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JP6013931B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子に関する。
LED(Light Emitting Diode)などの半導体発光素子の構造として、例えば成長用基板上に形成した結晶層を導電性基板に接合した後に、成長用基板を除去した構造がある。この構造では、成長用基板を除去することで露出した結晶層の表面に凹凸加工を施すことにより、光取り出し効率を高めることができる。また、光取り出し面となる結晶層の表面には電極を形成せず、基板を除去した面とは逆側の結晶面にp側電極及びn側電極を形成する構造もある。このような半導体発光素子において、さらなる発光効率の向上が求められている。
T. Fujii, Y.Gao, R.Sharma, E,L.Hu, S. P. DenBaars, and S.Nakamura, Applied Physics Letters vol.84 No.6, pp.855-857 (2004)
本発明の実施形態は、発光効率が高く実用的な半導体発光素子を提供する。
本発明の実施形態によれば、第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、半導体発光部と、絶縁部と、電極層と、を含む半導体発光素子が提供される。前記半導体発光部は、第1方向において前記第1金属層と離間する。前記第2金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、前記第1金属層と電気的に接続され、光反射性である。前記第2金属層は、前記半導体発光部に接する接触金属部と、前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、を含む。前記第3金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、光反射性である。前記第3金属層は、前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、を含む。前記絶縁部は、前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、を含む。前記電極層と前記第1金属層との間に前記半導体発光部が配置される。前記第3金属層は、前記第1金属層及び前記電極層のいずれかに電気的に接続される。
本発明の別の実施形態によれば、第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、半導体発光部と、絶縁部と、パッド部と、電極層と、配線層と、層間絶縁層と、を含む半導体発光素子が提供される。前記半導体発光部は、第1方向において前記第1金属層と離間する。前記第2金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、前記第1金属層と電気的に接続され、光反射性である。前記第2金属層は、前記半導体発光部に接する接触金属部と、前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、を含む。前記第3金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、光反射性である。前記第3金属層は、前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、を含む。前記絶縁部は、前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、を含む。前記パッド部は、前記第1金属層の前記半導体発光部に対向する面側に設けられ前記第1金属層と電気的に絶縁される。前記電極層は、前記第1金属層と電気的に絶縁される。前記配線層は、前記第1金属層と電気的に絶縁される。前記半導体発光部は、第1半導体部分と、前記平面に対して平行な方向において前記第1半導体部分と並ぶ第2半導体部分と、を含む第1導電形の第1半導体層と、前記第1半導体部分と前記接触金属部との間に設けられた第2半導体層と、前記第1半導体部分と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、を含む。前記電極層は、前記第2半導体部分と前記第1金属層との間に設けられ、前記第2半導体部分に電気的に接続される。前記配線層は、前記第1金属層と前記第2半導体部分との間に設けられ前記電極層と前記パッド部とを電気的に接続する。前記層間絶縁層は、前記電極層と前記第1金属層との間に設けられた第1層間絶縁部分と、前記配線層と前記第1金属層との間に設けられた第2層間絶縁部分と、前記パッド部と前記第1金属層との間に設けられた第3層間絶縁部分と、を含む。
本発明の別の実施形態によれば、第1金属層と、第2金属層と、第3金属層と、半導体発光部と、絶縁部と、を含む半導体発光素子が提供される。前記半導体発光部は、第1方向において前記第1金属層と離間する。前記第2金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、前記第1金属層と電気的に接続され、光反射性である。前記第2金属層は、前記半導体発光部に接する接触金属部と、前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、を含む。前記第3金属層は、前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ、光反射性である。前記第3金属層は、前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、を含む。前記絶縁部は、前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、を含む。前記第1絶縁部分と前記第1金属層との間に前記外側部分が配置される。前記外側部分は、前記第1絶縁部分と前記第2絶縁部分との間に配置される。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図である。 第1参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、第2参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図4(a)及び図4(b)は、第3参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 第4参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式図である。 第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式図である。
図1(b)は平面図であり、図1(a)は、図1(b)のA1−A2線断面図である。図1(b)は、透過模式図であり、図1(b)においては、絶縁部分の図示を省略している。
図1(a)及び図1(b)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110は、第1金属層51と、第2金属層52と、第3金属層53と、半導体発光部15と、を含む。
この例では、裏面電極65の上に、支持基板64が設けられ、支持基板64の上に、接合層63が設けられ、接合層63の上に第1金属層51が設けられている。
本願明細書において、上に設けられる状態は、直接に接して設けられる状態に加え、間に別の要素が挿入される状態も含む。
支持基板64及び接合層63は、導電性である。裏面電極65は、支持基板64及び接合層63を介して第1金属層51と接続される。
第1金属層51の上に、第2金属層52が設けられる。支持基板64と半導体発光部15との間に第1金属層51が配置されており、支持基板64と第2金属層52とが第1金属層51を介して電気的に接続される。
この例では、第2金属層52は、第1金属層51の平面形状の中心部分に設けられている。第2金属層52は、接触金属部52cと、その周りに設けられた部分(外縁部52r)を含む周辺金属部52pと、を含む。
第2金属層52の上に、半導体発光部15が設けられる。半導体発光部15は、少なくとも接触金属部52cの上に配置される部分を有する。接触金属部52cは、半導体発光部15と接している。
第1金属層51から半導体発光部15に向かう方向を第1方向(Z軸方向)とする。半導体発光部15は、第1方向において第1金属層51と離間している。
Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
この例では、第1金属層51をX−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)に投影したときの形状は、矩形である。その矩形の1つの辺がX軸方向に対して平行であり、別の1つの辺がY軸方向に対して平行である。この例では、半導体発光部15をX−Y平面に投影したときの形状は、矩形である。その矩形の1つの辺がX軸方向に対して平行であり、別の1つの辺がY軸方向に対して平行である。ただし、実施形態において、第1金属層51及び半導体発光部15のそれぞれの形状は、任意である。
半導体発光部15は、第1導電形の第1半導体層10と、第2導電形の第2半導体層20と、発光層30と、を含む。この例では、第2半導体層20は、第1半導体層10と、接触金属部52cと、の間に設けられる。発光層30は、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられる。
例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。実施形態において、第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でも良い。以下の例では、第1導電形がn形であり、第2導電形がp形である。
この例では、第2金属層52は、p側電極となる。第2金属層52は、光反射性である。
一方、半導体発光部15の上、すなわち、第1半導体層10の上に、電極層40が設けられている。すなわち、電極層40と第1金属層51との間に、半導体発光部15が配置されている。電極層40は、半導体発光部15(具体的には第1半導体層10)と接続される。電極層40は、n側電極として機能する。
図1(b)に表したように、電極層40はパッド部42に接続されている。
裏面電極65とパッド部42との間に電圧を印加することで、第1金属層51、第2金属層52、第2半導体層20、電極層40及び第1半導体層10を介して発光層30に電流が供給される。これにより、発光層30から光が放出される。
放出された光は、主に上方向に向かって素子の外部に出射する。すなわち、発光層30から放出された光の一部は、そのまま上方向に進行し、素子外に出射する。一方、発光層30から放出された光の別の一部は、光反射性の第2金属層52で効率良く反射し、上方向に進行し、素子外に出射する。後述するように、この例では、光は、第3金属層53でも反射して、素子外に出射する。
例えば、図1(a)に表したように、半導体発光部15は、第1金属層51の側の第1面15a(下面)と、第1面15aとは反対側(第1金属層51とは反対側)の第2面15b(上面)と、を有している。半導体発光部15から放出された光は、半導体発光部15の第2面15bから主に取り出される。すなわち、半導体発光素子110において、光は、第2面15bから素子外に出射する。例えば、半導体発光部15から放出された光のうちの、半導体発光部15の第1金属層51とは反対側の面(第2面15b)から出射する光の強度は、半導体発光部15の第1金属層51の側の面(第1面15a)から出射する光の強度よりも高い。
半導体発光素子110においては、光反射性の第3金属層53(図1(b)において粗いドットで表示)が設けられている。第3金属層53は、半導体発光部15の周辺部に沿って設けられる。X−Y平面に投影したときに、第3金属層53は、第2金属層52と重なる。そして、X−Y平面に投影したときに、第3金属層53は、半導体発光部15の周辺部とも重なる。X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の中心部は、光反射性の第2金属層52と重なり、周辺部は、光反射性の第3金属層53と重なる。
半導体発光素子110においては、半導体発光部15の全面が、光反射性の金属層(第2金属層52及び第3金属層53)と重なる。このため、半導体発光部15から放出された光は、この金属層で反射され上方向に進行できる。素子の下側(支持基板64側)に漏れる光が無くなる。これにより、光取り出し効率を高めることができる。
光反射性の第3金属層53には、例えば、アルミニウム(Al)及び銀(Ag)の少なくともいずれかを用いることができる。第3金属層53には、例えば、Al膜、Ag膜、または、Al及びAgの少なくともいずれかを含む合金膜を用いることができる。
光反射性の第2金属層52にも、例えば、Al及びAgの少なくともいずれかを用いることができる。第2金属層52には、例えば、Al膜、Ag膜、または、Al及びAgの少なくともいずれかを含む合金膜を用いることができる。第2金属層52のうちの接触金属部52cは、接触抵抗が低いことが好ましい。このため、接触金属52cには、それ以外の部分(周辺金属部52p)とは異なる材料を用いても良い。
本願発明者は、このような光反射率が高い材料(AlまたはAgなど)は、密着性が低いことを見出した。特に、半導体発光部15の周辺部に沿って設けられる第3金属層53として、これらの材料を用いると、第3金属層53において密着性が低いために、半導体発光部15または、第3金属層53が剥がれてしまうことが、判明した。
すなわち、光取り出し効率を高めるために、半導体発光部15の周辺部に沿って、光反射性の第3金属層53を設けると、剥がれが生じ、実用的な半導体発光素子を得ることが困難であることが分かった。
本実施形態は、この新たに見出された課題を解決する。
本実施形態に係る半導体発光素子110は、第1金属層51と、第2金属層52と、第3金属層53と、半導体発光部15と、絶縁部80と、を含む。
半導体発光部15は、第1方向(Z軸方向)において第1金属層51と離間する。
第1金属層51の半導体発光部15側には、反射率は低いが、密着性が高い金属を用いることができる。この密着性が高い金属においては、第2金属層52、第3金属層53及び絶縁部80との密着性が良好である。この金属として、例えば、Ti(チタン)またはTiW(チタン−タングステン)が用いられる。
第2金属層52は、第1金属層51と半導体発光部15との間に設けられる。第2金属層52は、第1金属層51と電気的に接続され、光反射性である。第2金属層52の光反射率は、第1金属層51の光反射率よりも高い。第2金属層52は、接触金属部52cと、周辺金属部52pと、を含む。接触金属部52cは、半導体発光部15に接する。周辺金属部52pは、X−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)に投影したときに、接触金属部52cの周りに設けられる。周辺金属部52pは、外縁部52rを有する。外縁部52rは、半導体発光部15と離間する。
第3金属層53は、光反射性である。第3金属層53の光反射率は、第1金属層51の光反射率よりも高い。図1(a)に表したように、第3金属層53は、内側部分53iと、中間部分53mと、外側部分53oと、を含む内側部分53iは、半導体発光部15と外縁部52rとの間に設けられる。中間部分53mは、X−Y平面に投影したときに半導体発光部15と重なり、外縁部52rと重ならない。外側部分53oは、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の外側である。
絶縁部80は、第1〜第3絶縁部分81〜83を含む。第1絶縁部分81は、中間部分53mと半導体発光部15との間、及び、内側部分53iと半導体発光部15との間に設けられる。第2絶縁部分82は、内側部分53iと第1金属層51との間、及び、外側部分53oと第1金属層51との間に設けられる。第3絶縁部分83は、第1絶縁部分81及び第2絶縁部分82と連続している。第3絶縁部分83は、内側部分53iと第2金属層52との間に設けられる。第1〜第3絶縁部分81〜83どうしの間の境界は、観測される場合と、観測されない場合と、がある。
この例では、X−Y平面に投影したときに、第1絶縁部分81は、第1金属層51の外縁51rまで延在している。そして、第1絶縁部分81と第1金属層51との間に、第3金属層53の外側部分53oが配置されている。外側部分53oは、第1絶縁部分81と第2絶縁部分82との間に配置されている。
絶縁部80(第1〜第3絶縁部分81〜83)には、例えば、誘電体などが用いられる。具体的には、絶縁部80(第1〜第3絶縁部分81〜83)には、酸化珪素、窒化珪素または酸窒化珪素を用いることができる。Al、Zr、Ti、Nb及びHf等の少なくともいずれかの金属の酸化物、上記の少なくともいずれかの金属の窒化物、または、上記の少なくともいずれかの金属の酸窒化物を用いても良い。
このように、絶縁部80として用いられる誘電体の、半導体発光部15(半導体層)に対する密着性は、第3金属層5として用いられる光反射性が高い金属(AlまたはAg)の半導体発光部15に対する密着性よりも高い。
すなわち、本実施形態において、絶縁部80の半導体発光部15に対する密着性は、第3金属層53の半導体発光部15に対する密着性よりも高い。絶縁部80の第1金属層51に対する密着性は、絶縁部80の第3金属層53に対する密着性よりも高い。 すなわち、第2金属層52の半導体発光部15に対する密着性は低く、第2金属層52の絶縁部80に対する密着性も低い。そして、第3金属層53の半導体発光部15に対する密着性は低く、第3金属層53の絶縁部80に対する密着性も低い。一方、絶縁部80の半導体発光部15に対する密着性は高い。本実施形態においては、絶縁部80が、第1金属層51から半導体発光部15までを繋げているため、第1金属層51から半導体発光部15が剥がれることが抑制される。
このように、本実施形態においては、高い密着性の絶縁部80を、第1〜第3絶縁部分81〜83を含むように設けることで、剥がれが抑制できる。本実施形態によれば、発光効率が高く実用的な半導体発光素子を提供することができる。
上記のように、半導体発光素子110は、第1半導体層10(例えばn形半導体層)と、第2半導体層20(例えばp形半導体層)と、それらの間に設けられた発光層30と、を含む積層体(半導体発光部15)を含む。そして、積層体の第1半導体層10の側の主面(第2面15b)上に電極層40(例えばn側電極)が設けられる。さらに、積層体の第2半導体層20側の主面(第1面15a)上に、接触金属部52c(p側電極)が設けられる。さらに、接触金属部52cに電気的に接続された周辺金属部52pが設けられる。後述するように、接触金属部52c及び周辺金属部52p(すなわち、第2金属層52)は、一体的でも良い。さらに、第3金属層53が設けられる。第3金属層53は、X−Y平面に投影したときに、接触金属部52cと積層体とが接していない領域において、積層体の端部を含む周辺の部分(内側部分53i及び中間部分53m)を有する。周辺金属部52pは、第2絶縁部分82を介して第3金属層53を覆う。X−Y平面に投影したときに、周辺金属部52pの外縁は、積層体の外縁よりも内側に位置する。さらに、接触金属部52cと積層体とが接していない領域において、第3金属層53と積層体の間に、第1絶縁部分81が設けられている。
半導体発光素子110においては、第2金属層52(接触金属部52c及び周辺金属部52p)、及び、第3金属層53は光反射性である。Z軸方向からみたときに、積層体と重なる領域には、高反射率の反射膜が配置されている。これにより、取り出し効率を最大化することができる。
さらに、密着性の高い絶縁部80で、積層体(半導体発光部15)と第1金属層51とが接続されるため、剥がれが抑制される。半導体発光素子110によれば、発光効率が高く実用的な半導体発光素子を提供することができる。
図2は、第1参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。
図2においては、半導体発光素子の周辺部の一部の断面が示されている。図2に表したように、第1参考例の半導体発光素子118aにおいては、第3金属層53が設けられていない。半導体発光部15に接続された第2金属層52が、絶縁部80と並置されている。半導体発光素子118aにおいては、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の内側に第2金属層52が配置されている。すなわち、半導体発光部15の外縁は、密着性の高い絶縁部80と接している。このため、剥がれは、生じ難い。しかしながら、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の外縁部分の一部は、高反射率の反射膜(第2金属層52)と重ならない。従って、半導体発光部15の外縁部分の一部から出射した光が絶縁部80を介して第1金属層51に入射し、吸収される。このため、半導体発光素子118aにおいては、光取り出し効率が低く、発光効率が低い。
図3(a)及び図3(b)は、第2参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。
これらの図においては、半導体発光素子の周辺部の一部の断面が示されている。図3(a)は、第2参考例の半導体発光素子118bの構成を表している。図3(b)は、剥がれが発生している状態を表している。図3(a)に表したように、半導体発光素子118bにおいても、第3金属層53が設けられていない。半導体発光素子118bにおいては、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の外側にも第2金属層52が延在している。その外側に、絶縁部80が設けられている。第2金属層52が、絶縁部80と並置されており、これらの層は互いに重なっていない。半導体発光素子118bにおいては、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の全てが、高反射率の反射膜(第2金属層52)と重なる。従って、光取り出し効率は高い。しかしながら、半導体発光部15の外縁は、密着性の低い第2金属層52と接している。このため、図3(b)に例示したように、第2金属層52と半導体発光部15との間に剥がれが生じる。すなわち、第2金属層52(例えばAg層)と半導体発光部15(例えばGaN層)との密着性が悪いため、例えば、半導体発光部15の内部に蓄積している応力により、半導体発光部15が第2金属層52から剥離する。
図4(a)及び図4(b)は、第3参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。
これらの図においては、半導体発光素子の周辺部の一部の断面が示されている。図4(a)は、第3参考例の半導体発光素子118cの構成を表している。図4(b)は、剥がれが発生している状態を表している。図4(a)に表したように、半導体発光素子118cにおいても、第3金属層53が設けられていない。半導体発光素子118cにおいては、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の外側にも第2金属層52が延在している。このとき、第2金属層52は、絶縁部80の一部を覆っており、第2金属層52は、絶縁部80と第1金属層51との間に延在している。半導体発光素子118cにおいては、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の全てが、高反射率の反射膜(第2金属層52)と重なる。従って、光取り出し効率は高い。半導体発光部15の外縁は、密着性の高い絶縁部80と接している。このため、半導体発光部15と絶縁部80との間での剥がれは生じ難い。しかしながら、図4(b)に例示したように、第2金属層52と絶縁部80との間に剥がれが生じる。すなわち、第2金属層52(例えばAg層)と絶縁部80(例えばSiO層)との密着性が悪いため、半導体発光部15の内部に蓄積している応力により、第2金属層52と絶縁部80との間、及び、半導体発光部15と第2金属層52との間に、剥がれが生じる。
図5は、第4参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。
図5においては、半導体発光素子の周辺部の一部の断面が示されている。図5に表したように、第4参考例の半導体発光素子118dにおいては、絶縁部80が、第2金属層52を覆っている。すなわち、絶縁部80は、半導体発光部15の外縁と第1金属層51との間、及び、第2金属層52と第1金属層51との間に連続的に設けられている。半導体発光部15の外縁は、絶縁部80に接している。そして、第3金属層53が、第1金属層51と、絶縁部80と、の間に配置されている。X−Y平面に投影したときに、第2金属層52の外縁は、半導体発光部15の外縁よりも内側である。X−Y平面に投影したときに、第3金属層53は、第2金属層52と重なり、半導体発光部15の外縁とも重なる。X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15は、第2金属層52及び第3金属層53の少なくともいずれかの高反射率の反射膜と重なっている。このため、光取り出し効率は高い。絶縁部80の一部は、半導体発光部15に接しており、絶縁部80の別の一部は、第1金属層51に接している。絶縁部80により、半導体発光部15と第1金属層51とが結合されているため、剥がれは生じ難い。
しかしながら、半導体発光素子118dにおいては、第2金属層52と第1金属層51との間に絶縁部80が設けられている。絶縁部80には、誘電体などが用いられ、絶縁部80熱伝導率は、金属の熱伝導率よりも低い。このため、半導体発光素子118dにおいては、第2金属層52の直上で発生した熱が、第1金属層51及び支持基板64に向けて伝わり難く、放熱性が低い。このため、発光効率が低い。または、素子の信頼性が低く、寿命が短い。
これに対して、本実施形態に係る半導体発光素子110においては、半導体発光部15は、高反射率の反射膜(第2金属層52及び第3金属層53の少なくともいずれか)と重なる。これにより、光取り出し効率が高い。さらに、絶縁部80の一部(第1絶縁部分81)が半導体発光部15に接しており、絶縁部80の別の一部(第2絶縁部分82)が第1金属層51に接しており、それらが、第3絶縁部分83を介して連続している。絶縁部80により、半導体発光部15と第1金属層51とが結合されているため、剥がれは生じ難い。さらに、絶縁部80は、第2金属層52と第1金属層51との間には設けられていない。すなわち、第2金属層52(の少なくとも一部)は、第1金属層51に接している。このため、放熱性が高く、高い発光効率が得られる。そして、信頼性も高い。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子110の構成の例についてさらに説明する。
第1半導体層10、第2半導体層20及び発光層30は、それぞれ窒化物半導体を含む。第1半導体層10、第2半導体層20及び発光層30は、例えば、AlGa1−x−yInN(x≧0、y≧0、x+y≦1)を含む。
第1半導体層10は、例えば、Siドープn形GaNコンタクト層と、Siドープn形AlGaNクラッド層と、を含む。Siドープn形GaNコンタクト層と、発光層30との間に、Siドープn形AlGaNクラッド層が配置される。第1半導体層10は、GaNバッファ層をさらに含んでも良く、GaNバッファ層とSiドープn形AlGaNクラッド層との間に、Siドープn形GaNコンタクト層が配置される。この場合には、GaNバッファ層に開口部が設けられ、電極層40は、開口部を介して、Siドープn形GaNコンタクト層に接続される。
発光層30は、例えば、多重量子井戸(MQW)構造を有する。MQW構造においては、例えば、複数のバリア層と、複数の井戸層と、が交互に、積層される。
本願明細書において、積層される状態は、直接接している状態に加え、間に別の要素が挿入される状態も含む。
井戸層の数は、例えば、6であり、バリア層の数は、例えば、7である。MQW構造における積層の周期は、例えば、6である。例えば、発光層30の厚さは、25nm(ナノメートル)以上200nm以下であり、例えば、約75nmである。
例えば、井戸層には、AlGaInNが用いられる。例えば、井戸層には、GaInNが用いられる。井戸層の厚さは、例えば、2nm以上20nm以下である。
バリア層には、例えば、Siドープn形AlGaNが用いられる。例えば、バリア層には、Siドープn形Al0.11Ga0.89Nが用いられる。Siドープn形Al0.11Ga0.89Nのバリア層においては、Si濃度が、例えば、1.1×1019cm−3以上1.5×1019cm−3以下である。バリア層の厚さは、例えば、2nm以上30m以下である。複数のバリア層のうちで、最も第2半導体層20に近いバリア層(p側バリア層)は、他のバリア層とは、異なっても良く、厚くても、薄くても良い。p側バリア層の厚さは、例えば、10nmである。
発光層30から放出される光(発光光)の波長(ピーク波長)は、例えば、210nm以上700nm以下である。発光光のピーク波長は、例えば、370nm以上480nm以下でも良い。
第2半導体層20は、例えば、ノンドープAlGaNスペーサ層と、Mgドープp形AlGaNクラッド層と、Mgドープp形GaNコンタクト層と、高濃度Mgドープp形GaNコンタクト層と、を含む。高濃度Mgドープp形GaNコンタクト層と発光層30との間に、Mgドープp形GaNコンタクト層が配置される。Mgドープp形GaNコンタクト層と発光層30との間に、Mgドープp形AlGaNクラッド層が配置される。Mgドープp形AlGaNクラッド層と発光層30との間に、ノンドープAlGaNスペーサ層が配置される。例えば、第2半導体層20は、ノンドープAl0.11Ga0.89Nスペーサ層(例えば厚さが0.02μm)、Mgドープp形Al0.28Ga0.72Nクラッド層(例えば、Mg濃度が1×1019cm−3で、例えば、厚さが0.02μm)、Mgドープp形GaNコンタクト層(例えば、Mg濃度が1×1019cm−3で、厚さが0.4μm)、及び、高濃度Mgドープp形GaNコンタクト層(例えば、Mg濃度が5×1019cm−3で、例えば、厚さが0.02μm)を含む。
なお、上記の半導体層において、組成、組成比、不純物の種類、不純物濃度、及び、厚さは、例であり、種々の変形が可能である。
絶縁部80のうちの第1絶縁部分81は、半導体発光部15の第1面15a(すなわち、第2半導体層20のうちの第1面15aの側の面)の一部と、接している。
第1絶縁部分81の半導体発光部15とは反対側に、第3金属層53が設けられている。すなわち、第3金属層53と、半導体発光部15の一部と、の間に、第1絶縁部分81が配置される。第3金属層53は、例えば、発光層30から放出される光に対して、高い反射率を有することが好ましい。第3金属層53のうちの、第1絶縁部分81の側の部分は、例えば、Ag、Al、または、Ag及びAlの少なくともいずれかを含む合金を含む。第3金属層53の反射率を高めることで、光取り出し効率を向上させることができる。第3金属層53の厚さは、吸収係数の逆数よりも厚いほうが良い。例えば、Agの場合は、20nm以上1000nm以下であり、例えば200nmである。
この例では、第3金属層53は、第2金属層52と電気的に絶縁されている。この場合、第3金属層53の電位は、例えば、固定されても良く、例えば、接地されていても良い。第3金属層53の電位は、浮遊電位でも良い。さらに、実施形態において、第3金属層53は、第2金属層52と電気的に接続されても良い。実施形態において、第3金属層53は、第2金属層52と絶縁され、電極層40と電気的に接続されても良い。
この例では、第3金属層53は、絶縁部80で覆われている。例えば、第3金属層53のうちの第1絶縁部分81と接していない部分は、第2絶縁部分82または第3絶縁部分83で覆われている。
絶縁部80に含まれる各部分(第1〜第3絶縁部分81〜83など)は、同じ、材料により形成されても良い。または、各部分は、互いに異なる材料により形成されても良い。各部分は、同じ方法により形成されても良い。または、各部分は、互いに異なる方法により形成されても良い。既に説明したように、各部分の間の境界は、観測される場合と、観測されない場合と、がある。
例えば、第1絶縁部分81の厚さは、例えば10nm以上2000nm以下であり、例えば、400nmである。第2絶縁部分82の厚さは、例えば10nm以上2000nm以下であり、例えば600nmである。第3絶縁部分83の厚さは、例えば、第2絶縁部分82の厚さと実質的に同じである。
第2金属層52は、半導体発光部15の第1面15a(すなわち、第2半導体層20のうちの第1面15aの側の面)の別の一部と、接している。この例では、第2金属層52は、接触金属部52cと、周辺金属部52pと、を含む。
接触金属部52cは、第2半導体層20に接する。接触金属部52cは、例えば、第2半導体層20に対してオーミック接触する。接触金属部52cは、発光光に対して高い反射率を有することが好ましい。接触金属部52c(第2金属層52)の反射率を高めることで、光取り出し効率を向上させることができる。接触金属部52cは、例えばAgを含む。接触金属部52cの厚さは、例えば20nm以上1000nm以下であり、例えば約200nmである。
周辺金属部52pは、例えば、接触金属部52cの少なくとも一部を覆う。周辺金属部52pは、接触金属部52cと電気的に接続されている。周辺金属部52pは、第2半導体層20の表面(半導体発光部15の第1面15a)のうちの接触金属部52cと接触していない部分を覆う。周辺金属部52pの一部と、半導体発光部15の一部と、の間に、第3金属層53の一部が配置されている。すなわち、周辺金属部52pの一部は、第2絶縁部分82の第3金属層53とは反対側に延在している。X−Y平面に投影したときに、周辺金属部52pの外縁は、半導体発光部15の外縁の内側に位置する。
周辺金属部52pは、発光光に対して高い反射率を有することが好ましい。周辺金属部52pの反射率を高めることで、光取り出し効率を向上させることができる。周辺金属部52pは、例えば、Agを含む。周辺金属部52pの厚さは、例えば、20nm以上1000nm以下であり、例えば200nmである。
第1金属層51は、接触金属部52cの第2半導体層20とは反対側に設けられる。この例では、第1金属層51は、接合層63を介して支持基板64と電気的に接続されている。接合層63は、省略しても良い。第1金属層51は、X−Y平面に投影したときに、接触金属部52c及び周辺金属部52pと重なっている。第1金属層51には、例えば、Ti/Pt/Auの積層膜が用いられる。このとき、Au(金)膜と半導体発光部15との間に、Pt(白金)膜が配置され、Pt膜と半導体発光部15との間にTi(チタン)膜が配置される。
電極層40は、第1半導体層10のうちの例えば、n型GaNコンタクト層と電気的に接続される。
図1(b)に例示したように、電極層40は、例えば、細線部43を介してパッド部42と電気的に接続される。パッド部42は、ボンディングパッドを形成するための領域である。パッド部42の平面形状のサイズは、例えば、約100μm×100μmの大きさ以上である。細線部43を設けることにより、例えば、第1半導体層10の広い領域に電流を広げることができる。
電極層40は、例えば、第1半導体層10に対してオーミック接触する。電極層40のうちの、少なくとも半導体発光部15に接する部分(接触部分)には、例えば、チタン(Ti)、または、Ti及びAlの少なくともいずれかを含む合金が用いられる。この接触部分には、導電性で光透過性の酸化物(例えば、酸化インジウム錫、ITO)を用いても良い。これらの材料は、第1半導体層10に対して良好なオーミック特性を有する。但し、これらの材料の光の反射率は、比較的低い。
電極層40のうちの、少なくとも半導体発光部15に接する部分(接触部分)に、反射率の高い、Al、または、Agを用いても良い。または、この接触部分に、Al、及びAgの少なくともいずれかを含む合金を用いても良い。電極層40の反射率を高めることで、光取り出し効率を向上させることができる。
接合層63には、例えば、第1金属層51とは、異なる材料が用いられる。接合層63には、例えば、AuSn合金のはんだが用いられる。
支持基板64は、X−Y平面に投影したときに、第1半導体層10と重なる。支持基板64の面積は、第1半導体層10の面積以上である。支持基板64には、例えば、Siなどの半導体基板が用いられる。支持基板64として、CuまたはCuWなどの金属基板を用いても良い。支持基板64に、めっき層(厚膜めっき層)を用いても良い。すなわち、支持基板64は、めっきにより形成されても良い。この場合は、接合層63は省略され、接合層63を用いた接合工程で加わる熱履歴がなくなる。このため、コストが低減でき、さらに熱劣化も抑制できる。
支持基板64の半導体発光部15とは反対側には、裏面電極65が設けられている。裏面電極65には、例えばTi/Pt/Auの積層膜が用いられる。このとき、Au膜と支持基板64との間にPt膜が配置され、Pt膜と支持基板64との間にTi膜が配置される。裏面電極65の厚さは、例えば、100nm以上2000nm以下であり、例えば、800nmである。
後述するように、成長用基板上に半導体発光部15となる半導体積層膜が成長された後に、成長用基板が除去されて、半導体発光部15が得られる。すなわち、例えば、第1半導体層10の第2面15bから、成長用基板が除去されている。
図1(a)に表したように、半導体発光部15の第2面15b(すなわち、第1半導体層10の上面)には、凹凸14が設けられている。凹凸14は、複数の凸部14pを有する。複数の凸部14pのうちの隣接する2つの凸部14pどうしの間の距離は、半導体発光部15から放射される発光光の発光波長以上であることが好ましい。発光波長は、半導体発光部15(第1半導体層10)中のピーク波長である。このような凹凸14を設けることで、光取り出し効率が向上する。
凸部14pどうしの間の距離が、発光波長よりも短いと、凹凸14に入射した発光光は、凹凸14の界面で散乱や回折等の波動光学で説明される挙動を示す。このため、凹凸14において、発光光の一部が取り出されなくなる。凸部14pどうしの間の距離がさらに短いと、凹凸14は連続的に屈折率が変化する層として見なされる。このため、凹凸のない平坦な面と同様になり、光取り出し効率の改善効果が小さくなる。
凹凸14の複数の凸部14pのそれぞれ平面形状は、例えば六角形である。例えば、凹凸14は、例えば、第1半導体層10をKOH溶液を用いて異方性エッチングすることにより形成される。これにより、第1半導体層10と外界との界面において、発光層30から放出される発光光は、ランバート反射される。
凹凸14は、マスクを用いたドライエッチングにより形成されても良い。この方法においては、設計どおりの凹凸14を形成できるため、再現性が向上し、光取り出し効率を高め易い。
半導体発光素子110は、第1半導体層10の側面、発光層30の側面、及び、第2半導体層20の側面を覆う絶縁層(図示しない)をさらに含んでも良い。この絶縁層は、例えば、第1絶縁部分81と同じ材料を含む。例えば、この絶縁層は、SiOを含む。この絶縁層は、半導体発光部15の保護層として機能する。これにより、半導体発光素子110における劣化やリークが抑制される。
半導体発光素子110は、半導体発光部15を覆う封止部(図示しない)をさらに含んでも良い。この封止部には、例えば、樹脂が用いられる。封止部は、波長変換体を含んでも良い。波長変換体は、半導体発光素子110から出射する発光光の一部を吸収して、発光光の波長(ピーク波長)とは異なる波長(ピーク波長)の光を放出する。波長変換体には、例えば、蛍光体が用いられる。
図6(a)及び図6(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
これらの図は、図1(b)のA1−A2線断面に相当する断面の一部(周辺部)を例示している。
図6(a)に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子110aにおいては、周辺金属部52pは、接触金属部52cの一部を覆っている。この例では、周辺金属部52pは、接触金属部52cの周辺部を覆い、接触金属部52cの中央部は、第1金属層51と接している。
図6(b)に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子110bにおいては、周辺金属部52pは、接触金属部52cと一体的である。周辺金属部52pと接触金属部52cには、同じ材料が用いられ、同時に形成される。半導体発光素子110bにおいては、例えば、工程が簡略化され、例えば、コストが低減する。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子110の製造方法の例について説明する。
例えば、成長用基板の上に、バッファ層(図示しない)、第1半導体層10、発光層30及び第2半導体層20を順次形成する。これより半導体発光部15となる半導体積層膜が形成される。この形成は、例えば、エピタキシャル成長による。成長用基板には、例えば、サファイア基板が用いられる。成長用基板にシリコン(Si)基板を用いても良い。
第2半導体層20の上面に第1絶縁部分81となる第1のSiO膜を形成する。この形成には、例えば、熱CVD法が用いられる。第1のSiO膜の厚さは、例えば、400nmである。
この上に、第3金属層53となるAl/Tiの積層膜を、例えば蒸着法で形成する。Al/Tiの積層膜の厚さは、例えば、200nmである。リフトオフ法により、Al/Tiの積層膜を加工して、第3金属層53が形成される。
第2絶縁部分82及び第3絶縁部分83となる第2のSiO膜を、例えば、プラズマCVD法により形成する。第2のSiO膜の厚さは、例えば600nmである。第2のSiO膜の一部を除去することで、第2絶縁部分82及び第3絶縁部分83が形成される。さらに、第1のSiO膜の一部を除去することで、第1絶縁部分81が形成される。
第1のSiO膜及び第2のSiO膜が除去された領域に、接触金属部52cを例えば、リフトオフ法により形成する。この際、例えば、接触金属部52cとなる第1のAg膜を例えば蒸着法により形成し、第1のAg膜の一部を除去し、400℃の酸素雰囲気で1分間熱処理することで、接触金属部52cが得られる。第1のAg膜の厚さは、例えば、200nmである。
さらに、周辺金属部52pを、例えば、リフトオフ法により形成する。この際、周辺金属部52pとなる第2のAg膜を蒸着法により形成し、第2のAg膜の一部を除去することで、周辺金属部52pが得られる。第2のAg膜の厚さは、例えば、200nmである。
第1金属層51を全面に形成する。具体的には、第1金属層51となる、Ti/Pt/Auの積層膜を、蒸着法により形成する。第1金属層51の厚さは、例えば、200nmである。
例えば、接合層63が設けられた支持基板64を用意する。支持基板64には、例えば、厚さが600μmのSi基板が用いられる。接合層63には、例えば、AuSnはんだが用いられる。接合層63と第1金属層51とを対向させ、支持基板64と、上記の加工体と、を接合する。例えば、熱圧着により接合が行われる。
成長用基板を除去する。成長用基板として、サファイア基板を用いる場合には、例えば、レーザリフトオフ法が用いられる。レーザリフトオフ法においては、例えば、レーザ光を照射して半導体層のGaNの一部を分解し、成長用基板と半導体層とを分離する。成長用基板としてSi基板が用いられる場合には、例えば、研削及びドライエッチングによりで除去する。これらの方法を組み合わせて実施しても良い。
バッファ層を例えばドライエッチングにより除去して、n形GaNコンタクト層を露出させる。
半導体積層体膜の一部を除去して、半導体積層体膜を複数の領域に分断する。これにより、複数の素子部が形成される。この複数の素子部のそれぞれが、複数の半導体発光部15となる。
半導体発光部15の表面(第2面15b)、すなわち、第1半導体層10のn型GaNコンタクト層側に、凹凸14を形成する。凹凸14は、例えば、KOH処理またはドライエッチング処理により形成される。
第1半導体層10(n形GaNコンタクト層)上に、電極層40を形成する。すなわち、電極層40となるAl/Ni/Auの積層膜を例えば蒸着法により形成し、この積層膜を加工することで電極層40が得られる。電極層40の厚さは、例えば、2000nmである。
支持基板64を研削して、支持基板64の厚さを、例えば、150μmとする。支持基板64の研削した面に、裏面電極65を形成する。例えば、裏面電極65となるTi/Pt/Auの積層膜を蒸着法により形成する。裏面電極65の厚さは、例えば、800nmである。以上により、半導体発光素子110が形成される。
図7(a)及び図7(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式図である。
図7(b)は平面図であり、図7(a)は、図7(b)のA1−A2線断面図である。図7(b)は、透過模式図であり、図7(b)においては、絶縁部分の図示を省略している。
図7(a)及び図7(b)に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子111においては、第1金属層51と、第2金属層52と、第3金属層53と、半導体発光部15と、絶縁部80と、電極層40と、配線層41と、パッド部42と、層間絶縁層85と、が設けられる。
半導体発光素子111における半導体発光部15の周辺部分における断面構造は、半導体発光素子110のそれと同様である。
半導体発光素子111においては、電極層40が、半導体発光部15の第1面15aの側に設けられている。そして、電極層40とパッド部42とが、配線層41により電気的に接続される。パッド部42、電極層40及び配線層41は、第1金属層51と電気的に絶縁されている。
すなわち、パッド部42は、第1金属層51の半導体発光部15に対向する面(上面51u)側に設けられる。X−Y平面に投影したときに、パッド部42は、半導体発光部15と重ならない。
この例でも、半導体発光部15は、第1導電形の第1半導体層10と、第2導電形の第2半導体層20と、発光層30と、を含む。
第1半導体層10は、第1半導体部分11と、第2半導体部分12と、を含む。第2半導体部分12は、X−Y平面に対して平行な方向において、第1半導体部分11と並ぶ。第2半導体層20は、第1半導体部分11と、第2金属層52(接触金属部52c)と、の間に設けられる。発光層30は、第1半導体部分11と第2半導体層20との間に設けられる。
電極層40は、第2半導体部分12と第1金属層51との間に設けられる。電極層40は、第2半導体部分12に電気的に接続される。
配線層41は、第1金属層51と第2半導体部分12との間に設けられる。配線層41は、電極層40とパッド部42とを電気的に接続する。
層間絶縁層85は、第1〜第3層間絶縁部分86〜88を含む。層間絶縁層85には、絶縁部80に用いられる材料が用いられる。層間絶縁層85の少なくとも一部は、絶縁部80の少なくとも一部と一緒に形成することができる。
第1層間絶縁部分86は、電極層40と第1金属層51との間に設けられる。第2層間絶縁部分87は、配線層41と第1金属層51との間に設けられる。第3層間絶縁部分88は、パッド部42と第1金属層51との間に設けられ。
層間絶縁層85により、パッド部42、電極層40及び配線層41が、第1金属層51と電気的に絶縁されている。
X−Y平面に投影したときに、第2金属層52の一部は、電極層40と重なる。X−Y平面に投影したときに、第2金属層52の一部は、電極層40及び配線層41の少なくともいずれかと重なっても良い。X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15は、第2金属層52、第3金属層53、電極層40及び配線層41の少なくともいずれかと重なる。これにより、高い光取り出し効率が得られる。
この例では、電極層40は反射性である。例えば、電極層40は、Al及びAgの少なくともいずれかを含む。
配線層41の反射率は、高いことが好ましい。例えば、配線層41は、Al及びAgの少なくともいずれかを含む。
半導体発光素子111においても、高い光取り出しが得られ、剥がれが抑制できる。発光効率が高く実用的な半導体発光素子が提供できる。
半導体発光素子111においては、例えば、350mAの電流で、波長が440nmにおける光出力は、470mWである。一方、第1参考例の半導体発光素子118aにおいては、光出力は、420mWである。このように、本実施形態によれば、第1参考例よりも11%高い光出力が得られる。さらに、本実施形態によれば、剥がれも発生しない。
半導体発光素子111においては、半導体発光部15の上面には光遮蔽膜が設けられていない。このため、半導体発光素子111においては、より高い発光効率が得られる。
図7(a)に例示したように、層間絶縁層85は、第4層間絶縁部分89をさらに含んでも良い。第4層間絶縁部分89は、配線層41と第2半導体部分12との間に設けられる。第4層間絶縁部分89を設けることで、パッド部42から供給される電流(電極層40及び配線層41から供給される電流)の第1半導体層10への注入領域を、パッド部42から遠ざけることができる。これにより、光吸収率が比較的高いパッド部42から発光領域が遠ざかる。これにより、光取り出し効率がさらに向上する。
図8は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図8に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子112においては、第4層間絶縁部分89が設けられていない。これ以外は、半導体発光素子111と同様である。
半導体発光素子112においては、配線層41の半導体発光部15(この例では、第2半導体層20)に対する接触抵抗は、電極層40の半導体発光部15に対する接触抵抗よりも高い。
本願明細書において、接触抵抗が高い状態は、オーミック接触していて電気抵抗が高い状態と、非オーミック接触(例えば、ショットキー接触)の状態と、を含む。
例えば、配線層41は、半導体発光部15と、非オーミック接触する。これにより、電極層40と半導体発光部15との間を流れる電流は、配線層41と半導体発光部15との間に流れる電流よりも大きくなる。例えば、配線層41と半導体発光部15との間には、電流が実質的に流れない。これにより、電流注入領域が制御され、電流注入領域がパッド部42から遠ざかる。これにより、光取り出し効率がさらに向上する。
このように、X−Y平面に投影したときの、電極層40とパッド部42との間の領域において、電極層40と半導体発光部15との間の電気抵抗よりも高い部分(例えば、第4層間絶縁部分89及び配線層41の少なくともいずれか)を設ける。このときの配線層41の半導体発光部15に対する接触抵抗は、電極層40の半導体発光部15に対する接触抵抗よりも高い。このような構成により、さらに高い光取り出し効率が得られる。
半導体発光素子111及び112において、第2金属層52には、半導体発光素子110aまたは110bに関して説明した構成を適用しても良い。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係る半導体発光素子を例示する模式的断面図である。
図9は、図1(b)のA1−A2線断面に相当する断面図である。
本実施形態に係る半導体発光素子120においては、第2金属層52、第3金属層53、及び、絶縁部80の構成が、半導体発光素子110の構成とは異なる。それ以外の構成は、半導体発光素子110と同様とすることができるので説明を省略する。以下では、半導体発光素子120について、第2金属層52、第3金属層53、及び、絶縁部80について説明する。
図9に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子120においては、第1金属層51の周辺部分の上に第3金属層53が設けられている。X−Y平面に投影したときに、第3金属層53は、半導体発光部15の外縁よりも外側の部分(外側部分53o)と、内側の部分(内側部分53i及び中間部分53m)と、を有している。そして、第3金属層53の上に、絶縁部80のうちの第2絶縁部分82が設けられている。第2絶縁部分82の一部の上に、第2金属層52の周辺金属部52p(外縁部52r)が配置される。X−Y平面に投影したときに、第3金属層53の一部(内側部分53i)と第2金属層52(周辺金属部52pの少なくとも一部)とが重なる。第2絶縁部分82の一部(外側の部分)と、第2金属層52の周辺金属部52pと、の上に、第1絶縁部分81が設けられている。第1絶縁部分81と第2絶縁部分82とは、第3絶縁部分83を介して結合されており、第1絶縁部分81と第2絶縁部分82とは連続している。第1絶縁部分81の上、及び、第2金属層52の上に、半導体発光部15が設けられている。第2絶縁部分82は、内側部分53iと外縁部52rとの間、及び、外縁部52rと第1金属層51との間に設けられる。第2絶縁部分82の内側の端は、第3金属層53の内側の端よりも内側である。
この例においても、半導体発光部15は、第1半導体層10と、第1半導体層10と第1金属層51との間に設けられた第2半導体層20と、第1半導体層10と第2半導体層20との間に設けられた発光層30と、を含む。第1半導体層10の上面(第2面15b)には、複数の凸部14pを有する凹凸14が設けられている。
この例においても、裏面電極65の上に支持基板64が設けられ、支持基板64の上に接合層63が設けられ、接合層63の上に第1金属層51が設けられている。
上記の各要素(各層など)には、第1の実施形態において説明した構成及び材料を用いることができる。
このように、半導体発光素子120は、第1〜第3金属層51〜53と、半導体発光部15と、絶縁部80と、を含む。半導体発光部15は、第1方向(例えばZ軸方向)において、第1金属層51と離間する。
第2金属層52は、第1金属層51と半導体発光部15との間に設けられる。第2金属層52は、光反射性である。第2金属層52は、第1金属層51と接し、半導体発光部15とも接する。第2金属層52は、接触金属部52cと、周辺金属部52pと、を含む。
接触金属部52cは、半導体発光部15に接する。周辺金属部52pは、外縁部52rを含む。外縁部52rは、X−Y平面(第1方向に対して垂直な平面)に投影したときに、接触金属部52cの周りに設けられる。この例では、外縁部52rは、半導体発光部15と離間する。
第3金属層53は、第1金属層51と半導体発光部15との間に設けられ、光反射性である。第3金属層53は、内側部分53iと、中間部分53mと、外側部分53oと、を含む。内側部分53iは、外縁部52rと第1金属層51との間に設けられる。中間部分53mは、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15と重なり、外縁部52rと重ならない。外側部分53oは、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15の外側に位置する。
絶縁部80は、第1〜第3絶縁部分81〜83を含む。
第1絶縁部分81は、中間部分53mと半導体発光部15との間に設けられる。この例では、外縁部52rは、半導体発光部15と離間しており、第1絶縁部分81は、外縁部52rと半導体発光部15との間に延在している。
第2絶縁部分82は、内側部分53iと外縁部52rとの間、及び、外縁部52rと第1金属層51との間に設けられる。
第3絶縁部分83は、第1絶縁部分81及び第2絶縁部分82と連続している。第3絶縁部分83は、第3金属層53と第1絶縁部分81との間に設けられる。
半導体発光素子110は、電極層40をさらに含む。電極層40と接触金属部52cとの間に、半導体発光部15が配置される。
本実施形態に係る半導体発光素子120においても、X−Y平面に投影したときに、半導体発光部15は、高反射率の反射膜(第2金属層52及び第3金属層53の少なくともいずれか)と重なる。このため、発光光が、反射率が低い第1金属層51に到達して損失されることが抑制される。
さらに、密着力が高い絶縁部80の一部(第1絶縁部分81)と、半導体発光部15の外縁部分と、が接合される。そして、絶縁部80の別の一部(第2絶縁部分82)と、第1金属層51と、が接合される。第1絶縁部分81と第2絶縁部分82とは、互いに直接接合される、または、第3絶縁部分83を介して接合される。これにより、剥がれの発生が抑制される。
このように、本実施形態においても、発光効率が高く実用的な半導体発光素子が提供できる。
半導体発光素子120においては、第3金属層53の少なくとも一部が、第2金属層52よりも第1金属層51の側に配置されている。
X−Y平面に投影したときに、接触金属部52cと半導体発光部15とが接していない領域において、第3金属層53は、半導体発光部15の端部を含む周辺部に形成された部分(内側部分53i)を含む。
周辺金属部52pは、第1絶縁部分81の半導体発光部15とは反対側の部分と接する。X−Y平面に投影したときに、周辺金属部52pの外縁は、半導体発光部15の外縁よりも内側に位置している。
第2絶縁部分8は、第2金属層52の第1絶縁部分81とは反対側の部分と接する。第3金属層53は、第2絶縁部分82の第2金属層52とは反対側の部分と接する。X−Y平面に投影したときに、第3金属層53は、第2金属層52と重なる部分(内側部分53i)と、第2金属層52と重ならず半導体発光部15と重なる部分(中間部分53m)と、半導体発光部15と重ならない部分(外側部分53o)と、を含む。
この例では、第3金属層5は、第1金属層51と電気的に接続されている。
以下、半導体発光素子120の製造方法の例について説明する。以下の製造方法の一部には、第1の実施形態に関して説明した製造方法の一部、または、その変形を適用できる。
成長用基板の上に、半導体発光部15となる半導体積層膜を形成する。半導体積層膜の上面は、第2半導体層20の表面となる。
第2半導体層20の一部の上に、第1絶縁部分81となる第1のSiO膜を形成する。この形成には、例えば、熱CVD法が用いられる。第1のSiO膜の厚さは、例えば、400nmである。第1のSiO膜の一部を除去することで、第1絶縁部分81が形成される。
第1のSiO膜が除去された領域に、例えば、リフトオフ法を用いて、接触金属部52cを形成する。例えば、接触金属部52cとなる第1のAg膜(厚さが200nm)を蒸着により形成し、第1のAg膜を加工し、400℃の酸素雰囲気で1分間熱処理することで、接触金属部52cが形成される。
周辺金属部52pとなる第2のAg膜(厚さ200nm)を、例えば、蒸着法により形成し、第2のAg膜を加工して、周辺金属部52pが形成される。第2のAg膜の加工には、例えばリフトオフ法が用いられる。周辺金属部52pの一部は、第1絶縁部分81の一部を覆う。
第2絶縁部分82及び第3絶縁部分83となる第2のSiO膜(厚さ600nm)を、例えば、プラズマCVD法により形成する。接触金属部52cの上に設けられている第2のSiO膜を除去して、接触金属部52c(及び周辺金属部52pの少なくともいずれか)を露出させることで、第2絶縁部分82及び第3絶縁部分83が形成される。
例えば、リフトオフ法により、第3金属層53を形成する。すなわち、例えば、蒸着法により、Al/Tiの積層膜を形成し、この積層膜を加工することで、第3金属層53が形成される。第3金属層53の厚さは、例えば、200nmである。
第1金属層51を全面に形成する。すなわち、第1金属層51となる、Ti/Pt/Auの積層膜を、例えば、蒸着法により形成する。第1金属層51の厚さは、例えば、200nmである。
以降、第1の実施形態に関して説明したのと同様の工程を実施して、半導体発光素子120が形成される。
図10は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図10は、図1(b)のA1−A2線断面に相当する断面図である。
図10に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子121においては、周辺金属部52pは、接触金属部52cの外縁に沿って設けられており、接触金属部52cの中央部分の上には、周辺金属部52pは設けられていない。接触金属部52cの一部(中央部分)は、第1金属層51と接している。この他は、半導体発光素子120と同じである。半導体発光素子121においても、発光効率が高く実用的な半導体発光素子が提供できる。
図11は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を例示する模式的断面図である。 図11は、図1(b)のA1−A2線断面に相当する断面図である。
図11に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子122においては、第2金属層52の周辺金属部52pの外縁部52rは、半導体発光部15に接している。そして、絶縁部80は、第2金属層52の周辺金属部52pを覆っている。これ以外は、半導体発光素子120と同様なので説明を省略する。
半導体発光素子122においても、絶縁部80の第1絶縁部分81は、中間部分53mと半導体発光部15との間に設けられている。第1絶縁部分81は、外側部分53oと半導体発光部15との間にさらに設けられている。第2絶縁部分82は、内側部分53iと外縁部52rとの間、及び、外縁部52rと第1金属層51との間に設けられている。第3絶縁部分83は、第1絶縁部分81及び第2絶縁部分82と連続しており、第3金属層53と第1絶縁部分81との間に設けられている。
半導体発光素子122においても、発光効率が高く実用的な半導体発光素子が提供できる。
半導体発光素子122においては、第2金属層52(接触金属部52c)は、第1金属層51と接している。このため、半導体発光素子122における放熱性は、第4参考例の半導体発光素子118dに比べて高い。放熱性が高いことから、高い発光効率が得られる。
放熱性が低いと、発光層30で発生した熱により、局部的に温度が上昇し易い。温度が上昇すると、半導体層の抵抗率が下がり、電流密度が上がり、より発光するようになり、より熱が発生する。このサイクルを繰り返すことで、素子の劣化が進む。半導体発光素子122においては、放熱性が高いため、素子の劣化を抑制できる。
半導体発光素子122において、周辺金属部52pの半導体発光部15(この例では第2半導体層20)に対する接触抵抗を、接触金属部52cの半導体発光部15に対する接触抵抗よりも高くしても良い。これにより、半導体発光部15と第1金属層51の間に絶縁部80が設けられている領域での発光を抑えることができ、放熱性が悪い周辺金属部52pでの発熱量を減らすことができる。それによって、寿命を長くすることができる。
第2金属層52において、接触金属部52cとなる膜により、周辺金属部52pを形成しても良い。すなわち、これらの部分を、同じ膜から形成しても良い。これにより、工程数が少なくなり、コストを低減することができる。
第1、第2の実施形態に係る半導体発光素子において、成長基板の上に形成されるバッファ層には、例えば、低温成長のAlGa1−xN(0≦x≦1)の薄膜を用いることができる。
第2金属層52は、例えば、銀またはその合金を含む。銀以外の金属の膜の可視光帯域に対する反射率は、400nm以下の紫外域では、波長が短くなるほど低下する傾向にある。一方、銀は、370nm以上400nm以下の紫外帯域の光に対しても、高い反射効率を有する。例えば、紫外発光の半導体発光素子であり、かつ、第2金属層52として銀合金を用いる場合には、第2金属層5の半導体発光部15との界面部分における銀の成分比が高いことが好ましい。第2金属層52(例えば接触金属部52c)の厚さは、光に対する反射効率を確保するため、100nm以上であることが好ましい。
例えば、半導体発光部15と支持基板64との接合時、または、成長用基板の除去(例えばレーザリフトオフ)時に、半導体層(結晶)に欠陥または損傷が生じ易い。欠陥または損傷は、例えば、支持基板64と半導体発光部15との間の熱膨張係数差、支持基板64と成長用基板との間の熱膨張係数差、局所的な加熱よる熱、レーザリフトオフ時のGaNの分解に伴う生成物、などに起因する。半導体層に欠陥や損傷が生じると、例えば、そこから、第2金属層52のAgが拡散し、結晶内部にリークが生じ、または、結晶欠陥が加速度的に増加する。
実施形態においては、例えば、単結晶AlNバッファ層を用いる。これにより、高品質な半導体層を形成することができる。このため、結晶に対する損傷が大幅に軽減される。この単結晶AlNバッファ層の熱伝導率は、高い。このため、GaN層をレーザ光で分解する際に、GaN層の近傍に配置されている単結晶AlNバッファ層に効率良く熱が拡散する。このため、局所的な加熱による熱損傷が生じ難い。
凹凸14は、バッファ層(例えばGaNバッファ層)に形成しても良い。n型コンタクト層は、電極層40との低抵抗のオーミック接続を形成する。このために、n形コンタクト層におけるキャリア濃度(例えば不純物濃度)は高く設定される。このn型コンタクト層に凹凸14を形成すると、表面の平坦性が低くなり易く、さらに、不純物析出が生じ易い。その結果として、光取り出し効率を低下させることがある。一方、バッファ層(GaNバッファ層)におけるキャリア濃度(例えば不純物濃度)は、n型コンタクト層に比べて低い。このため、バッファ層(例えばGaNバッファ層)に凹凸14を形成することで、表面の平坦性は維持され、不純物析出も生じ難い。
凹凸14の形成には、例えば、ウェットエッチングまたはドライエッチングを用いることができる。例えば、KOH溶液などによるアルカリエッチングを用いると、GaN結晶の面方位(主に{10−1−1})に沿って、異方性エッチングが生じる。その結果、六角錐の構造が形成される。エッチング温度、時間、pH(別の物質を添加することで調整する)、濃度、UV光またはUVレーザ照射の有無などによりエッチングレートが変化する。これらの条件により、六角錐の大きさや密度は、大きく変化する。一般的に、エッチング量(エッチング前の表面から、エッチング後にできた凹凸14の最も深い所までの深さ)が大きいほど、凹凸14は大きく、かつ、密に形成される。
GaNをドライエッチングで加工する場合、N面は、Ga面とは異なり、結晶方位や転の影響を受け易く、異方性エッチングされ易い。c面サファイア基板上に成長させたGaNの表面は、通常はGa面である。例えば、成長用基板(例えばサファイア基板)を除去することで露出したGaNの表面は、N面となっている。このため、ドライエッチングを用いた異方性エッチングによって、容易に凹凸14を形成することができる。マスクを用いたドライエッチングにより、凹凸14を形成してもよい。この場合には、設計どおりの凹凸14を形成し易いため、光取り出し効率を高め易い。
凹凸14により、入射した発光光を有効に取り出す、または、入射角度を変えることができる。凹凸14の大きさ(隣接する2つの凸部14pどうしのZ軸方向に沿った距離)は、結晶層内における発光波長以上であることが好ましい。本願発明者の実験によると、発光波長が390nmの半導体発光素子(結晶層内の発光波長は約155nm)においては、凹凸14が大きいと、光出力が増加する傾向がある。凹凸14の大きさが、発光波長以上約3μm以下において、凹凸14の大きさが大きいと光出力が緩やかに増加する。凹凸14の大きさは、結晶層内の発光波長の2倍以上が好ましく、10倍以上でことがさらに好ましい。
実施形態に係る半導体発光素子において、半導体層の成長方法には、例えば、有機金属気相堆積(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法、または、有機金属気相成長(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法などを用いることができる。
実施形態によれば、発光効率が高く実用的な半導体発光素子が提供できる。
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電形などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子に含まれる第1〜第3金属層、半導体発光部、第1半導体層、第2半導体層、発光層、絶縁部、第1〜第3絶縁部分、電極層40、パッド部、配線層、層間絶縁層、第1〜第4層間絶縁部分、接合層、支持基板及び裏面電極などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1半導体層、 11…第1半導体部分、 12…第2半導体部分、 14…凹凸、 14p…凸部、 15…半導体発光部、 15a…第1面、 15b…第2面、 20…第2半導体層、 30…発光層、 40…電極層、 41…配線層、 42…パッド部、 43…細線部、 51…第1金属層、 51r…外縁、 51u…上面、 52…第2金属層、 52c…接触金属部、 52p…周辺金属部、 52r…外縁部、 53…第3金属層、 53i…内側部分、 53m…中間部分、 53o…外側部分、 63…接合層、 64…支持基板、 65…裏面電極、 80…絶縁部、 81〜83…第1〜第3絶縁部分、 85…層間絶縁層、 86〜89…第1〜第4層間絶縁部分、 110、110a、110b、111、112、118a〜118d、120、121、122…半導体発光素子

Claims (16)

  1. 第1金属層と、
    第1方向において前記第1金属層と離間した半導体発光部と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ前記第1金属層と電気的に接続された光反射性の第2金属層であって、
    前記半導体発光部に接する接触金属部と、
    前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、
    を含む第2金属層と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられた光反射性の第3金属層であって、
    前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、
    を含む第3金属層と、
    前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、
    前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、
    前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、
    を含む絶縁部と、
    電極層と、
    を備え
    前記電極層と前記第1金属層との間に前記半導体発光部が配置され、
    前記第3金属層は、前記第1金属層及び前記電極層のいずれかに電気的に接続された半導体発光素子。
  2. 前記電極層は、アルミニウム及び銀の少なくともいずれかを含む請求項記載の半導体発光素子。
  3. 第1金属層と、
    第1方向において前記第1金属層と離間した半導体発光部と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ前記第1金属層と電気的に接続された光反射性の第2金属層であって、
    前記半導体発光部に接する接触金属部と、
    前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、
    を含む第2金属層と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられた光反射性の第3金属層であって、
    前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、
    を含む第3金属層と、
    前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、
    前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、
    前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、
    を含む絶縁部と、
    前記第1金属層の前記半導体発光部に対向する面側に設けられ前記第1金属層と電気的に絶縁されたパッド部と、
    前記第1金属層と電気的に絶縁された電極層と、
    前記第1金属層と電気的に絶縁された配線層と、
    層間絶縁層と、
    を備え、
    前記半導体発光部は、
    第1半導体部分と、前記平面に対して平行な方向において前記第1半導体部分と並ぶ第2半導体部分と、を含む第1導電形の第1半導体層と、
    前記第1半導体部分と前記接触金属部との間に設けられた第2半導体層と、
    前記第1半導体部分と前記第2半導体層との間に設けられた発光層と、
    を含み、
    前記電極層は、前記第2半導体部分と前記第1金属層との間に設けられ、前記第2半導体部分に電気的に接続され、
    前記配線層は、前記第1金属層と前記第2半導体部分との間に設けられ前記電極層と前記パッド部とを電気的に接続し、
    前記層間絶縁層は、
    前記電極層と前記第1金属層との間に設けられた第1層間絶縁部分と、
    前記配線層と前記第1金属層との間に設けられた第2層間絶縁部分と、
    前記パッド部と前記第1金属層との間に設けられた第3層間絶縁部分と、
    を含む半導体発光素子。
  4. 前記平面に投影したときに、前記第2金属層の一部は、前記電極層及び前記配線層の少なくともいずれかと重なる請求項記載の半導体発光素子。
  5. 前記層間絶縁層は、前記配線層と前記第2半導体部分との間に設けられた第4層間絶縁部分をさらに含む請求項またはに記載の半導体発光素子。
  6. 前記第3金属層は、前記第1金属層及び前記電極層のいずれかに電気的に接続される請求項のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  7. 前記電極層は、アルミニウム及び銀の少なくともいずれかを含む請求項に記載の半導体発光素子。
  8. 前記第3金属層は、アルミニウム及び銀の少なくともいずれかを含む請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  9. 前記半導体発光部から放出された光のうちの、前記半導体発光部の前記第1金属層とは反対側の面から出射する光の強度は、前記半導体発光部の前記第1金属層の側の面から出射する光の強度よりも高い請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  10. 導電性の支持基板をさらに備え、
    前記支持基板と前記半導体発光部との間に前記第1金属層が配置され、前記支持基板と前記第2金属層とが前記第1金属層を介して電気的に接続される請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  11. 第1金属層と、
    第1方向において前記第1金属層と離間した半導体発光部と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられ前記第1金属層と電気的に接続された光反射性の第2金属層であって、
    前記半導体発光部に接する接触金属部と、
    前記第1方向に対して垂直な平面に投影したときに前記接触金属部の周りに設けられ前記半導体発光部と離間する外縁部を含む周辺金属部と、
    を含む第2金属層と、
    前記第1金属層と前記半導体発光部との間に設けられた光反射性の第3金属層であって、
    前記半導体発光部と前記外縁部との間に設けられた内側部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部と重なり前記外縁部と重ならない中間部分と、
    前記平面に投影したときに前記半導体発光部の外側の外側部分と、
    を含む第3金属層と、
    前記中間部分と前記半導体発光部との間、及び、前記内側部分と前記半導体発光部との間に設けられた第1絶縁部分と、
    前記内側部分と前記第1金属層との間、及び、前記外側部分と前記第1金属層との間に設けられた第2絶縁部分と、
    前記第1絶縁部分及び前記第2絶縁部分と連続する第3絶縁部分と、
    を含む絶縁部と、
    を備え、
    前記第1絶縁部分と前記第1金属層との間に前記外側部分が配置され、
    前記外側部分は、前記第1絶縁部分と前記第2絶縁部分との間に配置され半導体発光素子。
  12. 前記第1絶縁部分と前記第1金属層との間に前記外側部分が配置され、
    前記外側部分は、前記第1絶縁部分と前記第2絶縁部分との間に配置される請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  13. 前記絶縁部の前記半導体発光部に対する密着性は、前記第3金属層の前記半導体発光部に対する密着性よりも高い請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  14. 前記絶縁部の前記第1金属層に対する密着性は、前記絶縁部の前記第3金属層に対する密着性よりも高い請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  15. 前記絶縁部は、酸化珪素、窒化珪素及び酸窒化珪素の少なくともいずれかを含む請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  16. 前記第2金属層の光反射率は、前記第1金属層の光反射率よりも高く、
    前記第3金属層の光反射率は、前記第1金属層の前記光反射率よりも高い請求項1〜1のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
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