JP6015003B2 - 含フッ素重合体の製造方法および含フッ素組成物 - Google Patents
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Description
(http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoafr.pdf)や
EPA Environmental News FOR RELEASE: MONDAY APRIL 14, 2003
EPA INTENSIFIES SCIENTIFIC INVESTIGATION OF A CHEMICAL PROCESSING AID (http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoaprs.pdf)や
EPA OPPT FACT SHEET April 14, 2003
(http://www.epa.gov/opptintr/pfoa/pfoafacts.pdf)は、「テロマー」が分解または代謝によりPFOAを生成する可能性があると公表している。また、「テロマー」が、泡消火剤;ケア製品と洗浄製品;カーペット、テキスタイル、紙、皮革に設けられている撥水撥油被覆および防汚加工被覆を含めた多くの製品に使用されていることをも公表している。
本発明の別の目的は、残存モノマーの量が低減した含フッ素組成物を提供する。
本発明の他の目的は、繊維製品などの基材に優れた撥水撥油性を付与し、その加工処理において、ロールへのポリマー付着性防止に優れる含フッ素組成物を提供することにある。
(A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体、および
(C)炭化水素基を有するメタクリレート単量体または芳香族オレフィンである第3単量体
の共重合を、含フッ素単量体(A)1モルに対して第3単量体(C)0.8モル以上の量で、行うことを特徴とする含フッ素重合体の製造方法を提供する。
加えて、本発明は、
(A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体から誘導される繰り返し単位、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体から誘導される繰り返し単位、および
(C)炭化水素基を有するメタクリレート単量体または芳香族オレフィンである第3単量体から誘導される繰り返し単位
を有し、第3単量体の繰り返し単位(C)の量が含フッ素単量体(A)の繰り返し単位1モルに対して0.8モル以上である含フッ素重合体を提供する。
(A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体から誘導される繰り返し単位、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体から誘導される繰り返し単位、および
(C)炭化水素基を有するメタクリレート単量体または芳香族オレフィンである第3単量体から誘導される繰り返し単位
を有しており、第3単量体の繰り返し単位(C)の量が含フッ素単量体(A)の繰り返し単位1モルに対して0.8モル以上である含フッ素重合体を含んでなる含フッ素組成物であって、
含フッ素組成物における含フッ素単量体の残存量が10%以下である含フッ素組成物を提供する。
本発明の含フッ素組成物は、繊維製品などの基材に優れた撥水撥油性を付与し、その加工処理において、ロールへのポリマー付着性防止に優れる。
(A)含フッ素単量体(α-クロロ置換含フッ素単量体)から誘導される繰り返し単位、
(B)直鎖状または分岐状の炭化水素基含有アクリレート単量体から誘導される繰り返し単位、および
(C)第3単量体から誘導される繰り返し単位
を有する。
含フッ素単量体は式:
CH2=C(-Cl)-C(=O)-Y-Z-Rf
[式中、Yは、−O−または−NH−であり、
Zは、直接結合または二価の有機基であり、
Rfは、炭素数1〜20のフルオロアルキル基である。]
で示される含フッ素単量体である。
Z基は、具体的には、炭素数1〜20(例えば、炭素数1〜10、特に1〜4、特別に1または2)の直鎖状または分岐状脂肪族基(例えば、アルキレン基)、例えば、式−(CH2)x−(式中、xは1〜10である。)で示される基、あるいは、
炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、
式−R2(R1)N−SO2−または式−R2(R1)N−CO−で示される基(式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は、炭素数1〜10の直鎖アルキレン基または分枝状アルキレン基である。)、例えば-CH2CH2N(R1)SO2−基(但し、R1は炭素数1〜4のアルキル基である。)、あるいは、
式−CH2CH(OR3)CH2−[Ar−(O)q]p−(式中、R3は、水素原子、または、炭素数1〜10のアシル基(例えば、ホルミルまたはアセチルなど)、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基(例えば、フェニレン基)、pは0または1、qは0または1である。)で示される基、あるいは、
式−(CH2)n−Ar−(O)q−(式中、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基(例えば、フェニレン基)、nは0〜10であり、qは0または1である。)で示される基、
-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10である)であってよい。
芳香族基または環状脂肪族基は、置換または非置換であってよい。S 基または SO2基はRf基に直接に結合していてよい。
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)4−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)2−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−NH−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−S−(CH2)2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−Rf
CH2=C(−Cl)−C(=O)−O−(CH2)3−SO2−(CH2)2−Rf
CH2=C(-Cl)-C(=O)-O-CH2CH(OCOCH3)CH2-Rf
CH2=C(-Cl)-C(=O)-O-CH2-Ph-O-Rf (ここで、Phは1,4−フェニレンである。)
CH2=C(-Cl)-C(=O)-O-CH2CH(OH)CH2-Ph-O-Rf
CH2=C(-Cl)-C(=O)-O-CH2-Ph-Rf
CH2=C(-Cl)-C(=O)-O-CH2CH(OCOCH3)CH2-Ph-Rf
[上記式中、Rfは、炭素数1〜20のフルオロアルキル基である。]
第2単量体(B)は、フルオロアルキル基を有しない単量体である。単量体(B)は、環状炭化水素基を有しない。第2単量体(B)は、一般に、フッ素原子を含有しない単量体である。直鎖状または分岐状の炭化水素基は、特に直鎖状の炭化水素基であってよい。直鎖状または分岐状の炭化水素基は、炭素数が12〜30であり、一般に飽和の脂肪族炭化水素基であることが好ましい。
CH2=CHCOOA1
[式中、
A1は、CnH2n+1(n=12〜30、特に12〜22)によって表されるアルキル基である。]
で示されるアクリレートであってよい。
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)11−CH3
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)13−CH3
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)15−CH3
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)17−CH3
CH2=C(−H)−C(=O)−O−(CH2)21−CH3
(すなわち、ラウリルアクリレート、ミリスチルアクリレート、セチルアクリレート、ステアリルアクリレート、ベヘニルアクリレート)
第3単量体(C)は、炭化水素基を有するメタクリレート単量体および/または芳香族オレフィンである。第3単量体(C)は、単量体(A)と(B)以外の単量体である。第3単量体(C)は、フルオロアルキル基を有しない。
一般に、炭化水素基を有するメタクリレート単量体において、炭化水素基がアルコール残基としてエステル結合に直接に結合している。炭化水素基は、直鎖状または分岐状の炭化水素基または環状炭化水素基である。
環状炭化水素基としては、飽和または不飽和である、単環基、多環基、橋かけ環基などが挙げられる。環状炭化水素基は、飽和であることが好ましい。環状炭化水素基の炭素数は4〜20であることが好ましい。環状炭化水素基としては、炭素数4〜20、特に5〜12の環状脂肪族基、炭素数6〜20の芳香族基、炭素数7〜20の芳香脂肪族基が挙げられる。環状炭化水素基の炭素数は、15以下、例えば10以下であることが特に好ましい。環状炭化水素基は、飽和の環状脂肪族基であることが好ましい。環状炭化水素基の具体例は、シクロヘキシル基、t−ブチルシクロヘキシル基、イソボルニル基、ジシクロペンタニル基、ジシクロペンテニル基である。
CH2=C(CH3)COOA2
[式中、
A2は、直鎖状または分岐状の炭化水素基または環状炭化水素基、例えば、CnH2n+1(n=1〜30)によって表されるアルキル基である。]
で示されるメタクリレートであってよい。
芳香族オレフィンは、式:
CH2=C(G1)−Ar(G2)r
[式中、Arは、芳香環(例えば、ベンゼン、ナフタレン)であり、
G1およびG2は、それぞれ独立して、炭素数1〜10(例えば、1〜4)のアルキル基、またはハロゲン原子(特に、塩素、臭素、ヨウ素)であり、
rは、0〜5(例えば、0〜2)の数である。]
で示される化合物であってよい。
G2は、芳香環(Ar)上の置換基である。
単量体(A)、(B)および(C)以外の他の単量体(D)、例えば他の非フッ素非架橋性単量体を使用しても良い。
他の単量体の例には、例えば、エチレン、酢酸ビニル、アクリロニトリル、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、およびビニルアルキルエーテルが含まれる。他の単量体はこれらの例に限定されない。
ハロゲン化オレフィンは、1〜10の塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子で置換されている炭素数2〜20のオレフィンであることが好ましい。ハロゲン化オレフィンは、炭素数2〜20の塩素化オレフィン、特に1〜5の塩素原子を有する炭素数2〜5のオレフィンであることが好ましい。ハロゲン化オレフィンの好ましい具体例は、ハロゲン化ビニル、例えば塩化ビニル、臭化ビニル、ヨウ化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニリデン、臭化ビニリデン、ヨウ化ビニリデンである。
アクリレート単量体(B)の量が0.1モル以上、例えば0.2〜20モル、特に0.5〜10モルであり、
第3単量体(C)の量が0.8モル以上、例えば0.9〜20モル、特に1〜10モルであってよい。
他の単量体(D)の量は、含フッ素単量体(A)1モルに対して、0〜10モル、例えば、0.01〜5モルであってよい。
(R2SiO)a(RRNSiO)b(RRSSiO)c
[式中、aは、0〜4000、あるいは、0〜1000、あるいは、0〜400であり、
bは、1〜1000、あるいは、1〜100、あるいは、1〜50であり、
cは、1〜1000、あるいは、1〜100、あるいは、1〜50であり;
Rは独立して、一価の有機基であり、
あるいは、Rは、炭素数1〜30の炭化水素であり、
あるいは、Rは、炭素数1〜12の一価アルキル基であり、
あるいは、Rはメチル基であり;
RNは、上記で定義されるような一価のアミノ官能性の有機基であり、
RSは、上記で定義されるような一価のメルカプト官能性の有機基である。]
含フッ素組成物において、含フッ素重合体の濃度は、0.01〜95重量%、例えば5〜50重量%であってよい。
本発明の含フッ素組成物は、内部離型剤あるいは外部離型剤としても使用できる。
あるいは、繊維状基材は紙であってもよい。製造重合体を、予め形成した紙に適用してよく、または、製紙の様々な段階で、例えば、紙の乾燥期間中に適用してもよい。
以下において、部または%または比は、特記しない限り、重量部または重量%または重量比を表す。
試験の手順は次のとおりである。
シャワー撥水性試験をJIS−L−1092に従って行った。シャワー撥水性試験は(下記に記載されている表1に示されるように)撥水性No.によって表された。
体積が少なくとも250mlであるガラス漏斗、および、250mlの水を20秒間〜30秒間にわたって噴霧することができるスプレーノズルを使用する。試験片フレームは、直径が15cmの金属フレームである。サイズが約20cmx20cmである3枚の試験片シートを準備し、シートを試験片ホルダーフレームに固定し、シートにしわがないようにする。噴霧の中心をシートの中心に置く。室温の水(250mL)をガラス漏斗に入れ、試験片シートに(25秒〜30秒の時間にわたって)噴霧する。保持フレームを台から取り外し、保持フレームの一方の端をつかんで、前方表面を下側にし、反対側の端を堅い物質で軽くたたく。保持フレームを180°さらに回転させ、同じ手順を繰り返して、過剰な水滴を落とす。湿った試験片を、撥水性が不良から優れた順で、0、50、70、80、90および100の評点をつけるために、湿潤比較標準物と比較する。結果を3回の測定の平均から得る。
単量体の転化率(重合率)は、ガスクロマトグラフィー(島津製 GC-14B)によって求めた。
300mLオートクレーブにCF3CF2-(CF2CF2)n-CH2CH2OCOC(Cl)=CH2 (n=2.0)(C6SFClA) 18.63g、ステアリルアクリレート(StA)21.73g、2−エチルヘキシルメタクリレート(2EHMA)21.73g、純水110g、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル18.62g、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム2.57g、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(EO:20。EOはエチレンオキシドユニット数を表す) 2.65g、ポリオキシエチレンイソトリデシルエーテル(EO:3) 1.21gを入れ、攪拌下に60℃で15分間、超音波で乳化分散させた。反応フラスコ内を窒素置換後、ラウリルメルカプタン0.62g、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩0.31g(以下、V−50と記す)及び水9gの溶液を添加し、60℃で5時間反応させ、重合体の水性分散液を得た。重合後、ガスクロマトグラフィーにて、C6SFClA(含フッ素単量体)の転化率を算出した。
製造例1と同様の手順で水性分散液を調製した。モノマーの仕込み量と含フッ素単量体の転化率を表2に示す。
製造例3において製造した水性液体(5gおよび7.5gのそれぞれ)を純水により希釈して、試験溶液(1000g)を調製した。1枚のポリエステルタフタ布(510mm x 205mm)と1枚のナイロンタフタ布(510mm x 205mm)をこの試験溶液に浸し、マングルに通し、160℃で2分間、ピンテンターで処理した。試験布をシャワー撥水試験に付した。結果を表3に示す。
比較製造例2(比較例1)、製造例6(実施例2)および比較製造例4(比較例2)において製造したポリマーを実施例1と同様に処理し、シャワー撥水性試験を行った。結果を表3に示す。
Claims (8)
- (A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体、および
(C)芳香族オレフィンである第3単量体
の共重合を、含フッ素単量体(A)1モルに対して第3単量体(C)0.8モル以上の量で、行うことを特徴とする含フッ素重合体の製造方法であって、
含フッ素単量体(A)が、式:
CH2=C(-Cl)-C(=O)-Y-Z-Rf
[式中、Yは、−O−または−NH−であり、
Zは、直接結合、
炭素数1〜20の直鎖状または分岐状脂肪族基、
炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、
式−R2(R1)N−SO2−または式−R2(R1)N−CO−で示される基(式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は、炭素数1〜10の直鎖アルキレン基または分枝状アルキレン基である。)、
式−CH2CH(OR3)CH2−[Ar−(O)q]p−(式中、R3は、水素原子、または、炭素数1〜10のアシル基、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、pは0または1、qは0または1である。)で示される基、
式−(CH2)n−Ar−(O)q−(式中、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、nは0〜10であり、qは0または1である。)で示される基、あるいは
-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10である)であり、
Rfは、炭素数1〜20のフルオロアルキル基である。]
で示される含フッ素単量体であり、
直鎖状または分岐状の炭化水素基を有する単量体(B)が、式:
CH2=CHCOOA1
[式中、A1は、CnH2n+1(n=12〜30)によって表されるアルキル基である。]
で示されるアクリレートであり、
芳香族オレフィンである第3単量体(C)が式:
CH2=C(G1)−Ar(G2)r
[式中、Arは、芳香環であり、
G1およびG2は、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキル基、またはハロゲン原子であり、
rは、0〜5の数である。]
で示される化合物である、含フッ素重合体の製造方法。 - 単量体(B)におけるアルキル基の炭素数が12〜22である請求項1に記載の製造方法。
- (A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体から誘導される繰り返し単位、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体から誘導される繰り返し単位、および
(C)芳香族オレフィンである第3単量体から誘導される繰り返し単位
を有し、第3単量体の繰り返し単位(C)の量が含フッ素単量体(A)の繰り返し単位1モルに対して0.8モル以上である含フッ素重合体であって、
含フッ素単量体(A)が、式:
CH2=C(-Cl)-C(=O)-Y-Z-Rf
[式中、Yは、−O−または−NH−であり、
Zは、直接結合、
炭素数1〜20の直鎖状または分岐状脂肪族基、
炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、
式−R2(R1)N−SO2−または式−R2(R1)N−CO−で示される基(式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は、炭素数1〜10の直鎖アルキレン基または分枝状アルキレン基である。)、
式−CH2CH(OR3)CH2−[Ar−(O)q]p−(式中、R3は、水素原子、または、炭素数1〜10のアシル基、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、pは0または1、qは0または1である。)で示される基、
式−(CH2)n−Ar−(O)q−(式中、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、nは0〜10であり、qは0または1である。)で示される基、あるいは
-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10である)であり、
Rfは、炭素数1〜20のフルオロアルキル基である。]
で示される含フッ素単量体であり、
直鎖状または分岐状の炭化水素基を有する単量体(B)が、式:
CH2=CHCOOA1
[式中、A1は、CnH2n+1(n=12〜30)によって表されるアルキル基である。]
で示されるアクリレートであり、
芳香族オレフィンである第3単量体(C)が式:
CH2=C(G1)−Ar(G2)r
[式中、Arは、芳香環であり、
G1およびG2は、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキル基、またはハロゲン原子であり、
rは、0〜5の数である。]
で示される化合物である、含フッ素重合体。 - (A)フルオロアルキル基を有するα-クロロアクリレートである含フッ素単量体から誘導される繰り返し単位、
(B)炭素数12〜30の直鎖状または分岐状の炭化水素基を有するアクリレート単量体から誘導される繰り返し単位、および
(C)芳香族オレフィンである第3単量体から誘導される繰り返し単位
を有しており、第3単量体の繰り返し単位(C)の量が含フッ素単量体(A)の繰り返し単位1モルに対して0.8モル以上である含フッ素重合体、ならびに
水性媒体
を含んでなる含フッ素組成物であって、
含フッ素組成物における含フッ素単量体の残存量が10%以下であり、
含フッ素単量体(A)が、式:
CH2=C(-Cl)-C(=O)-Y-Z-Rf
[式中、Yは、−O−または−NH−であり、
Zは、直接結合、
炭素数1〜20の直鎖状または分岐状脂肪族基、
炭素数6〜18の芳香族基または環状脂肪族基、
式−R2(R1)N−SO2−または式−R2(R1)N−CO−で示される基(式中、R1は、炭素数1〜10のアルキル基であり、R2は、炭素数1〜10の直鎖アルキレン基または分枝状アルキレン基である。)、
式−CH2CH(OR3)CH2−[Ar−(O)q]p−(式中、R3は、水素原子、または、炭素数1〜10のアシル基、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、pは0または1、qは0または1である。)で示される基、
式−(CH2)n−Ar−(O)q−(式中、Arは、置換基を必要により有するアリーレン基、nは0〜10であり、qは0または1である。)で示される基、あるいは
-(CH2)m−SO2−(CH2)n−基 または -(CH2)m−S−(CH2)n−基(但し、mは1〜10、nは0〜10である)であり、
Rfは、炭素数1〜20のフルオロアルキル基である。]
で示される含フッ素単量体であり、
直鎖状または分岐状の炭化水素基を有する単量体(B)が、式:
CH2=CHCOOA1
[式中、A1は、CnH2n+1(n=12〜30)によって表されるアルキル基である。]
で示されるアクリレートであり、
芳香族オレフィンである第3単量体(C)が式:
CH2=C(G1)−Ar(G2)r
[式中、Arは、芳香環であり、
G1およびG2は、それぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキル基、またはハロゲン原子であり、
rは、0〜5の数である。]
で示される化合物である含フッ素組成物。 - 水性分散液である請求項4に記載の含フッ素組成物。
- 撥水撥油剤組成物である請求項4または5に記載の含フッ素組成物。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の含フッ素組成物で処理することからなる、基材を処理する方法。
- 請求項4〜6のいずれか1項に記載の含フッ素組成物を繊維製品に適用することを含む、処理された繊維製品の製法。
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