JP6011738B1 - 防護材料、防護衣、および再生防護衣の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
撥油度は、AATCC Test Method 118−2002に記載の方法に基づいて測定した。すなわち、表1に示した試験溶液を、液遮蔽層の上の5カ所に、それぞれ直径が約5mmになるように約0.6cm上方から滴下した。滴下から30秒後に、目視にて、5滴とも浸透しなかった試験液の最高の等級を撥油度とした。上記浸透しなかったとは、下記A〜DのうちAまたはBの状態を意味する。更に、5滴のうち少なくとも3滴が下記Bの状態であった場合は、該等級から−0.5級とした等級を、撥油度とした。
A.滴が十分な丸みを帯びているもの。
B.滴が丸みを帯びているが、滴下部分が部分的に黒ずんでいるもの。
C.ウィッキングが発生および/または完全に浸透しているもの。
D.完全に浸透しているもの。
平均単繊維直径は、走査型電子顕微鏡(SEM)にて撮影を行い、2000倍または5000倍のSEM画像に映し出された多数の繊維からランダムに20本の繊維を選び、単繊維直径を測定した。測定した20本の単繊維直径の平均値を算出し、平均単繊維直径とした。
目付は、JIS L1096(2010)の8.3.2(標準状態における単位面積当たりの質量)に記載の方法に基づいて測定した。
融点は、示差走査熱量計DSCを用い、昇温速度20℃/分で測定した。
通気度は、JIS L1096(2010)の8.26.1 A法(フラジール形法)に記載の方法に基づいて測定した。
撥水度は、JIS L1092(2009)の7.2 撥水度試験(スプレー試験)に記載の方法に基づいて測定した。以下の基準で撥水度を決定した。
1級.表面全体に湿潤を示すもの。
2級.表面の半分に湿潤を示し、小さな個々の湿潤があるもの。
3級.表面に小さな個々の水滴上の湿潤を示すもの。
4級.表面は湿潤しないが、小さな水滴の付着を示すもの。
5級.表面に湿潤や水滴の付着がないもの。
最大細孔径は、バブルポイント法(JIS K 3832)に基づき、PMI社製のキャピラリー・フロー・ポロメーター「モデル:CFP−1200AE」を用い、測定サンプル径を20mmとして測定した。バブルポイント圧力における細孔径を求めて、最大細孔径とした。
耐液防護性試験の説明図を図1に示す。スライドガラス6上にろ紙5を置き、その上に外層付加層3、液遮蔽層4を配置し、試験液2(赤色染料を溶解したフタル酸ジプロピル)10μLを滴下し、試験液2上へおもり1を乗せ加圧(1kg/cm2)し、24時間経過後に、ろ紙の呈色の程度により耐液防護性を判定した。呈色なしを、耐液防護性に優れているとして○、呈色ありを、耐液防護性に劣っているとして×と評価した。
液遮蔽層として、ポリアミド樹脂からなるメルトブローン不織布(融点250℃、目付10g/m2、平均単繊維直径0.94μm、最大細孔径10.3μm、厚さ120μm、通気度23cm3/cm2・sec)を使用し、5wt%のフッ素系撥水撥油剤(明成化学工業株式会社製 アサヒガード AG 7105)を含む25℃の加工浴に、1分間浸漬して、マングルでニップして脱水し、100℃で2分間乾燥後、170℃で2分間キュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で2.5wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。
液遮蔽層として、実施例1と同じメルトブローン不織布を使用し、2wt%のフッ素系撥水撥油剤を含む加工浴を用いたこと以外は実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で1.0wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、実施例1に記載の外層付加層を重ねて実施例1と同様の積層方法により得られた積層体の耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、ポリブチレンテレフタレート樹脂からなるメルトブローン不織布(融点225℃、目付30g/m2、平均単繊維直径1.93μm、最大細孔径13.8μm、厚さ260μm、通気度32cm3/cm2・sec)を使用し、実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で2.8wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、実施例1に記載の外層付加層を重ねて実施例1と同様の積層方法により得られた積層体の耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、ポリアミド樹脂からなるメルトブローン不織布(融点250℃、目付40g/m2、平均単繊維直径0.94μm、最大細孔径10.3μm、厚さ400μm、通気度8cm3/cm2・sec)を使用し、実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で2.5wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、実施例1に記載の外層付加層を重ねて実施例1と同様の積層方法により得られた積層体の耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
い、撥水度および撥油度を測定した。
液遮蔽層として、実施例1に記載の液遮蔽層を用いた。
液遮蔽層として、実施例6と同じスパンレース不織布を使用し、実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で3.0wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、実施例8に記載の外層付加層を重ね合わせ、耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、実施例1に記載の外層付加層を用いた。次いで、比較例1に記載の外層付加層を重ね合わせ、耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、実施例1と同じメルトブローン不織布を使用し、0.5wt%のフッ素系撥水撥油剤を含む加工浴を用いたこと以外は実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で0.3wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、比較例1に記載の外層付加層を重ね合わせ、耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、実施例4と同じメルトブローン不織布を使用し、0.5wt%のフッ素系撥水撥油剤を含む加工浴を用いたこと以外は実施例1と同様に含浸加工、脱水、乾燥、およびキュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で0.3wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、比較例1に記載の外層付加層を重ね合わせ、耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、ポリプロピレン樹脂からなるメルトブローン不織布(融点165℃、目付15g/m2、平均単繊維直径1.76μm、最大細孔径11.7μm、厚さ180μm、通気度26cm3/cm2・sec)を使用して、実施例1と同様に含浸加工、脱水した後、100℃で2分間乾燥後、120℃で2分間キュアリングを施し、撥水撥油剤固形分で2.5wt%添着させた。このようにして得られた液遮蔽層の撥水度および撥油度を測定した。次いで、比較例1に記載の外層付加層を重ね合わせ、耐液防護性を評価した。
実施例1に記載の液遮蔽層単層について、耐液防護性を評価した。
液遮蔽層として、比較例1に記載の液遮蔽層を用いた。次いで、実施例1に記載の外層付加層を重ねて実施例1と同様の積層方法により得られた積層体の耐液防護性を評価した。
液遮蔽層および外層付加層として比較例1に記載の液遮蔽層を2枚重ね、実施例1と同様の積層方法により得られた積層体の耐液防護性を評価した。
2 試験液
3 外層付加層
4 液遮蔽層
5 ろ紙
6 スライドガラス
Claims (13)
- 外層付加層と、布帛からなる液遮蔽層をそれぞれ少なくとも1層以上有する防護材料であって、
前記外層付加層は、通気度が160〜700cm 3 /cm 2 ・sec、最大細孔径が115.2〜1000μmであり、
前記液遮蔽層は、平均単繊維直径:0.5〜10μmおよび融点:170℃以上の熱可塑性樹脂の繊維から構成され、且つ、AATCC試験法118−2002による撥油度が5.5級以上、最大細孔径が1.0〜100μmであり、
前記外層付加層の最大細孔径は、前記液遮蔽層の最大細孔径よりも大きいことを特徴とする防護材料。 - 前記布帛は不織布である請求項1に記載の防護材料。
- 前記液遮蔽層は、目付が5〜50g/m2である請求項1または2に記載の防護材料。
- 前記液遮蔽層は、通気度が5〜35cm3/cm2・secである請求項1〜3のいずれかに記載の防護材料。
- 前記液遮蔽層は、JIS L1092(2009)7.2に記載の撥水度試験による撥水度が2級以上である請求項1〜4のいずれかに記載の防護材料。
- 前記液遮蔽層にガス吸着層が積層されている請求項1〜5のいずれかに記載の防護材料。
- 前記不織布は、メルトブローン不織布である請求項2〜6のいずれかに記載の防護材料。
- 前記外層付加層は、不織布からなるものである請求項1〜7のいずれかに記載の防護材料。
- 前記外層付加層を構成する前記不織布は、スパンポンド不織布、またはスパンレース不織布である請求項8に記載の防護材料。
- 前記外層付加層は、平均単繊維直径が0.5〜600μmである請求項1〜9のいずれかに記載の防護材料。
- 前記外層付加層は、目付が10〜75g/m 2 である請求項1〜10のいずれかに記載の防護材料。
- 請求項1〜11のいずれかに記載の防護材料を用いて得られる防護衣。
- 使用済みの請求項12に記載の防護衣を、分解せずに撥水撥油剤に浸して、撥水撥油加工を施す工程を含む再生防護衣の製造方法。
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