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JP5987327B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP5987327B2 JP2012014320A JP2012014320A JP5987327B2 JP 5987327 B2 JP5987327 B2 JP 5987327B2 JP 2012014320 A JP2012014320 A JP 2012014320A JP 2012014320 A JP2012014320 A JP 2012014320A JP 5987327 B2 JP5987327 B2 JP 5987327B2
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Description

この発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは、タイヤのトラクション性能と転がり抵抗性能とを両立できる空気入りタイヤに関する。
トラクションパターンを有する従来の空気入りタイヤでは、トレッド部センター領域とトレッド部ショルダー領域との溝面積比を適正化することにより、トラクション性能を向上させている。かかる従来の空気入りタイヤとして、特許文献1に記載される技術が知られている。
特開平11−334318号公報
一方で、トラック、バスなどに装着される重荷重用ラジアルタイヤでは、転がり抵抗を低減して燃費性能を向上すべき要請もある。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、タイヤのトラクション性能と転がり抵抗性能とを両立できる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在する3本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝に区画された複数列の陸部と、前記陸部をタイヤ幅方向に貫通する複数のラグ溝とを備える空気入りタイヤであって、タイヤ幅方向の最も外側にある左右の前記周方向主溝を最外周方向主溝と呼ぶと共に、左右の前記最外周方向主溝を境界としてトレッド部をセンター領域とショルダー領域とに区画するときに、すべての前記陸部が、複数の前記ラグ溝に分断されたブロック列であり、前記トレッド部の全域の溝面積比S_aが、0.23≦S_a≦0.38の範囲内にあり、前記センター領域の溝面積比S_ceと、前記ショルダー領域の溝面積比S_shとが、1.50≦S_sh/S_ce≦3.00の関係を有し、前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝幅Wb_shと、前記最外周方向主溝の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.95の関係を有し、前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝深さDb_shと、前記最外周方向主溝の溝深さDa_shとが、0.45≦Db_sh/Da_sh≦0.95の関係を有し、且つ、すべての前記陸部のブロックの周方向長さLaと幅方向長さLbとが、1.05≦La/Lbの関係を有することを特徴とする。
この発明にかかる空気入りタイヤ1では、(1)トレッド部が所定の溝面積比S_aを有するブロックパターンにおいて、センター領域の溝面積比S_ceが小さく設定される。これにより、センター領域の溝面積比が大きい構成と比較して、タイヤの転がり抵抗を低減できる利点がある。また、(2)ショルダー領域の溝面積比S_shが大きく設定され、また、ショルダー領域のラグ溝43が、最外周方向主溝23よりも狭く且つ浅く設定される。これにより、タイヤの転がり抵抗性能とトラクション性能とを両立できる利点がある。
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤを示すタイヤ子午線方向の断面図である。 図2は、図1に記載した空気入りタイヤのトレッド面を示す平面図である。 図3は、図1に記載した空気入りタイヤ1のトレッド部を示す拡大断面図である。 図4は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。 図5は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。 図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
[空気入りタイヤ]
図1は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤ1を示すタイヤ子午線方向の断面図である。同図は、空気入りタイヤ1の一例として、長距離輸送用のトラック、バスなどに装着される重荷重用ラジアルタイヤを示している。なお、符号CLは、タイヤ赤道面である。
この空気入りタイヤ1は、一対のビードコア11、11と、一対のビードフィラー12、12と、カーカス層13と、ベルト層14と、トレッドゴム15と、一対のサイドウォールゴム16、16と、一対のビードゴム17、17を備える(図1参照)。
一対のビードコア11、11は、環状構造を有し、左右のビード部のコアを構成する。一対のビードフィラー12、12は、ローアーフィラー121およびアッパーフィラー122から成り、一対のビードコア11、11のタイヤ径方向外周にそれぞれ配置されてビード部を補強する。
カーカス層13は、単層構造を有し、左右のビードコア11、11間にトロイダル状に架け渡されてタイヤの骨格を構成する。また、カーカス層13の両端部は、ビードコア11およびビードフィラー12を包み込むようにタイヤ幅方向内側からタイヤ幅方向外側に巻き返されて係止される。また、カーカス層13は、スチールあるいは有機繊維材(例えば、ナイロン、ポリエステル、レーヨンなど)から成る複数のカーカスコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、絶対値で85[deg]以上95[deg]以下のカーカス角度(タイヤ周方向に対するカーカスコードの繊維方向の傾斜角)を有する。
ベルト層14は、複数のベルトプライ141〜143を積層して成り、カーカス層13の外周に掛け廻されて配置される。これらのベルトプライ141〜143は、例えば、高角度ベルト141と、一対の交差ベルト142、143とから構成される。また、各ベルトプライ141〜143は、スチールあるいは有機繊維材から成る複数のベルトコードをコートゴムで被覆して圧延加工して構成され、所定のベルト角度(タイヤ周方向に対するベルトコードの繊維方向の傾斜角)を有する。
図2は、図1に記載した空気入りタイヤ1のトレッド面を示す平面図である。同図は、ブロックを基調としたトラクションパターンを示している。図3は、図1に記載した空気入りタイヤ1のトレッド部を示す拡大断面図である。同図は、タイヤ子午線方向の断面視におけるトレッド部の片側領域を示している。
この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に延在する5本の周方向主溝21〜23と、これらの周方向主溝21〜23に区画された6列の陸部31〜33と、これらの陸部31〜33をタイヤ幅方向に貫通する複数のラグ溝41〜43とをトレッド部に備える(図2参照)。また、すべての陸部31〜33が、複数のラグ溝41〜43に分断されたブロック列である。なお、各陸部31〜33は、ブロック列であることを条件として、陸部31〜33を貫通しないクローズド構造あるいはセミクローズド構造のラグ溝、切り欠きなどを、さらに有しても良い(図示省略)。
例えば、図2の構成では、ストレート形状を有する5本の周方向主溝21〜23がタイヤ赤道面CLを中心として左右対称に配置されている。また、これらの周方向主溝21〜23により、4列のセンター陸部31、32と左右一対のショルダー陸部33とが区画されている。また、すべて陸部31〜33が、タイヤ幅方向に延在する複数のラグ溝41〜43をそれぞれ有している。また、これらのラグ溝41〜43が、陸部31〜33をタイヤ幅方向に貫通するオープン構造を有し、また、タイヤ周方向に所定間隔で配列されている。これにより、すべての陸部31〜33が複数のブロックに分断されたブロック列となり、ブロックパターンが形成されている。
なお、周方向主溝とは、3.0[mm]以上の溝幅を有する周方向溝をいう。また、タイヤ幅方向の最も外側にある左右の周方向主溝を最外周方向主溝と呼ぶ。また、ラグ溝とは、1.0[mm]以上の溝幅を有する横溝をいう。したがって、サイプは、ラグ溝に含まれない。また、左右の最外周方向主溝を境界として、タイヤ幅方向内側の領域をトレッド部センター領域と呼び、タイヤ幅方向外側の領域をショルダー領域と呼ぶ。また、左右の最外周方向主溝23、23は、左右のショルダー領域に含まれるものとする。
なお、図2および図3の構成では、センター領域の周方向主溝21、22が、同一の溝幅Wa_ceおよび溝深さDa_ceを有している。また、センター領域のラグ溝41、42が、同一の溝幅Wb_ceおよび溝深さDb_ceを有している。
[センター領域とショルダー領域との溝面積比]
また、この空気入りタイヤ1では、トレッド部の全域の溝面積比S_aが、0.23≦S_a≦0.38の範囲内にある。また、トレッド部のセンター領域の溝面積比S_ceと、ショルダー領域の溝面積比S_shとが、1.50≦S_sh/S_ce≦3.00の関係を有する。また、比S_sh/S_ceが、1.90≦S_sh/S_ce≦2.60の範囲内にあることが好ましい。したがって、センター領域の溝面積比S_ceが小さく、ショルダー領域の溝面積比S_shが大きく設定される。なお、各領域の溝面積比S_ce、S_shは、ラグ溝41〜43の溝幅Wb_ce、Wb_shと陸部31〜33の幅により規定され、全域の溝面積比S_aおよび比S_sh/S_ceにより制約を受ける。
また、溝面積比とは、溝面積/(溝面積+接地面積)により定義される。溝面積とは、接地面における溝の開口面積をいう。溝とは、トレッド部の周方向溝、ラグ溝および切り欠きをいい、サイプやカーフを含まない。接地面積とは、接地面におけるタイヤと路面との接触面積をいう。接地面とは、タイヤが規定リムに装着されて規定内圧の5[%]の空気圧を付与されると共に無負荷状態かつ静止状態で平板に対して垂直に置かれたときのタイヤと平板との接触面をいう。なお、図2の構成では、タイヤの接地幅がトレッド展開幅に一致している。また、左右の最外周方向主溝23、23の溝面積は、左右のショルダー領域の溝面積比S_shに含まれるものとする。
ここで、規定リムとは、JATMAに規定される「適用リム」、TRAに規定される「Design Rim」、あるいはETRTOに規定される「Measuring Rim」をいう。また、規定内圧とは、JATMAに規定される「最高空気圧」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「INFLATION PRESSURES」をいう。また、規定荷重とは、JATMAに規定される「最大負荷能力」、TRAに規定される「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」の最大値、あるいはETRTOに規定される「LOAD CAPACITY」をいう。ただし、JATMAにおいて、乗用車用タイヤの場合には、規定内圧が空気圧180[kPa]であり、規定荷重が最大負荷能力の88[%]である。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝幅Wb_shと、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.95の関係を有する。また、比Wb_sh/Wa_shが、Wb_sh/Wa_sh≦0.80の範囲にあることが好ましい。したがって、ショルダー領域のラグ溝43が、最外周方向主溝23よりも狭い。なお、比Wb_sh/Wa_shの下限は、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shおよび比S_sh/S_ceにより制約を受ける。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝深さDb_shと、最外周方向主溝23の溝深さDa_shとが、0.45≦Db_sh/Da_sh≦0.95の関係を有する(図3参照)。また、比Db_sh/Da_shが、0.75≦Db_sh/Da_sh≦0.95の範囲にあることが好ましい。したがって、ショルダー領域のラグ溝43が、最外周方向主溝23よりも浅い。
また、この空気入りタイヤ1では、センター領域にある各ラグ溝41、42の溝深さDb_ceと、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝深さDb_shと、最外周方向主溝23の溝深さDa_shとが、1.05≦Db_ce/Db_shかつ0.55≦Db_ce/Da_sh≦1.00の関係を有する(図3参照)。また、比Db_ce/Da_shが、0.85≦Db_ce/Da_sh≦1.00の範囲にあることが好ましい。したがって、センター領域のラグ溝41、42が、ショルダー領域のラグ溝43よりも深く、また、最外周方向主溝23よりも浅い。なお、Db_ce/Db_shの上限は、比Db_sh/Da_sh、Db_ce/Da_shにより制約を受ける。また、センター領域にある複数のラグ溝41、42が相互に異なる溝深さDb_ceを有する場合には、すべてのラグ溝41、42の溝深さDb_ceが上記の要件を満たすことを要する。
また、この空気入りタイヤ1では、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shと、センター領域にある周方向主溝21、22の溝幅Wa_ceとが、1.2≦Wa_sh/Wa_ce≦2.0の関係を有する(図2参照)。したがって、最外周方向主溝23が、センター領域の周方向主溝21、22よりも広い。なお、センター領域にある複数の周方向主溝21、22が相互に異なる溝幅Wa_ceを有する場合には、すべての周方向主溝21、22の溝幅Wa_ceが上記の要件を満たすことを要する。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝幅Wb_shと、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.80の関係を有する(図2参照)。また、センター領域にあるラグ溝42の溝幅Wb_ceと、センター領域にあり、このラグ溝42に連通する周方向主溝22の溝幅Wa_ceとが、Wb_ce/Wa_ce≦0.50の関係を有する。したがって、センター領域のラグ溝42は、このラグ溝42が開口する周方向主溝22よりも狭い。なお、比Wb_sh/Wa_shの下限および比Wb_ce/Wa_ceの下限は、S_aおよびS_sh/S_ceにより制約を受ける。また、センター領域にある複数の周方向主溝21、22およびラグ溝41、42が相互に異なる溝幅Wa_ce、Wb_ceを有する場合には、すべての周方向主溝21、22およびラグ溝41、42が上記の要件を満たすことを要する。
なお、上記した周方向主溝21〜23の溝幅Wa_ce、Wa_shおよび溝深さDa_ce、Da_sh、ならびに、ラグ溝41〜43の溝幅Wb_ce、Wb_shおよび溝深さDb_ce、Db_shは、タイヤが規定リムに装着されて規定内圧の5[%]の空気圧を付与されると共に無負荷状態かつ静止状態で平板に対して垂直に置かれたときの寸法として測定される。また、周方向主溝21〜23およびラグ溝41〜43がジグザグ形状あるいは屈曲形状を有する場合には、その溝幅の平均値が用いられる。また、周方向主溝21〜23およびラグ溝41〜43が溝深さを変化させる場合には、その溝深さの平均値が用いられる。
また、この空気入りタイヤ1では、すべての陸部31〜33のブロックの周方向長さLaと幅方向長さLbとが、1.05≦La/Lbの関係を有する(図2参照)。したがって、すべてのブロックが、タイヤ周方向に長尺な形状を有する。なお、La/Lbの上限は、S_aおよびS_sh/S_ceにより制約を受ける。また、例えば、トレッド平面視にて、ブロックが台形状、湾曲形状などの矩形状以外の形状を有する場合、ブロックが縁部に切り欠き等を有する場合など、長さLa、Lbが一様でない場合には、長さLa、Lbの平均値が用いられる。
[効果]
以上説明したように、この空気入りタイヤ1は、タイヤ周方向に延在する3本以上の周方向主溝21〜23と、これらの周方向主溝21〜23に区画された複数列の陸部31〜33と、これらの陸部31〜33をタイヤ幅方向に貫通する複数のラグ溝41〜43とを備える(図2参照)。また、すべての陸部31〜33が、複数のラグ溝41〜43に分断されたブロック列である。また、トレッド部の全域の溝面積比S_aが、0.23≦S_a≦0.38の範囲内にある。また、センター領域の溝面積比S_ceと、ショルダー領域の溝面積比S_shとが、1.50≦S_sh/S_ce≦3.00の関係を有する。また、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝幅Wb_shと、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.95の関係を有する。また、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝深さDb_shと、最外周方向主溝23の溝深さDa_shとが、0.45≦Db_sh/Da_sh≦0.95の関係を有する(図3参照)。
かかる構成では、(1)トレッド部が所定の溝面積比S_aを有するブロックパターンにおいて、センター領域の溝面積比S_ceが小さく設定される(図2参照)。これにより、センター領域の溝面積比が大きい構成と比較して、タイヤの転がり抵抗を低減できる利点がある。また、(2)ショルダー領域の溝面積比S_shが大きく設定され、また、ショルダー領域のラグ溝43が、最外周方向主溝23よりも狭く且つ浅く設定される。これにより、タイヤの転がり抵抗性能とトラクション性能とを両立できる利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、センター領域にあるラグ溝41、42の溝深さDb_ceと、ショルダー領域にあるラグ溝41、42の溝深さDb_shと、最外周方向主溝23の溝深さDa_shとが、1.05≦Db_ce/Db_shかつ0.55≦Db_ce/Da_sh≦1.00の関係を有する(図3参照)。かかる構成では、センター領域のラグ溝41、42が、ショルダー領域のラグ溝43よりも深く、また、最外周方向主溝23よりも浅いので、タイヤのトラクション性能と転がり抵抗性能とを両立できる利点がある。また、比Db_ce/Da_shが適正化されることにより、タイヤのトラクション性能が確保される利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shと、センター領域にある周方向主溝21、22の溝幅Wa_ceとが、1.2≦Wa_sh/Wa_ce≦2.0の関係を有する(図2参照)。かかる構成では、最外周方向主溝23が、センター領域の周方向主溝21、22よりも広く設定することにより、ショルダー領域の溝面積比S_shを大きくできる(最外周方向主溝23の溝面積は、ショルダー領域の溝面積に含まれる。)。これにより、センター領域の溝面積比S_ceとショルダー領域の溝面積比S_shとの関係を適正化できる利点がある。また、Wa_sh/Wa_ce≦2.0とすることにより、タイヤの偏摩耗性能を確保できる利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、ショルダー領域にあるラグ溝43の溝幅Wb_shと、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.80の関係を有する(図2参照)。また、センター領域にあるラグ溝42の溝幅Wb_ceと、センター領域にあり、このラグ溝42に連通する周方向主溝22の溝幅Wa_ceとが、Wb_ce/Wa_ce≦0.50の関係を有する。かかる構成では、ショルダー領域のラグ溝43が、最外周方向主溝23よりも狭く設定され、また、センター領域のラグ溝42がこのラグ溝42に連通する周方向主溝22よりも狭く設定されることにより、タイヤの転がり抵抗性能とトラクション性能とを両立できる利点がある。
また、この空気入りタイヤ1では、すべての陸部31〜33のブロックの周方向長さLaと幅方向長さLbとが、1.05≦La/Lbの関係を有する(図2参照)。かかる構成では、ブロックがタイヤ周方向に長尺な形状を有するので、ブロックがタイヤ幅方向に長尺な形状を有する構成と比較して、ブロック剛性が増加する。これにより、転がり抵抗を低減できる利点があり、また、トラクションパターン特有のヒールアンドトゥ摩耗を抑制できる利点がある。
図4〜図6は、この発明の実施の形態にかかる空気入りタイヤの性能試験の結果を示す表である。
この性能試験では、相互に異なる複数の空気入りタイヤについて、(1)トラクション性能、(2)転がり抵抗性能および(3)耐偏摩耗性能に関する評価が行われた(図4参照)。この性能試験では、タイヤサイズ295/80R22.5の空気入りタイヤがJATMA規定の適用リムに組み付けられ、この空気入りタイヤにJATMA規定の最高空気圧および最大負荷が付与される。
(1)トラクション性能に関する評価では、空気入りタイヤが試験車両である6×2トラックの総輪に装着され、ウェット路面にて走行速度40[km/h]からの制動距離が測定される。そして、この測定結果に基づいて、従来例4を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、指数値が大きいほど好ましく、105以上であれば、優位性ありと認められる。
(2)転がり抵抗性能に関する評価では、室内ドラム試験機を用いた減衰法によりタイヤの転がり抵抗値が測定される。そして、この測定結果に基づいて、従来例4を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、指数値が大きいほど好ましく、105以上であれば、優位性ありと認められる。
(3)耐偏摩耗性能に関する評価では、空気入りタイヤが試験車両である25[t]トラックのドライブ軸に装着され、試験車両が5万[km]を走行する。その後に、ブロックのヒール&トゥ摩耗量(タイヤ回転方向にかかるブロックの踏み込み側の摩耗量と蹴り出し側の摩耗量との差)が測定される。そして、この測定結果に基づいて、従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、100以上であれば機能が適正に確保されているといえる。
実施例1〜40の空気入りタイヤ1は、図2および図3に記載した構成を有する。また、実施例1の空気入りタイヤ1は、ショルダー領域の溝面積比S_shがS_sh=0.26である。また、センター領域の周方向主溝21、22の溝幅Wa_ceがWa_ce=8.0[mm]であり、最外周方向主溝23の溝幅Wa_shがWa_sh=10[mm]である。また、センター領域のラグ溝41、42の溝幅Wb_ceがWb_ce=2.0[mm]であり、ショルダー領域のラグ溝43の溝幅Wb_shがWb_sh=7.0[mm]である。また、センター領域の周方向主溝21、22の溝深さDa_ceがDa_ce=20.0[mm]であり、最外周方向主溝23の溝深さDa_shがDa_sh=20.0[mm]である。また、センター領域のラグ溝41、42の溝深さDb_ceがDb_ce=15.0[mm]であり、ショルダー領域のラグ溝43の溝深さDb_shがDb_sh=12.0[mm]である。また、ショルダー領域のブロックの周方向長さLaがLa=43.6[mm]であり、幅方向長さLbがLb=36.5[mm]である。実施例2〜9の空気入りタイヤ1は、この実施例1の空気入りタイヤ1の変形例である。
従来例1の空気入りタイヤは、センター領域の陸部がブロック列であり、ショルダー領域の陸部がリブから成る。従来例2〜5の空気入りタイヤは、図2のようなブロックパターンを基調として、周方向主溝およびラグ溝の溝幅および溝深さが図4のように設定されている。
試験結果に示すように、実施例1〜9の空気入りタイヤ1では、タイヤのトラクション性能、転がり抵抗性能および耐偏摩耗性能が両立することが分かる。
1 空気入りタイヤ、11 ビードコア、12 ビードフィラー、121 ローアーフィラー、122 アッパーフィラー、13 カーカス層、14 ベルト層、141 高角度ベルト、142、143 交差ベルト、15 トレッドゴム、16 サイドウォールゴム、17 ビードゴム、21〜23 周方向主溝、31〜33 陸部、41〜43 ラグ溝

Claims (4)

  1. タイヤ周方向に延在する3本以上の周方向主溝と、前記周方向主溝に区画された複数列の陸部と、前記陸部をタイヤ幅方向に貫通する複数のラグ溝とを備える空気入りタイヤであって、
    タイヤ幅方向の最も外側にある左右の前記周方向主溝を最外周方向主溝と呼ぶと共に、左右の前記最外周方向主溝を境界としてトレッド部をセンター領域とショルダー領域とに区画するときに、
    すべての前記陸部が、複数の前記ラグ溝に分断されたブロック列であり、
    前記トレッド部の全域の溝面積比S_aが、0.23≦S_a≦0.38の範囲内にあり、
    前記センター領域の溝面積比S_ceと、前記ショルダー領域の溝面積比S_shとが、1.50≦S_sh/S_ce≦3.00の関係を有し、
    前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝幅Wb_shと、前記最外周方向主溝の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.95の関係を有し、
    前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝深さDb_shと、前記最外周方向主溝の溝深さDa_shとが、0.45≦Db_sh/Da_sh≦0.95の関係を有し、且つ、
    すべての前記陸部のブロックの周方向長さLaと幅方向長さLbとが、1.05≦La/Lbの関係を有することを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記センター領域にある前記ラグ溝の溝深さDb_ceと、前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝深さDb_shと、前記最外周方向主溝の溝深さDa_shとが、1.05≦Db_ce/Db_shかつ0.55≦Db_ce/Da_sh≦1.00の関係を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記最外周方向主溝の溝幅Wa_shと、前記センター領域にある前記周方向主溝の溝幅Wa_ceとが、1.2≦Wa_sh/Wa_ce≦2.0の関係を有する請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダー領域にある前記ラグ溝の溝幅Wb_shと、前記最外周方向主溝の溝幅Wa_shとが、Wb_sh/Wa_sh≦0.80の関係を有し、且つ、
    前記センター領域にある前記ラグ溝の溝幅Wb_ceと、前記センター領域にあり当該ラグ溝に連通する前記周方向主溝の溝幅Wa_ceとが、Wb_ce/Wa_ce≦0.50の関係を有する請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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