JP5919213B2 - 定着部材、加熱装置及び電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Description
また、本発明は、電子写真画像の熱定着を長期に亘って安定して行うことのできる熱定着装置を提供することにある。さらに、本発明の他の目的は、長期に亘って高品位な電子写真画像を安定して形成可能な電子写真電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
該弾性層は、シリコーンゴム及びナトリウムイオンを含み、
該中間層は、アミノ基を含有するポリシロキサンを含み、
該表面層は、該中間層の、該弾性層に対向する表面とは反対側の表面に、
リン酸基が結合した、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含むプライマー層を形成し、次いで、
該プライマー層上にテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含む塗膜、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を含む塗膜を形成し、該プライマー層中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体と、該塗膜中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体とを熔融させることによって形成されたものである定着部材が提供される。
また、本発明の他の態様によれは、上記の定着部材を用いた加熱装置が提供される。更に、本発明によれば、上記の加熱装置を用いた電子写真画像形成装置が提供される。
そこで、本発明者は、このような技術的知見に鑑み、弾性層中のナトリウムイオンが表面層と弾性層との間の接着に与える影響を緩和させるべく検討を重ねた。
具体的には、弾性層上にフッ素を含む表面層を形成するにあたって、弾性層の表面に、アミノ基を含有するポリシロキサンを含む中間層を形成した。次に、該中間層の、弾性層と対向する側とは反対側の表面に、リン酸基が結合した、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含むプライマー層を形成し、次いで、該プライマー層上にテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含む塗膜、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を含む塗膜を形成し、該プライマー層中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体と、該塗膜中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体とを熔融させることによって中間層を被覆してなる表面層を形成した。こうして形成されてなる表面層を有する定着部材は、長期の使用によっても弾性層からの表面層の剥離が極めて生じにくかった。
なお、本明細書中、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を、「PFA」と記載する場合がある。
すなわち、特許文献1において、プライマーとして用いられているフッ素樹脂が有するリン酸基は、多数の酸素を有するため電気的にマイナスを帯びている。そのため、弾性層中に存在する陽イオンであるナトリウムイオンが、リン酸基に引き付けられやすいと考えられる。そのため、高温環境下で、弾性層から多くのナトリウムイオンがプライマー層に侵入してきたときに、リン酸基による弾性層中の金属酸化物との相互作用による接着力向上効果が阻害され、接着力が低下すると考えられる。
本発明は、上記した実験結果および検討に基づきなされたものである。
図1の(a)は、本発明に係る定着部材としての定着フィルムを用いた加熱装置114を、記録材上の未定着トナー像を加熱処理して定着する定着装置として搭載した電子写真画像形成装置100の一例の構成模型図である。この電子写真画像形成装置100は電子写真方式を用いたカラープリンタである。電子写真画像形成装置100は、パーソナルコンピュータ、イメージリーダー等の外部ホスト装置200から電子写真画像形成装置側の制御回路部(制御手段)101に入力する電気的画像信号に基づいて記録媒体(記録メディア)としてのシート状の記録材Pにカラー画像形成を行う。制御回路部101はCPU(演算部)、ROM(記憶手段)などを含み、ホスト装置200や電子写真画像形成装置100の操作部(不図示)との間で各種の電気的な情報の授受を行う。また、制御回路部101は電子写真画像形成装置100の画像形成動作を所定の制御プログラムや参照テーブルに従って統括的に制御する。
ブラックの画像形成部Kのドラム51にはフルカラー画像のブラック成分像に対応したブラックトナー画像が形成される。各画像形成部Y、C、M、Kのドラム51上に形成された上記の色トナー画像は各ドラム51の回転と同期して、略等速で回転する中間転写体56上へ所定の位置合わせ状態で順に重畳されて一次転写される。これにより中間転写体56上に未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。
各画像形成部Y、C、M、Kのドラム51上からベルト56上へのトナー画像の一次転写手段としては、一次転写ローラ60を用いている。ローラ60に対して不図示のバイアス電源よりトナーと逆極性の一次転写バイアスを印加する。これにより、各画像形成部Y、C、M、Kのドラム51上からベルト56に対してトナー画像が一次転写される。各画像形成部Y、C、M、Kにおいてドラム51上からベルト56への一次転写後、ドラム51上に転写残として残留したトナーはクリーニング装置54により除去される。
図1の(b)は本発明に係る定着部材としての、無端ベルト状の定着フィルムと、当該定着フィルムの内側にヒータを配置してなる加熱装置114の要部の横断面模式図である。ここで、以下の説明において、加熱装置及びこの加熱装置を構成する部材に関し、長手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と直交する方向である。短手方向とは記録材の面において記録材搬送方向と平行な方向である。幅とは短手方向の寸法である。長さとは長手方向の寸法である。
本実施例における加熱装置114は、基本的には公知技術であるいわゆるテンションレスタイプのフィルム加熱方式の加熱装置である。このタイプのフィルム加熱方式の加熱装置は、定着部材として、可撓性を有するエンドレスベルト状若しくは円筒状の耐熱性の定着フィルム2を用いている。そして、この定着フィルム2の周長の少なくとも一部は常にテンションフリー、すなわち、テンションが加わらない状態とし、定着フィルム2は加圧ローラ(加圧回転体)6に接して配置されており、加圧ローラ6の回転駆動力によって従動回転するように構成されてなる装置である。本実施例においては、定着部材としての定着フィルム2が本発明に係る構成のフィルムである。
制御回路部101は、サーミスタ5から入力する検知温度が所定の目標温度(定着温度)に維持されるように電源装置102からヒータ3に入力する電力を制御する。ヒータ3が所定の定着温度に立ち上げられて温調され、またローラ6が回転駆動されている状態において、ニップ部Nに、未定着トナー画像Tを有する記録材Pがそのトナー画像担持面側を定着フィルム2側にして導入される。
記録材Pはニップ部Nにおいて定着フィルム2の外面に密着して定着フィルム2と一緒にニップ部Nを挟持搬送されていく。これにより、記録材Pに対してヒータ3の熱が定着フィルム2を介して付与され、またニップ部Nの加圧力が付与されて、未定着トナー画像Tが記録材Pの表面に熱圧定着される。ニップ部Nを通った記録材Pは定着フィルム2の外周面から自己分離して加熱装置の外へ搬送される。
図2は、上記の加熱装置114における定着部材である定着フィルム2の一部分の層構成を示した概略断面図である。2Aは定着フィルム2の基材であり、金属または耐熱性樹脂よりなる無端状のベルト基材である。定着フィルム2は、熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるために、総膜厚が薄いほど良く、基材2Aの厚みも薄いほど、加熱装置114のクイックスタートに有利となる。そこで、フィルムとしての強度も考慮して、基材2Aの厚みとしては、20〜100μmとすることが好ましい。
また、基材2Aの外周面には、弾性層2Bが形成されている。弾性層2Bは、記録材Pや未定着トナー画像Tの凹凸に追従して包み込むようにして、ヒータ3からの熱を記録材Pや未定着トナー画像Tへ伝える役割を有する。弾性層2Bの膜厚としても薄いほど加熱装置114のクイックスタートに有利となる。そのため、記録材Pやトナーの包み込みの効果も考慮して、弾性層2Bの層厚としては50μm〜1mm、特には、80μm〜300μmの範囲内とすることが好ましい。
2Eは定着フィルム2の表面層であり、記録材P上のトナーTがオフセットしないように良好な離型性を有するフッ素樹脂よりなる。また弾性層2Bと表面層2Eの間には、中間層2Cとプライマー層2Dが設けてある。ヒータ3からの熱を記録材PとトナーTへ伝えやすくするため、中間層2Cとプライマー層2Dと表面層2Eをあわせた厚みは、25μm以下であることが望ましい。
基材2Aとしては、SUS、ニッケル、ニッケル合金などの金属の他に、耐熱性、強度、耐久性等のある熱硬化性樹脂であるポリイミド、ポリアミドイミドなどを使用できる。
弾性層2Bはシリコーンゴムを含む。そして、弾性層の形成には、加工性に優れる付加硬化型シリコーンゴムを用いることが好ましい。具体的には、付加硬化型シリコーンゴム及び後述するフィラーを含む液状のシリコーンゴム混合物の層を基材上に形成し、当該層を硬化せしめることによって、該混合物の硬化物からなる弾性層を形成することができる。
一般に、付加硬化型シリコーンゴムは、不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサン、ケイ素に結合した活性水素を有するオルガノポリシロキサン、及び架橋触媒として白金化合物を含む。不飽和脂肪族基を有するオルガノポリシロキサンの具体例としては、下記(a)および(b)のオルガノポリシロキサンが挙げられる。
(a)分子両末端が、(R1)2(R2)SiO1/2で表され、中間単位が、(R1)2SiO及びR1R2SiOで表される直鎖状オルガノポリシロキサン。
(b)分子両末端が、(R1)2(R2)SiO1/2で表され、中間単位が、(R1)SiO3/2またはSiO4/2で表される部分を含む分岐状ポリオルガノシロキサン。
・アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等)。
・アリール基(フェニル基等)。
・置換炭化水素基(例えば、クロロメチル、3−クロロプロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、3−シアノプロピル、3−メトキシプロピル等)。
中でも、合成や取扱いが容易で、優れた耐熱性が得られることから、R1の50%以上がメチル基であることが好ましく、すべてのR1がメチル基であることが特に好ましい。
弾性層2Bのゴム材料中に含有させる高熱伝導性フィラーとしては、アルミナ、酸化亜鉛などが熱伝導率やコストの点から望ましく、これらを単独ないし混ぜて用いることができる。充分な定着性を得るためには、弾性層の熱伝導率が、0.7W/m・K以上2.0W/m・K以下となるように上記高熱伝導性フィラーを弾性層中に含有させることが好ましい。
本発明に係る課題の発生原因として、本発明に係る弾性層は、ナトリウムイオンを含むことを前提とする。そして、アルミナや酸化亜鉛は、製造時の不純物としてナトリウムを含んでいる。そのため、アルミナや酸化亜鉛をフィラーとしてシリコーンゴムに分散させてなる弾性層中には、ナトリウムイオンが含まれることとなる。
弾性層2B上には、中間層2Cとしてアミノ基を含有するポリシロキサンを含む層が形成されている。中間層2Cは層中のアミノ基により弾性層2B中に存在するナトリウムイオンの移動をブロックする役割と、シランカップリング剤から形成されることにより弾性層2Bとプライマー層2Dの間に介在し接着する役割を担う。そして、中間層2Cは、アミノシランカップリング剤を塗布し、該アミノシランカップリング剤を加水分解及び縮合させることにより形成される。
中間層2Cの、弾性層と対向する側とは反対側の表面に、プライマー層2Dを形成する。なお、プライマー層2Dは、該プライマー層2D上に形成される、後述する塗膜中のフッ素樹脂と共に表面層を構成することとなる。
そして、プライマー層2Dは、リン酸基が結合した、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含む。
本構成では中間層2C中のポリシロキサンが有するシロキサン結合とリン酸基とが相互作用し、強固な接着力を発現している。
パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)としては、炭素原子数が3−8のパーフルオロアルキルビニル類、及びアルキル基の炭素原子数が1−5のパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)類を挙げることができる。
プライマー層2D中に、リン酸基が結合したフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂とを共存させることで、プライマー層2D中のリン酸基の含有量を容易にかつ任意に調整することができる。
リン酸基を有しないフッ素樹脂としては、例えば、TFE/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体又はTFE/パーフルオロアルキルビニル共重合体が好ましく用いられる。そのアルキルビニルエーテル又はアルキルビニル成分の割合を共重合体に対して3〜15mol%、好ましくは5〜12mol%である共重合体は、望ましい融点を有するという観点から好ましい。
従って、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物に対するアルキルビニルエーテル又はアルキルビニル成分の割合を共重合体に対して3〜15mol%、特には、5〜12mol%である共重合体は、望ましい融点を有するという観点から好ましい。リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物中のリン酸基の量は、混合物に対して0.02〜5.00モル%、特には0.10〜2.50モル%、更には、0.20〜1.00モル%が好ましい。またプライマー層の形成にあたっては、上記混合物が微小粉体として水溶媒中に分散した分散液の塗料が用いられる。
表面層2Eは、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含む塗膜、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を含む塗膜を形成し、該プライマー層中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体と、該塗膜中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体とを熔融させることによって形成される。
(4−1)弾性層2Bの形成
予めプライマー処理された基材2Aの上に弾性層2Bを形成する。弾性層2Bを形成する方法としては、リングコート法を用いることができる。図3は基材2A上に弾性層2Bとなるシリコーンゴム層を形成する工程の一例であり、所謂リングコート法を説明するための模式図である。無端状のベルト部材である基材2Aを、断面が真円であり、周長が基材2Aの内周長とほぼ等しい円筒状の中子18に被せる。次に基材2Aを装着した中子18をチャッキングアタッチメント35により、移動ステージ34に固定する。付加硬化型シリコーンゴムと高熱伝導性フィラーとを含む液状のシリコーンゴム混合物をシリンダポンプ32に充填する。そして、その混合物を圧送モータM1で圧送することで、シリコーンゴム混合物をノズル33から基材2Aの周面に塗布する。
このとき、塗布と同時に基材2Aと中子18を固定した移動ステージ34ごと、駆動モータM2により図面右方向(矢印で示す)に一定速度で移動させる。これにより、弾性層2Bとなる付加硬化型シリコーンゴム組成物Gの塗膜を基材2Aの外周面全域に形成することができる。弾性層2Bとなる該塗膜の厚みは、塗布液供給ノズル33と基材2A表面とのクリアランス、シリコーンゴム組成物の供給速度、基材2A(ステージ34)の移動速度、などによって制御することができる。
基材2A上に形成された液状のシリコーンゴム混合物は、電気炉や赤外線ヒータなどの従来公知である加熱手段によって一定時間加熱して、架橋反応を進行させることにより、硬化させて弾性層2Bとすることができる。弾性層2Bを形成する方法としては、上記のリングコート法に限定されない。たとえば液状のシリコーンゴム等の材料をブレードコート法などの手段によって金属層上に均一な厚みでコート、加熱硬化する方法を用いることもできる。また、液状のシリコーンゴム等の材料を成形型に注入し加熱硬化する方法、押し出し成形後に加熱硬化する方法、射出成形後に加熱硬化する方法などを用いることもできる。
弾性層2Bの表面に対しては、中間層2Cの形成を行う前に表面処理をすることが望ましい。例えばUV処理(紫外線照射処理)などにより親水化処理することが望ましい。このUV処理は必須ではないが、これにより弾性層表面にOH基が形成されるため、引き続いて行われるアミノシランシランカップリング剤と弾性層との反応点が増える結果、弾性層と中間層との接着力向上を図ることができる。
中間層2Cの形成方法としては、上記(4−2)において、前処理を行った弾性層2B表面にアミノシランカップリング剤を塗布する。例えば、弾性層2B表面に、スプレーなどによりアミノシランカップリング剤を均一に塗布し、常温常湿環境下で乾燥させる。アミノシランカップリング剤としてはアミノプロピルトリエトキシシランや、アミノプロピルトリメトキシシランなどを用いることができる。
このアミノシランカップリング剤による表面処理層の上に、後述のプライマー層の材料、表面層形成用の材料を含む塗膜の形成及び乾燥を行い、焼成を経て、アミノシランカップリング剤の加水分解、及び脱水縮合反応が行われ、最終的にアミノ基を含有するポリシロキサンの層である中間層2Cが弾性層2B表面に形成される。
弾性層の表面に塗布した、アミノ基を含有するシランカップリング剤の中間層が乾燥後、又は、軽い湿潤状態にあるときに、該シランカップリング剤の中間層の表面に、前記のプライマーの水系分散液(塗料)をスプレーで塗布し、乾燥させてプライマー層2Dを形成する。乾燥後のプライマー層2Dの厚みとしては約1〜2μm程度になるようにする。
またさらにその表面に表面層形成用のフッ素樹脂材料の塗膜を形成する。表面層2Eの形成用のフッ素樹脂材料の塗膜の形成方法としては、ローラ表面でレベリングされて凹凸の少ない平滑な塗膜が形成されれば良く、特に限定されない。具体的な塗布方法としては、例えば、スプレーコーティング、ディッピングなどが挙げられる。塗膜の厚みとしては、4μm以上〜25μm以下とすることが好ましい。
塗膜の焼成手段としては、少なくともプライマーおよび塗膜中に含まれるフッ素樹脂の融点以上、好ましくは、その融点+20〜50℃の温度まで加熱できるものであれば良い。熱風を循環させる電気オーブンや、放射により加熱する赤外線ヒータ、筒状ないしコイル状の発熱体などにより高温の空気を局所的に作り出し、局所的に熱い空気の中を通すことで焼成させるやり方などが例示できる。
しかし表面層2Eの下の弾性層2Bは通例フッ素樹脂ほどの耐熱性を有していないため、焼成手段とその焼成条件は、表面層の成膜性とともに弾性層の劣化が極力生じない、両立したやり方で行う必要がある。この焼成により、プライマー層中のフッ素樹脂材料、すなわち、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体と、塗膜中のフッ素樹脂、すなわち、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体とを熔融させる。これにより、アミノ基を有するポリシロキサンを含む中間層と、フッ素樹脂を含む表面層とが積層されてなる本発明に係る定着部材が得られる。
なお、本発明に係る加熱装置は、電子写真画像形成装置に用いられるものに限られず、例えば、記録材に定着された画像を加熱処理して画像の光沢を増大させる光沢増大化装置、インクジェットで画像形成された記録材を加熱処理して乾燥させる装置等をも含む。また、本発明に係る定着部材には、加熱装置に用いられる定着ローラ、定着用フィルム、加圧ローラ等を含む概念である。
本発明によれば、長期間の使用によっても表面層の剥離が生じにくい定着部材を得ることができる。また、本発明によれば、長期間に亘って安定して電子写真画像の熱定着を行うことができる加熱装置および電子写真画像形成装置を得ることができる。
(A)定着フィルムの弾性層の形成
基材2Aとして、長さ240mm、厚さ40μm、外径30mmのSUS製金属ベルト(可撓性を有する無端状のベルト部材)を用いた。その外周面上に、長さ230mmの領域(両端5mmを除く領域)にプライマー(商品名:DY35−051、東レ・ダウコーニング製)を薄く均一に塗布した。そして、これを電気オーブンに入れ、200℃にて30分間乾燥させた。
また、弾性層2Bは、以下のようにして形成した。まず、付加硬化型の液状シリコーンゴム組成物に対して熱伝導性フィラーとしてアルミナ(商品名:アルナビーズCB−A10S、昭和電工(株)社製)を48体積%混合した。得られた液状シリコーンゴム組成物を用いて、厚さが10mmのシリコーンゴムのシートを作成し、このシートの熱伝導率を、ホットディスク法熱物性率測定装置(HotDisc Thermal Conductivity Analyzer)(商品名:TPA−501、京都電子工業(株)製)を用いて測定した。その結果、1.3W/m・Kであった。
次に、上記液状シリコーンゴム組成物を、前記のリングコート法(図3)により、厚さ300μm、長さ230mmに基材2A上のプライマー塗布領域に成膜し、赤外線ヒータによりローラを回転させながら表面温度を140℃×10分にて一次加硫した。次に、200℃にて4時間焼成することで、シリコーンゴム円筒(弾性層)をSUS製金属ベルト(基材)に接着させつつ、2次加硫を行った。
次に、SUS製金属ベルト2A上に形成した弾性層2Bの表面をUV処理した。具体的にはエキシマUV装置にて約100秒間の処理を行った。これによりシリコーンゴムである弾性層2Bの表面の撥水性が変化し親水性になった。
上記UV処理後、3−アミノプロピルトリエトキシシランを含むシランカップリング剤(商品名:Z6011、東レ・ダウコーニング製)をエタノールで重量比5倍に希釈した液をスプレーにて塗布し、常温常湿(23℃/45%)にて自然乾燥させて、乾燥膜厚が1.0μmの中間層2Cを形成した。
(C−1)プライマーの調製
中間層2Cの形成後、水系のディスパージョンである、リン酸基が結合したPFA樹脂の粒子の水分散体を含むフッ素樹脂プライマーを製造した。その際、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物中のリン酸基の量が、混合物に対して0.03モル%になるように調整した。
具体的には、容積4リットル、横型攪拌羽根が取り付けられたステンレス製の重合容器に、パーフルオロオクタン酸アンモニウム4.9gを加えた純水2.2Lを入れた。重合容器内から酸素を除去し、また、重合容器内の温度を85℃に維持した。この重合容器内に容器内圧力に対して差圧(pressure difference)0.03MPaでエタンを加えた。次にプレチャージ分としてパーフルオロエチルビニルエーテルを104g加え、テトラフルオロエチレンを加えて重合容器内の圧力を2.06MPaに上昇させた。
ここに過硫酸アンモニウム69mgを水に溶かして加えた。圧力が0.03MPa低下したところから、テトラフルオロエチレンで2.06MPaに保ちつつ過硫酸アンモニウムとパーフルオロエチルビニルエーテルを重合容器に連続的に注入しながら重合反応を進行させた。
重合は、温度85℃、圧力2.06MPaの下で行った。反応開始から110分経過後、0.6質量%のリン酸二水素2,2,3,3,5,6,6,8,9,9−デカフルオロ−5−トリフルオロメチル−4,7−ジオキサノナ−8−エン−1−イルの水溶液(以下、「EVE−P水溶液」ともいう。)を26m l/min.の速度で10分間加えた。EVE−P水溶液を加え終わると同時に攪拌を停止し、反応を終了させた。
反応中に追加した過硫酸アンモニウムは100mg、パーフルオロエチルビニルエーテルは84gであった。
重合容器内から重合残ガスを除去後、重合容器を開き、約30質量%の固形分を含む白濁分散液を得た。この白濁分散液に含まれる固体を凍結凝集させた後、水およびアセトンで洗浄し、乾燥して白色固体を得た。
この固体に界面活性剤として2,6,8−トリメチル1−4ノナノールエチレンオキサイド付加物を2.0質量%、及び溶剤として水を71質量%となるように加え、フッ素樹脂プライマーを調製した。
上記(C−1)で調製したフッ素樹脂プライマーを、中間層2C上にスプレー塗布し、自然乾燥させて、乾燥膜厚が2.0μmのプライマー層を形成した。
次に、プライマー層の上に、PFA樹脂粒子の水分散体(商品名:HP350、デュポン社製)をスプレー塗布し、常温常湿(23℃/45%)環境下で乾燥させて、PFA樹脂粒子の層を形成した。なお、PFAの水分散体は、当該分散体の塗膜の乾燥後において、上記中間層との合計の膜厚が15μmになるように塗布した。
基材上に弾性層、中間層、プライマー層およびPFA樹脂粒子の層がこの順番に形成された積層体を、電気オーブンに入れて、温度330℃で10分間焼成し、プライマー層及びPFA樹脂粒子の層中のPFA樹脂とを熔融せしめることで厚さ15μmの表面層を形成して、本実施例1の定着フィルムを得た。
次いで、当該プライマー層を、TOF−SIMS(PHI TRIFT IV、アルバック・ファイ社製)を用いて、下記の条件で分析した。
測定温度:23℃、照射一次イオン:Au3+ 30kV、観測イオン:負イオン、観察mass number:0〜1850、測定範囲:プライマー層200μm角。
その結果、当該プライマー層からは、リン酸基に該当する質量数(mass number)のピークが検出された。
実施例1において、弾性層2Bの形成に用いた高熱伝導シリコーンゴムに替えて、あらかじめ熱伝導性フィラーとして酸化亜鉛(商品名:酸化亜鉛1種、堺化学工業(株)社製)が混ざった熱伝導率が約1.0W/m・Kである高熱伝導シリコーンゴムを用いた以外は実施例1の製造方法と全く同じ方法で、定着フィルムを得た。
実施例1のフッ素樹脂プライマーを製造する工程において、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物中のリン酸基の量が、混合物に対して0.5モル%になるように、10質量%のEVE−P水溶液を用いて重合させたこと以外は実施例1の製造方法と全く同じ方法で定着フィルムを得た。
実施例1のフッ素樹脂プライマーを製造する工程において、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物中のリン酸基の量が、混合物に対して0.2モル%になるように、4.0質量%のEVE−P水溶液を用いて重合させたこと以外は実施例1の製造方法と全く同じ方法で定着フィルムを得た。
実施例1のフッ素樹脂プライマーを製造する工程において、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物中のリン酸基の量が、混合物に対して1.0モル%になるように、20質量%のEVE−P水溶液を用いて重合させたこと以外は実施例1の製造方法と全く同じ方法で定着フィルムを得た。
実施例1において、中間層を形成しなかったこと、従って、シランカップリング剤の塗布をしなかったこと以外は実施例1の製造方法と全く同じ方法で、定着フィルムを得た。
実施例2において、中間層を形成しなかったこと以外は実施例2の製造方法と全く同じ方法で、定着フィルムを得た。
ここで剥離強度の測定方法を、図4に模式的に示す。すなわち定着フィルム2に中子(不図示)を入れ、中子の両端を図中R方向に回転自在のベアリング軸受(不図示)で外側から挟み込み保持する。次に定着フィルムの表面部を図5に示すように剥がし、剥がし端H(幅10mm、周方向長さ5〜20mm程度(引っ張るのに不都合が無い程度の長さで有れば良い)、厚み40〜200μm程度(弾性層中に達する深さであればよい))を設ける。
この剥がし端Hを、中子の回転軸の真上から垂直方向、すなわち、図4において、矢印Pの方向に分速50mm/minにて、表面部を引きはがしながら引っ張っていくのに要する力をフォースゲージにて測定した。この測定値(単位:gf)をコート層の剥離強度と定義する。
すなわち(1)コート層の弾性層に対する密着力が、弾性層の凝集力よりも強い場合には、剥離面は弾性層中(図5中のD1方向)に進行(凝集破壊)し、このときの剥離強度とは弾性層の凝集力に相当する。
逆に(2)弾性層の凝集力が、コート層の弾性層との密着力よりも強い場合には、剥離面はコート層と弾性層の界面(図5中のD2方向)を進行(界面剥離)し、このときの剥離強度とはコート層の弾性層に対する密着力に相当する。基本的に弾性層の凝集力は、高温放置により大きく変わることはないため、初期(高温放置前)には凝集破壊する場合でも、高温放置によるコート層の密着力低下の進行があると、いずれ界面剥離が発生するようになる。
リン酸基は多数の酸素を有するため電気的にマイナスを帯びており、これに陽イオンであるナトリウムイオンが引き付けられやすいと考えられる。よって比較例における剥離強度の低下は、プライマー層中のリン酸基による接着作用が、高温放置によりゴム中から染み出すようになるナトリウムイオンにより阻害されるようになるためと考えられる。
Claims (11)
- 基材、弾性層、中間層及びフッ素樹脂を含む表面層をこの順番で有する、電子写真装置に用いる定着部材であって、
該弾性層は、シリコーンゴム及びナトリウムイオンを含み、
該中間層は、アミノ基を含有するポリシロキサンを含み、
該表面層は、該中間層の、該弾性層に対向する表面とは反対側の表面に、
リン酸基が結合した、テトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含むプライマー層を形成し、次いで、
該プライマー層上にテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体を含む塗膜、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体を含む塗膜を形成し、
該プライマー層中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体と、該塗膜中のテトラフルオロエチレンとパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)との共重合体、又は、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体とを熔融させることによって形成されたものであることを特徴とする定着部材。 - 前記弾性層が、ナトリウムイオンを含むフィラーと、付加硬化型シリコーンゴムとを含有する液状のシリコーンゴム混合物の硬化物である請求項1に記載の定着部材。
- 前記フィラーとして、アルミナ及び酸化亜鉛からなる群から選ばれる少なくとも一方を含む請求項2に記載の定着部材。
- 前記弾性層の熱伝導率が、0.7W/m・K以上2.0W/m・K以下である請求項1に記載の定着部材。
- 前記定着部材が、前記基材として、厚さが20〜100μmの無端状のベルト基材を有し、前記弾性層の厚みが50μm〜1mmである、定着フィルムである請求項1に記載の定着部材。
- 前記プライマー層に含まれるリン酸基の量は、リン酸基を有するフッ素樹脂とリン酸基を有しないフッ素樹脂との混合物に対して0.20〜1.00モル%である、請求項1に記載の定着部材。
- 前記弾性層の厚みが、80μm〜300μmである請求項5に記載の定着部材。
- 請求項1に記載の定着部材を用いたことを特徴とする加熱装置。
- 請求項5に記載の定着部材と、
該定着部材の内側に配置されているヒータと、
該定着部材と接して配置されている加圧ローラと、を有することを特徴とする加熱装置。 - 前記ヒータが、前記定着部材の内周面に接している請求項9に記載の加熱装置。
- 請求項8に記載の加熱装置を定着装置として有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
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