JP6013470B2 - タンパク質ディスプレイの方法 - Google Patents
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Description
最も初期のタンパク質ディスプレイの方法は、ファージディスプレイ(Smith,1985)であり、この方法は、対象のタンパク質を、タンパク質の野生型コピーとともに存在し得るファージの外皮タンパク質の1つに融合させる。例えば、ディスプレイ基本骨格は、gIIIタンパク質に対する融合を用いたM13繊維状ファージを基礎としていた。
a)ポリペプチドを産出するように、ポリペプチドをコード化する外因性ポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)溶菌-欠損ファージが、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをパッケージ化するようにし、前記溶菌-欠損ファージを細菌細胞内に保持する工程と、
c)i)細菌細胞の外膜又はii)細菌細胞の内膜及び外膜、を透過処理する工程と、
d)細菌細胞を標的分子と接触させる工程と、
e)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程と、を含み、
前記ポリペプチドは、細菌細胞の外壁又は内膜によって細菌細胞内に保持される、及び/又は、前記ポリペプチドは、細菌細胞の外壁又は内膜に結合する方法を提供する。
i)タンパク質複合体が透過処理された細菌細胞壁内に保持されるような分子サイズを有するポリペプチド;
ii)DNA結合タンパク質
iii)細菌細胞壁結合タンパク質、及び/又は
iv)溶菌-欠損ファージのファージコートタンパク質、から選択される。
i)細菌細胞の外膜は、透過処理され;
ii)細菌細胞壁は、少なくとも一部が加水分解され;
iii)ポリペプチドは、内膜に結合している。
ある特定の実施形態において、細菌細胞は、ラムダプロファージを含む。
さらに別の実施形態において、細菌細胞は、186及びP2のハイブリッドプロファージを含む。
方法は、細菌細胞中にP2及び/又はP4活性タンパク質を作製する工程を含む。
P2プロファージの活性を誘導する工程は、細菌細胞中のP2タンパク質Cの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む。
ラムダプロファージの活性を誘導する工程は、細菌細胞中のラムダファージリプレッサー・タンパク質cIの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む。
前記186プロファージの活性を誘導する工程は、細菌細胞中の186タンパク質cIの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む。
前記プロファージの活性を誘導する工程は、細菌細胞中のハイブリッドファージの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む。
i)ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは、溶菌-欠損ファージにパッケージされていない、及び/又は
ii)ポリペプチドは、細菌細胞壁によって細菌細胞内に保持されておらず、細菌細胞壁に結合していない。
i)前記溶菌ファージは、ファージコート上の第1結合パートナーを含み、
ii)所望の活性に対しスクリーニングされたポリペプチドは、第2結合パートナーを含む融合タンパク質であり、
前記第2結合パートナーを含む融合タンパク質は、溶菌ファージコート上の第1結合パートナーと結合している。
別の実施形態において、溶菌ファージは、186、P2、186及びP2のハイブリッドプロファージ、及び/又はP4である。
第1結合パートナーは、カルモデュリンであり、
第2結合パートナーは、カルモデュリン結合ペプチドである。
ある実施形態において、ファージアクチベータ・タンパク質は、P2cox、P2ogr、P4δ及び/又はP4εから選択される。
本発明は、本発明のグラム陰性細菌を含むキットを、さらに提供する。
別の実施形態において、有機溶媒は、クロロホルムである。
a)ポリペプチドを産出するように、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)クロロホルムで細菌細胞の内膜及び外膜を透過処理し、透過処理した細菌細胞の内側にポリペプチド及びポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを保持する工程と、
c)透過処理した細菌細胞に標的分子が拡散するように、透過処理した細菌細胞を標的分子に接触させる工程と、
d)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程と、を含む。
a)ポリペプチドが産出されて細菌細胞壁に結合するように、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)クロロホルムで細菌細胞の内膜及び外膜を透過処理し、透過処理した細菌細胞の内側にポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを保持する工程と、
c)透過処理した細菌細胞を標的分子に接触させる工程と、
d)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程と、を含む。
i)ポリペプチドが、標的分子に結合しているか、及び/又は、結合の程度、を確認する工程、及び/又は、
ii)ポリペプチドが、標的分子を酵素修飾するか、及び/又は、酵素修飾の割合を、確認する工程、を含む。
i)タンパク質複合体が透過処理された細菌細胞壁内に保持されるような分子サイズを有するポリペプチド;
ii)DNA結合タンパク質
iii)細菌細胞壁結合タンパク質、及び/又は
iv)ファージコートタンパク質
から選択されてもよい。
a)本発明の方法を用いてポリペプチドライブラリーをスクリーニングする工程と、
b)所望の活性を有する1以上のポリペプチドを選択する工程と、を含む。
a)i)第1ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをベクターに挿入するサイト、及び
ii)透過処理したグラム陰性細菌細胞内に保持されるタンパク質複合体を形成するための第1ポリペプチドに結合する第2ポリペプチドをコード化する読み取り枠と、
を含むベクターと、
b)細菌細胞を透過処理するためのクロロホルムと、を含む。
a)i)第1ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをベクターに挿入するサイト、及び
ii)グラム陰性細菌細胞壁に結合するタンパク質複合体を形成するための第1ポリペプチドに結合する第2ポリペプチドをコード化する読み取り枠と、
を含むベクターと、
b)細菌細胞を透過処理するためのクロロホルムと、を含む。
配列番号1−pAra3::His6::SNAPアラビノースベクターのヌクレオチド配列
配列番号2−pAra3::His6::KzPG::SNAP::DBPベクターのヌクレオチド配列
配列番号3−pAra3::OmpF::SNAP::LPPベクターのヌクレオチド配列
配列番号4−pAra3::αGFP(R35)::HALO::FLAG::RhnAベクターのヌクレオチド配列
配列番号5−ランダム化ペプチドスペーサードメイン
配列番号6〜12−ペプチドリンカースペーサー
配列番号13−I27::RL6::KzPG::SNAP::DBP
配列番号14−I27::RL6::KzPG::SNAP::DBPコーディング配列
配列番号15−ライブラリスカフォールドベクター
配列番号16−I27スペーサー
配列番号17−エンテロバクテリオファージのP2エンドリシン遺伝子のヌクレオチド配列
配列番号18−エンテロバクテリオファージのP2ホリン遺伝子のヌクレオチド配列
配列番号19−温度によって誘発されたP4δベクターのヌクレオチド配列
配列番号20−αGEP::I27::gpL融合タンパク質のアミノ酸配列
配列番号21−gpL::αGEP::I27融合タンパク質のアミノ酸配列
配列番号22−αGEP::I27::gpL融合タンパク質発現ベクターのヌクレオチド配列
配列番号23−ラムダファージのホリン遺伝子のヌクレオチド配列
配列番号24−ラムダファージのリゾチーム遺伝子のヌクレオチド配列
配列番号25−ラムダ溶菌クラスター欠損部分のアミノ酸配列
配列番号26−ラムダcosドメインのヌクレオチド配列
配列番号27−ラムダSR欠損(ΔSR)ベクターのヌクレオチド配列
別段の明確に定義されない限り、本明細書中で用いる全ての専門用語及び科学用語は、(例えば、タンパク質化学、生化学、細胞培養、分子遺伝学、微生物学及び免疫学における)当業者により通常理解されるのと同じ意味を有すると解される。
本明細書中で用いる「約」の用語は、特定した値の±5%の範囲を指す。
ヘルパーファージシステムの1つの非限定的な例は、P2−P4ファージシステムである。各ファージは、それ自身のDNA複製及び宿主細胞への融合を確保するために必要な遺伝子を提供する一方で、大腸菌P4ファージは、カプシド形成のための主要構造タンパク質(Kahn et al., 1991; Liu et al., 1997)と同様に、追跡機能及び溶菌機能に必要な遺伝子情報が不足している。それ故、P4は、P4ファージ構造単位を作るため、そのDNAをパッケージするため、及び宿主細胞を溶菌するため、ファージ186のようなP2ファージ又はP2関連ファージに依存している。P4は、溶原性宿主細胞(例えば、ゲノム中にP2プロファージを含む大腸菌)に感化するとき、P2プロファージは、P4ε遺伝子によって活性化される。活性化は、P2早期及び末期遺伝子発現をもたらし、P4溶解サイクルの完了に十分である。
i)プラスミドへのP2ターミナーゼ酵素は、コンカテマー化をパッケージすることが好ましい他のバクテリオファージターミナーゼと違って、線状ポリヌクレオチドターミナーゼが好ましい。それ故、このシステムは、所望の活性に対しスクリーニングされるポリペプチドをコード化するプラスミドを生体内でパッケージングすることがより好適である。
ii)P4サイズのカプシド(約10〜12kb)に効率的にパッケージングされるコスミド(つまり、パッケージングするバクテリオファージを記述するバクテリオファージのcos配列を含むプラスミド)は、ラムダ(48.5kb)のようなより大型のバクテリオファージゲノムよりも、通常のクローン方法及び反復の突然変異誘導を受け入れる。
溶菌バクテリオファージのライフサイクルは、ゲノム複製及びファージ粒子としてのパッケージングの両方を含むだけでなく、再感染のための粒子の放出をする細胞分解をも含む。グラム陰性細菌の細胞分解は、2段階のプロセスであり、その2段階のプロセスとは、まず内膜を貫通し、次に細胞壁分解酵素(リゾチーム)を周辺質の空間にアクセスさせて、ペプチドグリカン細胞壁に作動させる。その細胞は、細胞質と周辺溶媒の間の浸透圧差で溶解し、それによりファージ粒子が媒体に放出される。
溶菌-欠損ファージを用いる本発明のスクリーニングの方法で、その方法は、グラム陰性細菌細胞内でポリペプチドを産出するように、ポリペプチドをコード化する外因性ポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、溶菌-欠損ファージが、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをパッケージ化するようにする工程とを含む。「溶菌-欠損ファージがポリヌクレオチドをパッケージ化する」という成句は、溶菌-欠損ファージがポリヌクレオチドをパッケージできるようなグラム陰性細菌細胞内の状態を提供することを意味する。
本発明の方法のある実施形態では、グラム陰性細菌細胞の外側の細胞膜、又は内側及び外側の両方の細胞膜を透過処理し、このようにして可溶性細胞成分の少なくとも一部を、細胞壁を通して拡散させる。所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドは、細菌細胞壁内に保持されるか、又は細菌細胞壁に付着する。本明細書中で用いられる場合、「透過処理」、「透過処理された」又は「透過処理された細菌細胞」は、グラム陰性細菌細胞の外側の細胞膜、又は内側及び外側の両方の細胞膜に孔を生成させるか、又は外側の細胞膜、又は内側及び外側の両方の細胞膜を可溶化し、一方、ペプチドグリカン間の結合を加水分解せず、それにより細胞壁を無傷のままで保持する透過処理剤若しくは機械的処理又はその組合せの両方の使用を指す。細菌細胞を透過処理する透過処理剤の非限定的例としては、界面活性剤及び有機溶媒が挙げられる。細菌細胞を透過処理する機械的処理の非限定的例としては、エレクトロポレーションがある。
所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドを、細菌細胞における発現の好適なベクター中に複製することができる。本明細書中で用いられる「ベクター」は、細菌細胞を形質転換するために好適であることが当該技術分野で知られている任意のベクターを指す。好ましくは、ベクターは宿主ゲノムから独立して、細菌細胞内で複製することもできる。ベクターは、プラスミド、ウイルス及びコスミド並びに線状DNAエレメント、例えば大腸菌の線状ファージN15、及び/又は、細菌細胞ゲノムから独立して複製する染色体外DNAが挙げられる。好ましくは、ベクターは発現ベクターである。当業者に理解されるように、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドがファージにパッケージされる実施形態において、ベクターは、ポリヌクレオチドのファージへのパッケージに適した形になるだろうし、ポリヌクレオチドのファージへのパッケージに必要な配列(例えば、コスミド中のcos配列)を含む。
所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドを少なくとも第2ポリペプチドと結合させて、タンパク質複合体が透過処理された細菌細胞の内部に保持されるような分子サイズを有するタンパク質複合体を形成することができる。ポリペプチドを例えば、ジスルフィド架橋などの共有結合によるか、又は非共有結合により、第2ポリペプチドと結合させることができる。「非共有結合」とは、原子間結合が関与しない分子相互作用を指す。例えば、非共有相互作用は、イオン結合、水素結合、疎水性相互作用及びファンデルワールス力が関与する。非共有結合力を用いて、別個のポリペプチド鎖をタンパク質又はタンパク質複合体中に一緒に保持することができる。このため、ポリペプチド及び第2ポリペプチドを同じか若しくは異なるベクターのいずれかから別のポリペプチドとして発現することができるか、又はポリペプチドの一方若しくは両方を、細菌細胞ゲノム中に組み入れられたポリペプチドをコード化するDNAから発現することができる。
第2ポリペプチドは、所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドで形成された複合体の少なくともいくつかが、透過処理された細菌細胞から拡散することができないような十分な分子サイズ(すなわち十分な分子量又は十分な分子半径)の任意のポリペプチドであり得る。このため、タンパク質複合体は、細胞の透過処理後に細菌細胞内に保持される。分子量及び球状又は桿状(糸状)タンパク質であるかどうかを含む第2ポリペプチドの性質が、細菌細胞壁を通過するタンパク質複合体の拡散を防止又は阻害する第2ポリペプチドの能力を決めることを当業者は理解するだろう。一実施形態において、第2ポリペプチドの分子量は、少なくとも約30kDa、又は少なくとも約40、50、60、70、80、90、100、120、130、140、150kDa若しくはそれ以上である。一実施形態において、第2ポリペプチドは少なくとも約120kDaである。
別の実施形態において、ポリペプチドは、バクテリオファージ及び/又はファージコートタンパク質のような超高分子複合体に結合してもよい。ファージへのポリペプチドの結合は、ポリペプチドの遺伝子からファージコートタンパク質の遺伝子への直接融合によってであってもよいし、2つの異なる発現ポリペプチド間の強力な相互作用によってであってもよい。溶融バクテリオファージ及び溶原性バクテリオファージの頭表面へのタンパク質ライブラリの結合は、「カプシドディスプレイ」として公知である。ポリペプチドへの融合に適合してもよいファージコートタンパク質の例は、11kDのラムダDタンパク質の遺伝子であり(Sternberg and Hoess, 1995; Mikawa et al., 1996)、その遺伝子は、ラムダバクテリオファージの先端、又は25kDラムダVタンパク質の尾鞘タンパク質を有する(Maruyama et al., 1994)。他の溶融ファージは、T4のようなファージの9kDのSOCタンパク質への融合(Rao et al., 2007)、及び42kDのT7カプシドタンパク質、10BのCターミナスへの融合を用いてもよい(Dai et al., 2008)。P2/P4バクテリオファージシステムの例において、ペプチドは、21kDのP4Psuタンパク質でディスプレイされている(Lindqvist及びNaderi, 1995)。
本発明者らは、透過処理後の細菌細胞内にDNAが保持されることを見出した。このため、一実施形態において、ポリペプチドをDNA結合タンパク質と結合させて、DNAと結合するタンパク質複合体を形成し、それは細菌細胞の内部に保持される。本明細書中で用いる「DNA結合タンパク質」は、2本鎖又は1本鎖DNAを認識する1以上のモチーフを含むDNA結合領域を含む任意のタンパク質を意味する。DNA結合領域は、当業者に公知であるように、ヘリックス・ターン・ヘリックス、亜鉛フィンガー、ロイシンジッパー、翼状ヘリックス、翼状ヘリックス・ターン・ヘリックス、ヘリックス・ループ・ヘリックス、DNAを認識する免疫グロブリンフォールド、又はB3ドメインが挙げられる。DNA結合タンパク質とポリペプチドを結合により、本発明のスクリーニング法においてポリペプチドをコード化するプラスミド等のDNAの回収が有意に増大する。
所望の活性に対しスクリーニングされるポリペプチドを、細菌細胞壁結合タンパク質と結合させてもよい。異なる細菌は異なる細胞壁組成を有するので、当業者は、細胞壁結合タンパク質の選択が宿主細胞種に依存することを理解するであろう。細菌は、ペプチドグリカン(PG)から構成される細胞壁を有するが、種間の化学修飾は、異種間結合に影響を及ぼし得る。当業者は、特定の細菌種における使用に適した細胞壁結合タンパク質を容易に決定することができる。
一実施形態において、所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドを、1以上スペーサーを含む融合ポリペプチドとして発現してもよい。本明細書中で用いられる「スペーサー」は、融合ポリペプチド中に含まれ、かつ細菌細胞におけるポリペプチドの発現を増強するか、又は、立体障害を減少させて、所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドがその所望の三次構造をとることができるか、及び/又は、その標的分子と適切に相互作用することができるペプチド若しくはポリペプチドを指す。したがって、融合タンパク質は、融合ポリペプチド中の1以上のポリペプチドドメインの前後又は中間に1以上スペーサーを含み得る。スペーサー及び所望のスペーサーの同定方法については、例えば、George, et al. (2003)参照。
本発明は、標的分子に対する所望の活性に関してポリペプチドをスクリーニングするための方法を提供する。本明細書中で用いられる「所望の活性」という用語は、ポリペプチドの任意の潜在的に有用な活性を指し、結合、酵素修飾、重畳安定性及び/又は熱安定性を包含するが、これらに限定されるものではない。
一実施形態において、本発明の方法を、例えば抗体などの結合タンパク質の発生に適用することができる。したがって、一実施形態において、所望の活性に対しスクリーニングされるポリペプチドは結合タンパク質であり、標的分子は、結合タンパク質が結合することができる任意の分子であり、所望の活性は、標的分子に対する結合、及び/又は結合の程度である。本発明の方法は、例えば、結合タンパク質をコード化するポリヌクレオチドを含む細菌細胞を培養して、細胞においてタンパク質を産生することを含み得る。細胞を続いて透過処理し、透過処理された細胞を標的分子と接触させる。当該技術分野における任意の好適な方法を、ポリペプチドが標的分子と結合するかどうか、及び/又は標的分子と結合する程度を決定するために用いることができる。
従来のファージディスプレイは、フィラメント状ファージの表面に結合したスクリーニングされたポリペプチドとともに、一般的に1又は数種の複製だけで、標的分子への親和性に平行して大多数のクローンのスクリーニングを可能としている。しかしながら、低い又は中程度の親和性のクローンのバックグラウンドは高いし、特有のクローンは、サブクローン及びシークエンシングなしで区別することはできない。そして、独特の各クローンの特性(例えば、発現レベル、溶解性及び親和性)の決定は、通常、発現の形式に変化が必要である。このため、先行技術の方法では、実質的作業量は、初期のファージディスプレイスクリーンの下流に位置する。
本発明の方法は、酵素及び酵素ライブラリーのディスプレイのため、そして酵素特性の発生のために用いることができる。このため、一実施形態において、所望の活性に対してスクリーニングされるポリペプチドは酵素であり、標的分子は酵素基質であり、所望の活性は標的分子に対する結合及び/又は標的分子の酵素修飾である。当業者は、他の表面ディスプレイ技術を用いる酵素活性に関する試験を開発するための方法を、本発明の方法に対する分析と同等に適用することができることを理解するであろう。
本発明の細胞ディスプレイ技術は、関心対象のポリペプチドの数千もの分子を一度に提示することができ、リボソーム/mRNAディスプレイ又はファージディスプレイ等の分子ディスプレイ技術と異なり、フローサイトメトリー技術を用いて、例えば蛍光活性化細胞分類(FACS)機械を用いてスクリーニングすることができる。ライブラリーにおける陽性事象を捉えることができるだけでなく、酵素活性又は親和性などのパラメーターを各陽性メンバーについて同時に定義することができ、これによりスクリーンのアウトプットを改善することができる。フローサイトメトリーを実施するための機器は当該技術分野で公知であり、FACS Star Plus、FACScan及びFACSort(Becton Dickinson)、Epics C、並びにMoFloが挙げられる。フローサイトメトリー技術は、一般的に、液体試料中の細胞の分離を含む。典型的には、FACSの目的は、1以上の特性、例えば、標的分子の存在について細胞を分析することである。フローサイトメトリー分析を実施するための方法は、当該技術分野で周知である。例えば、酵素活性を分析するためのFACSの使用法の概説は、Farinas(2006)により記載されている。
本発明者らは、誘導可能な溶菌-欠損プロファージを用いることが、グラム陰性細胞中の遺伝子ライブラリーを高効率に複製し、パッケージングすることが可能となることを発見した。誘導可能なプロファージは、グラム陰性細菌細胞のゲノムに存在するプロファージであり、プロファージが細菌細胞中でファージとして活性化されるようにプロファージの活性を誘導する。そして、細胞中のファージは、ポリヌクレオチドをパッケージすることができてもよい。
本発明の方法の実施に必要な成分は、キットの形態で好適に提供することができる。当業者に理解されるように、キット中の種々の成分は、個々の容器中若しくはアリコートで供給することができるか、又は溶液成分を異なる組み合わせ、異なる濃度で組み合わせて、本発明の方法の最適な実施を達成することができる。使用するまで成分が安定な形態で維持されるように、キットのどの成分を組み合わせることができるかを決定することは、当業者の知識の範囲内である。
大腸菌細胞を透過処理する添加剤を同定するため、イオン性(n−ドデシル−β−イミノジプロピオン酸;デシルトリメチルアンモニウムクロライド;ドデカノイルサルコシンナトリウム;アンゼルゲント3−10)、及び非イオン性(ジメチルオクチルホスフィンオキシド[Apo8];ジメチルデシルホスフィンオキシド;n−オクチル−β−D−チオグルコピラノシド[8TGP];スクロースモノドデカノアート;Mega10;Tween80;TritonX100;TritonX114)の両方の多くの界面活性剤を、膜−不透過性色素、ゲルレッド(Gel Red)(Biotium社、カタログ番号41002)の取り込み、及びGFPの遊離の両方によってスクリーニングした。透過処理のテストを行った界面活性剤は、Anatraceから購入した。
本発明の方法を、改良した特性のタンパク質変異体を求めて遺伝子ライブラリーをスクリーニングするのに使用する場合、発現されるタンパク質と、それをコードする核酸との間に関連がなければならない。膜の透過処理工程で、DNAが、細胞壁を通って失われるのを防ぐ障壁が除去されるので、宿主DNAの損失を減少し、あるいは防止しうる、透過処理の条件を調べた。
LB培地(10gトリプトン、5g酵母抽出物、10g/LのNaCl)
LB(塩)培地(10gトリプトン、5g/Lの酵母抽出物)
50mM−Tris、pH7.5
50mM−HEPES、pH7.0
170mM−NaCl
250mM−NaCl
25mM−Tris、pH7.5+1.5%PEG6000(w/v)
50mM−Tris、pH7.5+3%PEG6000(w/v)
50mM−Tris、pH7.5+170mM−NaCl
50mM−Tris、pH7.5+250mM−NaCl
実施例1に記述した実験に示されるように、約120kDより大きいタンパク質は、透過性にした大腸菌細胞の内部に細胞壁により保持された。したがって、120kDより小さい所望のタンパク質も、タンパク質パ−トナーと融合することで合計寸法が120kDを超えるようにできれば、細胞壁カプセル中に保持されるだろうと考えられた。
1.遠心分離により細胞1mLを沈澱させる。
2.300μLの0.5%8TGP/LBに細胞を再懸濁する。
3.25°Cで10分間培養する。
4.遠心分離により細胞を沈澱させる。
5.200μLのTBS又はLBに細胞を再懸濁する。
1.20nmolのBG−488(緑色色素)又はBG−547(赤色色素)を、300μLのDMSOに200x原液として溶解する。
2.1μLの200x原液を200μLの透過性にした細胞を懸濁したTBS又はLBに加える。
3.25°Cで15分間培養する。
4.遠心分離により沈澱させ、また300μLのTBSに再懸濁させて、細胞を2度洗浄する。
1.20μLの細胞懸濁液を顕微鏡用スライドガラス上に滴下し、カバーガラスで覆い、端部をマニキュア液でシールする(湿式プレパラート);あるいは細胞の液滴をほぼ乾燥させて、その上に20μLのDABCO/グリセリンを滴下し、カバーガラスで覆い、端部をマニキュア液でシールする(乾式プレパラート)。
2.オリンパス又はLeica蛍光顕微鏡のいずれかを用いて可視化する。
2.BG−547 SNAPリガンドによる標識化を上述のように実施した。
3.200μLの透過性にしたSNAP−標識化細胞をLB中で3回洗浄し、ポリエチレンイミン(PEI)コートしたカバーガラス上に沈降させた。過剰な細胞培地を、吸引して除去し、前記スライドガラスを風乾させた。
4.細胞を、ブロッキング緩衝液(1%BSA、1%冷水魚ゼラチン(Sigma社、G7765)、アジドの0.02%PBS−Tween20溶液)中で、1時間ブロックした。
5.細胞を、ブロッキング緩衝液で1:10に希釈したαHis一次抗体(Abcam社、AB9136−100)中で、一晩25°Cで培養した。
6.細胞を3回PBS−Tween20中で洗浄した(各回10分間)。
7.細胞を、ブロッキング緩衝液で1:2,000に希釈した二次抗体(Molecular Probes、A11015)中、室温1時間培養した。
8.細胞を3回PBS−Tween20中で洗浄した。
9.DABCO/グリセリンを封入剤に用い、共焦点オリンパス顕微鏡で観察した。
表現型を遺伝子型に結合するには、宿主細胞は、透過処理の後、また機能スクリーニングを通して、少なくともいくらかのエピソームDNAを保持しなければならない。宿主ゲノムのDNAならびにプラスミドDNAを保持する透過処理条件を見出したことで、発現した目的のタンパク質の保持骨格としてDNAが使用できると結論付けた。
DNA、ゲノム及びエピソーム両方のプラスミドの、透過性にした細胞カプセル中への保持を実証するため、蛍光顕微鏡検査及びプラスミドDNA抽出のためにGFP5::DBP及びHis6::eGFPを発現する細胞を調製した。
膜透過処理後も保持されるいま一つの細胞構造は、ペプチドグリカン(PG)の格子状ポリマーでなる細胞壁である。
親和性タンパク質に適用する本発明の方法を実証するため、eGFPに対して免疫したラマから生成した単一領域抗体を細胞骨格ベクター中にクローン化した。ここに、αGFP抗体に対する特許出願に(WO2007/068313)挙げられている2配列の内、R35変異体のみが機能することを指摘したい(αGFP−R35;タンパク質データベースID 3K1K)。したがって、この配列を全実験において使用した。
本発明の方法は、PG−及びDNA結合領域と融合したαGFPラクダ抗体を用いてさらに実証された。
本発明の方法は、αGFP抗体の共有結合による細胞壁への結合によりさらに実証された。
本発明のさらなる態様においては、外膜は、リガンド標的、例えば酵素基質、あるいはポリペプチド等に対して選択的に透過性にしてもよいが、このとき、スクリーンされた前記ポリペプチドは、細胞壁の内部に、又はこれに付着して保持される。
細胞ディスプレイプラットフォームとして、リガンド結合クローンを識別するのに、本発明の方法は、蛍光標示式細胞選別(FACS)に非常に向いている。透過性にした大腸菌細胞のFACSによる選別での安定性を試験するため、3群:i)eGFP、ii)αGFP::KzPG::SNAP::DBP、及びiii)His6::SNAP::BetBを誘導して発現させた。
αGFP::KzPG::SNAP::DBP融合タンパク質を発現している細胞を、8TGP培地を用いて透過性にし、中間体His6−タグ化eGFPを経由してHisPur Co2+セファロース・ビーズ(Thermo Scientific社)に結合した。細胞又はビーズは、最初に過剰のHis6−eGFPとともに培養し、TBS中で洗浄し、一緒に25℃で30分間培養した。結合しなかった細胞は、ビーズから洗い流し、つぎに蛍光顕微鏡検査法でビーズの結合の程度を評価した。
一本鎖抗体(scFv)ライブラリーの細胞内ディスプレイ用の最後の領域構造は、scFv::I27::RL6::KzPG::SNAP::DBPであった。scFv領域を除いた、融合タンパク質のタンパク質及びDNAの配列は、SEQ ID NO:13(配列番号)及びSEQ ID NO:14(配列番号)に与えられている。このタンパク質融合体は、N末端にscFv、続いて2つのスペーサー領域であるI27及びRL6、次にペプチドグリカン結合領域のKzPG、SNAPレポーター領域、最後にDNA結合領域(DBP)を有する。
ファージディスプレイ・ライブラリーから単離される一本鎖抗体は、多くの場合大腸菌中での発現が困難で、周辺質での発現レベルが低く、あるいはβシートとIg群の間にジスルフィド結合形成を欠くために、細胞質中で完全に不溶性である。大腸菌細胞質中で可溶性のマウスscFv骨格を選別するのに被包性ディスプレイを用いることができるか否かを決定するには、scFvの溶解性が融合タンパク質の性質と相関しているか否かを決定する必要があった。
1.SNAPの発現なし。
2.凝集した封入体中でのSNAPの中〜高程度の発現(図20、左図)
3.細胞壁に局在してのSNAPの弱程度の発現(図20、中央図)
4.細胞壁に局在してのSNAPの高程度の発現(図20、右図)
アルジェントンのP2溶原菌(K12;ΔmcrA Δ(mrr−hsdRMS−mcrBC)ΔendAlacZΔM15)は、アルジェントン細胞のローンのP2の単一プラークから派生して作成された。ファージ感化は、Kahn et al. (1991)に記載されるように行なった。
a.相同の再結合による生成
P2バクテリオファージは、多くの溶解性及び溶原性バクテリオファージで特定された溶解システムと同様に、理論上のホリン及び溶解システムに関する遺伝子を有する。ホリンは、内膜を通過してムレイン細胞壁を劣化するリシン酵素のペリプラスム空間に接近する。
感化するP4バクテリオファージを複製し、パッケージするためのP2バクテリオファージYK欠失(P2 ΔYK)の機能性を試験するために、P4変位株のP4virlでP2ΔYK株を感化した。P4変位株は、P4制御領域の転写を増やす変位株を有し、明確なプラーク表現型を有する。
a.C1a細胞中のP2/P4共溶原菌の生成
長年、P2バクテリオファージ及びその付随体P4との実験に用いられる株は、大腸菌のC株である(Wiman et al., 1970)。我々は、C株、C1a(Sasaki and Bertani, 1965)の起源を用いることで、上述のように、P2プラークから溶原化した細胞のサブクローンを通じてP2溶原を作製した。同様に、C1aP2株のP4共溶原菌を作製した。
遺伝子ライブラリースクリーニング及び伝送に関するP2/P4システムを使用するために、P4cos領域を含むベクターを構築した。psu遺伝子から始まるP4からcos卵割サイトに亘ってgop遺伝子までの389bp領域(P4ゲノムの11461bp〜225bp; NCBI 受入番号NC_001609)は、PCRによって増幅され、高複製pUC起源プラスミドベクターに複製された。P4cos領域の特定は、配列によって検証された。ベクターは、特許出願PCT/AU2010/001702に記載されるようなライブラリー細胞内のディスプレイスクリーンシステムのaraC遺伝子及びアラビノース誘導プロモーター制御発現も含んでいた。
洗剤を用いたグラム陰性細胞の透過処理に加えて、膜完全性を破壊する他の化学物質は、脂肪親和性の有機溶媒であってもよい。有機溶媒は、先行技術で細胞の透過処理及び顕微鏡検査の免疫標識の固化に実質的に用いられている(Harlow and Lane, Antibodies: A Laboratory Manual, Cold Spring Harbour Laboratory, 1988)。本発明の方法において、細胞内の標的に結合する大型免疫グロブリン複合体を流入するために細胞膜を透過処理する。
10%メタノール;20%メタノール;30%メタノール
10%イソプロパノール;20%イソプロパノール;30%イソプロパノール
10%DMSO;20%DMSO;30%DMSO
10%アセトン;20%アセトン;30%アセトン
ブタノール(1:5)
クロロホルム(1:5)
50mM トリス/LB(pH7.0);1M トリス/LB(pH7.0)
P2バクテリオファージgpLタンパク質を、成熟したビリオンの構成成分として検出し(Chang et al., 2008)、たとえ、2つのタンパク質が対合BLASTアライメント(NCBI)による重要な相同領域を全く記述していなくても、ラムダバクテリオファージのgpDカプシドタンパク質の機能的に同一であると推定される。ラムダgpDタンパク質は、長さに110残余がある一方で、P2gpLタンパク質は長さに169残余がある。
予想サイズ44kDよりも大きい、約55kDの上側バンドを作製した。その上側バンドは、溶解性成分及び不溶解性成分の両方にあり、より低いバンドは、単独で溶解性成分にある(図23)。
ラムダファージ溶菌遺伝子は、S’/S (ホリン(SEQ ID NO:23)/抗ホリン), R (エンドリシン (SEQ ID NO:24)), Rz/Rz1 (ある媒体で必要な溶解)遺伝子の右腕に位置する。溶解クラスターは、あらゆるラムダ構造遺伝子及び溶解遺伝子の転写の原因となるpRプロモーターから転写したより大きな転写ユニット内にある。それ故、pRのmRNAは、ラムダゲノムの約半分をカバーする単一の転写産物である。溶解遺伝子を不活性化するために、相同組換を用いる遺伝子を削除することを決定した。ラムダ変異種を迅速に選択し得るために、溶解遺伝子をカナミシン耐性遺伝子(KanR)に置換した。しかしながら、細胞の生存に有害かもしれないプロファージ構造遺伝子発現をもたらす、プロモーター配列又は転写ターミネーター配列をいずれも挿入しないことを確実にするために、隣接する非本質的なbor遺伝子も削除された。bor遺伝子は、宿主大腸菌への血清耐性を与えるものであり、それ自身のプロモーター下で、pR’への反対方向にプロファージ中で構造的に発現される(Barondess and Beckwith, 1995)。合成のgBlockフラグメント(IDT)を用いて、我々はKanR遺伝子の開始コドンのBor遺伝子の開始コドンへの溶着で溶解クラスターの切断を設計した。この欠失からラムダ溶解クラスターを保持する配列だけが、MKMPEKQLEGTQKYINEQCR配列の切断ペプチドだった。溶菌-欠損のDNA配列は、人工腕と構築し、KanRカセットは、SEQ ID NO:27としてリストされる。
溶融クラスターの欠失が、細胞単位あたりの存続能力のあるパッケージされたファージの同一の数を産出したこと(つまり、修正したpR’転写産物は、ファージ構造タンパク質の産出をもたらさなかったこと)を実証するために、ラムダcI857sam7ΔSRプロファージは、30℃でラムダcI857sam7プロファージと平行して特定の細胞密度に成長したし、ファージ産出は、温度誘導(42℃、10分)で誘導し、続いて37℃で1時間成長させた。期待しているように、ラムダcI857sam7培養は終了まで溶解し、その一方で、ラムダcI857sam7ΔSRは溶解し損ねた。ラムダcI857sam7ΔSR培養は、遠心分離によって回収され、LB+0.5% 8TGP中で再懸濁し、25℃で10分間培養した。そして、透過処理した細胞は、遠心分離によって回収され、LB+10mM MgSO4で一度洗浄し、元の1mLの体積のLB+10mM MgSO4で再懸濁し、0.5μLのReadyLyse(Epicentre)を使って溶解させた。各溶解物にクロロフロムを1滴加えて、保持される存続可能な細胞を始末し、ファージはED8739に影響した連続希釈法を用いて滴定され、10mMのMgSO4と0.1%マルトースを追加したLB上部寒天上にプレートした。プラークを数える前に、37℃で16時間プレートを培養した。ラムダcI857sam7及びラムダcI857sam7ΔSRプロファージの両方は、〜1×109pfu/mLのファージ滴定をして、ラムダΔSR溶融クラスターの欠失及び反対の転写方向にカナミシン遺伝子の関連挿入は、構造的遺伝子の転写及び翻訳を混乱させない。
ラムダgpD遺伝子を用いるカプシドディスプレイは、文献によく寄稿されるように、gpDディスプレイを用いた標的結合へのファージを取る方法を有している。しかしながら、カプシドディスプレイと溶菌-欠損ファージの組合せの使用は、この出願以前には提案されていなかった。さらに本発明の方法により透過処理した細胞のカプシドディスプレイと溶菌-欠損ファージの組合せは、FACS欠失によるファージカプシドへの標的結合に対してスクリーニングすることができるものであり、そのFACS欠失は、複製特性の高効率な方法である。
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Claims (47)
- 標的分子に対する所望の活性に対しポリペプチドをスクリーニングする方法であって、
a)グラム陰性細菌細胞内でポリペプチドを産出するように、ポリペプチドをコード化する外因性ポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)溶菌-欠損ファージが、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをパッケージ化するようにする工程であって、前記溶菌-欠損ファージを細菌細胞内に保持する工程と、
c)i)細菌細胞の外膜又はii)細菌細胞の内膜及び外膜、を透過処理する工程と、
d)細菌細胞を標的分子と接触させる工程と、
e)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程と、を含み、
前記ポリペプチドは、細菌細胞の細胞壁又は内膜によって細菌細胞内に保持される、及び/又は、前記ポリペプチドは、細菌細胞の細胞壁又は内膜に結合する、方法。 - 前記細菌細胞の内膜及び外膜を透過処理する工程を含む、請求項1の方法。
- 前記ポリペプチドは、少なくとも第2ポリペプチドと結合することにより、透過処理された細菌細胞内に保持されるタンパク質複合体、及び/又は、細菌細胞壁に結合するタンパク質複合体を形成する、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記ポリペプチドは、第2ポリペプチド又はそのサブユニットに結合している、請求項3に記載の方法。
- 前記第2ポリペプチドは、
i)タンパク質複合体が透過処理された細菌細胞壁内に保持されるような分子サイズを有するポリペプチド;
ii)DNA結合タンパク質
iii)細菌細胞壁結合タンパク質、及び/又は
iv)溶菌-欠損ファージのファージコートタンパク質から選択される、請求項3又は4に記載の方法。 - 前記細菌細胞の内膜及び外膜は、1以上の界面活性剤又は有機溶媒で透過処理される、請求項2から5のいずれか一項記載の方法。
- 前記界面活性剤は、非イオン性界面活性剤である、請求項6に記載の方法。
- 前記非イオン性界面活性剤は、デカノイル−N−メチルグルカミド(Mega10)、ジメチルオクチルホスフィンオキシド(Apo8)、n−オクチル−β−D−チオグルコピラノシド(8TGP)、並びに、デカノイル−N−メチルグルカミド(Mega10)及びジメチルオクチルホスフィンオキシド(Apo8)の混合物から選択される、請求項7に記載の方法。
- 前記有機溶媒は、クロロホルムである請求項6に記載の方法。
- 前記細菌細胞の内膜及び外膜は、クロロホルム飽和水溶液中で細菌細胞を培養することによって透過処理される、請求項9の方法。
- 前記細菌細胞は、約25℃で約10分間、クロロホルム飽和水溶液中で培養される、請求項10に記載の方法。
- i)前記細菌細胞の外膜は、透過処理され;
ii)前記細菌細胞壁は、少なくとも一部が加水分解され;
iii)前記ポリペプチドは、前記内膜に結合する、請求項1に記載の方法。 - 前記細菌細胞は、少なくとも一部がリゾチームで加水分解される、請求項12に記載の方法。
- 前記ポリペプチドは、前記内膜に結合するタンパク質に結合する、請求項12又は13に記載の方法。
- 前記ポリペプチドは、前記内膜の外表面に結合する、請求項12から14のいずれか一項記載の方法。
- 前記ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは、プラスミド、コスミド、ファージミド又はファージDNAである、請求項1から15のいずれか一項記載の方法。
- 前記溶菌-欠損ファージは、ラムダファージ、186、P2、186及びP2のハイブリッド、並びにP4から選択される溶原性ファージである、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
- 前記溶菌-欠損ファージは、プロファージである、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法。
- 前記細菌細胞は、溶菌-欠損ラムダ、186、P2、182及びP2のハイブリッド、及び/又はP4プロファージを含む、請求項18に記載の方法。
- 前記細菌細胞は、P2及びP4プロファージを含む、請求項19に記載の方法。
- 前記溶菌-欠損ファージがポリヌクレオチドをパッケージ化するようにする工程は、ファージを作製するように細菌細胞中のプロファージの活性を誘導する工程を含み、
前記ファージは、ポリヌクレオチドをパッケージする、請求項18から20のいずれか一項に記載の方法。 - プロファージの活性を誘導する工程は、前記細菌細胞中の1以上のファージアクチベータ・タンパク質を作製する工程を含む、請求項21に記載の方法。
- 前記細菌細胞は、P2及びP4プロファージを含み、
前記方法は、前記細菌細胞中にP2及び/又はP4活性タンパク質を作製する工程を含む、請求項22に記載の方法。 - 前記P2及び/又はP4活性タンパク質は、1以上の、P2cox、P2ogr、P4δ及び/又はP4εから選択される、請求項23に記載の方法。
- 前記プロファージの活性を誘導する工程は、1以上のファージリプレッサー・タンパク質を培養する工程を含む、請求項21に記載の方法。
- 前記細菌細胞は、P2及び/又はP4プロファージを含み、
前記P2プロファージの活性を誘導する工程は、前記細菌細胞中のP2タンパク質Cの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む、請求項25に記載の方法。 - 前記ファージは、リゾチーム遺伝子の不活性形への欠失若しくは変位株に起因して、又はホリン遺伝子及びリゾチーム遺伝子の不活性形への欠失若しくは変位株に起因して、溶菌欠損である、請求項23から26のいずれか一項に記載の方法。
- 前記P2プロファージリゾチーム遺伝子は、SEQ ID NO:17を含むヌクレオチド配列を含み、
前記P2ホリン遺伝子は、SEQ ID NO:18を含むヌクレオチド配列を含む、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。 - 前記細菌細胞は、ラムダプロファージを含み、
前記プロファージの活性を誘導する工程は、前記細菌細胞中のタンパク質cIの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む、請求項25に記載の方法。 - 前記細菌細胞は、ラムダプロファージを含み、
前記ラムダプロファージの活性を誘導する工程は、前記細菌細胞中のラムダファージリプレッサータンパク質cIの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む、請求項25に記載の方法。 - 前記細菌細胞は、186プロファージを含み、
前記186プロファージの活性を誘導する工程は、前記細菌細胞中の186タンパク質cIの温度感性リプレッサー対立遺伝子を不活性にする工程を含む、請求項25に記載の方法。 - 前記方法は、グラム陰性細菌細胞中の標的分子に対する所望の活性に対しポリペプチドを追加スクリーニングする工程をさらに含み、
i)前記ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドは、溶菌-欠損ファージにパッケージされていない、及び/又は、
ii)前記ポリペプチドは、細菌細胞壁によって細菌細胞内に保持されておらず、及び/又は、細菌細胞壁に結合していない、請求項1から31に記載の方法。 - 前記追加スクリーニングは、請求項1から31のいずれか一項の方法の前に実行される、請求項32の方法。
- 前記追加スクリーニングは、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドをパッケージするために溶菌ファージ又は溶原性ファージを用いることによって実行される、請求項32又は33に記載の方法。
- 前記追加スクリーニングにおける細菌細胞は、溶解してファージを放出する、請求項34に記載の方法。
- 前記追加スクリーニングにおけるファージは、細菌細胞を溶解する溶菌ファージである、請求項34又は35に記載の方法。
- i)前記溶菌ファージは、ファージコート上の第1結合パートナーを含み、
ii)所望の活性に対しスクリーニングされるポリペプチドは、第2結合パートナーを含む融合タンパク質であり、
前記第2結合パートナーを含む融合タンパク質は、溶菌ファージコート上の第1結合パートナーと結合する、請求項36に記載の方法。 - 前記溶菌ファージは、ラムダファージである、請求項36又は37に記載の方法。
- 前記溶菌ファージは、186、P2、186及びP2のハイブリッド、及び/又はP4である、請求項37又は38に記載の方法。
- 前記第1結合パートナーは、カルモデュリンであり、
前記第2結合パートナーは、カルモデュリン結合ペプチドである、請求項37から39のいずれか一項に記載の方法。 - 標的分子に対する所望の活性に対しポリペプチドをスクリーニングする方法であって、
a)ポリペプチドを産出するように、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)クロロホルムで細菌細胞の内膜及び外膜を透過処理し、透過処理した細菌細胞の内側にポリペプチド及びポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを保持する工程と、
c)透過処理した細菌細胞に標的分子が拡散するように、透過処理した細菌細胞を標的分子に接触させる工程と、
d)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程とを含む方法。 - 標的分子に対する所望の活性に対しポリペプチドをスクリーニングする方法であって、
a)ポリペプチドが産出されて細菌細胞壁に結合するように、ポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを含むグラム陰性細菌細胞を培養する工程と、
b)クロロホルムで細菌細胞の内膜及び外膜を透過処理し、透過処理した細菌細胞の内側にポリペプチドをコード化するポリヌクレオチドを保持する工程と、
c)透過処理した細菌細胞を標的分子に接触させる工程と、
d)所望の活性に対してポリペプチドをスクリーニングする工程とを含む方法。 - 工程d)は、
i)ポリペプチドが、標的分子に結合しているか、及び/又は、結合する程度、を確認する工程、及び/又は
ii)ポリペプチドが、標的分子を酵素修飾するか、及び/又は、酵素修飾の程度を、確認する工程、を含む、請求項41又は42に記載の方法。 - 前記ポリペプチドは、少なくとも第2ポリペプチドと結合し、
透過処理した細菌細胞壁の内側に保持するタンパク質複合体、及び/又は、細菌細胞に結合するタンパク質複合体を形成する請求項41から43のいずれかに記載の方法。 - 前記ポリペプチドは、第2ポリペプチド又は第2ポリペプチドのサブユニットに溶解する請求項44に記載の方法。
- 前記第2ポリペプチドは、
i)タンパク質複合体が透過処理された細菌細胞壁内に保持されるような分子サイズを有するポリペプチド;
ii)DNA結合タンパク質
iii)細菌細胞壁結合タンパク質、及び/又は
iv)ファージコートタンパク質から選択される請求項44又は45に記載の方法。 - a)請求項1から46のいずれか一項記載の方法を用いてポリペプチドライブラリーをスクリーニングする工程と、
b)所望の活性を有する1以上のポリペプチドを選択する工程とを含む所望の活性を有するポリペプチドを特定する方法。
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