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JP5998207B2 - 胸腔ドレナージ療法のための適応アルゴリズム - Google Patents

胸腔ドレナージ療法のための適応アルゴリズム Download PDF

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Description

本発明は、胸腔ドレナージのための器具、ならびに対応する方法および計算機プログラムに関する。
肺表面に欠陥を有する患者では、胸郭における空気損失が起こり、これが胸膜腔への空気の蓄積をもたらす恐れがある。空気が胸膜腔に入ることをもたらす欠陥は、一般的に気胸(air fistula)と以下で呼ばれる。気胸は、一般的に胸腔ドレナージ(胸膜ドレナージ)により治療され、その場合胸膜腔中に通じるカテーテルを通して胸膜腔の真空引きがなされる。
気胸の特徴づけのための重要なパラメータは、単位時間当たりにドレナージシステムを通して吸引される空気の量である。この体積流量は、以下でしばしば気胸体積と呼ばれる。この体積流量の範囲は、肺表面の欠陥の機能的サイズに応じて変化する。
気胸を有する患者の治療における主要目標は、一般的に気胸が存在する時間の長さを最小化することである。このような最小化は、二次的に特に胸腔ドレナージの持続時間、ドレナージに伴う感染のリスク、入院の長さ、ならびに患者を治療するために必要とされる医学、看護および技術的労働の低減を伴う。
気胸の治癒過程に前向きにまたは後ろ向きに影響を及ぼし得る1つのパラメータは、胸膜腔に適用される真空度のレベルである。しかしながら、現時点では、気胸を治療するための胸腔ドレナージシステムにおける真空度の制御に関する標準的な治療勧告は存在しない。圧力は、ほとんどの場合、医師の経験に基づいて決定され、患者のベッドサイドへの訪問中の医師により1日1回または2回、個別に手動で調節される。
米国特許第5738656号によると、胸腔ドレナージシステムの真空度は、それが除去される空気の最大体積流量をもたらす場合に、最適である。この点に関連し、真空度が増加すると、体積流量は再度減少し得ることに留意すべきである。その理由は、真空度が高すぎると、例えば、肺末梢部または血餅が吸引孔を閉塞する可能性があるためである。しかしながら、臨床診療においては、実際、通常かなり低い真空度値が選択されている。真空度は、一般的に、肺がわずかに拡張され、体積流量が可能な限り低くなるように、医師により手動で設定されている。
改善された真空度の調節、特により客観的で、患者に特有の調節を可能にする胸腔ドレナージ器具を提供することが本発明の目的である。この目的は、請求項1または10に記載の器具により達成される。さらなる実施形態は、従属請求項に示される。
そのため、第1の態様では、本発明は、
胸膜腔中で真空を発生させるための吸引装置と、
吸引装置を制御するための制御装置と
から成る、気胸を有する患者の胸腔ドレナージのための器具を提供する。
本器具は、制御装置が気胸のサイズを示すパラメータを決定するのを可能にする、少なくとも1つの測定装置を有する。そのため、制御装置は、このサイズパラメータの関数として吸引装置が発生させた真空のレベルを制御するよう構成される。
先行技術では、吸引真空のレベルは、一般的に医師により手動で固定されるが、本発明は、気胸の機能的サイズを示す適当なパラメータが決定されること、および吸引真空がこのパラメータに基づいて自動的に設定されることを提案している。「機能的サイズ」という用語は、そこを通って空気が胸膜腔に入る有効断面積として理解すべきである。気胸の機能的サイズを示すパラメータを決定することにより、治癒過程はより客観的になり、このサイズが吸引装置の制御に用いられるので、前記吸引装置は客観的治癒過程に基づいて自動的に制御される。こうして、治癒過程がよりよく記録され、いくつかの場合にはまた、顕著に短くなる。
特に、制御装置は、その運転中に、以下の工程:
(a)気胸のサイズを示すサイズパラメータの初回の値を決定する工程;
(b)初回の差分値だけ真空度を変化させる工程;
(c)初回の待機期間後にサイズパラメータの2回目の値を決定する工程;
(d)サイズパラメータの2回目の値がサイズパラメータの初回の値より大きい場合、初回の差分値と比べて反対の符号を有する2回目の差分値だけ真空度を変化させる工程;
(e)2回目の待機期間後に工程(a)〜(d)を反復する工程
を有する方法を行うように構成される。
特に、制御装置は、工程(b)中の初回の差分値だけ真空度を増加させ、それに応じて、適切な場合、工程(d)中の2回目の差分値だけ真空度を低下させることができる。したがって、この場合、器具は、適応アルゴリズムにより、初回の差分値だけ増加された真空の適用中に、気胸が機能的に大きくなりつつあるかまたは小さくなりつつあるかを自動的に監視する。気胸の機能的サイズを示すパラメータが大きくなっている場合、器具はこのことから、選択された真空度が高すぎたと結論し、2回目の差分値だけこの値を減少させる。そうでなければ、真空度は変更されないままである。こうして、増加した真空度下で機能的サイズが小さくなる気胸(「閉鎖性気胸」)および増加した真空度下でサイズが大きくなる気胸(「開放性気胸」)を自動的に検出し、最適に治療することができる。あるいは、当然、工程(b)で、真空度を最初に低下させ、それに応じて、工程(b)において低下された真空適用中に気胸が機能的に大きくなった場合に、工程(d)において真空度を増加させることもできる。
自動制御を可能にするために、制御装置は、好ましくはデジタルプロセッサと、プロセッサにより実行されると、制御装置に、対応する自動制御を行わせる計算機プログラムが保管されたメモリとを有する。
気胸のサイズパラメータを決定するための測定装置は、好ましくは先行技術からそれ自体は公知の、適用された真空度を測定するための好適な圧力計および/または同様に先行技術からそれ自体は公知の、体積流量を測定するための好適な流量計から成る。このような圧力計およびこのような流量計を有する胸腔ドレナージ器具は、例えば、スイスのMedela AG、Baar、からThopaz(商標)という名称で市販されている。従って、気胸のサイズパラメータは、圧力および/または体積流量から間接的に決定される。流量計が存在する場合、流量計は好ましくは吸引装置を通過する体積流量を直接的に測定する。しかしながら、体積流量を、例えば、そこを通って空気が胸膜腔から吸引される吸引管腔の近位端と遠位端との間の圧力差の測定により間接的に決定することも原則として考えられ、吸引管腔の流れ抵抗が既知の場合には、そこから体積流量を計算することができる。このような方法は、例えば、米国特許第5738656号に詳細に記載されている。
体積流量の測定値のみから、または圧力測定値のみから、気胸のサイズパラメータを決定することが原則として考えられる。気胸のサイズのパラメータを決定するために圧力測定値のみを使用する方法は、例えば、米国特許出願公開第2011/0071415号に提案されている。この文献では、気胸のサイズのパラメータは、胸膜腔中の圧力の経時的な変化を測定することにより決定される。特に、前記文献は、気胸のサイズのパラメータとして、圧力の時間積分を使用することを提案している。
しかしながら、本発明の第2の態様によると、気胸のサイズパラメータを測定する際に、真空度と体積流量の両方が考慮される。このために、制御装置は、好ましくは以下の工程:
・圧力計を使用して胸膜腔中で発生させた真空度の測定値を決定する工程;
・流量計を使用して気胸を通る体積流量の測定値を決定する工程;
・体積流量および真空度の測定値からサイズパラメータを計算する工程
を行う。
したがって、この場合、制御装置は、気胸の機能的サイズに関して結論を出すのを可能にするために、体積流量の測定値と真空度の測定値を互いに数学的に関連付ける。これにより、圧力のみまたは体積流量のみを使用する方法で可能であるよりも正確に気胸のサイズを決定することが可能になる。これは、一定の気胸サイズでは、真空が高いほど、高い体積流量をもたらすという知見に基づく。体積流量および真空度を互いに関連付けることにより、この関係を考慮することが可能である。こうして、例えば、体積流量単独よりも、適用された真空度にあまり依存しない気胸のサイズパラメータを計算することが可能となる。
気胸の大きさについてのパラメータのこのような決定は、真空度の自動制御を別にしても有利である。したがって、例えば、器具は、診断パラメータとして(数値としておよび/またはグラフの形で)気胸のサイズパラメータを視覚的に示すために表示装置を有することができる。あるいはまたはさらに、器具は、気胸のサイズパラメータを保管するためにメモリを有することができる。器具はまた、気胸のサイズパラメータを読み出すためにインターフェイスを有することもできる。これらの測定値の各々は、治療を担当する医療関係者に、先行技術の場合よりも客観的な治療経過の視点を与える。
得られた結果が、少なくとも適用された真空度にほぼ依存しないようにサイズパラメータを計算することが特に好ましい。この目的のために、制御装置は、好ましくは、実質的に体積流量の測定値と真空度の測定値の平方根からの商の関数である変数を形成することにより、気胸のサイズパラメータを計算するよう構成される。これは、体積流量の真空圧力の平方根に対する商が一般的に気胸の断面サイズに正比例するという知見に基づく。
特に、サイズパラメータは、以下の通り計算することができる:
Figure 0005998207
式中、
Fは気胸のサイズパラメータであり、
Qは体積流量の測定値であり、
pは真空度の測定値であり、
cは定数であり、好ましくはc=1であり、
nは正の実数であり、好ましくはn=5である。
こうして、気胸サイズの非常に簡単な推定を可能にする無次元指標Fが利用可能になる。
「真空度」という用語は、本明細書において、常に、大気圧に対する負の圧力差として理解すべきである。「真空度を増加させる」という表現は、この負の圧力差の絶対値を増加させることを意味するものと理解すべきである。「真空度を低下させる」という表現は、負の圧力差の絶対値を減少させることを意味するものと理解すべきである。圧力値について与えられる全ての数は、以下ではそれぞれの絶対値に関する。
最初に適用される真空度についての通常の値は、一般的に約10〜50mbar(1〜5kPa)であるが、場合によってはこの範囲から逸脱することも可能である。提案された方法の工程(b)において、真空度を増加または低下させる初回の差分値は、好ましくは2〜10mbarの間、特に好ましくは4〜6mbarの間であり、特に約5mbarである。2回目の差分値は、好ましくは初回の差分値より大きく、好ましくは初回の差分値より1.5〜3倍大きく、特に初回の差分値の約2倍である。換言すれば、工程(b)で増加を行った場合、工程(d)中の真空度を、好ましくは工程(b)中の真空度を増加させる前の値よりも低い値に低下させる。あるいは、工程(b)で真空度を低下させた場合、工程(d)中の真空度を、好ましくは工程(b)の前の値よりも高い値に増加させる。絶対値で、2回目の差分値は、好ましくは5〜20mbarの間、特に好ましくは8〜12mbarの間であり、特に約10mbarである。
初回の待機期間は、好ましくは20分〜3時間の間、特に好ましくは40分〜1.5時間の間であり、特に約1時間であり得る。2回目の待機期間は、好ましくは初回の待機期間より長く、好ましくは初回の待機期間より2〜5倍長く、特に初回の待機期間より約3倍長くなり得る。2回目の待機期間は、好ましくは1時間〜6時間の間、特に好ましくは2時間〜4時間の間であり、特に約3時間である。
言及された圧力差および待機期間は、調節が1日数回行われ、定められた観察期間内(例えば、看護職員の1シフト内)で、気胸のサイズの変化が、圧力条件の変化のためにほぼ確実となるように選択される。
初回および/または2回目の待機期間を固定することは必ずしも必要ではなく、その代わりに、適当であれば、これらの期間を動的に適応させることもできる。例えば、特に、真空度の増加後、気胸のサイズパラメータが所定の警報値より上に増加した場合には、初回の待機期間を短縮することができる。この場合、真空度の即時の減少が示される。制御装置は、これに対応してこのような警報値を監視し、適当であれば、さらに警報値を超えた場合に警報信号を出力するよう構成される。
器具は、好ましくは一般的に胸腔ドレナージシステムで慣用的な型のさらなる特徴、特に液体および固体状の分泌物を分離するために吸引装置により吸引された空気が通過する分泌回収容器を有する。さらに、空気の胸膜腔への返流を回避するために、サージタンクを通常通り備えることができる。器具は、一般的に吸引管または吸引カテーテルを取り付けるための少なくとも第1の管接続部を有する。さらに、器具は、補助管または補助カテーテルを取り付けるための第2の管接続部を有することができる。吸引管および補助管は、少なくとも患者の近くの端部(近位端)で互いに接続され、管により区切られた管腔は互いに連絡する。特に、圧力計は、圧力測定が患者の近く、すなわち胸膜腔の近くの領域の補助管を通して、吸引された空気および分泌物の流れにより歪められることなく行われるように、第2の管接続部と接続することができる。
さらなる態様によると、本発明は、以下の工程:
・吸引装置を用いて胸膜腔中に真空を発生させる工程;
・気胸のサイズパラメータを決定する工程;および
・特にコンピュータ制御により、このサイズパラメータの関数として、吸引装置によって発生された真空度を自動的に制御する工程
を有する、気胸患者の胸腔ドレナージの方法を提供する。
本発明はさらに、上記工程(a)〜(e)を有する、気胸の患者の胸膜腔に真空を適用する胸腔ドレナージの方法を提供する。この方法は、手動で、例えば医師または看護職員が行うことができる。しかしながら、この方法は、好ましくは少なくとも部分的に自動的に行われる、すなわち、少なくとも工程(a)〜(d)は特にコンピュータ制御で、制御装置により自動的に行われる。
本発明はまた、気胸のサイズパラメータが以下の通り決定される、気胸患者の胸腔ドレナージの方法を提供する:
・胸膜腔中で発生させた真空度の測定値を決定する工程;
・気胸を通る体積流量の測定値を決定する工程;および
・体積流量および真空度の測定値から気胸のサイズパラメータを計算する工程。
こうして決定されるサイズパラメータは、保管または出力でき、および/または、真空度を制御するために使用することができる。
本発明はさらに、気胸患者の胸腔ドレナージのための器具を制御するためのコードを有する計算機プログラムに関し、前記器具は真空を発生させるための吸引装置と、吸引装置を制御するためのデジタル制御装置とから成り、コードは、デジタル制御装置で実行されると、制御装置に上記方法の1つを行わせる。
計算機プログラムは、特に、適当なデータ媒体、例えばCD−ROM、フラッシュメモリー等に計算機プログラム製品の形で存在することができる、またはネットワークを通したダウンロードに利用可能にされ得る。これは、任意の所望の形で、例えば、ソースコード、オブジェクトコードまたはマシンコードとして存在することができる。
そうでなければ、方法および計算機プログラムに関して、特に気胸のサイズパラメータの決定および計算、ならびに初回および2回目の圧力差の値と待機期間への考慮に関して、器具に対する考慮と同じ考慮が同様に適用される。この方法は、上記の器具以外の手段を使用して行うこともできる。
本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して以下に記載するが、これらの図面は説明目的のためにのみ役立つものであり、本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
胸腔ドレナージの概略図である。 ハウジングの内部を図示するために、ハウジングを部分的に断面で示している、吸引器具の例を示す図である。 図2の吸引器具の運転モードを示す概略図である。 本発明による方法についてのフローチャートである。
図1は、胸腔ドレナージの原理を模式的に示している。患者は、肺葉13と胸膜腔15との間に気胸14を有し、この気胸14は、自然にもしくは傷害を通して起こったかもしれないし、医原性のものであってもよい。空気は、気胸を通り、肺から胸膜腔15に入る。空気を吸引するために、カテーテル4が胸膜腔中に伸展する。このカテーテル4は、吸引管3および補助管5を含む管系を通して、交換可能な回収容器2を有する吸引器具20に接続されている。回収容器は、吸引された空気と共に吸引器具20に到達する分泌物を分離するのに役立つ。
既知の適当な吸引器具の例を図2に示す。吸引器具20は、吸引ポンプ1を有し、これは電動モーター23により駆動される。電動モーター23は、制御装置9により制御される。制御装置9は、メインスイッチ24およびタッチスクリーン表示装置25の形の操作要素および表示要素を有する。制御装置および電動モーターは、充電式電池22の形式のエネルギー貯蔵装置から電力を供給され、その結果として吸引器具は自立型で可搬式となる。図2の吸引器具は、国際公開番号第WO2007/128156号に詳細に記載され、その全内容は引用により本明細書に援用する。一般的に同様の設計の吸引器具がMedela Thopaz(商標)という名称で市販されている。
このような吸引器具の運転モードを図3に模式的に示す。カテーテル4は、胸膜腔T中にその近位端が位置する。カテーテルは、吸引管3および補助管5の近位端に接続されている。その遠位端で、吸引管3は、回収容器2に通じている。後者は、回収容器2中に真空を発生させるために吸引ポンプ1に接続されている。第1の圧力計8および流量計10は、回収容器2と吸引ポンプ1との間に接続されており、回収容器2中の圧力および回収容器2を通る体積ガス流量を測定する。補助管の遠位端は、制御可能な弁7および第2の圧力計6に接続されている。弁7が閉じると、ガスは補助管5を流れないので、圧力計6は実質的に補助管5の近位端の圧力を測定する。この圧力は、実質的に胸膜腔T中の圧力に相当する。制御装置9は、圧力計6、8および流量計10から信号を受け取り、吸引ポンプ1および弁7を制御する。図3の吸引器具のさらなる特徴については、国際公開番号第WO2005/061025号が参照され、その全内容は引用により本明細書に援用する。
好ましい実施形態では、制御装置9はデジタル制御装置である、すなわち、この装置はデジタルプロセッサと、これと相互作用する、計算機プログラムがプロセッサによる実行のためにロードされるメモリ90とから成る。プログラムが実行されると、制御装置9は、図4に示され、以下に順を追って説明される適応アルゴリズムを行う。
工程31:開始。この工程では、吸引器具20が運転開始され、初期真空度が設定される。
工程32:初期真空度の記録。初期真空度にタイムスタンプが与えられ、記録目的のために制御装置9のメモリ90に保管される。
工程33:気胸サイズの初回の値の決定。制御装置9が、気胸のサイズを示すパラメータの初回の値を決定する。この目的のために、制御装置は、第2の圧力計6を使用して胸膜腔中の真空度を測定し、流量計10を使用して胸膜腔から吸引管3を通過する体積流量を測定する。これから、制御装置が以下の式にしたがって気胸のサイズパラメータを決定する:
Figure 0005998207
式中、
Fは気胸のサイズパラメータであり、
Qは体積流量の測定値であり(ml/分で表される)、
pは真空度の測定値であり(mbarで表される)、
c=1およびn=5。
結果は一般的に0〜5の間の数である。この数にタイムスタンプが与えられ、制御装置のメモリ90に保管される。値Qおよびpも同様である。
工程34:気胸サイズのテスト。サイズパラメータが所定の基準値(特に1に等しくすることができる)と比較される。
工程35:終了。サイズパラメータが基準値以下である場合、患者または医療関係者に、気胸が事実上閉鎖しており、胸腔ドレナージが完了する見込みであることを伝える終了信号が出力される。
工程36:初回の差分値だけ真空度を増加。サイズパラメータが基準値を超えた場合、制御装置9が、真空度が5mbar増加するようにポンプ出力を増加させる。新たな真空度値がメモリ90にタイムスタンプとともに保管される。
工程37:初回の待機期間。この期間(例えば、1時間)、新たな真空度が維持される。気胸は、新たな真空度に反応する機会を有する。
工程38:気胸サイズの2回目の値の決定。この工程は工程33の通りに進行する。
工程39:前後の気胸サイズの比較:サイズパラメータの初回および2回目の値がメモリ90から読み出され、互いに比較される。2回目の値が初回の値より大きい場合、工程40へと、そうでなければ工程41へと分岐する。
工程40:2回目の差分値だけ真空度を低下。2回目の値がサイズパラメータの初回の値より大きい場合、制御装置は、真空度が10mbar低下するまで、吸引ポンプの出力を減少させる。そうでなければ、以前の真空度が維持される。新たな真空度がメモリ90にタイムスタンプとともに保管される。
工程41:2回目の待機期間。この期間(3時間)、真空度がもう一度維持される。
本方法が工程35で終わるまで、工程33、34、36〜39および41、および適当であれば工程40がここで同様に反復される。真空度、体積流量およびサイズパラメータの保管された値は、インターフェイスを通していつでも読み出すことができる、または表示装置上に示すことができる。
現在までの慣用的な臨床診療と比べて、真空度の頻繁な調節は、治癒過程をよりよく監視し、理想的に迅速化することができることを意味する。
実施例1:「閉鎖性気胸」
気胸患者1で、胸腔ドレナージシステムThopaz(商標)を使用した。10mbarの真空度を初期に設定した。これは、100ml/分の体積流量をもたらした。ここから、気胸サイズF=2.15が上記式を使用して計算された(工程33参照)。その後、真空度を5mbar増加させて15mbarにした。1時間後、体積流量を再度測定した。ここではこれは120ml/分であった。ここから、気胸サイズF=2.13が計算された。そのため、気胸は機能的にサイズが減少した。そのため、15mbarの真空度をさらに3時間維持した。
実施例2:「開放性気胸」
患者2では、10mbarの初期真空度を同様に設定した。この患者でも、これは100ml/分の体積流量をもたらし、ここから気胸サイズF=2.15が計算された。再び真空度を5mbar増加させて15mbarにし、体積流量を1時間後に測定した。ここではこれは240ml/分であり、気胸サイズF=2.56に相当した。そのため、真空度を10mbar低下させてちょうど5mbarにし、この値をさらに3時間維持した。
例として上に記載してきた器具および方法に多くの修正を行うことができることは明らかである。したがって、真空度を適当な圧力制御により調節することができる限り、吸引装置は図2の電気吸引ポンプ以外の任意の種類の吸引装置、例えば病院集中真空システム用の接続部であってもよい。したがって、胸腔ドレナージシステムは、図2および図3に示されるものと完全に異なる構造のものであってもよい。先行技術から、極めて多くのこのようなシステムが既知である。
適応アルゴリズムも多くの異なる方法で修正または補完することができる。特に、選択される真空度の差分値および待機期間も異なっていてよい、例えば、測定値に動的に適応させてもよい。さらに、気胸サイズに加えて、他のパラメータ、例えば、液体分泌物の量を自動的に測定し、真空度を自動的に制御するために使用することもできる。
自動化された手順が好ましいが、工程31〜41を完全に手動で行うことも原理的には可能である。
1 吸引ポンプ
2 分泌物容器
3 吸引管
4 カテーテル
5 補助管
6 第2の圧力計
7 弁
8 第1の圧力計
9 制御装置
10 流量計
12 空気
13 肺葉
14 気胸
15 胸膜腔
20 吸引器具
22 電池
23 モーター
24 メインスイッチ
25 タッチスクリーン表示装置
31〜41 方法の工程

Claims (17)

  1. 真空を発生させるための吸引装置(1)と、
    前記吸引装置(1)を制御するための制御装置(9)と
    から成る、気胸(14)を有する患者の胸腔ドレナージのための器具であって、
    該器具は、前記制御装置(9)が気胸(14)のサイズパラメータを決定するのを可能にする、少なくとも1つの測定装置(6、10)を含み、前記制御装置(9)は、前記サイズパラメータの関数として前記吸引装置(1)によって発生された真空度を制御するよう構成されることを特徴とする、器具。
  2. 前記制御装置(9)が以下の工程:
    (a)サイズパラメータの初回の値を決定する工程;
    (b)初回の差分値だけ真空度を変化させる工程;
    (c)初回の待機期間後にサイズパラメータの2回目の値を決定する工程;
    (d)前記サイズパラメータの2回目の値が前記サイズパラメータの初回の値より大きい場合、前記初回の差分値と比べて反対の符号を有する2回目の差分値だけ真空度を変化させる工程;
    (e)2回目の待機期間後に工程(a)〜(d)を反復する工程
    を有する方法を行うように構成される、請求項1に記載の器具。
  3. 前記初回の差分値が2〜10mbarの間の絶対値を有する、請求項2に記載の器具。
  4. 前記2回目の差分値が、前記初回の差分値の絶対値より大きい請求項2または3に記載の器具。
  5. 前記2回目の差分値が、5〜20mbarの間の絶対値を有する、請求項2から4の一項に記載の器具。
  6. 前記初回の待機期間が、20分〜3時間の間である、請求項2から5の一項に記載の器具。
  7. 前記2回目の待機期間が、前記初回の待機期間より長い、請求項2から6の一項に記載の器具。
  8. 前記2回目の待機期間が、1時間〜6時間の間である、請求項2から7の一項に記載の器具。
  9. 前記測定装置が、発生させた真空度を測定するための圧力計(6)および/または体積流量を測定するための流量計(10)から成る、請求項1から8の一項に記載の器具。
  10. 真空を発生させるための吸引装置(1)と、
    前記吸引装置(1)を制御するための制御装置(9)と、
    発生させた真空度を測定するための圧力計(6)と、
    体積流量を測定するための流量計(10)と
    から成る、気胸(14)を有する患者の胸腔ドレナージのための器具であって、
    前記制御装置(9)が、以下の工程:
    ・前記圧力計(6)を使用して胸膜腔(15)中で発生させた真空度の測定値を決定する工程;
    ・前記流量計(10)を使用して気胸(14)を通る体積流量の測定値を決定する工程;
    ・前記体積流量および真空度の測定値からサイズパラメータを計算する工程
    を行うことにより、気胸(14)のサイズパラメータを決定するよう構成される、器具。
  11. 前記制御装置(9)が、前記体積流量の測定値と前記真空度の測定値の平方根からの商の関数である変数を形成することにより、前記気胸(14)のサイズパラメータを計算するよう構成される、請求項10に記載の器具。
  12. 前記制御装置(9)が、前記気胸のサイズパラメータを以下の通り:
    Figure 0005998207

    式中、
    Fは気胸のサイズパラメータであり、
    Qは体積流量の測定値であり、
    pは真空度の測定値であり、
    cは定数であり
    nは正の実数である
    計算するよう構成される、請求項11に記載の器具。
  13. 気胸(14)を有する患者の胸腔ドレナージのための器具を制御するための計算機プログラムであって、前記器具は真空を発生させるための吸引装置(1)と、前記吸引装置を制御するためのデジタル制御装置(9)とから成り、該計算機プログラムは、前記デジタル制御装置(9)で実行されると、前記制御装置に気胸(14)のサイズパラメータを決定させ、前記サイズパラメータの関数として前記吸引装置(1)によって発生された真空度のレベルを制御させることを特徴とする計算機プログラム。
  14. 前記デジタル制御装置(9)で実行されると、前記制御装置に以下の工程:
    (a)気胸(14)のサイズパラメータの初回の値を決定する工程;
    (b)初回の差分値だけ真空度を変化させる工程;
    (c)初回の待機期間後に前記サイズパラメータの2回目の値を決定する工程;
    (d)前記サイズパラメータの2回目の値が前記サイズパラメータの初回の値より大きい場合、前記初回の差分値と比べて反対の符号を有する2回目の差分値だけ真空度を変化させる工程;および
    (e)2回目の待機期間後に工程(a)〜(d)を反復する工程
    から成る方法を行わせる、請求項13に記載の計算機プログラム。
  15. 前記デジタル制御装置(9)で実行されると、前記制御装置に、以下の工程:
    ・発生させた真空度の測定値を決定する工程;
    ・気胸(14)を通る体積流量の測定値を決定する工程;
    ・前記体積流量および真空度の測定値から気胸(14)のサイズパラメータを計算する工程
    を行うことにより気胸(14)のサイズパラメータを決定させることを特徴とする、
    真空を発生させるための吸引装置(1)と、前記吸引装置を制御するためのデジタル制御装置(9)とから成る、気胸(14)を有する患者の胸腔ドレナージのための器具を制御するための計算機プログラム、特に請求項13または14に記載の計算機プログラム。
  16. 前記デジタル制御装置(9)で実行されると、前記制御装置に、体積流量の測定値と真空度の測定値の平方根からの商の関数である変数を形成することにより、気胸のサイズパラメータを計算させる、請求項15に記載の計算機プログラム。
  17. 前記デジタル制御装置(9)で実行されると、前記制御装置に、気胸のサイズパラメータを以下の通り:
    Figure 0005998207

    式中、
    Fは気胸のサイズパラメータであり、
    Qは体積流量の測定値であり、
    pは真空度の測定値であり、
    cは定数であり
    nは正の実数である
    計算させる、請求項16に記載の計算機プログラム。
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