JP5937381B2 - ハニカム構造体 - Google Patents
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Description
本発明のハニカム構造体の一実施形態は、図1、図2に示すハニカム構造体100のように、流体の流路となる複数のセル4を区画形成し、複数の細孔12(図3参照)が形成された多孔質の隔壁5を複数備えている。ハニカム構造体100の隔壁5は、図3に示すように、隔壁5同士が交差する交点部10と、交点部10以外の隔壁部11とを有している。そして、ハニカム構造体100においては、交点部10の気孔率は、40〜70%であり、隔壁部11の気孔率は、30〜60%である。更に、交点部10の気孔率は隔壁部11の気孔率よりも大きくなっている。
本発明のハニカム構造体は、例えば以下の製造方法を採用することができる。本発明のハニカム構造体の製造方法は、交点部用坏土及び隔壁部用坏土を得る坏土調製工程と、交点部用坏土及び隔壁部用坏土を一体的に押出成形することによってハニカム成形体を得る成形工程と、ハニカム成形体を焼成する焼成工程と、を備えている。坏土調製工程は、セラミック原料及び造孔材を含有する交点部用成形原料を混合し混練して交点部用坏土、及び、セラミック原料及び造孔材を含有する隔壁部用成形原料を混合し混練して隔壁部用坏土を得る工程である。この坏土調製工程においては、交点部用成形原料に含有される造孔材として、平均粒子径が70〜200μmで、交点部用成形原料の1〜10質量%のものを用いる。また、隔壁部用成形原料に含有される造孔材として、平均粒子径が10〜150μmで、隔壁部用成形原料の0.5〜5質量%のものを用いる。但し、交点部用成形原料に含有される造孔材としては、隔壁部用成形原料に含有される造孔材の平均粒子径よりも大きい平均粒子径の造孔材を用いる。成形工程は、得られた交点部用坏土及び隔壁部用坏土を金型に供給して、ハニカム形状に押出成形することによってハニカム成形体を得る工程である。焼成工程は、得られたハニカム成形体を焼成して流体の流路となる複数のセルを区画形成し、複数の細孔が形成された多孔質の隔壁を備えたハニカム構造体を得る工程である。上記のようなハニカム構造体の製造方法は、上述した本発明のハニカム構造体を良好に作製することができる。
本工程では、交点部用坏土及び隔壁部用坏土を調製する。このように交点部用の坏土と隔壁部用の坏土とを別途調製することにより、交点部と隔壁部との気孔率を異ならせることができる。即ち、交点部の気孔率を隔壁部の気孔率よりも大きくすることができる。
本工程では、坏土調製工程で得られた交点部用坏土及び隔壁部用坏土を1つの金型に供給して、ハニカム形状に押出成形することによって1つのハニカム成形体を得る。このハニカム成形体は、一方の端面から他方の端面までハニカム成形体を貫通する複数のセルが形成されている。交点部用坏土は、図4に示す金型の口金20において、交点部用の裏孔21に供給する。隔壁部用坏土は、図4に示す金型の口金20において、隔壁部用の裏孔22に供給する。押出成形は、所望のセル形状、隔壁厚さ、セル密度を有する口金を用いて行うことができる。口金の材質としては、摩耗し難い超硬合金が好ましい。図4は、坏土調製工程で使用し得る口金の一部を模式的に示す正面図である。交点部用の裏孔は、交点部を構成する原料を注入するための裏孔のことである。隔壁部用の裏孔は、隔壁部を構成する原料を注入するための裏孔のことである。
本工程では、得られたハニカム成形体を焼成してハニカム構造体を得る。このハニカム構造体は、流体の流路となる複数のセルを区画形成し、複数の細孔が形成された多孔質の隔壁を備えている。
交点部及び隔壁部の気孔率は、画像解析により算出した値である。交点部の気孔率は、具体的には、以下のように算出する。まず、走査型電子顕微鏡(SEM)によって交点部を撮影し、撮影された画像を二値化処理する。その後、交点部全体の面積に対する、交点部に存在する細孔の面積の割合を算出する。合計4つの交点部において上記操作を行い、細孔の面積の割合を算出し、平均値を求める。この平均値を交点部の気孔率とする。
[ハニカム構造体の作製]
交点部を構成する原料(交点部用成形原料)と隔壁部を構成する原料(隔壁部用成形原料)とをそれぞれ作製した。交点部用成形原料は、コージェライト化原料100質量部に、造孔材を5質量部、分散媒を85質量部、有機バインダを8質量部、界面活性剤を3質量部、それぞれ添加し、混合、混練して作製した。コージェライト化原料として、アルミナ、水酸化アルミニウム、カオリン、タルク、及びシリカを使用した。分散媒として水を使用し、造孔材としては平均粒子径20〜50μmのコークスを使用した。有機バインダとしてはヒドロキシプロピルメチルセルロースを使用した。分散剤としてはエチレングリコールを使用した。
まず、本参考例のハニカム触媒体に、NOXを含む試験用ガスを流す。その後、このハニカム触媒体から排出された排出ガスのNOX量をガス分析計で分析する。
室温条件下において0.5m3/分の流速でエアーをハニカム触媒体に流通させる。この状態で、エアー流入側の圧力とエアー流出側の圧力との差を測定する。この圧力の差を圧力損失として算出する。算出した圧力損失に基づいて圧力損失比を算出し、この圧力損失比について評価を行う。圧力損失の評価基準は、圧力損失比が1.15以上である場合は「不良」とする。圧力損失比が1.15未満である場合は「良好」とする。なお、「圧力損失比」は、参考例6のハニカム触媒体の圧力損失を「1.00」とした場合におけるハニカム触媒体の圧力損失の比の値をいう。
社団法人自動車技術会発行の自動車規格(JASO規格)M505−87で規定されているアイソスタティック破壊強度試験に基づいて測定する。アイソスタティック強度は、ハニカム構造体が破壊されたときの加圧圧力値(MPa)で示される。本明細書においてアイソスタティック強度は、1.00MPa以上が「良好」である。1.00MPa未満は「不良」である。なお、アイソスタティック破壊強度試験は、ハニカム構造体を自動車に搭載する際に、ハニカム構造体が、外周面を把持された状態で缶体内に収納される場合の、圧縮負荷加重を模擬した試験である。
表1に示す、直径、中心軸方向の長さ、隔壁の厚さ、セル密度、平均細孔径、交点部の気孔率、及び、隔壁部の気孔率を満たすハニカム構造体を作製した。その後、作製したハニカム構造体を用いて、参考例1と同様にして、表1に示す触媒担持量を満たすハニカム触媒体を作製した。作製したハニカム触媒体について、参考例1と同様にして、[浄化効率]、[圧力損失]、及び[アイソスタティック強度]の各測定を行った。結果を表2に示す。
Claims (3)
- 流体の流路となる複数のセルを区画形成し、複数の細孔が形成された多孔質の隔壁を複数備え、
前記隔壁は、前記隔壁同士が交差する交点部と、前記交点部以外の隔壁部とを有し、
前記交点部の気孔率が、40〜70%であり、前記隔壁部の気孔率が、30〜60%であり、
前記交点部の気孔率が、前記隔壁部の気孔率よりも大きく、
前記交点部の気孔率の値と前記隔壁部の気孔率の値との合計に対する、前記交点部の気孔率の値の割合が、60〜80%であるハニカム構造体。 - 最も大きい径が10μm超の前記細孔である大細孔の面積の合計が、全ての前記細孔の面積の合計の50%以上である請求項1に記載のハニカム構造体。
- セルの延びる方向に直交する断面において、前記隔壁における前記細孔の外周形状が、円形及び楕円形の少なくとも一方である請求項1または2に記載のハニカム構造体。
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