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JP5999287B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などに搭載されるステアリング装置に係り、詳しくは、ステアリングホイールに装着される電装品の通電経路を確保する技術に関する。
近年の自動車では、事故時にステアリングホイールに二次衝突することで運転者が受ける衝撃荷重を緩和すべく、インナコラムとアウタコラムとの2部品より成るステアリングコラムが縮まることによって二次衝突エネルギを吸収するステアリング装置が広く採用されている。この種のステアリング装置においては、インナコラムとアウタコラムとが軸方向に相対摺動することにより、ステアリングホイールが車両前方へ移動し、インナコラムとアウタコラムとの間に設けられたエネルギ吸収手段によって二次衝突エネルギが吸収される。
例えば、特許文献1に記載のステアリング装置においては、ロア側に配置されたアウタコラムがチルトブラケットやチルトピボットを介して車体に取り付けられ、アッパ側に配置されたインナコラムはチルト・テレスコピック調整機構による締め付けによってアウタコラムに保持されている。このステアリング装置は、二次衝突時のアウタコラムに対するインナコラムの進入可能量がテレスコピック調整時よりも大きく設定されており、二次衝突時にはチルト・テレスコピック調整機構の締付摩擦力に抗してインナコラムが車両前方側へ移動する。
このようなステアリング装置においては、体重の軽い運転者がステアリングホイールに衝突した際の二次衝突エネルギをスムーズに吸収することが求められている。これを実現するためには、チルト・テレスコピック調整機構による締付力を小さくすることが考えられるが、当該締付力を小さくした場合、インナコラムの保持力が低下し、インナコラムとアウタコラムの嵌合部にガタが生じやすくなる。そこで、特許文献1ではインナコラムの外周面あるいはアウタコラムの内周面にコーティングなどによる低摩擦材処理を施し、締付力を小さくすることなく締付摩擦力を減少させている。
また、テレスコピック式のステアリング装置において、ステアリングシャフトは、操舵トルクの伝達とテレスコピック調整とを両立すべく、一般に、ステアリングコラム内でスプライン結合されたインナシャフトとアウタシャフトとによって構成される。この場合、雄スプラインと雌スプライン間の微少隙間に起因するガタ音を防止するため、両スプラインの一方には樹脂コーティングが施されることがある。
国際公開WO2004/000627号公報
自動車のステアリングホイールにはホーンやエアバッグなどの電装部品が取り付けられており、これら電装部品の多くがボディアースであることから、ステアリングホイールから車体までの通電経路を確保する必要がある。
ところが、上述のようにアウタコラムの内周面又はインナコラムの外周面に低摩擦材コーティングが施されると、当該コーティングによってインナコラムとアウタコラムとの接触面を経由した通電経路による通電が困難となる。また、ステアリングシャフトのスプライン嵌合部に樹脂コーティングが施されると、当該樹脂コーティングによってスプライン嵌合部を経由した通電経路による通電が困難となる。
本発明は、ステアリングホイールから車体への新たな通電経路を確保したステアリング装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
導電性を有し、操舵力を伝達するステアリングシャフトと、
導電性を有し、径方向に貫通して軸方向に延びるガイド溝部を備え、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するアウタコラムと、
導電性を有し、前記アウタコラムに軸方向の相対移動を可能に内嵌し、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するインナコラムと、
前記ガイド溝部内に収容され、前記インナコラムに取り付けられたガイド部材と、
前記ガイド溝部の内側で前記インナコラムに取り付けられ、前記アウタコラムに接した通電部材と、を有することを特徴とするステアリング装置を提供する。
これにより、ステアリングホイールから車体への新たな通電経路を確保することができる。
好ましくは、ステアリング装置は、導電性を有し、前記インナコラムに接して前記ガイド部材と前記通電部材を前記インナコラムに固定した取付金具を有する。これにより、ガイド部材と通電部材を容易に取り付けることができる。
また、好ましくは、前記通電部材は、金属の板材から成り、弾性変形して前記アウタコラムに所定の接触圧をもって接している。これにより、通電部材がアウタコラムに常に接し、通電経路を安定して確保することができる。
また、好ましくは、前記通電部材は、前記ガイド溝部の両側に形成されたガイド壁の上面に接する。これにより、前記通電部材を容易にアウタコラムに接触させることができる。
また、好ましくは、前記通電部材は、左右両側に延びる一対の接触片を有する。これにより、通電部材がより安定してアウタコラムに接するようになる。
また、好ましくは、前記通電部材は、前記ガイド壁の上面に接する接触片を車両前後方向に複数並べて有する。これにより、通電部材とガイド壁とを確実に接触させ、通電経路の信頼性を高めることができる。
また、好ましくは、前記接触片は、通電部材の左右両側に配置されている。これにより、通電部材とガイド壁とをより確実に接触させ、通電経路の信頼性を高めることができる。
また、好ましくは、前記接触片には、前記アウタコラム側に突出した接触突起が形成されている。これにより、通電部材とアウタコラムとの接触面積を小さくして通電部材が軸方向に移動する際に生じる摩擦力を小さくすることができる。
また、好ましくは、前記接触突起は半球状に突出している。これにより、アウタコラム表面における引っ掛かりを防止し、滑らかな摺動が可能となる。
また、好ましくは、前記接触突起は前後方向に長い。これにより、アウタコラムとインナコラムとの間に生じるガタに起因するアウタコラムと通電部材との接触不良を防止することができる。
また、好ましくは、前記接触片の基部側部分にたわみ部が形成されている。これにより、アウタコラムとインナコラムのガタに追従して接触片が弾性変形し易くなる。
また、好ましくは、前記接触片の基部側部分の中央に孔が形成されている。これにより、接触片が弾性変形し易くなり、アウタコラムに対するインナコラムの傾きによって接触片が破断するのを防止することができる。
また、好ましくは、前記アウタコラムの表面のうち前記通電部材が接触する面は研削加工によって平滑に仕上げられている。これにより、通電部材とアウタコラムの間に生じる摩擦力を小さくし、また、通電部材がアウタコラムに更に安定して接触することができるようになる。
また、好ましくは、前記アウタコラムの内周面又は前記インナコラムの外周面に樹脂コーティングが施されている。これにより、インナコラムとアウタコラムとの間で生じる摩擦力を小さくし、2次衝突時に比較的小さい力でインナコラムとアウタコラムとが相対移動することができるようになる。
また、好ましくは、前記ステアリングシャフトは、車両後方側に配置されたリヤステアリングシャフトと車両前方側に配置されたフロントステアリングシャフトとが嵌合して成り、
前記嵌合した部分において、前記リヤステアリングシャフト又は前記フロントステアリングシャフトに樹脂コーティングが施されている。
これにより、ステアリングシャフトの嵌合部で生じるガタを防ぐことができる。
本発明のステアリング装置によれば、ステアリングホイールから車体への新たな通電経路を確保したステアリング装置を提供することができる。
図1は本願の第1実施形態に係るステアリング装置を用いたステアリング機構を斜め前方から見た斜視図である。 図2は本願の第1実施形態に係るステアリング装置を斜め前方から見た斜視図である。 図3は本願の第1実施形態に係るステアリング装置の側面図である。 図4は本願の第1実施形態に係るステアリング装置の平面図である。 図5は本願の第1実施形態に係るステアリング装置の縦断面図である。 図6は本願の第1実施形態に係るステアリング装置の図3中に示すVI−VI切断面を示す断面図である。 図7は本願の第1実施形態に係るステアリング装置の図3中に示すVII−VII切断面を示す断面図である。 図8は本願の第1実施形態の第1変形例に係る要部断面図である。 図9は本願の第1実施形態の第2変形例に係る要部断面図である。 図10は本願の第2実施形態に係るステアリング装置を斜め前方から見た斜視図である。 図11は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の平面図である。 図12は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の側面図である。 図13は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の通電プレート周辺の拡大斜視図である。 図14は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の要部断面図である。 図15は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の通電プレートの斜視図である。 図16は本願の第2実施形態に係るステアリング装置の通電プレートの平面図である。 図17は本願の第3実施形態に係るステアリング装置を斜め前方から見た斜視図である。 図18は本願の第3実施形態に係るステアリング装置の側面図である。 図19は本願の第3実施形態に係るステアリング装置の平面図である。 図20は本願の第3実施形態に係るステアリング装置の縦断面図である。 図21は図18に示すXXI−XXI切断面を示す断面図である。 図22は本願の第3実施形態に係る通電プレートの斜視図である。 図23は本願の第3実施形態に係る通電プレートの平面図である。 図24は本願の第3実施形態に係るステアリング装置の通電プレート周辺を示す拡大斜視図である。 図25は本願の第3実施形態に係るステアリング装置の通電プレート周辺を示す拡大断面図である。
以下、本発明をチルト・テレスコピック調整式のラックアシスト型電動パワーステアリング機構(以下、単にステアリング機構と記す)に用いるステアリング装置に適用した実施形態およびその一部変形例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、ステアリング機構やステアリング装置の説明にあたっては、図面中に前後・左右・上下を矢印で示し、各部材の位置や方向をこれに沿って説明する。これらの方向は、ステアリング装置を車両に搭載した状態における車両の方向と一致している。
<第1実施形態の構成>
図1は本願の第1実施形態に係るステアリング装置2を用いたステアリング機構1を斜め前方から見た斜視図である。図1に示すように、本実施形態のステアリング装置2は、ステアリングホイール101の操作に要する力を軽減するために、ステアリングコラムに軸支されたステアリングシャフト3および中間シャフト102からステアリングギヤ103に伝達された操舵力を電動アシスト機構104でアシストし、図示しないラックを左右に往復運動させることでラックに連結した左右のタイロッド105を介して前輪を転舵する。
図2ないし図5は、それぞれ、本願の実施形態に係るステアリング装置2の、斜視図、側面図、平面図、及び、縦断面図である。図2ないし図5に示すように、ステアリング装置2は、前方部分を構成するアルミ合金ダイキャスト成型品で筒状のアウタコラム10と、後方部分を構成する鋼管製のインナコラム11と、アウタコラム10を保持するチルトブラケット12とを主要構成要素としている。
(ステアリングコラム)
ステアリングコラムは、前方側に配置されたアウタコラム10と後方側に配置されたインナコラム11とから構成されている。アウタコラム10にはインナコラム11の外径よりも僅かに大きい内径を有する保持筒孔13(図5に図示)が軸方向に沿って形成されており、この保持筒孔13にインナコラム11が嵌合している。
インナコラム11のうち保持筒孔13と嵌合する部位の外周面には、低摩擦係数の樹脂コーティングが施されており、後述する二次衝突時にはアウタコラム10とインナコラム11とが比較的小さな締付摩擦力に抗して相対摺動する。
図3に示すように、アウタコラム10は、その前端上部に左右方向に貫通するボス孔22aに鋼管製のカラー21を保持したピボットボス22を有しており、カラー21に嵌挿されたピボットボルト106を介して回動可能に車体100に取り付けられる。
図2、図6に示すように、アウタコラム10の上部には、上方に突出し前後方向に延びる左右一対のガイド壁23、24が形成され、その間に径方向に貫通し前後方向に延びるガイド溝部25が設けられている。アウタコラム10の後方側下部には、径方向に貫通し前後方向に延び、後方側が開放したスリット部26が設けられている。
アウタコラム10の前端部内側には、図5に示すように、後述するフロントステアリングシャフト(ロアシャフト)61を回転自在に支持するボールベアリング27が嵌装されている。また、アウタコラム10の後端側の下部には、左右方向に貫通した締付ボルト用の貫通孔28が穿孔され、この貫通孔28に後述するチルト・テレスコピック調整機構80の締付ボルト81が通されている。
また、インナコラム11の後端部内側には、図5に示すように、後述するリヤステアリングシャフト(アッパシャフト)62を回転自在に支持するべく、ボールベアリング29が嵌装されている。
(アッパストッパ)
図5、図7に示すように、インナコラム11の前方側の上面にはアウタコラム10のガイド溝部25に係合するアッパストッパ30が装着されている。このガイド溝部25とアッパストッパ30との係合により、アウタコラム10とインナコラム11との相対回転が防止されるとともに、インナコラム11とアウタコラム10との軸方向の相対移動範囲が規制される。即ち、アッパストッパ30は、ガイド溝部25の後端に当接することでインナコラム11の後方へのテレスコピック調整範囲(図5中に符号TArで示す)を規制するとともに、ガイド溝部25の前端に当接することで二次衝突時におけるインナコラム11の移動範囲(図5中に符号CPで示す)を規制する。
アッパストッパ30は、樹脂射出成型品のガイド部材31と金属製のストッパベース32とからなっており、取付金具である、六角穴付きの段付低頭ボルト35、及び、インナコラム11に固着されたナットプレート36によってインナコラム11に取り付けられている。
ガイド部材31は、図4に示すように、平面視で略正方形を呈しており、左右側縁31a、31bがガイド溝部25の内壁25a、25bに摺接する。ガイド部材31の下部には、図5及び図7に示すように、ストッパベース32が嵌り込む凹部31cが形成されている。
ストッパベース32は、図5及び図7に示すように、中央に段付低頭ボルト35のねじ軸35aが嵌挿される貫通孔32aが穿孔されている。また、ストッパベース32は、その下面32bがインナコラム11の外周面の曲率に対応する曲率を有する曲面状に形成されており、図7に示すように、組付状態でインナコラム11に密着する。ストッパベース32が接触するインナコラム11の部位は、上述の樹脂コーティングを施す際にマスキングすることにより樹脂コーティングはされておらず、ストッパベース32とインナコラム11の外周面とが直接接触して通電可能にしている。
ナットプレート36は、図7に示すように、上面の中央にインナコラム11に形成された貫通孔11aに嵌入するボス部36aを有しており、このボス部36aの上端面から下端に貫通するねじ孔36cを形成している。また、ナットプレート36は、その上面36bがインナコラム11の内周面の曲率に対応する曲率を有する曲面状に形成されており、図7に示すように、インナコラム11に密着している。本実施形態では、ボス部36aを貫通孔11aに嵌入させた状態でカシメることでストッパベース32をインナコラム11に固着した後、タップによってねじ孔36cのねじ溝を形成している。なお、ナットプレート36に代えて、ブラインドリベットによってアッパストッパ30をインナコラム11に締結するようにしてもよい。
(通電プレート)
図2、図4、図7に示すように、ガイド部材31と段付低頭ボルト35の上方段部35bとの間には、通電部材として、左右に接触片41、42を有する円形の通電プレート40が挟持されている。通電プレート40は、ガイド部材31の上面に突設された4つの係止突起31dによって回り止めされている。通電プレート40は、弾性を有するばね鋼板の打ち抜きプレス成型品であり、通電プレート40の材料としては、ばね鋼板以外にリン青銅板などの材料を用いることもできる。
通電プレート40の両接触片41、42は、下面に半球状に突出した接触突起41a、42aを有しており、円環状のプレート本体43から左右両側へ斜め上方に立ち上がり、接触片41、42が上方に弾性変形した状態で接触突起41a、42aがガイド壁23、24の上面23a、24aに所定の接触圧をもって接するように形成されている。このように構成することにより、接触片41、42は、上面23a、24aの僅かな起伏やインナコラム11の径方向の変位に追従して常に上面23a、24aに接触することができる。なお、左右ガイド壁23、24の上面23a、24aは、接触突起41a、42aとの安定した接触をするように研削加工などによって平滑に仕上げることができる。
(ロアストッパ)
図5に示すように、インナコラム11の先端側の下面には、スリット部26に遊嵌するアルミ合金ダイキャスト成型品のロアストッパ50が装着されている。本実施形態の場合、ロアストッパ50は、後述するバッファブロック53がスリット部26の前端に当接することにより、インナコラム11の前方へのテレスコピック調整範囲(図5中に符号TAfで示す)を規制する。
ロアストッパ50は、前後一対の樹脂ピン51によってインナコラム11に固定されており、2次衝突時においてはバッファブロック53がスリット部26の前端に衝突することにより、樹脂ピン51が破断してインナコラム11から脱落することで、インナコラム11の前方への更なる移動を許す。
ロアストッパ50の前端には断面略L字形状のバッファ保持部52が下方に向けて突出して形成されており、このバッファ保持部52にゴム製のバッファブロック53が取り付けられている。なお、ロアストッパ50の左右両側面からは、後述する摩擦板85が係合する係止腕54(図3に図示)がそれぞれ延びている。
(ステアリングシャフト)
図5に示すように、ステアリングシャフト3は、テレスコピック調整を可能とすべく、ステアリングコラム内でスプライン結合されたフロントステアリングシャフト61とリヤステアリングシャフト62とによって構成されている。ステアリングシャフト3は、前述したように、アウタコラム10の前端に嵌挿されたボールベアリング27と、インナコラム11の後端に嵌挿されたボールベアリング29とによって回転自在に支持されている。
フロントステアリングシャフト61は、鋼丸棒を素材として転造やブローチ加工などによって成形されており、後半部の外周に雄スプライン61aを有している。一方、リヤステアリングシャフト62は、鋼管を素材として絞り加工やブローチ加工などによって成形されており、前半部の内周にフロントステアリングシャフト61の雄スプライン61aに嵌合する雌スプライン62aを有している。
フロントステアリングシャフト61の雄スプライン61aには、リヤステアリングシャフト62の雌スプライン62aとのがた付きを防止すべく、樹脂コーティングが施されている。なお、樹脂コーティングに代えて低摩擦材のコーティングとすることもできる。
フロントステアリングシャフト61の先端には自在接手(図示せず)が外嵌するセレーション61bが形成され、リヤステアリングシャフト62の後端にはステアリングホイール101のボス101a(図5にて破線で示す)が外嵌するセレーション62bが形成されている。
(チルトブラケット)
図3及び図6に示すように、チルトブラケット12は、左右方向に延びる上板71と、この上板71の下面に溶接された左右側板72、73とを有している。上板71は、ボルト穴71aを通したボルト74によって車体100に締結される。左右側板72、73の間隔は、自由状態でアウタコラム10の左右方向の幅よりも若干大きく設定されている。左右側板72、73には、チルト調整用長孔72a、73aが形成されている。チルト調整用長孔72a、73aは、前述したピボットボス22を中心とする円弧状に形成されている。
図6に示すように、チルトブラケット12の下部には、ステアリングコラム2のチルト調整およびテレスコピック調整に供されるチルト・テレスコピック調整機構80が設けられている。チルト・テレスコピック調整機構80は、アウタコラム10の締付ボルト貫通孔28に左方から挿入された締付ボルト81によって、使用者の操作に応じた締め付けとその解除を行い、これによりチルト・テレスコピック位置の固定とその解除を行う。
図6に示すように、締付ボルト81には、その頭部81aとチルトブラケット12の左側板72との間に、運転者によって回転操作される操作レバー82と、操作レバー82と一体に回転する可動カム83と、右端がチルト調整用長孔72aに回転不能に係合した固定カム84とが外嵌している。固定カム84と可動カム83の対向する端面には、相補的な形状をした傾斜カム面が形成されている。固定カム84と可動カム83は、操作レバー82の回転に応じて、互いに噛み合って近接することで締付ボルト81による締め付けを解除し、互いに反発して遠ざかることで締付ボルト81に張力を発生させ、締め付けを行う。
図6に示すように、チルトブラケット12の左右側板72、73とアウタコラム10との間で、締付ボルト81には、ロアストッパ50の係止腕54に先端が係合した左右各2枚の摩擦板85と、左右端板部86a、86bが左右両側でそれぞれ2枚の摩擦板85の間に挟まれた中間摩擦板86とが外嵌している。摩擦板85は、前述のようにロアストッパ50に係合しており、摩擦面を増やすことでアウタコラム10によるインナコラム11の保持を補強している。
図3及び図5に示すように、摩擦板85には、締付ボルト81との相対移動を許し、テレスコピック調整を可能とすべく、前後方向に延びた長孔85aが設けられている。中間摩擦板86は、四角い板状の部材の中央に締付ボルト81が通る丸孔が形成された左右一対の端板部86a、86bを連結板部86cによって連結した形状を呈している。
図6に示すように、右側板73の外側では、押圧板87とスラスト軸受88とが締付ボルト81に外嵌しており、これらが締付ボルト81の雄ねじ81aにねじ込まれるナット89によって他の部材と共に締め付けられている。
図2及び図4に示すように、アウタコラム10の左右側面にはそれぞれ水平方向に突出したフック部91、92が設けられており、チルトブラケット12の上板71に穿設された左右の係止孔71b、71cとこれらフック部91、92との間にそれぞれコイルスプリング93が掛け渡されている。コイルスプリング93は、チルト調整時においてステアリングコラムやステアリングホイール101などの重量を一部負担し、使用者によるチルト調整の操作を軽くする。
図3に示すように、操作レバー82とチルトブラケット12との間にもコイルスプリング95が掛け渡されている。コイルスプリング95は、操作レバー82を締め付け側に回転するように付勢することで、使用者が締め付け側に操作するときの操作レバー82の操作を軽くし、また、自動車の揺れ等によって運転者の意に反して操作レバー82が解除側に回転するのを防ぐ。
<第1実施形態の作用>
図6に示すように、運転者が操作レバー82を締め付け側に回動させると、固定カム84の傾斜カム面の山に可動カム83の傾斜カム面の山が乗り上げ、締付ボルト81を左側に引っ張る一方で固定カム84を右側に押圧する。これにより、左右側板72、73がアウタコラム10の下部を左右から締め付け、ステアリングコラムのチルト方向の移動を制限するのと同時に、アウタコラム10がインナコラム11を締め付ける締付摩擦力と摩擦板85に生じる摩擦力とによってインナコラム11の軸方向の移動が制限される。
一方、運転者が操作レバー82を解除方向に回動させると、上述のように自由状態における間隔がアウタコラム10の幅より広いチルトブラケット12の左右側板72、73がそれぞれ弾性復帰する。これにより、アウタコラム10のチルト方向の移動の制限とインナコラム11の軸方向の移動の制限がともに解除され、使用者がステアリングホイール101の位置の調整を行うことができるようになる。
本実施形態では、チルト・テレスコピック調整機構80によるアウタコラム10の締付力を大きく設定しても、インナコラム11の外周面に低摩擦係数の樹脂コーティングが施されているため、アウタコラム10によるインナコラム11の締め付けによって生じる締付摩擦力が低く保たれる。これにより、自動車の衝突によって体重の軽い運転者がステアリングホイール101に2次衝突した場合であっても、インナコラム11が比較的容易に前方へ移動し、2次衝突の衝撃が緩和される。また、上記低摩擦係数の樹脂コーティングにより、アウタコラム10の保持筒孔13の加工精度を低くしても低い締付摩擦力を保つことができるため、加工コストを低減させることが可能である。
2次衝突の衝撃によってインナコラム11が前方へ移動すると、ロアストッパ50に装着されたバッファブロック53がスリット部26の車両前方側端部に衝突する。この状態から更にインナコラム11が前方へ移動すると、樹脂ピン51がせん断破壊し、インナコラム11は、ロアストッパ50から離脱して、摩擦板85による移動の制限を受けることなく、更に前方へ移動することができるようになる。
(通電プレートの作用)
本実施形態のステアリング装置2においても、図5中に波線矢印で示すように、ステアリングホイール101から、リヤステアリングシャフト62およびボールベアリング29を経由し、インナコラム11に連続する通電経路は確保される。しかし、インナコラム11の外周に樹脂コーティングが施されているため、インナコラム11からアウタコラム10への直接的な通電経路は遮断される。また、本実施形態のステアリング装置2では、フロントステアリングシャフト61の雄スプライン61aに樹脂コーティングが施されているため、ステアリングホイール101が取り付けられたリヤステアリングシャフト62からフロントステアリングシャフト61への通電経路も遮断される。
通電プレート40は、この問題を解決するものであり、次のようにインナコラム11から車体100への連続した通電経路が確保される。つまり、図7中に波線矢印で示すように、インナコラム11から、ナットプレート36、段付低頭ボルト35、通電プレート40、アウタコラム10の順に連続する通電経路が確保される。アウタコラム10からは、チルトブラケット12を介して車体100に連続する通電経路が確保されている。なお、ピボットボス22を介して車体100へ通電することも可能であるが、低摩擦とガタ詰めのために樹脂スペーサが挿入され通電経路が遮断することがある。
<一部変形例>
次に、図8、図9を参照して、上記第1実施形態の2つの変形例を説明する。これら変形例は、どちらもガイド壁23、24と通電プレート40の形状が第1実施形態とは一部異なっているが、他の構成は第1実施形態と同一であるため、第1実施形態に係るステアリング装置2と対応する部分には第1実施形態と同じ参照符号を付して、重複する説明を省略する。
図8に示す第1変形例は、左右ガイド壁23、24の上面23a、24aが曲面となっており、通電プレート40の左右接触片41、42は、上方へ僅かに弾性変形し所定の接触圧をもって上面23a、24aの頂点よりも僅かに内側の部分に接触している。このような構成においても、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。
図9に示す第2変形例は、左右ガイド壁23、24の上面23a、24aが外側から内側に向かうにつれて高さが低くなる傾斜面となっており、通電プレート40の左右接触片41、42は、上方へ僅かに弾性変形し所定の接触圧をもって上面23a、24aに接触している。このような構成においても、上記実施形態と同様の作用、効果を得ることができる。これにより、アウタコラム10のダイキャスト成形時の型抜き性が向上する。
<第2実施形態の構成>
次に、本願の第2実施形態について、図10乃至図16を参照しながら説明する。本第2実施形態に係るステアリング装置は、上記第1実施形態に係るステアリング装置とは通電プレートのみ異なり、その他は上記第1実施形態と同様である。したがって、本第2実施形態の説明においては、上記第1実施形態に係るステアリング装置と対応する部分には第1実施形態と同じ参照符号を付し、第1実施形態の説明と重複する説明は省略する。
図10は、本第2実施形態に係るステアリング装置2を斜め前方から見た斜視図である。図11は、本第2実施形態に係るステアリング装置2の平面図である。図12は、本第2実施形態に係るステアリング装置2の側面図である。
図10、図11に示すように、本第2実施形態においても、通電プレート40が、段付低頭ボルト35によってインナコラム11の車両前方側部分に固定されている。
図13は、本第2実施形態に係るステアリング装置2の通電プレート40周辺の拡大斜視図である。
通電プレート40は、通電プレート40の形状に合わせてガイド部材31の上面に形成された凹部に嵌め込まれ、段付低頭ボルト35によってガイド部材31と共にインナコラム11に対して固定されている。通電プレート17は、左右に配置された一対の接触片41、42を有しており、その接触片41、42がそれぞれガイド壁23、24の上面23a、24aに接触している。接触片41、42を左右両側に設けることで、アウタコラム10に対するインナコラム11の固定が解除された際に、アウタコラム10とインナコラム11とが相対的に回転しても、少なくとも一方がアウタコラム10に接触するようになる。これにより、通電経路の信頼性を高めている。
図14は、本願の第2実施形態に係るステアリング装置2の接触片41周辺の拡大断面図である。以下接触片41について説明するが、接触片42についても同様である。
接触片41は下方に湾曲した接触突起41aを有しており、その接触突起41aの下面がガイド壁23の上面23aに接触している。接触突起41aは、前後方向の中心軸線を中心とする曲面状に形成されている。また、接触突起41の車両前方側部分と車両後方側部分はそれぞれ球面状に形成されている。接触突起41とプレート本体43との間、即ち、接触片の基部側部分には、上方へ撓んだたわみ部46が形成されている。アウタコラム10に対するインナコラム11の固定が解除された場合、アウタコラム10とインナコラム11の間でガタが生じるが、たわみ部46が弾性変形することで、接触突起41aがガタに追従してガイド壁23の上面23aに接触する。これにより、通電経路の信頼性を高めている。
図15は、本第2実施形態に係るステアリング装置2の通電プレート40の斜視図である。図16は本第2実施形態に係るステアリング装置2の通電プレート40の平面図である。
通電プレート40は、段付低頭ボルト35によってインナコラム11に対して固定されるプレート本体43と、プレート本体43からそれぞれ左右に延びる接触片41、42とから構成されている。
プレート本体43は、前後方向に長い長方形状をしており、中央に段付低頭ボルト35を通す孔が形成されている。プレート本体43の前後に延びる部分は、ガイド部材31に引っ掛かり、プレート本体43の回転を防止する。
接触片41、42には、上述のように、前後方向に長い長円状の接触突起41a、42aが形成されている。接触突起41a、42aを前後方向に長い長円状にすることで、操作レバー82を操作してアウタコラム10によるインナコラム11の締め付けを解除したときに、インナコラム11とアウタコラム10の間に隙間が生じ、かつ、ステアリングホイール101の重みでその隙間の範囲でインナコラム11が傾いた場合であっても、通電プレート40が確実にアウタコラム10に接触することができる。
接触突起41a、42aとプレート本体43との間に形成されたたわみ部45、46の中央には、軸方向に長い長円状の孔47、48が形成されている。本第2実施形態においては、上記第1実施形態と異なり、接触突起41a、42aが前後方向に長い長円状をしているため、操作レバー82を操作してアウタコラム10によるインナコラム11の締め付けを解除し、インナコラム11とアウタコラム10の間に隙間が生じた際、たわみ部45、46がねじられるように変形することがある。そこで、孔47、48を形成することにより、たわみ部45、46を弾性変形し易くして、たわみ部45、46の破断を防止している。
<第2実施形態の作用>
以上に説明した本第2実施形態によれば、インナコラム11から車体100への連続した通電経路をより確実に確保することができる。
<第3実施形態の構成>
次に、本願の第3実施形態について図17乃至図25を参照しながら説明する。本第3実施形態に係るステアリング装置は、上記第1実施形態に係るステアリング装置とは通電プレートのみ異なり、その他は上記第1実施形態と同様である。したがって、本第3実施形態の説明においては、第1実施形態に係るステアリング装置と対応する部分に同じ参照符号を付し、上記第1実施形態に係るステアリング装置と重複する説明は省略する。
図17は、本第3実施形態に係るステアリング装置2を斜め前方から見た斜視図である。図18は、本第3実施形態に係るステアリング装置2の側面図である。図19は、本第3実施形態に係るステアリング装置2の平面図である。図20は、本第3実施形態に係るステアリング装置の縦断面図である。図21は、本第3実施形態に係るステアリング装置2の図18に示すXXI−XXI切断面を示す断面図である。
図17乃至図21に示すように、本第3実施形態においても、通電プレート40が、段付低頭ボルト35によってインナコラム11の車両前方側部分に固定されている。
図22は本第3実施形態に係るステアリング装置2の通電プレート40の斜視図である。また、図23は本第3実施形態に係るステアリング装置2の通電プレート40の平面図である。
通電プレート40は、前後方向に長い長方形状をして、中央に段付き低頭ボルト35を通す穴が形成されたプレート本体43と、プレート本体43から左右に延びる4つの接触片41、42、44、45とを有している。
接触片41、44は、プレート本体43の左側部分から左方へ延びており、接触片41が車両前方側、接触片44が車両後方側に配置されている。接触片41、44は、先端側部分に下方へ向かって半球状に突出した接触突起41a、44aを有している。
接触片42、45は、プレート本体43の右側部分から右方へ延びており、接触片42が車両前方側、接触片45が車両後方側に配置されている。接触片42、45は、先端側部分に下方へ向かって半球状に突出した接触突起42a、45aを有している。
通電プレート40は、弾性を有するばね鋼板の打ち抜きプレス成型品であり、通電プレート40の材料としては、ばね鋼板以外にリン青銅板などの材料を用いることもできる。
図24はステアリング装置2に取り付けた通電プレート40周辺を示す拡大斜視図である。また、図25は通電プレート40周辺を示す拡大断面図である。
通電プレート40の接触片41、42、44、45は、プレート本体43から左右両側で斜め上方に立ち上がり、接触突起41a、42a、44a、45aがガイド壁23、24の上面23a、24aに所定の接触圧をもって接触している。斜め上方に立ち上がった接触片41、42、44、45の部分は、それぞれ、図25に示すように、上方へ撓んだたわみ部46を形成しており、たわみ部46の弾性変形によって接触突起41a、42a、44a、45aが上下に変位しやすく構成されている。このように構成することにより、接触片41、42、44、45は、上面23a、24aの僅かな起伏や、アウタコラム10による固定が解除された際のインナコラム11の径方向の変位に追従して上面23a、24aに接触することができる。特に、本実施形態においては、接触突起41と44の間の切れ込みと、接触突起42と45の間の切れ込みをそれぞれ深くすることで、接触片41、42、44、45の追従性を高めている。なお、左右ガイド壁23、24の上面23a、24aは、接触突起41a、42a、44a、45aとの安定した接触をするように研削加工などによって平滑に仕上げることが好ましい。
<第3実施形態の作用>
以上に説明した本第3実施形態によれば、接触片41、42、44、45をアウタコラム10に確実に接触させることができ、インナコラム11から車体100への連続した通電経路を確保することができる。特に、本第3実施形態においては、通電プレート40が4箇所でアウタコラム10に接するため、通電経路の信頼性が高い。
以上で具体的実施形態と一部変形例の説明を終えるが、本発明の態様はこれらに限られるものではない。
例えば、上記実施形態はラックアシスト型電動パワーステアリング装置に本発明を適用したものであるが、コラムアシスト型電動パワーステアリング装置などにも当然に適用可能である。
また、ステアリングコラムやチルト・テレスコピック調整機構、アッパストッパ、通電プレートなどの具体的構成や形状についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、通電プレートはアウタコラムに接していれば良く、接する場所は問わないため、通電プレートがガイド壁の他の部分に接触するように構成しても良いし、アウタコラムの他の部分に接触するように構成しても良い。また、通電プレートの接触片の数は上述のものに限定されず、1つでも、3つでも、5つ以上であっても良い。
1 ステアリング機構
2 ステアリング装置
3 ステアリングシャフト
10 アウタコラム
11 インナコラム
11a 貫通孔
12 チルトブラケット
13 保持筒孔
21 カラー
22 ピボットボス
22a ボス孔
23、24 ガイド壁
23a、24a 上面
25 ガイド溝部
25a、25b 内壁
26 スリット部
27 ボールベアリング
28 貫通孔
29 ボールベアリング
30 アッパストッパ
31 ガイド部材
31a 左側縁
31b 右側縁
31c 凹部
32 ストッパベース
32a 貫通孔
35 段付低頭ボルト
36 ナットプレート
36a ボス部
36b 上面
36c ねじ孔
40 通電プレート
41、42、44、45 接触片
41a、42a、44a、45a 接触突起
43 プレート本体
50 ロアストッパ
51 樹脂ピン
52 バッファ保持部
53 バッファブロック
54 係止腕
61 フロントステアリングシャフト(ロアシャフト)
61a 雄スプライン
61b セレーション
62 リヤステアリングシャフト(アッパシャフト)
62a 雌スプライン
62b セレーション
71 上板
72 左側板
72a チルト調整用長孔
73 右側板
73a チルト調整用長孔
80 チルト・テレスコピック調整機構
81 締付ボルト
81a 雄ねじ
82 操作レバー
83 可動カム
84 固定カム
85 摩擦板
85a 長孔
86 中間摩擦板
86a 左端板部
86b 右端板部
86c 連結板部
87 押圧板
88 スラスト軸受
89 ナット
91、92 フック部
93 コイルスプリング
95 コイルスプリング
100 車体
101 ステアリングホイール
102 中間シャフト
103 ステアリングギヤ
104 電動アシスト機構
105 タイロッド
106 ピボットボルト

Claims (10)

  1. 導電性を有する素材を用い、操舵力を伝達し軸方向に収縮自在な嵌合部を有し、前記嵌合部に樹脂コーティングを施したステアリングシャフトと、
    導電性を有する素材を用い上方に貫通して軸方向に延びるガイド溝部を備え、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するアウタコラムと、
    導電性を有する素材を用い、前記アウタコラムに軸方向の相対移動を可能に内嵌し、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持するインナコラムと、
    前記アウタコラムの内周面又は前記インナコラムの外周面に樹脂コーティングが施され、
    前記ガイド溝部内に収容され、前記ガイド溝部に摺接し前記インナコラムに取り付けられる樹脂製のガイド部材と、
    前記ガイド溝部の内側で前記ガイド部材と共に前記インナコラムに取り付けられ、前記アウタコラムの前記ガイド溝部の両側に形成されたガイド壁の上面に接する接触突起を有する通電部材と、
    導電性を有する素材を用い、前記インナコラムに接して前記ガイド部材と共に通電部材を前記インナコラムに取り付ける取付金具と、を有することを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記通電部材は、金属の板材から成り、弾性変形して前記アウタコラムに所定の接触圧をもって接していることを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  3. 前記通電部材は、左右両側に延びる一対の接触片を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のステアリング装置。
  4. 前記通電部材は、前記ガイド壁の上面に接する接触片を車両前後方向に複数並べて有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のステアリング装置。
  5. 前記接触片は、通電部材の左右両側に配置されていることを特徴とする請求項6に記載のステアリング装置。
  6. 前記接触突起は半球状に突出していることを特徴とする請求項に記載のステアリング装置。
  7. 前記接触突起は前後方向に長いことを特徴とする請求項に記載のステアリング装置。
  8. 前記接触片の基部側部分にたわみ部が形成されていることを特徴とする請求項に記載のステアリング装置。
  9. 前記たわみ部の中央に孔が形成されていることを特徴とする請求項11に記載のステアリング装置。
  10. 前記アウタコラムの表面のうち前記通電部材が接触する面は研削加工によって平滑に仕上げられていることを特徴とする請求項に記載のステアリング装置。
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