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JP5971564B2 - 情報記録媒体および情報記録媒体を保持する保持装置 - Google Patents

情報記録媒体および情報記録媒体を保持する保持装置 Download PDF

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Description

本願は、厚さが0.2mmより薄い樹脂製の情報記録媒体およびその情報記録媒体を保持する保持装置に関する。
基板が樹脂からなる円盤状の光記録媒体への情報の記録・消去・再生を速く行うためには光記録媒体を速く回す必要がある。
しかし、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル・バーサタイル・ディスク)、BD(ブルーレイ・ディスク)など、厚さが約1.2mmのポリカーボネートやポリオレフィンなどの樹脂からなるディスクは10000rpm以上の速度で回転させると強度が持たず面振れが大きくなって破壊してしまうことがある。そのため樹脂より剛性が高い金属やガラスやセラミックスを用いることが考えられるが高価になる。そこで、樹脂を用いる方法として厚さが約0.1mmのディスクが提案されている(例えば非特許文献1)。
このように薄いディスクも従来のディスクと同様に同心円の円形の内孔と外形を有しており、内孔と、ディスクをクランプする側のセンターコーンとを嵌合させることで、ディスクの芯出しを行っている。このディスクの内径外径加工はかみそりのような細い刃で切断するトムソン法がよく用いられている。
また、ディスクの内径外径加工をレーザで行う方法が特許文献1に記載されている。レーザで切り出しする際に基板に設けられたピット列を検知してピット列の中心点を求め、中心点から所定の距離にある内径と外径の位置を出して行う。
特許文献1では基板上のピット列から位置出しを行っているが、位置出し用のマークを設けることが特許文献2に開示されている。
ディスクの厚さが薄いために生じる記録再生装置のディスク支持部とのガタをなくすために、ディスクの内孔の端部に向かって勾配を設けてディスク支持部の勾配と合わせる方法が特許文献3に記載されている。
特公平4−054302号公報 特公昭62−050897号公報 特開2008−090932号公報
沖野芳弘監修「次世代光メモリとシステム技術」シーエムシー出版、2009年1月(P.79−89)
上記のような厚さが薄い光ディスクでは、内孔が破損しにくくしたり、偏芯も小さくしたりすることが求められる。本願の限定的でない例示的なある実施形態は、内孔が破損しにくく偏芯も小さくできる情報記録媒体、およびその情報記録媒体を保持する保持装置を提供する。
本発明の一態様である情報記録媒体は、樹脂で形成されたディスク基板を備え、データ領域の厚さが0.2mm以下の情報記録媒体であって、前記情報記録媒体の内周端領域に高さが1mm以上3mm以下の段をさらに備え、前記段は、前記情報記録媒体を回転させるときに前記情報記録媒体の中心の位置決めを行うために用いられる鋭角エッジ部を備え、前記鋭角エッジ部の断面の内部側の角度は、50度以上80度以下である。
本発明の一態様にかかる情報記録媒体によれば、情報記録媒体の内周端領域に設けられた段を用いて、情報記録媒体の中心の位置決めを行う。これにより、情報記録媒体のデータ領域中心と回転中心との偏芯を小さくすることができる。
(a)、(b)、(c)および(d)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の断面図である。 (a)および(b)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す断面図である。 (a)および(b)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 (a)および(b)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置の支持部の部分平面図である。 (a)および(b)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置の支持部の部分平面図である。 (a)、(b)、(c)、(d)、(e)および(f)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の保持装置を示す断面図である。 (a)および(b)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す部分断面図である。 (a)、(b)および(c)は、例示的な実施形態による情報記録媒体の製造方法を示す部分断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の部分断面図である。 例示的な実施形態による情報記録媒体の段を示す部分断面図である。
本発明の基礎となった知見は以下のとおりである。
上述した厚さが0.1mmと薄いディスクでは剛性が足りず、加工時にディスクの内孔の真円度が悪くなるという課題がある。
ディスクの内孔を細い刃で切るトムソン法では、刃の強度がないために変形を生じやすいので加工するディスクごとにばらつく。内径のばらつきは狙いに対して±50μm位になる。パンチで抜く場合は樹脂を挟んで引っ張ることになるので切断面がぎざぎざになる。一度に挟まず徐々にずらして挟むと切断面はきれいになるが先に切断した部分が後で切断した部分より長く引っ張られることになり真円が得られなくなる。
レーザで加工する場合には樹脂を熱で一周分を溶かして切るので一周して重なる部分で真円が得にくい。
このように真円度が悪いとディスクを回転させる中心とディスク上のデータ領域の中心とのずれ量、偏芯が大きくなるため、ディスクを10000rpm以上に回転させることができても、ピックアップがディスクのデータ領域に周方向に設けられたトラック上を追従できなくなり、記録再生ができなくなる。
さらにディスクの内孔と記録再生装置のディスク保持部のセンターコーンとを抜き差ししていると、ディスクが薄いために疲労破壊する恐れがあり、結果として真円度が悪くなる。
本発明の一態様は、内孔が破損しにくく偏芯も小さくできる情報記録媒体、およびその情報記録媒体を保持する保持装置を提供する。
本発明の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の一態様である情報記録媒体は、樹脂で形成されたディスク基板を備え、データ領域の厚さが0.2mm以下の情報記録媒体であって、前記情報記録媒体の内周端領域に高さが1mm以上3mm以下の段をさらに備え、前記段は、前記情報記録媒体を回転させるときに前記情報記録媒体の中心の位置決めを行うために用いられる鋭角エッジ部を備え、前記鋭角エッジ部の断面の内部側の角度は、50度以上80度以下である。
前記情報記録媒体は、例えば前記段を複数個備え、前記複数の段の少なくとも1つが前記鋭角エッジ部を備える。
本発明の一態様である保持装置は、前記情報記録媒体を保持する保持装置であって、前記情報記録媒体を保持する保持部と、前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う位置決め部とを備え、前記位置決め部は、前記段の前記鋭角エッジ部と接することで前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う。
前記位置決め部は、例えば、前記情報記録媒体の回転軸方向に沿って移動可能であり、前記回転軸方向に対して傾斜したテーパ部を有し、前記段の前記鋭角エッジ部と前記テーパ部とを押し当てることで前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う。
本発明の一態様である情報記録媒体は、樹脂で形成されたディスク基板を備え、データ領域の厚さが0.2mm以下の情報記録媒体であって、前記情報記録媒体の内周端領域に高さが1mm以上3mm以下の段をさらに備え、前記段の側面は、前記情報記録媒体を回転させるときに前記情報記録媒体の中心の位置決めを行うために用いられ、データ領域の面方向と前記段の断面の側面方向との間の角度は、80度以上100度以下である。
本発明の一態様である情報記録媒体では、厚さが0.2mm以下の熱可塑性樹脂からなり、クランプ領域またはクランプ領域より内側に、高さが1mm以上3mm以下でデータ領域中心と同心円状の環状の段を設ける。そして、記録再生装置のディスク保持部に情報記録媒体上に設けた段と接する位置出し機構を設けて記録再生装置の回転部の中心とディスクのデータ中心とを一致できるようにする。
本発明の一態様である情報記録媒体の保持方法は、厚さが0.2mm以下の情報記録媒体上に、データ領域中心と同心円状の環状の高さが1mm以上3mm以下の段をクランプ領域またはクランプ領域より内側に形成し、記録再生装置のディスク保持部に少なくとも回転中心と同心円状の側面とテーパ面を有して軸方向に移動する環状部材を設け、環状部材と情報記録媒体上の段とを直接接触させるか、さらに回転中心と同心円状の側面とテーパ面を有して径方向に移動する周方向に分割される環状部材を介して接触させることで、情報記録媒体上のデータ領域の中心とディスク保持部の回転中心とを一致させる機構を設けるものである。
本発明の一態様である情報記録媒体の第1の製造方法は厚さが0.2mm以下のシート状の樹脂基板を内径外径加工した後に金型内に取り付ける際に樹脂基板のデータ領域に既に凹凸が形成されている場合であって、凹凸からデータ領域の中心を求め、金型内の段の中心と一致する位置にシート状基板を取り付け、加熱プレスする。
本発明の一態様である情報記録媒体の第2の製造方法は厚さが0.2mm以下のシート状の樹脂基板を内径外径加工した後に金型内に取り付ける際に樹脂基板のデータ領域にまだ凹凸が形成されていない場合であって、凹凸を形成するスタンパ上のデータ領域の中心が、金型内の段の中心と一致させる位置にスタンパを取り付けた後にシート状基板を内孔と外径を基に金型に取り付け、加熱プレスして情報記録媒体に段とデータ領域とを一緒に形成する。
本発明の一態様である情報記録媒体の第3の製造方法は、上記の第1または第2の製造方法で情報記録媒体に段を形成した後に金型を少し開き圧縮エアを隙間から流入させることでディスク保持側の位置出し部材と接触する情報記録媒体上の段のエッジを鋭角にするものである。
本発明の一態様によれば、真円度が悪い情報記録媒体の内孔ではなく真円度が良好な情報記録媒体の段でディスク保持の位置出しを行うので、ディスクのデータ領域中心と回転中心との偏芯が小さく維持できる。
また、薄い情報記録媒体を平坦なところに置いても情報記録媒体の内側が直接には接しないので、傷がつきにくく、1枚1枚の分離が容易である。
さらに段のエッジを鋭角にした場合は内孔を通した状態でディスクを重ねてもディスク同士が段の部分で分離されるのでスペーサなしで串状に重ねることができるので生産性が上がる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施の形態の説明では、情報記録媒体の一例として光ディスクを例示して説明するが、情報記録媒体は光ディスクに限定されず、記録および/または再生時に回転させて用いる情報記録媒体であればよい。例えば、情報記録媒体は、磁気ディスク、光磁気ディスク、ビットパターンドメディア、ホログラムディスク、近接場光ディスク、プラズモンを利用したディスク等であってもよい。
(実施の形態1)
図1(a)から(d)に本発明の実施の形態1にかかる光ディスク100の断面図を示す。
光ディスク100の内周端領域101(クランプ領域またはクランプ領域より内側)には、データ領域102中心と同心円状の環状の段110が形成されている。段110の側面110aおよび110bはデータ領域102の面に対して略垂直方向に形成されている。図1(a)および(b)の光ディスク100は段の数が1段の場合でデータ領域102に対して凹むか突き出しており、図1(c)および(d)は段の数が2段(段110および120)の場合でデータ領域102に対して凹んでから元に戻っているか突き出してから元に戻っている。段は1段より2段の方が、強度が上がる。
図22は、光ディスク100を模式的に示す断面図である。光ディスク100は樹脂製のディスク基板1を備える。ディスク基板1にはランドとグルーブを有する溝形状が形成されており、その上に記録層221、反射層222および保護層223が順に形成されている。なお、図22に示す構成は一例であり、光ディスクはこれに限定されない。例えば、光の入射側から透明層、記録層、透明層、反射層の4層構造を含む光ディスクであってもよいし、反射層を備えない光ディスクであってもよい。また、溝形状ではなく凹または凸のピットが形成された光ディスクであってもよい。
光ディスク100のデータ領域102の厚さtは、例えば0.2mm以下である。光ディスク100に剛性がない場合には光ディスク100の近傍に円形平板を近づけて光ディスク100と平板との間に内周から外周に向かって空気の気流を流すことで光ディスク100を10000rpm以上で廻しても光ディスク100が平板に一定の距離を保って張り付いたように保持されるが、光ディスク100の厚さが厚くなると剛性が増して円形平板の表面に沿わなくためである。また、光ディスク100が薄くなり過ぎると単体での反りが大きく、かつ、皺状になりやすい。そこで、光ディスク100の厚さは例えば50μm以上である。
データ領域102の面方向に対する段110の断面の側面方向の角度は、例えば80度以上100度以下であり、85度以上95度以下であってもよい。これは段110の側面と当たる部材とが正面で接することで横滑り等が生じず、段110の小さい真円度を記録再生装置の回転系に生かせるからである。
光ディスク100上の段110の高さh(図23)は、例えば1mm以上3mm以下である。光ディスク100の段のエッジにストレスをかけないためには丸みを設ける必要があり、曲率半径は光ディスク100と同等はいる。光ディスク100の段110と係合する部材のエッジの丸みと光ディスク100の段110の丸みとは互いに干渉しないようにするために内周側の方の曲率半径の方が大きい必要がある。光ディスク100の厚さが0.2mmで、光ディスク100の段110の内側の曲率半径が0.2mmで、光ディスク100の段110より内側の曲率半径が0.1mm大きい部材と係合する場合、光ディスク100の段110のところに曲線でなく直線の部分が形成されるには光ディスク100の段110の高さは0.7mmより大きい値が必要であり、1.0mm以上が好ましい。光ディスク100の段110の高さが低すぎると段110での引っ掛かりが不足するためである。また、段110が高すぎると段の側面の厚さが薄くなって強度が不足する。この段110の側面の厚さは40μmないし50μmが必要であり、光ディスク100の段差が3mmを超えると段110の側面の厚さが40μmを確保できなくなった。そこで、段110の高さは3mm以下が望ましく、例えば2mm以下である。
光ディスク100の材料は耐衝撃性に優れ加熱加工に優れる熱可塑性樹脂であるポリカーボネート樹脂やポリオレフィン樹脂が好ましい。しかしながら、樹脂はポリプロピレン等他の樹脂であっても構わない。
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2にかかる光ディスク100の製造方法を説明する。
ディスク基板1は内径外径が形成された樹脂基板である。外径は120mm、内径は5mmである。ディスク基板1の厚さは0.1mmとする。樹脂はポリカーボネート樹脂である。
まず、ディスク基板1のデータ領域に情報となる信号やトラック等の凹凸が形成されていない場合について図1(a)の光ディスク100を作製する場合に図2(a)と(b)を用いて説明する。図2(a)は金型を開いた状態を表した断面図で、図2(b)は金型を閉じた状態を表した断面図である。
図2(a)において、ディスク基板1はまだ平坦な状態である。このディスク基板1は鏡面盤2と接している。鏡面盤2の内周にはディスク基板1に段を形成する凹部2aがある。
ディスク基板1と反対側にはスタンパ3が鏡面盤4にスタンパ内周押え5とスタンパ外周押え6とで取り付けられている。スタンパ3にはディスク基板1のデータ領域に転写させる情報となる信号やトラック等が凹凸で形成されている。
ここでスタンパ3はニッケル等の金属でできており、パンチ等で内径外径の加工がされている。スタンパ3は硬度が樹脂より高い金属であるため内孔の真円度は10μm以下のものが得られる。
スタンパ内周押え5の鏡面盤4への取り付けは図2(a)には記していないが、ネジやカムや吸引のいずれかで行えばよい。また、スタンパ外周押え6の鏡面盤4への取り付けはネジで行えばよい。
鏡面盤2の外には90degおきにブッシュ7があり、このブッシュ7とボールベアリング8を介して鏡面盤4の外にあるポール9と嵌合し、ガイドポストを構成して径方向の位置出しを行う構造になっている。
鏡面盤2と鏡面盤4は温度調整機から媒体を流すかヒータ等で加熱できるようになっており、ガラス温度以上に加熱してディスク基板1の樹脂が軟化して塑性変形できるようにする。
動作としては、鏡面盤2にディスク基板1を装着し、鏡面盤4にスタンパ3を装着し、金型内にできたキャビティ10に通じる吸引通路11を介してキャビティ10内の空気を真空引きする。次に鏡面盤2と鏡面盤4が設定温度に温調されたところで、ブッシュ7とポール9とをボールベアリング8を介して嵌合させることでキャビティ10を閉じ、ディスク基板1とスタンパ3とを加熱プレスしてスタンパ3上の凹凸をディスク基板1に転写すると共に、ディスク基板1の内側でスタンパ押え5を鏡面盤2中央の凹み2aに押し入れることでディスク基板1に段を形成する。
トラックピッチ0.32μm、深さ20nmの溝を形成した場合に、プレスは4トンで10秒、鏡面盤2と鏡面盤4の温度は180℃で転写した。
ディスク基板1のデータ領域の中心とディスク基板1の内側に形成した段の中心との偏芯は10μm以下にできた。
ディスク基板1をこの金型から剥離する際にはスタンパ内周押え5の先端の突出部をディスク基板1の内孔から離れない範囲内で鏡面盤2と鏡面盤4とを少し開き、吸引通路11に圧縮エアを供給することで鏡面盤2とディスク基板1との間に剥離しやすくなる。
図1(b)の光ディスク100を作製する場合は図3に示す金型を用いる。スタンパ3の内周にはスタンパ内周位置決め12があり、スタンパ3の金型への取り付け位置を規定する。
鏡面盤4の内周に円周状に吸引溝13を設け、吸引溝13からスタンパ3を真空吸引して鏡面盤4に固定する。
鏡面盤2の内側にはパンチ14があり、金型が閉じた状態で突き出してスタンパ内周位置決め12の凹みに入り込む構成になっている。そこで、ブッシュ7とポール9とをボールベアリング8を介して嵌合して金型を閉じてキャビティ10を形成した状態で、キャビティ10の空気をパンチ14の中央に設けた吸引通路15から吸引する。次にさらに金型を閉じてキャビティ10を狭めてディスク基板1とスタンパ3とを接触させ、鏡面盤2と鏡面盤4とを加熱し、次に加圧してディスク基板1にスタンパ3とを加熱プレスしてスタンパ3上の凹凸をディスク基板1に転写すると共に、パンチ14をスタンパ内周位置決め12の方に突き出すことでディスク基板1に段を形成する。
図1(c)の光ディスク100を作製する場合は図4に示す金型を用いる。図2(a)に対してスタンパ内周押え5と鏡面盤2の中央に設けた凹み2aの形が異なる。図2(a)では1つの環状の段であったが図4では環状のリブとなる出っ張りを形成する。図1(d)の光ディスク100に対しては図3と図4の組み合わせで実現できる。
ここではスタンパ内周押え5またはスタンパ内周位置決め12の中央に円柱の突起を設け、ディスク基板1の内孔に入るように設計してディスク基板1を搬送する際に内孔で位置決めをするようにしていたが、ディスク基板1に内孔がなく外径のみ加工された状態で金型内で取り付け、金型内でスタンパ内周押え5またはスタンパ内周位置決め12の中央に円柱の突起を打ち抜き刃として受け側と嵌合するようにして、金型内でディスク基板1に内孔を形成しても構わない。この場合はディスク基板1の外周で位置決めをすることになる。ディスク基板1を別の場所から金型内に移動させる際にはデータ領域と異なる場所、例えば、データ領域の内側を吸引すれば良い。ディスク基板1に内孔が既に形成されている場合は、内孔に爪状のものを突っ込んだ後に開いて保持して搬送しても構わない。
ディスク基板1に形成された段は、データ領域等の段を形成する前と変わらない平面に対して略垂直な面に形成される。この角度は80deg以上に形成されていた。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3にかかる光ディスクの製造方法として、ディスク基板1のデータ領域に情報となる信号やトラック等の凹凸が既に形成されている場合の製造方法を説明する。凹凸が形成されているのはディスク基板1の上面とする。図1(a)の光ディスク100を作製する場合には図5に示す金型を用いる。
図5において、ディスク基板1は鏡面盤2と接している。鏡面盤2の内周側には断熱材16を介して円柱状の受けブッシュ17がある。この受けブッシュ17には表面に環状の溝があって吸引通路18に繋がっており吸引することでディスク基板1を吸着固定する。
一方、ディスク基板1の上方には鏡面盤4があり、鏡面盤4の内側には断熱材19を介してパンチブッシュ20がある。ここで、鏡面盤4はディスク基板1と接触しないようになっている。それはディスク基板1上のデータ領域に形成されている凹凸を触れて壊さないようにするためである。パンチブッシュ20と受けブッシュ17とは中心軸合わせがされており、嵌合するようにできている。そして、パンチブッシュ10も受けブッシュ17も共に加熱機構(図示せず)が設けられている。加熱機構は、温度調整機から媒体を流すものでも良いしヒータで加熱するものでも構わない。
パンチブッシュ20の真ん中には凹部があり、受けブッシュ17の真ん中の突出部と嵌合する。パンチブッシュ20の中央には吸引通路21があり、上型と下型を閉じてキャビティ10が形成された後にキャビティ10内の空気を抜き真空状態にするためのものである。
鏡面盤2の外側にはポール9があり鏡面盤4の外側にあるブッシュ7とボールベアリング8を介して嵌合するガイドポストを4対設ける。このガイドポストによって上型と下型とは鏡面盤4と鏡面盤2とが平行に移動する。
ディスク基板1を受けブッシュ17に固定する際には、顕微鏡でディスク基板1上のデータ領域と鏡面との境界を識別してデータ領域の中心位置を求め、ディスク基板1を真空吸引でデータ領域より内側の上面で保持して、受けブッシュ17の中心と一致し、かつ、受けブッシュ17の上面と接触する高さのところにディスク基板1を移動させてから、受けブッシュ17の上面に通じる吸引通路18から吸引して行う。
ディスク基板1がポリカーボネート樹脂で、厚さが0.1mm、内径5mm、外径120mm、段の外径が15mm、高さが2mm、データ領域の内径が50mm、パンチブッシュ20の外径と受けブッシュ17の外径が40mmとして、プレスは500kgfで10秒、鏡面盤2と鏡面盤4の温度は180℃で行った。
金型はステンレス製で断熱材はフッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレンを用いた。
図5では図2と比べて、上型と下型とで中央の凹凸の構成が反対の場合を示した。また、外側にあるガイドポストのポール9とブッシュ7との構成も上型と下型とで反対の場合を示した。もちろん、図2の構成であっても構わない。
また、ここでは図1(a)に対応した金型のみを示したが、図1(b)から(d)に対応した金型も図2、図3、図4および図5との対比からわかるように作製可能である。
(実施の形態4)
光ディスク100の製造方法の実施の形態3では図1(a)の光ディスク100を作製するのに上型の中央部にあるパンチブッシュ20を固定した状態の場合について示した。実施の形態4にかかる光ディスク100の製造方法は、図6に示すように上型の部材と下型部材とでディスク基板1のデータ領域より内側で段形成部より外側を保持した後に段を形成する方法である。凹凸が形成されているのはディスク基板1の上面とする。図1(a)の光ディスク100を作製する場合には図6に示す金型を用いる。
図6ではパンチブッシュ20が可動する。また、鏡面盤4とパンチブッシュ20との間に突き出しブッシュ22があり、金型が閉じた後で突き出して突き出しブッシュ22は受けブッシュ17とでディスク基板1を挟む。図6では右半分と左半分とで90deg回転した断面を示している。すなわち、突き出しブッシュ22は一周同じ断面ではなくスリット状の断面をしている。この結果、突き出しブッシュ22は鏡面盤4の中をガタなく軸方向に移動する。
パンチブッシュ20と突き出しブッシュ22は、エア圧または油圧による突き出し機構(図示せず)で金型のキャビティ10側に突き出すようにできており、突き出す力がかからない場合にはばねにより上型の方に引っ込んでいる。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5にかかる光ディスク100の保持装置200について図7(a)と(b)を用いて説明する。光ディスク100の形状は図1(b)の形状である。
図7(a)は部材の塊ごとに分けて示した図で、光ディスク100と支持部30と押え部31に分かれる。
支持部30は回転するスピンドル32とクランプ部33、センターポール34が一体にできている。センターポール34と同心円の嵌合する環状部材35と環状部材35と接する複数に分割された環状分割部材36がある。図8(a)と(b)は支持部30を上から見て、かつ、環状部材35を取り除いた状態を示している。図8(a)と(b)は共に環状分割部材36は一周に3分割された場合を示している。図8(a)では環状分割部材36がばね37で連結されて環状部材35側に縮む方向に調整されている。図8(b)ではクランプ部33の壁面にばね38が配され環状分割部材36を環状部材35側に押すようにできている。もちろん、両方の組み合わせであっても良い。光ディスク100の内孔は環状部材35の嵌合部では環状部材35の外径より大きい径になっている。
環状部材35とクランプ部33との間にはばね39があり、環状部材35を回転軸150方向に沿って上に押し上げている。環状部材35と環状分割部材36とは同心円状で、かつ、接する面は同じ傾斜のテーパを設けており、環状部材35が軸方向に上下すると連動して環状分割部材36は径方向に狭まったり広がったりする。環状部材35を押し下げて環状分割部材36を押し広げて、環状分割部材の外周面が光ディスク100の段の側面に当たることで、光ディスク100の中心と回転する支持部30の中心が一致するように位置出しを行う。
押え部31は支持部30のセンターポール34と嵌合するようにできており、クランプ部40、クランプ部40より内側と接触するクッション部41、支持部30の環状部材35を押す押し板42、押し板42が押え部31から外れないように押える留め板43がある。また、押し板42はばね44で支持部30の方に押されている。
図7(b)に示すように、支持部30の上に光ディスク100を載せてから押え部31を載せると、押え板42の上のばね44が縮んで環状部材35を下方向に押し、環状分割部材36が広がって環状分割部材36の外周が光ディスク100の段の側面に当たる。
光ディスク100には内孔があり、受け部30にあるセンターポール34を通らせる構造であるため、光ディスク100の回転中に光ディスク100が飛んでくることはないと言える。
光ディスク100の段のところで環状分割部材36が滑らずに確実に留まる必要がある。そこで、段の高さは1mm以上、段の角度は80deg以上が必要である。また、段の高さは高いほど留まりやすくはなるが、厚さが薄くなり強度が保てなくなる。そこで、段の高さは3mm以下が好ましく、望ましくは2mm以下である。
(実施の形態6)
光ディスク100の保持装置の実施の形態5では光ディスク100の段に対して内側から位置出しをする場合について示した。光ディスク100の保持方法の実施の形態6では光ディスク100の段に対して外側から位置出しをする場合について図9(a)と(b)を用いて説明する。光ディスク100の形状は図1(a)である。
図9(a)は部材の塊ごとに分けて示した図で、光ディスク100と支持部30と押え部31に分かれる。
支持部30は回転するスピンドル32とクランプ部33、センターポール34が一体にできている。センターポール34と同心円でクランプ部33と嵌合する環状部材45と環状部材45と接する複数に分割された環状分割部材46がある。環状部材45はバネ47によってセンターポール34の軸方向に押し上げられる。環状分割部材46はバネ48によって径方向に外に向かって押される。環状部材45と環状分割部材46とは同じ傾斜のテーパ面を持ち互いに接する。バネ48はバネカバー49で覆われている。
図10は支持部30を上から見て、環状部材45、バネ47およびバネカバー49を取り除いた状態を示している。図10は環状分割部材46が一周に3分割された場合を示している。
押え部31は支持部30のセンターポール34と嵌合するようにできており、光ディスク100のクランプ部40、光ディスク100の段より内側の平坦部を押える内周支持部50とクッション51からなる。
図9(b)に示すように、支持部30の上に光ディスク100を載せてから押え部31を載せると、環状部材45が下方に下がり環状分割部材46が内側に押されて環状分割部材46の内周が光ディスク100の段に当たる。
クランプ部33、環状部材45、環状分割部材46と同心円の部材が面接触で当たり、光ディスク100ではデータ領域の中心と同心円に段が形成されているため、回転する支持部30の中心と光ディスク100の中心とが一致するように位置出しが行える。
光ディスク100には内孔があり、受け部30にあるセンターポール34を通らせる構造であるため、光ディスク100の回転中に光ディスク100が飛んでくることはないと言える。
光ディスク100の段のところで環状分割部材46が滑らずに確実に留まる必要がある。そこで、段の高さは1mm以上、段の角度は80deg以上が必要である。また、段の高さは高いほど留まりやすくはなるが、厚さが薄くなり強度が保てなくなる。そこで、段の高さは3mm以下が好ましく、望ましくは2mm以下である。
(実施の形態7)
図11(a)から(f)に本発明の実施の形態7にかかる光ディスク100の断面図を示す。
光ディスク100の内周端領域101(クランプ領域またはクランプ領域より内側)に、データ領域102中心と同心円状の環状の段110が形成されている。
図11を図1と比べると、図11では1つの環状の段110が内側に対して鋭角に形成されている。この鋭角に形成された段110の角度は、ディスク面に対して例えば50度から80度である。光ディスク100の段110と係合する環状部材のテーパ部52a(図12)はディスク面に対して例えば40度から70度の角度である。
図23は、段110の形状の詳細を示す断面図である。段110は、光ディスクの中心の位置決めを行うために用いられる鋭角エッジ部111を有している。鋭角エッジ部111の断面の内部側の角度θは、例えば50度以上80度以下である。
この形状に段110を形成すると、光ディスク100の保持が環状部材1個で良くなり、装置構成が簡単になる。図12から図17に本発明の光ディスク100の保持装置の一例を示す。
光ディスク100が図11(a)の場合の保持部を示すのが図12、光ディスク100が図11(b)の場合の保持部を示すのが図13、光ディスク100が図11(c)の場合の保持部を示すのが図14、光ディスク100が図11(d)の場合の保持部を示すのが図15、光ディスク100が図11(e)の場合の保持部を示すのが図16、光ディスク100が図11(f)の場合の保持部を示すのが図17である。
図12において、支持部30ではスピンドル32、クランプ部33、センターポール34が一体で回転軸150を中心に回転する。この支持部30のクランプ部33とセンターポール34との間に同心円の環状部材(位置決め部)52が嵌合され、バネ53によって回転軸方向に環状部材52を押し上げる構造になっている。センターポール34の外径は光ディスク100の内孔より大きくできている。
押え部31はセンターポール34と嵌合する孔とクランプ部40を有する。
環状部材52は、回転軸方向に対して傾斜したテーパ部52aを有する。支持部30に光ディスク100を載せてから押え部31を嵌合させると、光ディスク100上に設けられた段の鋭角エッジ部111が環状部材52のテーパ面52aに押し当てられ、環状部材52を押し下げる。
この結果、光ディスク100のデータ領域102の中心と支持部30の回転中心とが一致するように位置出しが行われる。
図13においては、環状部材52のテーパ面52aが外側を向いており、光ディスク100の内側を向いた鋭角エッジ部111と当たる構造になっている。
図14と図15においては、図12や図13と比べて光ディスク100の段が1段か溝形状になっているかの違いであり、支持部30の基本構造は図14と図13とは同じであり、図15と図12とは同じである。
図16と図17では光ディスク100の段110が信号面側に凸に形成されているが、支持部30の基本構造は図16と図15とは同じであり、図17と図14とは同じである。
光ディスク100の段の角度はディスク面に対して例えば50度から80度、この光ディスク100の段部と係合する環状部材のテーパ部はディスク面に対して例えば40度から70度である。この角度にすることで光ディスク100の段のエッジと環状部材のテーパ部とがしっかり係合して力の伝達がされて光ディスク100のデータ領域102の中心と支持部30の回転中心とが一致するように位置出しが行われる。
(実施の形態8)
図18と図19に本発明の実施の形態8にかかる光ディスク100の保持装置200を示す。図18は、図11(e)の光ディスク100の保持装置を示し、図19は、図11(f)の光ディスク100の保持装置を示している。これらの場合には位置出し機構が押し部31の方に形成されている。位置出しの基本構成については図18と図14とが同じであり、図19と図15とが同じである。
押し部31の環状部材54が飛びださないようにストッパー56が設けられている。
(実施の形態9)
実施の形態7にかかる光ディスク100では段110が鋭角エッジ部111を有し、実施の形態8および9にかかる保持装置200は、この鋭角エッジ部111を有する光ディスク100を保持した。ここでは、本発明の実施の形態9にかかる鋭角エッジ部を有する光ディスクの製造方法を説明する。
図20(a)と(b)に光ディスク100が図11(a)の場合の光ディスク100の製造方法を示す。
図20(a)は、図2に示す製造方法において、ディスク基板1が図1(a)の形に成形された後に、金型を開いた状態の内周部分のみを示した図である。本実施形態では鏡面盤2の凹み部2aの側面にエア吹き出し口57を一周設ける。図20(b)はディスク基板1が冷却固化する前にエア吹き出し口57からエアを吹き出してディスク基板1の側面を変形させたところである。この結果、ディスク基板1の鏡面盤2側の段のエッジは鋭角になる。
図21(a)、(b)および(c)は、光ディスク100が図11(b)の場合の光ディスク100の製造方法を示している。金型の基本構成は図3と同じである。図3に対して図20(a)および(b)では、内周位置決め12は、鏡面盤4に対して固定された内側の部分12aと、可動する部分12bとからなる。また、パンチ14の先端にエア吹き出し口58が設けられている。
図21(a)では金型が閉じた状態であり、金型が開く際に図21(b)のように内周位置決め12の可動部分12bが下がりパンチ14は図の場所まで後退しパンチ14の先からはエア吹き出し口58を通してエアが吹き出す。この結果、固化前のディスク基板1は図21(c)のように変形し、ディスク基板1の段が鋭角をなすようになる。
このようにディスク基板1が固化する前にエア吹き出しを行うことでディスク基板1の段を鋭角にすることができる。このようにして図11(c)から(f)の溝状の段においても角度を鋭角にした段を形成することができる。
本発明の一態様にかかる光ディスクおよび光ディスクの保持装置は、データの記録および再生を行う分野で特に有用である。
1 ディスク基板
2、4 鏡面盤
2a 凹み部
3 スタンパ
5 スタンパ内周押え
6 スタンパ外周押え
7 ブッシュ
8 ボールベアリング
9 ポール
10 キャビティ
11、15、18、21 吸引通路
12、12a、12b パンチブッシュ
13 吸引溝
14 パンチ
16、19 断熱材
17 受けブッシュ
20 パンチブッシュ
22 突き出しブッシュ
30 支持部
31 押え部
32 スピンドル
33、40 クランプ部
34 センターポール
35、45、52、54 環状部材
36、46 環状分割部材
37、38、39、44、47、48、53、55 バネ
41、51 クッション
42 押し板
43 留め板
49 バネカバー
50 内周支持部
56 ストッパー
57、58 エア吹き出し口
100 光ディスク
101 内周端領域
102 データ領域
110、120 段
110a、110b 段の側面
111 鋭角エッジ部
150 回転軸
200 保持装置
221 記録層
222 反射層
223 保護層

Claims (5)

  1. 樹脂で形成されたディスク基板を備え、データ領域の厚さが0.2mm以下の情報記録媒体であって、
    前記情報記録媒体の内周端領域に高さが1mm以上3mm以下の段をさらに備え、
    前記段は、前記情報記録媒体を回転させるときに前記情報記録媒体の中心の位置決めを行うために用いられる鋭角エッジ部を備え、
    前記鋭角エッジ部の断面の内部側の角度は50度以上80度以下である、情報記録媒体。
  2. 前記情報記録媒体は前記段を複数個備え、
    前記複数の段の少なくとも1つが前記鋭角エッジ部を備える、請求項1に記載の情報記録媒体。
  3. 請求項1に記載の情報記録媒体を保持する保持装置であって、
    前記情報記録媒体を保持する保持部と、
    前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う位置決め部と
    を備え、
    前記位置決め部は、前記段の前記鋭角エッジ部と接することで前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う、保持装置。
  4. 前記位置決め部は、前記情報記録媒体の回転軸方向に沿って移動可能であり、
    前記位置決め部は、前記回転軸方向に対して傾斜したテーパ部を有し、
    前記段の前記鋭角エッジ部と前記テーパ部とを押し当てることで前記情報記録媒体の中心の位置決めを行う、請求項3に記載の保持装置。
  5. 樹脂で形成されたディスク基板を備え、データ領域の厚さが0.2mm以下の情報記録媒体であって、
    前記情報記録媒体の内周端領域に高さが1mm以上3mm以下の段をさらに備え、
    前記段の側面は、前記情報記録媒体を回転させるときに前記情報記録媒体の中心の位置決めを行うために用いられ、
    前記データ領域の面方向と前記段の断面の側面方向との間の角度は、80度以上100度以下である、情報記録媒体。
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