛星測位が行われる。しかし、衛星クロック誤差の送信時において、他要因誤差の値は、所定の時間を経たことにより変化しているため、補正が正確に行われず、衛星測位の精度が劣化するという課題がある。
衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差を送信した後に、所定の周期で到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差を送信する送信装置であって、
他要因誤差の時間変化を監視し、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、送信済みの他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差に、算出した他要因誤差変動量を含める他要因誤差変動量算出部と、
前記他要因誤差変動量算出部により他要因誤差変動量が含められた衛星クロック誤差を送信する送信部と
を備えることを特徴とする。
そのため、衛星クロック誤差の値を受信した測位装置では、衛星クロック誤差についての補正とともに、他要因誤差の補正も並行して行うことができ、衛星測位の精度を向上できる。
(1)測位用補正データ伝送システムの構成
図1は、測位用補正データ伝送システムの構成の例を示す図である。
電子基準点702は、例えば特許文献1と同様に測位情報701を受信して、電子基準点702とGPS衛星300との疑似距離、ドップラ周波数、搬送波位相などを含む電子基準点情報700を生成してセンター局100に送信する。電子基準点702は、例えば日本各地に約1000点程度設置されている。
送信装置101は、電子基準点702のそれぞれから電子基準点情報700を受信し、測位用補正データ600を生成する。そして、送信装置101は、例えばセンター局100のアンテナを介し、準天頂衛星400に測位用補正データ600を送信(アップリンク)する。
準天頂衛星400は、受信した測位用補正データ600を測位装置201に送信(ダウンリンク)する。
測位装置201は、例えば自動車などの移動体に搭載される。測位装置201は、ユーザ端末とも称する。測位装置201は、GPS衛星300から送信される測位情報701と準天頂衛星400から送信される測位用補正データ600とに基づき、衛星測位を行う。
図2は、ブロックの例を示す図である。
図3は、分割された地域とグリッドとの関係を示す図である。
図4は、グリッドと電子基準点との関係を示す図である。
例えば日本で測位を行う場合、日本の領土が図2の例に示されるように所定の緯度サイズと経度サイズとからなる12個のブロック(B1〜B12)に分割される。なお、分割されるブロックの数は限定されるものではない。
すなわち、ブロックは「地域」に対応し、以降の説明において「ブロック」は、「地域」とも「網」とも称する。なお、ブロックの形状は、四角形に限定されるものではない。
一方、グリッドは、図4に示すように、複数の電子基準点702の間に定義される。
図4の例の場合、送信装置101は、電子基準点702a〜cのそれぞれから受信する電子基準点情報に基づき、グリッドにおける対流圏遅延誤差の値と電離層遅延誤差の値とを算出する。なお、以降の説明において、例えば「対流圏遅延誤差の値」は、単に「対流圏遅延誤差」と称する。他の誤差についても同様に「の値」を省略する。
図5は、測位用補正データの例を示す図である。
図5に送信装置101もしくは準天頂衛星400から送信される測位用補正データ600の例を示す。なお、T=30秒以降の図示は省略する。
測位用補正データ600は、例えば30秒を1周期で構成されている。なお、1周期の時間は限定されるものではない。
また、この1周期分のデータのセットをデータフレームと称する。
そして、T=30秒以降、送信装置101はデータフレームを繰り返し送信する。
時刻タグ601には、送信装置101において修正衛星クロック誤差602や衛星固有誤差603や地域固有誤差604などが生成された時刻が示されている。
例えば、図5の例では、時刻タグ601C「T=10」と時刻タグ601D「T=15」との間に、時刻タグ601C「T=10」に対応づけられた修正衛星クロック誤差602Cと地域固有誤差604C「B5、B6」とが配置されている。そして、この時刻タグ601C「T=10」と時刻タグ601C「T=10」に対応づけられた修正衛星クロック誤差602Cと地域固有誤差604C「B5、B6」とが1つのデータセットである。ここで、例えば、図5の時刻タグ601C「T=10」と時刻タグ601C「T=10」に対応づけられた修正衛星クロック誤差602Cと地域固有誤差604Cとのデータセットを「T=10のデータセット」と称する。
図5の例では、時刻タグ601と修正衛星クロック誤差602と地域固有誤差604とのデータセットが1周期の間に6セット含まれている。なお、このデータセットの数は限定されるものではない。
図5の例では、「T=0のデータセット」に衛星固有誤差603が含まれている。
例えば、図5の「T=0のデータセット」の地域固有誤差604Aには、図2に示すブロック1(B1)の対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差、及び、図2に示すブロック2(B2)の対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差とが含まれる。
そして、例えば、ブロック1の対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差には、ブロック1内に定義されたグリッドごとの対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差とが示される。
コンシステンシーとは他要因誤差の変動量を示すものである。
そして、他要因誤差とは衛星固有誤差603と地域固有誤差604とである。更に、衛星固有誤差603は例えば、衛星軌道誤差や周波数間バイアスであり、地域固有誤差604は例えば、対流圏遅延誤差や電離層遅延誤差である。
送信装置101は、例えば修正衛星クロック誤差602Cに地域固有誤差604Aのコンシステンシーを含ませる。ここで、修正衛星クロック誤差602Cにおける地域固有誤差604Aのコンシステンシーは、時刻「T=0」〜「T=10」における地域固有誤差604Aの変動量となる。
そして、ブロック1(B1)もしくは、ブロック2(B2)に所在する測位装置201は、修正衛星クロック誤差602Cを受信時に、受信した修正衛星クロック誤差602Cと過去に受信した「T=0」の地域固有誤差604Aとを用いて衛星測位を行う。
ここで、修正衛星クロック誤差602Cに時刻「T=0」〜「T=10」における地域固有誤差604Aの変動量が含まれている。よって、測位装置201は、修正衛星クロック誤差602Cと過去に受信した「T=0」の地域固有誤差604Aとから「T=10」における地域固有誤差604Aを補正して衛星測位を行うことができる。
また、衛星クロック誤差(δt)は、ブロックによって値が変わらず、GPS衛星300ごとに決定される誤差である。一方、コンシステンシー(C)が例えば対流圏遅延誤差の変動量を示す場合は、ブロックによってコンシステンシー(C)の値が変わる場合がある。
このように、測位用補正データ600内の衛星固有誤差603を1周期内に1つとすることでデータ量を節約することが可能である。そして、例えば図5の例のように、各データセットが等間隔(図5は5秒間隔)で構成される場合に、衛星固有誤差603が含まれないデータセットの地域固有誤差604(図5では、「T=5のデータセットの地域固有誤差604B」や「T=10のデータセット地域固有誤差604C」など)の情報量を増やすことが可能となる。
すなわち、衛星固有誤差603に衛星軌道誤差が含まれる場合、衛星軌道誤差は、1周期内の複数の地域固有誤差604のうちのいずれかに付加されることとなる。また、衛星固有誤差603に周波数間バイアスが含まれる場合、周波数間バイアスは、1周期内の複数の地域固有誤差604のうちのいずれかに付加されることとなる。
一方、衛星軌道誤差と周波数間バイアスとが別々の衛星固有誤差603に含まれる場合には、別々の衛星固有誤差603がそれぞれ異なる地域固有誤差604に付加されていてもよい。
ここから、送信装置101の説明を行う。
図6は、送信装置の構成の例を示す図である。
図7は、ブロックの例を示す図である。
送信装置101は、ブロックごとに生成部111を備える。
ここで、ブロックは、図7に示すようにB1〜B3の3つに分割されているものとして以降の説明を進める。
なお、前述の通り、ブロックの数は限定されない為、ブロックの数に対応して変化する要素についても数が限定されるものではない。例えば、図6において生成部111がブロックの数に対応して3つの場合を示しているが、生成部111の数は限定されない。図2のようにブロックが12個なら、生成部111も12個となる。測位用補正データ600のデータ構成も同様であり、本実施の形態で説明のブロック数の例に限定されない。
ここで、生成部111は、遅延誤差計測部と収集部とに対応する。また、周期調整部114は、他要因誤差変動量算出部と測位補強情報生成部と近似差算出部とに対応し、空間圧縮_エンコード部117は送信部と測位補強情報生成部とに対応する。
各部の詳細は、後述する。
図8は、測位用補正データの例を示す図である。
図8には、データフレーム2つ分、すなわち2周期分の測位用補正データ600が示されている。
送信装置101が、図8に示す例の測位用補正データ600を送信する場合の処理を説明する。
なお、説明を簡単にするために、図8の測位用補正データ600は、地域固有誤差604に一つのブロックのみの対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差とが含まれるものとする。すなわち、図8の例では、例えば、「T=0のデータセット」と「T=30のデータセット」には、ブロック1(B1)のみの対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差とが含まれる。
ここで、例えば衛星固有誤差603a「δS」や地域固有誤差604a「B1」は、衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差である。
また、衛星クロック誤差送信タイミングは10秒ごととして説明を進めるが、衛星クロック誤差送信タイミングは10秒ごとに限定されるものではない。例えば、図5に示すように、衛星クロック誤差送信タイミングは5秒ごとであってもよい。
図9は、生成部と網間同期部と統合部との処理の概要の例を示す図である。
各生成部111は、図6に示すようにそれぞれ測位補強情報ストリーム703を生成し、出力する。
そして、例えば、測位補強情報ストリーム703aの生成にあたって、生成部111aは、図7のブロック1(B1)の各電子基準点702から電子基準点情報700を1秒ごとに受信する。
そして、生成部111aは、ブロック1(B1)内に定義された各グリッドの地域固有誤差604(対流圏遅延誤差と電離層遅延誤差との少なくともいずれか)を1秒ごとに生成する。ここで、図9の測位補強情報ストリーム703aの「B1」のグラフが測位補強情報ストリーム703aのうちの1秒ごとの地域固有誤差604のデータを示すものである。
なお、グリッドごとの対流圏遅延誤差、グリッドごとの電離層遅延誤差のデータの図示は省略し、例えば、図9の測位補強情報ストリーム703aに示すように、ブロック1のグリッドごとの対流圏遅延誤差と、グリッドごとの電離層遅延誤差との少なくともいずれかのデータを示すものとして単に「B1」と図示する(以降の説明においても同様である)。
なお、GPS衛星300ごとの衛星クロック誤差の図示は省略し、例えば、図9の測位補強情報ストリーム703aに示すように、GPS衛星300ごとの衛星クロック誤差のデータを示すものとして単に「δt」と図示する(以降の説明においても同様である)。
同様に、例えば、図9の測位補強情報ストリーム703aに示すように、GPS衛星300ごとの衛星軌道誤差と周波数間バイアスとの少なくともいずれかのデータを示すものとして単に「δS」と図示する(以降の説明においても同様である)。
同様に生成部111bは、ブロック2(B2)に対して測位補強情報ストリーム703bを生成し、生成部111cは、ブロック3(B3)に対して測位補強情報ストリーム703cを生成する。
そして、統合部113は、網間同期部112により時刻が同期された各測位補強情報ストリーム703を入力し、衛星クロック誤差(δt)と衛星固有誤差603(δS)とを統合する。ここで具体的には、統合部113は、測位補強情報ストリーム703a〜cのうちのいずれかの衛星クロック誤差(δt)と衛星固有誤差603(δS)とを選択してもよいし、測位補強情報ストリーム703a〜c間で衛星クロック誤差(δt)と衛星固有誤差603(δS)との平均値を算出してもよい。
また、統合部113は、測位補強情報ストリーム703aに含まれる地域固有誤差604a(B1)を固有補強データストリーム705aとして出力する(図6、図9)。そして、統合部113は、測位補強情報ストリーム703bに含まれる地域固有誤差604b(B2)を固有補強データストリーム705bとして出力し、測位補強情報ストリーム703cに含まれる地域固有誤差604c(B3)を固有補強データストリーム705cとして出力する(図6、図9)。
図10は、周期調整部と空間圧縮_エンコード部との処理の例を示すフローチャートである。
図11は、衛星軌道誤差のコンシステンシー算出の例を示す図である。
ここでは、第1の例として、コンシステンシー補正対象の誤差が衛星軌道誤差である場合を説明する。なお、コンシステンシー補正対象の誤差として、他には、周波数間バイアスや対流圏遅延誤差や電離層遅延誤差などが挙げられる。
送信装置101における処理を時刻「T」に対応させて説明を進める。
まず、時刻「T=0」における処理を説明する。なお、時刻「T=0」において、送信装置101が処理を開始したものとする。
網周期調整部116は、固有補強データストリーム705a〜cの地域固有誤差604(B1〜B3)の時間変化を1秒ごとに監視する(図10のS1001)。なお、網周期調整部116が監視を行う周期は1秒ごとに限定されるものではない。
衛星クロック誤差送信タイミングでない場合(図10のS1002の「NO」)、共通周期調整部115と網周期調整部116とは、S1001の処理を行う。
なお、コンシステンシー補正が不要な場合は、図10におけるS1003〜S1004及びS1007の処理が省略され、前述の通り修正衛星クロック誤差602は、単に衛星クロック誤差(δt)となる。
ここで、「T=0」では、図10のS1004においてコンシステンシーが算出されていない為、コンシステンシー606a「C」の値はゼロとなる。したがって、修正衛星クロック誤差602s「δt+C」は、全網共通補強データストリーム704の「T=0」における衛星クロック誤差605a(δt)と同じになる(図11)。
衛星軌道誤差(衛星固有誤差603)の送信タイミングは、図8に示す通り「T=0、30(以下省略)」であり、共通周期調整部115は、「T=0」が衛星軌道誤差の送信タイミングであると判定する(図10のS1006の「YES」)。
例えば、時間変化モニタ記憶部118は、「T=0」における衛星軌道誤差として、図11に示す「a1」を記憶する。
なお、時刻「T=0」における地域固有誤差604a「B1」は、網周期調整部116により固有補強データストリーム705aから抽出される。以降の処理において、地域固有誤差604b「B2」、地域固有誤差604c「B3」なども同様である。
次に、共通周期調整部115は、「T=10」の時に衛星クロック誤差送信タイミングであると判定する(図10のS1002の「YES」)。
そして、時刻「T=10」においては、衛星軌道誤差を送信済であるため(図10のS1003の「YES」)、共通周期調整部115は、衛星軌道誤差のコンシステンシーを算出する(図10のS1004)。
すなわち、共通周期調整部115は、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、送信済みの衛星軌道誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の衛星軌道誤差との差をコンシステンシー606として算出する。なお、コンシステンシー606は、修正衛星クロック誤差602以外の誤差である他要因誤差の変動量、すなわち他要因誤差変動量に対応する。
ここで、前述の通り、衛星軌道誤差のコンシステンシーはGPS衛星300ごとに算出されている。そして、共通周期調整部115は、GPS衛星300ごとの衛星クロック誤差605(δt)に対応させて、GPS衛星300ごとの衛星軌道誤差のコンシステンシーを含めて、GPS衛星300ごとの修正衛星クロック誤差602を生成する。
一方、時刻「T=10」は、衛星軌道誤差の送信タイミングではないので(図10のS06の「NO」)、図10のS1007の処理は省略される。
すなわち、空間圧縮_エンコード部117は、共通周期調整部115によりコンシステンシー606bが含められた衛星クロック誤差605bである修正衛星クロック誤差602tを送信する。
なお、時刻「T=10」においては、前述の通り衛星軌道誤差は送信されない。
共通周期調整部115は、「T=30」においても衛星クロック誤差送信タイミングであると判定する(図10のS1002の「YES」)。
そして、共通周期調整部115は、図10のS1003〜S1005までは、前述の時刻「T=10」の処理と同様の処理を行う。
図10のS1002〜S1003については、T=10〜30における処理と同様であるため説明を省略する。
共通周期調整部115は、「T=40」において、時間変化モニタ記憶部118に記憶されている衛星軌道誤差「a4」と「T=40」の時の衛星軌道誤差「a5」との差をコンシステンシー606eとして算出する(図11、図10のS1004)。
すなわち、共通周期調整部115は、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、空間圧縮_エンコード部117により最後に送信された衛星軌道誤差「a4」と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の衛星軌道誤差「a5」との差をコンシステンシー606eとして算出する。
以降の処理については、前述と同様であるため、説明を省略する。
図12は、対流圏遅延誤差のコンシステンシー算出の例を示す図である。
図13は、ブロックごとの修正衛星クロック誤差の例を示す図である。
ここでは、第2の例として、コンシステンシー補正対象の誤差がブロックごとの対流圏遅延誤差である場合を説明する。
そして、測位用補正データ600の例は図8を用い、周期調整部と空間圧縮_エンコード部との処理の例は図10のフローチャートを用いて説明する。
また、ブロックがN個であった場合、所定の順序は、N!通りの順列のうちのいずれかであってもよい。すなわち、1つのデータフレーム内に全ブロックの地域固有誤差604が配置されればよい。
更に、空間圧縮_エンコード部117は、地域固有誤差604の送信の合間に到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて修正衛星クロック誤差602を送信している。
まず、時刻「T=0」における処理を説明する。なお、時刻「T=0」において、送信装置101が処理を開始したものとする。
網周期調整部116は、固有補強データストリーム705a〜cの地域固有誤差604(B1〜B3)の時間変化を1秒ごとに監視する(図10のS1001)。すなわち、網周期調整部116は、ブロックごとに地域固有誤差604(B1〜B3)の時間変化を1秒ごとに監視する。
そして、網周期調整部116は、コンシステンシーの算出にあたって、ブロック内の複数のグリッドの地域固有誤差604(例えば対流圏遅延誤差)の平均値を算出し、算出した平均値を当該ブロックの地域固有誤差604(例えば対流圏遅延誤差)として監視してもよい。その場合、例えば対流圏遅延誤差のコンシステンシーとしては、1つのブロックに対して、1つの値が算出される。
一方、網周期調整部116は、コンシステンシーの算出にあたって、ブロック内の複数のグリッドの地域固有誤差604(例えば対流圏遅延誤差)を監視してもよい。その場合、例えば対流圏遅延誤差のコンシステンシーとしては、1つのブロックに対して、複数のグリッドごとの値が算出される。そして、衛星クロック誤差605もグリッドごとに生成されることとなる。
ここでは、網周期調整部116が、前者のように、コンシステンシーの算出にあたって、ブロック内の複数のグリッドの地域固有誤差604(例えば対流圏遅延誤差)の平均値を算出する場合を例に説明を進める。
なお、第1の例と同様に、図10のS1002において、共通周期調整部115が衛星クロック誤差送信タイミングを判定してもよい。
また、共通周期調整部115は、網周期調整部116が算出したブロックごとの対流圏遅延誤差のコンシステンシー606「C1〜C3」を入力するが、ここでは、いずれも算出されないので、コンシステンシー606「C1〜C3」はいずれもゼロとなる。
ここでは、コンシステンシー606「C1〜C3」はいずれもゼロなので、修正衛星クロック誤差602は、「T=0」における衛星クロック誤差605(δt)と同じになる。
例えば、時間変化モニタ記憶部118は、「T=0」におけるブロック1(B1)の対流圏遅延誤差として、図12に示す「b1」を記憶する。
なお、時刻「T=0」における衛星固有誤差603aは、共通周期調整部115により全網共通補強データストリーム704から抽出される。また、時刻「T=0」における地域固有誤差604a「B1」は、網周期調整部116により固有補強データストリーム705aから抽出される。以降の処理においても同様である。
図13に、ブロック(B1〜B3)ごとの修正衛星クロック誤差602の例を示す。
例えば、「δt+C1」がブロック1(B1)の修正衛星クロック誤差602である。 すなわち、空間圧縮_エンコード部117は、全ブロック分の修正衛星クロック誤差602を衛星クロック誤差送信タイミングごとに送信する。
以降の説明において、図10のS1001とS1002との処理の説明は省略する。
網周期調整部116は、「T=10」において、コンシステンシー補正対象の誤差であるブロック1(B1)の対流圏遅延誤差は送信済であると判定する(図10のS1003の「YES」)。一方、網周期調整部116は、「T=10」において、コンシステンシー補正対象の誤差であるブロック2(B2)とブロック3(B3)との対流圏遅延誤差は送信済でないと判定する(図10のS1003の「NO」)。
具体的には、図12に示す通り、網周期調整部116は、時間変化モニタ記憶部118に記憶されているブロック1(B1)の対流圏遅延誤差「b1」と「T=10」の時のブロック1(B1)の対流圏遅延誤差「b2」との差をコンシステンシー606a「C1」として算出する。
そして、共通周期調整部115は、ブロック1(B1)に対しては、「T=10」において送信対象の衛星クロック誤差605(δt)に算出したコンシステンシー606a「C1」を含めて修正衛星クロック誤差602「δt+C1」を生成する(図10のS1005)。
一方、ブロック2(B2)とブロック3(B3)とに対しては、コンシステンシー606が算出されていないので、共通周期調整部115は、T=0における処理と同様の処理を行う。
図10のS1008の処理については説明を省略する。
網周期調整部116は、「T=20」において、コンシステンシー補正対象の誤差であるブロック1(B1)とブロック2(B2)の対流圏遅延誤差は送信済であると判定する(図10のS1003の「YES」)。一方、網周期調整部116は、「T=20」において、コンシステンシー補正対象の誤差であるブロック3(B3)の対流圏遅延誤差は送信済でないと判定する(図10のS1003の「NO」)。
また、網周期調整部116は、ブロック2(B2)の対流圏遅延誤差に対して、図12に示す通り、時間変化モニタ記憶部118に記憶されているブロック2(B2)の対流圏遅延誤差「d2」と「T=20」の時のブロック2(B2)の対流圏遅延誤差「d3」との差をコンシステンシー606c「C2」として算出する。
そして、共通周期調整部115は、ブロック1(B1)に対しては、「T=20」において送信対象の衛星クロック誤差605(δt)に算出したコンシステンシー606b「C1」を含めて修正衛星クロック誤差602「δt+C1」を生成する(図10のS1005)。
同様に、共通周期調整部115は、ブロック2(B2)に対しては、「T=20」において送信対象の衛星クロック誤差605(δt)に算出したコンシステンシー606c「C2」を含めて修正衛星クロック誤差602「δt+C2」を生成する(図10のS1005)。
一方、ブロック3(B3)に対しては、コンシステンシー606が算出されていないので、共通周期調整部115は、T=0における処理と同様の処理を行う。
図10のS1008の処理については説明を省略する。
図8に示す通り、空間圧縮_エンコード部117は、複数のブロックに対する複数の地域固有誤差604の送信が時刻T=0〜20までに完了すると、例えばT=30〜50に示されるように、各ブロックの新たな地域固有誤差604を前述の送信順序に従って送信する動作を繰り返す。
また、網周期調整部116は、ブロック2(B2)の対流圏遅延誤差に対して、図12に示す通り、時間変化モニタ記憶部118に記憶されているブロック2(B2)の対流圏遅延誤差「d2」と「T=30」の時のブロック2(B2)の対流圏遅延誤差「d4」との差をコンシステンシー606e「C2」として算出する。
また、網周期調整部116は、ブロック3(B3)の対流圏遅延誤差に対して、図12に示す通り、時間変化モニタ記憶部118に記憶されているブロック3(B3)の対流圏遅延誤差「e3」と「T=30」の時のブロック3(B3)の対流圏遅延誤差「e4」との差をコンシステンシー606f「C3」として算出する。
また、時刻「T=30」は、前述の通り、ブロック1(B1)の対流圏遅延誤差(地域固有誤差604)を新たに送信するタイミングなので(図10のS1006の「YES」)、時間変化モニタ記憶部118は、送信対象のブロック1(B1)の対流圏遅延誤差「b4」を記憶する(図10のS1007)。
なお、図10のS1001〜S1003及びS1005及びS1008の説明は省略する。
網周期調整部116は、ブロック1(B1)の対流圏遅延誤差に対して、図12に示す通り、T=30の処理にて新たに時間変化モニタ記憶部118に記憶されたブロック1(B1)の対流圏遅延誤差「b4」と「T=40」の時のブロック1(B1)の対流圏遅延誤差「b5」との差をコンシステンシー606g「C1」として算出する(図10のS1004)。
コンシステンシー606h「C2」とコンシステンシー606i「C3」との説明は省略する。
そして、空間圧縮_エンコード部117は、前述の通り、図13に示すようなブロックごとの修正衛星クロック誤差602を送信する。
なお、図10のS1003及び、以降の処理については、前述と同様であるため、説明を省略する。
なお、空間圧縮_エンコード部117は、ブロックごとのコンシステンシー606を用いて複数のブロック全体(例えば日本全国)に共通して用いられるコンシステンシー606を算出してもよい。複数のブロック全体(例えば日本全国)に共通して用いられるコンシステンシー606は、例えば、ブロックごとのコンシステンシー606を用いてブロック全体の平均を算出することにより求められてもよい。
そして、複数のブロック全体に共通して用いられるコンシステンシー606が算出された場合は、修正衛星クロック誤差602はブロックごとに区別されず、複数のブロック全体(例えば日本全国)に共通する修正衛星クロック誤差602となる。
なお、空間圧縮_エンコード部117は、ブロックごとの修正衛星クロック誤差602の生成後に、ブロックごとの修正衛星クロック誤差602を用いて(例えばブロックごとの修正衛星クロック誤差602の平均値を算出して)、複数のブロック全体(例えば日本全国)に共通する修正衛星クロック誤差602を生成してもよい。
図14は、複数種類のコンシステンシーが含まれた修正衛星クロック誤差の第1の例を示す図である。
図15は、複数種類のコンシステンシーが含まれた修正衛星クロック誤差の第2の例を示す図である。
前述の第1の例では、コンシステンシー補正対象の誤差が衛星軌道誤差である場合を説明し、第2の例では、コンシステンシー補正対象の誤差がブロックごとの対流圏遅延誤差である場合を説明した。
しかし、コンシステンシー補正対象の誤差は複数種類であってもよい。
その場合、共通周期調整部115は衛星軌道誤差のコンシステンシー606(C’)と周波数間バイアスのコンシステンシー606(C’’)とを算出する。
そして、共通周期調整部115は、図14の例のように、衛星軌道誤差のコンシステンシー606(C’)と周波数間バイアスのコンシステンシー606(C’’)とを衛星クロック誤差605(δt)に含めた修正衛星クロック誤差602を生成する。
この場合、共通周期調整部115により生成された修正衛星クロック誤差602はブロックによって値が変わらないが、ブロックごとに修正衛星クロック誤差602が生成されてもよい。
その場合、共通周期調整部115は衛星軌道誤差のコンシステンシー606(C’)を算出する。そして、網周期調整部116は、ブロックごとの対流圏遅延誤差のコンシステンシー606(C1〜C3)を算出する。
そして、共通周期調整部115は、図15の例のように、ブロックごとの修正衛星クロック誤差602を生成する。
例えば、共通周期調整部115は、ブロック1の対流圏遅延誤差のコンシステンシー606(C1)と、衛星軌道誤差のコンシステンシー606(C’)とを衛星クロック誤差605(δt)に含めて、ブロック1(B1)の修正衛星クロック誤差602(δt+C1+C’)を生成する。
ここから、測位装置201の説明を行う。
図16は、測位装置の構成の例を示す図である。
測位装置201は、測位情報受信部800、デコード部801、補強情報伸張部802、測位計算部804、記憶部805を備える。
デコード部801は、受信部とデータファイル生成部と測位部とに対応し、測位計算部804は、測位部に対応する。
デコード部801は、準天頂衛星400から測位用補正データ600を受信する。ここで、デコード部801は、例えば図8に示すように、「時刻タグ601a、修正衛星クロック誤差602s、衛星固有誤差603a、地域固有誤差604a、時刻タグ601b、(以下省略)」の順番で測位用補正データ600内のデータを受信する。
なお、デコード部801が受信する測位用補正データ600は、前述の通り、送信装置101により送信された測位用補正データ600を準天頂衛星400が受信して、測位装置201に転送したものである。
そして、デコード部801は、測位装置201が所在するブロックにおける衛星測位に必要な誤差情報を時刻タグ601が示す時刻ごとに抽出する。
ここで、誤差情報とは、修正衛星クロック誤差602や、衛星固有誤差603や、地域固有誤差604などである。
測位計算部804は、補強情報伸張部802により算出された時刻ごとの補正量と、測位情報受信部800により受信された時刻ごとの測位情報701とから、所定の時刻における衛星測位を実施する。
そして、出力されたデータファイルは他の測位装置に利用されてもよい。
図17は、デコード部の処理の例を示すフローチャートである。
図18は、測位用補正データの受信の例を示す図である。
ここで、図18の測位用補正データ600の例を用いて、デコード部801の処理の詳細を説明する。
なお、図18は、修正衛星クロック誤差602が図13のようにブロックごとになっている例である。そして、図8の修正衛星クロック誤差602sが図18の修正衛星クロック誤差602a〜cに対応し、図8の修正衛星クロック誤差602tが図18の修正衛星クロック誤差602d〜fに対応する(他の修正衛星クロック誤差602も同様)。
すなわち、デコード部801は、図18に示すように、ブロックごとの修正衛星クロック誤差602と、ブロックごとの地域固有誤差604とを受信する。
そして、測位装置201が、ブロック1(B1)に所在している場合を説明する。
測位装置201における処理を時刻「t」に対応させて説明を進める。なお、時刻「t」は、送信装置101の処理で説明した時刻「T」とは所定の時間(例えば、測位用補正データ600が送信装置101から測位装置201に到達する時間)変位していてもよい。
デコード部801は、前述の通り、測位装置201が測位用補正データ600内の誤差を送信した順番と同じ順番で、測位用補正データ600内の誤差を受信する(図17のS1701)。
時刻「t=0」において、デコード部801は、時刻タグ601a(図18)の受信タイミングと判定し(図17のS1702の「YES」)、受信した時刻タグ601aを出力し、記憶部805はその時刻タグ601aを記憶する(図17のS1710)。
なお、デコード部801は、時刻タグ601の受信に2秒間要するものとする(以降の説明も同様)。
この時点では、いずれも記憶部805に記憶されていないので(図17のS1711の「NO」)、デコード部801は受信した修正衛星クロック誤差602a〜cのうち、ブロック1(B1)の修正衛星クロック誤差602aを出力し、記憶部805はその修正衛星クロック誤差602aを記憶する(図17のS1713)。
ここで、記憶部805は、修正衛星クロック誤差602a〜cを記憶してもよい。
なお、デコード部801は、修正衛星クロック誤差602の受信に4秒間要するものとする(以降の説明も同様)。
なお、デコード部801が複数のブロック全体(例えば日本全国)で共通の修正衛星クロック誤差602を受信した場合、記憶部は、ブロック間(ブロック全体)で共通の修正衛星クロック誤差602を記憶する(以下同様)。
デコード部801は、受信した衛星固有誤差603aを出力し、記憶部805はその衛星固有誤差603aを記憶する(図17のS1708)。
なお、デコード部801は、衛星固有誤差603の受信に2秒間要するものとする(以降の説明も同様)。
デコード部801は、地域固有誤差604の最初の受信か否かを判定する(図17のS1706)。
この時点では、地域固有誤差604の最初の受信であるため(図17のS1706の「YES」、デコード部801は、受信した地域固有誤差604aと、記憶部805に記憶されている時刻タグ601aと修正衛星クロック誤差602aと衛星固有誤差603aとを補強情報伸張部802に出力する(図17のS1707)。
なお、デコード部801は、データフレーム内の最初のデータセットの地域固有誤差604(例えば地域固有誤差604aや地域固有誤差604d)の受信に2秒間要するものとする。そして、デコード部801は、データフレーム内の他のデータセットの地域固有誤差604(例えば、地域固有誤差604b〜c、地域固有誤差604e〜f)の受信に4秒間要するものとする。
一方、デコード部801は、受信した地域固有誤差604aを記憶部805にも出力し、記憶部805はその地域固有誤差604aを記憶する(図17のS1709)。
すなわち、測位計算部804は、測位装置201の所在するブロックの地域固有誤差604と、測位装置201の所在するブロックの修正衛星クロック誤差602とを用いて衛星測位を行う。
なお、デコード部801が複数のブロック全体(例えば日本全国)で共通の修正衛星クロック誤差602を受信した場合、測位計算部804は、測位装置201の所在するブロックの地域固有誤差604と、ブロック間(ブロック全体)で共通の修正衛星クロック誤差602とを用いて衛星測位を行う(以下同様)。
次に、時刻「t=10」において、デコード部801は、時刻タグ601b(図18)の受信タイミングと判定し(図17のS1702の「YES」)、受信した時刻タグ601bを出力し、記憶部805はその時刻タグ601bを記憶する(図17のS1710)。
そして、デコード部801は記憶部805に衛星固有誤差603と地域固有誤差604とが記憶されているか否かを判定する(図17のS1711)。
したがって、デコード部801は受信した修正衛星クロック誤差602d〜fのうちのブロック1(B1)の修正衛星クロック誤差602dと、記憶部805に記憶されている時刻タグ601bと衛星固有誤差603aと地域固有誤差604aを補強情報伸張部802に出力する(図17のS1712)。
ここで、デコード部801は、修正衛星クロック誤差602d〜fの受信に4秒間要するので、実際には、時刻「t=16」において図17のS1712の処理が行われる(以下の説明においても同様である)。
そして、同様に、測位計算部804は、時刻「t=26」において3回目の衛星測位を行う(図18)。
そして、前述の通り、修正衛星クロック誤差602dには、送信装置101が修正衛星クロック誤差602dを送信するタイミング(T=10)におけるコンシステンシー「C1」が含まれている。ここで、コンシステンシー「C1」は、例えば、「T=10」において送信装置101により計測されたブロック1(B1)の地域固有誤差604と、「T=0」において送信装置101により送信済みのブロック1(B1)の地域固有誤差604である地域固有誤差604a(図18)との差である。
そして、測位計算部804は、次のデータフレームの地域固有誤差604dの受信を待つことなく、前述の時刻「t=16」や時刻「t=26」において、地域固有誤差604の補正がされた高精度な衛星測位と行うことが可能である。
すなわち、デコード部801は、前述の図14〜図15のような修正衛星クロック誤差602を受信してもよい。
また、デコード部801は、図18に示すように、「t=0〜30」のデータフレームの次に、「t=30〜60」のデータフレームを受信する。また、デコード部801は、「t=30〜60」のデータフレームの次に「t=60〜90」のデータフレームを受信するが「t=60」以降のデータフレームについては図示を省略する。
ここで、デコード部801は、図17のS1712において、受信した修正衛星クロック誤差602j〜lのうちのブロック1(B1)の修正衛星クロック誤差602jと、記憶部805に記憶されている時刻タグ601dと衛星固有誤差603aとブロック1(B1)の地域固有誤差604aを補強情報伸張部802に出力する(途中の処理は、前述と同様であるため説明を省略する)。
そして、デコード部801は、時刻「t=36」のように、衛星固有誤差603d(図18)の受信前に受信された修正衛星クロック誤差602jに対しては、衛星固有誤差603dの受信を待つことなく、記憶部805で記憶されている過去のデータフレームの衛星固有誤差603aを選択して出力する。
一方、デコード部801は、前述の通り、例えば、時刻「t=16」のように、衛星固有誤差603a(図18)の受信後に受信された修正衛星クロック誤差602dに対しては、修正衛星クロック誤差602dに先行して受信された、同じデータフレームに含まれる衛星固有誤差603aを選択する。
そして、デコード部801は、時刻「t=36」のように、所在ブロックの地域固有誤差604d(図18)の受信前に受信された修正衛星クロック誤差602jに対しては、地域固有誤差604dの受信を待つことなく、記憶部805で記憶されている過去のデータフレームの地域固有誤差604aを選択して出力する。ここで記憶部805に複数の地域固有誤差604が記憶されている場合、デコード部801は、測位装置201が所在するブロックの地域固有誤差604のうち、最後に受信した地域固有誤差604を選択する。
一方、デコード部801は、前述の通り、例えば、時刻「t=16」のように、地域固有誤差604a(図18)の受信後に受信された修正衛星クロック誤差602dに対しては、修正衛星クロック誤差602dに先行して受信された、同じデータフレームに含まれる地域固有誤差604aを選択する。
「t=0〜30」のデータフレームでは、データフレームの受信開始(t=0)から10秒経過した「t=10」のタイミングで衛星測位が行われている。一方、「t=30〜60」のデータフレームでは、データフレームの受信開始(t=30)から6秒経過した「t=36」のタイミングで衛星測位が行われている。
すなわち、「t=30〜60」のデータフレームでは、過去の「t=0〜30」のデータフレームの地域固有誤差が使用されるために、衛星測位のタイミングが4秒間短縮されている。そして、図示は省略するが後続のデータフレームにおいても同様である。
従来の送信装置においては、コンシステンシー606が算出されない。その為、図18の例えば修正衛星クロック誤差602a「δt+C1」は、単に衛星クロック誤差「δt」となる。他の修正衛星クロック誤差602も同様である。
そして、従来の測位装置は、ブロック1における最新の地域固有誤差604を用いて衛星測位を行う為に、2周期目の「t=30〜60」のデータフレームにおいても、地域固有誤差604dの受信を待つ必要があった。すなわち、従来の測位装置は、自身の所在するブロックの地域固有誤差604dが含まれるデータセットを受信する際は、地域固有誤差604dの受信を待ち、「t=40」のタイミングにおいて4回目の衛星測位を行っていた。
つまり、従来の測位装置は、自身の所在するブロックの地域固有誤差604dが含まれるデータセットの受信開始(t=30)から10秒経過したタイミングで衛星測位を行っていた。
すなわち、本実施の形態の測位装置201は、2周期目以降のデータフレームにおいて、従来の測位装置よりも、衛星測位のタイミングを早くすることが可能である。
3周期目以降の例えば、「t=30〜60」のデータフレームにおいても同様である。
図19は、測位用補正データの受信の例を示す図である。
次に、測位装置201が、ブロック2(B2)に所在している場合を説明する。なお、前述の測位装置201が、ブロック1(B1)に所在している場合と同様の処理については、説明を省略する。
時刻「t=0〜6」において記憶部805は、時刻タグ601aと、ブロック2(B2)の修正衛星クロック誤差602bと衛星固有誤差603aとを記憶する(図17のS1710、S1713、S1708)。
そして、時刻「t=8」において、デコード部801は、所在ブロックであるブロック2(B2)の地域固有誤差604bの受信タイミングでないと判定する(図17のS1705の「NO」)。
そのため、デコード部801は、この時点では、補強情報伸張部802に対しデータを出力しない。
記憶部は、「t=0〜10」において、衛星固有誤差603aを記憶している。
そして、時刻「t=10〜12」において記憶部805は、時刻タグ601bと、ブロック2(B2)の修正衛星クロック誤差602eとを新たに記憶する(図17のS1710、S1713)。
そして、時刻「t=16」において、デコード部801は、所在ブロックであるブロック2(B2)の地域固有誤差604bの受信タイミングであると判定する(図17のS1705の「YES」)。
そのため、デコード部801は、時刻「t=20」において、受信した地域固有誤差604bと、記憶部805に記憶されている時刻タグ601bと修正衛星クロック誤差602eと衛星固有誤差603aとを補強情報伸張部802に出力する(図17のS1707)。
そして、測位計算部804は時刻「t=20」において1回目の衛星測位を行う(図19)。
記憶部は、「t=0〜10」において、衛星固有誤差603aを記憶し、「t=10〜20」においてブロック2(B2)の修正衛星クロック誤差602eを記憶している。
そして、記憶部805は、時刻タグ601cを新たに記憶する。
一方、デコード部801は、時刻「t=26」において、受信した修正衛星クロック誤差602hと、記憶部805に記憶されている時刻タグ601cと衛星固有誤差603aと地域固有誤差604bを補強情報伸張部802に出力する(図17のS1712)。
そして、測位計算部804は時刻「t=26」において2回目の衛星測位を行う(図19)。
詳細説明は省略するが、測位装置201は、2周期目の「t=30〜60」のデータフレームにおいて、時刻「t=36」に3回目の衛星測位を行う。更に、測位装置201は、時刻「t=46」に4回目の衛星測位を行い、時刻「t=56」に5回目の衛星測位を行う。
ここで、前述のブロック1(B1)に所在する測位装置201における処理の説明と同様に、ブロック2(B2)に所在する従来の測位装置の処理について説明する。
従来の測位装置は、2周期目のデータフレームにおいて、自身の所在するブロックの地域固有誤差604eが含まれるデータセットを受信する際は、地域固有誤差604eの受信を待ち、「t=50」のタイミングにおいて4回目の衛星測位を行っていた。
つまり、従来の測位装置は、自身の所在するブロックの地域固有誤差604eが含まれるデータセットの受信開始(t=40)から10秒経過したタイミングで衛星測位を行っていた。
すなわち、本実施の形態の測位装置201は、所在するブロックに係らず、2周期目以降のデータフレームにおいて、従来の測位装置よりも、衛星測位のタイミングを早くすることが可能である。
3周期目以降の例えば、「t=30〜60」のデータフレームにおいても同様である。
実施の形態1の送信装置101は、修正衛星クロック誤差602の送信タイミング時の他要因誤差(衛星固有誤差603や地域固有誤差604)のコンシステンシー606を修正衛星クロック誤差602に含めて送信する。
そして、実施の形態1の測位装置201は、コンシステンシー606が含まれた修正衛星クロック誤差602を受信し、衛星クロック誤差605の補正とともに、他要因誤差(衛星固有誤差603や地域固有誤差604)の補正も並行して行った上で衛星測位を行う。
そのため、実施の形態1の送信装置101と測位装置201とは、衛星測位の精度を向上できる。
(周期調整部と空間圧縮_エンコード部とにおける処理の第1の例の追加説明)
図20は、共通周期調整部の処理の例を示すフローチャートである。
図20は、前述の周期調整部と空間圧縮_エンコード部とにおける処理の第1の例における共通周期調整部115の処理を、図10のフローチャートとは別の形で示すものである。
前述の図10のフローチャートと対応させて説明を行う。
そして、共通周期調整部115は、モニタした衛星固有誤差603を1秒ごと出力し、時間変化モニタ記憶部118はその値を記憶領域M1に記憶する。ここで記憶領域M1や、後述の記憶領域M2は、時間変化モニタ記憶部118内の記憶領域である。
そして、T=0、10、20など、衛星クロック誤差605の更新時刻の場合(図20のS2002の「YES」)、共通周期調整部115は、その時刻の時刻タグ601とともに衛星クロック誤差605(δt)を全網共通補強データストリーム704から抽出する(図20のS2101)。
そして、T=0、30など、衛星固有誤差603の更新時刻の場合(図20のS2006aの「YES」)、共通周期調整部115は、その時刻の時刻タグ601とともに衛星固有誤差603(δS)を全網共通補強データストリーム704から抽出する(図20のS2102)。
そして、共通周期調整部115は、衛星クロック誤差605の更新時刻において、時間変化モニタ記憶部118の記憶領域M1に記憶されている値と記憶領域M2に記憶されている値とから、衛星固有誤差603のコンシステンシー606を算出する(図20のS2004、図10のS1004に対応)。
共通周期調整部115は、算出したコンシステンシー606(C)を、衛星クロック誤差605(δt)に含めて修正衛星クロック誤差602(δt+C)を生成する。
図21は、網周期調整部の処理の例を示すフローチャートである。
図21は、前述の周期調整部と空間圧縮_エンコード部とにおける処理の第2の例における網周期調整部116の処理を、図10のフローチャートとは別の形で示すものである。
前述の図10のフローチャートと対応させて説明を行う。
なお、ここでは、ブロック3(B3)の処理も、ブロック1(B1)の処理と同様であるため、ブロック3(B3)の処理の説明も省略する。
そして、網周期調整部116は、モニタした地域固有誤差604を1秒ごと出力し、時間変化モニタ記憶部118はその値を記憶領域M1_1に記憶する。
そして、T=0、10、20など、衛星クロック誤差605の更新時刻の場合(図21のS2102の「YES」)、網周期調整部116は、算出したコンシステンシー606を共通周期調整部115に出力する。
そして、T=0、30など、B1の地域固有誤差604の更新時刻の場合(図21のS2106aの「YES」)、網周期調整部116は、その時刻の時刻タグ601とともにB1の地域固有誤差604を固有補強データストリーム705から抽出する(図示は省略)。
そして、網周期調整部116は、衛星クロック誤差605の更新時刻において、時間変化モニタ記憶部118の記憶領域M1_1に記憶されている値と記憶領域M1_2に記憶されている値とから、B1の地域固有誤差604のコンシステンシー606aを算出する(図21のS2104a、図10のS1004に対応)。
共通周期調整部115は、網周期調整部116により算出されたコンシステンシー606a(C1)を、衛星クロック誤差605(δt)に含めて修正衛星クロック誤差602a(δt+C1)を生成する。
実施の形態2では、送信装置101が対流圏遅延誤差としてグローバル対流圏遅延誤差と局所対流圏遅延誤差とを送信する場合と、電離層遅延誤差としてグローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを送信する場合との少なくともいずれかの場合について説明する。
そして、実施の形態2では、測位装置201が対流圏遅延誤差としてグローバル対流圏遅延誤差と局所対流圏遅延誤差とを受信する場合と、電離層遅延誤差としてグローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを受信する場合との少なくともいずれかの場合について説明する。
なお、本実施の形態の説明で特に述べない部分については、実施の形態1と同様である。
図22は、電離層遅延誤差の例を示す図である。
図23は、電離層遅延誤差を送信する場合のデータ構成を示す図である。
図24は、グローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを送信する場合のデータ構成を示す図である。
ここでは、各生成部111が地域ごとの電離層遅延誤差を計測する場合について説明する。なお、各生成部111が地域ごとの対流圏遅延誤差を計測する場合も同様である為、グローバル対流圏遅延誤差と局所対流圏遅延誤差とについては説明を省略する。
ここで、ブロック内のグリッドの位置は、緯度と経度との2変数(xとy)によって決定されるが、説明を簡略化する為に、ブロック内のグリッドの位置は、1変数(x)によって決定されるものとする。
また、図22において、グリッド4以降の図示は省略する。
そして、この近似式(I=f(x))をグローバル電離層遅延誤差と称する。
例えば、グリッド1における近似差が、図22に示される「Δh1」である。この近似差を局所電離層遅延誤差と称する。
そして、図23に示すように、グリッド100個分の電離層遅延誤差を送信する為には、地域固有誤差604のデータ量は「20(bit)×100=2000(bit)」となる。
ここで、グローバル電離層遅延誤差を示す情報は、近似式そのものでもよいし、グローバル電離層遅延誤差の関数の種類が予め決定されている場合は、グローバル電離層遅延誤差を示す情報は、係数の情報だけでもよい。
例えば、グローバル電離層遅延誤差の関数が「I=ax3+bx2+cx+d」という3次関数であると予め決定されている場合は、グローバル電離層遅延誤差を示す情報は、係数a、b、c、dの情報だけでもよい。
そして、図24に示すように、グリッド100個分の電離層遅延誤差をグローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とで送信する場合は、地域固有誤差604のデータ量は「5(bit)×100+60=560(bit)」となる。
すなわち、送信装置101は、地域固有誤差604のデータ量を2000(bit)から560(bit)に削減することが可能である。
一方、測位装置201において、デコード部801は、グローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とのデータセットが含まれる地域固有誤差604を受信する。ここで、このデータセットには、各グリッドの座標値が含まれていてもよい。あるいは、測位装置201が予め各グリッドの座標値を所定の記憶領域に記憶していてもよい。
そして、測位計算部804は、算出された電離層遅延誤差を用いて、衛星測位を行う。
実施の形態2の送信装置101は、グローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを電離層遅延誤差として送信することで、地域固有誤差604のデータ量を削減することが可能となる。
同様に、実施の形態2の送信装置101は、グローバル対流圏遅延誤差と局所対流圏遅延誤差とを対流圏遅延誤差として送信することで、地域固有誤差604のデータ量を削減することが可能となる。
なお、対流圏遅延誤差のデータ量は、電離層遅延誤差のデータ量に比べて小さい為、実施の形態2の送信装置101は、グローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを電離層遅延誤差として送信し、対流圏遅延誤差については、グローバル電離層遅延誤差と局所電離層遅延誤差とを算出することなく、そのまま送信してもよい。
実施の形態3では、電子基準点702及び、電子基準点702と送信装置101とを繋ぐネットワークが冗長化されている場合を説明する。
なお、本実施の形態の説明で特に述べない部分については、実施の形態1または実施の形態2と同様である。
図26は、送信装置の構成の例を示す図である。
図27は、電子基準点セットの例を示す図である。
実施の形態3の送信装置101には、インターフェース部(I/F部)750、タイミングマネージャ部713、データ記憶部714、エラーマネージャ部715が含まれる。
インターフェース部750には、スイッチコントローラ部717とエラー検出部716とが備えられる。
なお、図25では、図6における生成部111b〜c、網間同期部112、統合部113、周期調整部114、空間圧縮_エンコード部117、時間変化モニタ記憶部118の図示は省略している。
また、図26では、データ記憶部714、エラーマネージャ部715、時間変化モニタ記憶部118の図示は省略している。
データ記憶部714は、インターフェース部750の処理内容のログ情報を記憶する。
エラー検出部716は、電子基準点情報700の伝送遅延などのエラーを検出し、検出したエラーをエラーマネージャ部715に通知する。
エラーマネージャ部715は検出されたエラーに基づき、収集対象となる電子基準点情報700をスイッチコントローラ部717に通知する。
タイミングマネージャ部713は、複数の電子基準点情報700間の時刻の同期を管理する。
実施の形態1において、電子基準点702は、例えば日本各地に約1000点程度設置されていると説明した。
この約1000点の電子基準点702のセットを電子基準点セット710と称する。
そして、実施の形態3では、電子基準点702の故障などに備え、電子基準点セット710は冗長化され、複数の電子基準点セット710が備えられる。
ここでは、電子基準点セット710が2つ(2セット)の場合を例に説明を進める。例えば日本には、電子基準点セットA710a(図27で白く示される電子基準点702のセット)と電子基準点セットB710bとの2セットが備えられる(図27の黒く示される電子基準点702のセット)。そして、電子基準点セットA710aと電子基準点セットB710bとは、それぞれ約1000点の電子基準点702により構成される。
なお、電子基準点セット710の数は限定されるものではない。
そして、電子基準点セットA710aと電子基準点セットB710bとは、各々の電子基準点702が交互となるように配置される。その為、電子基準点セットA710aと電子基準点セットB710bとを合わせると電子基準点702は例えば30km間隔で配置されることになる。すなわち、電子基準点702が2倍の密度で配置される。
図25は、ブロック1(B1)における電子基準点情報700の処理を行う為の送信装置101の構成を示すものである。
インターフェース部750は、例えば、ブロックごとに設けられており、図25ではブロック1(B1)用のインターフェース部750aを示している。
なお、インターフェース部750は、ブロックごとに複数備えられず、ブロックごとの機能が集約されて1つのインターフェース部750となっていてもよい。
そして、電子基準点サーバ711は、冗長化されたネットワークを経由して電子基準点情報700を送信装置101に送信する。
ネットワークA712aとネットワークB712bとは互いに影響を受けるものではなく、例えばネットワークA712aが故障した場合でも、ネットワークB712bは正常に機能するものである。
そして、生成部111aは、スイッチコントローラ部717によりスイッチが制御された結果、入力される電子基準点情報700を収集する。すなわち、生成部111aは、ネットワークA712aとネットワークB712bとを経由して送信された2つの同じ電子基準点情報700のうち、最初に到着する電子基準点情報700を収集する。
そして、スイッチコントローラ部717は、エラーマネージャ部715からの通知に基づき、正常に機能しているネットワークを経由した電子基準点情報700が生成部111aに入力されるようにスイッチを制御する。その結果、生成部111aは、正常に機能しているネットワークを経由した電子基準点情報700を収集する。
この場合、スイッチコントローラ部717は、故障電子基準点セット以外の電子基準点セットの電子基準点情報700が生成部111aに入力されるようにスイッチを制御する。
そして、生成部111は、故障電子基準点セット以外の電子基準点セットの電子基準点情報700を収集する。
そして、インターフェース部750によりいずれかの電子基準点セットが選択された場合は、生成部111a内のいずれかの処理部のみが機能し、インターフェース部750により両方の電子基準点セットが選択された場合は、生成部111a内の両方の処理部が並列で機能する。網間同期部112も同様である。
以降の処理は、説明を省略する。
実施の形態3の送信装置101は、電子基準点セットとネットワークとが冗長化されていることにより、ネットワークや電子基準点の故障、及び、ネットワークの伝送遅延などに対する信頼性向上が可能である。
また、生成部111は、電子基準点セットA710aと電子基準点セットB710bとの両方の電子基準点情報700を用いて測位補強情報ストリーム703を生成してもよい。その場合、電子基準点情報700の量が2倍となるので、送信装置101は、より精度の高い測位用補正データ600が生成可能である。
実施の形態4では、送信装置101が地殻変動を検出した場合に、縮退運転を行う場合を説明する。
なお、本実施の形態の説明で特に述べない部分については、実施の形態1または実施の形態2または実施の形態3と同様である。
縮退運転は、縮退サービスモードとも称する。
地震発生時、地殻変動が生じ、通常移動しないと仮定している電子基準点702の位置が急激に移動することにより、生成部111で用いられるカルマンフィルタの測位補強情報の生成精度が劣化し、測位補強サービスが提供不可能となるという問題がある。
これを避けるため、電子基準点702における観測データと、生成部111で算出している電子基準点702の位置(座標値)を常にモニタリングし、電子基準点702の移動を検出した場合、生成部111で用いられるカルマンフィルタに対して、電子基準点702の移動を許容させる処理を行う。
このような処理を追加することで、地殻変動による電子基準点702の位置の変化をカルマンフィルタで吸収し、生成部111で用いられるカルマンフィルタの演算処理への影響を抑えることが出来る。
図29は、縮退運転の処理を示すフローチャートである。
図30は、縮退運転に関する数式を示す図である。
図31は、縮退運転に関する数式を示す図である。
例えば、ブロック1における処理の例を説明する。
ここで、実施の形態4の送信装置101は、図28に示すように、座標値記憶部760を備える。
座標値記憶部760は、予め計測された各電子基準点702の座標値が記憶されている。すなわち、座標値記憶部760は、日本全国(ブロック1〜3)の各電子基準点702の座標値を記憶している。
そして、生成部111(ブロック1の生成部111なので図6の生成部111aに対応)は、ブロック1内の各電子基準点702から電子基準点情報700を収集する。ここで電子基準点情報700は、前述の通り、対流圏遅延誤差及び電離層遅延誤差の少なくともいずれかの算出に用いられる、更に、各電子基準点702の座標値の算出にも用いられる。
なお、図28の送信装置101においては、生成部111及び座標値記憶部760以外の図示は省略している。ここで、生成部111は、収集部と座標値差算出部と地殻変動判定部とに対応する。
そして、時刻「t」において、生成部111が算出した座標値が「Pt」の場合、差分値「ΔP」は、図30の数式1に示される通りとなる。
時刻「t−1」において、生成部111は、時刻「t−1」におけるGPS衛星300「St−1」と電子基準点702aの疑似距離を「ρt−1」と算出する。
そして、生成部111は、時刻「t」において、時刻「t」におけるGPS衛星300「St」と電子基準点702aの疑似距離を「ρ’t」と推定する。しかし、電子基準点702aが移動することにより、時刻「t」において算出される疑似距離とは、Δρ分の差が生じることとなる。この差を疑似距離残差Δρと称する。
ここで、生成部111は、所定の範囲(例えば200km四方)の複数(M個)の電子基準点702について判定を行う場合、図31の数式4のように複数(M個)の電子基準点702の差分値「ΔP」の合計Aと予め設定された閾値「X」とに基づき、判定を行う。
そして、生成部111は、差分値「ΔP」(もしくは差分値の合計値A)が予め設定された閾値「X」よりも大きい場合(図29のS2802の「YES」)、判定対象の電子基準点702の近傍で地殻変動が発生したと判定する。
地殻変動の判定結果は、測位用補正データ600に付与され、測位装置201に通知されてもよい。
そして、生成部111は、差分値「ΔP」(もしくは差分値の合計値A)が予め設定された閾値「X」よりも大きく(図29のS2802の「YES」)、更に、合計値Bが予め設定された閾値「Y」よりも大きい場合に(図29のS2803の「YES」)、判定対象の電子基準点702の近傍で地殻変動が発生したと判定してもよい。
そして、生成部111は、図29のS2802〜S2804の全てにおいて「YES」と判定した場合に、判定対象の電子基準点702の近傍で地殻変動が発生したと判定してもよい。
ここで「w」は、図31の数式7と数式8とにより設定される。すなわち、生成部111は、観測データに重みを置く処理を行う。
生成部111は、地殻変動が発生したと判定しない場合は、電子基準点情報700と、座標値記憶部760により記憶されている電子基準点702の座標値とに基づき測位補強情報ストリーム703(図6)を生成する。
一方、生成部111は、地殻変動が発生したと判定した場合は、座標値記憶部760により記憶されている電子基準点702の座標値を測位補強情報ストリーム703の生成には用いない。すなわち、生成部111は、観測データに重みを置き、電子基準点情報700と、収集した電子基準点情報700により算出した電子基準点702の座標値とに基づき測位補強情報ストリーム703を生成する。
実施の形態4の送信装置101は、縮退運転を行うことで、生成部111で生成する測位補強情報ストリーム703の精度は多少劣化する場合があるが、地震発生時に大きく地殻変動が生じた場合でも測位用補正データ600の送信を継続することが可能となる。
実施の形態5では、測位装置201が測位用補正データ600とともにURA(User Range Accuracy)を受信する場合を説明する。
なお、本実施の形態の説明で特に述べない部分については、実施の形態1または実施の形態2または実施の形態3または実施の形態4と同様である。
図33は、電離層遅延誤差の時間変化を示す図である。
まず、URA(User Range Accuracy)について説明する。なお、電離層遅延誤差を具体例にして説明をするが、対流圏遅延誤差の場合も同様である。
前述の通り、送信装置101の生成部111は、グリッドごとに例えば電離層遅延誤差などの測位補強情報を生成する。
ここでは、図32に示す通り、グリッド1における電離層遅延誤差が「e1」、グリッド2における電離層遅延誤差が「e2」、グリッド3における電離層遅延誤差が「e3」である。
そして、生成部111は、電子基準点702からの電子基準点情報700に基づき、グリッド以外の任意の位置の電離層遅延誤差を算出可能である。すなわち、生成部111は、図32に示す実線「送信装置による算出値」のように、細かいサンプリング間隔で精度良く電離層遅延誤差を算出可能である。
そして、例えば、図32の位置「x」に所在する測位装置201の測位計算部804は、衛星測位の際に、グリッド2における電離層遅延誤差「e2」とグリッド3における電離層遅延誤差「e3」とから線形近似を行う(図32に示す点線「測位装置による算出値」)。そして、測位計算部804は、位置「x」における電離層遅延誤差を「e」と算出する。
そのため、送信装置101による算出値と測位装置201による算出値とでは誤差が生じる。この誤差を「空間的圧縮誤差」と称する。
また、測位装置201は、単独測位により近接するグリッド(図32の例ではグリッド2とグリッド3)を特定可能である。そして、測位装置201は、近接するグリッド(図32の例ではグリッド2とグリッド3)の中間地点を自身の所在する位置「x」と設定してもよい。
この算出された平均値は、電離層遅延誤差の値の精度を示す精度情報であり、この値をURAと称する。なお、平均値が「10cm」と算出された場合、URAは「10cm(もしくは±5cm)」として示される。
例えば、送信装置101の生成部111は、1秒ごとに生成される測位補強情報ストリーム703(図6)の対流圏遅延誤差のそれぞれに、1秒ごとのURAを付加する。
例えば、生成部111は、算出した平均値が「10cm(もしくは±5cm)」である場合は「ランクA」、「30cm(もしくは±15cm)」である場合は「ランクB」、「50cm(もしくは±25cm)」である場合は「ランクC」などに対応づける。そして、例えば、「ランクB」の情報がURAとして示されてもよい。
前述の通り、生成部111は、1秒ごとに電離層遅延誤差などの測位補強情報を生成する(図33に示す実線「送信装置による算出値」)。
一方、測位装置201は、前述の通り、例えばブロック1の電離層遅延誤差を30秒ごとに受信する。図33において「t1」、「t2」、「t3」それぞれの間隔が30秒とする。
そのため、送信装置101による算出値と測位装置201による算出値とでは誤差が生じる。この誤差を「時間的圧縮誤差」と称し、この誤差をURAと称する。
送信装置101の生成部111は、例えば1秒ごとに時間的圧縮誤差を算出し、1秒ごとに算出する電離層遅延誤差に付加してもよい。
実施の形態5の測位装置201は、信頼性評価部803を備える。
デコード部801は、URAを測位用補正データ600内の例えば電離層遅延誤差などの地域固有誤差604と共に受信する。
例えば、信頼性評価部803は、URAがランクの情報(「ランクA」)として入力された場合に、数値情報(「10cm(もしくは±5cm)」)に変換してもよい。
実施の形態5の測位装置201は、測位結果の精度を明らかにすることが可能である。
なお、前記実施の形態(実施の形態1〜5)において「〜部」として説明しているものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよい。また、前記実施の形態で「〜部」(〜記憶部を除く)として説明しているものは、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)・素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアにより実現される。
すなわち、前記実施の形態で説明したフローチャートに示すステップ、手順、処理により、本発明に係る送信方法と測位方法とを実現することができる。
コンピュータが、衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差の値を送信した後に、所定の周期で到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差の値を送信する送信方法であって、
前記コンピュータが、他要因誤差の値の時間変化を監視し、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、送信済みの他要因誤差の値と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差の値との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差の値に、算出した他要因誤差変動量を含める他要因誤差変動量算出ステップと、
前記コンピュータが、前記他要因誤差変動量算出ステップにより他要因誤差変動量が含められた衛星クロック誤差の値を送信する送信ステップと
を備えることを特徴とする送信方法。
前記コンピュータが、前記衛星軌道誤差の値が付加された測位補強情報が含まれる、前記複数の測位補強情報を送信する送信ステップと
を備えることを特徴とする送信方法。
コンピュータが、衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差の値を送信した後に衛星クロック誤差を送信する送信装置から送信された、他要因誤差の値と衛星クロック誤差の値とを受信する受信ステップと、
前記コンピュータが、前記受信ステップにより受信された他要因誤差の値と衛星クロック誤差の値とを用いて、衛星測位を行う測位ステップとを備え、
前記受信ステップでは、
前記送信装置が前記衛星クロック誤差の値を送信するタイミングにおいて前記送信装置により計測された他要因誤差の値と、前記送信装置により送信済みの他要因誤差の値との差が含められている衛星クロック誤差の値を、前記コンピュータが受信することを特徴とする測位方法。
データフレームごとに、前記受信ステップにより受信された他要因誤差の値を、前記コンピュータが所定の記憶領域に記憶する記憶ステップと、
前記コンピュータが、前記受信ステップにより衛星クロック誤差の値を受信する度に、前記受信ステップにより受信した衛星クロック誤差の値と同じデータフレームに含まれる他要因誤差の値及び前記記憶ステップにより記憶されている過去のデータフレームの他要因誤差の値のうちのいずれかを選択し、前記受信ステップにより受信した衛星クロック誤差の値と、選択した他要因誤差の値とを用いて、衛星測位を行う測位ステップと
を備えることを特徴とする測位方法。
或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。
プログラムはCPUにより読み出され、CPUにより実行される。
すなわち、プログラムは、前記実施の形態の「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、前記実施の形態の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差の値を送信した後に、所定の周期で到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差の値を送信するコンピュータに、
他要因誤差の値の時間変化を監視し、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、送信済みの他要因誤差の値と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差の値との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差の値に、算出した他要因誤差変動量を含める他要因誤差変動量算出ステップと、
前記他要因誤差変動量算出ステップにより他要因誤差変動量が含められた衛星クロック誤差の値を送信する送信ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
前記衛星軌道誤差の値が付加された測位補強情報が含まれる、前記複数の測位補強情報を送信する送信ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差の値を送信した後に衛星クロック誤差を送信する送信装置から送信された、他要因誤差の値と衛星クロック誤差の値とを受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信された他要因誤差の値と衛星クロック誤差の値とを用いて、衛星測位を行う測位ステップとをコンピュータに実行させるとともに、
前記受信ステップでは、
前記コンピュータに、前記送信装置が前記衛星クロック誤差の値を送信するタイミングにおいて前記送信装置により計測された他要因誤差の値と、前記送信装置により送信済みの他要因誤差の値との差が含められている衛星クロック誤差の値を受信させることを特徴とするプログラム。
データフレームごとに、前記受信ステップにより受信された他要因誤差の値を、所定の記憶領域に記憶する記憶ステップと、
前記受信ステップにより衛星クロック誤差の値を受信する度に、前記受信ステップにより受信した衛星クロック誤差の値と同じデータフレームに含まれる他要因誤差の値及び前記記憶ステップにより記憶されている過去のデータフレームの他要因誤差の値のうちのいずれかを選択し、前記受信ステップにより受信した衛星クロック誤差の値と、選択した他要因誤差の値とを用いて、衛星測位を行う測位ステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
そして、上記したように「〜部」として示された機能をこれら処理装置、記憶装置を用いて実現するものである。
Claims (6)
- 衛星測位に用いられる誤差のうち衛星クロック誤差以外の誤差である他要因誤差を送信した後に、所定の周期で到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差を送信する送信装置であって、
他要因誤差の時間変化を監視し、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、送信済みの他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差に、算出した他要因誤差変動量を含める他要因誤差変動量算出部と、
前記他要因誤差変動量算出部により他要因誤差変動量が含められた衛星クロック誤差を送信する送信部と
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記送信部は、
他要因誤差を送信した後に複数回の衛星クロック誤差送信タイミングにおいて複数の衛星クロック誤差を送信し、前記複数の衛星クロック誤差の送信後に、新たな他要因誤差を送信する動作を繰り返し、
前記他要因誤差変動量算出部は、
衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、前記送信部により最後に送信された他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を他要因誤差変動量として算出することを特徴とする請求項1記載の送信装置。 - 前記送信部は、
複数種類の他要因誤差を送信した後に、衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差を送信し、
前記他要因誤差変動量算出部は、
他要因誤差の種類ごとに、他要因誤差の時間変化を監視し、
衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、他要因誤差の種類ごとに、送信済みの他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差に他要因誤差の種類ごとの他要因誤差変動量を含めることを特徴とする請求項1又は2記載の送信装置。 - 前記送信部は、
複数の地域に対する複数の他要因誤差を所定の送信順序に従って送信するとともに、他要因誤差の送信の合間に到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差を送信し、
前記他要因誤差変動量算出部は、
地域ごとに、他要因誤差の時間変化を監視し、
衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、地域ごとに、送信済みの他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を他要因誤差変動量として算出し、送信対象の衛星クロック誤差に地域ごとの他要因誤差変動量を含めて、地域ごとの衛星クロック誤差を生成し、
前記送信部は、
前記他要因誤差変動量算出部により生成された、全地域分の衛星クロック誤差を、衛星クロック誤差送信タイミングごとに送信することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の送信装置。 - 前記送信部は、
複数の地域に対する複数の他要因誤差を所定の送信順序に従って送信するとともに、他要因誤差の送信の合間に到来する衛星クロック誤差送信タイミングにおいて衛星クロック誤差を送信し、
前記他要因誤差変動量算出部は、
地域ごとに、他要因誤差の時間変化を監視し、
衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、地域ごとに、送信済みの他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を地域ごとの他要因誤差変動量として算出し、さらに、算出した地域ごとの他要因誤差変動量を用いて前記複数の地域全体に共通して用いられる他要因誤差変動量を算出して送信対象の衛星クロック誤差に含め、
前記送信部は、
前記他要因誤差変動量算出部により前記複数の地域全体に共通して用いられる他要因誤差変動量が含められた衛星クロック誤差を、衛星クロック誤差送信タイミングごとに送信することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の送信装置。 - 前記送信部は、
前記複数の地域に対する複数の他要因誤差の送信が完了すると、各地域の新たな他要因誤差を前記送信順序に従って送信する動作を繰り返し、
前記他要因誤差変動量算出部は、
衛星クロック誤差送信タイミングの到来時に、地域ごとに、前記送信部により最後に送信された他要因誤差と、衛星クロック誤差送信タイミングの到来時の他要因誤差との差を算出することを特徴とする請求項4または5記載の送信装置。
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