JP5922505B2 - グリチルリチン酸含有水性眼科組成物 - Google Patents
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Description
項1-1.(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を含む水性眼科組成物。
項1-2. (B)成分が、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜12であるポリオキシエチレンヒマシ油である、項1-1に記載の水性眼科組成物。
項1-3.水性眼科組成物の総量を基準として、(A) 成分の総含有量が0.0005〜2w/v%である、項1-1又は1-2に記載の水性眼科組成物。
項1-4.水性眼科組成物の総量を基準として、(B)成分の総含有量が0.0005〜5w/v%である、項1-1乃至1-3のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-5.(A)成分の総含有量1重量部に対して、(B)成分の総含有量が0.0002〜10000重量部である、項1-1乃至1-4のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-6.(A)成分の総含有量1重量部に対して、(B)成分の総含有量が0.05〜50重量部である、項1-1乃至1-5のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-7.更に緩衝剤を含有する、項1-1乃至1-6のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-8.緩衝剤がホウ酸緩衝剤である、項1-7に記載の水性眼科組成物。
項1-9.水性眼科組成物の総量を基準として、緩衝剤の総含有量が0.01〜10w/v%である、項1-7又は1-8に記載の水性眼科組成物。
項1-10. 更に(B)成分以外の非イオン性界面活性剤を含有する、項1-1乃至1-9のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-11.(B)成分以外の非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、酸化エチレンの平均付加モル数が30を上回るポリオキシエチレンヒマシ油、及びポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン・ブロックコポリマーからなる群より選択される少なくとも1種である、項1-10に記載の水性眼科組成物。
項1-12.水性眼科組成物の総量を基準として、(B)成分以外の非イオン性界面活性剤の総含有量が0.001〜3w/v%である、項1-10又は1-11に記載の水性眼科組成物。
項1-13.ポリエチレンテレフタレート製容器に充填されてなる、項1-1乃至1-12のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-14.ポリエチレン製ノズルが装着された容器に充填されてなる、項1-1乃至1-13のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-15.点眼剤である項1-1乃至1-14のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-16.洗眼剤である項1-1乃至1-14のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-17.コンタクトレンズ装着液である項1-1乃至1-14のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-18.コンタクトレンズケア用剤である項1-1乃至1-14のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項2. (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を含有する水性眼科組成物に、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、該水性眼科組成物における熱安定性を向上させる方法。
項3. 水性眼科組成物中に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、該水性眼科組成物における熱安定性を向上させる方法。
項4. (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を含有する水性眼科組成物に、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、該水性眼科組成物における光安定性を向上させる方法。項5. 水性眼科組成物中に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、該水性眼科組成物における光安定性を向上させる方法。
項6.(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を、水性眼科組成物に配合することを含む、該水性眼科組成物における消泡時間を短縮させる方法。
項7.(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有する水性眼科組成物に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を配合することを含む、該水性眼科組成物における消泡時間を短縮させる方法。
項8.(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を、水性眼科組成物に配合することを含む、該水性眼科組成物における使用時の滴下量のバラツキを抑制する方法。
項9. 水性眼科組成物の製造のための、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油の使用。
項10. 水性眼科組成物が、上記項1-1乃至1-18のいずれかに記載の組成物である、項9に記載の使用。
項11. 水性眼科組成物としての、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物の使用。
項12. 組成物が、上記項1-1乃至1-18のいずれかに記載の組成物である、項11に記載の使用。
項13. 水性眼科組成物としての使用のための、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物。
項14. 上記項1-1乃至1-18のいずれかに記載されたものである、項13に記載の組成物。
項15. 水を含む担体に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を添加することを含む、水性眼科組成物の製造方法。
項16. 水性眼科組成物が、上記項1-1乃至1-18のいずれかに記載の組成物である、項15に記載の製造方法。
(1)本発明によれば、グリチルリチン酸及び/又はその塩を含有する水性眼科組成物において、保存時や光を晒した場合に生じ易いグリチルリチン酸及びその塩の熱分解及び光分解を抑制することができる。よって、本発明の水性眼科組成物は、安全性や品質を低下させることなく、グリチルリチン酸及び/又はその塩の有する優れた性能を長期間安定して発揮することができる。
(2)本発明によれば、ポリオキシエチレンヒマシ油を含有する水性眼科組成物における消泡時間を短縮させることができる。その結果、水性眼科組成物の製造時の溶解確認又は異物確認を短時間で行うことが可能となり、製造効率を改善することができる。更に、消泡時間が短縮されることにより、滴下量のバラツキをも抑制することができる。
本発明の水性眼科組成物は、グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種((A)成分)を含有するものである。これを、後述する酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30のポリオキシエチレンヒマシ油と併用することによって、上記した本発明の優れた効果が発揮される。
前述した通り、水性眼科組成物中に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と共に、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することによって、(A)成分を含有する水性眼科組成物を加熱した状態で保存した場合に生じ易い(A)成分の熱分解を抑制することができる。
従って、本発明は、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種を含有する水性眼科組成物に、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、該水性眼科組成物における熱安定性を向上させる方法を提供するものである。
前述した通り、水性眼科組成物中に、(A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と共に、(B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することによって、該水性眼科組成物に含まれる(A)成分の光分解を抑制することができる。
前述したように、本発明の水性眼科組成物では、(A)成分及び(B)成分を併用することによって、(B)成分を含有する水性眼科組成物における消泡時間を短縮させることができ、更に、その結果、使用時の滴下量のバラツキを抑制することができる。
下記表1に示される水性眼科組成物を常法により調製し、熱安定性を評価した。グリチルリチン酸二カリウムとしては、WAKO製のものを用いた。なお、ポリオキシエチレンヒマシ油10及びポリオキシエチレンヒマシ油35としては、医薬品添加物規格2003のポリオキシエチレンヒマシ油の規格に適合するものであって、酸化エチレンの平均付加モル数が10と35のものを用いた。
下記表2に示す組成の水性眼科組成物を常法により調製し、光安定性を評価した。なお、グリチルリチン酸二カリウム、ポリオキシエチレンヒマシ油10、及びポリオキシエチレンヒマシ油35としては、試験例1と同じものを用いた。
下記表3に示す組成の水性眼科組成物を常法により調製し、消泡時間を評価した。なお、グリチルリチン酸二カリウム及びポリオキシエチレンヒマシ油10としては、試験例1と同じものを用いた。
表4及び表5に記載の処方で、常法により、点眼剤(製剤例1〜10)を調製する。
Claims (5)
- (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を含む水性眼科組成物。
- (B)成分が、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜12であるポリオキシエチレンヒマシ油である、請求項1に記載の水性眼科組成物。
- (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を水性眼科組成物に配合することを含む、該水性眼科組成物における熱安定性を向上させる方法。
- (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を水性眼科組成物に配合することを含む、該水性眼科組成物における光安定性を向上させる方法。
- (A) グリチルリチン酸及びその塩からなる群から選択される少なくとも一種、並びに(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜30モルであるポリオキシエチレンヒマシ油を水性眼科組成物に配合することを含む、該水性眼科組成物における消泡時間を短縮させる方法。
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