JP5978328B2 - ケーブルの固定構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、インシュロックや紐等を用いる場合でも、固定部が破断する等によってケーブルに干渉をきたすおそれがあった。また、スプリング式の固定金物では地震等によって金物が一定の範囲内で変形するため、スプリング部やボルトのネジ山が損傷しやすく、また高価であるという欠点もあった。
また、固定部で支持されたケーブルの急激な折れ曲がりを防ぐ手段として、例えば特許文献2に記載されたように、固定部の中空部の開口角部にラッパ状の湾曲部を形成したものも提案されているが、ケーブルを固定する固定部の開口角部にラッパ状の湾曲部を形成することは製造が困難である上にコスト高になるという欠点があった。
本発明によれば、ケーブルを保持する第一及び第二の固定部材よりも拡径された内径を有する第一及び第二の拡径固定部材を挿通してケーブルが敷設されているために、地震等でケーブルが大きく変位したとしても第一及び第二の固定部材を挿通したケーブルは第一及び第二の拡径固定部材を挿通することで、第一及び第二の拡径固定部材の拡径された中空の内面を通して湾曲したり傾斜したりするために、ケーブルは第一及び第二の固定部材や第一及び第二の拡径固定部材の出口の開口で急激に折れ曲がることがなく、緩やかに湾曲するためにケーブルの損傷を防止できる。
複数の第一及び第二の固定部材を個別に挿通した複数組のケーブルは内径が拡径された第一及び第二の拡径固定部材の内部をそれぞれ挿通することで大きな曲線を描いて緩やかに湾曲するためにケーブルの損傷を防止できる。しかも、複数組のケーブルが第一及び第二の拡径固定部材の内部をそれぞれ挿通するため、単純な構成によって複数組のケーブルの急激な折れ曲がりによる損傷を防止できる。
第一及び第二の拡径固定部材が円筒体であるため単純な形状で製造が容易であるため低コストあり、しかも第一及び第二の固定部材より拡径した内径を有するために円筒体であってもケーブルの急激な折り曲がりを防いで緩やかに湾曲させることができる。
第一及び第二の拡径固定部材が断面円形または楕円形のリング体であるため、単純な形状で製造が容易で低コストある上にケーブルが当接したり擦過したりしたとしても開口の内面に角部がないためケーブルを傷つけることがなくケーブルを一層緩やかに湾曲させることができる。
第一及び第二の拡径固定部材の中空部の開口がテーパ状に拡径して形成されているため、ケーブルが当接したり擦過したりしたとしてもケーブルを傷つけることがなくケーブルを一層緩やかに湾曲させることができる。
図1及び図2は本発明の第一実施形態によるケーブル1の固定構造を示すものであり、例えば地中や建物等の構造物内に配設した配管2内にケーブル1を敷設した構成を示している。なお、図2ではケーブル1の固定構造として、配管2を省略してケーブル1と固定部材3と拡径筒状部材9のみを示している。
配管2は連結部2aを介して地中や建物等の構造物内に複数連結して配設されている。配管2内の内壁に所定間隔を開けて中空状、例えば筒状の固定部材3が固定され、固定部材3の内面にケーブル1が挿通されている。ケーブル1は適宜のものを敷設可能であり、例えば通信用メタルケーブルや電力ケーブル等が配設されている。また、ケーブル1は1本の通信用メタルケーブルや電力ケーブル等に限定されるものではなく、複数本または複数種の各種ケーブルをまとめた束状のものを1組のケーブル1としてもよい。
そして、図1に示す平常状態において、配管2内でケーブル1は配管2と同軸に連結された隣接する他の配管2(以下、これを配管2Aという)にも上述したものと同一構成の拡径筒状部材9と固定部材3とが順次取り付けられ、これらにもケーブル1が挿通して支持されている。なお、固定部材3と拡径筒状部材9は同軸に設置することが好ましい。
地震等が発生すると、図1において、配管2と配管2Aの連結部2aが一点鎖線で示すようにずれ、例えば隣の配管2Aが配管2に対して下方(または横方向)にずれた場合、配管2Aのずれによってその固定部材3もずれるためケーブル1に強制変形が加わる。すると、配管2の連結部2aに位置するケーブル1の余長部7が下方(または横方向)にずれるため、配管2内に固定部材3に対してケーブル1が一点鎖線で示すように下方に変位する。
これによって拡径筒状部材9から先端側に湾曲して延びるケーブル1が開口角部9aに当接してガイドされるために変形が集中しにくくケーブル1の変形の集中と損傷を防止できる。
しかも、配管2の連結部2aにケーブル1の余長部7を設けたため、連結部2aで配管2Aがずれてケーブル1が余長部7で大きくずれて強制的に変形やずれを生じたとしても、ケーブル1が固定部材3より拡径された拡径筒状部材9の開口角部9aに当接して緩やかに傾斜または湾曲するため、ケーブル1の損傷を確実に防止できる。
本第二実施形態によるケーブル1の固定構造において、配管2内でケーブル1を保持する固定部材3を設けており、更にその前方には上述した第一実施形態による拡径筒状部材9に代えて断面円形または楕円形等の拡径リング体12が配管2の内壁に取り付けられている。しかも、この拡径リング体12は固定部材3の内径よりも大径の内径を有しており、そのため拡径リング体12内に隙間を以てケーブル1が挿通する構成を有している。
なお、拡径リング体12は断面円形や楕円形に限定されるものではなく、少なくともケーブル1が当接可能な領域が曲面形状であればよい。
本第三実施形態によるケーブル1の固定構造において、配管2内でケーブル1を保持する固定部材3を設けており、更にその前方には上述した第一実施形態による拡径筒状部材9に代えて略ラッパ形状の拡径テーパ体14が配管2の内壁に取り付けられている。
本実施形態によれば、地震等によって配管2と配管2Aがずれたとしても余長部7につづくケーブル1は、図6に示すように、拡径テーパ体14の内面に沿って小さく傾斜または湾曲する形状に変位するにすぎないため、ケーブル1の損傷を防ぐことができる。
しかしながら、本発明において、拡径固定部材は必ずしも1組のケーブル1を挿通させるだけでなく、複数組のケーブル1を挿通させるように構成してもよい。次に、このような構成を備えた発明を第四実施形態として図7及び図8によって以下に説明する。
なお、拡径筒状体16は上述した第一実施形態における拡径筒状部材9と同一形状で内径を含む大きさがより拡大された形状である。
しかしながら、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、配管2を設けない場合にも適用できる。即ち、ケーブル1A、1B、1C等の一端側の固定部材3とこれに隣接する他端側の固定部材3との間の領域で地震等によるずれが生じる場合に、これらケーブル1A,1B、1C等のずれを生じる領域の両側または片側に拡径固定部材を配設してケーブル1A,1B、1C等を挿通させることでケーブル1にかかる強制変形や固定部材等の開口角部に集中する荷重によるケーブル1の損傷を防止することができる。
このような構成を採用すれば、免震装置20の間におけるケーブル1にかかる強制変形や固定部材3等の開口角部に集中する荷重によるケーブル1の損傷を、拡径筒状部材23、24によって防止することができる。
要するに本発明によるケーブル1の固定構造は、固定部材3を挿通する各種ケーブル1に拡径固定部材を挿通させる構成を採用することで、地震等による振動やずれ等によってケーブル1が急激に変形したり折り曲げられたりして損傷することを防止できるものである。
2、2A 配管
2a 連結部
3 固定部材
9 拡径筒状部材
12 拡径リング体
14 拡径テーパ体
16 拡径筒状体
Claims (5)
- 免震装置を介して設置した下部構造物及び上部構造物の間にケーブルを設置したケーブルの固定構造において、
前記下部構造物に固定されていて前記ケーブルを挿通させる中空の第一の固定部材と、
前記下部構造物に固定されていて前記第一の固定部材より前記上部構造物側に設置されていて前記第一の固定部材の内径よりも拡径された内径を有して前記ケーブルを挿通させる中空の第一の拡径固定部材と、
前記上部構造物に固定されていて前記ケーブルを挿通させる中空の第二の固定部材と、
前記上部構造物に固定されていて前記第二の固定部材に対して前記第一の拡径固定部材側に設置されていて前記第二の固定部材の内径よりも拡径された内径を有して前記ケーブルを挿通させる中空の第二の拡径固定部材とを備え、
前記ケーブルの第一の拡径固定部材と第二の拡径固定部材の間に余長部を設けたことを特徴とするケーブルの固定構造。 - 前記ケーブルは複数組敷設され、
前記第一及び第二の固定部材は複数組のケーブルを個別に挿通させるよう複数個設けられ、
前記第一及び第二の拡径固定部材は複数組のケーブルを挿通させている請求項1に記載されたケーブルの固定構造。 - 前記第一及び第二の拡径固定部材は円筒体である請求項1または2に記載されたケーブルの固定構造。
- 前記第一及び第二の拡径固定部材は断面円形または楕円形をなすリング体である請求項1または2に記載されたケーブルの固定構造。
- 前記第一及び第二の拡径固定部材は前記第一及び第二の固定部材と反対側の開口に向けて中空部が次第に拡径するテーパ形状に形成されている請求項1または2に記載されたケーブルの固定構造。
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