[第1実施形態]
以下に第1実施形態におけるプッシュスイッチ100について説明する。
まず始めに本実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成について図1ないし図10を用いて説明する。図1は第1実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成を示す分解斜視図である。図2は第1実施形態におけるプッシュスイッチ100の外観を示す図であり、図2(a)はプッシュスイッチ100の外観を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)に示すZ2方向側から見た状態のプッシュスイッチ100を示す平面図である。図3は第1実施形態におけるプッシュスイッチ100を基板にマウントした状態の例を示す図であり、図3(a)はプッシュスイッチ100の基板へのマウント例を図2に示すZ2方向側から見た状態を示す平面図であり、図3(b)は図3(a)に示すY2方向側からプッシュスイッチ100の基板へのマウント例を見た状態を示す平面図である。図4は第1実施形態における操作部材1を示す図であり、図4(a)は操作部材1の外観を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)に示すX2方向側から見た状態の操作部材1を示す斜視図である。図5は第1実施形態における可動接点部材2の外観を示す図であり、図5(a)は可動接点部材2の外観を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)に示すZ2方向側から見た状態の可動接点部材2を示す平面図である。図6は第1実施形態におけるケース3の外観を示す図であり、図6(a)はケース3の外観を示す斜視図であり、図6(b)は第1ケース部材3eと第2ケース部材3fとに分割された状態のケース3を示す分解斜視図である。図7は第1実施形態における第1ケース部材3eを図6(a)に示すZ2方向側から見た状態を示す斜視図である。図8は第1実施形態における第2ケース部材3fを示す図であり、図8(a)は第2ケース部材3fの外観を示す斜視図であり、図8(b)は図8(a)に示すZ2方向側から見た状態の第2ケース部材3fを示す斜視図である。図9は第1実施形態における後方カバー部材5を示す図であり、図9(a)は後方カバー部材5の外観を示す斜視図であり、図9(b)は図9(a)に示すY2方向側から見た状態の後方カバー部材5を示す側面図であり、図9(c)は図9(a)に示すX2方向側から見た状態の後方カバー部材5を示す側面図である。図10は第1実施形態における前方カバー部材4を示す図であり、図10(a)は前方カバー部材4の外観を示す斜視図であり、図10(b)は図10(a)に示すA部をX1方向側から見た状態を示す拡大図である。
プッシュスイッチ100は、図1に示すように、操作部材1と、可動接点部材2と、固定接点部3aを有するケース3と、前方カバー部材4と、後方カバー部材5と、シート部材6とを備え、図2および図3に示すように、前方カバー部材4から突出した操作部材1を押圧操作することで、可動接点部材2と固定接点部3aとの電気的な導通状態を切り替えることが可能となる。
操作部材1は合成樹脂材からなり、図4に示すように、直方体状に形成されている。操作部材1は直方体状に形成されたボタン部1aを有している。また、操作部材1はボタン部1aの一方端側(X2方向側)の側面に、Y1−Y2方向およびZ1方向に板状に突出して形成された鍔部1bを有するとともに、一方端側の端面には一方へ突出して形成されたアクチュエータ部1cを有する。
可動接点部材2は金属薄板からなり、図5に示すように、平面視で長方形状に形成されている。可動接点部材2は、アーチ状に湾曲し、押圧操作により反転動作可能な可動接点部2aを有している。また、可動接点部2aの両側(Z1方向側とZ2方向側)には、スリット2bを介して、載置された面に常時接触するための常接接点部2cが配置されている。また、可動接点部材2は、可動接点部2aと常接接点部2cとの両端を一体に連結する連結部2dを備えている。なお、本実施形態においては、2枚の可動接点部材2を重ねて用いている。
ケース3は合成樹脂材からなり、金属薄板が埋設され、図6(a)に示すように、直方体状に形成され、操作部材1および可動接点部材2を収容可能で前方側(X1方向側)が開放された空間部3bを備えている。なお、ケース3は、図6(b)に示すように、第1ケース部材3eと第2ケース部材3fとからなる。
第1ケース部材3eは前方側の面に、前後方向に貫通した開口部3gが形成されている。開口部3gの開口形状は長方形状であり、操作部材1のボタン部1aが挿通可能であるとともに、鍔部1bは挿通できない大きさに形成されている。また、開口部3gに連続して、開口部3gの後方側(X2方向側)には、空間部3bの一部である第1空間部3kが形成されている。また、第1ケース部材3eは、前方側の面の開口部3gを挟んで幅方向(Y1−Y2方向)の両側に、前方へ円柱状に突出して形成された位置決め凸部3hを有する。また、第1ケース部材3eは、前方側の面の角部を削るように凹形状に形成された第1逃げ部3cが設けられている。また、第1ケース部材3e(ケース3)の下面には、図7に示すように、幅方向(Y1−Y2方向)に溝状に延設された第2逃げ部3dが設けられている。第2逃げ部3dは第1ケース部材3eの下面の前後方向の両端部(角部)に形成されている。
第2ケース部材3fは、図8に示すように、前方側(X1方向側)が開放され空間部3bの一部を形成する第2空間部3mを有する。第2ケース部材3fは、第2空間部3mの後方側(X2方向側)の内壁部に一部露出した固定接点部3aを有する。固定接点部3aは金属薄板からなり、一部を露出して第2ケース部材3fにインサート成型により一体に形成されている。固定接点部3aは第2空間部3mの後方側の内壁部の中央に露出して形成された第1固定接点部3nと、第1固定接点部3nの周囲に露出して形成された第2固定接点部3pとからなる。なお、第1固定接点部3nと第2固定接点部3pとは電気的な接続は無い。第2固定接点部3pは第1固定接点部3nを中心とし、Y1−Y2方向およびZ1−Z2方向に沿った辺を有する仮想の長方形の角部の3箇所に設けられ、3つの第2固定接点部3pは電気的に接続されている。また、第2固定接点部3pが角部に配置される仮想の長方形は、Z1−Z2方向の辺の長さは可動接点部材2の2つの常接接点部2cの離間距離とほぼ一致し、Y1−Y2方向の辺の長さは可動接点部材2の常接接点部2cの長さ寸法以下である。また、第2ケース部材3fは、底面(Z2方向側の面)の幅方向(Y1−Y2方向)の両端に、後方へ延出して形成された外部接続端子3qが形成されている。一方(Y2方向側)の外部接続端子3qは第1固定接点部3nと電気的に接続されており、他方(Y1方向側)の外部接続端子3qは第2固定接点部3pと電気的に接続されている。
後方カバー部材5は金属板からなり、図9に示すように、U字形状に折り曲げて形成されている。後方カバー部材5はケース3の後方側(図6のX2方向側)を覆うことができ、平板状に形成された基部5aと、基部5aの両端から前方側(X1方向側)にそれぞれ延出している腕部5bとを備えている。腕部5bは、延出方向の先端が上下方向に2股に分割された係合端部5cとなっている。また、腕部5bには、延出方向の先端から下方へ延出して第2半田付け部5dがそれぞれ設けられ、第2半田付け部5dの延出方向の先端には突出して固定凸部5eがそれぞれ設けられている。また、基部5aは、下方端部に下方へ延出して形成された第3半田付け部5fを有している。
前方カバー部材4は金属板からなり、図10に示すように、長方形の平板状に形成されている。なお、前方カバー部材4は空間部3bを覆うことができる大きさに形成されている。前方カバー部材4は、中心部に操作部材1のボタン部1aが突出可能な貫通穴4aと、幅方向(Y1−Y2方向)における両端側に係合部4Aとが設けられている。なお、第1実施形態においては、係合部4Aは切り欠きからなる係合凹部4bである。係合凹部4bの上下方向(Z1−Z2方向)で対向する面部4c同士の間隔は、図10(b)に示すように、幅方向外方側に向うにしたがって狭くなるように形成されている。なお、係合凹部4bは、後方カバー部材5の腕部5b(係合端部5c)と係合可能な大きさに形成されている。また、前方カバー部材4は、図10(a)に示すように、下方側端部の両端に第1半田付け部4dが設けられている。また、前方カバー部材4は、貫通穴4aの幅方向の両側の、貫通穴4aと係合凹部4bとに挟まれた位置に、第1ケース部材3eの位置決め凸部3hを挿通可能な位置決め孔部4eを有する。2つの位置決め孔部4eの離間距離は、2つの位置決め凸部3hの離間距離と同じである。
シート部材6は合成樹脂材のシート材からなり、図1に示すように、長方形状のシート状に形成され、屈曲性を有している。なお、シート部材6は、第2ケース部材3fの第2空間部3mを覆うことができる大きさに形成されている。また、シート部材6は、一方の面(X2方向側の面)に粘着剤が前面に塗布された粘着面6aを有する。
次にプッシュスイッチ100の構造について図2、図3および図11を用いて説明する。図11は図3(b)に示す断面B−Bを示す模式断面図である。なお、可動接点部材2の断面部は2枚分をまとめて1つの断面で表している。
図11に示すように、2枚重ねられた可動接点部材2は第2ケース部材3fの第2空間部3m内に配置される。可動接点部材2は可動接点部2aが前方(X1方向)へ突出する向きに配置され、常接接点部2cは第2空間部3mの後方側の内壁に露出する第2固定接点部3pと接触している。なお、可動接点部2aは第1固定接点部3nとは離間している。シート部材6は、粘着面6aが第2空間部3mに対向する向きで、可動接点部材2が配置された第2空間部3mを覆うように配置される。シート部材6は粘着面6aの粘着力により第2ケース部材3fに保持されるとともに、可動接点部材2を第2空間部3m内に保持する。シート部材6は屈曲性を有しているため、シート部材6を介して押圧された場合には、可動接点部材2の可動接点部2aは第2空間部3m内でも可動可能に保持されている。操作部材1は、ボタン部1aを第1空間部3k側から開口部3gに挿通した状態で、第1ケース部材3eの第1空間部3k内に保持される。第1空間部3k内に操作部材1を保持した第1ケース部材3eは、操作部材1のアクチュエータ部1cがシート部材6と対向する向きで、シート部材6を第2ケース部材3fと挟み込み、第1空間部3kと第2空間部3mとが空間部3bを形成するように係合する。このように第1ケース部材3eと第2ケース部材3fとを係合することで、操作部材1のアクチュエータ部1cと可動接点部材2の可動接点部2aとはシート部材6を介して接触する。また、前方カバー部材4は、貫通穴4aに操作部材1のボタン部1aを挿通させるとともに、位置決め孔部4e(図10参照)にそれぞれ第1ケース部材3eの位置決め凸部3hを挿通させて、空間部3bを覆うように第1ケース部材3eと係合している。また、後方カバー部材5は、基部5aでケース3(第2ケース部材3f)の後方側を覆うとともに、腕部5bを前方に延出させた状態で第2ケース部材3fと係合している。また前方へ延出した腕部5bが、前方カバー部材4の係合部4A(係合凹部4b)にそれぞれ係合されて前方カバー部材4と後方カバー部材5とが一体化されている。なお、係合端部5cは係合部4Aである係合凹部4bに挿入されて、図3(b)に示すように、係合凹部4bの上下方向で対向する内壁である面部4cと当接するように押し広げられ、係合している。このように係合端部5cが押し広げられ、係合凹部4bと当接することで前方カバー部材4と後方カバー部材5とが一体化されている。また、係合端部5cが押し広げられ、係合凹部4bと当接することで、第1ケース部材3eと第2ケース部材3fとは、シート部材6を圧接挟持する。このようにして第1実施形態におけるプッシュスイッチ100は構成される。プッシュスイッチ100は、図3(b)に示すように、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとは、僅かな隙間Dを有して隣り合って配置されている。また、ケース3の、第1半田付け部4dおよび第2半田付け部5dと対向する箇所には、図2(b)に示すように、凹形状に形成された第1逃げ部3cが設けられ、ケース3の下面(Z2方向側の面)には、幅方向(Y1−Y2方向)に溝状に延設された第2逃げ部3dが設けられている。
次にプッシュスイッチ100の動作について図11および図12を用いて説明する。図12は図11に示す状態から押圧操作された後の状態を示す模式断面図である。
図11に示す状態は、プッシュスイッチ100が操作されていない初期状態を示している。図11に示す状態においては、常接接点部2cは第2固定接点部3pと接触しているが、可動接点部2aは第1固定接点部3nとは離間している。つまり、図11に示す状態は、第1固定接点部3nと第2固定接点部3pとの電気的な導通は無い状態である。図11に示す状態から、図12に示すように、操作部材1を後方側(X2方向)へ押圧すると、シート部材6を介して可動接点部2aに接触するアクチュエータ部1cは可動接点部2aを後方側へ押圧する。押圧された可動接点部2aは後方側へ撓んだ後に反転し、第1固定接点部3nに接触する。可動接点部2aと第1固定接点部3nとが接触することで、第1固定接点部3nと第2固定接点部3pとは、可動接点部材2を介して電気的に導通される。また、操作部材1への押圧を解除すると、可動接点部2aの弾性力により、図11に示す初期状態に復帰し、第1固定接点部3nと第2固定接点部3pとの電気的な導通は無い状態となる。このように、第1固定接点部3nと第2固定接点部3pとの電気的な導通状態を切り替えることで入力を行なうことができ、プッシュスイッチとして機能する。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。なお、図13は第1実施形態における係合凹部4bと係合端部5cとの係合状態を示す模式図である。
本実施形態のプッシュスイッチ100では、操作部材1と、可動接点部材2と、固定接点部3aを有し、操作部材1および可動接点部材2を収容可能で前方側が開放された空間部3bを備えるケース3と、空間部3bを覆う前方カバー部材4と、ケース3の後方側を覆う基部5aと、基部5aの両端から前方側にそれぞれ延出している腕部5bとを備える後方カバー部材5と、を有するプッシュスイッチにおいて、前方カバー部材4には、操作部材1が突出する貫通穴4aと、両端側に後方カバー部材5の腕部5bと係合される係合部4Aとが設けられており、前方カバー部材4の係合部4Aに後方カバー部材5の腕部5bがそれぞれ係合されて前方カバー部材4と後方カバー部材5とが一体化されている、構成とした。
これにより、後方カバー部材5の基部5aがケース3の後方側を覆う、すなわちケース3の後方側には後方カバー部材5が分断された箇所が無いとともに、2つの腕部5bを前方カバー部材4と係合させて一体化させる構成とした。これにより、押圧されて後方カバー部材5の分断された箇所が広がることはないので、先行技術に比べて前方側からの押し込み強度を向上させることができる。よって、基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対する耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、操作部材1と、可動接点部材2と、固定接点部3aを有し、操作部材1および可動接点部材2を収容可能で前方側が開放された空間部3bを備えるケース3と、空間部3bを覆う前方カバー部材4と、ケース3の後方側を覆う基部5aと、基部5aの両端から前方側にそれぞれ延出している腕部5bとを備える後方カバー部材5と、を有するプッシュスイッチにおいて、前方カバー部材4には、操作部材1が突出する貫通穴4aと、両端に後方カバー部材5の腕部5bと係合される係合凹部4bとが設けられており、前方カバー部材4の係合凹部4bに後方カバー部材5の腕部5bがそれぞれ係合されて前方カバー部材4と後方カバー部材5とが一体化されている、構成とした。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、係合部4Aが切り欠きからなる係合凹部4bであり、後方カバー部材5の腕部5bが係合凹部4bの上下の内壁に当接するように係合している、構成とした。
これにより、後方側カバー部材の基部5aがケース3の後方側を覆う、すなわちケース3の後方側には後方側カバー部材が分断された箇所が無いとともに、2つの腕部5bを前方側カバー部材と係合させて一体化させる構成とした。これにより、押圧されて後方側カバー部材の分断された箇所が広がることはないので、先行技術に比べて前方側からの押し込み強度を向上させることができる。よって、基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対する耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
これにより、係合部4Aを切り欠きからなる係合凹部4bとすることで、係合部4Aを簡易に構成することができる。また、後方カバー部材5の腕部5bが係合凹部4bの上下の内壁に当接するように係合する構成とすることで、前方カバー部材4と後方カバー部材5とを十分な保持力で係合することができる。したがって、簡易な構成で、前方カバー部材4と後方カバー部材5とを十分な保持力で係合することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、前方カバー部材4の係合凹部4bの上下方向で対向する面部4c同士の間隔は、幅方向外方側に向うにしたがって狭くなるように形成されており、後方カバー部材5の腕部5bは、先端が上下方向に2股に分割された係合端部5cとなっており、係合端部5cは係合凹部4bに挿入されて、係合凹部4bの上下方向で対向する面部4cと当接するように押し広げられて係合されている、構成とした。
これにより、係合凹部4bの上下方向で対向する面部4c同士の間隔が、幅方向外方側に向うにしたがって狭くなるように形成され、先端が上下方向に2股に分割された係合端部5cが係合凹部4bに挿入され、係合端部5cを係合凹部4bの上下方向で対向する面部4cと当接するように押し広げて、前方カバー部材4と後方カバー部材5とが係合される構成とした。係合端部5cを上下方向に押し広げて、前方カバー部材4と後方カバー部材5と係合させると、係合凹部4bの上下方向で対向する面部4c同士の間隔が広い側の係合端部5cは、係合凹部4bの上下方向で対向する面部4c同士の間隔が狭い側の係合端部5cよりも広くなるように広げられる。これにより、図13に示すように係合端部5cは、それぞれ捻じられた様にひろげられ、係合端部5cと係合凹部4bとの係合はより強固となり、押圧方向には外れにくくなる。また、係合凹部4bの上下方向で対向する面部4c同士の間隔が、幅方向外方側に向うにしたがって狭くなるように形成されているため、幅方向外方側に対しても係合は外れにくくなっている。したがって、基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対してより耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、前方カバー部材4には、第1半田付け部4dが設けられ、後方カバー部材5には、第2半田付け部5dが設けられ、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとは、僅かな隙間Dを有して隣り合って配置されている、構成とした。
これにより、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとを設けるとともに、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとが僅かな隙間Dを有して隣り合って配置されることで、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとを半田付けした際に、前方カバー部材4と後方カバー部材5とは半田により連結される。そのため、操作部材1を強い力で押圧された場合にも、係合端部5cと係合凹部4bとの係合箇所にかかる負荷が半田により連結された部分に分散されるため、係合端部5cと係合凹部4bとの係合は外れにくくなる。したがって、基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対してさらに耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。例えば、図3に記載の基板CB1にプッシュスイッチ100がマウントされると、第1半田付け部4dと第2半田付け部5dとは同じランドLN1上に配置される。このようなランドLN1上に第1半田付け部4dおよび第2半田付け部5dを半田付けすると、ランドLN1を伝わって半田が繋がり、前方カバー部材4と後方カバー部材5とは半田により連結される。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、ケース3の、第1半田付け部4dおよび第2半田付け部5dと対向する箇所には、凹形状に形成された第1逃げ部3cが設けられ、ケース3の下面には、幅方向に溝状に延設された第2逃げ部3dが設けられている、構成とした。
これにより、第1逃げ部3cおよび第2逃げ部3dを設けることで、プッシュスイッチを基板に半田付けする際に発生するフラックスが、第1逃げ部3cおよび第2逃げ部3dを伝わるため、フラックスがケース3の空間部3bに到達するまでの距離を長くしたり、フラックスを空間部3bとは異なる方向へ誘導することができる。よって、空間部3b内にフラックスが入り込みにくくなり、フラックスの付着による可動接点部材2と固定接点部3aとの導通不良の発生を少なくすることができる。したがって、安定したスイッチングができるプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、第1逃げ部3cに対向する第1半田付け部4dおよび第2半田付け部5dの面には、半田付けした際にフィレットが形成されるため、第1半田付け部4dおよび第2半田付け部5dは両側にフィレットが形成され、プッシュスイッチ100は基板に対してより強固に保持される。
また、本実施形態のプッシュスイッチでは、ケース3の後方側に位置する、後方カバー部材5の基部5aから下方へ延出して第3半田付け部5fを有する構成とした。
これにより、例えば、図3に示す基板CB1のような基板にマウントした際に、第3半田付け部5fを対応するランドLN1に半田付けで固定することができる。第3半田付け部5fを半田付けすることで、押圧方向側を保持することになり、入力操作の際の押圧に対する耐性がより高くなる。基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対してさらに耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ100では、第1ケース部材3eと第2ケース部材3fとでシート部材6を挟み込む構成とした。
これにより、粘着面6aの粘着力による保持に加えて、シート部材6がより安定して保持される。また、前方カバー部材4と後方カバー部材5とを係合する際にケース3に加わる力の一部を吸収し、ケース3の破損を防ぐことができるという効果を奏する。
[第2実施形態]
以下に第2実施形態におけるプッシュスイッチ200について説明する。第2実施形態におけるプッシュスイッチ200は、第1実施形態におけるプッシュスイッチ100とは外観形状が異なるが、部品構成は同じである。以下の説明においては、第1実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成部品および部位と同様の機能を有する構成部品および部位については、第1実施形態におけるプッシュスイッチ100の構成部品名、部位名を用いて説明する。ただし、符号については、第1実施形態におけるプッシュスイッチ100で用いた符号とは異なる符号を用いて説明する。
まず始めに第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の構成について図14ないし図27を用いて説明する。図14は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の構成を示す分解斜視図である。図15は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200の外観を示す図であり、図15(a)はプッシュスイッチ200の外観を示す斜視図であり、図15(b)は図15(a)におけるZ2方向から見た状態のプッシュスイッチ200を示す平面図である。図16は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200を基板にマウントした状態の例を示す図であり、図16(a)はプッシュスイッチ200の基板へのマウント例を図15に示すZ1方向側から見た状態を示す平面図であり、図16(b)は図16(a)に示すY2方向側からプッシュスイッチ100の基板へのマウント例を見た状態を示す側面図である。なお、図16(b)においては、説明を容易にするために、基板CB2は断面で示している。図17は第2実施形態におけるケース23の外観を示す図であり、図17(a)はケース23の外観を示す斜視図であり、図17(b)は図17(a)に示すY2方向側から見た状態のケース23を示す側面図である。図18は第2実施形態におけるケース23を第2ケース部材24と第1ケース部材25とに分解した状態を示す分解斜視図である。図19は第2実施形態における第2ケース部材24の外観を示す図であり、図19(a)は図18に示すX1方向側から見た状態の第2ケース部材24を示す正面図であり、図19(b)は図18に示すY2方向側から見た状態の第2ケース部材24を示す側面図である。図20は第2実施形態における回路部材30の形状を示す図であり、図20(a)は回路部材30の形状を示す斜視図であり、図20(b)は図20(a)に示すZ1方向側から見た状態の回路部材30を示す平面図である。図21は第2実施形態における第1ケース部材25の形状を示す図であり、図21(a)は図18に示すX2方向側から見た状態の第2ケース部材24を示す斜視図であり、図21(b)は図18に示すX2方向側から見た状態の第2ケース部材24を示す背面図である。図22は図17に記載の断面線E−Eで切断した断面を示す断面図である。図23は第2実施形態における可動接点部材22の外観を示す図であり、図23(a)は可動接点部材22の外観を示す斜視図であり、図23(b)は図23(a)に示すZ2方向側から見た状態の可動接点部材22を示す側面図である。図24は第2実施形態における操作部材21の外観を示す図であり、図24(a)は操作部材21の外観を示す斜視図であり、図24(b)は図24(a)に示すX2方向側から見た状態の操作部材21を示す斜視図であり、図24(c)は図24(a)に示すX1方向側から見た状態の操作部材21を示す正面図である。図25は第2実施形態におけるカバー部材26の外観を示す図であり、図25(a)はカバー部材26の外観を示す斜視図であり、図25(b)はカバー部材26を前方カバー部材27と後方カバー部材28とに分解した状態を示す分解斜視図である。図26は第2実施形態における前方カバー部材27の外観を示す図であり、図26(a)は前方カバー部材27の外観を示す斜視図であり、図26(b)は図26(a)に示すF部を図26(a)に示すX1方向側から見た状態を拡大して示す拡大図である。図27は第2実施形態における後方カバー部材28の外観を示す図であり、図27(a)は後方カバー部材28の外観を示す斜視図であり、図27(b)は図27(a)に示すX2方向側から見た状態の後方カバー部材28を示す斜視図である。なお、腕部28bの先端部28cは内方側へ折り曲げられた状態で図示されているが、前方カバー部材27との一体化前には腕部28bの突出する方向へ延びるように形成されている。
プッシュスイッチ200は、図14に示すように、操作部材21と、可動接点部材22と、固定接点部24aを有し第2ケース部材24と第1ケース部材25とからなるケース23と、前方カバー部材27と後方カバー部材28とからなるカバー部材26と、シート部材29とを備え、図15および図16に示すように、前方カバー部材27から突出した操作部材21を押圧操作することで、可動接点部材22と固定接点部24aとの電気的な導通状態を切り替えることが可能となる。
ケース23は合成樹脂材からなり、図17に示すように、直方体状に形成されている。ケース23は、中空に形成されるとともに、固定接点部24aを有する空間部23aを内部に備えている。空間部23aは前方側(X1方向側)が開放された開口部25eを備えている。ケース23は開口部25eが設けられた側の反対側に突出するように形成された本体部24kを有し、本体部24kには、後方側の端部から前方へ向かって一部切り欠かれた切り欠き部24mを有している。なお、第2実施形態においては、ケース23は図18に示すように、第2ケース部材24と第1ケース部材25との2つの部品からなる。
第2ケース部材24は合成樹脂材からなり、図19に示すような、直方体状に形成され、本体部24kを形成している。本体部24kの一方側(X2方向側)の下方側(Z2方向側)には、一部切り欠かれた切り欠き部24mが形成されている。また、第2ケース部材24には、金属板からなる回路部材30がインサート成型されており、一部が第2ケース部材24から露出して設けられている。第2ケース部材24は、空間部23aの一部である第2空間部24bを備えている。第2空間部24bは他方側(X1方向側)に開口した第2開口24cを有するとともに、第2開口24cのある第2対向面24dを有している。なお、第2対向面24dは平坦な面状に形成されている。また、第2開口24cの外形形状は、長手辺が直線形状で、短手辺が円弧形状の長方形状に形成されている。また、第2空間部24bの第2開口24cに対向する側(X2方向側)の一面である最奥面24eには、金属板からなる固定接点部24aが形成されている。固定接点部24aは、最奥面24eの中央部分に形成される第1固定接点部24fと、最奥面24eにおいて第2空間部24bの長手側の壁の近くに形成される第2固定接点部24gと、からなる。なお、第2実施形態においては、第2固定接点部24gはZ2方向側の長手側の壁の近くに露出して形成されている。第1固定接点部24fおよび第2固定接点部24gは、第2開口24cがある方向へ突出するとともに、突出方向の先端が平坦な面に形成された接触部24hを有している。第1固定接点部24fは、接触部24hのひとつである中央接触部24nと、中央接触部24nに連続して最奥面24eから露出するとともに、中央接触部24nの周囲へ延出された延出部24pと、を有し、第2固定接点部24gは、接触部24hのひとつである周辺接触部24qを、中央接触部24nの両側となる位置に1つずつ有している。なお、本体部24kは、最奥面24eの後方側に突出するように形成されており、中央接触部24nは、最奥面24eの本体部24kに対応した箇所に配置されているとともに、周辺接触部24qは、最奥面24eの切り欠き部24mに対応した箇所に配置されている。また、最奥面24eの第1固定接点部24fを挟んで第2固定接点部24gに対向する位置となる部分は、周辺接触部24qと同じ高さとなるように突出している。また、第2ケース部材24は、ケース23の後方側(X2方向側)である本体部24kの後方側の端部に、金属材からなり本体部24kから露出した2つの外部接続端子24rを有している。なお、第1固定接点部24fおよび第2固定接点部24gから固定接点部24aと、外部接続端子24rと、は、第2ケース部材24にインサート成型された回路部材30の一部が露出したものである。回路部材30は、図20に示すように、2つの金属板を板金加工して形成されている。回路部材30は、一端に固定接点部24aを有するとともに、他端には外部接続端子24rを有している。すなわち、回路部材30は、一端に第1固定接点部24fを有するとともに、他端に一方の外部接続端子24rを有するものと、一端に第2固定接点部24gを有するとともに、他端に他方の外部接続端子24rを有するものと、の2つからなり、第1固定接点部24fと第2固定接点部24gとは、電気的に絶縁されている。また、回路部材30の固定接点部24aと外部接続端子24rとの間には、上方(Z1方向)からの平面視で、回路部材30が延出する方向(X1−X2方向)に対して交差する方向へ延出する許容部24sが形成されている。許容部24sの幅寸法(w1)は、回路部材30の許容部24sを間に挟んだ箇所の幅寸法(w2およびw3)よりも小さい。
第1ケース部材25は合成樹脂材からなり、図21に示すように、直方体状に形成されており、内部には空間部23aの一部である第1空間部25aを備えている。また、第1ケース部材25は、一方側(X2方向側)に第1空間部25aが開口した第1開口25bのある第1対向面25cを有し、他方側(X1方向側)には第1空間部25aに貫通するとともに、長方形状の開口形状に形成された開口部25eを有する。なお、第1対向面25cは平坦な面状に形成されている。また、第1開口25bの外形形状は長方形状に形成され、長方形の四隅の部分には、上下方向(Z1−Z2方向)へ突出するように突出形状部25dを有している。
このように形成された第2ケース部材24と第1ケース部材25とは、第2対向面24dと第1対向面25cとを対向させて係合され、図17に示すように、ケース23を形成する。また、第2ケース部材24と第1ケース部材25とが係合することで、第2空間部24bと第1空間部25aとが連結され、空間部23aが形成される。なお、第2空間部24bと第1空間部25aとが連結され、第1開口25bの外形形状を第2開口24cの外形形状に重ねたとき、図22に示すように、第1開口25bの外形形状は第2開口24cの外形形状から突出形状部25dがはみ出している。すなわち、第1開口25bの一部と第2対向面24dの一部とが対向するように配置されている。
可動接点部材22は、ばね性を有する金属薄板からなり、図23に示すように、平面視で長方形状に形成されている。可動接点部材22は、アーチ状に湾曲し、押圧操作により反転動作可能な可動接点部22aを有している。また、可動接点部22aの両側(Z1方向側とZ2方向側)には、スリット22bを介して、載置された面に常時接触するための常接接点部22cが配置されている。また、可動接点部材22は、可動接点部22aと常接接点部22cとの両端を一体に連結する連結部22dを備えている。このように形成された可動接点部材22は、ばね性を有し、可動接点部22aをアーチ形状の頂部22e側から押圧されると、押圧された方向へ撓み、押圧を解除されると押圧前の状態に戻る。また、可動接点部22a、常接接点部22cおよび連結部22dにより形成される可動接点部材22は、頂部22e側から平面視したときに、外形形状が第2ケース部材24の第2開口24cの外形形状に沿うように形成されている。なお、第2実施形態においては、1枚の可動接点部材22を用いている。
操作部材21は合成樹脂材からなり、図24に示すように、直方体状に形成されている。操作部材21は直方体状に形成されたボタン部21cを有しており、ボタン部21cは第1ケース部材25の開口部25eに挿通可能な大きさに形成されている。また、操作部材21はボタン部21cの一方端側(X2方向側)の側面に、側方(Y1−Y2方向)へ突出し、板状に形成された鍔部21dを有する。操作部材21をボタン部21cの他方端側(X1方向側)から平面視したときに、鍔部21dは長方形状に形成され、四隅に上下方向(Z1−Z2方向)へ突出するように形成された、突出部21aを有している。また、鍔部21dの外形形状は、第1ケース部材25の第1開口25bの外形形状に沿うように形成されており、突出部21aの外形形状は、第1ケース部材25の突出形状部25dの外形形状に沿うように形成されている。また、操作部材21は、ボタン部21cの一方端側の端面に、一方へ突出して形成されたアクチュエータ部1cを有する。アクチュエータ部21bは、可動接点部材22を撓ませることが可能で、かつ第2ケース部材24を破損させない所定の荷重が加わったときに、潰れる(塑性変形する)程度の強度を備えている。
カバー部材26は金属板からなり、図25に示すように、開口形状が長方形の筒状に形成されている。カバー部材26は、前方カバー部材27と後方カバー部材28とが係合され、一体化することで形成されている。
前方カバー部材27は金属板からなり、図26に示すように、平板状に形成されている。前方カバー部材27は、図17に示すX1方向側からケース23を平面視したときに、空間部23aを覆うことができる大きさの平板状に形成された板状部27dを有している。前方カバー部材27は、板状部27dの中央部に貫通穴27aと、板状部27dの両端側(Y1方向側およびY2方向側)に後方カバー部材28と係合される係合部27bとが設けられている。貫通穴27aは操作部材21のボタン部21cが挿通可能な大きさに形成された貫通孔である。また、第2実施形態においては、係合部27bは貫通孔からなる係合穴部27cである。なお、係合穴部27cの開口形状は幅方向(Y1−Y2方向)における外方側が円弧形状となっている。すなわち、板状部27dのY1方向側に設けられた係合穴部27cにおいては、係合穴部27cの開口形状はY1方向側が円弧形状となっており、板状部27dのY2方向側に設けられた係合穴部27cにおいては、係合穴部27cの開口形状はY2方向側が円弧形状となっている。
後方カバー部材28は金属板からなり、図27に示すように、U字形状に形成されている。後方カバー部材28は平板状に形成された基部28aと、基部28aの両端から前方側(X1方向側)にそれぞれ延出している腕部28bとを備えている。なお、腕部28bの先端部28cは、前方カバー部材27の係合穴部27cに挿入可能に形成されている。また、後方カバー部材28は、それぞれの腕部28bの下端部から幅方向(Y1−Y2方向)の外側へ突出した取付板部28dを有している。取付板部28dは、平板状に形成され、取付板部28dの突出方向端部の、前方側(X1方向側)には、下方へ突出するように形成された取付突起28eが形成されている。
このように形成された前方カバー部材27と後方カバー部材28とは、図25に示すように、前方カバー部材27の係合部27bに後方カバー部材28の腕部28bがそれぞれ係合されて前方カバー部材27と後方カバー部材28とが一体化され、カバー部材26を形成している。すなわち、後方カバー部材28の腕部28bの先端部28cが、前方カバー部材27の係合部27bである係合穴部27cに挿入されて、内方側に折り曲げられて係合されることで、カバー部材26が形成される。
シート部材29は合成樹脂材のシート材からなり、図14に示すように、長方形状のシート状に形成され、屈曲性を有している。なお、シート部材29は、第2ケース部材24の第2空間部24bを覆うことができる大きさに形成されている。また、シート部材29は、一方の面(X2方向側の面)に粘着剤が全面に塗布された粘着面29aを有する。
次にプッシュスイッチ200の構造について図22および図28を用いて説明する。図28は図17(b)に示す断面F−Fを示す模式断面図である。なお、説明を容易にするため、第2固定接点部24gの位置は実際の位置とは異なる。
図28に示すように、可動接点部材22は第2ケース部材24の第2空間部24b内に収容される。可動接点部材22は可動接点部22aが前方(X1方向)へ突出する向きに配置され、一方(図23に示すZ2方向側)の常接接点部22cは第2空間部24bの最奥面24eに露出する第2固定接点部24gの接触部24h(図19参照)と接触し、他方の常接接点部22cは、最奥面24eの第1固定接点部24fを挟んで第2固定接点部24gに対向する位置に周辺接触部24qと同じ高さとなるように突出している箇所(図19参照)に接触している。なお、可動接点部22aは第1固定接点部24fとは離間している。シート部材29は、粘着面29aが第2空間部24bに対向する向きで、可動接点部材22が配置された第2空間部24bを覆うように配置される。シート部材29は粘着面29aの粘着力により第2ケース部材24の第2対向面24dに保持されるとともに、可動接点部材22を第2空間部24b内に保持して、可動接点部材22と第2固定接点部24gとは常時接触される。シート部材29は屈曲性を有しているため、シート部材29を介して押圧された場合には、可動接点部材22の可動接点部22aは第2空間部24b内でも可動可能で、かつ中央接触部24n(図19参照)と接触可能な位置に保持されている。操作部材21は、ボタン部21cを第1空間部25a側から開口部25eに挿通した状態で、第1ケース部材25の第1空間部25a内に保持される。なお、操作部材21は、その一部(突出部21a(図24参照))が突出形状部25d(図21参照)に配置されるとともに案内され、第1空間部25a内をスライド移動可能に保持されている。第1空間部25a内に操作部材21を保持した第1ケース部材25は、操作部材21のアクチュエータ部21bがシート部材29と対向する向きで、第2ケース部材24と係合する。すなわち、第1対向面25cと第2対向面24dとでシート部材29を挟み込み、第1空間部25aと第2空間部24bとが、操作部材21及び可動接点部材22を収容する空間部23aを形成するように係合する。このように第1ケース部材25と第2ケース部材24とを係合することで、操作部材21のアクチュエータ部21bと可動接点部材22の可動接点部22aとはシート部材29を介して接触する。また、前方カバー部材27は、操作部材21のボタン部21cが貫通穴27aから突出した状態で、空間部23aを覆うように第1ケース部材25と係合している。また、後方カバー部材28は、基部28aでケース23(第2ケース部材24)の後方側を覆うとともに、腕部28bを前方に延出させた状態で第2ケース部材24と係合している。また前方へ延出した腕部28bが、前方カバー部材27の係合部27bにそれぞれ係合されて前方カバー部材27と後方カバー部材28とが一体化され、カバー部材26が形成されている。なお、第2実施形態においては、係合部27bと腕部28bとの係合は、後方カバー部材28の腕部28bの先端部28cが、前方カバー部材27の係合穴部27cに挿入され、前方カバー部材27の前方側にて内方側に折り曲げられて係合することで行われている。このように、カバー部材26(図25参照)が形成されることで、第1ケース部材25と第2ケース部材24とは、シート部材29を圧接挟持する。このようにして第2実施形態におけるプッシュスイッチ200は構成される。プッシュスイッチ200が形成されると、図22に示すように、突出形状部25dの一部と第2対向面24dの一部とが対向するように配置されている。したがって、突出形状部25dに沿って移動可能に配置される操作部材21の突出部21aは、第2対向面24dに接触可能な位置に配置されている。ただし、操作部材21を介して可動接点部材22を押圧し、可動接点部22aを固定接点部24a(第1固定接点部24f)に接触させたときに、突出部21aは第2対向面24dから離間している。また、第2開口24cの外形形状の長手辺と短手辺とが交差する箇所が突出形状部25dに対応した箇所に配置されているため、操作部材21の突出部21aは、第2開口24cの外形形状の長手辺と短手辺とが交差する箇所で、第2対向面24dに接触可能な位置に配置されている。また、第2ケース部材24の第2対向面24dにおいて、操作部材21の突出部21aが当接可能な位置は、横方向における第2固定接点部24gの接触部24hの外方側に位置している。なお、図22においては、シート部材29を図示していないが、実際には、第1ケース部材25の第1対向面25cと第2ケース部材24の第2対向面24dとの間にはシート部材29が挟まれている。
次にプッシュスイッチ200の動作について図28ないし図30を用いて説明する。図29は図28に示す状態から押圧操作された後の状態を示す模式断面図である。図30は第2実施形態におけるプッシュスイッチ200がオーバーストロークになった状態を示す模式断面図である。
図28に示す状態は、プッシュスイッチ200が操作されていない初期状態を示している。図28に示す状態においては、常接接点部22cは第2固定接点部24gと接触しているが、可動接点部22aは第1固定接点部24fとは離間している。つまり、図28に示す状態は、第1固定接点部24fと第2固定接点部24gとの電気的な導通は無い状態である。図28に示す状態から、図29に示すように、操作部材21を後方側(X2方向)へ押圧すると、シート部材29を介して可動接点部22aに接触するアクチュエータ部21bは可動接点部22aを後方側へ押圧する。押圧された可動接点部22aは後方側へ撓んだ後に反転し、第1固定接点部24fに接触する。可動接点部22aと第1固定接点部24fとが接触することで、第1固定接点部24fと第2固定接点部24gとは、可動接点部材22を介して電気的に導通される。また、操作部材21への押圧を解除すると、可動接点部22aの弾性力により、図28に示す初期状態に復帰し、第1固定接点部24fと第2固定接点部24gとの電気的な導通は無い状態となる。このように、可動接点部材22と第1固定接点部24fとが接離し、第1固定接点部24fと第2固定接点部24gとの電気的な導通状態を切り替えることで入力を行なうことができ、外部と電気的に接続可能な外部接続端子24rを介して入力信号として出力され、プッシュスイッチとして機能する。また、可動接点部22aと第1固定接点部24fとが接触するとき、操作部材21の鍔部21d(突出部21a(図24参照))と第2ケース部材24の第2対向面24dとは離間している。しかし、操作者により操作部材21を必要以上の力で押し込み操作された場合や、プッシュスイッチ200が取り付けられた電子機器などを誤って落下させ、操作部材21を押圧する方向に衝撃が加わった場合など、可動接点部22aと第1固定接点部24fとが接触したあとにオーバーストロークになる場合もある。このようなオーバーストロークとなった場合には、図30に示すように、操作部材21のアクチュエータ部21bが潰れるとともに、突出部21a(図24参照)が第2ケース部材24の第2対向面24dに接触し、操作部材21がさらに後方へ押し込まれるのを阻止する。なお、図30においては、アクチュエータ部21bがほとんどなくなるまで潰れるように図示しているが、実際には、アクチュエータ部21bの先端部が潰れる程度であり、アクチュエータ部21bの先端部が潰れた後であっても、プッシュスイッチ200への入力操作は可能である。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。なお、一部の効果の説明には図16または図31を用いて説明する。図31は図15に記載のG部を拡大して示す拡大図である。
本実施形態のプッシュスイッチ200では、操作部材21と、可動接点部材22と、固定接点部24aを有し、操作部材21および可動接点部材22を収容可能で前方側が開放された空間部23aを備えるケース23と、空間部23aを覆う前方カバー部材27と、ケース23の後方側を覆う基部28aと、基部28aの両端から前方側にそれぞれ延出している腕部28bとを備える後方カバー部材28と、を有するプッシュスイッチにおいて、前方カバー部材27には、操作部材21が突出する貫通穴27aと、両端側に後方カバー部材28の腕部28bと係合される係合部27bとが設けられており、前方カバー部材27の係合部27bに後方カバー部材28の腕部28bがそれぞれ係合されて前方カバー部材27と後方カバー部材28とが一体化されている、構成とした。
これにより、後方カバー部材28の基部28aがケース23の後方側を覆う、すなわちケース23の後方側には後方カバー部材28が分断された箇所が無いとともに、2つの腕部28bを前方カバー部材27と係合させて一体化させる構成とした。これにより、押圧されたときに、選考技術のように後方カバー部材28の分断された箇所が広がることはないので、先行技術に比べて前方側からの押し込み強度を向上させることができる。よって、基板取り付け後に前方側からの押圧操作に対する耐性のある横押しタイプのプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、係合部27bが貫通孔からなる係合穴部27cであり、後方カバー部材28の腕部28bが係合穴部27cに挿入され、前方カバー部材27の前方側にて内方側に折り曲げられて係合している、構成とした。
これにより、係合部27bを貫通孔からなる係合穴部27cとすることで、係合部27bを簡易に構成することができる。また、後方カバー部材28の腕部28bが係合穴部27cに挿入され、折り曲げることで係合する構成とすることで、前方カバー部材27と後方カバー部材28とを十分な保持力で係合することができる。したがって、簡易な構成で、前方カバー部材27と後方カバー部材28とを十分な保持力で係合することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、前方カバー部材27の係合穴部27cの開口形状は幅方向における外方側が円弧形状となっており、後方カバー部材28の腕部28bの先端部28cは係合穴部27cに挿入可能に形成されており、係合穴部27cに挿入されて、内方側に折り曲げられて係合されている、構成とした。
これにより、係合穴部27cの開口形状を、幅方向における外方側が円弧形状とすることで、幅方向における外方側においては上下方向の寸法が内方側よりも小さくなる。係合穴部27cと腕部28bとを係合するために、腕部28bの先端部28cを内方側に折り曲げたときに、腕部28bが係合穴部27cの幅方向における外方側へ広がりやすい。仮に広がったとしても、図31に破線で示すように、腕部28bが係合穴部27cの幅方向における外方側(図31においてはY1方向側)の円弧形状の面に接触し、外方側へ広がることなく、腕部28bは内方側へ寄せられる。したがって、前方カバー部材27と後方カバー部材28とをガタのない状態で固定することができ、外れにくい強固な係合とすることができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、固定接点部24aを有し、可動接点部材22を収容する第2空間部24bを備える第2ケース部材24と、第2ケース部材24と係合して、操作部材21を案内するようにその一部を収容する第1空間部25aを備える第1ケース部材25と、からなるプッシュスイッチにおいて、第2ケース部材24は第2空間部24bが開口した第2開口24cのある第2対向面24dを有し、第1ケース部材25は第1空間部25aが開口した第1開口25bのある第1対向面25cを有し、第2ケース部材24と第1ケース部材25とは、第2対向面24dと第1対向面25cとを対向させて係合され、第1開口25bの外形形状を第2開口24cの外形形状に重ねたとき、第1開口25bの外形形状は第2開口24cの外形形状からはみ出す突出形状部25dを有し、操作部材21は第1開口25bの外形形状に沿うように形成されて、突出形状部25dに配置される突出部21aを有し、操作部材21を介して可動接点部材22を固定接点部24aに接触させたときに、突出部21aは第2対向面24dから離間している、構成とした。
これにより、第1開口25bの外形形状を第2開口24cの外形形状に重ねたとき、第1開口25bの外形形状は第2開口24cの外形形状からはみ出すように形成された突出形状部25dを有し、操作部材21は第1開口25bの外形形状に沿うように形成されており、突出形状部25dに配置される突出部21aを有する構成とした。したがって、誤って操作部材21が無理押しされるなど、オーバーストロークとなったときに、操作部材21の突出部21aを第2対向面24dに当接させることでストッパを構成して、過剰な押し込み時の耐性を向上させることができる。このような構造であれば、押圧操作された方向に可動接点部材22が配置された構造であっても、過剰なオーバーストロークを止めることができる。したがって、押圧操作された方向に可動接点部材22が配置され、過剰な押し込みに対応可能なプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、第2開口24cの外形形状は、長手辺が直線形状で、短手辺が円弧形状の長方形状であり、可動接点部材22は第2開口24cの外形形状に沿うように形成され、操作部材21の突出部21aは、第2開口24cの外形形状の長手辺と短手辺とが交差する箇所で、第2対向面24dに接触可能に形成されている、構成とした。
これにより、第2開口24cの外形形状を、長手辺が直線形状で、短手辺が円弧形状の長方形状とし、短手辺と長手辺とが交差する位置で突出部21aが第2対向面24dに接触可能とすることで、仮にオーバーストロークになった場合に、突出部21aと第2対向面24dとの接触面積を大きくすることができる。すなわち、より大きな荷重が加わった場合にも、破損することなく操作部材21の移動を止めることができる。したがって、押圧操作された方向に可動接点部材22が配置され、過剰な押し込みに対応可能なプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、可動接点部材22は、ばね性を有する金属板から形成されており、操作部材21は、可動接点部材22を押圧するための合成樹脂材からなるアクチュエータ部21bを有し、アクチュエータ部21bは、可動接点部材22を撓ませることが可能で、かつ第2ケース部材24を破損させない所定の荷重が加わったときに潰れる、構成とした。
これにより、可動接点部材22を撓ませることが可能で、かつ第2ケース部材24を破損させない所定の荷重が加わったときに、アクチュエータ部21bが潰れる構成としたことで、仮にオーバーストロークになった場合には、先ず、アクチュエータ部21bが潰れ、そのあとに突出部21aと第2対向面24dとが当接することになる。そのため、第2ケース部材24に過剰な押圧付加が加わることによる、固定接点部24aの周辺の破損を軽減することができる。また、アクチュエータ部21bは、オーバーストロークの移動量分であるわずかな量しか潰れないので、スイッチ機能が完全に喪失することは無い。したがって、押圧操作された方向に可動接点部材22が配置され、過剰な押し込みに対応可能なプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、固定接点部24aは、第2空間部24bの第2開口24cに対向する側の面である最奥面24eに形成され、最奥面24eの中央部分に形成される第1固定接点部24fと、最奥面24eにおいて第2空間部24bの長手側の壁の近くに形成される第2固定接点部24gと、からなり、第1固定接点部24fおよび第2固定接点部24gは、可動接点部材22が接触する接触部24hを有しており、第2ケース部材24の第2対向面24dにおいて、操作部材21の突出部21aが当接可能な位置は、横方向における第2固定接点部24gの接触部24hの外方側に位置している、構成とした。
これにより、横方向における第2固定接点部24gの接触部24hの外方側であれば、第2空間部24bの最奥面24eから固定接点部24aが露出する箇所がなくなるので、第2空間部24bを設ける必要がなくなり、第2ケース部材24の側壁を厚くすることができる。したがって、第2ケース部材24の第2対向面24dにおいて、操作部材21の突出部21aが当接可能な位置を、横方向における第2固定接点部24gの接触部24hの外方側とすることで、突出部21aと第2対向面24dとの接触面積を大きくすることができる。よって、より大きな荷重が加わった場合にも、破損することなく操作部材21の移動を止めることができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、固定接点部24aを有し、操作部材21及び可動接点部材22を収容する空間部23aを備えるケース23と、空間部23aを覆うカバー部材26と、を備えたプッシュスイッチにおいて、固定接点部24aは空間部23aの一面である最奥面24eに露出して形成されており、ケース23は最奥面24eの後方側に突出するように形成された本体部24kを有し、本体部24kには、後方側の端部から前方へ向かって一部切り欠かれた切り欠き部24mを有し、固定接点部24aは、可動接点部材22と接離する第1固定接点部24fと、可動接点部材22と常時接触する第2固定接点部24gと、からなり、第1固定接点部24fは、可動接点部材22と接触する中央接触部24nと、中央接触部24nに連続して最奥面24eから露出するとともに、中央接触部24nの周囲へ延出された延出部24pと、を有し、中央接触部24nは、最奥面24eの本体部24kに対応した箇所に配置されている、構成とした。
これにより、最奥面24eの後方側で厚みのある本体部24kに対応した箇所に中央接触部24nを配置するとともに、中央接触部24nの周囲に延出する延出部24pを設けることで、押し込み操作されたときに、ケース23に厚みのある部分で受け止めるとともに、受け止める面積を広げることができる。したがって、単位面積当たりで受け止める荷重を小さくするとともに、荷重に対して強い部分で受けることができる。よって、押し込み耐性の高いプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、第2固定接点部24gの可動接点部材22と接触する周辺接触部24qは、最奥面24eの切り欠き部24mに対応した箇所に配置されている、構成とした。
これにより、周辺接触部24qを切り欠き部24mに対応した箇所に配置することで、本体部24kに対応した箇所を、押し込み操作時に最も負荷がかかる中央接触部24nおよび延出部24pに、より大きな面積を確実に割り当てることが可能となる。したがって、より押し込み耐性の高いプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
また、本実施形態のプッシュスイッチ200では、金属板からなりケース23にインサート成型された回路部材30は、一端に固定接点部24aを有するとともに、他端には、ケース23の後方側から露出して外部と電気的に接続可能な外部接続端子24rを有し、回路部材30の固定接点部24aと外部接続端子24rとの間には、上方からの平面視で、回路部材30が延出する方向に対して交差する方向へ延出する許容部24sが形成され、許容部24sの幅寸法は、許容部24sを間に挟んだ箇所の幅寸法よりも小さい、構成とした。
プッシュスイッチ200が電子機器などに取り付けられる場合には、プッシュスイッチ200は、図16に示すような、切り欠きが設けられた基板CB2に取り付けられる。プッシュスイッチ200は、基板CB2の切り欠き部分の端部と切り欠き部24mとが係合するとともに、外部接続端子24rおよびケース23の複数個所を基板CB2の上面に設けられたランドLN2上に配置され、半田付けなどにより固定される。これにより、例えば、電子機器に搭載された状態で押し込み操作をされたとき、外部接続端子24rは電子機器に半田付けなどにより固定されているため、押し込み荷重は外部接続端子24rに加わることになる。外部接続端子24rと固定接点部24aとの間に、前後の箇所より幅寸法が小さい許容部24sを設けることで、押し込み操作をされたときに、押し込みされた方向へ微少量ではあるが許容部24sが撓むことで、外部接続端子24rにかかる負荷を吸収し軽減することができる。したがって、押し込み操作により半田付けされた外部接続端子24rが外れるような不具合が発生し難くなる。よって、さらに押し込み耐性の高いプッシュスイッチを提供することができる、という効果を奏する。
以上のように、本発明の実施形態に係るプッシュスイッチを具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本発明の技術的範囲に属する。
第1実施形態において、可動接点部材2を2枚重ねて用いる構成とし、第2実施形態においては、可動接点部材22を1枚用いる構成としたが、収納可能な範囲で仕様に合わせて枚数を変更しても良い。
第1実施形態において、係合部4A(係合凹部4b)は凹形状に形成され、第2実施形態においては、係合部27b(係合穴部27c)はているが、幅方向の外方側が円弧状の長方形状に形成されているが、幅方向の外方側が短辺である台形形状の穴などであっても良い。
本実施形態において、係合部と腕部との係合箇所を幅方向の両側に設けたが、上下方向の両側に設けても良い。また、可能であれば、その際に上側の係合箇所を2箇所にするなど係合箇所を増やしても良い。
本実施形態において、係合部と腕部との係合箇所を幅方向の両側に設けたが、幅方向の両側だけでなく、同時に上下方向の両側にも係合箇所を設けるなどして係合箇所を増やしても良い。