JP5980674B2 - ポリエステル系粘着剤組成物、及び前記粘着剤組成物を用いた粘着シート - Google Patents
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Description
本発明のポリエステル系粘着剤組成物に用いられるポリエステルは、少なくとも、ダイマー酸を含有するカルボン酸成分と、少なくとも、両末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルグリコールを含有するジオール成分とを重縮合して得られることを特徴とする。なお、ポリエステルの合成方法としては、特に限定されるものではなく、公知の重合方法を用いることができる。
本発明のポリエステル系粘着剤組成物は、架橋剤を含有する。架橋剤を用いて粘着剤組成物を架橋反応させることにより、粘着剤層を形成することができる。前記架橋剤として、特に限定されるものではなく、従来公知のものを使用することができ、例えば、多価イソシアヌレート、多官能性イソシアネート、多官能性メラミン化合物、多官能性エポキシ化合物、多官能性オキサゾリン化合物、多官能性アジリジン化合物、金属キレート化合物などを用いることができ、特に得られる粘着剤層の透明性や、高いゲル分率の粘着シート(粘着剤層)、粘着剤に適した弾性率を得るという観点から、従来公知のイソシアネート系架橋剤を用いることが好ましく、特に、多価イソシアヌレートや多官能性イソシアネート化合物を用いることが好ましい態様である。これらは、1種または2種以上を組み合わせて使用できる。
1,2−シクロヘキシルジイソシアネート、1,3−シクロヘキシルジイソシアネート、1,4−シクロヘキシルジイソシアネートなどのシクロヘキシルジイソシアネート、1,2−シクロペンチルジイソシアネート、1,3−シクロペンチルジイソシアネートなどのシクロペンチルジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネート、水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加テトラメチルキシレンジイソシアネート、4,4’−ジシクヘキシルメタンジイソシアネートなどが挙げられる。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn650のポリエーテルグリコールのモル比(カルボン酸成分:ジオール成分のモル比)が、1.00:1.30になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール(PRIPOL)1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)80g、Mn650のポリエーテルグリコール(商品名「PTMG650」、三菱化学社製、数平均分子量:650)120g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、9,298であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn1000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.32になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)60g、Mn1000のポリエーテルグリコール(商品名「PTMG1000」、三菱化学社製、数平均分子量:1000)140g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、8,917であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn2000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.60になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)30g、Mn2000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L2000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:2000)170g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、12,287であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn3000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.70になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)20g、Mn3000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L3000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:3000)180g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、15,834であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn3000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.34になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)25g、Mn3000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L3000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:3000)175g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、41,709であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)8部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn2000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.43になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1025」、クローダ社製、重量平均分子量:621、トリマー酸含有率:19重量%)33g、Mn2000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L2000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:2000)167g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、31,344であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn3000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.70になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1025」、クローダ社製、重量平均分子量:621、トリマー酸含有率:19重量%)20g、Mn3000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L3000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:3000)180g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、33,521であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn3000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.08になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)30g、Mn3000のポリエーテルグリコール(商品名「PTG−L3000」、保土谷化学工業社製、数平均分子量:3000)170g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、63,053であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)8部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn2000のポリエーテルグリコールのモル比が、1.00:1.33になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)35g、Mn2000のポリエーテルグリコール(商品名「サンニックスPP−2000」、三洋化成社製、数平均分子量:2000)165g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、4,625であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)20部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるダイマージオールのモル比が、1.00:1.20になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)93.43g、ダイマージオール(商品名「プリポール2033」、クローダ社製、重量平均分子量:537)106.57g、重合触媒としてチタンテトライソプロポキシド(キシダ化学社製)0.1gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、20,239であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)10部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計、窒素導入管、トラップ付き冷却管を付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、脂肪族ジオールである1,4−ブタンジオールのモル比が、1.00:1.30になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)165.7g、1,4−ブタンジオール(和光社製、重量平均分子量:90)34.3g、触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2部を仕込み、窒素雰囲気で撹拌しながら、180℃まで昇温し、この温度を8時間保持した。
その後、トラップを閉じ窒素導入管を真空ポンプに付け替え、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約7時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、26,384であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
四つ口セパラブルフラスコに攪拌機、温度計及び真空ポンプを付し、これにジカルボン酸であるダイマー酸と、ジオールであるMn2000のポリカーボネートジオールのモル比が、1.00:1.33になるように、ダイマー酸(商品名「プリポール1009」、クローダ社製、重量平均分子量:567、トリマー酸含有率:1重量%)35g、Mn2000のポリカーボネートジオール(商品名「デュラノールT5652」、旭化成ケミカルズ社製、数平均分子量:2000)165g、重合触媒としてジブチルスズオキシド(和光社製)0.2gを仕込み、減圧雰囲気(0.002MPa)で撹拌しながら、200℃まで昇温し、この温度を保持した。約5時間反応を続け、ポリエステルであるポリマーを得た。重量平均分子量(Mw)は、22,698であった。
得られたポリエステルポリマー100部に対して、架橋剤として、ポリヘキサメチレンジイソシアネート(商品名「コロネートHX」、日本ポリウレタン社製)15部を配合して溶剤としてトルエンを加え塗工しやすい粘度に調整し、ポリエステル系粘着剤組成物とし、この組成物を、乾燥させ得られる粘着剤層(乾燥後)の厚みが10μmになるように、基材として、厚さが38μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ルミラー38S10」、パナック社製)上に塗布し、120℃で3分間乾燥させ、組成物層を得た。その後、剥離処理した支持体であるポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「ダイアホイルMRE♯38」、三菱樹脂社製)の剥離処理面に前記組成物層を貼り合わせ、更に40℃で3日間放置し、粘着剤層を支持体上に形成した粘着シートを得た。
重量平均分子量(Mw)は、ポリエステル約0.2gをシャーレに採取し、120℃×2時間、乾燥させ溶剤を除去した。ついで、前記シャーレ上のポリエステル層0.01gを秤量して、テトラヒドロフラン(THF)10gに添加し、24時間放置して溶解した。この溶液をゲル・パーミエイション・クロマトグラフィ(GPC)法を用い、標準ポリスチレンにより作成した検量線から、それぞれの分子量を測定した。
(測定条件)
装置名:東ソー社製、HLC−8220GPC
試験片濃度:0.1重量%(THF溶液)
試験片注入量:20μl
溶離液:THF
流速:0.300ml/min
測定(カラム)温度:40℃
カラム:試験片カラム;TSKguardcolumn SuperHZ−L(1本)+TSKgel SuperHZM−M(2本)、リファレンスカラム;TSKgel SuperH−RC(1本)、東ソー製
検出器:示差屈折計(RI)
数平均分子量(Mn)についても、重量平均分子量(Mw)と同様の方法にて、測定した。
実施例及び比較例で得られた粘着シートを約0.1g切り出した。切り出した粘着シートから支持体を取り除き、これを試験片とし、この試験片を、重さがわかっているテフロン(登録商標)シートで包み、重量を秤量し、トルエン中に23℃で7日間放置して、試験片中のゾル分を抽出した。その後、120℃で2時間乾燥し、乾燥後の重量を秤量した。ゲル分率を下記の式にて算出した。
ゲル分率(重量%)=(乾燥後の重量−テフロンシート重量)/(乾燥前の重量−テフロンシート重量)×100
実施例、及び比較例により得られた粘着剤層10umの粘着シートを幅25mmにカットし、前記粘着シートの粘着面を、アルカリガラス(松浪硝子社製)非すず処理面に貼り合わせ、また粘着剤層30umの粘着シートをSUS304板(東洋精箔社製)に貼り合わせて、試験片とし、粘着力(N/25mm)を測定した。なお、貼り合せの際の圧着は、2kgのローラーを1往復して行い、引張圧縮試験機(装置名「TG−1kN」、ミネベア社製)にて、180°ピール粘着力(剥離力)の測定を以下の条件下で行った。
引張(剥離)速度:300mm/min
測定条件:温度:23±2℃、湿度:65±5%RH
粘着シートを幅25mm、長さ70mmにカットし、粘着面をガラス盤上に静かに落とし、1秒間当たりの粘着面の広がり面積を、カメラで撮影し、撮影した動画を観察、解析し、濡れ速度(cm2/s)を算出し、評価した。
濡れ性評価の際に気泡を噛みこまずに濡れることを目視で確認した。なお、気泡の発生により、外観が目視で観察した場合に、商品化に不向きと判断した場合には、「外観不良あり」と判断した。
Claims (7)
- 少なくとも、ダイマー酸を含有するカルボン酸成分と、少なくとも、両末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルグリコールを含有するジオール成分と、を重縮合して得られるポリエステル、及び、架橋剤を含有するポリエステル系粘着剤組成物であって、
前記ポリエステルが、前記カルボン酸成分に含まれるカルボキシル基1モルに対し、前記ジオール成分に含まれるヒドロキシル基を1.1〜2.0モルの比率で重縮合して得られるものであり、
前記ポリエステルの重量平均分子量が、5000〜50000であることを特徴とするポリエステル系粘着剤組成物。 - 前記架橋剤が、イソシアネート系架橋剤であり、
前記ポリエステル100重量部に対して、前記架橋剤を5〜25重量部含有することを特徴とする請求項1に記載のポリエステル系粘着剤組成物。 - 請求項1又は2に記載のポリエステル系粘着剤組成物を架橋して得られる粘着剤層を、支持体の少なくとも片面に形成することを特徴とする粘着シート。
- 前記粘着剤層のゲル分率が、80重量%以上であることを特徴とする請求項3に記載の粘着シート。
- ガラス面に対する粘着力が、0.1N/25mm以下であることを特徴とする請求項3又は4に記載の粘着シート。
- ガラス面に対する濡れ広がり速度が、8cm2/sec以上であること特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載の粘着シート。
- 表面保護用途に使用されることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載の粘着シート。
Priority Applications (1)
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