JP5903189B1 - 分割練混ぜ方法と分割練混ぜ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分割練混ぜ方法は、骨材に一次水を加えて調整練混ぜを行い、その後セメント等の一部の水硬性物質粉体をミキサに放出して一次練混ぜを行う。その後、二次練混ぜにおいてミキサ内に二次水の放出を開始した後で、全量から一部の水硬性物質粉体を除去した残りの水硬性物質粉体を放出して二次練混ぜを行う。
【選択図】図1
Description
即ち、特許文献1に記載された分割練混ぜ方法において、調整練混ぜ工程では、細骨材Sと粗骨材G1、そしてあらかじめ決定された一次水W1を練り混ぜして骨材表面で一次水W1を均一に付着させる。次に、セメントCを放出して練混ぜを行う。調整練混ぜを含めたこれらの工程が一次練混ぜである。その後、二次水W2と、必要であれば残りの粗骨材G2と混和剤Adをミキサに放出して二次練混ぜを行う。
分割練混ぜ方法においては骨材周りに一次水W1を均一に分布させて、その後セメントCを混入することでセメント粉体は過剰な水と遭遇することなくダマは減少し、骨材周りの適正な水とセメントが練り混ぜられてキャピラリー状態となる。そして、二次水W2を加えて二次練混ぜすることでコンクリートを製造できる。得られたコンクリートはブリーディング率が減少するなど優れた特性を発揮する。
粗骨材が割れると細骨材の割合が増大し、計画された粗骨材と細骨材の配合比が変化してしまう欠点がある。また粗骨材がミキサの連続撹拌翼と槽壁の隙間に挟まれると練混ぜに必要な動力(トルク)が増加する欠点が生じる。
なお、造殻とは、水硬性物質粉体を水と混合させて粉体粒子間の結合力を強固な状態にした混合体を細骨材Sや粗骨材Gからなる骨材の界面に殻として吸着させた層をいうものとする。
そのため、水硬性物質粉体を一次練混ぜと二次練混ぜに分割してミキサに放出する場合、二次練混ぜで加える水硬性物質粉体を過剰な二次水と遭遇させることなく、ダマを可能な限り発生させない様にすることが必要である。
本発明によれば、水硬性物質粉体を一次練混ぜと二次練混ぜとで分けて供給することで、一次練混ぜ工程では細骨材と粗骨材の表面にセメント等の一部の水硬性物質粉体を放出して均等に付着するため造殻を強化させて骨材の表面でキャピラリー状態で練混ぜを行い、二次練混ぜ工程では混和材を含む残りの水硬性物質粉体を加えて練り混ぜることで、骨材により均一に付着させて高強度なコンクリートを製造できる。
調整練混ぜと二次練混ぜの各工程において分割した一部と残りの各粗骨材をそれぞれ放出して練り混ぜを行うことで、各工程における粗骨材の放出量を削減してミキサ槽壁と撹拌翼との間に粗骨材が挟まることや粗骨材の毀損を低減させ、調整練混ぜでは細骨材の粒子間で一次水を均一に保持でき、二次練混ぜでは粗骨材が均等に分散して高品質のコンクリートを製造できる。
本発明によれば、第1の水硬性物質粉体供給手段と第2の水硬性物質粉体供給手段によって水硬性物質粉体を一次練混ぜと二次練混ぜとで分けて供給することで、一次練混ぜ工程では細骨材と粗骨材の表面にセメント等の一部の水硬性物質粉体を放出して均等に付着するため造殻を強化させてキャピラリー状態で練混ぜを行い、二次練混ぜ工程では二次水の供給後に混和材を含む残りの水硬性物質粉体を加えて練り混ぜることで、骨材に水硬性物質粉体をより均一に付着させて高強度なコンクリートを製造できる。
しかも、放出タイミング設定手段によって、二次水供給手段から二次水をミキサ内に放出した後に第2の水硬性物質粉体供給手段から残りの水硬性物質粉体を放出させることで、水硬性物質粉体がダマになることを抑制して分割練混ぜペーストとしての特性が優れて、この点からも高品質のコンクリートを製造できる。
まず、本実施形態による分割練混ぜ方法の原理について図1及び図2に基づいて説明する。
本実施形態による分割練混ぜ方法は、図1に示すフローチャートに示すように、調整練り工程と、調整練り工程を含む一次練混ぜ工程と、二次練混ぜ工程とを有している。
調整練混ぜにおいて、最初に細骨材Sをミキサに放出し始め(ステップS1)、細骨材Sの放出がある程度進んだ途中段階、例えば50%放出した段階で、一部の粗骨材G1と一次水W1を放出して(ステップS2)ミキサの撹拌翼の回転によって調整練りを行う(ステップS3)。
ここで、調整練混ぜは細骨材Sと粗骨材G1の周囲に一次水を均一且つ効率的に付着させるものである。骨材の表面に一次水W1を均等に分布させるためには、骨材表面のうち95%の表面積を占める細骨材Sに対して練混ぜ時間をかけることが重要である。
また、粗骨材G1は一次練混ぜにおいて濃いセメントペーストの造殻層を形成しても二次練混ぜで維持することは難しく、その効果は低減するので、粗骨材G1は多少調整練混ぜの時間を短くしてもその特性に影響を及ぼさない。
しかも、細骨材Sは通常放出前から表面水を保持しているため、これを考慮して一次水W1を設定しているので、表面積当たりの水量を均一にするには、細骨材を先に放出して練り時間を粗骨材G1より長くすることが望ましい。
仮に粗骨材G1だけ放出を遅らせて細骨材Sと一次水W1を同時に放出開始すると、通常、一次水W1の放出時間が細骨材Sに比べ短いためミキサの底部の排出ゲート部付近に一次水W1が溜まることになり、ミキサから漏水して一次水W1の配合水量が変化する恐れがある。また、練混ぜ初期から細骨材の粒子の間に水を留めれば、その後の練混ぜで細骨材Sの粒子表面に一次水W1を均一に分布させるのに効果的である。また、粗骨材G1だけでは粒子間に水を保有させることは出来ないので、この点からも粗骨材G1を最初から加える必要性はない。
上述したように、細骨材Sと配合水W1を同時に投入することは骨材表面の配合水を均一に付着させにくい。これは練混ぜ初期に混錬物に水の多い部分と少ない部分とが出来て、練り混ぜ作業によって均一になるのに時間がかかるためと一次水がミキサ底部に偏在して漏水するためと考えられたためである。
これを確認するために、細骨材Sがミキサ内にどのくらいの量があるとき、細骨材S表面の水を均一にするための練り混ぜ時間が最短となるかを確認するために細骨材の練混ぜ試験を行った。なお、この試験では粗骨材の放出を省略した。
ここで、ミキサとして二軸強制練り型で各軸に連続撹拌翼を備えたタイプ(特許文献2に記載されたもの)で、練混ぜ容量60リットルのものを使用した。
練り混ぜ条件として、細骨材Sの投入時間:6秒、配合水W1の投入時間:3秒、練り混ぜ時間:細骨材S投入開始から15秒とした。一次水W1の放出開始時期を細骨材Sのミキサ内への放出率が0%、25%、50%、75%、100%の各時点に設定した。
そして、サンプリングした調整練りの混錬物から得られた含水率のバラツキ結果を図4のグラフに示した。図4において、一次水W1の投入時における細骨材放出率(%)を横軸にとり、含水率のバラツキを示す含水率偏差(%)を縦軸にとって両者の関係を示した。
JIS A5308-2003(レディーミクストコンクリート)の8.2.2計量値の許容差は細骨材±3%、配合水±1%であることを考慮すると細骨材の含水偏差が2%以下であればよいと判定した。
そのため、細骨材Sを50%投入した時点で一次水W1の投入を開始することが好ましい態様であると認定できた。
この点は次のコンクリート練混ぜ時の負荷電流値(トルク)の比較試験データで確かめることができる。
図5及び図6では、ケース1,2の図のそれぞれ上部に横軸の経過時間に対応するように材料の放出開始から終了までを矢印で示してある。この試験では経過時間約5秒から10秒の間に放出される細骨材Sと全粗骨材G(100%G)の放出時期を変えている。このときの負荷電流値を移動平均線で示している。
調整練混ぜに際して、細骨材Sの放出開始と全粗骨材G放出開始の時期を変えた場合のミキサの負荷電流値を比較すると、全粗骨材Gを細骨材Sと同時に放出開始したときは粗骨材の挟まりが多く発生し電流値が一次水W1を放出するまで急激に増加する(図5:ケース1)。
なお、この試験ではミキサは二軸強制練り型で各軸に連続撹拌翼を備えたタイプの練混ぜ容量60リットルのものを使用した。
また、コンクリートの配合は下表の通りとした。
しかし、細骨材Sが先に50%程度ミキサに投入されていて、一次水W1の投入を粗骨材G1と同時に行う場合に「粗骨材の挟まり」が低減できる。従って、粗骨材G1も細骨材Sが50%以上投入された後に、投入開始されることが望ましい。
ここで、粗骨材G1がセメントCのキャピラリー状態の造殻層で覆われた細骨材Sに囲まれていて、ミキサの撹拌翼とミキサ槽壁との隙間に挟まれそうになったときには、周囲に細骨材Sがなく粗骨材G単独で挟まれる状況より、挟まりを解消するように隙間から逃れるよう粗骨材Gが滑って移動することは難しくなる。
しかも、骨材に対する粗骨材Gの割合が大きいときは、このような「粗骨材の挟まり」が起こる可能性がさらに大きくなる。
そのため、通常の配合であれば上述した調整練りにおける粗骨材G1の放出量を全量の約50%程度にすれば、一次練混ぜで有害な「粗骨材の挟まり」を低減しながら練り混ぜすることが出来る。しかも、最大練混ぜトルク(電力量)を調整してミキサの動力に過大な負担を加えなくても練混ぜることが出来る。
図7,図8ではケース3、ケース4の図のそれぞれ上部に横軸の経過時間に対応するように材料の放出開始から終了までを矢印で示してある。この試験では経過時間約80秒から85秒の間に放出される二次水W2と粗骨材G2(50%G2)の放出時期を変えている。このときの負荷電流値を移動平均線で示している。
二次練混ぜに際して、二次水W2の放出と粗骨材G2の放出の順序を変えた場合のミキサの負荷電流値を比較すると、粗骨材G2を二次水W2より先に放出したときは粗骨材の挟まりが発生し電流値が二次水を放出するまで一次練混ぜ時に対して増加する(図7:ケース3)。
一方、二次水W2を放出した後に、粗骨材G2を放出すると電流値は一度減少して増加するが、一次練混ぜ時と同程度となっている(図8:ケース4)。
なお、この試験で使用したミキサ及びコンクリートの配合は上述したケース1、2の一次練混ぜでの細骨材Sと粗骨材Gの放出開始を変化させた負荷電流値試験の場合と同じとした。
これに対し、分割練混ぜ方法の特長を生かして、水硬性物質粉体等の粉体を一次練混ぜと二次練混ぜに分けて放出して、より高品質なコンクリートを製造することが提案されている(既取得関連特許第4668357号参照)。
例えば、粉体からなるいわゆる混和材(フライアッシュ、高炉スラグおよび石灰石微粉末等)を含む水硬性物質粉体を使用してコンクリートを製造する場合、セメントCを主体にした水硬性物質粉体C1を一次練混ぜ工程で放出して造殻強化を行い、次に二次練混ぜ工程で混和材を含む残りの水硬性物質粉体C2を加えて練り混ぜることによって、一次練混ぜ工程ですべての粉体を練り混ぜるより、高強度なコンクリートが製造出来る。
そのため、二次練混ぜ工程に加える残りの水硬性物質粉体C2(混和材を含む)からなる粉体は二次水W2を放出した後に放出することで、二次水W2の放出前に放出する場合に比較して、粉体のダマが少なく分割練混ぜペーストとしての特性も優れている。
この点は次のダマの発生の試験データによって裏付けることができる。
試験のケース5,6は水硬性物質粉体として一次練混ぜではセメント700gを使用し、二次練混ぜで高炉スラグ(ブレーン値6000)300gを使用し、水粉体比が38.5%となるよう一次水175gと二次水210gに分けて加えて合計水量385gとしてペーストを練混ぜた。フルイ(フルイ目開き0.6mm)を使用して濾して残るダマの量を計った。
試験結果を示す比較写真による結果によれば、図9に示すように二次水W2投入前に高炉スラグを加えたときはダマの重さが11.4g、図10に示すように二次水W2投入後に粉体を加えた場合はダマの重さが0.1g以下となり、明確に違いがあった。
図9のケース5において、キャピラリー状態の水硬性物質粉体にさらに水硬性物質粉体が追加されると水に溶けないうちに局部的に過剰な水塊(二次水W2)と遭遇してダマが発生し易いためである。
一方、図10のケース6において、二次水を先に加えて水硬性物質粉体C1がスラリー状のペーストとなった状態で残りの水硬性物資粉体C2が放出されるとペーストに粉体が溶け込み濃度が上がる過程でダマは発生しにくいためである。
本実施形態による分割練混ぜ方法では、練混ぜ手順により、コンクリート等の混練り物の配合、骨材性状、使用するミキサ、その撹拌翼の摩耗状態などに関わりなく、調整練り混ぜ工程において、先ず細骨材Sを放出して全量の50%以上放出した後で一次水W1および一部の粗骨材G1を放出するため、細骨材Sの含水率の偏差が小さく細骨材の粒子間に一次水を均一に付着し保持することができて、調整練混ぜを万遍なく均等に達成する。
また、粗骨材Gを一部の粗骨材G1と残りの粗骨材G2に分割して調整練混ぜと二次練混ぜの各工程で個別に供給したため、一次練混ぜと二次練混ぜでの各粗骨材G1、G2の放出量を減らしてミキサ20の槽壁と撹拌翼との間に粗骨材が挟まる「粗骨材の挟まり」を低減できる。そのため、分割練混ぜの特性を発揮させて高品質なコンクリートを得ることが出来る。しかも、ミキサ20の撹拌翼や軸に過大な負荷がかからないのでミキサの寿命を短くしたりすることがない。
また、混和材を含む水硬性物質粉体Cを一次練混ぜ工程と二次練混ぜ工程で分けて放出する場合には、二次練混ぜ工程での水硬性物質粉体C2の放出を二次水W2の放出開始後とすることで水硬性物質粉体C2のダマの発生を防ぎ、二次練混ぜ工程における「粗骨材の挟まり」を低減し、コンクリートを高品質化できる。
図11は本発明の実施形態による分割練混ぜ装置1を示すものである。
本実施形態による分割練混ぜ装置1は、コンクリートまたはモルタルを分割練混ぜ方法によって製造するためのバッチャープラントであり、例えばタンクローリー車から供給される水硬性物質粉体としてのセメント等を貯留するセメントサイロ2と、同じく水硬性物質粉体に含まれる粉末の混和材を貯留する混和材サイロ3とを備えている。セメントサイロ2のホッパと混和材サイロ3のホッパから供給されるセメントと混和材を、スクリュウフィーダ4を介して水硬性物質粉体計量ホッパ5に供給する。
また、水タンク13に貯留された水は水計量ホッパ14に供給する。混和剤タンク16に貯留された混和剤は計量タンク17を介して水計量ホッパ14に供給することになる。
これら水硬性物質粉体計量ホッパ5、細骨材計量ホッパ9、粗骨材計量ホッパ11、水計量ホッパ14では、計量された各材料を制御手段18によって選択的にミキサ20に供給してミキシングを行うようになっている。ミキサ20は例えば特許文献2に記載されたような二軸強制練り型で各軸に連続撹拌翼を備えたタイプのものを備えている。
また、水硬性物質粉体供給手段23では、一次練混ぜの際に水硬性物質粉体計量ホッパ5でセメントを主とする粉末等を計量して供給する第1の水硬性物質粉体供給手段23aと、二次練混ぜの際に、残りの粗骨材G2と共に、セメントを主として混和材を含む水硬性物質粉体を計量して供給する第2の水硬性物質粉体供給手段23bとを備えている。
そして、制御手段18には、調整練混ぜ、その後の一次練混ぜ、二次練混ぜの各工程において、細骨材S,粗骨材G1,G2、水硬性物質粉体C1、C2、一次水W1、二次水W2をミキサ20に放出するタイミングと量を計測して各手段に出力信号を発信する放出タイミング設定手段30を備えている。
本実施形態による分割練混ぜ装置1によって例えばコンクリートを製造する場合、放出タイミング設定手段30からの指示信号により細骨材供給手段26から信号出力して、細骨材計量ホッパ9で予め設定された量の砂を計量してミキサ20に放出する(ステップ1)。ミキサ20では二軸による連続撹拌翼が常時回転して撹拌している。
しかも、粗骨材G1を遅れて投入し且つ粗骨材G1の量が全量より少ないため、粗骨材G1の偏在を防ぐと共に、粗骨材G1の周囲には均一に水に濡れた細骨材Sが位置して分散する。そのため、少ない粗骨材G1がミキサ槽壁と撹拌翼との間に偏在して粗骨材Gが挟まることが少ない。
そして、二次練混ぜ工程において、残りの粗骨材G2を調整練混ぜ時の粗骨材G1と分けてしかも二次水W2の供給後に放出することで、ミキサ槽壁と撹拌翼との間に粗骨材G2が偏在して挟まることが少ない。
なお、上述の説明では、コンクリートの製造方法について説明したが、粗骨材を投入しないモルタルの場合でも調整練り混ぜ工程において含水率の偏差が小さくなり、水硬性物質粉体を効果的にキャピラリー化でき、高品質のモルタルを製造できる。
調整練り混ぜ工程において、細骨材Sを先ず放出し、細骨材Sを全量の50%以上放出した後で一次水W1および一部の粗骨材G1を放出するため、細骨材Sの含水率の偏差が小さく細骨材の粒子間に一次水を均一に付着し保持することができて、調整練混ぜを万遍なく均等に達成する。
また、粗骨材Gを一部の粗骨材G1と残りの粗骨材G2に分割して調整練混ぜと二次練混ぜの各工程で個別に供給したため、一次練混ぜと二次練混ぜでの各粗骨材G1、G2の放出量を減らして分散できて、ミキサ20の槽壁と撹拌翼との間に粗骨材が挟まる「粗骨材の挟まり」を低減できる。しかも、ミキサ20の撹拌翼や軸に過大な負荷がかからないのでミキサの寿命を短くしたりすることがない。
水硬性物質粉体と混和材を一次練混ぜ工程と二次練混ぜ工程で分けて放出するため、一次練混ぜ工程では骨材の表面に均等に水硬性物質粉体を付着させて造殻を強化させてキャピラリー状態で練り混ぜできる。また、二次練混ぜ工程では水硬性物質粉体の放出を二次水W2の放出開始後にすることで均等に分散させて二次練混ぜを行うことができ、ダマが少なくブリーディングの小さい高強度で高品質なコンクリートを製造できる。
この場合でも、先に細骨材Sの一部をミキサ20に放出した時点で一次水W1と粗骨材Gを供給することで、細骨材Sと粗骨材Gの表面に付着する水分を均一にすることができる。特に図4に示すように、細骨材Sを50%以上放出した後で、一次水W1と粗骨材Gを供給すれば、含水率の偏差を小さく制御することができる。
2 セメントサイロ
3 混和材サイロ
5 水硬性物質粉体計量ホッパ
9 細骨材計量ホッパ
11 粗骨材計量ホッパ
14 水計量ホッパ
18 制御手段
20 ミキサ
22 骨材供給手段
23 水硬性物質粉体供給手段
23a 第1の水硬性物質粉体供給手段
23b 第2の水硬性物質粉体供給手段
24a 一次水供給手段
24b 二次水供給手段
26 細骨材供給手段
30 放出タイミング設定手段
Claims (3)
- 骨材に一次水を加えてミキサで調整練混ぜを行い、その後セメント等の水硬性物質粉体を加えて一次練混ぜを行い、更に全水量から既に加えた水量を除いた二次水を加えて二次練混ぜを行うことで、コンクリートを製造するようにした分割練混ぜ方法において、
前記一次練混ぜに際し一部の前記水硬性物質粉体をミキサに放出し、その後二次練混ぜにおいて前記ミキサ内に二次水の放出を開始した後で、全量から前記一部の水硬性物質粉体を除去した残りの水硬性物質粉体の放出を開始するようにしたことを特徴とする分割練混ぜ方法。 - 前記調整練混ぜにおいて前記粗骨材の一部を放出して練り混ぜを行い、
前記二次練混ぜに際して前記ミキサ内に二次水の放出を開始し、その後全粗骨材量から前記一部の粗骨材を除去した残りの粗骨材の放出を行うようにした請求項1に記載された分割練混ぜ方法。 - 骨材に一次水を加えてミキサで調整練混ぜを行い、その後セメント等の水硬性物質粉体を加えて一次練混ぜを行い、更に全水量から既に加えた水量を除いた二次水を加えて二次練混ぜを行うことで、モルタルまたはコンクリートを製造するようにした分割練混ぜ装置において、
一部の前記水硬性物質粉体をミキサ内に放出する第1の水硬性物質粉体供給手段と、
全量から前記一部の水硬性物質粉体を除去した残りの水硬性物質粉体をミキサ内に放出する第2の水硬性物質粉体供給手段と、
前記ミキサ内に二次水を放出する二次水供給手段と、
前記一次練混ぜに際して前記第1の水硬性物質粉体供給手段から一部の水硬性物質粉体をミキサ内に供給し、前記二次水供給手段から二次水をミキサ内に放出した後に前記第2の水硬性物質粉体供給手段から残りの水硬性物質粉体を放出する放出タイミング設定手段と、
を備えたことを特徴とする分割練混ぜ装置。
Priority Applications (1)
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