[go: up one dir, main page]

JP5972753B2 - 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法 - Google Patents

弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5972753B2
JP5972753B2 JP2012239727A JP2012239727A JP5972753B2 JP 5972753 B2 JP5972753 B2 JP 5972753B2 JP 2012239727 A JP2012239727 A JP 2012239727A JP 2012239727 A JP2012239727 A JP 2012239727A JP 5972753 B2 JP5972753 B2 JP 5972753B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic material
layer side
side elastic
roller
inner layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012239727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014087988A (ja
Inventor
晴彦 新田
晴彦 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sato Holdings Corp
Original Assignee
Sato Holdings Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sato Holdings Corp filed Critical Sato Holdings Corp
Priority to JP2012239727A priority Critical patent/JP5972753B2/ja
Publication of JP2014087988A publication Critical patent/JP2014087988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5972753B2 publication Critical patent/JP5972753B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Labeling Devices (AREA)

Description

本発明は弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法にかかるもので、とくに台紙なしラベルあるいは台紙付きの一般的なラベルその他の帯状部材を移送するプラテンローラーやニップローラーその他のローラーであって、とくに台紙なしラベルなどを移送する際にその粘着剤層ないし粘着剤が貼り付きにくく、台紙なしラベルが巻き込まれることを防止可能な弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法に関するものである。
従来から、ラベルの粘着剤層の裏面側に仮着する剥離紙(いわゆる台紙)を用いない台紙なしラベルが開発され、使用後には破棄されることになる台紙がないことから省資源材料として期待されている。
図9は、従来からの台紙なしラベル1をロール状に巻いた状態の斜視図であって、台紙なしラベル1は、図9中で、その一部を拡大断面で示すように、ラベル基材2と、裏面側の粘着剤層3と、表面側の感熱発色剤層4およびその上層側の透明な剥離剤層5と、を有する。
なお、ラベル基材2の裏面側に位置検出用マーク6をあらかじめ印刷してある。
また、ラベル基材2の表面側に必要に応じて、ラベル使用者のマークや名称その他のデザインなどの固定情報(図示せず)をあらかじめ印刷しておくこともできる。
この台紙なしラベル1は、切断予定線7において所定ピッチで切断することにより単葉のラベル片1Aとすることができる。
図10は、この台紙なしラベル1を装填し、商品についての価格やバーコードその他の商品情報や、物品あるいはサービスに関する管理情報などの可変情報を必要に応じて印字するためのサーマルプリンター8の概略側面図であって、サーマルプリンター8は、台紙なしラベル1の供給部9と、案内部10と、検出部11と、印字部12と、切断部13と、を有する。
供給部9は、ロール状の台紙なしラベル1を保持し、案内部10、検出部11、印字部12および切断部13方向に台紙なしラベル1を帯状に繰り出し可能とする。
案内部10は、ガイドローラー14を有し、繰り出された台紙なしラベル1を検出部11および印字部12方向に案内可能とする。
検出部11は、位置検出センサー15を有し、台紙なしラベル1の裏面側の位置検出用マーク6を検出して、印字部12に対する台紙なしラベル1(ラベル片1A)の相対的位置を検出可能とする。
印字部12は、サーマルヘッド16およびプラテンローラー17(弾性体ローラー)を有し、この間に所定印字圧力で台紙なしラベル1を挟持し、一定速度でプラテンローラー17を回転駆動するとともに、サーマルヘッド16への印字データの供給により感熱発色剤層4を発色させ、台紙なしラベル1(ラベル片1A)に所定の可変情報を印字可能である。
切断部13は、固定刃18および可動刃19を有し、この間に移送されてきた印字済みの台紙なしラベル1を所定ピッチによる切断予定線7の部分で切断して、ラベル片1Aを発行排出する。
このような構成のサーマルプリンター8において、台紙なしラベル1を移送印字するためのプラテンローラー17には、ゴム材などの弾性体によるローラーが使用されているが、粘着剤層3の粘着剤が付着しにくくするために、粘着剤が付着しにくいシリコーンゴム材によりプラテンローラー17を構成したり、あるいはシリコーンオイルやシリコーン系塗料などをプラテンローラー17の外周表面に塗布することが行われている。
しかしながら、粘着剤層3が、プラテンローラー17と接触することにより、シリコーンオイルが粘着剤層3の粘着剤に移行して行く。プラテンローラー17の外周表面上にシリコーンオイルが徐々に不足する結果、台紙なしラベル1との剥離性ないし離型性が低下してしまうというという問題がある。
したがって、長期間の使用にあたっては、粘着剤の付着を完全に防止することが困難であり、プラテンローラー17を通過した台紙なしラベル1がそのままプラテンローラー17に貼り付いて巻き込まれてしまうため(図10中、仮想線を参照)、ラベル詰まりを起こし、台紙なしラベル1の正常な移送、印字およびラベル片1Aの発行に支障をきたすという問題がある。
さらに、台紙なしラベル1をサーマルヘッド16およびプラテンローラー17の間に挟持したままの状態で、印字発行を停止しているような場合には、台紙なしラベル1がプラテンローラー17の表面からはがれにくくなって、上述と同様に、台紙なしラベル1の巻込みが発生しやすくなるという問題がある。
したがって、一般的には、プラテンローラー17の外周表面を清掃する作業、あるいはプラテンローラー17の交換作業などのメンテナンスを繰り返す必要が生じ、長期間にわたって安定した移送および印字を可能とするプラテンローラー17(弾性体ローラー)が要請されている。
また、プラテンローラー17以外にも、プリンターの構成に応じて台紙なしラベル1の移送用として回転駆動する一対のローラーからなるニップローラー(図示せず)や、ガイドローラー14のように台紙なしラベル1を単純に案内するためのローラーとしても、非粘着性、あるいは剥離性(離型性)に優れた弾性体ローラーが要請されている。
さらに、台紙なしラベル1あるいは一般的な台紙付きラベルについても、これらのいずれを装填しても、安定して移送することができる弾性体ローラーが要請されている。
上述の台紙なしラベル1と同様に、たとえば、コーターや印刷機において、裏面側に粘着剤層あるいは接着剤層を有する紙やフィルムベースの帯状部材を移送あるいは案内する際にも、上述のような諸問題が発生することが懸念され、非粘着性、あるいは剥離性(離型性)に優れた弾性体ローラーが要請されている。
特開2011−31426号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、非粘着性、あるいは剥離性(離型性)に優れたプラテンローラーその他の弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法を提供することを課題とする。
また本発明は、弾性体ローラーの周面から台紙なしラベルなどの粘着剤層に移行してしまうシリコーンオイルなどの剥離剤を補充可能な弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法を提供することを課題とする。
また本発明は、非粘着性や剥離性を長期間にわたって維持することができる弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、弾性材を二層構造(内層側弾性材および外層側弾性材)とすること、内層側弾性材に剥離剤を含有しておくこと、弾性材に形成した複数本のスリットにより剥離剤を外層側弾性材の周面に滲出させることに着目したもので、第一の発明は、ローラーシャフトと、このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーであって、上記弾性材は、上記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、この内層側弾性材の外周に設けて上記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、上記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、上記外層側弾性材から上記内層側弾性材にかけて、上記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを上記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成することにより、上記内層側弾性材の上記剥離剤がこれらのスリットを通して上記外層側弾性材の周面に滲出可能としていることを特徴とする弾性体ローラーである。
第二の発明は、ローラーシャフトと、このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法であって、上記弾性材は、上記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、この内層側弾性材の外周に設けて上記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、上記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、上記外層側弾性材から上記内層側弾性材にかけて、上記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを上記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成しておくことにより、上記内層側弾性材の上記剥離剤をこれらのスリットを通して上記外層側弾性材の周面に滲出させ、上記弾性材の上記周面に上記剥離剤を供給することを特徴とする弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法である。
上記内層側弾性材は、上記剥離剤を含有する材料からこれを形成するとともに、上記外層側弾性材は、上記剥離剤を含有しない材料からこれを形成する。
上記内層側弾性材の、JIS K6253規格に規定するデュロメータータイプAによるゴム硬度(以下、「A硬度」)は、上記外層側弾性材のA硬度より低いことが望ましい。
上記内層側弾性材のA硬度は、10〜30度であり、上記外層側弾性材のA硬度は、30〜80度であることが望ましい。
上記スリットにおける、上記外層側弾性材側のスリット外端部に上記スリットに連通して上記外層側弾性材の上記周面に開口する溝を形成することができる。
上記外層側弾性材の上記周面は、微細粉末を含有したシリコーン系塗料によりこれを被覆することができる。
上記内層側弾性材は、その外周が凹凸形状を呈することができる。
上記内層側弾性材は、上記ローラーシャフトの径方向に沿ったその断面形状が星形であっても良い。
本発明による弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法においては、弾性材を二層構造として、内層側弾性材に剥離剤を含有しておき、弾性材に形成した複数本のスリットにより剥離剤を外層側弾性材の周面に滲出させるようにしたので、弾性体ローラーの使用にともなって外層側弾性材の表面(周面)において消耗されてゆくシリコーンオイルなどの剥離剤を内層側弾性材からスリットを経由して補充することができ、台紙なしラベルその他の帯状部材に所定押圧力で接触して使用される弾性体ローラーの非粘着性あるいは剥離性を向上させることができる。
とくに第一の発明の弾性体ローラーによれば、内層側弾性材が含有している剥離剤をスリットを介して外層側弾性材に少しずつ徐々に供給することができるので、消耗されてゆく剥離剤を補充供給して、弾性体ローラーとしての非粘着性を維持することができる。
とくに第二の発明の弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法によれば、剥離剤を内層側弾性材に含有させておき、この剥離剤をスリットを介して外層側弾性材の周面に少しずつ徐々に供給するようにしたので、弾性体ローラーの周面において消耗されてゆく剥離剤を補充供給することができる。
本発明の第1の実施例による弾性体ローラー(プラテンローラー20)の斜視図である。 同、プラテンローラー20の側面図である。 同、プラテンローラー20の軸方向の要部拡大断面図である。 本発明の第2の実施例による弾性体ローラー(プラテンローラー30)の軸方向の要部拡大断面図である。 本発明の第3の実施例による弾性体ローラー(プラテンローラー40)の斜視図である。 同、プラテンローラー40の側面図である。 同、サーマルプリンター8(図10)においてサーマルヘッド16とプラテンローラー40との間に台紙なしラベル1を挟持した状態のローラーシャフト21の軸方向拡大断面図である。 同、ローラーシャフト21の径方向拡大断面図である。 従来からの台紙なしラベル1をロール状に巻いた状態の斜視図である。 同、台紙なしラベル1を装填し、商品についての価格やバーコードその他の商品情報や、物品あるいはサービスに関する管理情報などの可変情報を必要に応じて印字するためのサーマルプリンター8の概略側面図である。
本発明は、弾性材を二層構造として、内層側弾性材に剥離剤を含有しておき、弾性材に形成した複数本のスリットにより剥離剤を外層側弾性材の周面に滲出させて、消耗されてゆく剥離剤を補充供給するようにしたので、非粘着性あるいは剥離性(離型性)に優れた弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法を実現した。
つぎに、本発明の第1の実施例による弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法を、前記プラテンローラー17(図10)と同様に、サーマルプリンター8におけるプラテンローラー20(ラベル用弾性体ローラー)として構成した場合を例に取って図1ないし図3にもとづき説明する。ただし、図9および図10と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、プラテンローラー20(ラベル用弾性体ローラー)の斜視図、図2は、プラテンローラー20の側面図、図3は、プラテンローラー20の軸方向の要部拡大断面図である。
プラテンローラー20は、ローラーシャフト21と、このローラーシャフト21の周囲に取り付けるとともに一体的に回転可能な弾性材22と、を有するとともに、この弾性材22にラベル(たとえば前述の台紙なしラベル1、図9)を接触させて移送するものである。
弾性材22は、ローラーシャフト21の外周に設けた内層側弾性材23と、この内層側弾性材23の外周に一体的に設けて台紙なしラベル1に接触する外層側弾性材24と、を有する。
図示のように、内層側弾性材23は、その外周が断面円形状を呈している。
すなわち、内層側弾性材23は、ローラーシャフト21の径方向において、均一な断面形状であって、ローラーシャフト21の径方向断面において、内層側弾性材23の直径は一定である。
さらに、外層側弾性材24から内層側弾性材23にかけてローラーシャフト21の軸方向に沿って、かつ軸方向に直角な方向に円周をめぐって、複数本のスリット25(図2では、点線で示している)を所定の深さまで切り込み形成することにより、弾性材22を互いに独立変位可能な複数個のユニット弾性部22A、22B、22C、・・・に分割している(図1、図3)。
スリット25は、図示の例では、ローラーシャフト21の軸方向に沿って、互いに隣り合うスリット25どうしのスリット間隔W(図3)を均一としている。
たとえば、スリット25は、そのスリット間隔Wが0.50〜1.00mmである。
もちろん、スリット25は、ローラーシャフト21の軸方向に沿って、その隣り合うスリット25どうしのスリット間隔Wを不均一とすることもできる。
なお、このスリット幅Wが1.00mmをこえた場合、シリコーンオイルなどの剥離剤26(後述)の滲出量が少なくなり、十分な剥離性を得ることができない。
スリット幅Wが0.50mm未満の場合にはプラテンローラー20の強度を保つことができなくなる。、
スリット25は、外層側弾性材24を介して内層側弾性材23の一部まで切り込んでいる。図示の例では、スリット25は、弾性材22において均一な深さで円形状を有する内層側弾性材23まで切り込んでいる。
プラテンローラー20の材料あるいはその直径などにもよるが、スリット25は、弾性材22の外表面から内方に向かってそのスリット深さD(図3)を、たとえば、プラテンローラー20全体の直径が10〜30mm程度の場合に、1.00〜3.00mmとすることができる。
もちろん、このスリット深さDは任意であって、スリット25は、外層側弾性材24から内層側弾性材23を通して、最深でローラーシャフト21に至る直前の深さまで切り込むこともでき、スリット深さDによりシリコーンオイルなどの剥離剤26(後述)の滲出量および滲出速度を調整可能である。
また、スリット深さDは、ローラーシャフト21の軸方向におけるそれぞれのスリット25について、これを不均一に設けることもできるし、均一にすることもできる。
さらに、ローラーシャフト21の径方向においても、スリット深さDを不均一に設けることもできるし、均一にすることもできる。
なお、スリット深さDとスリット間隔Wとの比D:Wは、6:1〜1:3の範囲とすることができ、3:1〜1:2の範囲とすることが望ましい。
比D:Wが6:1をこえた場合、すなわち、スリット25をより深く形成し、互いの間の間隔を狭めても、ユニット弾性部22A、22B、22C、・・・の深部は押圧された場合の変形量が少ないために剥離剤滲出効果の向上を望むことができないとともに、プラテンローラー20が損傷しやすくなる不具合が生ずる。
一方、比D:Wが1:3未満になると、スリット25を形成したことによる剥離剤滲出効果を得にくくなる。
さらに、内層側弾性材23には、シリコーンオイルなどの剥離剤26(とくに図3において、点で描いている)を含有させてあり、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧)がかかるため、それぞれ独立変位可能な各ユニット弾性部22A、22B、22C、・・・におけるポンプ作用により、内層側弾性材23から剥離剤26が、スリット25を通って外層側弾性材24の周面に滲出するように構成している。
ただし、上記ポンプ作用がなくても、外層側弾性材24から内層側弾性材23にかけて形成されたスリット25の毛細管現象によって剥離剤26は、外層側弾性材24の周面に徐々に滲出する。
なお、内層側弾性材23のA硬度(JIS K6253規格に規定するデュロメータータイプAによるゴム硬度)は、外層側弾性材24のA硬度と同等か、あるいはこれをより低く形成し、内層側弾性材23が外層側弾性材24より大きく弾性変形することが望ましい。
すなわち、複数本のスリット25により形成されたそれぞれのユニット弾性部22A、22B、22C、・・・には、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧力)に対して弾性反発力が発生し、撓んだユニット弾性部22A、22B、22C、・・・それぞれが互いに隣接接触しているためわずかな摩擦力に差があり、もとの形状に戻るときに、上記ポンプ作用を発揮するとともに、全く同じタイミングで同一状態には戻らず、各ユニット弾性部22A、22B、22C、・・・が、それぞれの復元力にもとづいてバラバラに、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出すように作用し、プラテンローラー20に接触しつつ移送されてゆく台紙なしラベル1をプラテンローラー20の表面からはがすように作用することが期待される。
上述のように、内層側弾性材23は、シリコーンオイルなどの剥離剤26を含有しやすく、外層側弾性材24は、剥離剤26を含有しにくい材料からこれを形成している。
したがって、既述のようにポンプ作用や毛細管現象により内層側弾性材23の剥離剤26がそれぞれのスリット25を通して外層側弾性材24の周面に徐々に滲出可能としている。
内層側弾性材23および外層側弾性材24は、これを熱可塑性弾性部材から構成することができる。
また、内層側弾性材23および外層側弾性材24は、これを同系列のシリコーンゴムなどの熱硬化性弾性材料から構成することができる。
内層側弾性材23および外層側弾性材24を構成する合成樹脂としては、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリブデン、結晶性ポリブタジエン、ポリブタジエン、スチレンブタジエン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビリニデン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、アイオノマー、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン、エチレンポリテトラフルオロエチレン共重合体、ポリアセタール(ポリオキシメチレン)、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリスチレン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリオキシベンゾイル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル、1,2−ポリブタジエン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ケイ素樹脂を使用することができる。
また、たとえば、熱硬化性のシリコーンゴム、一液型RTV(Room Temperature Vulcanizing)ゴム、二液型RTVゴム、LTV(Low Temperature Vulcanizable)シリコーンゴム、耐油性熱硬化性ゴムなどの熱硬化性弾性材料を用いることができる。
こうした構成のプラテンローラー20による外層側弾性材24の周面への剥離剤26供給作用を図3にもとづき説明する。
内層側弾性材23は、剥離剤26を含有し、外層側弾性材24から内層側弾性材23にかけてローラーシャフト21の軸方向に沿って複数本のスリット25を形成しておくことにより、所定押圧力ないし印字圧力を作用させた状態でのプラテンローラー20およびサーマルヘッド16による台紙なしラベル1の移送にともなって、内層側弾性材23の剥離剤26をこれらのスリット25を通して外層側弾性材24の周面に滲出させることができる(図3中、点線矢印を参照)。
したがって、弾性材22(外層側弾性材24)の周面に剥離剤26を供給する剥離剤26を供給し、プラテンローラー20としての剥離性ないし非粘着性を長期間にわたって維持することができ、台紙なしラベル1の安定した移送を保障することができる。
図4は、本発明の第2の実施例によるプラテンローラー30の軸方向の要部拡大断面図であって、プラテンローラー30は、既述のプラテンローラー20(第1の実施例、図1)とほぼ同様の構成であるが、プラテンローラー30においては、前記スリット25における、外層側弾性材24側のスリット外端部25Aにスリット25に連通して外層側弾性材24の周面に開口する溝31を形成している。
溝31の形状は任意であり、図示の例では、外層側弾性材24の外方側に開くV字形状としてある。
さらに、外層側弾性材24の周面は、微細粉末32を含有したシリコーンオイルなどシリコーン系塗料33によりこれを被覆しておくことができる。
微細粉末32としては、たとえば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、タルク、クレイ、シリカ、カオリン、珪藻土、マイカ、リトボン、硫酸バリウム、ガラスパウダー、三酸化アンチモン、塩素化パラフィン、カーボランダム、ケイ石粉、ベンゾフェノン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンワックス、シリコーン樹脂粒子を使用することができる。無機粉体あるいは有機粉体のどちらでもかまわない。
シリコーン型塗料33としては、前記剥離剤26と同様に、剥離性ないし離型性を有するものであればよく、剥離剤26と同種であれば好ましいが、異なる種類のものであっても、互いの剥離性を妨害するものでなければ任意の物質を採用可能である。
こうした構成のプラテンローラー30においても、プラテンローラー20(第1の実施例、図1ないし図3)と同様に、内層側弾性材23の剥離剤26がスリット25および溝31を通して外層側弾性材24の周面に滲出するように供給されることとなり、プラテンローラー30の使用にともなって消耗する剥離剤26を持続的に補充して、プラテンローラー30の非粘着性あるいは剥離性(離型性)を長期にわたって維持することができる。
とくに、スリット25のスリット外端部25Aには溝31を形成しているので、剥離剤26が溝31に一時的に滞留し、外層側弾性材24の周面への剥離剤26の供給を安定化することができる。
また、シリコーン型塗料33には、微細粉末32を含有させてあるので、剥離剤26ないしシリコーン型塗料33を外層側弾性材24の周面に安定して保持しておくことができるとともに、粘着剤層3との接触面積が少なくなるため、より剥離性を向上させることができる。
つぎに図5は、本発明の第3の実施例によるプラテンローラー40の斜視図、図6は、プラテンローラー40の側面図であって、プラテンローラー40は、前記ローラーシャフト21と、弾性材41と、を有するとともに、この弾性材41に前記台紙なしラベル1(図9)を接触させて移送するものである。
弾性材41は、ローラーシャフト21の外周に設けた内層側弾性材42と、この内層側弾性材42の外周に一体的に設けて台紙なしラベル1に接触する外層側弾性材43と、を有する。
図示のように、内層側弾性材42は、その外周が凹凸形状を呈しており、外層側弾性材43の外周の形状とは異なっている。
具体的には、内層側弾性材42の凹凸形状は、ローラーシャフト21の径方向に沿ったその断面形状が星形であり、この断面形状は、ローラーシャフト21のどの軸方向位置においても同じ星形である。
この星形は、図示の例では、八個の山部42Aと、山部42Aの間に位置する八個の谷部42Bと、を有する。
さらに、外層側弾性材43から内層側弾性材42にかけてローラーシャフト21の軸方向に沿って、かつ軸方向に直角な方向に円周をめぐって、前記複数本のスリット25(図6では、点線で示している)を切り込み形成することにより、弾性材41を互いに独立変位可能な複数個のユニット弾性部41A、41B、41C、・・・に分割している(図5、図7)。
なお、スリット25のスリット間隔Wおよびスリット深さDは、既述のプラテンローラー20(図1、第1の実施例)およびプラテンローラー30(図4、第2の実施例)の場合と同様とすることができる。
たとえば、各スリット25は、外層側弾性材43を介して内層側弾性材42の一部まで切り込んでいる。図示の例では、スリット25は、弾性材41において均一な深さで上記星形の凹凸形状を有する内層側弾性材42の山部42Aまで切り込んでおり、その谷部42Bまでには達していない。
なお、内層側弾性材42のA硬度は、外層側弾性材43のA硬度よりこれを低く形成し、内層側弾性材42が外層側弾性材43より大きく弾性変形するようにしている。
すなわち、複数本のスリット25により形成されたそれぞれのユニット弾性部41A、41B、41C、・・・には、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧力)に対してより強い弾性反発力が発生し、プラテンローラー20に接触しつつ移送されてゆく台紙なしラベル1をプラテンローラー20の表面からはがすように作用することが望ましい。
プラテンローラー20の主要構成材である内層側弾性材42および外層側弾性材43は、そのA硬度が、下記のような範囲にある合成樹脂材料を使用することができる。
たとえば、内層側弾性材42のA硬度は、10〜30度、好ましくは20〜30度であり、外層側弾性材43のA硬度は、30〜80度、好ましくは50〜60度である。
内層側弾性材42のA硬度が10度未満の場合には、内層側弾性材42が柔らかくなりすぎてそれぞれのユニット弾性部41A、41B、41C、・・・が必要な弾性力ないし反発力を得にくく、30度をこえると、逆に硬くなって、ユニット弾性部41A、41B、41C、・・・が同じく必要な反発力を得にくい。
外層側弾性材43のA硬度が30度未満の場合には、台紙なしラベル1との接触摩擦力が過剰となって、プラテンローラー20としての移送機能に支障が生じ、80度をこえると、台紙なしラベル1に反発力を伝達しにくい。
こうした構成のプラテンローラー40による台紙なしラベル1(図9)の移送作用、および外層側弾性材43の周面への剥離剤26供給作用を図7および図8にもとづき説明する。
図7は、サーマルプリンター8(図10)においてサーマルヘッド16とプラテンローラー40との間に台紙なしラベル1を挟持した状態のローラーシャフト21の軸方向拡大断面図、図8は、同、ローラーシャフト21の径方向拡大断面図である。ただし、図7において、星形の内層側弾性材42における山部42Aの部分および谷部42Bの部分について、同じ図面上に区分けして図示している。
図7および図8に示すように、台紙なしラベル1はサーマルヘッド16とプラテンローラー40とに挟まれ、その粘着剤層3が所定の印字圧力(押圧力)でプラテンローラー40に押し付けられ、一時的に貼り付けられたと同等の状態になる。
まず台紙なしラベル1の移送作用について述べると、プラテンローラー40には複数のスリット25が形成されているため、それぞれのスリット25により、互いに隣り合うように分割された独立変位可能なユニット弾性部41A、41B、41C、41D、41E、41F(図7中、右側に位置している)、およびユニット弾性部41G、41H、41I、41J、41K(図7中、左側に位置している)、..は、それぞれ独立した挙動を示す。
すなわち、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kは、内層側弾性材42および外層側弾性材43から構成されているが、内層側弾性材42の体積がそれぞれわずかずつ異なっているため、その弾性変形量が異なって同一形状には撓まない。
また、印字が終了した台紙なしラベル1がサーマルヘッド16から離れたときに、撓んだユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kそれぞれが互いに隣接接触しているためわずかな摩擦力に差があり、もとの形状に戻るときに、全く同じタイミングで同一状態には戻らず、各ユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kが、それぞれの復元力にもとづいてバラバラに、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出すことになる。
なお、内層側弾性材42にまでスリット25が達していないユニット弾性部41G〜41Kは、その基部(内方側)では隣り合うユニット弾性部41G〜41Kと一体的ではありながら、その端部(外方側)では別体であり、反発力自体は低下するものの、それぞれ互いに連携はしつつ異なる復元作用を起こして、同じく、台紙なしラベル1をプラテンローラー17から離すように押し出す機能を発揮する。
さらに、内層側弾性材42が星形の凹凸形状となっているので、単一のユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kにおいても、プラテンローラー40の回転にともなってサーマルヘッド16から離れるときの剥離機能が確実になる。
すなわち、図7および図8に示すように、比較的A硬度が小さい内層側弾性材42の体積が大きなユニット弾性部41A〜41Fと、内層側弾性材42の体積が小さなユニット弾性部41G〜41Kとでは、プラテンローラー40から受ける押圧力が同等であっても、プラテンローラー40が台紙なしラベル1を移送するように回転すると、ユニット弾性部41G〜41Kに対してユニット弾性部41A〜41Fの方が、相対的に大きな反発力を発生する。
内層側弾性材42の体積が大きいユニット弾性部41A〜41Fと、体積が小さいユニット弾性部41G〜41Kとに生じた反発量ないし復元量の違いが台紙なしラベル1を剥がれ易いように作用し、台紙なしラベル1がプラテンローラー40に貼り付くことはない。
このように各ユニット弾性部41A、41B、41C、・・・、41G、・・・41Kが台紙なしラベル1をバラバラに押し戻すことによりプラテンローラー40の非粘着性および離型性が向上され、台紙なしラベル1がプラテンローラー40に貼り付いたまま巻き込まれたり、進行方向が曲がってラベル詰まりが発生することがない。
かくして、台紙なしラベル1あるいは台紙付きラベルなど多層構造を有する印字媒体をサーマルプリンター8に装填して印字する場合に、外層側弾性材43の外周面は平滑な曲面であって、プラテンローラー40がサーマルヘッド16の全面に印字媒体を安定して接触させることができるとともに、安定した移送印字作用を保障することができる。
なお、図7および図8において、プラテンローラー40のうちユニット弾性部41A〜41Fを内層側弾性材42の体積が大きいユニット弾性部とし、ユニット弾性部41G〜41Kを体積が小さいユニット弾性部として説明したが、それは、サーマルヘッド16による押圧を受けている瞬間的に生じた状態であって、体積の大小はプラテンローラー40の回転に伴って次々に変化して行く。
たとえば、図8においてプラテンローラー40が図示の状態からわずかに反時計方向に回転した時点では、内層側弾性材42の山部42Aは台紙なしラベル1の移送方向下流側に位置をずらしており、台紙なしラベル1に対して印字圧が発生しているサーマルヘッド16との接触部位には、ユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kにおける内層側弾性材42の体積がより小さくなる外層側弾性材43の周面が至り、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kによる上述したような弾性反発力が変化してゆくことになる。
換言すれば、台紙なしラベル1との接触部分から下流側にかけて、それぞれのユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kの表面が細かく脈を打つように独立に稼働するので、プラテンローラー40の表面に貼り付いた状態の台紙なしラベル1をその移送方向および幅方向において不均一な剥離力が作用して、台紙なしラベル1をプラテンローラー40から自律的に、かつ強制的に引きはがす結果、ラベル詰まりを発生することなく適正に移送することができる。
つぎに、外層側弾性材43の周面への剥離剤26供給作用について述べると、既述のプラテンローラー20(第1の実施例、図1)およびプラテンローラー30(第2の実施例、図4)と同様に、内層側弾性材42には、シリコーンオイルなどの剥離剤26を含有させてあり、サーマルヘッド16からの押圧力(印字圧)がかかるため、それぞれ独立変位可能な各ユニット弾性部41A〜41F、41G〜41Kにおけるポンプ作用により、内層側弾性材42から剥離剤26が、スリット25を通って外層側弾性材43の周面に滲出することができる。
ただし、上記ポンプ作用がなくても、剥離剤26は、内層側弾性材42から外層側弾性材43にかけて形成されたスリット25の毛細管現象によって、外層側弾性材43の周面に徐々に滲出してゆく。
したがって、弾性材41(外層側弾性材43)の周面に剥離剤26を供給する剥離剤26を供給し、プラテンローラー20としての剥離性ないし非粘着性を長期間にわたって維持することができ、台紙なしラベル1の安定した移送を保障することができる。
なお、スリット25のスリット深さDを調整することにより、内層側弾性材42において剥離剤26を含浸させた切込み量(断面積)を変えることができ、かくして外層側弾性材43の周面の各部位における剥離剤26の滲出量および滲出速度を調節することが可能である。
さらに、第2の実施例によるプラテンローラー30(図4)と同様に、スリット25に連通する溝31を形成する構成、あるいは、微細粉末32を含有したシリコーンオイルなどシリコーン系塗料33を外層側弾性材43の周面に被覆する構成を採用することもできる。
なお、上述の第3の実施例における内層側弾性材42の凹凸形状は、図示は省略するが、上述のような構成以外にも、ローラーシャフト21の径方向あるいは軸方向における規則性を完全に排除した任意の形状、さらには、大小あるいは所定形状ないし高さの複数個のイボを突出させた形状、また、曲面あるいは平面の組み合わせによるその他任意の形状を採用することも可能であって、プラテンローラーその他の弾性体ローラーとして、押圧力が作用している状態でその回転にともないその表面が脈動的ないし不規則に変化して台紙なしラベルなどの帯状部材を積極的にローラー表面からはがしてゆくような機能を付与することができる。
1 台紙なしラベル(台紙なし帯状部材、図9)
1A 台紙なしラベル1のラベル片
2 ラベル基材
3 粘着剤層
4 感熱発色剤層
5 剥離剤層
6 位置検出用マーク
7 切断予定線
8 サーマルプリンター(図10)
9 供給部
10 案内部
11 検出部
12 印字部
13 切断部
14 ガイドローラー(弾性体ローラー)
15 位置検出センサー
16 サーマルヘッド
17 プラテンローラー(弾性体ローラー)
18 固定刃
19 可動刃
20 プラテンローラー(第1の実施例、図1)
21 ローラーシャフト
22 弾性材
22A、22B、22C、・・・ ユニット弾性部(図3、図4)
23 内層側弾性材
24 外層側弾性材
25 スリット
25A スリット25における、外層側弾性材24側のスリット外端部(図4)
26 剥離剤
30 プラテンローラー(第2の実施例、図4)
31 V字型の溝
32 微細粉末
33 シリコーン型塗料
40 プラテンローラー(第3の実施例、図5)
41 弾性材
41A〜41F、41G〜41K ユニット弾性部(図7)
42 内層側弾性材
42A 内層側弾性材42の山部
42B 内層側弾性材42の谷部
43 外層側弾性材

Claims (9)

  1. ローラーシャフトと、
    このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーであって、
    前記弾性材は、
    前記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、
    この内層側弾性材の外周に設けて前記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、
    前記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、
    前記外層側弾性材から前記内層側弾性材にかけて、前記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを前記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成することにより、前記内層側弾性材の前記剥離剤がこれらのスリットを通して前記外層側弾性材の周面に滲出可能としていることを特徴とする弾性体ローラー。
  2. 前記内層側弾性材は、前記剥離剤を含有する材料からこれを形成するとともに、
    前記外層側弾性材は、前記剥離剤を含有しない材料からこれを形成することを特徴とする請求項1記載の弾性体ローラー。
  3. 前記内層側弾性材の、JIS K6253規格に規定するデュロメータータイプAによるゴム硬度(以下、「A硬度」)は、前記外層側弾性材のA硬度より低いことを特徴とする請求項1または2記載の弾性体ローラー。
  4. 前記内層側弾性材のA硬度は、10〜30度であり、
    前記外層側弾性材のA硬度は、30〜80度であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の弾性体ローラー。
  5. 前記スリットにおける、前記外層側弾性材側のスリット外端部に前記スリットに連通して前記外層側弾性材の前記周面に開口する溝を形成していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の弾性体ローラー。
  6. 前記外層側弾性材の前記周面は、微細粉末を含有したシリコーン系塗料によりこれを被覆していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の弾性体ローラー。
  7. 前記内層側弾性材は、その外周が凹凸形状を呈していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の弾性体ローラー。
  8. 前記内層側弾性材は、前記ローラーシャフトの径方向に沿ったその断面形状が星形であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の弾性体ローラー。
  9. ローラーシャフトと、
    このローラーシャフトの周囲に取り付けた弾性材と、を有するとともに、この弾性材に帯状部材を接触させて移送するための弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法であって、
    前記弾性材は、
    前記ローラーシャフトの外周に設けた内層側弾性材と、
    この内層側弾性材の外周に設けて前記帯状部材に接触する外層側弾性材と、を有するとともに、
    前記内層側弾性材は、剥離剤を含有し、
    前記外層側弾性材から前記内層側弾性材にかけて、前記ローラーシャフトの軸方向に直交する複数本のスリットを前記ローラーシャフトの軸方向に沿って形成しておくことにより、前記内層側弾性材の前記剥離剤をこれらのスリットを通して前記外層側弾性材の周面に滲出させ、
    前記弾性材の前記周面に前記剥離剤を供給することを特徴とする弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法。
JP2012239727A 2012-10-31 2012-10-31 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法 Active JP5972753B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239727A JP5972753B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012239727A JP5972753B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014087988A JP2014087988A (ja) 2014-05-15
JP5972753B2 true JP5972753B2 (ja) 2016-08-17

Family

ID=50790341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012239727A Active JP5972753B2 (ja) 2012-10-31 2012-10-31 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5972753B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6324212B2 (ja) * 2014-05-27 2018-05-16 サトーホールディングス株式会社 弾性体ローラー
JP6324213B2 (ja) 2014-05-27 2018-05-16 サトーホールディングス株式会社 弾性体ローラー
JP6422706B2 (ja) * 2014-08-29 2018-11-14 サトーホールディングス株式会社 弾性体ローラー
JP6380977B2 (ja) * 2014-08-29 2018-08-29 サトーホールディングス株式会社 弾性体ローラー
JP2021045941A (ja) * 2019-09-20 2021-03-25 株式会社寺岡精工 プラテンローラー、ラベル発行装置、ラベル貼付装置、包装装置
JP6874088B2 (ja) * 2019-10-10 2021-05-19 東芝テック株式会社 プリンタ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6112742U (ja) * 1984-06-27 1986-01-25 カルプ工業株式会社 印字ロ−ル
JPS6159042U (ja) * 1984-09-20 1986-04-21
JPS61254365A (ja) * 1985-05-08 1986-11-12 Seiko Epson Corp サ−マルプリンタ用プラテン
US5779370A (en) * 1996-02-20 1998-07-14 Premark Feg L.L.C. Apparatus for printing labels and a self-releasing print roller therefor
JP4674984B2 (ja) * 2001-03-27 2011-04-20 株式会社サトー ラベルプリンタ
JP5207897B2 (ja) * 2008-09-19 2013-06-12 ユニ・チャーム株式会社 搬送ローラ、ローラ製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014087988A (ja) 2014-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5972753B2 (ja) 弾性体ローラーおよび弾性体ローラーにおける弾性材周面への剥離剤供給方法
JP5558618B1 (ja) 弾性体ローラー
JP5507749B1 (ja) 弾性体ローラー
KR101669128B1 (ko) 탄성체 롤러
JP6012404B2 (ja) 弾性体ローラー、弾性体ローラーによる帯状部材の移送方法および貼付け方法
JP6324213B2 (ja) 弾性体ローラー
JP6380977B2 (ja) 弾性体ローラー
JP6422706B2 (ja) 弾性体ローラー
JP2016050073A (ja) 弾性体ローラー
JP5868745B2 (ja) プラテンローラ
JP5943662B2 (ja) プラテンローラ
JP6417238B2 (ja) 非粘着シート、非粘着シートを備えた機器および非粘着シートの使用方法
JP5507750B1 (ja) 弾性体ローラー
JP6956060B2 (ja) プリンタ用プラテンローラー
JP2017030903A (ja) 弾性体無端ベルトおよび弾性体無端ベルト装置
JP6324212B2 (ja) 弾性体ローラー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160708

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5972753

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250