JP5978671B2 - 刃先交換型切削チップ - Google Patents
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Description
i)炭化タングステンと、
ii)周期律表のIVa族元素、Va族元素、およびVIa族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、
iii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iv)不可避不純物とからなり、
該化合物相または固溶体相は、0.1〜50質量%の範囲で含まれ、
該結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれることが好ましい。
i)炭化タングステンと、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
該結合相は、1〜30質量%の範囲で含まれることが好ましい。
i)周期律表のIVa族元素、Va族元素、およびVIa族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
該化合物相または固溶体相は、70〜97質量%の範囲で含まれ、
該結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれることが好ましい。
また、該刃先交換型切削チップは、表面に被膜を有することが好ましく、該被膜は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素、または該元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素との化合物からなる1層以上の層を含むことが好ましい。また、該被膜は、物理蒸着法および/または化学蒸着法により形成されることが好ましい。
また、該刃先交換型切削チップは、ミリング加工に用いられることが好ましく、同時に2以上を用いて切削加工を行なうものであることが好ましい。
<刃先交換型切削チップ>
本発明の刃先交換型切削チップは、超硬合金またはサーメットからなる。そして、このような刃先交換型切削チップは、表面側に位置する外周部とそれより内部側に位置するコア部との2領域で構成され、該外周部は、遊離炭素の含有量が該コア部に含まれる遊離炭素の含有量より低いことを特徴としている。
上記の通り、本発明の刃先交換型切削チップは、その外周部における遊離炭素の含有量がコア部に含まれる遊離炭素の含有量より低いことを特徴としている。このように、該外周部における遊離炭素の含有量は少なければ少ないほど好ましく、遊離炭素を含まないことを理想とする。一方、該コア部における遊離炭素の含有量は過飽和状態に近ければ近いほど好ましい。
本発明の刃先交換型切削チップは、超硬合金またはサーメットからなる。超硬合金の組成またはサーメットの組成としては、特に限定することなく、従来公知の組成を採用することができる。たとえば、次のような組成を有するものを採用することが好ましい。
i)炭化タングステンと、
ii)周期律表のIVa族元素(Ti、Zr、Hfなど)、Va族元素(V、Nb、Taなど)、およびVIa族元素(Cr、Mo、Wなど)からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、
iii)鉄族元素(Fe、Co、Niをいい、鉄系金属ともいう)の1種以上からなる結合相と、
iv)不可避不純物とからなり、
該化合物相または固溶体相は、0.1〜50質量%の範囲で含まれ、該結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれる組成のものを挙げることができる。ここで、本発明において「化合物相または固溶体相」とは、かかる相を構成する化合物が固溶体を形成していてもよいし、固溶体を形成せず、個々の化合物として存在していてもよいことを示す。
i)炭化タングステンと、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
該結合相は、1〜30質量%の範囲で含まれる組成のものを挙げることもできる。該結合相は、より好ましくは2〜20質量%である。
i)周期律表のIVa族元素、Va族元素、およびVIa族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
該化合物相または固溶体相は、70〜97質量%の範囲で含まれ、該結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれる組成のものを挙げることができる。
本発明の刃先交換型切削チップは、表面に被膜を有することができる。かかる被膜は、刃先交換型切削チップの全面を覆うようにして形成されていても良いし、刃先交換型切削チップの一部分のみを覆うようにして形成されていても良いが、その形成目的が切削工具の諸特性の向上(すなわち切削性能の向上)にあることから、全面を覆うかもしくは一部分を覆う場合であっても切削性能の向上に寄与する部位の少なくとも一部分を覆うことが好ましい。
本発明の超多層構造層は、周期律表のIVa族元素(Ti、Zr、Hf等)、Va族元素(V、Nb、Ta等)、VIa族元素(Cr、Mo、W等)、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成される2種以上の単位層が、各々0.2nm以上20nm以下の厚みで周期的に繰り返して積層された構造を有する。
本発明の変調構造層は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成され、その化合物の組成または組成比が厚み方向において0.2nm以上40nm以下の周期で変化する構造を有する。このように被膜として変調構造層を形成することにより、極めて優れた耐摩耗性を付与することができる。
刃先交換型切削チップの寸法精度を検証するための方法としては、たとえば刃先交換型切削チップ単体を汎用のマイクロメーター等の計測器で寸法を測定してもよいし、レーザーを用いた非接触法によって形状を測定してもよい。また、刃先交換型切削チップを複数個(たとえば100個)準備して、チップ保持具(たとえば旋削用途の場合はバイト、ミリング用途の場合はカッター)に取り付けて刃先位置を測定した後、刃先交換型切削チップを取り外して刃先の位置を複数回測定して刃先位置のバラツキを検証してもよいし、複数のチップを同時に用いるカッターに複数の刃先交換型切削チップを取り付けて刃振れ精度を測定することを繰り返して、その刃振れ精度を刃先交換型切削チップのバラツキとして検証してもよいし、その他のあらゆる方法を用いてもよい。
本発明の刃先交換型切削チップは、上記のように外周部が遊離炭素を含有しない状態または遊離炭素の含有量を極めて少ない状態とするための処理方法を実行することを除き、従来公知の製造方法により、特に限定することなく製造することができる。
以下のようにして表面に被膜を有する超硬合金からなる刃先交換型切削チップNo.1〜15を作製した(ただしNo.8とNo.15は被膜を有していない)。
<焼結条件1−A>
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して10分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1300℃まで−5℃/分の速度で降温して20分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して30分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して60分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して5分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1400℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
<成膜条件1−a>
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmの超多層構造層と、0.5μmのTiSiCN層とを有する被膜を形成した。上記の超多層構造層は、8nmの厚みのAlTiSiN層と、6nmの厚みのTiSiN層とを交互に積層することにより形成した。このようにして成膜した被膜の圧縮残留応力をX線応力測定装置を用いたsin2ψ法により測定したところ、圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmのTiAlN層である被膜を形成した。上記と同様にして圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、化学蒸着法である公知の気相合成法を用いて、TiN層(0.2μm)とMT−TiCN層(2.5μm)とκ−Al2O3層(0.8μm)とTiN層(0.2μm)とをこの順番で積層した被膜を形成した(括弧内の数値は厚みを示す)。上記と同様にして応力を測定したところ、絶対値が0.1GPa以上となる引張残留応力が付与されていることを確認した。
<遊離炭素評価>
上記で作製した刃先交換型切削チップの遊離炭素評価を以下のようにして行なった。
上記で作製した刃先交換型切削チップの寸法精度評価を以下のようにして行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼のミリング加工を行なうことにより耐摩耗性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼の断続切削加工を行なうことにより靭性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、被削材の加工面試験を行なった。
以下のようにして表面に被膜を有する超硬合金からなる刃先交換型切削チップNo.1〜15を作製した(ただしNo.8とNo.15は被膜を有していない)。
<焼結条件2−A>
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して10分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1300℃まで−5℃/分の速度で降温して20分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して30分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して60分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、7kPaのAr雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して5分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、7kPaのAr雰囲気で1450℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
<成膜条件2−a>
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmの超多層構造層と、0.2μmのTiAlCN層とを有する被膜を形成した。上記の超多層構造層は、8nmの厚みのAlTiN層と、8nmの厚みのTiSiN層とを交互に積層することにより形成した。このようにして成膜した被膜の圧縮残留応力をX線応力測定装置を用いたsin2ψ法により測定したところ、圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmのTiAlCrN層である被膜を形成した。上記と同様にして圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、化学蒸着法である公知の気相合成法を用いて、TiN層(0.2μm)とMT−TiCN層(3.5μm)とTiBN層(0.5μm)とα−Al2O3層(2.2μm)とTiN層(0.2μm)とをこの順番で積層した被膜を形成した(括弧内の数値は厚みを示す)。上記と同様にして応力を測定したところ、絶対値が0.1GPa以上となる引張残留応力が付与されていることを確認した。
<遊離炭素評価>
上記で作製した刃先交換型切削チップの遊離炭素評価を実施例1と同様にして行なった。その結果を表2に示す。
上記で作製した刃先交換型切削チップの寸法精度評価を以下のようにして行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋳鉄のミリング加工を行なうことにより耐摩耗性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼の断続切削加工を行なうことにより靭性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、被削材の加工面試験を行なった。
以下のようにしてサーメットからなる刃先交換型切削チップNo.1〜14を作製した(ただしNo.6〜8は表面に被膜を有している)。
<焼結条件3−A>
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、10Paの真空雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して20分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、10Paの真空雰囲気で1300℃まで−5℃/分の速度で降温して30分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、10Paの真空雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して40分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、10Paの真空雰囲気で1340℃まで−5℃/分の速度で降温して80分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、10Paの真空雰囲気で1280℃まで−5℃/分の速度で降温して10分間保持した後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
10Paの真空雰囲気で1200℃まで5℃/分の速度で昇温した後、1kPaのN2雰囲気で1500℃まで5℃/分の速度で昇温して60分間保持する。その後、80kPaのArガス雰囲気で室温まで切電炉冷した。
<成膜条件3−a>
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmの超多層構造層と、0.5μmのTiSiCN層とを有する被膜を形成した。上記の超多層構造層は、8nmの厚みのAlTiSiN層と、6nmの厚みのTiSiN層とを交互に積層することにより形成した。このようにして成膜した被膜の圧縮残留応力をX線応力測定装置を用いたsin2ψ法により測定したところ、圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて3μmのTiAlN層である被膜を形成した。上記と同様にして圧縮残留応力の絶対値が0.1GPa以上であることを確認した。
刃先交換型切削チップの表面に、物理蒸着法である公知のイオンプレーティング法を用いて、TiN層(0.2μm)とTiCN層(3.0μm)とTiN層(0.2μm)とをこの順番で積層した被膜を形成した(括弧内の数値は厚みを示す)。上記と同様にして応力を測定したところ、絶対値が0.1GPa以上となる圧縮残留応力が付与されていることを確認した。
<遊離炭素評価>
上記で作製した刃先交換型切削チップの遊離炭素評価を実施例1と同様にして行なった。その結果を表3に示す。
使用するカッタを、実施例1で用いた型番WGC4160R(住友電工ハードメタル株式会社製)に代えて型番WFXF12100R(住友電工ハードメタル株式会社製)を用いることを除き、他は全て実施例1と同様にして刃先交換型切削チップの寸法精度を評価した。その結果を表3に示す。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼のミリング加工を行なうことにより耐摩耗性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼の断続切削加工を行なうことにより靭性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、被削材の加工面試験を行なった。
以下のようにして表面に被膜を有する超硬合金からなる刃先交換型切削チップNo.1〜13を作製した(ただしNo.8とNo.13は被膜を有していない)。
<遊離炭素評価>
上記で作製した刃先交換型切削チップの遊離炭素評価を実施例1と同様にして行なった。その結果を表4に示す。
上記で作製した刃先交換型切削チップの寸法精度評価を以下のようにして行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、炭素鋼の旋削加工を行なうことにより耐摩耗性試験を行なった。
上記で得られた刃先交換型切削チップを用いて、鋼の断続切削加工を行なうことにより靭性試験を行なった。
Claims (15)
- 超硬合金またはサーメットからなる刃先交換型切削チップであって、
前記刃先交換型切削チップは、表面側に位置する外周部とそれより内部側に位置するコア部との2領域で構成され、
前記外周部は、2μm以上5μm以下の厚みを有し、かつ遊離炭素の含有量が前記コア部に含まれる遊離炭素の含有量より低い、刃先交換型切削チップ。 - 前記外周部は、遊離炭素が超硬質合金の有孔度分類標準であるCIS 006C−2007で規定されたC02より少なくなる領域であり、
前記コア部は、遊離炭素が前記C02以上となる領域である、請求項1記載の刃先交換型切削チップ。 - 前記外周部は、遊離炭素を含まない、請求項1または2に記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記超硬合金は、
i)炭化タングステンと、
ii)周期律表のIVa族元素、Va族元素、およびVIa族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、iii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iv)不可避不純物とからなり、
前記化合物相または固溶体相は、0.1〜50質量%の範囲で含まれ、
前記結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。 - 前記超硬合金は、
i)炭化タングステンと、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
前記結合相は、1〜30質量%の範囲で含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。 - 前記サーメットは、
i)周期律表のIVa族元素、Va族元素、およびVIa族元素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とから構成される化合物の1種以上からなる化合物相または固溶体相と、
ii)鉄族元素の1種以上からなる結合相と、
iii)不可避不純物とからなり、
前記化合物相または固溶体相は、70〜97質量%の範囲で含まれ、
前記結合相は、3〜30質量%の範囲で含まれる、請求項1〜3のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。 - 前記刃先交換型切削チップは、表面部が非研削加工面である、請求項1〜6のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記刃先交換型切削チップは、表面に被膜を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記被膜は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素、または該元素と、炭素、窒素、酸素および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素との化合物からなる1層以上の層を含む、請求項8に記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記被膜は、超多層構造層または変調構造層を含み、
前記超多層構造層は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成される2種以上の単位層が、各々0.2nm以上20nm以下の厚みで周期的に繰り返して積層された構造を有し、
前記変調構造層は、周期律表のIVa族元素、Va族元素、VIa族元素、Al、およびSiからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素と、炭素、窒素、酸素、および硼素からなる群より選ばれる少なくとも1種の元素とからなる化合物によって構成され、その化合物の組成または組成比が厚み方向において0.2nm以上40nm以下の周期で変化する構造を有する、請求項8または請求項9に記載の刃先交換型切削チップ。 - 前記被膜は、0.1GPa以上の圧縮残留応力が付与されている、請求項8〜10のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記刃先交換型切削チップは、ミリング加工に用いられる、請求項1〜11のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記刃先交換型切削チップは、同時に2以上を用いて切削加工を行なうものである、請求項1〜12のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記刃先交換型切削チップは、ポジティブ型である、請求項1〜13のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
- 前記刃先交換型切削チップは、ビスで保持具に取り付けるための貫通穴が形成されている、請求項1〜14のいずれかに記載の刃先交換型切削チップ。
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