JP5993902B2 - スクータ型車両の排気装置 - Google Patents
スクータ型車両の排気装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5993902B2 JP5993902B2 JP2014147927A JP2014147927A JP5993902B2 JP 5993902 B2 JP5993902 B2 JP 5993902B2 JP 2014147927 A JP2014147927 A JP 2014147927A JP 2014147927 A JP2014147927 A JP 2014147927A JP 5993902 B2 JP5993902 B2 JP 5993902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rear wheel
- muffler
- exhaust
- exhaust muffler
- escape recess
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/20—Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters
Landscapes
- Exhaust Silencers (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
その際、先に排気マフラーを取り外しておくことで、排気マフラーを除いて空いた側方に後輪を移動して取り外すことが容易にできるが、後輪交換時に、排気マフラーの取り外し・取り付けを毎度行わなければならないのは、極めて煩雑である。
車体フレームに揺動自在に支承されたパワーユニットの内燃機関より後方に延設される動力伝達機構の後部に設けられた後輪車軸に後輪が片持ち支持され、
前記後輪の一側方に配設される前記動力伝達機構と反対側側方に、内部に触媒コンバータを備えた排気マフラーが配設され、
前記排気マフラーの後輪側の内側壁における前記後輪車軸が臨む部位に、後輪逃げ用凹部が形成されるスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータが前記排気マフラー内の前記後輪逃げ用凹部よりも前方に配置され、
前記排気マフラーの後輪側の内側壁には、前記後輪逃げ用凹部の周囲に第2後輪逃げ用凹部が形成され、
前記排気マフラーの内側に凹んだ前記第2後輪逃げ用凹部の中央部に、同第2後輪逃げ用凹部よりもさらに凹んで前記後輪逃げ用凹部が形成され、
前記触媒コンバータは、前記第2後輪逃げ用凹部より前方に配置されることを特徴とするスクータ型車両の排気装置である。
請求項1記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、後輪車軸の軸線を基準として前側よりも後側の方が、車幅方向の後輪側への最大張出し位置が後輪から遠いことを特徴とする。
請求項1または請求項2記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、車幅方向幅よりも上下幅の方が大きく形成されるとともに、車両側面視で前記後輪車軸を完全に覆うように配設され、
前記触媒コンバータが、前記後輪車軸の軸線を含む仮想水平面に対して下方側に偏って配置されることを特徴とする。
請求項3記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータは、同触媒コンバータの後部よりも前部が前記仮想水平面から離れるように前下がりに傾斜した姿勢で配設されることを特徴とする。
請求項3または請求項4記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、同排気マフラーの上端縁が前記後輪のホイールリムの上端よりも下方に位置するように配設され、
前記排気マフラーの上方にあって車両側面視で前記後輪と重なる位置に、リザーブタンクが配設されることを特徴とする。
車体フレームに揺動自在に支承されたパワーユニットの内燃機関より後方に延設される動力伝達機構の後部に設けられた後輪車軸に後輪が片持ち支持され、
前記後輪の一側方に配設される前記動力伝達機構と反対側側方に、内部に触媒コンバータを備えた排気マフラーが配設され、
前記排気マフラーの後輪側の内側壁における前記後輪車軸が臨む部位に、後輪逃げ用凹部が形成されるスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータが前記排気マフラー内の前記後輪逃げ用凹部よりも前方に配置され、
前記排気マフラー内を複数の膨張室に仕切るセパレータが、前記後輪逃げ用凹部より前方に設けられ、
前記セパレータに前記触媒コンバータが支持されることを特徴とするスクータ型車両の排気装置である。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、後輪車軸の軸線を基準として前側よりも後側の方が、車幅方向の後輪側への最大張出し位置が後輪から遠いことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6または請求項7記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、車幅方向幅よりも上下幅の方が大きく形成されるとともに、車両側面視で前記後輪車軸を完全に覆うように配設され、
前記触媒コンバータが、前記後輪車軸の軸線を含む仮想水平面に対して下方側に偏って配置されることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータは、同触媒コンバータの後部よりも前部が前記仮想水平面から離れるように前下がりに傾斜した姿勢で配設されることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または請求項9記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、同排気マフラーの上端縁が前記後輪のホイールリムの上端よりも下方に位置するように配設され、
前記排気マフラーの上方にあって車両側面視で前記後輪と重なる位置に、リザーブタンクが配設されることを特徴とする。
請求項11記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、車幅方向で後輪側である内側に配置される内側ケース半体と外側に配置される外側ケース半体とが合わされてマフラーケースが構成され、
前記排気マフラーは、マフラー支持ステーにより前記内燃機関に支持され、
前記マフラー支持ステーは、前記マフラーケースにおける前記セパレータが取り付けられる取付部位の外面に溶接されることを特徴とする。
請求項12記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記マフラー支持ステーは、前記マフラーケースの前記セパレータが取り付けられる前記取付部位の外面に溶接される第1溶接腕部と、前記セパレータが取り付けられる取付部位より後方部位の外面で溶接される第2溶接腕部と、前記セパレータが取り付けられる取付部位より前方部位の外面で溶接される第3溶接腕部とを備え、
前記第2溶接腕部は、前記後輪逃げ用凹部よりも前方で溶接されることを特徴とする。
請求項13記載のスクータ型車両の排気装置において、
前記マフラー支持ステーの前記第1,第2,第3溶接腕部は、前記マフラーケースの上端部、下端部、上下方向中間部のいずれかに各々が分散して溶接されることを特徴とする。
したがって、排気マフラーの車幅方向外側への膨出や張出しを抑制しながら、排気マフラーを取り外すことなく後輪の取り外し・取り付けの交換作業を行うに必要な大きさ・深さの後輪逃げ用凹部を容易に形成することができる。
また、触媒コンバータは、排気マフラー内の後方側には配置されないので、後方側での排気マフラーの車幅方向幅を小さく抑えることが可能で、後輪の取り外しスペースを後側に広く確保して、車体後方への後輪の取り外し・取り付け作業を容易にする。
排気マフラーの後輪側の内側壁には、後輪逃げ用凹部の周囲に第2後輪逃げ用凹部が形成され、排気マフラーの内側に凹んだ第2後輪逃げ用凹部の中央部に、同第2後輪逃げ用凹部よりもさらに凹んで後輪逃げ用凹部が形成され、触媒コンバータは、第2後輪逃げ用凹部より前方に配置されるので、後輪逃げ用凹部に加えて、さらに形成される第2後輪逃げ用凹部は、触媒コンバータとの干渉を避けて、凹部形状の自由度を大きく確保でき、必要な大きさ・深さの第2後輪逃げ用凹部を容易に形成することができ、排気マフラーを取り外すことなく、後輪の取り外し・取り付け作業をより一層容易に行うことができるとともに、第2後輪逃げ用凹部により排気マフラーを後輪側にさらに近づけて配設して車幅方向の小型化を図り、後方からの外観性の向上と、駐輪性の向上を図ることができる。
また、排気マフラーの後輪側の内側壁は、外周部から内側が凹んで第2後輪逃げ用凹部が形成され、第2後輪逃げ用凹部の中央部がさらに凹んで後輪逃げ用凹部が形成されるので、第2後輪逃げ用凹部の外周縁に形成される屈曲部および中央の後輪逃げ用凹部と第2後輪逃げ用凹部との境に形成される屈曲部により排気マフラーの内側壁の剛性を高めることができる。
また、触媒コンバータが後輪車軸の軸線を含む仮想水平面に対して下方側に偏って設けられるので、リザーブタンクを排気マフラーに近づけて配設する場合でも、リザーブタンクは、排気マフラーの上方にあって、触媒コンバータからの熱の影響を受け難い。
また、触媒コンバータをセパレータにより強固に支持することができる。
図1は、本発明を適用した一実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の側面図である。
なお、本明細書の説明および特許請求の範囲において、前後左右の向きは、本実施の形態に係るスクータ型自動二輪車1の直進方向を前方とする通常の基準に従うものとする。
図中矢印FRは車両前方を、LHは車両左方を、RHは車両右方を、UPは車両上方を、それぞれ示す。
すなわち車体前部1fのヘッドパイプ2からダウンチューブ3が下方へ延出し、同ダウンチューブ3は下端で水平に屈曲してフロア部1cの下方を後方へ延び、その後端において左右一対のメインパイプ4が連結され、メインパイプ4は該連結部から斜め後方に立ち上がって所定高さで水平に屈曲して後方に延びている。
一方車体前部1fにおいては、ヘッドパイプ2に軸支されて上方にハンドル8が設けられ、下方にフロントフォーク9が延びてその下端に前輪10が軸支されている。
パワーユニット20は、その前部が単気筒4ストロークの水冷式内燃機関21であり、クランクケース22からから前方にシリンダブロック23,シリンダヘッド24,シリンダヘッドカバー25が順次重ねられて結合され、シリンダ軸線が水平近くまで大きく前傾した姿勢をしている。
なお、クランクケース22の下端後部にメインスタンド13が揺動して起伏自在に軸支されており、倒伏したときは後輪40を前方から跨ぐようにして略水平に収納される。
ベルト式無段変速機31と減速機構33が、内燃機関21より後方に延設される動力伝達機構である。
減速機ケース27と前記メインパイプ4の後部間にリヤクッション12が介装されている(図1参照)。
入力軸33aには左端部に回転数に応じて断接する遠心クラッチ32が設けられ、被動プーリ31bに伝達された動力は、遠心クラッチ32が接続することで、入力軸33aに伝達される。
後輪車軸35は、減速機ケース27の側壁に形成された軸受孔をベアリング27bにより軸支されて貫通し右方に突出している。
後輪車軸35の右端部には縮径して雄ねじ35sが形成されている(図10参照)。
ホイールハブ42のブレーキドラム部42bの内周面には鋳鉄製のライナー46が内張りされている。
減速機ケース27の側壁から右方に突出した後輪車軸35に、後輪ホイール41の軸受円筒部42aをブッシュ47を介して嵌入し、後輪車軸35の軸受円筒部42aより右方に突出した右端部の雄ねじ35sにワッシャ36を介してナット37を螺合してホイールハブ42の軸受円筒部42aをベアリング27bのインナレースとの間で締結して、後輪40を後輪車軸35に一体に取り付ける。
よって、後輪40は後輪車軸35により片持ち支持される。
内燃機関21の右クランクケース22Rの右側にはラジエータ65が配設され、その外側をラジエータカバー66が覆っており、排気管70は、ラジエータ65の下方をラジエータカバー66の下端縁に沿って後方に延びている(図2参照)。
内側ケース半体73は、略鉛直な内側壁73aの外周縁から右方に内側周壁73bが延出して右方に開口した変形椀状をなし、外側ケース半体74は、略鉛直な外側壁74aの外周縁から左方に外側周壁74bが延出して左方に開口した変形椀状をなし、内側ケース半体73の内側周壁73bと外側ケース半体74の外側周壁74bの互いの開口形状が略同じで、その互いの開口端部を重ね合わせて溶接し、内側ケース半体73と外側ケース半体74を一体に合体してマフラーケース72が形成されている。
マフラーケース72の前部を除く大部分は、前後方向に対して垂直に切断した断面形状(図9参照)が縦長の変形長方形状で前後に延びる矩形筒状をなしており、マフラーケース72の前部は、前記矩形筒状部から下方に偏って下端縁に沿って前方に先細になって延出している。
前記矩形筒状部の後端は、後鉛直壁で閉塞されている。
マフラーケース72の第1セパレータ75と第2セパレータ76の位置にある小孔は、溶接用の孔である(図7参照)。
第1膨張室77と第2膨張室78は、マフラーケース72の内側に内壁80が設けられた2重構造を構成していて、マフラーケース72と内壁80との間に部分的にグラスウール88が挟持されている(図5参照)。
触媒コンバータ90は、触媒担体91が円筒体92により囲繞されたもので、円筒体92の前端開口に前方に先細の円錐管状の上流側接続管93が溶接され、円筒体92の後端開口に後方に先細の円錐管状の下流側接続管94が溶接されている。
触媒コンバータ90は、概ね第3膨張室79内にある。
そして、第1セパレータ75と第2セパレータ76を貫通し、さらに後端のテールパイプ84tがマフラーケース72の後鉛直壁を貫通した第4連通管84が、第3膨張室79と外部とを連通している。
プロテクタ86は、排気マフラー71の側面の略全体を覆うとともに、前後面および上面の外側半分程を覆っており、乗員や荷台への排気マフラー71の熱の影響を低減している。
したがって、走行中は、走行風を前壁の放熱孔86iからプロテクタ86の内側に導入して排気マフラー71に沿って流し、後壁の放熱孔86jから排出して、排気マフラー71の冷却性を高めることができ、走行風が得られない停車中でも、プロテクタ86の上半部に設けられた放熱孔86i,86jから放熱を促進することができる。
よって、プロテクタが大きな面積を有する場合であっても、放熱を効率良く行うことができる。
排気マフラー71の内側ケース半体73の内側に凹んだ第2後輪逃げ用凹部73Qの中央付近に、同第2後輪逃げ用凹部73Qよりもさらに凹んで第1後輪逃げ用凹部73Pが形成されている。
第2後輪逃げ用凹部73Qは、側面視で内側ケース半体73の内側壁73aの第1セパレータ75より後方で、第1膨張室77における第1後輪逃げ用凹部73Pの前方から上方を後方に回り込んで第2膨張室78の大部分を占めている。
マフラー支持ステー100は、左右割りの左ステー半体100Lと右ステー半体100Rが両者間に空洞を形成して合体された車幅方向に扁平なシェル構造をなす(図6参照)。
後側の上側溶接腕部103と下側溶接腕部104は、後方に長尺に延び、その各後端部は、溶接片103a,103aと溶接片104a,104aがそれぞれ左右に開いて展開している。
後側の中間溶接腕部105は、左ステー半体100Lの一部が後方に短尺に延出した溶接片であり、上側溶接腕部103と下側溶接腕部104ほどには右方に偏移していない。
したがって、第1セパレータ75により剛性が高くなったマフラーケース72の取付部位の外面にマフラー支持ステー100の下側溶接腕部104が溶接されることで、さらに内側ケース半体73と外側ケース半体74とが合わされて構成されるマフラーケース72の剛性が高くなるとともに、排気マフラー71が内燃機関21のクランクケース22に強固に支持される。
マフラー支持ステー100の中間溶接腕部105は、マフラーケース72の第1セパレータ75の屈曲片75aが溶接される取付部位より前方部位の外面に溶接される。
図7に示されるように、円形に凹む第1後輪逃げ用凹部73Pの略中心に、後輪車軸35の軸線Cが位置する。
すなわち、排気マフラー71の後輪側(左側)の空間は、軸線Cを基準として前側より後側の方が余裕がある。
また、図7を参照して、後輪車軸35の軸線Cを含む仮想水平面Hを想定すると、触媒コンバータ90は、この仮想水平面Hに対して下方側に偏って配置されている。
なお、排気マフラー71のマフラーケース72の後部下端に連結ブラケット108が溶接されている。
リヤフェンダ110は、後輪40のタイヤ45の外形を一回り大きくした断面U字状をした円環形状の上半部の半円環形状をしており、後輪40の上方および前後を覆う。
また、断面U字状をしたリヤフェンダ110における円弧状周壁の左側後下端部から前方に取付ブラケット110bが突出し、右側後下端部には取付ブラケット110cが形成されている。
リヤフェンダ110の右側壁の後下端の取付ブラケット110cは、マフラーケース72の後部下端の連結ブラケット108から突設された連結ステー115の後端部に取付ボルト113により取り付けられる。
また、排気マフラー71を支持するマフラー支持ステー100の左右方向に傾斜したステー中央部100Cに、リザーブタンク支持ステー120が溶接されて立設されている(図2参照)。
リザーブタンク支持ステー120の取付ブラケット部120cは、リヤフェンダ110の円弧状周壁の右側前上部の支持ブラケット110dに左側から当接して取付ボルト121により固着される(図2参照)。
図2に示されるように、リザーブタンク130は、タンク上半部130aが前後に長尺の直方形状をなし、同タンク上半部130aの後側下部が下方に膨出してタンク下半部130bが形成された容器であり、タンク上半部130aの後部から上方にキャップ134で開閉される給水口130cが突出している。
リザーブタンク130の右側壁の後部に水量点検用の目盛り部131が設けられている。
リザーブタンク130のタンク上半部130aの後壁から取付ブラケット133が後方に突出しており、この取付ブラケット133の後端部が前記リヤフェンダ110の右側中央上部の支持ブラケット110eに取付ボルト135により取り付けられることで、リザーブタンク130は固定される。
また、リザーブタンク130の給水口130cから前方に突出した接続管には、大気開放チューブ137が接続される。
タンクカバー140は、リヤフェンダ110の支持ブラケット110eに、リザーブタンク130とともに取付ボルト135により共締めされて取り付けられる。
なお、タンクカバー140には、リザーブタンク130の目盛り部131に対応する部分に縦長の長孔が形成されていて、外部からリザーブタンク130内の予備冷却水の量(水位)を点検できる。
以下、後輪40の取り外し作業の工程を、図5および図10ないし図12に基づいて説明する。
リヤフェンダ110における左側前部の取付ブラケット110aを取付ボルト111の取り外しでマフラーケース72から離し、リヤフェンダ110の左側壁の後下端の取付ブラケット110bを取付ボルト112の取り外しで左クランクケース(伝動ケース)22Lから離し、リヤフェンダ110の右側壁の後下端の取付ブラケット110cを取付ボルト113の取り外しで排気マフラー71に固着された連結ステー115から離す。
以上の5か所の取付ボルト111,112,113,121,135を取り外すことにより、リヤフェンダ110を車体から取り外すことができる。
リヤフェンダ110に連結ステー115が取り付けられた状態で、取付ボルト113を取り外して排気マフラー71から連結ステー115を外すことで、リヤフェンダ110とともに連結ステー115を取り外すことができる。
この露出状態にあってリザーブタンク支持ステー120に前部を支持されたリザーブタンク130を、略鉛直方向に指向したピボット支軸132を中心に右方に揺動することで、マフラー支持ステー100の左右方向に傾斜したステー中央部100Cの上方にステー中央部100Cと平行にリザーブタンク130を傾斜することができ(図4に2点鎖線で示す)、ステー中央部100Cの後斜め上方に後輪逃げ用の空間を形成することができる。
もちろん、リザーブタンク130への給水作業を容易に行うために、リザーブタンク130を揺動移動させることも可能である。
このとき、リザーブタンク130が右方に揺動してステー中央部100Cの後斜め上方に後輪逃げ用の空間を形成しているので、後輪40の前側上部は、リザーブタンク130に干渉しない。
以後は、タイヤ45の前右側部が第2後輪逃げ用凹部73Qの湾曲した凹面に沿って後方に回動するようにして後輪40を後方に移動すれば、後輪40を車体から外すことができる。
上記後輪取り外しの逆の手順で、後輪40を車体に取り付けることができ、よって、排気マフラー71を取り外すことなく、後輪40の交換作業を効率良く行うことができる。
このような第1,第2後輪逃げ用凹部73P,73Qを形成することで、良好な外観性を維持し車体の大型化を避けながら、図10ないし図12に示すように、排気マフラー71を取り外すことなく後輪40の交換作業を簡単に行うことができる。
また、触媒コンバータ90を第1セパレータ75により強固に支持することができる。
そのため、第1セパレータ75により剛性が高くなったマフラーケース72における第1セパレータ75の取付部位の外面にマフラー支持ステー100が溶接されることで、さらに内側ケース半体73と外側ケース半体74とが合わされて構成されるマフラーケース72の剛性が高くなるとともに、排気マフラー71が内燃機関21に強固に支持される。
また、本発明に係る排気装置を適用したスクータ型車両は、排気マフラーを取り外すことなく、後輪の交換を行える構成としながら、車幅方向外側への排気マフラーの張り出しも抑えることができるため、狭い駐輪場での車両の駐輪性も良好である。
70…排気管、71…排気マフラー、72…マフラーケース、73…内側ケース半体、73a…内側壁、73P…第1後輪逃げ用凹部、73Q…第2後輪逃げ用凹部、74…外側ケース半体、74a…外側壁、75…第1セパレータ、76…第2セパレータ、77…第1膨張室、78…第2膨張室、79…第3膨張室、86…プロテクタ、
90…触媒コンバータ、91…触媒担体、92…円筒体、
100…マフラー支持ステー、100C…ステー中央部、101…上側取付腕部、102…下側取付腕部、103…上側溶接腕部、104…下側溶接腕部、105…中間溶接腕部、
110…リヤフェンダ、120…リザーブタンク支持ステー、130…リザーブタンク、131…点検窓。
Claims (14)
- 車体フレームに揺動自在に支承されたパワーユニット(20)の内燃機関(21)より後方に延設される動力伝達機構(31,33)の後部に設けられた後輪車軸(35)に後輪(40)が片持ち支持され、
前記後輪(40)の一側方に配設される前記動力伝達機構(31,33)と反対側側方に、内部に触媒コンバータ(90)を備えた排気マフラー(71)が配設され、
前記排気マフラー(71)の後輪(40)側の内側壁(73a)における前記後輪車軸(35)が臨む部位に、後輪逃げ用凹部(73P)が形成されるスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータ(90)が前記排気マフラー(71)内の前記後輪逃げ用凹部(73P)よりも前方に配置され、
前記排気マフラー(71)の後輪側の内側壁(73a)には、前記後輪逃げ用凹部(73P)の周囲に第2後輪逃げ用凹部(73Q)が形成され、
前記排気マフラー(71)の内側に凹んだ前記第2後輪逃げ用凹部(73Q)の中央部に、同第2後輪逃げ用凹部(73Q)よりもさらに凹んで前記後輪逃げ用凹部(73P)が形成され、
前記触媒コンバータ(90)は、前記第2後輪逃げ用凹部(73Q)より前方に配置されることを特徴とするスクータ型車両の排気装置。 - 前記排気マフラー(71)は、後輪車軸(35)の軸線(C)を基準として前側よりも後側の方が、車幅方向の後輪(40)側への最大張出し位置が後輪(40)から遠いことを特徴とする請求項1記載のスクータ型車両の排気装置。
- 前記排気マフラー(71)は、車幅方向幅よりも上下幅の方が大きく形成されるとともに、車両側面視で前記後輪車軸(35)を完全に覆うように配設され、
前記触媒コンバータ(90)が、前記後輪車軸(35)の軸線(C)を含む仮想水平面(H)に対して下方側に偏って配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記触媒コンバータ(90)は、同触媒コンバータ(90)の後部よりも前部が前記仮想水平面(H)から離れるように前下がりに傾斜した姿勢で配設されることを特徴とする請求項3記載のスクータ型車両の排気装置。
- 前記排気マフラー(71)は、同排気マフラー(71)の上端縁が前記後輪(40)のホイールリム(44)の上端よりも下方に位置するように配設され、
前記排気マフラー(71)の上方にあって車両側面視で前記後輪(40)と重なる位置に、リザーブタンク(130)が配設されることを特徴とする請求項3または請求項4記載のスクータ型車両の排気装置。
- 車体フレームに揺動自在に支承されたパワーユニット(20)の内燃機関(21)より後方に延設される動力伝達機構(31,33)の後部に設けられた後輪車軸(35)に後輪(40)が片持ち支持され、
前記後輪(40)の一側方に配設される前記動力伝達機構(31,33)と反対側側方に、内部に触媒コンバータ(90)を備えた排気マフラー(71)が配設され、
前記排気マフラー(71)の後輪(40)側の内側壁(73a)における前記後輪車軸(35)が臨む部位に、後輪逃げ用凹部(73P)が形成されるスクータ型車両の排気装置において、
前記触媒コンバータ(90)が前記排気マフラー(71)内の前記後輪逃げ用凹部(73P)よりも前方に配置され、
前記排気マフラー(71)内を複数の膨張室に仕切るセパレータが、前記後輪逃げ用凹部(73P)より前方に設けられ、
前記セパレータ(75)に前記触媒コンバータ(90)が支持されることを特徴とするスクータ型車両の排気装置。 - 前記排気マフラー(71)は、後輪車軸(35)の軸線(C)を基準として前側よりも後側の方が、車幅方向の後輪(40)側への最大張出し位置が後輪(40)から遠いことを特徴とする請求項6記載のスクータ型車両の排気装置。
- 前記排気マフラー(71)は、車幅方向幅よりも上下幅の方が大きく形成されるとともに、車両側面視で前記後輪車軸(35)を完全に覆うように配設され、
前記触媒コンバータ(90)が、前記後輪車軸(35)の軸線(C)を含む仮想水平面(H)に対して下方側に偏って配置されることを特徴とする請求項6または請求項7記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記触媒コンバータ(90)は、同触媒コンバータ(90)の後部よりも前部が前記仮想水平面(H)から離れるように前下がりに傾斜した姿勢で配設されることを特徴とする請求項8記載のスクータ型車両の排気装置。
- 前記排気マフラー(71)は、同排気マフラー(71)の上端縁が前記後輪(40)のホイールリム(44)の上端よりも下方に位置するように配設され、
前記排気マフラー(71)の上方にあって車両側面視で前記後輪(40)と重なる位置に、リザーブタンク(130)が配設されることを特徴とする請求項8または請求項9記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記排気マフラー(71)の後輪側の内側壁(73a)には、前記後輪逃げ用凹部(73P)の周囲に第2後輪逃げ用凹部(73Q)が形成され、
前記排気マフラー(71)の内側に凹んだ前記第2後輪逃げ用凹部(73Q)の中央部に、同第2後輪逃げ用凹部(73Q)よりもさらに凹んで前記後輪逃げ用凹部(73P)が形成され、
前記触媒コンバータ(90)は、前記第2後輪逃げ用凹部(73Q)より前方に配置されることを特徴とする請求項6ないし請求項10のいずれか1項記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記排気マフラー(71)は、車幅方向で後輪側である内側に配置される内側ケース半体(73)と外側に配置される外側ケース半体(74)とが合わされてマフラーケース(72)が構成され、
前記排気マフラー(71)は、マフラー支持ステー(100)により前記内燃機関(21)に支持され、
前記マフラー支持ステー(100)は、前記マフラーケース(72)における前記セパレータ(75)が取り付けられる取付部位の外面に溶接されることを特徴とする請求項6ないし請求項11のいずれか1項記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記マフラー支持ステー(100)は、前記マフラーケース(72)の前記セパレータ(75)が取り付けられる前記取付部位の外面に溶接される第1溶接腕部(104)と、前記セパレータ(75)が取り付けられる取付部位より後方部位の外面で溶接される第2溶接腕部(103)と、前記セパレータ(75)が取り付けられる取付部位より前方部位の外面で溶接される第3溶接腕部(105)とを備え、
前記第2溶接腕部(103)は、前記後輪逃げ用凹部(73P)よりも前方で溶接されることを特徴とする請求項12記載のスクータ型車両の排気装置。 - 前記マフラー支持ステー(100)の前記第1,第2,第3溶接腕部(104,103,105)は、前記マフラーケース(72)の上端部、下端部、上下方向中間部のいずれかに各々が分散して溶接されることを特徴とする請求項13記載のスクータ型車両の排気装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147927A JP5993902B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | スクータ型車両の排気装置 |
CN201510411786.0A CN105275566B (zh) | 2014-07-18 | 2015-07-14 | 踏板式车辆的排气装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014147927A JP5993902B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | スクータ型車両の排気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016022818A JP2016022818A (ja) | 2016-02-08 |
JP5993902B2 true JP5993902B2 (ja) | 2016-09-14 |
Family
ID=55145268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014147927A Active JP5993902B2 (ja) | 2014-07-18 | 2014-07-18 | スクータ型車両の排気装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5993902B2 (ja) |
CN (1) | CN105275566B (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7172290B2 (ja) * | 2018-08-29 | 2022-11-16 | スズキ株式会社 | 自動二輪車 |
JP6997141B2 (ja) * | 2019-07-19 | 2022-01-17 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
CN113006922A (zh) * | 2021-03-26 | 2021-06-22 | 重庆汽车消声器有限责任公司 | 一种发动机催化消声器集成式安装支架 |
CN113752820A (zh) * | 2021-09-30 | 2021-12-07 | 江门市大长江集团有限公司 | 用于发动机的导风结构及车体 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0540259Y2 (ja) * | 1986-07-16 | 1993-10-13 | ||
JP4856487B2 (ja) * | 2006-07-19 | 2012-01-18 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型自動二輪車 |
JP5254186B2 (ja) * | 2009-11-24 | 2013-08-07 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型車両 |
JP5700832B2 (ja) * | 2011-11-11 | 2015-04-15 | 本田技研工業株式会社 | スクータ型車両 |
JP5916119B2 (ja) * | 2012-06-20 | 2016-05-11 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両の内燃機関の排気ガス浄化装置 |
-
2014
- 2014-07-18 JP JP2014147927A patent/JP5993902B2/ja active Active
-
2015
- 2015-07-14 CN CN201510411786.0A patent/CN105275566B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016022818A (ja) | 2016-02-08 |
CN105275566B (zh) | 2017-12-15 |
CN105275566A (zh) | 2016-01-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1701009B1 (en) | Motorcycle | |
CN109563760B (zh) | 鞍乘型车辆的排气结构 | |
JP6031244B2 (ja) | 鞍乗型車両の排気装置 | |
EP2835308B1 (en) | Front cowl stay attachment structure for saddle-ride type vehicle | |
JP5993902B2 (ja) | スクータ型車両の排気装置 | |
EP3321486B1 (en) | Straddled vehicle | |
JP2017150311A (ja) | エンジンユニット及び鞍乗型車両 | |
JP2013193626A (ja) | 鞍乗り型車両のキャニスター配置構造 | |
CN100478244C (zh) | 具有后座脚踏板及挡泥板的二轮机动车 | |
JP3675894B2 (ja) | スクータ型自動二輪車の車体フレーム | |
JP6104765B2 (ja) | 車両のホイール | |
JP2017150309A (ja) | エンジンユニットおよび鞍乗型車両 | |
JP2019001208A (ja) | 自動二輪車の車体構造 | |
JP5312976B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP6870035B2 (ja) | 鞍乗型車両のラジエータ | |
JP2016070208A (ja) | 鞍乗り型車両の消音器構造 | |
JP5295590B2 (ja) | 自動2輪車の燃料ポンプ配置構造 | |
JP6216308B2 (ja) | 鞍乗型車両のリザーブタンク構造 | |
JPH038290B2 (ja) | ||
CN100526150C (zh) | 鞍座型车辆 | |
JP5109185B2 (ja) | 鞍乗り型車両の無段変速機冷却ダクト配置構造 | |
CN112567114B (zh) | 排气系统 | |
JP5966819B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP6448692B2 (ja) | 空冷式内燃機関の車載構造 | |
JP2005036774A (ja) | 自動二輪車の排気装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160308 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160419 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160809 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160822 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5993902 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |