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JP5949000B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents

情報処理装置及び情報処理プログラム Download PDF

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JP5949000B2
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Description

本発明は、情報処理装置及び情報処理プログラムに関する。
特許文献1には、ユーザが明示的に指示する必要がなく、継続的に当該ユーザの状況を特定の第三者に開示することができ、第三者は容易に当該ユーザの状況を知ることができるようにすることを目的とし、無線通信端末の操作あるいは携帯状況などの状況を無線他通信端末において検出し、情報開示サーバあるいは情報開示サーバが無線通信端末毎に収集して、予め設定された所定の情報開示対象者に対してユーザ端末あるいは無線通信端末を介して提示することが開示されている。
また、特許文献2には、複数名の人間のコミュニケーション状態を定量的に取得し、可視化表示を行うことを課題とし、所定の移動可能領域を移動可能な複数の移動局と、複数の移動局に対し無線通信により情報送受信を行う基地局とを有し、複数の移動局をそれぞれ所持する複数の社員のコミュニケーション状態を検出するコミュニケーション検出システムであって、複数の移動局アンテナから送信された電波信号に基づき複数の移動局それぞれの位置検出を行い、その検出結果に基づき各移動局の社員に係わるコミュニケーション要素を記録し、その記録内容に基づき各社員同士のコミュニケーション活発度を算出し、その算出結果に基づき対応するコミュニケーション状態を表示部に表示することが開示されている。
また、特許文献3には、会議に必要な情報の作成と散布はしばしば効果的に管理されておらず、会議中の情報支援サービスの必要性が存在することを課題とし、協力的な努力中の情報管理を用意にする構成要素の猷逸の組み合わせが開示され、会議中の相互作用は、参加者が素早く検索し、コマンドに応じてもしくは自動的にドキュメントを表示させることができるような装置を使うことによって支援され、情報には他のものの中に従前に記録された会議も含まれ、よって、開示されている方法及びシステムは会議中の情報交換を促進することが開示されている。
また、特許文献4には、ユーザに対して現在位置の近隣の情報を提供する情報提供システムを提供することを課題とし、ユーザによって携帯される無線タグをセンシングして、ユーザを検出し、無線タグからユーザIDを読み出し、サーバに送信し、サーバはユーザの至近に位置する表示・入力装置を特定し、当該表示・入力装置の近隣の店舗情報及びイベント情報を表示エリアに表示することが開示されている。
また、特許文献5には、疎遠になりがちな現代社会において、休憩室内にいる者同士が実際に会話をしてコミュニケーションを図る契機を与えることを課題とし、休憩室を利用する利用者同士のコミュニケーションを促進するためのコミュニケーション促進装置において、利用者識別情報に基づいて、前記共有空間における利用者に関する現在の位置情報を検出する位置情報検出手段を用いて検出した利用者識別情報と関連付けられた利用者情報を、位置情報と検出手段を用いて検出した現在の位置情報と対応付け、利用者の移動に併せて連続手に利用者情報を表示態様を変化させながら、共有空間内に表示する利用者情報表示手段とを具備するコミュニケーション促進装置を提供することが開示されている。
また、特許文献6には、携帯している人の行動そのものを特定して、より詳細な各種情報を得ることを課題とし、携帯している人が行動を開始すると、運動状態検出部の加速度センサーとジャイロは携帯している人の行動を示す信号を行動認識部に逐次入力し、行動認識部は入力した信号の組み合わせとパターン格納部に記憶した各種行動モデルパターンとを比較して、携帯している人の行動パターンを特定し、特定した行動パターンを記録部に格納し、この携帯している人の行動状態の入力と行動パターンの特定を携帯している人が所定の行動を終了するまで繰り返し、それまでの行動を確認するために行動内容の出力が指示されると、出力部は記録部に記録した行動特定結果を表示部に表示することが開示されている。
また、特許文献7には、利用者の移動状況に応じて適切な処理の実行を可能とすることを課題とし、加速度センサー付き携帯電話をユーザが保持した状況において、移動種別、移動種別に該当する移動時間を保持し、計測した移動時間から移動パターンを推定するシステムが開示されている。
特開2002−158610号公報 特開2010−021700号公報 特開2001−256335号公報 特開2007−026311号公報 特開2007−140800号公報 特開平10−024026号公報 特開2010−074278号公報
本発明は、対象者の周囲に人がいる状態にあって、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断するようにした情報処理装置及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果を出力する出力手段を具備し、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が立っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべきでない状態であると判断することを特徴とする情報処理装置である。
請求項2の発明は、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果を出力する出力手段を具備し、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断することを特徴とする情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項4の発明は、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が立っている状態である場合は、該対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合と比較して、より該対象者に連絡すべきでない状態であると判断することを特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置である。
請求項5の発明は、前記解析手段は、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態として、運動量を解析し、前記判断手段は、前記解析手段によって解析された対象者と該対象者の周囲にいる人の運動量に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項6の発明は、前記判断手段は、対象者と該対象者の周囲にいる人の過去の状態と現在の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項7の発明は、対象者と該対象者の周囲にいる人に備え付けられており、該対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を検知する検知手段をさらに具備し、前記受付手段は、前記検知手段による検知結果を受け付けることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項8の発明は、前記立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置である。
請求項の発明は、コンピュータを、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果を出力する出力手段として機能させ、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が立っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべきでない状態であると判断することを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項10の発明は、コンピュータを、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、前記判断手段による判断結果を出力する出力手段として機能させ、前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断することを特徴とする情報処理プログラムである。
請求項11の発明は、前記立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いることを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理プログラムである。
請求項1の情報処理装置によれば、対象者の周囲に人がいる状態にあって、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。また、対象者が立っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべきでない状態であると判断することができる。
請求項2の情報処理装置によれば、対象者の周囲に人がいる状態にあって、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。また、対象者が座っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべき状態であると判断することができる。
請求項3の情報処理装置によれば、対象者が座っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべき状態であると判断することができる。
請求項4の情報処理装置によれば、対象者が座っている状態であり、周囲にいる人が立っている状態である場合は、対象者が座っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合と比較して、より対象者に連絡すべきでない状態であると判断することができる。
請求項5の情報処理装置によれば、対象者と周囲にいる人の運動量に基づいて、その対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。
請求項6の情報処理装置によれば、対象者と周囲にいる人の過去の状態と現在の状態の関係に基づいて、その対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。
請求項7の情報処理装置によれば、対象者と該対象者の周囲にいる人に備え付けられている検知手段からの検知結果に基づいて、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断することをできる。
請求項8の情報処理装置によれば、立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いることができる。
請求項の情報処理プログラムによれば、対象者の周囲に人がいる状態にあって、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。また、対象者が立っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべきでない状態であると判断することができる。
請求項10の情報処理プログラムによれば、対象者の周囲に人がいる状態にあって、その対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断することができる。また、対象者が座っている状態であり、周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべき状態であると判断することができる。
請求項11の情報処理プログラムによれば、立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いることができる。
本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。 本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。 本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。 本実施の形態による判断処理例を示すフローチャートである。 対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。 対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。 本実施の形態による出力例を示す説明図である。 対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。 本実施の形態による実験結果例を示す説明図である。 本実施の形態による実験結果例を示す説明図である。 本実施の形態による実験結果例を示す説明図である。 本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
本実施の形態である情報処理装置100は、対象者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断するものであって、図1の例に示すように、受付モジュール110、状態解析モジュール120、判断モジュール130、出力モジュール140を有している。
例えば、会議等に参加している人に対して電話等で連絡を取りたい場合に用いられるものであって、その連絡先の人の状態は連絡すべきでない状態であるか否かを知らせるものである。一般に会議等の参加者に対しては、電話等の連絡を行うべきではない。ただし、会議等の最中に連絡をとりたい場合がある。そして、会議等にあっては、常に連絡先の参加者が発言等しているわけではなく、その会議等を中断させることなく、連絡可能な時間、タイミングもある。しかし、もちろんのことながら、その会議等を中断させてしまうような連絡は控えるべきである。本実施の形態は、会議等の参加者に対して連絡すべきでない状態であるか否かを判断する。なお、「連絡すべき状態であると判断する」とは、「連絡すべきでない状態ではないと判断する」(二重否定)と同じ意味で用いる。
受付モジュール110は、状態解析モジュール120と接続されている。受付モジュール110は、対象者とその対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける。例えば、センサーが対象者とその対象者の周囲にいる人に備え付けられており、そのセンサーは、対象者とその対象者の周囲にいる人の状態を検知する。そして、受付モジュール110は、そのセンサーの出力(検知結果)を受け付ける。なお、センサーは人以外の物に備え付けられていてもよい。
センサーとして、例えば、加速度センサー(加速度センサーを身につけている人の加速度等を計測する)、コンパス(コンパスを身につけている人の向き等を計測する)、ジャイロスコープ(ジャイロスコープを身につけている人の角度、角速度等を検出する)、GPS(GPS(Global Positioning System)を身につけている人の位置を検出する)、音圧センサー(音圧センサーを身につけている人又はその人に対して、話している(話しかけられている)、沈黙等を検知する)等がある。これらのセンサーの出力が、「人の状態に関する情報」に該当する。
なお、周囲にいるか否かの判断は、例えば、対象者のGPSの出力結果(位置)とその他の人のGPSの出力結果(位置)間の距離が予め定められた値以下又は未満である場合に、対象者の周囲にいる人と判断するようにしてもよい。また、会議室等の予め定められた場所にいる人を周囲にいる人と判断してもよい。予め定められた場所にいるか否かの判断については、GPSの出力結果を用いて判断してもよいし、参加者は参加者IDが記憶されたICカード等を所持しており、予め定められた場所の出入り口に備え付けられたカード読取装置によって読み取らせ、その場所に入ることを検知してもよいし、各人のスケジュールデータからその場所にいるか否かを判断するようにしてもよい。
状態解析モジュール120は、受付モジュール110、判断モジュール130と接続されている。状態解析モジュール120は、受付モジュール110によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者とその対象者の周囲にいる人の状態を解析する。特に、解析結果である人の状態として、座っている、立っている等がある。
また、状態解析モジュール120は、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態として、運動量(動作量、活動量ともいわれる)を解析するようにしてもよい。
これらは前述のセンサーの出力結果から、既存の技術を用いて解析する。例えば、座っている、立っている、運動量の他に、人が前傾姿勢であるのか、後傾姿勢であるのか、その人の向き、話している、沈黙している、頷いている、歩いている、姿勢の変化量、振り向いた、筆記中の状態等が解析結果としてある。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120、出力モジュール140と接続されている。判断モジュール130は、状態解析モジュール120によって解析された対象者の状態と、その対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、その対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する。なお、「連絡すべきでない状態であるか否かを判断する」のは、連絡すべきでない状態で連絡することを防止するためであり、積極的に連絡すべきであるということを判断するものではない。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120による解析結果として、対象者が立っている状態であり、その対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべきでない状態であると判断するようにしてもよい。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120による解析結果として、対象者が座っている状態であり、その対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、その対象者に連絡すべきでない状態ではないと判断するようにしてもよい。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120による解析結果として、対象者が座っている状態であり、その対象者の周囲にいる人が立っている状態である場合は、その対象者が座っている状態であり、その対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合と比較して、よりその対象者に連絡すべきでない状態であると判断するようにしてもよい。
対象者、その対象者の周囲にいる人の状態として、立っている、座っているの組み合わせがある。これらの具体的な説明は、図5の例を用いて後述する。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120によって解析された対象者とその対象者の周囲にいる人の運動量に基づいて、その対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断するようにしてもよい。
判断モジュール130は、対象者とその対象者の周囲にいる人の過去の状態と現在の状態の関係に基づいて、その対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断するようにしてもよい。これらの具体的な説明は、図9の例を用いて後述する。
出力モジュール140は、判断モジュール130と接続されている。出力モジュール140は、判断モジュール130による判断結果を出力する。ここで、判断結果を出力するとは、例えば、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。特に、他の情報処理装置として、例えば、携帯電話、通信機能を有している情報処理装置等である場合であって、「対象者に連絡すべきでない状態ではない」という判断結果のときは、その対象者との通信を開始するための処理(具体的には、携帯電話の場合は、その対象者の電話番号を表示すること、通信機能を有している情報処理装置の場合は、その対象者のチャット用のアドレスを表示すること等)を行うようにしてもよい。
図2は、本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。
ユーザ200(図2の例ではユーザA:200A、ユーザB:200B、ユーザC:200Cの3人)は、それぞれセンサー群210を身につけている。センサー群210は、そのユーザ200の状態を検知し、その検知結果をコントローラ220に送信する。送信は、一般的には無線通信によって行うが、有線通信であってもよい。センサー群210は、加速度センサー212、ジャイロセンサー214、コンパス216等を有している。
また、センサー群210は、このようなセンサー、通信装置の機能を有していれば、携帯電話等に内蔵されていてもよいし、カード等の形態であってもよいし、腕、腰等に固定するような腕輪、ベルト等に組み込まれていてもよい。
コントローラ220は、各ユーザ200が身につけているセンサー群210から検知結果を収集する。そして、情報処理装置100へ渡す。また、1つのコントローラ220が収集したセンサー群210の検知結果に対応するユーザ200が、前述の予め定められた場所にいる人たち(つまり、対象者とその対象者の周囲にいる人)と判断してもよい。
また、各センサー群210の出力結果には、そのセンサー群210を身につけているユーザを本実施の形態において一意に識別する情報であるユーザID(IDentification)を含めていてもよい。なお、各センサー群210を一意に識別する情報であるセンサーIDであってもよいが、その場合は、情報処理装置100内で、センサーIDからユーザIDへの変換を行う。
なお、必ずしもセンサーは人に備え付けられている必要はない。例えば、「椅子」にセンサーを備え付け、人が座っている状態等を特定してもよい。センサーを備え付ける対象としての人以外の物として、椅子以外に、机、白板、デスクトップPC、ゲート、廊下、天井、床等がある。また、本実施の形態では、人に備え付けられているセンサーと、人に備え付けられていないセンサーとを用いた構成に対しても適用できる。また、人に備え付けられていないセンサーのみを用いた構成に対しても適用できる。
図3は、本実施の形態を実現する場合のシステム構成例を示す説明図である。この例は、図2に例示のシステム構成をより詳細にしたものである。
コントローラ220は、通信接続検出モジュール222、計測データ記録モジュール224、同期モジュール226を有している。
通信接続検出モジュール222は、各人のセンサー群210、計測データ記録モジュール224と接続されている。通信接続検出モジュール222は、各人のセンサー群210からの出力結果を受信する。そして、その出力結果を計測データ記録モジュール224へ渡す。
計測データ記録モジュール224は、通信接続検出モジュール222、同期モジュール226と接続されている。計測データ記録モジュール224は、通信接続検出モジュール222が受信した各センサー群210の出力結果を記憶装置に記録する。
同期モジュール226は、計測データ記録モジュール224、受付モジュール110と接続されている。同期モジュール226は、計測データ記録モジュール224によって記録された各センサー群210の出力結果の同期処理を行う。例えば、通信接続検出モジュール222が受信した各センサー群210の出力結果に日時(年、月、日、時、分、秒、秒以下、又はこれらの組み合わせであってもよい)情報を付与する。また、各センサー群210の出力結果として、日時情報が含まれていてもよい。その場合、日時情報にしたがって出力結果をソートする。
情報処理装置100は、受付モジュール110、状態解析モジュール120、判断モジュール130、出力モジュール140、データベース350を有している。
受付モジュール110は、状態解析モジュール120、同期モジュール226、センサー測定データ354と接続されている。受付モジュール110は、コントローラ220の同期モジュール226から同期処理が行われた各センサー群210の出力結果を受け取る。そして、データベース350のセンサー測定データ354に記憶させる。
状態解析モジュール120は、受付モジュール110、判断モジュール130、データベース350と接続されている。
状態解析モジュール120は、状態解析処理モジュール122、ID照合モジュール124、特徴量照合モジュール126を有している。
状態解析処理モジュール122は、状態解析モジュール120内のモジュールの制御を行い、対象者とその対象者の周囲にいる人の状態を解析する。また、対象者の周囲にいる人を、例えば、センサー群210(GPS等)の出力結果から特定する。
ID照合モジュール124は、ユーザIDから連絡先等を抽出する。又は、センサーIDからユーザIDへの変換を行う。
特徴量照合モジュール126は、センサー測定データ354と特徴量データ356のマッチング処理を行い、センサー群210の出力結果から状態を特定する。
データベース350は、受付モジュール110、状態解析モジュール120、判断モジュール130と接続されている。
データベース350は、ユーザID352、センサー測定データ354、特徴量データ356、状態データ358を記憶している。
ユーザID352は、ユーザIDとそのユーザの連絡先(例えば、電話番号、チャットの接続先等)を属性として対応させたデータである。また、属性として、連絡先の他にユーザの名称、役職等を含めてもよい。また、ユーザIDとセンサーIDを対応させていてもよい。これによって、センサーIDからユーザIDを抽出可能となる。
センサー測定データ354は、受付モジュール110と接続されている。センサー測定データ354は、受付モジュール110が受信した各センサー群210の出力結果である。
特徴量データ356は、ユーザの状態(立っている、座っている、歩行中等)の特徴量データであり、予め記憶されている。このデータとセンサー測定データ354とをマッチングさせて、各センサー群210の出力結果から状態を特定する。また、各ユーザの特徴ある状態にも対応するために、特徴量データ356は、ユーザ毎に記憶されていてもよい。
状態データ358は、状態解析処理モジュール122の解析処理の結果であり、ユーザIDと対応付けられている。判断モジュール130からアクセスされる。
判断モジュール130は、状態解析モジュール120、出力モジュール140、データベース350と接続されている。判断モジュール130は、状態データ358(状態解析処理モジュール122による解析結果)に基づいて、対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する。
図4は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。なお、この処理では、予め定められた場所にいるユーザを処理対象とする。
ステップS402では、受付モジュール110が、コントローラ220からのデータ取得を開始する。
ステップS404では、特徴量照合モジュール126が、特徴量との照合を行う。
ステップS406では、状態解析処理モジュール122が、状態識別を行う。例えば、状態として、「座っている(聴講中)」、「起立(プレゼンテーション中)」、「歩行中(移動中)」等がある。
ステップS408では、状態解析処理モジュール122が、ステップS406で識別した状態をデータベース350内の状態データ358として記録/保持する。
ステップS410では、他に処理対象となるユーザ(対象者とその対象者の周囲にいる人)がいるか否かを判断し、いる場合はステップS402へ戻り、いない場合はステップS412へ進む。
ステップS412では、ID照合モジュール124が、ユーザIDを問い合わせる。
ステップS414では、状態解析処理モジュール122が、ユーザIDと関連付けて状態データを記録する。
ステップS416では、判断モジュール130が、連絡可否を判断する。具体的には、図5に例示のフローチャートのような処理を行う。
ステップS418では、出力モジュール140が、判断を出力する。
図5は、本実施の形態による判断処理例を示すフローチャートである。
ステップS502では、コミュニケーションしたい相手(対象者)が立っている状態であるか否かを判断し、立っている状態の場合はステップS504へ進み、それ以外の場合はステップS506へ進む。
ステップS504では、他の参加者で座っている人がいるか否かを判断し、いる場合はステップS510へ進み、いない場合はステップS508へ進む。
ステップS506では、他の参加者が立っているか否かを判断し、いる場合はステップS512へ進み、いない場合はステップS514へ進む。
ステップS510では、取り込み中(Red)とする。つまり、対象者に連絡すべきでない状態であると判断したことになる。これは、対象者が立っており、他の人が座っている場合に、このような判断を行うことになる。なお、図5の例では一人以上が座っている状態である場合に、このような判断を行っているが、他の人全員が座っている状態である場合に、このような判断を行うようにしてもよい。また、予め定められた割合の他の人(例えば、対象者の周囲にいる人の8割等)が座っている状態である場合に、このような判断を行うようにしてもよい。また、予め定められた人数の他の人(例えば、対象者以外に質問者が1人等)が立っている状態である場合(それ以外の人は座っている状態)に、このような判断を行うようにしてもよい。
ステップS512では、注意(Yellow)とする。つまり、ステップS514と比較して、より対象者に連絡すべきでない状態であると判断したことになる。もちろんのことながら、ステップS510と比較すると、より対象者に連絡すべきでない状態ではないと判断したことになる。ステップS510とステップS514との中間の場合である。
ステップS514では、その他(Green)とする。つまり、対象者に連絡すべきでない状態ではないと判断したことになる。連絡してもよい可能性が高い場合である。
ステップS508では、その他(Green)とする。
図6は、対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。図6に例示の波形は、腰につけたセンサーの出力であり、波形が上にあると「立ち上がっている状態」であることを示しており、波形が下にあると「座っている状態」であることを示している。ユーザA:200Aを対象者とした場合に、図6内の対象期間610は、図5に例示のステップS510に該当し、図6内の対象期間620は、図5に例示のステップS512に該当し、図6内の対象期間630は、図5に例示のステップS514に該当する。
図7は、対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。これは、会議における進行状況を示したものであり、左から右方向に時間が経過している。会議は、Agenda中710、Presentation中720、Comment中730、Wrap−up中740と進んでいることを示している。例えば、Agenda中710では、ユーザA:200Aが立っており、ユーザB:200B、ユーザC:200Cが座っていることを示している。
このように会議が進行している場合に、外部の者が、ユーザB:200Bに対して連絡を取りたいとする。本実施の形態の出力モジュール140による出力例を図8に示す。
図8の例は、上部にステータス表示領域810、下部にチャット領域850を液晶画面等のディスプレイに表示している。ステータス表示領域810には、状態解析モジュール120による解析結果(立っている状態、座っている状態等)をユーザ毎に表示している。そして、対象者を決めた場合は、その対象者に応じた領域内に判断モジュール130による判断結果を示す。また、チャット領域850は、対象者へのチャットをするための領域である。
図8(a)の例は、図7の例のAgenda中710の期間における出力を示している。つまり、ユーザA:200Aは立っており、ユーザB:200Bは座っており、ユーザC:200Cは座っていることを、ユーザA状態表示領域812a、ユーザB状態表示領域814a、ユーザC状態表示領域816aがそれぞれ示している。そして、連絡先をユーザB:200Bとした場合は、ユーザB状態表示領域814a内の「△」マーク部分を黄色(図5の例のステップS512に相当)に表示する。
図8(b)の例は、図7の例のPresentation中720の期間における出力を示している。つまり、ユーザA:200Aは座っており、ユーザB:200Bは立っており、ユーザC:200Cは座っていることを、ユーザA状態表示領域812b、ユーザB状態表示領域814b、ユーザC状態表示領域816bがそれぞれ示している。そして、連絡先をユーザB:200Bとした場合は、ユーザB状態表示領域814b内の「×」マーク部分を赤色(図5の例のステップS510に相当)に表示する。
図8(c)の例は、図7の例のComment中730の期間における出力を示している。つまり、ユーザA:200Aは座っており、ユーザB:200Bは座っており、ユーザC:200Cは座っていることを、ユーザA状態表示領域812c、ユーザB状態表示領域814c、ユーザC状態表示領域816cがそれぞれ示している。そして、連絡先をユーザB:200Bとした場合は、ユーザB状態表示領域814c内の「○」マーク部分を緑色(図5の例のステップS514に相当)に表示する。
図5の例に、さらに運動量を加えた判断を行うようにしてもよい。例えば、ステップS512、ステップS514、ステップS508の判断を行う場合であっても、その前に、コミュニケーションしたい相手(対象者)の運動量が予め定められた値以上又はより大である場合は、より1レベル高い対象者に連絡すべきでない状態と判断してもよい。例えば、ステップS512の場合は、運動量が予め定められた値以上又はより大である場合は、取込中(ステップS510に相当)と判断し、それ以外の場合は、注意(ステップS512に相当)と判断し、ステップS514の場合は、運動量が予め定められた値以上又はより大である場合は、注意(ステップS512に相当)と判断し、それ以外の場合は、その他(ステップS514に相当)と判断してもよい。
また、立っていること、座っていることの状態の替わりに、話していること、沈黙していることの状態を利用するようにしてもよい。さらに、立っていること、座っていることの状態と、話していること、沈黙していることの状態を組み合わせて判断するようにしてもよい。例えば、ステップS512、ステップS514、ステップS508の判断を行う場合であっても、その前に、コミュニケーションしたい相手(対象者)が話している状態である場合は、取込中(ステップS510に相当)と判断し、ステップS510の判断を行う場合であっても、その前に、コミュニケーションしたい相手(対象者)が沈黙の状態である場合は、注意(ステップS512に相当)と判断してもよい。
図5の例に、さらに対象者と周囲にいる人の過去の状態と現在の状態の関係を加えた判断を行うようにしてもよい。図9を用いて説明する。図9は、対象者と周囲にいる人の状態の関係例を示す説明図である。図9の例に示す波形は、図6と同等で立っている、座っていることを示す波形又は運動量を示す波形である。
対象期間910では、ユーザA:200Aが立っており、運動量が多く、ユーザB:200B、ユーザC:200Cは座っており、運動量は少ない状態である。ここで、ユーザB:200Bが立ち上がり、質問を行うと、ユーザB:200Bの運動量が増える。そして、ユーザA:200Aは座り、運動量は減ることになる(対象期間920)。さらに、ユーザB:200Bが話している最中に、ユーザC:200Cが頷いた、又はさらなる質問をしたのでユーザC:200Cの運動量も増えている(対象期間940)。
このように、対象期間920は対象者が座っている状態であっても、連絡すべきでない状態である。つまり、対象者が座っている状態であるが、その直前では立っている状態であり、対象者が座るタイミングと他の人が立つタイミングとが予め定められた期間内である場合は、対象者に連絡すべきでない状態(図5のステップS510に相当)であると判断する。
つまり、ユーザA:200Aの運動量が減った点を起点とし、その後(予め定められた時間内)に、他の人(図9の例では、ユーザB:200B、ユーザC:200C)に発生した運動量の変化(特に、予め定められた値以上又は大となる増加の変化)を、ユーザA:200Aの動作に対して関係性の高い動作であるとして抽出する。さらに、ユーザB:200Bの動作につられて起きたユーザC:200Cの動作がある場合(特徴行動970)、それも意味のあるシーンとして抽出する。このような場合は、対象者の状態と周囲にいる人の状態の関係は継続しているものとして、判断を行う。具体的には、対象者に連絡すべきでない状態(図5のステップS510に相当。つまり、立っていること、座っていることによって判断した場合での状態)が終了したが、予め定められた期間内に、周囲の人(B)の運動量が増加した場合は、対象者に連絡すべきでない状態が継続していると判断する。さらに、周囲の人(B)の運動量が増加している間又は周囲の人(B)の運動量が減少したが、予め定められ時間内に周囲の人(C)の運動量の変化(特に、予め定められた値以上又は大となる増加の変化)があった場合は、対象者に連絡すべきでない状態が継続していると判断する。また、その連鎖は、予め定められた回数内に制限してもよい。
図10〜12は、本実施の形態による実験結果例を示す説明図である。左側のグラフ(白のグラフ)は、本実施の形態を導入した場合を示しており、右側のグラフ(斜線のグラフ)は、本実施の形態を導入しなかった場合を示している。そして、シーン1とは、対処者がプレゼンテーション中(図5のステップS510に相当)、シーン2とは、誰もプレゼンテーションしていない状態(図5のステップS512に相当)、シーン3とは、周囲にいる者がプレゼンテーション中(図5のステップS514に相当)を示している。
図10は、会議中に連絡(インタラプション)をとった回数に関するグラフを示している。上にいくほど回数が多いことを示している。
本実施の形態によって、インタラプション回数(合計)が減少することを確認できた。特に、シーン1(対象者がプレゼンテーション中)のインタラプションを抑制することができた。
図11は、会議中の連絡(インタラプション)を邪魔と感じたかについて、対象者(連絡を受ける者)の主観評価に関するグラフを示している。上にいくほど邪魔ではないと感じている人が多いことを示している。
本実施の形態によって、インタラプションが邪魔であるという印象を抑制することができた。シーン1において、本実施の形態を導入した場合では、インタラプション回数自体が少なく、それが主観評価に影響したと考えられる。一方、シーン3ではインタラプション回数自体に大きな差はなかったにも関わらず(図10の例参照)、本実施の形態を導入した場合の方が、評価は高かった。
図12は、レスポンスタイム(対応の早さ)について、対象者に連絡をした者の主観評価に関するグラフを示している。上にいくほどレスポンスが早いと感じている人が多いことを示している。
シーン1とシーン2では、本実施の形態を利用している場合において、レスポンスが早いと感じていることが分かった。
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図13に例示するように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバとなり得るコンピュータ等である。つまり、具体例として、処理部(演算部)としてCPU1301を用い、記憶装置としてRAM1302、ROM1303、HD1304を用いている。HD1304として、例えばハードディスクを用いてもよい。受付モジュール110、状態解析モジュール120、判断モジュール130、出力モジュール140等のプログラムを実行するCPU1301と、そのプログラムやデータを記憶するRAM1302と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM1303と、補助記憶装置であるHD1304と、キーボード、マウス、タッチパネル等に対する利用者の操作に基づいてデータを受け付ける受付装置1306と、CRT、液晶ディスプレイ等の出力装置1305と、ネットワークインタフェースカード等の通信ネットワークと接続するための通信回線インタフェース1307、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス1308により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
前述の実施の形態のうち、コンピュータ・プログラムによるものについては、本ハードウェア構成のシステムにソフトウェアであるコンピュータ・プログラムを読み込ませ、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して、前述の実施の形態が実現される。
なお、図13に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図13に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えばASIC等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図13に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
100…情報処理装置
110…受付モジュール
120…状態解析モジュール
122…状態解析処理モジュール
124…ID照合モジュール
126…特徴量照合モジュール
130…判断モジュール
140…出力モジュール
210…センサー群
212…加速度センサー
214…ジャイロセンサー
216…コンパス
220…コントローラ
222…通信接続検出モジュール
224…計測データ記録モジュール
226…同期モジュール
350…データベース
352…ユーザID
354…センサー測定データ
356…特徴量データ
358…状態データ

Claims (11)

  1. 対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果を出力する出力手段
    を具備し、
    前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が立っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべきでない状態であると判断する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果を出力する出力手段
    を具備し、
    前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が立っている状態である場合は、該対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合と比較して、より該対象者に連絡すべきでない状態であると判断する
    ことを特徴とする請求項1又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記解析手段は、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態として、運動量を解析し、
    前記判断手段は、前記解析手段によって解析された対象者と該対象者の周囲にいる人の運動量に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記判断手段は、対象者と該対象者の周囲にいる人の過去の状態と現在の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 対象者と該対象者の周囲にいる人に備え付けられており、該対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を検知する検知手段
    をさらに具備し、
    前記受付手段は、前記検知手段による検知結果を受け付ける
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いる
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. コンピュータを、
    対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果を出力する出力手段
    として機能させ
    前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が立っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべきでない状態であると判断する
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  10. コンピュータを、
    対象者と該対象者の周囲にいる人の状態に関する情報を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段によって受け付けられた状態に関する情報に基づいて、対象者と該対象者の周囲にいる人の状態を解析する解析手段と、
    前記解析手段によって解析された対象者の状態と、該対象者の周囲にいる人の状態の関係に基づいて、該対象者に連絡すべきでない状態であるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段による判断結果を出力する出力手段
    として機能させ
    前記判断手段は、前記解析結果として、前記対象者が座っている状態であり、該対象者の周囲にいる人が座っている状態である場合は、該対象者に連絡すべき状態であると判断する
    ことを特徴とする情報処理プログラム。
  11. 前記立っている状態の替わりに話している状態、又は座っている状態の替わりに沈黙している状態を用いる
    ことを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理プログラム。
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