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JP5939161B2 - 音声処理装置及びその制御方法とその制御プログラム、情報処理システム - Google Patents

音声処理装置及びその制御方法とその制御プログラム、情報処理システム Download PDF

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Description

本発明は、所望音声と雑音とが混在する混在音から擬似音声を取得する技術に関する。
上記技術分野において、特許文献1には、車両において車内音声に対する車外からの雑音を抑圧する技術が開示されている。特許文献1では、車内音声を拾うマイクの出力信号と車外雑音を拾うマイクの出力信号とに基づいて、適応フィルタを使って車外雑音を抑圧する。また、特許文献2では、パラボラリフレクタを使った収音と超指向性マイクによる収音とを組み合わせて、遠方の音声を明瞭に収音する技術が開示されている。
特開平2−246599号公報 特開平10−224882号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術は、所望音声が存在する音空間とは異なる音空間(ここでは車外)の雑音の抑圧を目的としている。そのため、所望音声が存在する音空間において複数の雑音源から発生した雑音の抑圧を行なうことができなかった。同じ音空間内に複数の雑音源がある場合に所望音声に近い擬似音声を得るためには、雑音入力用のマイクはできるだけ音空間内の広い範囲から雑音を入力する必要があるが、特許文献1には、広範囲の雑音を集めるための工夫は無い。また、特許文献2は、パラボラリフレクタを使って焦点位置の音を収音するが、収音するのは超指向性マイクとの協働により遠方から明瞭に収音するための所望音声であって、雑音を収音することを目的とするものではない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
音空間である車両内に備えられた音声処理装置であって、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置に配置されて、前記境界面で反射された所望音声及び前記境界面で反射された雑音を含み前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して、第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備え
前記第1マイクは、前記車両内の乗員が発声する音声を含む前記第1混在音が入力される位置に配置され、
前記第2マイクは、雑音源から発生する雑音が前記車両の前記境界面によって反射され前記第2マイクに集音される位置に配置され、
前記境界面は、前記車両のフロントガラスまたはリアガラスを含む
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
音空間である室内の情報処理装置に備えられた音声処理装置であって、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置に配置されて、前記境界面で反射された所望音声及び前記境界面で反射された雑音を含み前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して、第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備え、
前記第1マイクは、前記情報処理装置の、操作者が発声する所望音声を含む第1混在音が入力される位置に配置され、
前記第2マイクは、前記情報処理装置を使用する室内の雑音源から発生する雑音が壁によって反射され前記第2マイクに集音される位置に配置されている。
上記目的を達成するため、本発明に係るシステムは、
記音声処理装置を備えた情報処理システムであって、
前記音声処理装置の出力する前記擬似音声信号から所望音声を認識する音声認識装置と、
前記音声認識装置が認識した所望音声にしたがって情報を処理する情報処理装置と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備える音声処理装置の制御方法であって、
前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
前記雑音抑圧回路のパラメータにしたがって、前記第2マイクの位置が、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置であって、前記音空間の内部で発生する雑音を集音する位置であるか否かを報知するステップと、
を含む。
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
を備える音声処理装置の制御プログラムであって、
前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
前記雑音抑圧回路のパラメータにしたがって、前記第2マイクの位置が、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置であって、前記音空間の内部で発生する雑音を集音する位置であるか否かを報知するステップと、
をコンピュータに実行させる。
本発明によれば、所望音声と複数の雑音源からの雑音とが混在する同じ音空間において、話者の発声した所望音声のエコーを含む複数の雑音源からの雑音を集音することにより、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
本発明の第1実施形態に係る音声処理装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る二次曲面による雑音の集音を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る擬似曲面による雑音の集音を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る雑音抑圧回路の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る音声処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態に係る信号/パラメータ蓄積部の構成を示す図である。 本発明の第4実施形態に係るマイク位置評価の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第5実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成を示すブロック図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての音声処理装置100について、図1を用いて説明する。 図1に示すように、音声処理装置100は、第1マイク101と、第2マイク103と、雑音抑圧回路106と、を含む。第1マイク101は、所望音声と雑音とが混在した第1混在音108を入力して第1混在信号102を出力する。第2マイク103は、第1マイク101と同じ音空間110に開放され、音空間110の境界の一部を成す二次曲面状111あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状112の境界面の焦点位置に配置されている。そして、境界面で反射された所望音声121及び境界面で反射された雑音122を含み所望音声と雑音とが第1混在音108とは異なる割合で混在した第2混在音109を入力して、第2混在信号104を出力する。雑音抑圧回路106は、第1混在信号102と第2混在信号104とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号107を出力する。
本実施形態によれば、所望音声と複数の雑音源からの雑音とが混在する同じ音空間において、話者の発声した所望音声のエコーを含む複数の雑音源からの雑音を集音することにより、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、本発明の音声処理装置を情報処理システムとしての車両に適用し、車両内部の音空間において雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元する例である。第2実施形態では、第1マイク及び第2マイクは一体の音声入力ユニットとしてダッシュボードに配置されている。本実施形態によれば、車両内部に複数の雑音源があっても、それら雑音を第2マイクで広範囲に集音できるので、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。さらに、話者の発声した所望音声のエコーも抑圧することが可能となる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成》
図2は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システム200の構成を示すブロック図である。なお、図2において、音声処理装置は、第1マイク201と、第2マイク203と、マイク支持部材205と、雑音抑圧回路206とを含む。また、音声処理システム200は、音声処理装置と、さらに、音声認識装置208と、カーナビゲーション装置209とを含む。なお、マイク支持部材205は遮音体であることが望ましく、第1マイク201と、第2マイク203と、マイク支持部材205とは、一体の音声入力ユニットとして提供されてよい。
遮音体としては、質量が大きく、密度が高い物質が望ましい。このような物質は、振動するのにより多くのエネルギーを必要とするため、音の貫通を防ぐことができる。また、遮音体の表面は硬い材質が望ましいが、遮音体の内部は柔らかい材質が望ましい。硬い材質は音を反射しやすいため、硬い材質を遮音体の表面に使うことで直接マイクに入る音に加えて遮音体で反射した音も集音できる。柔らかい材質は音を吸収しやすいため、柔らかい材質を遮音体の内面に使うことで不要な音の貫通を防ぐことができる。また、第1マイク側の表面の素材と第2マイク側の表面の素材とは、構造が連続せずに分かれていた方が良い。構造が連続していると表面の素材を伝わって音が伝搬して遮音体を貫通してしまうため、三層構造になっていて、両表面の硬い材質の素材間に柔らかい材質の素材が挟まれていることが望ましい。
図2において、音空間210は車両内の空間である。図2の音空間210は、その一部をフロントガラス230と天井240とにより画定されている。以下、空調機などの複数の雑音源からの雑音が混在する音空間210内で、乗員220がカーナビゲーション装置209を音声により操作する場合を例に、第2実施形態の構成と動作を説明する。なお、空調機はダッシュボード216内にあるものとする。雑音源は空調機のみに限らず、他の位置に配置された他の機器や他の乗員も雑音源となる。また、乗員220の音声はカーナビゲーション装置209の操作に限定されるものではない。
本実施形態の音声処理装置において、第1マイク201、第2マイク203及びマイク支持部材205は、車内前方のダッシュボード216に配置されている。マイク支持部材205のダッシュボード216に取り付けられた部分に第1マイク201が配置され、ダッシュボード216から鋭角を成して車内に突起した部分に第2マイクが配置されている。マイク支持部材205の突起部の角度は、車内の構造や、フロントガラスの形状や位置、ダッシュボードの構造や位置、座席位置、乗員の身長、また、雑音源の位置などによって適切な角度が選択され、鋭角に限らない。なお、マイク支持部材205は、乗員220の発声する音声を集音できる位置が望ましく、たとえばハンドル215の後方部に設置してもよい。なお、第1マイク201の位置は本例に限らない。
図2では、第2マイク203は、ダッシュボード216の空調機や車内の他の雑音源からの雑音のフロントガラス230による反射雑音213を入力する位置に取り付けられている。すなわち、第2マイク203は、フロントガラス230が形成する二次曲面あるいは二次曲面に近似する擬似曲面の焦点位置に配置されるように取り付けられる。ここで、反射雑音213には、乗員220が発声した音声の反射音声も含む。一般に対象音源から発せられた音声が壁若しくはガラスなどで反射した反射音声のうち、直接音と較べて一定時間以上(たとえば20ミリ秒以上)遅延したものは、音声認識に悪影響を与えるため、雑音とみなして抑圧する必要がある。本実施形態では、壁若しくはガラスなどで反射した音声をも雑音として一律に抑圧の対象とするため、雑音源だけでなく、このような乗員の発声した音声のエコーも抑圧することができる。
マイク支持部材205が遮音体である場合は、マイク支持部材205が第1マイク201への空調機などからの空気伝播雑音の入力を遮っている。同時に、マイク支持部材205は、第2マイク203への乗員220が発声した空気伝播音声211の入力を遮っている。このため、第1マイク201には、乗員220が発声した音声が主に入力され、第2マイク203には、乗員の発声した音声のエコーを含む、複数の雑音源が発生した雑音の反射雑音213が主に入力されことになる。しかしながら、マイク支持部材205は閉空間を形成してないため、第1マイク201へはマイク支持部材205を回り込んだ空気伝播雑音214が混入する。また、第2マイク203へはマイク支持部材205を回り込んだ空気伝播音声212が混入する。
第1マイク201は、入力される空気伝播音声211と回り込み空気伝播雑音214とが混在した第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク203には、反射雑音213と回り込み空気伝播音声212とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク203は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号204に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。
雑音抑圧回路206は、伝達された第1混在信号202と第2混在信号204とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、カーナビゲーション装置209においては乗員220による音声での操作として処理される。
このように、所望音声と車内雑音とが混在した車両内の音空間210において、乗員220が発声したカーナビゲーション装置209への操作を示す音声が、第1マイク201と第2マイク203とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク201からの第1混在信号と、第2マイク203からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声によりカーナビゲーション装置209が操作される。
なお、第1及び第2混在信号202、204を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、雑音抑圧回路206は、マイク支持部材205に取り付けられてもよい。その場合には、擬似音声信号が信号線で雑音抑圧回路206から音声認識装置208に送信されることになる。また、本実施形態では、音声認識とカーナビゲーションを説明するが、これに限定されず乗員220の発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。たとえば、自動車電話への適用や、運転に直接つながらない車両操作への適用も可能である。
《本実施形態に係る雑音の集音の説明》
以下、二次曲面あるいは二次曲面を近似した擬似曲面が、その焦点位置に集音することを、二次曲面については図3を使って、二次曲面を近似した擬似曲面については図4を使って説明する。なお、図3及び図4は理想的な二次曲面や擬似曲面を説明するが、車両の音空間では、図2のフロントガラスのような二次曲面や擬似曲面に類似する曲面が使用される。
(二次曲面による雑音の集音)
図3は、本実施形態に係る二次曲面のあるフロントガラス230による第2マイク203への雑音の集音を説明する図である。
図3において、306及び308で示す線分は、二次曲面305の接線である。線分306及び308に対し、それぞれ二次曲面305のとの接点で垂直に交わる法線307及び309に対して、複数の雑音源からの雑音321は同じ角度θ1及びθ2で反射する。また、音源からの所望音声311も同様に反射する。そして、複数の雑音321及び所望音声311は、二次曲面305の焦点に位置する第2マイク203に集音される。
(擬似曲面の集音部による集音)
図4は、本実施形態に係る擬似曲面405を有する場合の第2マイク203への雑音の集音を説明する図である。擬似曲面405とは、二次曲面305の接線方向に延びる平面の集合体である。
図4において、406及び408で示す線分は、擬似曲面405の表面である。線分406及び408に対して垂直に交わる法線407及び409に対して、複数の雑音源からの雑音421は同じ角度θ1及びθ2で反射する。また、音源からの所望音声411も同様に反射する。そして、複数の雑音421及び所望音声411は、二次曲面305の擬似曲面405の焦点に位置する第2マイク203に集音される。
《雑音抑圧回路の構成》
図5は、本実施形態に係る雑音抑圧回路206の構成を示す図である。
雑音抑圧回路206は、第1混在信号202に混在すると推定される推定雑音信号Y1を、第1混在信号202から減算する減算器501を有する。また、第2混在信号204に混在すると推定される推定音声信号Y2を、第2混在信号204から減算する減算器503を有する。また、推定雑音信号Y1を減算器503の出力信号である擬似雑音信号E2から生成する推定雑音信号生成部である適応フィルタNF502を有する。また、推定音声信号Y2を減算器503の出力信号である擬似音声信号E1(207)から生成する推定音声信号生成部である適応フィルタXF504を有する。適応フィルタXF504の具体例は国際公開第2005/024787号公報に記載されている。対象とする音声が回り込んで第2マイク203に入力され、第2混在信号204に音声信号が混在する場合でも、適応フィルタXF504は回り込んだ音声の音声信号を減算器501において第1混在信号202から誤って除去するのを防ぐことができる。
かかる構成により、減算器501は、第1マイク201から伝達された第1混在信号202から推定雑音信号Y1を減算して、擬似音声信号E1(207)を出力する。
ここで、推定雑音信号Y1は、擬似雑音信号E2を擬似音声信号E1(207)に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタNF502によって生成される。擬似雑音信号E2は、信号線により第2マイク203から伝達された第2混在信号204から、減算器503で推定音声信号Y2を減算した信号である。
この推定音声信号Y2は、擬似音声信号E1(207)を推定音声信号Y2に基づき変化するパラメータを使って適応フィルタXF504によって生成される。
なお、雑音抑圧回路206は、アナログ回路であっても、デジタル回路であっても、その混在回路であってもよい。雑音抑圧回路206がアナログ回路であれば、擬似音声信号E1(207)はデジタル制御に使用される場合にはA/D変換器でデジタル信号に変換される。一方、雑音抑圧回路206がデジタル回路であれば、マイクからの信号は雑音抑圧回路206に入る前にA/D変換器でデジタル信号に変換される。また、アナログ回路とデジタル回路とが混在する場合には、たとえば、減算器501や503をアナログ回路で構成し、適応フィルタNF502や適応フィルタXF504をデジタル回路により制御されるアナログ回路で構成することが考えられる。また、図5の雑音抑圧回路206は本実施形態に好適な回路例の1つであり、第1混在信号から推定雑音信号を減算して擬似音声信号を出力する既存の回路が使用可能であり、本実施形態の雑音を集める第2マイクの配置により雑音抑圧が可能になる。たとえば、図5の適応フィルタXF504は、拡散した音声をフィルタするために一定レベルを出力する回路への代替も可能である。また、減算器501及び/又は503は、推定雑音信号Y1や推定音声信号Y2を第1混在信号202や第2混在信号204にそれぞれ積算する係数で表わすことで積算器に代替することも可能である。
[第3実施形態]
第2実施形態においては、第1マイク及び第2マイクが一体となった音声入力ユニットとしてダッシュボードに配置されていた。しかしながら、フロントガラスによる反射雑音が常に車内雑音を集音できるとは限らない。たとえば、車内後方で発生する雑音が大きい構造の場合には、ダッシュボードに配置された第2マイクでは雑音を集音できない場合がある。本実施形態では、第2マイクを第1マイクから分離して、リアトレイパネルの配置した例を説明する。本実施形態によれば、車内後方で発生する雑音が大きい構造の場合においても、雑音を第2マイクで広範囲に集音できるので、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。さらに、話者の発声した所望音声のエコーも抑圧することが可能である。
なお、以下の説明では、第2実施形態と同様の処理については説明を省略し、その相違点のみを説明する。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成》
図6は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システム600の構成を示すブロック図である。なお、図6において、音声処理装置は、第1マイク201(図示せず)と、第1マイク支持部材(図示せず)と、第2マイク603と、第2マイク支持部材605と、雑音抑圧回路206(図2と同様)とを含む。また、音声処理システム200は、音声処理装置と、さらに、図2と同様に、音声認識装置208と、カーナビゲーション装置209とを含む。なお、第2マイク支持部材605は遮音体であることが望ましい。
図6において、音空間210は車両内の空間である。図6の音空間210は、その一部を天井240とリアガラス650とにより画定されている。以下、複数の雑音源からの雑音が混在する音空間210内で、乗員220がカーナビゲーション装置209を音声により操作する場合を例に、第3実施形態の構成と動作を説明する。なお、リアトレイパネル616に雑音源の1つがあるものとする。また、乗員220の音声はカーナビゲーション装置209の操作に限定されるものではない。
本実施形態の音声処理装置において、第2マイク603及び第2マイク支持部材605は、車内後方のリアトレイパネル616に配置されている。第2マイク支持部材605のリアトレイパネル616に取り付けられた部分に第2マイク603が配置されている。第2マイク支持部材605の突起部の角度は、車内の構造や、リアガラスの形状や位置、リアトレイパネルの構造や位置、座席位置、乗員の身長、また、雑音源の位置などによって適切な角度が選択される。なお、本実施形態では、第1マイク及び第1マイク支持部材の配置は、乗員220の発声する音声を集音できる位置であればよく、限定はしない。
図6では、第2マイク603は、リアトレイパネル616の雑音源や車内の他の雑音源からの雑音のリアガラス650による反射雑音613を入力する位置に取り付けられている。すなわち、第2マイク603は、リアガラス650が形成する二次曲面あるいは二次曲面に近似する擬似曲面の焦点位置に配置されるように取り付けられる。ここで、反射雑音613には、乗員220が発声した音声の反射生も含む。一般に対象音源から発せられた音声が壁若しくはガラスなどで反射した反射音声のうち、直接音と較べて一定時間以上(たとえば20ミリ秒以上)遅延したものは、音声認識に悪影響を与えるため、雑音とみなして抑圧する必要がある。本実施形態では、壁若しくはガラスなどで反射した音声をも雑音として一律に抑圧の対象とするため、雑音源だけでなく、このような乗員の発声した音声のエコーも抑圧することができる。
第2マイク支持部材605が遮音体である場合は、第2マイク支持部材605が、第2マイク603への車内雑音や乗員220が発声した空気伝播音声611の直接の入力を遮っている。このため、第2マイク603には、乗員の発声した音声のエコーを含む、複数の雑音源が発生した雑音の反射雑音213が主に入力されことになる。しかしながら、第2マイク支持部材605は閉空間を形成してないため、第2マイク603へは第2マイク支持部材605を回り込んだ空気伝播音声612が混入する。
図示しない第1マイク201は、図2と同様に、入力される空気伝播音声211と回り込み空気伝播雑音214とが混在した第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号202に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク603には、反射雑音613と回り込み空気伝播音声612とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。第2マイク603は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号604に変換し、雑音抑圧回路206に伝達する。
図2と同様に、雑音抑圧回路206は、伝達された第1混在信号202と、第2混在信号204と同等の第2混在信号604とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、カーナビゲーション装置209においては乗員220による音声での操作として処理される。
このように、所望音声と車内雑音とが混在した車両内の音空間210において、乗員220が発声したカーナビゲーション装置209への操作を示す音声が、第1マイク201と第2マイク603とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク201からの第1混在信号202と、第2マイク603からの第2混在信号604とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声によりカーナビゲーション装置209が操作される。
なお、第2混在信号604を伝達する信号線が、接地電源などのリターン信号やマイクを動作させる電源を伝達してもよい。また、本実施形態では、音声認識とカーナビゲーションを説明するが、これに限定されず乗員220の発声する音声の正確な復元は、他の処理においても有用である。たとえば、自動車電話への適用や、運転に直接つながらない車両操作への適用も可能である。
[第4実施形態]
第2及び第3実施形態では、既に第1マイク及び第2マイクの配置が完了した車両について、その構成と動作を説明した。第4実施形態では、多種多様な構造を有する車両において、適切な第1マイク及び第2マイク、特に第2マイクの配置を決定するための音声処理装置を説明する。本実施形態によれば、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元できる位置に、音声処理装置を配置することができる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成》
図7は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成を示すブロック図である。なお、図7は、図2と図6とを組み合わせて、第2マイクの位置をダッシュボード(図2参照)あるいはリアトレイパレル(図6参照)にそれぞれ配置して、本実施形態の第2マイクの配置位置決定の様子を示す図である。したがって、図2及び図6との相違点は、位置判別部710の追加のみであるので、他の詳細な説明は省略する。
位置判別部710は、雑音抑圧回路206から擬似音声信号207及びパラメータ707を取得する。そして、現在の第1マイク及び第2マイクの配置が、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元できる位置か否かを示す情報を、音声認識装置208あるいはカーナビゲーション装置209に出力する。音声認識装置208あるいはカーナビゲーション装置209により、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元できる位置か否かが報知される。図7にはマイクの配置例として、図2のような第1マイク201及び第2マイク203が一体となった音声入力ユニットをダッシュボード216へ配置した状態と、第2マイク603を分離してリアトレイパネル616に配置した状態とが例示されている。
《本実施形態に係る音声処理装置のハードウエア構成》
図8は、本実施形態に係る音声処理装置800のハードウエア構成を示すブロック図である。なお、図8には、音声処理装置800に接続する音声認識装置208とカーナビゲーション装置209とを図示する。
図8において、CPU810は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで音声処理装置800の制御部を実現する。ROM820は、初期データ及びプログラムなどの固定データ及びプログラムを記憶する。通信制御部830は、音声処理装置800と、音声認識装置208及びカーナビゲーション装置209間の情報交換を行なう。かかる通信は有線であっても無線であっても良い。なお、図8では、雑音抑圧回路206を独自の機能構成部として図示したが、雑音抑圧回路206の処理の一部あるいは全部をCPU810による処理で実現してもよい。
RAM840は、CPU810が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM840には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。各領域には、雑音抑圧回路206からの出力である擬似音声信号207のデジタルデータ841と、雑音抑圧回路206内で使用されるパラメータ842とが記憶される。また、第2マイクの配置位置843と、音声信号の強さや音声と雑音との比やパラメータなどから第2マイクへの雑音入力を評価したマイク位置評価結果844とが記憶される。
ストレージ850は、データベースや各種のパラメータ、CPU810が実行するプログラムを、不揮発に記憶する大容量記憶装置である。ストレージ850には、本実施形態の実現に必要な以下のデータ又はプログラムが記憶されている。データの記憶部としては、第2マイク位置と、音声信号の強さや音声と雑音との比やパラメータ及びマイク位置評価結果とを対応付けて蓄積する信号/パラメータ蓄積部851が格納される(図9参照)。また、本実施形態では、プログラムとして、様々な位置に配置された第2マイクへの雑音入力を評価するためのマイク位置評価プログラム852を格納する。
入力インタフェース860は、CPU810による制御に必要な制御信号及びデータを入力するインタフェースである。本実施形態では、雑音抑圧回路206からの出力である擬似音声信号207と、適応フィルタNF502や適応フィルタXF504のパラメータ、あるいは推定雑音信号Y1などのパラメータ707とを入力する。パラメータ707は、第2マイクの位置評価に使用される。
なお、図8には、本実施形態に必須なデータやプログラムのみが示されており、OSなどの汎用のデータやプログラムは図示されていない。また、図8のCPU810が、音声認識装置208やカーナビゲーション装置209の制御を兼用しても構わない。
(信号/パラメータ蓄積部の構成)
図9は、本実施形態に係る信号/パラメータ蓄積部851の構成を示す図である。
信号/パラメータ蓄積部851は、第2マイク位置901に対応付けて以下の情報を記憶する。雑音抑圧回路206から取得した擬似音声信号902、推定雑音信号903、擬似雑音信号904、推定音声信号905、適応フィルタNFのパラメータ906、適応フィルタXFのパラメータ907を記憶する。かかる条件に対応付けて、マイク位置評価908が記憶されている。ここで、"良"は雑音抑圧に適切な位置、"可"は良好とは言えないが可能な位置を表わしているが、これに限定されない。
《本実施形態に係るマイク位置評価の処理手順》
図10は、本実施形態に係るマイク位置評価の処理手順を示すフローチャートである。図10のフローチャートは、図8のCPU810がRAM840を使用して実行し、図7の位置判別部710を実現する。なお、このフローチャートは、初期化時や、新たな機器の設置や取り外しなどのタイミングで実行される。また、音声認識装置の音声認識が不良になった時、あるいは、雑音抑圧回路中の擬似雑音信号E2や適応フィルタNFのパラメータから雑音入力が小さくなったと判断された時などにも実行されてよい。
まず、ステップS1001において、第2マイクの位置の評価を開始するか否かを判定する。第1マイク及び第2マイクを配置して第2マイクの雑音入力測定開始をすれば、ステップS1003において、雑音抑圧回路206からパラメータを取得する。ステップS1005においては、雑音抑圧回路206からの擬似音声信号やパラメータなどから第2マイクの位置評価を行なう。続いて、ステップS1007において、第2マイクの位置評価結果を、第2マイク位置に対応付けて記憶する。
ステップS1009においては、第1マイク及び第2マイクの配置が可能な位置の評価が終了したかの指示を判断する。測定が終了した指示が無ければ、ステップS1001に戻って、第1マイク及び第2マイクの次の配置を待って、ステップS1003〜S1007の処理を繰り返す。測定が終了した指示が有れば、今まで蓄積した第2マイクの位置評価結果から最も望ましい位置あるいはそのときの情報などを、音声認識装置208あるいはカーナビゲーション装置209に出力する。
[第5実施形態]
第2乃至第4実施形態では、本発明の音声処理装置を車両に適用する場合の例を説明した。第5実施形態では、本発明の音声処理装置を情報処理装置、たとえばノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノート型PC)に適用した例を説明する。本実施形態によれば、ノート型PCを室内で使用する場合の、室内の機器などの雑音や他の人の音声、あるいは自身の音声のエコーなどを含む雑音を広範囲に集音して、雑音を正確に推定して所望音声に近い擬似音声を復元することができる。
《本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システムの構成》
図11は、本実施形態に係る音声処理装置を備えた音声処理システム1100であるノート型PC1130を含む構成を示すブロック図である。なお、図11には、ノート型PCの本来の機能などについては説明を省略し、本実施形態の特徴である第1マイク1101及び第2マイク1103への集音に関連する構成を説明する。
図11において、ノート型PC1130は、表示画面を有するディスプレイ部とキーボードを含むキーボード部とを備えるが、本実施形態ではディスプレイ部に第1マイク1101及び第2マイク1103が配置された例を説明する。第1マイク1101はディスプレイ部の操作者側に配置され、第2マイク1103はディスプレイ部の操作者とは反対側に配置されている。しかし、第1マイク1101がキーボード部にあっても構わない。
第1マイク1101には、操作者1121が発声した音声1111と回り込み空気伝播雑音(図示せず)とが混在した第1混在音が入力される。第1マイク1101は、かかる第1混在音を、音声信号と雑音信号とが混在した第1混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。一方、第2マイク1103には、二次曲面1120あるいは二次曲面を近似する擬似局面により反射された反射雑音1113と回り込み音声1112とが第1混在音と異なる割合で混在した第2混在音が入力される。この反射雑音1113には、操作者1121の発生した音声が二次曲面1120で反射したエコーや他の人1122が発生した音声が二次曲面1120で反射した反射音声も含まれる。一般に対象音源から発せられた音声が壁若しくはガラスなどで反射した反射音声のうち、直接音と較べて一定時間以上(たとえば20ミリ秒以上)遅延したものは、音声認識に悪影響を与えるため、雑音とみなして抑圧する必要がある。本実施形態では、壁若しくはガラスなどで反射した音声をも雑音として一律に抑圧の対象とするため、雑音源だけでなく、このような乗員の発声した音声のエコーも抑圧することができる。第2マイク1103は、かかる第2混在音を、音声信号と雑音信号とが第1混在信号と異なる割合で混在した第2混在信号に変換し、不図示の雑音抑圧回路206に伝達する。
以下の処理は第2乃至第4実施形態と同様であり、雑音抑圧回路206は、第1マイク1101及び第2マイク1103からそれぞれ伝達された第1混在信号と第2混在信号とに基づいて、擬似音声信号207を出力する。擬似音声信号207は、音声認識装置208で認識されて、ノート型PC1130において操作者1121による音声操作あるいはデータの音声入力として処理される。
このように、所望音声と室内雑音とが混在した音空間において、操作者1121が発声したノート型PC1130への音声及び室内雑音が、第1マイク301と、音声の反射音を含む反射雑音を入力する第2マイク303とで異なる混在割合の混在音として入力される。そして、第1マイク301からの第1混在信号と、第2マイク303からの第2混在信号とに基づいて、雑音抑圧回路206で擬似音声信号が復元され、復元された擬似音声信号が音声認識装置208において認識される。認識された音声がノート型PC1130で処理される。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステム又は装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されても良いし、単体の装置に適用されても良い。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する制御プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされる制御プログラム、あるいはその制御プログラムを格納した媒体、その制御プログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。
この出願は、2011年1月13日に出願された日本国特許出願 特願2011−005317号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (11)

  1. 音空間である車両内に備えられた音声処理装置であって、
    所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置に配置されて、前記境界面で反射された所望音声及び前記境界面で反射された雑音を含み前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して、第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備え
    前記第1マイクは、前記車両内の乗員が発声する音声を含む前記第1混在音が入力される位置に配置され、
    前記第2マイクは、雑音源から発生する雑音が前記車両の前記境界面によって反射され前記第2マイクに集音される位置に配置され、
    前記境界面は、前記車両のフロントガラスまたはリアガラスを含む、音声処理装置。
  2. 前記擬似曲面は、前記二次曲面の接線方向に延びる平面の集合体を含む請求項1に記載の音声処理装置。
  3. 前記第1マイクと前記第2マイクとは、一体の音声入力ユニットである請求項1又は2に記載の音声処理装置。
  4. 前記第1マイクと前記第2マイクとの間に配置された遮音体をさらに備える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  5. 前記遮音体は、前記第2マイクに前記所望音声及び前記雑音が前記境界面で反射せず直接に入力するのを遮る位置に配置されている請求項4に記載の音声処理装置。
  6. 前記雑音抑圧回路の擬似音声信号、推定雑音信号又はパラメータに基づいて、前記第2マイクの位置が前記音空間の内部で発生する雑音を集音する位置であるか否かの情報を出力する出力手段をさらに備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  7. 前記雑音抑圧回路は、
    前記第1混在信号に混在すると推定される前記推定雑音信号を、前記第1混在信号から減算する第1減算手段と、
    前記第2混在信号に混在すると推定される推定音声信号を、前記第2混在信号から減算する第2減算手段と、
    前記推定雑音信号を前記第2減算手段の出力信号から生成する推定雑音信号生成手段と、
    前記推定音声信号を前記第1減算手段の出力信号から生成する推定音声信号生成手段と、
    を有し、
    前記擬似音声信号は、前記第1減算手段の出力信号である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の音声処理装置。
  8. 音空間である室内の情報処理装置に備えられた音声処理装置であって、
    所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置に配置されて、前記境界面で反射された所望音声及び前記境界面で反射された雑音を含み前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して、第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備え、
    前記第1マイクは、前記情報処理装置の、操作者が発声する所望音声を含む第1混在音が入力される位置に配置され、
    前記第2マイクは、前記情報処理装置を使用する前記室内の雑音源から発生する雑音が壁によって反射され前記第2マイクに集音される位置に配置されている、音声処理装置
  9. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の音声処理装置を備えた情報処理システムであって、
    前記音声処理装置の出力する前記擬似音声信号から所望音声を認識する音声認識装置と、
    前記音声認識装置が認識した所望音声にしたがって情報を処理する情報処理装置と、
    を備える情報処理システム。
  10. 所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備える音声処理装置の制御方法であって、
    前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
    前記雑音抑圧回路のパラメータにしたがって、前記第2マイクの位置が、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置であって、前記音空間の内部で発生する雑音を集音する位置であるか否かを報知するステップと、
    を含む音声処理装置の制御方法。
  11. 所望音声と雑音とが混在した第1混在音を入力して第1混在信号を出力する第1マイクと、
    前記第1マイクと同じ音空間に開放され、前記所望音声と前記雑音とが前記第1混在音とは異なる割合で混在した第2混在音を入力して第2混在信号を出力する第2マイクと、
    前記第1混在信号と前記第2混在信号とに基づいて推定雑音信号を抑圧し、擬似音声信号を出力する雑音抑圧回路と、
    を備える音声処理装置の制御プログラムであって、
    前記雑音抑圧回路のパラメータを取得するステップと、
    前記雑音抑圧回路のパラメータにしたがって、前記第2マイクの位置が、前記音空間の境界の一部を成す二次曲面状あるいは二次曲面を近似する擬似曲面状の境界面の焦点位置であって、前記音空間の内部で発生する雑音を集音する位置であるか否かを報知するステップと、
    をコンピュータに実行させる制御プログラム。
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