JP5954537B2 - アラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シート、その製造方法、及びそれを使用した高周波機器 - Google Patents
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Description
P=E2×tanδ×2πf×ε0×εr×S/d(W)
ここで、Eは電圧、tanδは物質の誘電正接、fは周波数、ε0は真空の誘電率、εrは物質の誘電率(比誘電率)、Sは電極の面積、dは電極間隔である。
一方で、高周波信号の切り替えには半導体が使用されているが、近年、炭化ケイ素、窒化ガリウムなどの高温動作パワー半導体の開発が盛んになり、それぞれ、半導体スイッチ回路の使用条件などに応じて、好適な変化特性やレベルなどが所望される。
しかしながら、絶縁部材においては、近年の高周波機器の益々の高効率化、大容量化及びコンパクト化には必ずしも十分な対応ができていない。
高効率及び大容量が要求される発電機、モータ、インバータ、コンバータ、プリント基板などの高周波機器の絶縁部材には、
1)誘電率及び誘電正接が低いこと(低誘電性)、
2)高い耐電圧、
3)機械的強度を有すること、及び
4)オートマオイルなどの潤滑剤を十分に含浸すること
の4つの特性を同時に満たすことが必要とされている。特に、高温の状態で上記4つの特性を満たすことが、高温動作が有効であるパワー半導体の特性を十分に発揮する意味で、極めて重要であると考えられる。
第1の態様において、本発明は、アラミドファイブリッドとアラミド短繊維とを含むシートと、前記シートの面方向に層状となるポリテトラフルオロエチレンの層とから形成され、焼成加工されたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートであって、空隙率が30%以上かつ厚みが150μm以下であることを特徴とするアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを提供する。
第2の態様において、本発明は、200℃の誘電率及び誘電正接が測定周波数の増加に対して減少傾向を示す、第1の態様に記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを提供する。
第3の態様において、本発明は、100℃の誘電率と25℃の誘電率の比、又は200℃の誘電率と25℃の誘電率の比が0.9〜1.1であることを特徴とする第1の態様又は第2の態様記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを提供する。
第4の態様において、本発明は、アラミドファイブリッドとアラミド短繊維から湿式抄造法により作製したシート上に、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子分散体をコーティングしたシートをカレンダー加工した後で、焼成加工することを特徴とする第1〜3の態様記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの製造方法を提供する。
第5の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とする高周波機器を提供する。
第6の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とする発電機を提供する。
第7の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするモータを提供する。
第8の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするインバータを提供する。
第9の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするコンバータを提供する。
第10の態様において、本発明は、第1〜3の態様のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするプリント基板を提供する。
本発明において、アラミドとは、アミド結合の60%以上が芳香環に直接結合した線状高分子化合物(芳香族ポリアミド)を意味する。このようなアラミドとしては、例えばポリメタフェニレンイソフタルアミドおよびその共重合体、ポリパラフェニレンテレフタルアミドおよびその共重合体、ポリ(パラフェニレン)−コポリ(3,4’−ジフェニルエーテル)テレフタールアミドなどが挙げられる。これらのアラミドは、例えばイソフタル酸塩化物およびメタフェニレンジアミンを用いた従来既知の界面重合法、溶液重合法等により工業的に製造されており、市販品として入手することができるが、これに限定されるものではない。これらのアラミドの中で、ポリメタフェニレンイソフタルアミドが、良好な成型加工性、熱接着性、難燃性、耐熱性などの特性を備えている点で好ましく用いられる。
本発明において、アラミドファイブリッドとは、抄紙性を有するフィルム状のアラミド粒子であり、アラミドパルプとも呼ばれる(特公昭35−11851号公報、特公昭37−5732号公報等参照)。
アラミドファイブリッドは、通常の木材パルプと同様に、離解、叩解処理を施し抄紙原料として用いることが広く知られており、抄紙に適した品質を保つ目的でいわゆる叩解処理を施すことができる。この叩解処理は、デイスクリファイナー、ビーター、その他の機械的切断作用を及ぼす抄紙原料処理機器によって実施することが出来る。この操作において、ファイブリッドの形態変化は、日本工業規格P8121に規定の濾水度試験方法(フリーネス)でモニターすることができる。本発明において、叩解処理を施した後のアラミドファイブリッドの濾水度は、10cm3〜300cm3(カナディアンフリーネス(JISP8121))の範囲内にあることが好ましい。この範囲より大きな濾水度のファイブリッドでは、それから成形される多熱性電気絶縁シート材料の強度が低下する可能性がある。一方、10cm3よりも小さな濾水度を得ようとすると、投入する機械動力の利用効率が小さくなり、また、単位時間当たりの処理量が少なくなることが多く、さらに、ファイブリッドの微細化が進行しすぎるためいわゆるバインダー機能の低下を招きやすい。したがって、このように10cm3よりも小さい濾水度を得ようとしても、格段の利点が認められない。
アラミド短繊維は、アラミドを材料とする繊維を切断したものであり、そのような繊維としては、例えば帝人(株)の「テイジンコーネックス(登録商標)」、デュポン社の「ノーメックス(登録商標)」などの商品名で入手することができるものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
アラミド短繊維の長さは、一般に1mm以上50mm未満、好ましくは2〜10mmの範囲内から選ぶことができる。短繊維の長さが1mmよりも小さいと、シート材料の力学特性が低下し、他方、50mm以上のものは、湿式法でのアラミド紙の製造にあたり「からみ」、「結束」などが発生しやすく欠陥の原因となりやすい。
本発明において、アラミドシートとは、前記のアラミドファイブリッド及びアラミド短繊維から主として構成されるシート状物であり、好ましくは30〜180μmの範囲内の厚さを有している。さらに、アラミドシートは、好ましくは10g/m2〜140g/m2の範囲内、特に10g/m2〜70g/m2の範囲内の坪量を有している。ここで、アラミドファイブリッドとアラミド短繊維の混合割合は任意とすることができるが、アラミドファイブリッド/アラミド短繊維の割合(質量比)を1/9〜9/1とするのが好ましく、より好ましくは2/8〜8/2であるが、この範囲に限定されるものではない。
アラミドシートは、一般に、前述したアラミドファイブリッドとアラミド短繊維とを混合した後シート化する方法により製造される。具体的には、例えば上記アラミドファイブリッド及びアラミド短繊維を乾式ブレンドした後に、気流を利用してシートを形成する方法、アラミドファイブリッド及びアラミド短繊維を液体媒体中で分散混合した後、液体透過性の支持体、例えば網またはベルト上に吐出してシート化し、液体を除いて乾燥する方法などが適用できるが、これらのなかでも水を媒体として使用する、いわゆる湿式抄造法が好ましく選択される。
湿式抄造法では、少なくともアラミドファイブリッド、アラミド短繊維を含有する単一または混合物の水性スラリーを、抄紙機に送液し分散した後、脱水、搾水および乾燥操作することによって、シートとして巻き取る方法が一般的である。抄紙機としては長網抄紙機、円網抄紙機、傾斜型抄紙機およびこれらを組み合わせたコンビネーション抄紙機などが利用される。コンビネーション抄紙機での製造の場合、配合比率の異なるスラリーをシート成形し合一することで複数の層からなる複合体シートを得ることができる。抄造の際に必要に応じて分散性向上剤、消泡剤、紙力増強剤などの添加剤が使用される。
本発明において、ポリテトラフルオロエチレンとはテトラフルオロエチレンの重合体で、フッ素原子と炭素原子のみからなるフッ素樹脂(フッ化炭素樹脂)である。本発明においては後述するようにポリテトラフルオロエチレンの微粒子の水分散体を使用するのが好ましく、そのような水分散体としては例えば三井・デュポンフロロケミカル(株)の「PTFE31−JR」、ダイキン(株)の「ポリフロン(登録商標)PTFEDシリーズ」などの商品名で入手することができるものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートは、例えばアラミドファイブリッドとアラミド短繊維から湿式抄造法により作製したアラミドシート上に、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子分散体をコーティングしたシートをカレンダー加工した後で、焼成加工するのが好ましい。カレンダー加工前の複合シートの厚みは、好ましくは35〜260μmであるが、これに限定されるものではない。
アラミドシート上にポリテトラフルオロエチレンの微粒子分散体をコーティングする方法としては、様々な公知された方法を制限なく使用できるが、上記アラミドシート上にポリテトラフルオロエチレンの微粒子の分散体をコーターでコーティングし、面方向に層状となるポリテトラフルオロエチレンの層を形成することが好ましい。上記コーターはバーコータ、ロールコータ、リバースコータ、グラビアコータ、ナイフコータ及びエアーナイフコータよりなる群から選択されることができる。上記のコーティング加工を任意の順に複数回行うこともできる。
上記のようにして得られたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートは、一対のロール間にて高温高圧で熱圧するいわゆるカレンダー加工を実施することにより、機械強度を向上させ、空隙率及び厚みをコントロールすることができる。熱圧の条件は、たとえば金属製ロール使用の場合、温度270〜370℃、線圧50〜200kg/cmの範囲内が好ましい。特に好ましくは温度280〜330℃、線圧60〜120kg/cmの範囲内である。温度が270℃より低いと強度が十分に上がらず、370℃より高いと複合シートがロール表面に貼り付きやすく破断する場合がある。上記のカレンダー加工を任意の順に複数回行うこともできる。
本発明のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートは、発電機、モータ、インバータ、コンバータ、プリント基板などの高周波機器の絶縁部材として好適に使用することができる。
以下、本発明について実施例を挙げて説明する。なお、これらの実施例は、本発明の内容を、例を挙げては説明するためのものであり、本発明の内容を何ら限定するものではない。
(1)長さ加重平均繊維長
Op Test Equipment社製Fiber Quality Analyzerを用い、約4000個の微粒子についての長さ加重平均繊維長を測定した。
(2)坪量、厚みの測定
JIS C2300−2に準じて実施した。
(3)密度の計算
坪量÷厚みで計算した。
(4)空隙率の計算
アラミド、ポリテトラフルオロエチレンの真比重をそれぞれ1.38、2.17として計算した。
(5)引張強度の測定
テンシロン引張試験機を幅15mm、チャック間隔50mm、引張速度50mm/分で実施した。
(6)誘電率、誘電正接
JIS K6911にしたがって実施した。
(7)絶縁破壊電圧
ASTM D149にしたがって、電極径51mmで交流による直昇圧法により実施した。
(8) ガーレー透気度
JIS P8117に規定されたガーレー透気度測定器を使用し、外径28.6mmの円孔を有する締め付け板により押さえられたシート試料(面積642mm2)を100cc(0.1dm3)の空気が通過する時間(秒)を測定した。
(原料調製)
特開昭52−15621号公報に記載の、ステーターとローターの組み合わせで構成されるパルプ粒子の製造装置(湿式沈殿機)を用いて、ポリメタフェニレンイソフタルアミドのファイブリッドを製造した。これを、離解機、叩解機で処理し長さ加重平均繊維長を0.9mmに調節した。得られたアラミドファイブリッドの濾水度は90cm3であった。
一方、デュポン社製メタアラミド繊維(ノーメックス(登録商標)、単糸繊度2デニール)を、長さ6mmに切断(以下「アラミド短繊維」と記載)した。
(アラミドシートの製造)
調製したアラミドファイブリッドとアラミド短繊維をおのおの水中で分散しスラリーを作成した。これらのスラリーを、ファイブリッドとアラミド短繊維とが1/1の配合比率(重量比)となるように混合し、タッピー式手抄き機(断面積625cm2)にてシート状物を作製し、厚み約144μmのアラミドシートを得た。
(アラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの製造)
上記アラミドシート上にナイフコータで三井・デュポンフロロケミカル(株)製の「PTFE31−JR」(ポリテトラフルオロエチレン)を塗布し、120℃で1時間オーブンで乾燥した。さらに、ポリテトラフルオロエチレンを塗布し、120℃で1時間オーブンで乾燥した。複合シート全体の厚みは約147μmであった。複合シートを表1に示す条件でカレンダー加工後、連続して、片面を高温ロールに接触させることで焼成加工を実施し、複合シートを得た。このようにして得られたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの主要特性値を表1、2に示す。
実施例のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートは、誘電率及び誘電正接も低く、厚みが小さく、絶縁破壊電圧、強度、空隙率、透気度も十分に高いため、高周波機器の絶縁部材として用いられる絶縁シートとして有用である。さらに、200℃では周波数が高くなるに従って、誘電率及び誘電正接がさらに低くなる傾向を示していることから、高温で使用可能なあるいは動作する高周波仕様の例えば高周波インバータで作動するモータのような高周波機器の絶縁シートとして特に有用である。
(アラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの製造)
実施例と同様にアラミドシート上にナイフコータで三井・デュポンフロロケミカル(株)製の「PTFE31−JR」を塗布し、120℃で1時間オーブンで乾燥した。さらに、ポリテトラフルオロエチレンを塗布し、120℃で1時間オーブンで乾燥した。複合シートを表3に示す条件でカレンダー加工、熱圧面プレス加工、焼成加工した。このようにして得られたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの主要特性値を表3に示す。
比較例1及び2の複合シートは誘電正接が高い、特に25℃及び100℃の60Hz及び1kHzの誘電正接が高いため、また、比較例3の複合シートは厚みが大きく、強度も小さく、絶縁破壊電圧も低いため、高周波機器の高効率化・大容量化に耐えうる低誘電絶縁シートとしては不十分であると考えられる。
Claims (11)
- アラミドファイブリッドとアラミド短繊維とを含むシートと、前記シートの面方向に層状となるポリテトラフルオロエチレンの層とから形成され、焼成加工されたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートであって、空隙率が30%以上56%以下であり、かつ厚みが150μm以下であることを特徴とするアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シート。
- アラミドファイブリッドとアラミド短繊維とを含むシートと、前記シートの面方向に層状となるポリテトラフルオロエチレンの層とから形成され、焼成加工されたアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートであって、空隙率が30%以上かつ厚みが150μm以下であり、200℃の誘電率が測定周波数の増加に対して減少傾向を示すことを特徴とするアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シート。
- 200℃の誘電率及び誘電正接が測定周波数の増加に対して減少傾向を示す、請求項1又は請求項2記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シート。
- 100℃の誘電率と25℃の誘電率の比、又は200℃の誘電率と25℃の誘電率の比が0.9〜1.1であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シート。
- アラミドファイブリッドとアラミド短繊維から湿式抄造法により作製したシート上に、ポリテトラフルオロエチレンの微粒子分散体をコーティングしたシートをカレンダー加工した後で、焼成加工することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートの製造方法。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とする高周波機器。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とする発電機。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするモータ。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするインバータ。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするコンバータ。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のアラミド−ポリテトラフルオロエチレン複合シートを絶縁部材として使用することを特徴とするプリント基板。
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