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JP5957284B2 - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去することができる排ガス浄化装置に関する。更には、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)及び微粒子(PM)を同時に除去することができる排ガス浄化装置に関する。
燃焼器から排出される排ガス中の窒素酸化物(NOx)を除去する装置及び方法に関しては、従来から各種の触媒装置が開発されている。
なかでも特許文献1には、金属粒連鎖体の酸化物、GDC、およびBaCOを含むカソード電極を用いて、固体電解質の両側の電極に電圧を印加してカソード電極の表面でNOxを除去する技術が開示されている。
また、特許文献2には、固体電解質の両側の電極に電圧を印加して排ガスを一方の電極から流入させ、固体電解質を通過させて、他方の電極から流出させることにより、排ガス流入側の電極でディーゼル微粒子を流出側の電極でNOxを除去する技術が開示されている。
特開2011−104533号公報 特開2006−200520号公報
固体電解質の両側の電極に電圧を印加して排ガスを一方の電極から流入させ、固体電解質を通過させて、他方の電極から流出させることにより、排ガス流入側の電極でディーゼル微粒子を流出側の電極でNOxを除去する特許文献2に記載の技術においては、使用されている電極が固体電解質と導電体を含んでいるが、その混合状態は電極内で均一であった。そのため、電極性能に限界があり、NOx除去の効率にも限界があった。また、固体電解質と電極の界面の接合にも問題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、NOx除去率の高い効率の良い排ガス浄化装置を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、電極内の固体電解質と導電体の濃度を傾斜させることによって高い効率でNOx除去することが可能であることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、以下の構成からなることを特徴とする。
[1] 酸素イオン導電性を有する多孔質固体電電解質の一方の面に多孔質の第一電極を他方の面に多孔質の第二電極を備えて排ガスを通過可能とし、両面の電極に電圧を印加して排ガスを浄化する装置であって、排ガスが流入する側の第一電極はアノードであり、排ガスが流出する側の第二電極はカソードであり、前記第一電極はガドリニア添加セリア(GDC)及び導電体を含み、前記第二電極はガドリニア添加セリア(GDC)、導電体及びNOx吸蔵材を含み、前記第一電極及び/又は前記第二電極が前記導電体の濃度が前記固体電解質側に向かって濃度が低くなるように傾斜させてあることを特徴とする排ガス浄化装置。
[2] 前記第一電極及び/又は前記第二電極が複数の層からなり、前記層の導電体の濃度が前記固体電解質側に向かって濃度が低くなるように傾斜させてあることを特徴とする前記[1]に記載の排ガス浄化装置。
[3] 前記第一電極が、排ガス中の微粒子を捕集することができる多孔質であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の排ガス浄化装置。
[4] 前記固体電解質の主成分がガドリニア添加セリア(GDC)であることを特徴とする前記[1]〜[3]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
[5] 前記NOx吸蔵材がバリウム(Ba)又はバリウムの化合物であることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
電極の導電体の濃度を固体電解質側に向かって濃度が低くなるように傾斜させたことにより、固体電解質と電極の界面の接合状態が良好になり、効率の良い排ガス浄化装置を提供することが可能になった。
また、電極中の導電体の濃度を傾斜させたことによりNOxの除去性能を向上させることができた他、装置の消費電力を抑えることができた。
更に、固体電解質の主成分をガドリニア添加セリア(GDC)にすることにより他の固体電解質よりも低温でNOxを除去することができる。
本発明の排ガス浄化装置の原理図 単一電極及び傾斜電極のSEM画像 単一電極及び傾斜電極の傾斜比率の違いによるNOx低減率を示すグラフ 電圧を印加しない場合のアノード表面にPMの堆積状況を示す写真 電圧を印加した場合のアノード表面にPMの堆積状況を示す写真
以下に、本発明の排ガス浄化装置の具体的な実施形態を詳細に述べる。本発明の排ガス浄化装置は、固体電解質層の両側表面に第一電極及び第二電極が設けられ、前記第一電極がガドリニア添加セリア(GDC)及び導電体を含むアノードであり、前記第二電極がガドリニア添加セリア(GDC)、導電体及びNOx吸蔵材を含むカソードである。そして、本発明の排ガス浄化装置の前記第一電極及び/又は前記第二電極は、前記導電体の濃度が前記固体電解質層側に向かって濃度が低くなるようにすなわちガドリニア添加セリア(GDC)の濃度が前記固体電解質層側に向かって濃度が高くなるように傾斜させた構成になっている。
本発明の浄化装置においては、前記第一電極、固体電解質層及び第二電極(以下、これらを総称して「浄化構造体」という。)は平板状の多孔質であり、浄化される排ガスは、浄化構造体の第一電極側に供給され、第二電極側から排出される。そして、浄化構造体の両側面の電極は、電圧印加手段から電圧を印加することができるように構成されており、両電極間に電圧を印加することによってNOx又はNOx及び微粒子(PM)を除去することが可能である。
浄化構造体のアノードである第一電極に正電圧、カソードである第二電極に負電圧が印加されることにより、第二電極に含まれるNOx吸蔵材に吸着されたNOxが還元される。この際に、第二電極で生じた酸素イオン(O2−)は、電圧が印加された固体電解質層を介して第一電極側へ強制的に移動させられ、第二電極でのNOxの再合成が抑制される。第一電極に移動したO2−は、排ガス中の一酸化炭素(CO)、炭化水素、一酸化窒素(NO)、微粒子(PM)等を酸化することで消費される。
本発明を構成する電極は、第一電極がガドリニア添加セリア(GDC)及び導電体を含み、前記第二電極がガドリニア添加セリア(GDC)、導電体及びNOx吸蔵材を含んでおり、電極に含まれる導電体の濃度が前記固体電解質層側に向かって濃度が低くなるようにすなわちガドリニア添加セリア(GDC)の濃度が前記固体電解質層側に向かって濃度が高くなるように傾斜させた電極になっている(以下「傾斜電極」と称することがある。)。
その導電体の濃度の傾斜は、連続的に傾斜させてあってもよいし、段階的にすなわち電極が複数の層からなり前記層の導電体の濃度が前記固体電解質層側に向かって濃度が低くなるように傾斜させてあっても良い。
本発明は、第1電極又は第二電極のどちらか一方を傾斜電極としても良いし、第1電極及び第二電極の両方を傾斜電極としても良いが、両方の電極を傾斜電極とした場合の方が、以下に示す傾斜電極による効果が増す。
本発明は、傾斜電極を用いているため、導電体、排ガス、電解質の三層界面を十分に確保できるとともに、導電性粒子同士および電解質粒子同士の接続確率が上がり、有効なネットワークにより良好な電子導電性およびイオン導電性が保たれるため、NOx分解反応が促進され、その分解率が上がるとともに、ジュール損が減少するため、同じ電流値に対して電圧が下がるので、消費電力を抑えることができる。
更に、本発明において、前記第一電極を、排ガス中の微粒子(PM)を捕集することができる多孔質の電極にすることもできる。
そうすることによって、排ガスが微粒子(PM)を含む場合、排ガスが流入する第一電極の表面にPMが捕集され、NOx還元で生じたO2−により第一電極表面でPMが酸化されてCO及びHOを生成して除去することが可能になり、排ガス中の窒素酸化物(NOx)及び微粒子(PM)を同時に除去することができる排ガス浄化装置とすることができる。
前記固体電解質層に用いられる固体電解質としては、ガドリニア添加セリア(GDC)、イットリウム安定化ジルコニア、セリア系固体電解質又は溶融炭酸塩型、サマリア添加セリア(SDC)、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)等を用いることができるが、その中でも装置を低温で作動することが可能なガドリニア添加セリア(GDC)が好ましい。
電極に含まれる前記導電体としては、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)等の金属粉末を用いることができるが、その中でもPM分解効率、NOx分解効率の点で銀(Ag)を用いるのが最も好ましい。
第二電極に含まれるNOx吸蔵材としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属を用いることができるが、その中でもNOxの吸蔵特性の点でバリウム(Ba)又はバリウムの化合物を用いるのが最も好ましい。また、リチウム(Li)、カリウム(K)などとバリウム(Ba)を混合しても良い。NOx吸蔵材として用いられるアルカリ金属、アルカリ土類金属は、電極製造の焼成過程で最終的には酸化物又は炭酸塩となるが、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の酸化物又は炭酸塩は、窒素酸化物を吸収し易く容易に硝酸塩となる。
以下、添付図面を参照してより詳細に本発明を説明する。
図1は、本発明の排ガス浄化装置の原理図を示している。
図1に示す固体電解質2は板状になっており、その形状は正方形、長方形、円形又は楕円形等いずれの形状であっても良い。固体電解質2の厚さは、通常10〜500μmである。また、固体電解質2は、多孔質であり、その気孔率は、20〜60%が好ましく、その気孔の大きさは0.1〜10μmである。
固体電解質2の片側には、第一電極(アノード)3が、厚さ10〜30μmで積層され、その反対側には、第二電極(カソード)4が、厚さ10〜30μmで積層され、浄化構造体1を形成している。
両電極も多孔質であり、その気孔率は、30〜70%が好ましく、その気孔の大きさは導電性粒子と電解質粒子の混合割合に応じて0.01μm〜5μmの範囲で変化させることが望ましい。
両電極は、導電線によりスイッチ5を介して電源6に接続されており、スイッチ5をONにすることにより、浄化構造体1に電圧が印加される。印加される電圧は、通常1〜5Vである。そして、導電線を電極に接続する位置は、できるだけ導電体の比率が高い電極の表面側に接続するのが好ましい。場合によっては、網目状の導電体を両電極の表面部分に配置して、その導電体に導電線を接続しても良い。
浄化される排ガスは、第一電極(アノード)3側から流入し、第二電極(カソード)4側から排出される。そして、浄化構造体1が250〜400℃に保たれた状態の時に電圧を印加することにより、第二電極(カソード)4において、排ガス中に含まれるNOxは、第二電極3の成分であるNOx吸蔵材に吸着され負電圧が印加されている第二電極4で窒素ガス(N)に還元される。NOxの還元により生じる酸素イオン(O2−)は、電圧が印加された固体電解質層を介して第一電極3側へ強制的に移動させられる。
排ガス中に微粒子(PM)を含む場合は、第一電極3を微粒子(PM)を捕集可能な多孔質にしておくことにより、第一電極3の表面にPMが捕集され、第二電極4から移動してきたO2−により第一電極3表面でPMが酸化されてCO及びHOを生成して除去することができ、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)及び微粒子(PM)を同時に除去することが可能である。
浄化構造体1の稼働温度は、用いる固体電解質2によって最適な温度が存在し、ガドリニア添加セリア(GDC)およびサマリア添加セリア(SDC)では250〜350℃、イットリウム安定化ジルコニア(YSZ)およびスカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)では350〜400℃である。
固体電解質をガドリニア添加セリア(GDC)あるいはサマリア添加セリア(SDC)にすることは、他の固体電解質よりも低温でNOxを除去することができるので好ましい。
浄化構造体1は、実用時は排ガスのエネルギーによって上記の温度に加熱・昇温されるタイミングで電圧を印加しNOxとPMの分解を行う。浄化構造体1の温度がその稼働温度よりも低い場合は、第一電極にPMが捕集され、第二電極ではNOxが吸蔵されるため、排ガス中にこれらの成分が高濃度で排出されことはない。また、浄化構造体1は平板である必要はなく、PMの堆積量やNOxの吸蔵量を向上させ、これらの分解速度を向上させるために反応面積を拡張する狙いから、ハニカム構造体とすることが望ましい。
浄化構造体の加熱は、上記のように通常高温排ガスを浄化するのに用いられるため特別な加熱手段を用いることを要しないが、排ガス温度が低い場合は、浄化構造体の前段に加熱装置により排ガスを浄化構造体に導いても良いし、通常用いられる加熱手段により浄化構造体自体を加熱することにより上記稼動温度に維持するようにしても良い。
続いて、傾斜電極の固体電解質2への積層方法について説明する。
固体電解質へ電極を担持するには、導電性粒子と電解質粒子をスラリー状に混合し、スクリーン印刷やディップコーティング法により、電解質上に形成する。一回のコーティング厚さを薄くし、導電性粒子と電解質粒子の割合が異なる薄い層を積層することによって傾斜電極を得ることが出来る。
以上、傾斜電極の各種製造方法について述べた。なお、傾斜電極を形成後第二電極にはNOx吸蔵材として酸化バリウム(BaO)を担持する。バリウム(Ba)粒子あるは酸化バリウム(BaO)粒子を第二電極用のスラリーに直接混合してもよいが、電極を焼成した後、酢酸バリウム(Ba(CHCOO))の水溶液を第二電極に塗布し、室温〜600℃の温度で乾燥させると高い分散性を保持したまま、担持することが可能である。
本発明の排ガス浄化装置を用いてNOxとPMの同時低減させた実施例を以下に示す。
実施例の浄化構造体を構成する固体電解質はガドリニア添加セリア(GDC)製であり、粉末のGDCを焼結して直径60mm、厚さ約400μmの円板状にしたもので、気孔率は、約50%のものを使用した。
そして、前記固体電解質の両面に、直径58mm、厚み約30μmの第一電極および第二電極をスクリーン印刷により担持した。第一電極および第二電極は、ともに固体電解質上にまずGDC含有率が質量比で95%の導電体であるAgとGDCの混合物(Ag95)を賦形剤とエチルアルコールでスラリー状にしたものをスクリーン印刷し、その外側にGDC含有率が質量比で30%の導電体であるAgとGDCの混合物(Ag30)を賦形剤とエチルアルコールでスラリー状にしたものをスクリーン印刷したGDCとAgの配合比が異なる2層のサーメット電極から構成される。
また、第二電極 には、NOx吸蔵材としてBa(バリウム)を担持した。その方法は、酢酸バリウム(Ba(CHCOO))の水溶液を第二電極に塗布し,乾燥させて担持した。
図2は比較例の単一電極(左側)及び本発明の傾斜電極(右側)のSEM画像で、Ag30はGDC含有率が質量比で30%、Ag95はGDC含有率が質量比で95%であることを示している。図2左側の写真は、比較のためAg30単一の単一電極を固体電解質に担持した部分のSEM画像を示す。また、図2右側の写真は、固体電解質の上にGDC含有率が質量比で95%の電極を担持し、その上にGDC含有率が質量比で30%の電極を担持した傾斜電極の部分のSEM画像を示す。なお、図2では電解質は電極近傍の一部が撮影されている。
図から分かるように、Ag95は固体電解質とAg30のインターフェースとなっており、電極と固体電解質間のイオン導電性に寄与することが想定される。
上記浄化構造体の第一電極および第二電極のAg95とAg30の膜厚を変化させて傾斜電極を製造して、NOx低減の効果を確かめた実験結果をAg30単一電極の実験結果と比較してまとめて図3に示す。
傾斜電極は、Ag95とAg30の膜厚を変化させているが、その電極のトータルの厚みは約30μmとほぼ同じ厚みになるようにした。また、単一電極の厚みも約30μmのものを用いて実験した。
実験に使用した排ガスは、水冷、1気筒、4サイクルの汎用エンジンから排出される排ガスで、噴射時期をおよびノズルの開弁圧を最適設定値より変化させ、より多くのNOxとPMを排出させる条件で実験を行った。排ガス中の各成分の濃度はおよそ以下の通りである。NO:346ppm、NO:9ppm、CO2:4.23%、CO:270ppm、THC:220ppm、PM:5mg/m。また、実験では排ガスの一部を円盤状セルに導き,温度を350℃に加熱した。
実験は、3種類の傾斜電極及び単一電極を備えた計4種類の浄化構造体に、上記排ガスを第一電極側から流入させ、第二電極側から排出させ、電極間に電圧を印加して、各電流値における浄化率を測定した。
その結果をNOx低減率としてまとめて図3に示している。図3から、Ag30単一電極に比べAg95・Ag30傾斜電極はいずれの膜厚でもNOx低減率が向上しており、電解質粒子と導電性粒子のネットワークを改善し、三層界面を拡張出来た効果とみることが出来る。また、Ag95とAg30の膜厚を変化させた場合、Ag95の膜厚をAg30に比べて薄くすることで低電流領域でのNOx低減率が高くなっている。これは、Ag95が電子導電性に劣るほか、図2から分かるように空隙が少なくガス透過性に劣るため、Ag95を厚くすると三層界面の向上効果のほかに、ジュール損が増し、ガスの流れが阻害されるために、NOx低減率の低下に繋がるものと考えられる。このように、導電性粒子と電解質粒子の混合割合が変わると電極の性状が異なるので、これらの厚みも最適化することが効果的である。
図4および図5は第一電極表面上のPMの分解状況を示す写真であり、図4は排ガスを2h通過後のPM堆積状況を、図5は電圧を印加した場合のPMの堆積状況を示しており、電圧印加によってPMが分解されることがわかる。
本発明の排ガス浄化装置は、排ガス中のみならず空気中のNOxを低減するための装置として利用することができる。排ガスとしては、各種燃焼機関から排出されるガスがあり、例を挙げれば、ディーゼルエンジン、ガソリン機関、ボイラ及び工業炉等がある。その中でも、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)及び微粒子(PM)を同時に除去することができる排ガス浄化装置は、ディーゼルエンジンから排出される排ガスを浄化するのに好適である。
1 浄化構造体
2 固体電解質
3 第一電極(アノード)
4 第二電極(カソード)
5 スイッチ
6 電源

Claims (5)

  1. 酸素イオン導電性を有する多孔質固体電電解質の一方の面に多孔質の第一電極を他方の面に多孔質の第二電極を備えて排ガスを通過可能とし、両面の電極に電圧を印加して排ガスを浄化する装置であって、排ガスが流入する側の第一電極はアノードであり、排ガスが流出する側の第二電極はカソードであり、前記第一電極はガドリニア添加セリア(GDC)及び導電体を含み、前記第二電極はガドリニア添加セリア(GDC)、導電体及びNOx吸蔵材を含み、前記第一電極及び/又は前記第二電極の全体に含まれる前記導電体の濃度が前記固体電解質側に向かって濃度が低くなるように傾斜させてあることを特徴とする排ガス浄化装置。
  2. 前記第一電極及び/又は前記第二電極が複数の層からなり、前記層の導電体の濃度が前記固体電解質側に向かって濃度が低くなるように傾斜させてあることを特徴とする請求項1に記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記第一電極が、排ガス中の微粒子を捕集することができる多孔質であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の排ガス浄化装置。
  4. 前記固体電解質の主成分がガドリニア添加セリア(GDC)であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
  5. 前記NOx吸蔵材がバリウム(Ba)又はバリウムの化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の排ガス浄化装置。
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