JP5988097B2 - 減速機、および電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
前記減速機としては、通常、互いに噛み合うウォームおよびウォームホイールと、当該ウォームおよびウォームホイールを収容するハウジングとを備えるとともに、グリースを充填したものが用いられる。
そのためグリースを充填することで、電動パワーステアリング装置の操舵トルクを低下させ、かつラトル音を抑制して、運転者の操舵フィーリングを向上させることができる。
しかし通常のグリースは流動性が低いため、ウォームおよびウォームホイールの回転に伴うウォーム独自の滑り運動によってウォームホイールとの噛み合い部分から排除されやすい。すなわち前記滑り運動によって、グリースが、一旦、前記噛み合い部分からかき出されると、かき出されたグリースは噛み合い部分の周囲に留まり、自動的に噛み合い部分に戻ることはない。
そのため通常は、噛み合い部分だけでなく、例えばハウジング内のほぼ全域にグリースを充填するのが一般的である。
一方、ハウジング内等にグリースを循環させるための機構を設けた場合には、前記機構により、ウォームおよびウォームホイールの回転に伴って、グリースを、前記ウォームおよびウォームホイールの噛み合い部分に自動的に還流させることができるため、当該ハウジング内に充填するグリースの総量を減らすことができるとともに、グリース切れによる前出した問題が生じるのを防止することができる。
本発明の目的は、全体を複雑化させることなく、しかも少量のグリースを充填するだけで確実にグリース切れを防止して、ウォームおよびウォームホイールの歯面間に連続した油膜を形成できるため、前記両歯面間の摺動の摩擦係数を、前記油膜による潤滑によって良好に低減できる上、前記油膜によって歯面同士の衝突を緩和してラトル音が生じるのを防止できる減速機を提供することにある。
前記請求項1の構成によれば、ウォームホイールの外周と、ハウジングの略円筒部との間の空間(以下「外周空間」と記載する場合がある。)において、前記ウォームホイールの歯面、および前記略円筒部の、前記ウォームホイールに臨む内周面の両方と接するように充填したグリースが、ウォームおよびウォームホイールの回転に伴うウォーム独自の滑り運動によってウォームホイールとの噛み合い部分からグリースがかき出されるのを阻止するために機能する。また、それとともに、もしもグリースがかき出されても、前記外周空間に充填されたグリースが、前記回転に伴って噛み合い部分に供給される。
請求項2記載の発明は、前記外周空間(A)は、前記ウォームホイール(20)の軸方向の幅(W1)が、前記ウォームホイール(20)の歯幅(W2)と略同一に形成されている請求項1に記載の減速機(18)である。
これらの構成によれば、それぞれ外周空間の容積を極力小さくして、当該外周空間内に、前記のようにウォームホイールの歯面、および略円筒部の内周面の両方と接するように充填するのに必要なグリースの量を、できるだけ少なくすることができる。
そのためグリースの充填量を必要最小限に抑えながら、グリースを前記のように充填することによる前記の効果を良好に維持して、過剰のグリースが減速機に組み込まれている転がり軸受に混入する等して当該減速機の性能に影響を及ぼしたり、ハウジングの隙間から漏れて周囲を汚したりするといった問題を生じるのを防止することができる。またグリースの量を減少できる分、減速機や、当該減速機を含む電動パワーステアリング装置等のコストダウンを図ることもできる。
この構成によれば、前記の粘度を有する比較的低粘度のグリースが、例えば電動パワーステアリング装置に組み込んだ減速機の動作時に、従来のものに比べて高い流動性を示すため、ウォームおよびウォームホイールの回転に伴うウォーム独自の滑り運動によってウォームホイールとの噛み合い部分からかき出されても、かき出されたグリース、あるいは新たなグリースが、前記回転に伴って噛み合い部分に速やかに流入する。
したがって、前記両歯面間の摺動の摩擦係数を、前記油膜による潤滑によって良好に低減するとともに、前記油膜によって歯面同士の衝突を緩和してラトル音が生じるのを防止する効果を、より一層良好に発現させることが可能となる。
この構成によれば、前記本発明の減速機を組み込むことにより、できるだけ操舵トルクが低い上、ラトル音を生じないため、操作フィーリングに優れた電動パワーステアリング装置を提供することが可能となる。
図1を参照して、この例の電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と一体回転可能に連結されたステアリングシャフト3と、前記ステアリングシャフト3に自在継手4を介して連結された中間シャフト5と、前記中間シャフト5に自在継手6を介して連結されたピニオンシャフト7と、前記ピニオンシャフト7に設けられたピニオン歯7aに噛み合うラック歯8aを有して、自動車の左右方向に延びる転舵軸としてのラックバー8とを備えている。
ラックバー8は、車体に固定されるラックハウジング10内に、図示しない複数の軸受を介して直線往復動自在に支持されている。ラックバー8の両端部はラックハウジング10の両側へ突出し、各端部にはそれぞれタイロッド11が結合されている。
操舵部材2が操作されてステアリングシャフト3が回転されると、前記回転が、ピニオン歯7aおよびラック歯8aによって自動車の左右方向に沿うラックバー8の直線運動に変換されて操向輪12の転舵が達成される。
またトーションバー13には、両軸3a、3b間の相対回転変位量から操舵トルクを検出するためのトルクセンサ14が設けられており、前記トルクセンサ14のトルク検出結果がECU(Electric Control Unit:電子制御ユニット)15に与えられる。
図2は、図1の例の電動パワーステアリング装置に組み込まれる、本発明の減速機の、実施の形態の一例を示す断面図である。また図3は、前記図2の例の減速機の、ウォームホイールとハウジングの部分の拡大した断面図である。
前記ウォーム19およびウォームホイール20は、ハウジング21内に収容されている。
前記ウォーム19は、前記ハウジング21によって保持される2つの転がり軸受24、25によって、それぞれ回転自在に支持されている。両転がり軸受24、25の内輪26、27は、ウォーム19の、対応するくびれ部に嵌合されている。外輪28、29は、ハウジング21の軸受保持孔30、31に、それぞれ保持されている。ハウジング21は、ウォーム19を収容する筒状部21aを含んでいる。
本発明では、グリースGは、前記外周空間A、およびウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分Bにのみ選択的に充填される。また本発明では、前記外周空間AにおいてグリースGは、図3中に破線のハッチングで示すように、前記ウォームホイール20の、前記歯20bの歯先20e、ウォーム19との噛合面20f、および歯底20gを含む歯面20h、および前記略円筒部21bの、前記ウォームホイール20に臨む内周面21cの両方に接するように充填される。
よって多量のグリースGをハウジング21内のほぼ全域に充填することなく、前記のようにウォーム19とウォームホイール20の噛み合い部分B、および前記ウォームホイール20と前記略円筒部21bとの間の外周空間Aにのみ充填するだけで、しかも減速機18の構造を複雑化させることなしに、前記噛み合い部分Bにおいてグリース切れが生じるのを防止して、当該噛み合い部分Bを潤滑に十分な量のグリースGによって常に充填された状態に維持することができる。
図3を参照して、前記外周空間Aは、前記ウォームホイール20の軸方向の幅W1が、前記ウォームホイール20の歯幅W2と略同一に形成されているのが好ましい。具体的には、前記幅W1が、歯幅W2の130%以下、特に120%以下であるのが好ましい。
また、外周空間Aに充填したグリースGがウォームホイール20の側面に回り込むように逃げるのを防止することもできる。
また外周空間Aに充填するグリースGの、前記ウォームホイール20の軸方向の充てん幅Wgは、前記外周空間Aの幅W1以下で、かつ前記ウォームホイール20の歯幅W2以上であるのが好ましい。
これにより、前記外周空間A内に前記のように充填したグリースGをちょうど壁のように機能させて、ウォーム19とウォームホイール20の噛み合い部分BからグリースGがかき出されるのを阻止する機能を向上することができる。また、外周空間Aの容積を極力小さくして、当該外周空間A内に、前記のようにウォームホイール20の歯面20h、および略円筒部21bの内周面21cの両方と接するように充填するのに必要なグリースGの量を、できるだけ少なくすることもできる。
〈グリース〉
前記グリースGとしては、100℃、せん断速度100s−1での粘度が2Pa・s以下の、低粘度のグリースGを用いるのが好ましい。
したがって、前記ウォーム19およびウォームホイール20の歯面間の摺動の摩擦係数を、前記油膜による潤滑によって良好に低減するとともに、前記油膜によって歯面同士の衝突を緩和してラトル音が生じるのを防止する効果を、より一層良好に発現させることが可能となる。
なおグリースGの、100℃、せん断速度100s−1での粘度は、前記範囲内でも0.3Pa・s以上であるのが好ましい。
さらに前記粘度は、これらの効果をより一層向上することを考慮すると、前記範囲内でも0.5Pa・s以上であるのが好ましく、1.5Pa・s以下であるのが好ましい。
また増ちょう剤としては、例えば石けん系増ちょう剤、ウレア系増ちょう剤、有機系増ちょう剤、無機系増ちょう剤等の種々の増ちょう剤の1種または2種以上が挙げられる。
またグリースGには、必要に応じてフッ素樹脂(PTFE等)、二硫化モリブデン、グラファイト、ポリオレフィン系ワックス(アマイド等を含む)等の固体潤滑剤、リン系や硫黄系の極圧添加剤、トリブチルフェノール、メチルフェノール等の酸化防止剤、防錆剤、金属不活性剤、粘度指数向上剤、油性剤等の1種または2種以上を添加しても良い。
例えば前述した、100℃、せん断速度100s−1での粘度が2Pa・s以下という低粘度のグリースGは、流動性が高く、前記の問題を生じやすいため、ハウジング21内の全域に充填する場合を100%、全く充填しない場合を0%とする充填率で表して、前記充てん率を9%以上に設定するのが好ましく、22%以下に設定するのが好ましい。
充填率が前記範囲未満では、グリースGを充填することによる、前述した、ウォーム19およびウォームホイール20の歯面間の摺動の摩擦係数を低減したり、歯面同士の衝突を緩和してラトル音が生じるのを防止したりする効果が得られないおそれがある。
なお本発明は、図1〜図3の実施形態には限定されない。例えば本発明の減速機の構成は、電動パワーステアリング装置以外の他の装置用の減速機に適用することができる。その他、本発明の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で、種々の変更を施すことができる。
(電動パワーステアリング装置)
図2に示す内部構造を有するとともに、外周空間Aの、ウォームホイール20の軸方向の幅W1が、前記ウォームホイール20の歯幅W2の130%で、かつ前記外周空間Aの、前記ウォームホイール20と、ハウジング21の略円筒部21bの内周面21cとの間の、ウォームホイール20の径方向の最短距離D1が1.4mmである減速機18を用意し、この減速機18を組み込んで、図1に示す電動パワーステアリング装置1を構成した。
グリースGとしては、100℃、せん断速度100s−1での粘度が1.0Pa・sであるものを用意した。
(充填)
前記グリースGを、前記ハウジング21内の、ウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分B、ならびに外周空間Aにのみ選択的に充填するとともに、前記外周空間Aにおいては、ウォームホイール20の歯面20h、および略円筒部21bの内周面21cの両方と接するように充填した。
〈実施例2〉
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の、ウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分B、ならびに外周空間Aにのみ選択的に、また前記外周空間Aにおいては、ウォームホイール20の歯面20h、および略円筒部21bの内周面21cの両方と接するように、実施例1で使用したのと同じグリースGを、充填率が11%となるように充填した。グリースGの充てん幅Wgは、ウォームホイール20の歯幅W2の120%とした。
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の、ウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分B、ならびに外周空間Aにのみ選択的に、また前記外周空間Aにおいては、ウォームホイール20の歯面20h、および略円筒部21bの内周面21cの両方と接するように、実施例1で使用したのと同じグリースGを、充填率が22%となるように充填した。グリースGの充てん幅Wgは、ウォームホイール20の歯幅W2の130%とした。
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内に、グリースGを全く充填しなかった。充填率は0%であった。
〈比較例2〉
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の、ウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分B、ならびに外周空間Aにのみ選択的に、また前記外周空間Aにおいては、ウォームホイール20の歯面20hにのみ接するように、実施例1で使用したのと同じグリースGを、充填率が2%となるように充填した。
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の、外周空間Aにのみ選択的に、また前記外周空間Aにおいては、略円筒部21bの内周面21cにのみ接するように、実施例1で使用したのと同じグリースを、充填率が4%となるように充填した。前記内周面21cでのグリースGの充てん幅Wgは、ウォームホイール20の歯幅W2の100%とした。
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の、ウォーム19とウォームホイール20との噛み合い部分B、ならびに外周空間Aにのみ選択的に、また前記外周空間Aにおいては、ウォームホイール20の歯面20hにのみ接するように、実施例1で使用したのと同じグリースを、充填率が4%となるように充填した。
実施例1で使用したのと同じ電動パワーステアリング装置1の減速機18のハウジング21内の全域に隙間なく、実施例1で使用したのと同じグリースを充填した。充填率は100%であった。またグリースGの充てん幅Wgは、ウォームホイール20の歯幅W2の130%であった。
前記電動パワーステアリング装置1にタイロッド11から加振入力させた際の、ハウジング21の振動振幅を測定した。そして比較例1における振動振幅を100%としたときの百分率でもって、各実施例、比較例における振動振幅でもってラトル音の大小を評価した。
前記電動パワーステアリング装置1を、100℃の環境下で42時間に亘って動作させ続けた際に、ハウジング21からのグリースの漏れの有無を確認した。
以上の結果を表1、表2に示す。
また比較例5の結果より、グリースを、ハウジング21内の全域に隙間なく充填した場合には、前記比各例2〜4よりもさらにラトル音を低減できるものの、前記ハウジング21から余剰のグリースがもれることが判った。
また実施例2の結果より、外周空間Aの幅W1の、歯幅W2に対する割合は130%以下であるのが好ましいことが判った。
さらに実施例2の結果より、外周空間Aの、前記ウォームホイール20と、ハウジング21の略円筒部21bの内周面21cとの間の、ウォームホイール20の径方向の最短距離D1は1.6mm以下であるのが好ましいことが判った。
Claims (5)
- 互いに噛み合うウォームおよびウォームホイールと、前記ウォームおよびウォームホイールを収容するハウジングとを備えるとともに、前記ハウジングは、前記ウォームホイールの外周との間に一定間隔の空間を隔てて配設される略円筒部を少なくとも備えており、前記ウォームとウォームホイールとの噛み合い部分、および前記ウォームホイールの外周と前記略円筒部との間の空間にのみグリースを充填するとともに、前記空間のグリースは、前記ウォームホイールの歯面、および前記略円筒部の、前記ウォームホイールに臨む内周面の両方に接するように充填したことを特徴とする減速機。
- 前記空間は、前記ウォームホイールの軸方向の幅が、前記ウォームホイールの歯幅と略同一に形成されている請求項1に記載の減速機。
- 前記空間は、前記ウォームホイールと、前記略円筒部の内周面との間の、前記ウォームホイールの径方向の最短距離が1.6mm以下である請求項1または2に記載の減速機。
- 前記グリースは、100℃、せん断速度100s−1での粘度が2Pa・s以下のグリースである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の減速機。
- 前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の減速機を備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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