JP5972753B2 - 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法 - Google Patents
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Description
図9は、従来からの台紙なしラベル1をロール状に巻いた状態の斜視図であって、台紙なしラベル1は、図9中で、その一部を拡大断面で示すように、ラベル基材2と、裏面側の粘着剤層3と、表面側の感熱発色剤層4およびその上層側の透明な剥離剤層5と、を有する。
なお、ラベル基材2の裏面側に位置検出用マーク6をあらかじめ印刷してある。
また、ラベル基材2の表面側に必要に応じて、ラベル使用者のマークや名称その他のデザインなどの固定情報(図示せず)をあらかじめ印刷しておくこともできる。
この台紙なしラベル1は、切断予定線7において所定ピッチで切断することにより単葉のラベル片1Aとすることができる。
しかしながら、粘着剤層3が、プラテンローラー17と接触することにより、シリコーンオイルが粘着剤層3の粘着剤に移行して行く。プラテンローラー17の外周表面上にシリコーンオイルが徐々に不足する結果、台紙なしラベル1との剥離性ないし離型性が低下してしまうというという問題がある。
したがって、長期間の使用にあたっては、粘着剤の付着を完全に防止することが困難であり、プラテンローラー17を通過した台紙なしラベル1がそのままプラテンローラー17に貼り付いて巻き込まれてしまうため(図10中、仮想線を参照)、ラベル詰まりを起こし、台紙なしラベル1の正常な移送、印字およびラベル片1Aの発行に支障をきたすという問題がある。
さらに、台紙なしラベル1をサーマルヘッド16およびプラテンローラー17の間に挟持したままの状態で、印字発行を停止しているような場合には、台紙なしラベル1がプラテンローラー17の表面からはがれにくくなって、上述と同様に、台紙なしラベル1の巻込みが発生しやすくなるという問題がある。
また、プラテンローラー17以外にも、プリンターの構成に応じて台紙なしラベル1の移送用として回転駆動する一対のローラーからなるニップローラー(図示せず)や、ガイドローラー14のように台紙なしラベル1を単純に案内するためのローラーとしても、非粘着性、あるいは剥離性(離型性)に優れた弾性体ローラーが要請されている。
上述の台紙なしラベル1と同様に、たとえば、コーターや印刷機において、裏面側に粘着剤層あるいは接着剤層を有する紙やフィルムベースの帯状部材を移送あるいは案内する際にも、上述のような諸問題が発生することが懸念され、非粘着性、あるいは剥離性(離型性)に優れた弾性体ローラーが要請されている。
図1は、プラテンローラー20(ラベル用弾性体ローラー)の斜視図、図2は、プラテンローラー20の側面図、図3は、プラテンローラー20の軸方向の要部拡大断面図である。
プラテンローラー20は、ローラーシャフト21と、このローラーシャフト21の周囲に取り付けるとともに一体的に回転可能な弾性材22と、を有するとともに、この弾性材22にラベル(たとえば前述の台紙なしラベル1、図9)を接触させて移送するものである。
すなわち、内層側弾性材23は、ローラーシャフト21の径方向において、均一な断面形状であって、ローラーシャフト21の径方向断面において、内層側弾性材23の直径は一定である。
スリット25は、図示の例では、ローラーシャフト21の軸方向に沿って、互いに隣り合うスリット25どうしのスリット間隔W(図3)を均一としている。
たとえば、スリット25は、そのスリット間隔Wが0.50〜1.00mmである。
もちろん、スリット25は、ローラーシャフト21の軸方向に沿って、その隣り合うスリット25どうしのスリット間隔Wを不均一とすることもできる。
なお、このスリット幅Wが1.00mmをこえた場合、シリコーンオイルなどの剥離剤26(後述)の滲出量が少なくなり、十分な剥離性を得ることができない。
スリット幅Wが0.50mm未満の場合にはプラテンローラー20の強度を保つことができなくなる。、
プラテンローラー20の材料あるいはその直径などにもよるが、スリット25は、弾性材22の外表面から内方に向かってそのスリット深さD(図3)を、たとえば、プラテンローラー20全体の直径が10〜30mm程度の場合に、1.00〜3.00mmとすることができる。
また、スリット深さDは、ローラーシャフト21の軸方向におけるそれぞれのスリット25について、これを不均一に設けることもできるし、均一にすることもできる。
さらに、ローラーシャフト21の径方向においても、スリット深さDを不均一に設けることもできるし、均一にすることもできる。
比D:Wが6:1をこえた場合、すなわち、スリット25をより深く形成し、互いの間の間隔を狭めても、ユニット弾性部22A、22B、22C、・・・の深部は押圧された場合の変形量が少ないために剥離剤滲出効果の向上を望むことができないとともに、プラテンローラー20が損傷しやすくなる不具合が生ずる。
一方、比D:Wが1:3未満になると、スリット25を形成したことによる剥離剤滲出効果を得にくくなる。
ただし、上記ポンプ作用がなくても、外層側弾性材24から内層側弾性材23にかけて形成されたスリット25の毛細管現象によって剥離剤26は、外層側弾性材24の周面に徐々に滲出する。
すなわち、複数本のスリット25により形成されたそれぞれのユニット弾性部22A、22B、22C、・・・には、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧力)に対して弾性反発力が発生し、撓んだユニット弾性部22A、22B、22C、・・・それぞれが互いに隣接接触しているためわずかな摩擦力に差があり、もとの形状に戻るときに、上記ポンプ作用を発揮するとともに、全く同じタイミングで同一状態には戻らず、各ユニット弾性部22A、22B、22C、・・・が、それぞれの復元力にもとづいてバラバラに、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出すように作用し、プラテンローラー20に接触しつつ移送されてゆく台紙なしラベル1をプラテンローラー20の表面からはがすように作用することが期待される。
したがって、既述のようにポンプ作用や毛細管現象により内層側弾性材23の剥離剤26がそれぞれのスリット25を通して外層側弾性材24の周面に徐々に滲出可能としている。
また、内層側弾性材23および外層側弾性材24は、これを同系列のシリコーンゴムなどの熱硬化性弾性材料から構成することができる。
内層側弾性材23および外層側弾性材24を構成する合成樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブデン、結晶性ポリブタジエン、ポリブタジエン、スチレンブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビリニデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、アイオノマー、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンポリテトラフルオロエチレン共重合体、ポリアセタール(ポリオキシメチレン)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリオキシベンゾイル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、1,2−ポリブタジエン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂を使用することができる。
また、たとえば、熱硬化性のシリコーンゴム、一液型RTV(Room Temperature Vulcanizing)ゴム、二液型RTVゴム、LTV(Low Temperature Vulcanizable)シリコーンゴム、耐油性熱硬化性ゴムなどの熱硬化性弾性材料を用いることができる。
内層側弾性材23は、剥離剤26を含有し、外層側弾性材24から内層側弾性材23にかけてローラーシャフト21の軸方向に沿って複数本のスリット25を形成しておくことにより、所定押圧力ないし印字圧力を作用させた状態でのプラテンローラー20およびサーマルヘッド16による台紙なしラベル1の移送にともなって、内層側弾性材23の剥離剤26をこれらのスリット25を通して外層側弾性材24の周面に滲出させることができる(図3中、点線矢印を参照)。
したがって、弾性材22(外層側弾性材24)の周面に剥離剤26を供給する剥離剤26を供給し、プラテンローラー20としての剥離性ないし非粘着性を長期間にわたって維持することができ、台紙なしラベル1の安定した移送を保障することができる。
溝31の形状は任意であり、図示の例では、外層側弾性材24の外方側に開くV字形状としてある。
微細粉末32としては、たとえば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、タルク、クレイ、シリカ、カオリン、珪藻土、マイカ、リトボン、硫酸バリウム、ガラスパウダー、三酸化アンチモン、塩素化パラフィン、カーボランダム、ケイ石粉、ベンゾフェノン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂粒子を使用することができる。無機粉体あるいは有機粉体のどちらでもかまわない。
シリコーン型塗料33としては、前記剥離剤26と同様に、剥離性ないし離型性を有するものであればよく、剥離剤26と同種であれば好ましいが、異なる種類のものであっても、互いの剥離性を妨害するものでなければ任意の物質を採用可能である。
また、シリコーン型塗料33には、微細粉末32を含有させてあるので、剥離剤26ないしシリコーン型塗料33を外層側弾性材24の周面に安定して保持しておくことができるとともに、粘着剤層3との接触面積が少なくなるため、より剥離性を向上させることができる。
具体的には、内層側弾性材42の凹凸形状は、ローラーシャフト21の径方向に沿ったその断面形状が星形であり、この断面形状は、ローラーシャフト21のどの軸方向位置においても同じ星形である。
この星形は、図示の例では、八個の山部42Aと、山部42Aの間に位置する八個の谷部42Bと、を有する。
なお、スリット25のスリット間隔Wおよびスリット深さDは、既述のプラテンローラー20(図1、第1の実施例)およびプラテンローラー30(図4、第2の実施例)の場合と同様とすることができる。
すなわち、複数本のスリット25により形成されたそれぞれのユニット弾性部41A、41B、41C、・・・には、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧力)に対してより強い弾性反発力が発生し、プラテンローラー20に接触しつつ移送されてゆく台紙なしラベル1をプラテンローラー20の表面からはがすように作用することが望ましい。
プラテンローラー20の主要構成材である内層側弾性材42および外層側弾性材43は、そのA硬度が、下記のような範囲にある合成樹脂材料を使用することができる。
たとえば、内層側弾性材42のA硬度は、10〜30度、好ましくは20〜30度であり、外層側弾性材43のA硬度は、30〜80度、好ましくは50〜60度である。
内層側弾性材42のA硬度が10度未満の場合には、内層側弾性材42が柔らかくなりすぎてそれぞれのユニット弾性部41A、41B、41C、・・・が必要な弾性力ないし反発力を得にくく、30度をこえると、逆に硬くなって、ユニット弾性部41A、41B、41C、・・・が同じく必要な反発力を得にくい。
外層側弾性材43のA硬度が30度未満の場合には、台紙なしラベル1との接触摩擦力が過剰となって、プラテンローラー20としての移送機能に支障が生じ、80度をこえると、台紙なしラベル1に反発力を伝達しにくい。
図7は、サーマルプリンター8(図10)においてサーマルヘッド16とプラテンローラー40との間に台紙なしラベル1を挟持した状態のローラーシャフト21の軸方向拡大断面図、図8は、同、ローラーシャフト21の径方向拡大断面図である。ただし、図7において、星形の内層側弾性材42における山部42Aの部分および谷部42Bの部分について、同じ図面上に区分けして図示している。
すなわち、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kは、内層側弾性材42および外層側弾性材43から構成されているが、内層側弾性材42の体積がそれぞれわずかずつ異なっているため、その弾性変形量が異なって同一形状には撓まない。
また、印字が終了した台紙なしラベル1がサーマルヘッド16から離れたときに、撓んだユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kそれぞれが互いに隣接接触しているためわずかな摩擦力に差があり、もとの形状に戻るときに、全く同じタイミングで同一状態には戻らず、各ユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kが、それぞれの復元力にもとづいてバラバラに、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出すことになる。
なお、内層側弾性材42にまでスリット25が達していないユニット弾性部41G〜41Kは、その基部(内方側)では隣り合うユニット弾性部41G〜41Kと一体的ではありながら、その端部(外方側)では別体であり、反発力自体は低下するものの、それぞれ互いに連携はしつつ異なる復元作用を起こして、同じく、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出す機能を発揮する。
すなわち、図7および図8に示すように、比較的A硬度が小さい内層側弾性材42の体積が大きなユニット弾性部41A〜41Fと、内層側弾性材42の体積が小さなユニット弾性部41G〜41Kとでは、プラテンローラー40から受ける押圧力が同等であっても、プラテンローラー40が台紙なしラベル1を移送するように回転すると、ユニット弾性部41G〜41Kに対してユニット弾性部41A〜41Fの方が、相対的に大きな反発力を発生する。
内層側弾性材42の体積が大きいユニット弾性部41A〜41Fと、体積が小さいユニット弾性部41G〜41Kとに生じた反発量ないし復元量の違いが台紙なしラベル1を剥がれ易いように作用し、台紙なしラベル1がプラテンローラー40に貼り付くことはない。
このように各ユニット弾性部41A、41B、41C、・・・、41G、・・・41Kが台紙なしラベル1をバラバラに押し戻すことによりプラテンローラー40の非粘着性および離型性が向上され、台紙なしラベル1がプラテンローラー40に貼り付いたまま巻き込まれたり、進行方向が曲がってラベル詰まりが発生することがない。
たとえば、図8においてプラテンローラー40が図示の状態からわずかに反時計方向に回転した時点では、内層側弾性材42の山部42Aは台紙なしラベル1の移送方向下流側に位置をずらしており、台紙なしラベル1に対して印字圧が発生しているサーマルヘッド16との接触部位には、ユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kにおける内層側弾性材42の体積がより小さくなる外層側弾性材43の周面が至り、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kによる上述したような弾性反発力が変化してゆくことになる。
換言すれば、台紙なしラベル1との接触部分から下流側にかけて、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kの表面が細かく脈を打つように独立に稼働するので、プラテンローラー40の表面に貼り付いた状態の台紙なしラベル1をその移送方向および幅方向において不均一な剥離力が作用して、台紙なしラベル1をプラテンローラー40から自律的に、かつ強制的に引きはがす結果、ラベル詰まりを発生することなく適正に移送することができる。
ただし、上記ポンプ作用がなくても、剥離剤26は、内層側弾性材42から外層側弾性材43にかけて形成されたスリット25の毛細管現象によって、外層側弾性材43の周面に徐々に滲出してゆく。
したがって、弾性材41(外層側弾性材43)の周面に剥離剤26を供給する剥離剤26を供給し、プラテンローラー20としての剥離性ないし非粘着性を長期間にわたって維持することができ、台紙なしラベル1の安定した移送を保障することができる。
1A 台紙なしラベル1のラベル片
2 ラベル基材
3 粘着剤層
4 感熱発色剤層
5 剥離剤層
6 位置検出用マーク
7 切断予定線
8 サーマルプリンター(図10)
9 供給部
10 案内部
11 検出部
12 印字部
13 切断部
14 ガイドローラー(弾性体ローラー)
15 位置検出センサー
16 サーマルヘッド
17 プラテンローラー(弾性体ローラー)
18 固定刃
19 可動刃
20 プラテンローラー(第1の実施例、図1)
21 ローラーシャフト
22 弾性材
22A、22B、22C、・・・ ユニット弾性部(図3、図4)
23 内層側弾性材
24 外層側弾性材
25 スリット
25A スリット25における、外層側弾性材24側のスリット外端部(図4)
26 剥離剤
30 プラテンローラー(第2の実施例、図4)
31 V字型の溝
32 微細粉末
33 シリコーン型塗料
40 プラテンローラー(第3の実施例、図5)
41 弾性材
41A〜41F、41G〜41K ユニット弾性部(図7)
42 内層側弾性材
42A 内層側弾性材42の山部
42B 内層側弾性材42の谷部
43 外層側弾性材
Claims (9)
- ローラーシャフトと、
このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーであって、
前記弾性材は、
前記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、
この内層側弾性材の外周に設けて前記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、
前記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、
前記外層側弾性材から前記内層側弾性材にかけて、前記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを前記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成することにより、前記内層側弾性材の前記剥離剤がこれらのスリットを通して前記外層側弾性材の周面に滲出可能としていることを特徴とする弾性体ローラー。 - 前記内層側弾性材は、前記剥離剤を含有する材料からこれを形成するとともに、
前記外層側弾性材は、前記剥離剤を含有しない材料からこれを形成することを特徴とする請求項1記載の弾性体ローラー。 - 前記内層側弾性材の、JIS K6253規格に規定するデュロメータータイプAによるゴム硬度(以下、「A硬度」)は、前記外層側弾性材のA硬度より低いことを特徴とする請求項1または2記載の弾性体ローラー。
- 前記内層側弾性材のA硬度は、10〜30度であり、
前記外層側弾性材のA硬度は、30〜80度であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の弾性体ローラー。 - 前記スリットにおける、前記外層側弾性材側のスリット外端部に前記スリットに連通して前記外層側弾性材の前記周面に開口する溝を形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の弾性体ローラー。
- 前記外層側弾性材の前記周面は、微細粉末を含有したシリコーン系塗料によりこれを被覆していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の弾性体ローラー。
- 前記内層側弾性材は、その外周が凹凸形状を呈していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の弾性体ローラー。
- 前記内層側弾性材は、前記ローラーシャフトの径方向に沿ったその断面形状が星形であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性体ローラー。
- ローラーシャフトと、
このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法であって、
前記弾性材は、
前記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、
この内層側弾性材の外周に設けて前記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、
前記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、
前記外層側弾性材から前記内層側弾性材にかけて、前記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを前記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成しておくことにより、前記内層側弾性材の前記剥離剤をこれらのスリットを通して前記外層側弾性材の周面に滲出させ、
前記弾性材の前記周面に前記剥離剤を供給することを特徴とする弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法。
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