JP5946559B2 - エクオール産生能が維持されたエクオール産生微生物を含む発酵製品、及びその製造方法 - Google Patents
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Description
エクオール産生微生物を用い、大豆粉末又は豆乳を原料として発酵物を製造する際に、(1)エクオール産生微生物を用いて、ダイゼイン類の存在下、pH5.0以上、嫌気条件
下で発酵することにより、マザースターターを調製する、(2)前記マザースターターを用
いて、ダイゼイン類の存在下、pH5.0以上で発酵することにより、バルクスターターを調製する、(3)前記バルクスターターを用いて、大豆粉末又は豆乳を含む培地で発酵し
て発酵物を調製することによって、エクオール産生能が維持された微生物を生菌のままで含む発酵物の製造が可能になる。
エクオール産生微生物を用い、乳を原料として発酵物を製造する際に、マザースターターをダイゼイン類の存在下で嫌気条件下で発酵させることにより調製し、更にマザースターターを用いて乳原料を発酵させる際に、ダイゼイン類の存在下、pH4.6以上となる条
件下で行うことによって、エクオール産生能が維持された微生物を生菌のままで含む発酵物の製造が可能になる。また、当該発酵物は、エクオール産生微生物のエクオール産生能が長期間に亘って保持され、保存安定性にも優れている。更に、マザースターターの調製から乳原料の発酵に亘って行われる全て発酵を、酵母エキスの存在下で実施することにより、エクオール産生微生物のエクオール産生能の維持、並びに保存安定性を一層向上させることができる。
エクオール産生微生物を生菌の状態で含む発酵製品に、アスコルビン酸及び/又はその誘導体を添加することによって、保存後でもエクオール産生微生物のエクオール産生能が喪失されることがない組成物の提供が可能になる。
項1. 以下の工程を含む、発酵物の製造方法:
(1)ダイゼイン配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼインよりなる群から選択される
少なくとも1種のダイゼイン類を含有する培地で、エクオール産生微生物を用いて、pH5.0以上を維持した状態で嫌気発酵を行うことにより、マザースターターを調製する工程
、
(2)前記工程(1)で得られたマザースターターを用いて、前記ダイゼイン類を含有する培地で、pH5.0以上を維持した状態で発酵を行うことにより、バルクスターターを調製する
工程、及び
(3)前記工程(2)で得られたバルクターターを用いて、大豆粉末及び/又は豆乳を含む培地で発酵を行うことにより、発酵物を得る工程。
項2. エクオール産生微生物が乳酸菌である、項1に記載の製造方法。
項3. エクオール産生微生物がラクトコッカス・ガルビエであるである、項1に記載の製造方法。
項4. 以下の工程を含む、発酵物の製造方法:
(I)ダイゼイン配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼインよりなる群から選択される
少なくとも1種のダイゼイン類を含有する培地で、エクオール産生微生物を用いて嫌気発酵することにより、マザースターターを調製する工程、及び
(II)前記工程(I)で得られたマザースターターを用いて、前記ダイゼイン類及び乳を含む
培地で、pH4.6以上を維持した状態で発酵を行うことにより、発酵物を得る工程。
項5. ダイゼイン類として大豆胚軸抽出物が使用される、項4に記載の製造方法。
項6. 前記工程(I)及び(II)で使用される培地が、更に酵母エキスを含む、項4に記載
の製造方法。
項7. エクオール産生微生物が乳酸菌である、項4に記載の製造方法。
項8. エクオール産生微生物がラクトコッカス・ガルビエであるである、項4に記載の製造方法。
項9. 項1乃至3のいずれかに記載の製造方法により得られる発酵物を含有する、発酵製品。
項10. 項4乃至8のいずれかに記載の製造方法により得られる発酵物を含有する、発酵製品。
項11. pHが4.6以上である、項10に記載の発酵製品。
項12. (A)生菌の状態のエクオール産生微生物、並びに(B)アスコルビン酸、その誘導
体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を含む、エクオール産生微生物含有組成物。
項13. 上記(B)成分が0.05〜5重量%の配合割合で含まれる、項12に記載の組成物。項14. pHが5.0以下である、項12に記載の組成物。
項15. 生菌の状態のエクオール産生微生物として、エクオール産生微生物を用いて発酵した発酵物を含む、項12に記載の組成物。
項16. 発酵大豆飲料又は発酵豆乳である、項12に記載の組成物。
項17. エクオール産生微生物が乳酸菌である、項12に記載の組成物。
項18. エクオール産生微生物がラクトコッカス・ガルビエであるである、項12に記載の組成物。
項19. 生菌の状態のエクオール産生微生物を含む組成物に、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を添加することを特徴とする、エクオール産生微生物のエクオール産性能の維持方法。
エクオール産生能が維持されたエクオール産生微生物を生菌の状態で含む飲食品を提供できれば、エクオールを産生できないヒト(エクオール非産生者)に対して、エクオール産生能を獲得させることができるので、本発明によってエクオール非生産者に対してエクオールに基づく有効生理活性を享受させることが可能になる。
・ムコーサエ(Lacobacillus mucosae)等のラクトバチルス属に属する微生物;バクテロイデス・オバタス(Bacteroides ovatus)等のバクテロイデス属に属する微生物;エンテロ
コッカス・フェシウム(Enteroccus faecium)等のエンテロコッカス属に属する微生物;フィネゴルディア・マグナ(Finegoldia magna)等のフィネゴルディア属に属する微生物;ベイロネラ(Veillonella)属に属する微生物;アドラークレウチア・エクオリファシ
エンス(Adlercreutzia equolifaciens)等のアドラークレウチア属に属する微生物;ユ
ーバクテリウム・リムノサス(Eubacterium limosum)等のユーバクテリウム属に属する
微生物;エグレセラ・ホンコンゲニス(Eggerthella hongkongenis)等のエグレセラ(Eggerthella)属に属する微生物;ビフィドバクテリウム・アドレセンチス(Bifidobacterium adolescentis)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(Bifidobacterium breve)等のビフィドバクテリウム属に属する微生物;スラッキア(Slackia)属に属する微生物;アシ
ネトバクター(Acinetobacter)属に属する微生物等の中に上記能力を有する微生物が存
在していることが分かっている。エクオール産生微生物の中で、好ましくは、ラクトコッカス属、ストレプトコッカス属、ラクトバチルス属、及びビフィドバクテリウム属等の乳酸菌であり、更に好ましくはラクトコッカス属に属する乳酸菌であり、特に好ましくはラクトコッカス・ガルビエが挙げられる。エクオール産生微生物は、例えば、ヒト腸内中からエクオールの産生能の有無を指標として単離することができる。上記エクオール産生微生物については、本発明者等により、ヒト腸内から単離同定された菌、即ち、ラクトコッカス20-92(FERM BP-10036号)、ストレプトコッカスE-23-17(FERM BP-6436号)、スト
レプトコッカスA6G225(FERM BP-6437号)、及びバクテロイデスE-23-15(FERM BP-6435
号)が寄託されており、本発明ではこれらの寄託菌を使用できる。また、エクオール産生微生物としては、ユーバクテリウム・リムノサス(ATCC 8486)、エグレセラ・エスピー
(KCC10490)、アドラークレウチア・エクオリファシエンス(JCM14793)、エグレセラ・ホンコンゲニス HKU10(JCM14552)、ビフィドバクテリウム・アドレセンチスTM-1(FERM P-20325号)、ビフィドバクテリウム・ブレーベ(JCM1273)、スラッキアTM30(FERM AP-20729号)、グラム陽性細菌 do03(AHU-1763)(FERM AP-20905号)等についても使用することができる。これらの寄託菌の中でも、本発明において、ラクトコッカス20-92が好適に
使用される。
本第1法の発酵物の製造方法は、マザースターター(以下、「マザースターター-1」と表記することもある)を調製する工程(1)、マザースターター-1を用いてバルクスタータ
ー(以下、「バルクスターター-1」と表記することもある)を調製する工程(2)、及びバ
ルクスターター-1を用いて、大豆粉末又は豆乳を原料として発酵物を調製する工程(3)を
含む。以下、本第1法の発酵物の製造方法について工程毎に詳述する。
本発明では、まず、エクオール産生微生物を、ダイゼイン類を含む培地(以下、「マザースターター培地-1」と表記することもある)で、pH5.0以上を維持した状態で嫌気発
酵することにより、マザースターター(以下、「マザースターター-1」と表記することもある)を調製する(工程(1))。
して許容されることを限度として特に制限されず、最終的に製造される発酵物の種類に応じて、その組成を適宜設定すればよい。
。また、粒子径150μm以上の粒子が10%以下となるようにするのが好ましい。なお、上記
粒子径は、レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置を用いて測定される。
〜0.012重量%となる割合が挙げられる。より具体的には、ダイゼイン類として、大豆粉
末を使用する場合であれば、マザースターター培地-1中に大豆粉末が乾燥重量換算で3〜28重量%、好ましくは5〜28重量%、更に好ましくは7〜17重量%となる割合が挙げられる
。また、ダイゼイン類として、大豆胚軸抽出物を使用する場合であれば、マザースターター培地-1中に大豆胚軸抽出物が乾燥重量換算で0.005〜0.1重量%、好ましくは0.01〜0.05重量%、更に好ましくは0.02〜0.03重量%となる割合が挙げられる。このような配合割合でダイゼイン類を含むことによって、エクオール産生能を損なうことなくエクオール産生微生物を増殖させてマザースターター-1を得ることが可能になる。
使用する従来公知の方法で実施することができる。
ましくは0.4重量%以下、更に好ましくは0.3重量%以下に設定しておくと、発酵が進行してもpHが低下しないため、嫌気発酵中のpHを上記範囲に維持させることが可能になる。また、嫌気発酵中のpHの制御は、pH調整剤を適宜添加することによって行うこともできる。
は、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、例えば、35〜39℃で72〜96時間嫌気発酵すればよい。
に応じて、当該マザースターターを種菌として使用して、上記と同条件で更にマザースターターを作成し、次の生産に用いることも出来る。作成されたマザースターターを使用して、上記と同条件で再度マザースターターを調製する工程は、1回又は複数回、例えば1〜10回程度繰り返し行ってもよい。このように発酵を繰り返し実施しても、上記条件を充足する限り、マザースターター-1において、エクオール産生微生物がエクオール産生能を維持した状態で含ませることができる。
次いで、前記工程(1)で得られたマザースターター-1を用いて、前記ダイゼイン類を含
有する培地で(以下、「バルクスターター培地-1」と表記することもある)、pH5.0以
上を維持した状態で発酵を行うことにより、バルクスターター-1(以下、「バルクスターター-1」と表記することもある)を調製する(工程(2))。
微生物が成育可能であり、且つ食品成分として許容されることを限度として特に制限されず、発酵物の種類に応じて適宜設定すればよい。
微生物のエクオール産生能を維持した状態で増殖させることが可能になっている。バルクスターター培地-1に配合される前記ダイゼイン類の種類及び配合割合については、後記する本発酵用培地-1と同様である。
組成のものが例示される。
、殺菌処理することにより調製される。
製造コストの低減、操作簡便性等の観点から、好気雰囲気で行うことが望ましい。エクオール産生微生物は、好気雰囲気ではエクオール産生能を喪失し易くなるが、培養中のpH条件を特定範囲に制御することによって、好気雰囲気であっても、エクオール産生能を維持させることが可能になる。
生育可能な温度領域、好ましくは該微生物の至適温度領域で、10〜28時間、好ましくは14〜24時間発酵させることにより実施される。より具体的には、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、例えば、35〜39℃で14〜24時間発酵すればよい。
クスターター-1をスターター(1次バルクスターター)として使用して、再度、本工程(2)を実施して2次バルクスターターを作成し、この2次バルクスターターを次の工程(3)に供
してもよい。
次いで、前記工程(2)で得られたバルクターター-1を用いて、大豆粉末及び/又は豆乳
を含む培地を含む培地(以下、「本発酵用培地-1」と表記することもある)で発酵を行うことにより、発酵物を調製する(工程(3))。
ル産生微生物が成育可能であり、且つ食品成分として許容されることを限度として特に制限されない。
程度以下とするのが好ましい。また、粒子径150μm以上の粒子が10%以下となるようにす
るのが好ましい。なお、上記粒子径は、レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置を用いて
測定される。本発酵用培地-1として、大豆粉末を含む水溶液を使用する場合、水に大豆粉末を添加し、ホモジナイザー等を用いて均質化処理に供しておくことが望ましい。このように均質化処理を行うことによって、製造される発酵物に優れた食感、特に滑らかさを付与することが可能になる。また、本発酵培地-1として、大豆粉末を含む水溶液を使用する場合、該水溶液における大豆粉末の配合割合については、特に制限されないが、例えば、大豆粉末が乾燥重量換算で3〜28重量%、好ましくは5〜28重量%、更に好ましくは7〜17
重量%が例示される。
の低下を抑制する必要がないため、エクオール産生微生物によって資化される糖類(ショ糖、グルコース等)等が含まれる甘味料や植物由来成分が、本発酵用培地-1に含まれていてもよい。
な温度領域、好ましくは該微生物の至適温度領域で、10〜28時間、好ましくは14〜24時間攪拌又は静置すればよい。より具体的には、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、35〜39℃で14〜24時間発酵すればよい。
コストの低減、操作簡便性等の観点から、好気雰囲気で行うことが望ましい。
通常、本工程(3)における発酵が進行するにつれて、発酵物中のpHは5.0程度以下に低下する傾向が認められる。
生能を喪失する傾向が強くなるが、本第1法の製造方法によれば、上記工程(1)及び(2)を経て調製されたバルクスターター-1を使用して最終段階の発酵を行うことによって、エクオール産生能が維持されたエクオール産生微生物を生菌の状態で含む発酵物を製造することが可能になる。
本第1法の製造方法は、発酵大豆飲食品の製造、即ち、大豆粉末を含む培地を発酵させた発酵物の製造に好適である。
本第2法の発酵物の製造方法は、マザースターター(以下、「マザースターター-2」と表記することもある)を調製する工程(I)と、マザースターター-2を用いて乳を原料と
して発酵を行う工程(II)を含む。以下、本発明の製造方法について工程毎に詳述する。
本発明では、まず、エクオール産生微生物を、ダイゼイン類を含む培地(以下、「マザースターター培地-2」と表記する)で嫌気発酵することにより、マザースターターを調製する(工程(I))。
度が上記範囲を充足する場合には、最終的に製造される発酵物おいて、エクオール産生微生物のエクオール産生能を長期間安定に維持させることも可能になる。
使用する従来公知の方法で実施することができる。
方法で行うことができる。
は、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、例えば、35〜39℃で22〜26時間嫌気発酵すればよい。
次いで、前記工程(I)で得られたマザースターター-2を用いて、前記ダイゼイン類を含
む培地(以下、「本発酵用培地-2」と表記する)を、pH4.6以上を維持した状態で発酵(以下、「本発酵」と表記することもある)させる(工程(II))。
し本発酵を行ってもよいが、発酵乳製品を大量生産する場合には、該マザースターター-2を用いて更にバルクスターター(以下、「バルクスターター-2」と表記することもある)を調製し、バルクスターター-2を本発酵用培地に添加して本発酵を行ってもよい。
殺菌処理することにより調製される。
たマザースターター-2を例えば1〜10容量%程度、好ましくは1〜5容量%程度添加し、該
微生物の生育可能な温度領域、好ましくは該微生物の至適温度領域で、20〜28時間、好ましくは22〜26時間発酵させればよい。より具体的には、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、例えば、35〜39℃で22〜26時間発酵すればよい。
となるように維持することが望ましい。このようにpHを維持することによって、エクオール産生能を損なうことなくエクオール産生微生物を増殖させることが可能になる。このような発酵中のpHの制御は、前記工程(I)と同様の方法で行うことができる。
ーター-2の調製と同条件で発酵を実施して2次バルクスターターを作成し、この2次バルクスターターを次の本発酵に供してもよい。
混合し、必要に応じて乳化させた後、殺菌処理することにより調製される。
ター-2又は上記バルクスターター-2を例えば1〜10容量%程度、好ましくは1〜5容量%程
度添加し、該微生物の生育可能な温度領域、好ましくは該微生物の至適温度領域で、20〜28時間、好ましくは22〜26時間攪拌又は静置すればよい。より具体的には、エクオール産生微生物として乳酸菌を使用する場合には、35〜39℃で22〜26時間発酵すればよい。
によって、エクオール産生能を損なうことなくエクオール産生微生物を増殖させ、且つ製造後にも該微生物のエクオール産生能を安定に維持させることが可能になる。このような発酵中のpHの制御は、前記工程(I)と同様の方法で行うことができる。
更に、本発明は、上記第1法及び第2法で得られた発酵物を含む発酵製品を提供する。即ち、上記第1法及び第2法で得られた発酵物は、そのまま、或いは必要に応じて、ショ糖、スクラロース、ステビア等の甘味料;コーヒーエキス、紅茶エキス等のフレーバー剤;香料;大豆粉末、大豆片、果汁、果実片、野菜汁、野菜片等の植物由来成分;ナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、鉄等の金属;アスコルビン酸等のビタミン;ゲル化剤;グルコン酸等の安定化剤;水等の希釈剤等の添加成分を配合して発酵製品として提供される。とりわけ、上記第1法で得られた発酵物は、大豆粉末を含む水溶液と混合された発酵製品として好適に提供される。
される。
ましい。一方、中性域では、雑菌の繁殖が懸念されるため、雑菌の繁殖を抑制することを重視する場合には、pHは5.0以下、好ましくは4.0〜4.8、更に好ましくは4.2〜4.6とな
るように調整することが望ましい。
エクオール産生微生物を生菌の状態で含む組成物において、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を添加することによって、低pH条件や好気保存条件下においてもエクオール産生微生物のエクオール産生能を安定に保持させることが可能になり、長期間保存しても該組成物においてエクオール産生微生物のエクオール産生能が喪失されるのを抑制することができる。そこで、本発明は、更に、生菌の状態のエクオール産生微生物(以下、単に「(A)成分」と表記することもある)
、並びにアルコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種(以下、単に「(B)成分と表記することもある」を含む、エクオール産生微生物
含有組成物(以下、単に「本組成物」と表記することもある)を提供する。
くは1×107〜1010CFU/gが例示される。
適なものとしてアスコルビン酸及びその塩が例示される。本組成物において、(B)成分は
、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
することによって、エクオール産生微生物のエクオール産生能を安定に保持させることが可能になる。
下、好ましくは4.0〜4.8、更に好ましくは4.2〜4.6となるように調整することが望ましい。一般に、エクオール産生微生物はpH5.0以下の環境下では、エクオール産生能を喪失
する傾向が強くなり、エクオール産生能を安定に維持することができなくなるが、本組成物によれば、アスコルビン酸及び/又はその誘導体の作用によって、pHは5.0以下の条
件下でも、エクオール産生微生物のエクオール産生能を安定に維持することが可能になっている。
大、メタボリックシンドローム等の疾患や症状の予防乃至改善、血中コレステロール値の低減、美白、にきびの改善、整腸、肥満改善、利尿等の用途に有用である。中でも、本組成物は、特に、中高年女性における不定愁訴乃至閉経に伴う症状(例えば、骨粗鬆症、更年期障害等)の予防乃至改善に有用である。
させることが可能になり、長期間保存してもエクオール産生微生物のエクオール産生能が喪失されるのを抑制することができる。従って、本発明は、更に、生菌の状態のエクオール産生微生物を含む組成物に、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩よりなる群から選択される少なくとも1種を添加することを特徴とする、エクオール産生微生物のエクオール産生能の維持方法をも提供する。エクオール産生能については、後述する実施例に記載の方法に従って測定される。当該保存安定化方法の具体的実施態様については、上記のエクオール産生微生物含有組成物に関する記載内容が援用される。
皮を剥いで半割に分割して脱皮大豆を蒸煮処理に供した。蒸煮処理は、脱皮大豆に対して、100℃の温度に達するまで蒸気を送り続け、100℃に到達した時点から140秒間100℃に保った。次に、蒸煮処理後の大豆をローラーミルのローラ間に通して、フレーク状にした。その後、フレーク状の大豆を80℃で熱風乾燥を行い、水分含量を3〜6%程度になるまで乾燥させ、これをエアーグラインダーで粉砕することにより、大豆粉末を得た。エアーグラインダーでの粉砕は、粉砕粒子の径150μm以上が10%以下になるように行った。
上の温度を保持したまま、適量のクエン酸を添加して、pHを中性に戻した。その後、均質機(ガウリン(GAULIN)社製LAB40)を用い、200-1000kgf/cm2の範囲の条件下で均質化処理を行うことによって、大豆粉末溶液(大豆粉末を乾燥重量換算で14重量%含む)を調製した。
1.発酵大豆食品(実施例1-1)の製造
エクオール産生能を有するラクトコッカス・ガルビエ(ラクトコッカス20-92株、FERM BP-10036号)を用いて、以下の条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、本発酵、及び容器への充填を行った。
大豆粉末溶液(乾燥重量で14%の大豆粉末を含む)80重量%、グルコース0.1重量%
、L-アルギニン0.1重量%、精製水 残部を含む溶液(pH 7.48)100mlをオートクレーブ殺菌(121℃、15分間)し、マザースターター培地を調製した。このスターター培地に
、ラクトコッカス20-92株の種菌を接種してGas Packにて37℃で96時間、嫌気培養を行う
ことにより、マザースターター(pH6.64)を得た。
大豆粉末溶液(乾燥重量で14%の大豆粉末を含む)80重量%、グルコース0.1重量%
、L-アルギニン0.1重量%、精製水 残部を含む溶液(pH 7.48)5Lをオートクレーブ殺菌(121℃、15分間)し、バルクスターター培地を調製した。このスターター培地に、上
記で得られたマザースターターを1容量%となるように接種して、37℃で15時間、好気条件下で静置培養を行うことにより、バルクスターター(pH6.72)を得た。
大豆粉末溶液(乾燥重量で14%の大豆粉末を含む)50重量%、ニンジン汁(宮崎農協果汁)6重量%、かぼちゃペースト(長野サンヨーフーズ)6重量%、精製水 残部を含
む溶液(pH 6.78)200Lを二重管式殺菌機にて95℃、30秒間殺菌し、本発酵用培地を調製した。殺菌後回収した本発酵用培地に、上記で得られたバルクスターター4Lを接種し
て、37℃で15時間、好気条件下で静置培養を行うことにより発酵大豆液(pH4.56)を得た。
大豆粉末溶液(乾燥重量で14%の大豆粉末を含む)65重量%、砂糖7.4重量%、ゲル
化剤製剤FG2524(新田ゼラチン製)1.0重量%、グルコン酸0.8重量%、香料0.4重量%、L-
アスコルビン酸0.1重量%、精製水 残部を含む溶液800Lを二重管式殺菌機にて95℃、30秒間殺菌し、副原料溶液を得た。この副原料溶液80重量部と上記で得られた発酵大豆液20重量部を37〜40℃で混合した。混合液の温度を維持したまま衛生的にポリエチレンカップ(満注容量130ml、口径71mm)に100g充填し、アルミ蓋でシールした。充填物は5℃の冷蔵
庫に入れ、冷却固化させ、ラクトコッカス・ガルビエ生菌を含む発酵大豆食品(実施例1-1)を得た。
マザースターター培地及びバルクスターター培地の調製において、乳酸を添加してpHを5.77に変更する以外は、実施例1と同条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、及び本発酵を行い、発酵大豆食品(実施例1-2)を製造した。
上記で得られた容器入りの発酵大豆食品について10℃で3週間保存した。調製直後、1週間後、2週間後、及び3週間後に、発酵大豆食品のpHを測定し、更に発酵大豆食品に含まれるラクトコッカス・ガルビエの菌数、及び発酵大豆食品に含まれるラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能の有無を以下の方法で評価した。また、上記で調製したマザースターター、バルクスターター及び本発酵後の発酵物についても、ラクトコッカス・ガルビエの菌数、及びそれぞれに含まれるラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能について同様に測定した。
ラクトコッカス・ガルビエの生菌数の測定は、BCP加プレートカウント寒天培地(日水
製薬株式会社製)を用いて37℃、72時間混釈培養を行い、生育したコロニー数を計測することにより求めた。
ダイゼインを10μg/mlの濃度で含む変法GAMブイヨン(日水製薬株式会社製)5mlに、発酵大豆食品を200μl添加して37℃で96時間、ガスパックにて嫌気培養を行った。次いで、得られた培養液をHPLCに供して、培養液中のエクオール量を定量した。HPLCによる分析は次の様にして実施した。先ず、培養液0.5 mlを酢酸エチル5.0 mlに加えて浸透抽出を行い、得られた抽出液を3000rpmにて10分間遠心し、上清を遠心エバポレーターにより溶媒を
減圧乾固した。次いで得られた固形物を、1.0ml溶媒(移動相A/移動相B=50/50)にて再溶解してHPLCの検体に供した。HPLCの分析は、D7000シリーズ(日立製作所製)を使用し、
カラムはCapcell Pack UGL205μm4.6Φ×250mm(資生堂製)を使用した。移動相は、移動相Aとして0.05%リン酸緩衝液(EDTA含有)と酢酸エチル-メタノール(1:10)を8:2で
混合した溶液を使用し、移動相Bとして2%酢酸エチル含有メタノールした。グラジエント法で流速を1.0ml/分とした。検出はSPD-10AVP UV-VIS検出器を用い、検出波長は254nm
と280nmとした。
結果を表1に示す。この結果から、マザースターター、バルクスターターのpHが5以上であれば、本発酵後の発酵物、発酵大豆食品のpHが4.6以下であってもエクオール産生能
を保持したラクトコッカス・ガルビエを含む発酵大豆食品が製造できることが明らかとなった。なお、発酵大豆食品におけるラクトコッカス・ガルビエの菌数自体は、pHやエクオール産生能の有無にはさほど影響されず、長期間一定に保持されることも確認された。
実施例1-1では、調製直後の発酵大豆食品及び2、3、4週間保存後の発酵大豆食品も大豆の風味よく異味異臭もなく、食品として好適であった。また、実施例1-2でも同様に、調
製直後の発酵大豆食品は、大豆の風味よく異味異臭もなく、食品として好適であった。なお、実施例1-2の発酵大豆食品については、保存後の呈味については試験しなかった。
マザースターターの調製において、グルコース添加量を0.1重量%から1.0重量%に変更
すること以外は実施例1と同条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、及び本発酵を行い、発酵大豆食品(比較例1-1)を製造した。
生能は喪失していた。引き続くバルクスターター、本発酵液調製、発酵大豆食品製造においても菌数、pH及び官能面で実施例1と大きな差は認められなかったが、エクオール産生能は回復しなかった。また、バルクスターター調製においてpHが低下する培地を用いた比較例1-2でも、ラクトコッカス・ガルビエの菌数には差が認められなかったが、エク
オール産生能は喪失していた。引き続く本発酵、発酵大豆食品製造においても菌数、pH及び官能面で大きな差は認められなかったが、エクオール産生能は回復しなかった。更に、マザースターターとバルクスターター共に、pHが4.5程度になる培地を使用した比較例1-3でも、ラクトコッカス・ガルビエの菌数には差は認められないものの、エクオール産生能は喪失していた。
1.発酵乳の製造
エクオール産生能を有するラクトコッカス・ガルビエ(ラクトコッカス20-92株、FERM BP-10036号)を用いて、以下の条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、本発酵、及び容器への充填を行った。
脱脂粉乳10重量%、生クリーム6.67重量%、酵母エキス(「SK酵母エキスHi-K」、日
本製紙ケミカル株式会社)0.1重量%、大豆胚軸抽出物(「ソヤフラボンHG」、不二製油
株式会社;大豆胚軸抽出物中のダイゼイン類の含有割合は約37重量%)0.025重量%、精
製水 残部を含む溶液(pH 6.14)500mLをオートクレーブ殺菌(115℃、15分間)し、マザースターター培地を調製した。このスターター培地に、ラクトコッカス20-92株の種菌
を接種してGas Packにて37℃で24時間、嫌気培養を行うことにより、マザースターターを得た。
脱脂粉乳10重量%、生クリーム6.67重量%、酵母エキス(「SK酵母エキスHi-K」、日
本製紙ケミカル株式会社)0.1重量%、大豆胚軸抽出物(「ソヤフラボンHG」、不二製油
株式会社)0.025重量%、精製水 残部を含む溶液10LをUHT(Ultra High Temperature)殺菌(140℃、4秒分間)し、バルクスターター培地を調製した。UHT殺菌後に回収したバル
クスターター培地に、上記で得られたマザースターターを1v/v%となるように接種して、37℃で24時間、好気培養を行うことにより、バルクスターターを得た。
脱脂粉乳10重量%、生クリーム6.67重量%、酵母エキス(「SK酵母エキスHi-K」、日
本製紙ケミカル株式会社)0.1重量%、大豆胚軸抽出物(「ソヤフラボンHG」、不二製油
株式会社)0.025重量%、精製水 残部を含む溶液10LをUHT(Ultra High Temperature)殺菌(140℃、4秒分間)し、本発酵用培地を調製した。UHT殺菌後に回収した本発酵用培地
に、上記で得られたバルクターターを1v/v%となるように接種して、37℃で24時間、好気
培養を行うことにより、発酵乳を得た。
上記本発酵により得られた発酵乳を、滅菌済みの600mL容の容器に無菌的に入れ、更に
所定量の乳酸を容器内に無菌的に添加して混合した後に、容器を密閉した。
上記で得られた容器入り発酵乳のそれぞれについて10℃で74週間保存した。製造直後、2週間後、6週間後、及び74週間後に、発酵乳のpHを測定し、更に発酵乳に含まれるラクトコッカス・ガルビエの菌数、及び発酵乳に含まれるラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能の有無を、実施例1と同様の方法で評価した。また、上記で調製したマザースターター及びバルクスターターについても、ラクトコッカス・ガルビエの菌数、及び発酵乳に含まれるラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能についても、同様に測定した。
能を保持したラクトコッカス・ガルビエを含む発酵乳が製造できることが明らかとなった。更に、ラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能は、発酵乳のpHが5.28以上であれば2週間、発酵乳のpHが5.79以上であれば6週間、発酵乳のpHが5.92以上であれば74週間、安定に保持されることも確認された。一方、発酵乳のpHが4.09及び3.53の場合には、調製直後であっても、ラクトコッカス・ガルビエのエクオール産生能が喪失されることが分かった。なお、発酵乳におけるラクトコッカス・ガルビエの菌数自体は、発酵乳の
pHやエクオール産生能の有無にはさほど影響されず、長期間一定に保持されることも確認された。
製造直後の発酵乳(乳酸添加なし)及び74週間保存後の発酵乳(乳酸添加なし)はいずれも、酸味が少なくしかも飲み易く、食品として好適であった。
マザースターター培地、バルクスターター培地、及び本発酵用培地として、下記組成をベースとする培地に、表4に示す所定量の発酵促進剤を添加して調製したものを用いること以外は、上記実施例2と同条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、及び本発酵を行った。
ス・ガルビエのエクオール産生能を10週間以上もの長期に亘って安定に保持できることが明らかとなった。
マザースターターの調製において、好気培養すること以外は、実施例2と同条件で、マザースターターの調製、バルクスターターの調製、及び本発酵を行った。
1.エクオール産生微生物含有組成物の製造
変法GAM培地(日水製薬株式会社)5mLに、ラクトコッカス・ガルビエ(ラクトコッカス20-92株、FERM BP-10036号)の種菌を接種してGas Packにて37℃で24時間、嫌気培養を行った。次いで、得られた培養物2mLを変法GAM培地(日水製薬株式会社)50mLに接種してGas Packにて37℃で24時間、嫌気培養を行った。さらに得られた培養物8mLを変法GAM培地(日水製薬株式会社)200mLに接種してGas Packにて37℃で24時間、嫌気培養を行った。
微生物含有組成物を製造し、これを15mL容ポリプロピレンチューブ(IWAKI製)に10mLず
つ分注した。
上記で得られた各エクオール産生微生物含有組成物を、10℃で21日間保存を行った。保存期間中に、各エクオール産生微生物含有組成物について、pH、菌数及びエクオール産生能の評価を行った。菌数の測定方法は、上記実施例1と同様である。また、エクオール産生能は、上記実施例1と同様の方法でHPLCによる分析を行い、下記の式に従ってエクオール変換率を算出した。
では、保存21日後でもエクオール産生能が維持されていた。特に、アスコルビン酸を1重
量%又は2重量%で添加したエクオール産生微生物含有組成物では、エクオール産生能が
極めて安定に保持されていることが確認された。
1.エクオール産生微生物含有組成物の製造
実施例1で使用したマザースターター培地と同組成の培地5mlに、ラクトコッカス20-92株の種菌を接種してGas Packにて37℃で96時間、嫌気培養を行うことにより、マザースターターを得た。
を行い、1次バルクスターターを得た。更に、実施例1で使用したバルクスターター培地
と同組成の培地300mlに、上記で得られたマザースターター6mlを接種して15時間ガスパックを用いて37℃にて嫌気培養を行い、2次バルクスターターを得た。
により発酵大豆液を得た。
後、紙カップに130gずつ充填し、アルミ蓋でシール密封した。これを10℃で保存し、0及び7日後に開封して、エクオール産性微生物の菌数とそのエクオール産生能を、実施例4
と同様の方法で測定した。
エクオール産生微生物の菌数を測定した結果を表9に示し、エクオール産生能を測定した結果を表10に示す。保存開始時には、いずれの酸化防止剤を配合した場合であっても、エクオール産生能が認められた。しかしながら、保存7日後においてはアスコルビン酸
を添加した発酵製品以外はすべてエクオール産生能が消失した。
Claims (6)
- 以下の工程を含む、発酵物の製造方法:
(I)ダイゼイン配糖体、ダイゼイン、及びジヒドロダイゼインよりなる群から選択される少なくとも1種のダイゼイン類を含有する培地で、エクオール産生微生物を用いて、pH5.0以上を維持した状態で発酵することにより、マザースターターを調製する工程、
(II)前記工程(I)で得られたマザースターターを用いて、前記ダイゼイン類を含む培地で、pH5.0以上を維持した状態で発酵を行うことにより、バルクスターターを調製する工程、及び
(III)前記工程(II)で得られたバルクスターターを用いて、乳を含む培地でpH5.79以上を維持した状態で発酵を行うことにより、エクオール産生微生物を含む発酵物を得る工程。 - 前記工程(I)〜(III)で使用される培地が、酵母エキス、又はカゼイン・酵母加水分解物を含む、請求項1に記載の製造方法。
- 前記工程(I)〜(III)で使用される培地が、0.1〜0.2重量%の配合割合で酵母エキス、又はカゼイン・酵母加水分解物を含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
- エクオール産生微生物が乳酸菌である、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
- エクオール産生微生物がラクトコッカス・ガルビエである、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
- エクオール産生微生物がエクオール産生能を維持している、請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
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